JP2018192987A - 角度調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 角度調節装置の操作性を向上させる。【解決手段】 支持部材8の前面側に傾斜可能に支持された物品4の支持部材に対する傾斜角を調節する角度調節装置10であって、支持部材に設けられた筒形のベース部材20と、ベース部材の内孔に回転可能かつ前方に移動不能に挿入され、その前端に物品4に形成された雌ねじ孔18に螺合する雄ねじ51を備えたシャフト21と、シャフトの後端に回転不能かつ前方に移動不能に設けられ、ベース部材の後端面と対向する部分にシャフトを中心として環状に配列された歯列55を含む歯車部材22と、ベース部材及び歯車部材に係合することによってベース部材に対する歯車部材の後方への移動を規制する規制部材23とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、支持部材に傾斜可能に支持された物品の傾斜角を調節する角度調節装置に関する。
支持部材に傾斜可能に支持された物品の傾斜角を調節する角度調節装置(エイミング機構)が公知である。例えば特許文献1には、自動車用照明装置においてランプボディに対するリフレクタの傾斜角を調節する角度調節装置が記載されている。角度調節装置は、ランプボディに形成された筒状部に支持され、先端においてリフレクタに形成された雌ねじ孔に螺合するエイミングスクリューを有する。エイミングスクリューは、筒状部の後端面に当接するフランジと、径方向外方に突出して筒状部の前端面に係合する弾性掛止片とを有し、筒状部に対して回転可能かつ軸方向に移動不能となっている。エイミングスクリューが回転すると、雌ねじ孔に対するエイミングスクリューの挿入位置が変化し、ランプボディに対するリフレクタの位置が変化する。
特開2003−197009号公報
上記の角度調節装置では、エイミングスクリューをランプボディに組み付けるときに、弾性掛止片が径方向内方に撓んで筒状部を通過し、筒状部を通過した後に復元して筒状部の前端面に係合する。そのため、エイミングスクリューをランプボディから取り外すときには弾性掛止片を径方向内方に撓ませる必要があるが、ランプボディとリフレクトとの間の空間は狭く、ランプボディの前側にある弾性掛止片に指や工具を到達させることが難しい。このように、角度調節装置の操作性が悪いという問題がある。
以上の背景を鑑み、本発明は角度調節装置の操作性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、支持部材(8)の前面側に傾斜可能に支持された物品(4)の前記支持部材に対する傾斜角を調節する角度調節装置(10)であって、前記支持部材に設けられた筒形のベース部材(20)と、前記ベース部材の内孔に回転可能かつ前方に移動不能に挿入され、その前端に前記物品に形成された雌ねじ孔(18)に螺合する雄ねじ(51)を備えたシャフト(21)と、前記シャフトの後端に回転不能かつ前方に移動不能に設けられ、前記ベース部材の後端面と対向する部分に前記シャフトを中心として環状に配列された歯列(55)を含む歯車部材(22)と、前記ベース部材及び前記歯車部材に係合することによって前記ベース部材に対する前記歯車部材の後方への移動を規制する規制部材(23)とを有することを特徴とする。
この態様によれば、ベース部材、シャフト及び歯車部材の組み付け及び取り外しを、作業者は支持部材の後面側において行うことができるため、操作性が向上する。また、作業者は、支持部材の後面側において、工具を歯車部材に係合させて、歯車部材及びシャフトを一体に回転させることができるため、調節作業の操作性もよい。
また、上記の態様において、前記ベース部材は、前記支持部材に形成された前後に貫通する挿通孔に後面側から挿入され、前記挿通孔に係止されるとよい。
この態様によれば、支持部材に対してベース部材を取り外すことができる。
また、上記の態様において、前記ベース部材は、前記挿通孔に対して前後への移動が可能な第1回転位置と、前記挿通孔の孔縁に係止されて前後への移動が規制される第2回転位置との間で回転可能であるとよい。
この態様によれば、支持部材へのベース部材の取り付け及び取り外しを、作業者は支持部材の後面側からベース部材を回転させることによって行うことができるため、操作性が向上する。
また、上記の態様において、前記規制部材は、前記ベース部材が第2回転位置にあるときに前記挿通孔に突入して前記支持部材に対する前記ベース部材の回転を規制する第1突片部(66)を有するとよい。
この態様によれば、ベース部材を第2回転位置に維持することができるため、ベース部材が意図せず第1回転位置に回転して支持部材から脱落することを防止することができる。
また、上記の態様において、前記規制部材は、前記ベース部材が第2回転位置にあるときに前記支持部材の後面に当接して前記支持部材に対して前記ベース部材を後方に付勢する第2突片部(67)を有するとよい。
この態様によれば、支持部材に対するベース部材のがたつきを防止することができる。
また、上記の態様において、前記ベース部材は、前記支持部材よりも後方に位置する部分から前方に延び、前記挿通孔に突入して係合する弾性爪(81)を有するとよい。
この態様によれば、支持部材へのベース部材の取り付け及び取り外しを容易にすることができる。
また、上記の態様において、前記規制部材は、前記ベース部材に対して前記歯車部材を前方に付勢するとよい。
この態様によれば、ベース部材に対するシャフトのがたつき、及びシャフトに対する歯車部材のがたつきを防止することができる。
また、上記の態様において、前記ベース部材は、前方を向く係止壁(42)を有し、前記規制部材は、前記係止壁と前記歯車部材の後端面と挟持するとよい。また、上記の態様において、前記規制部材は、板ばね材によって形成されているとよい。
この態様によれば、規制部材のベース部材及び歯車部材への結合構造を簡素にすることができる。
また、上記の態様において、前記ベース部材の後端面には、前記内孔の径方向に延び、前記ベース部材の外周部に開口した凹部(57)が形成されているとよい。
この態様によれば、歯車部材を回転させるために使用する工具を凹部で保持することによって、工具の位置を安定させ、調節作業を容易にすることができる。
また、上記の態様において、前記ベース部材は、前記支持部材に突設され、前記内孔は、前記支持部材を貫通しているとよい。
この態様によれば、ベース部材が支持部材と一体に形成されているため、ベース部材の支持部材への取り付け及び取り外しを省略することができ、操作性が向上する。
以上の構成によれば、角度調節装置の操作性を向上させることができる。
第1実施形態に係る角度調節装置を適用したミリ波レーダーの支持構造を示す斜視図 第1実施形態に係る角度調節装置を適用したミリ波レーダーの支持構造を示す分解斜視図 第1実施形態に係る角度調節装置を後方から見た斜視図 第1実施形態に係る角度調節装置を前方から見た斜視図 第1実施形態に係る角度調節装置の平面図 第1実施形態に係る角度調節装置の側面図 第1実施形態に係る角度調節装置の断面図(図6のVII−VII断面図) 第2実施形態に係る角度調節装置を後方から見た斜視図 一部変形実施形態に係る角度調節装置を後方から見た斜視図
以下、図面を参照して、本発明の角度調節装置の実施形態について説明する。角度調節装置は、支持部材の前面側に傾斜可能に支持された物品の前記支持部材に対する傾斜角を調節するものである。物品は、レーダーや、カメラ、センサ、照明装置、ディスプレイ等の電装装置を含む。以下の実施形態では、自動車に例えばミリ波レーダーであるレーダーを取り付けるための支持構造に角度調節装置を使用した例について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、自動車1のフロントグリル2のエンブレム3の裏面側(後側)には、物品としてのレーダー4が配置されている。レーダー4は、外殻として扁平な直方体をなすケーシング6を有する。レーダー4のケーシング6は、支持構造7を介して車体に取り付けられている。支持構造7は、車体を構成するフレームに取り付けられた支持部材8と、支持部材8とケーシング6とを接続する1つのボールジョイント9及び2つの角度調節装置10とを有する。
支持部材8は、板状部材であり、面が前後を向くように車体に取り付けられている。支持部材8の上右部には前後方向(厚み方向)に貫通する取付孔12が形成され、下右部及び下左部には前後方向(厚み方向)に貫通する挿通孔13がそれぞれ形成されている。
ボールジョイント9は、ケーシング6の右上部から後方に延び、先端にボールを備えたボールスタッド15と、取付孔12に取り付けられ、ボールスタッド15の先端を傾動可能に受容するソケット16とを有する。ボールジョイント9によってレーダー4は、支持部材8の前面側に傾斜可能に支持される。
ケーシング6の下部の左右側縁には、それぞれ側方に突出した耳部17が設けられている。各耳部17には、前後に貫通する雌ねじ孔18が形成されている。
図3〜図7に示すように、角度調節装置10は、ベース部材20と、シャフト21と、歯車部材22と、規制部材23とを有する。角度調節装置10は、所定の中心軸線Aを有する。以下、中心軸線Aが前後方向に沿って配置された状態を基準として説明する。
ベース部材20は、筒形に形成され、中心軸線Aと同軸に前後に延在して配置される。ベース部材20の中央部には、前後に貫通する内孔26が形成されている。ベース部材20の中心軸線Aに沿った方向における一端側(後端)の部分であるベース基端部27は、他端側(前端側)であるベース先端部28に対して中心軸線Aと直交する方向における幅が大きく形成されている。ベース基端部27とベース先端部28の境界には、中心軸線Aと垂直な面をなし、前方を向く肩面を備えたベース肩部31が形成されている。ベース肩部31は、ベース基端部27の前端面をなし、中心軸線Aを中心として環状に形成されている。
ベース先端部28は、中心軸線Aに沿って延びる円筒部33と、円筒部33の先端側における外周面から径方向外方に突出した一対の係止片34とを有する。一対の係止片34は、円筒部33の周方向に180°の間隔をおいて設けられている。中心軸線Aに沿った方向において、各係止片34はベース肩部31と間隔をおいて配置されている。また、円筒部33の外周面には、径方向外方に突出した一対のストッパ壁35が設けられている。各ストッパ壁35は、円筒部33の長手方向に延び、後端においてベース肩部31に接続し、前端において係止片34に接続している。ストッパ壁35は、係止片34における中心軸線Aを中心とした周方向の一側に接続している。係止片34、ストッパ壁35、及びベース肩部31は、互いに協働して、円筒部33の周方向及び径方向外方向の双方向に開口した凹部である係合凹部36を画定する。
図4、図6及び図7に示すように、ベース基端部27の外周部には、中心軸線Aに沿った方向に延び、径方向外方に開口した一対の係止溝41が形成されている。各係止溝41の前端はベース肩部31に開口し、係止溝41の後端は前方を向く面をなす係止壁42によって閉じられている。係止壁42の前方を向く側面は、中心軸線Aに対して垂直な平面に形成されている。係止壁42には、前方に突出した係止凸部43が形成されている。
図7に示すように、内孔26は、ベース基端部27及びベース先端部28を前後に貫通している。内孔26は、円形断面の段付孔であり、後端部が他の部分に対して内径が大きく形成されている。内孔26において、内径が他の部分に対して大きい後端部の前端には後方を向く肩面を備えた内孔肩部45が形成されている。
シャフト21は、断面円形の軸部材である。シャフト21の長手方向における一端側には、径方向外方に突出し、周方向に延びた環状の係合凸部48が形成されている。シャフト21は、内孔26に後方から挿入され、係合凸部48が内孔肩部45に当接することによって、内孔26に対する挿入深さが定まる。シャフト21は、内孔26に挿入された状態で、中心軸線Aと同軸に配置され、その前端及び後端は内孔26の外部に突出している。シャフト21の前端の外周面には雌ねじ孔18に螺合可能な雄ねじ51が形成されている。シャフト21の後端には、角柱形の嵌合部52が同軸に設けられている。
シャフト21は、内孔26に回転可能かつ前方に移動不能に挿入されている。内孔26に対するシャフト21の回転に対して所定量の回転抵抗が生じるように、シャフト21の外周面は内孔26の内周面に密接していることが好ましい。すなわち、内孔26に対するシャフト21の径方向へのがたつきや意図しない回転、軸方向への移動が生じないように、内孔26にシャフト21が密着していることが好ましい。例えば、シャフト21は内孔26に圧入されているとよい。
歯車部材22は、円板形に形成され、一方の面の中央に嵌合部52が嵌合可能な有底の嵌合孔54が形成されている。嵌合孔54に嵌合部52が嵌合することによって、歯車部材22はシャフト21の後端に回転不能かつ前方に移動不能に設けられる。歯車部材22はシャフト21に取り付けられた状態において、中心軸線Aと同軸に配置され、一方の面(前面)がベース基端部27の後端面と所定の距離をおいて対向する。歯車部材22のベース基端部27の後端面と対向する部分には、シャフト21を中心として環状に配列された歯列55が形成されている。歯列55によって、歯車部材22はかさ歯車を構成する。歯車部材22は、例えばすぐばかさ歯車や冠歯車(クラウンギヤ)を構成するとよい。
図4及び図5に示すように、ベース基端部27の後端面には、一対の工具支持凹部57が形成されている。工具支持凹部57は、前方に向けて凹むと共に、中心軸線Aの径方向に延びてベース基端部27の外周面に開口している。工具支持凹部57の横断面は半円状に形成され、後述する調節用工具の軸部先端の半周部を受容可能となっている。工具支持凹部57の中心軸線A側の端部は閉塞されており、径方向から挿入される調節用工具の軸部先端に当接することによって、プラスドライバーの挿入深さを規制する。工具支持凹部57は、歯車部材22の歯列55と対向する。一対の工具支持凹部57は、中心軸線Aを中心とした対称位置に配置されている。
図4〜図7に示すように、規制部材23は、円板状の中央部61と、中央部61の互いに相反する両端から中央部61と略垂直に一方側に延びた一対のアーム部62とを有する。各アーム部62は、中央部61の互いに相反する端部から中央部61と略垂直に延びるアーム基端部63と、それぞれのアーム基端部63の先端から互いに近づく方向に延びるアーム肩部64と、それぞれのアーム肩部64の互いに近接した端部から中央部61と略垂直に前記中央部61側と逆方向に延びるアーム先端部65とを有する。アーム肩部64は、アーム基端部63の先端から中央部61側に傾斜していることが好ましい。アーム先端部65は、二股に分岐し、互いに平行に延びる第1突片部66と第2突片部67とを有する。第1突片部66及び第2突片部67の先端は、中央部61と正対する方向から見て中央部61の外方に向けて約90°湾曲している。中央部61は、その中心に厚み方向に貫通する貫通孔68を有し、環状に形成されている。規制部材23は、金属板を折曲することによって形成された1つの板ばね材であることが好ましい。アーム肩部64には、厚み方向に貫通する係止孔69が形成されている。
規制部材23は、ベース部材20及び歯車部材22に係合することによってベース部材20に対する歯車部材22の後方への移動を規制する。規制部材23は、中央部61が歯車部材22の後面に対向し、各アーム部62がベース部材20側の係止溝41に係合するように配置され、ベース部材20に装着される。一対のアーム肩部64及び一対のアーム先端部65が対応する係止溝41に受容されることによって、ベース部材20に対する規制部材23の周方向への移動が規制される。また、各係止孔69に各係止凸部43が引っ掛かることによって、ベース部材20に対する規制部材23の位置ずれが一層抑制される。
各アーム肩部64が対応する係止溝41の係止壁42に当接し、かつ中央部61が歯車部材22の後面に当接することによって、一対のアーム肩部64と中央部61との間にベース部材20、シャフト21、及び歯車部材22が挟持される。これにより、ベース部材20に対するシャフト21の後方への移動(すなわち、ベース部材20に対するシャフト21の抜け出し)、及びシャフト21に対する歯車部材22の後方への移動(すなわち、シャフト21に対する歯車部材22の抜け出し)が規制される。規制部材23の中央部61、一対のアーム基端部63、及び一対のアーム肩部64は、ベース部材20、シャフト21、及び歯車部材22を挟持する挟持部として機能する。ベース部材20、シャフト21、及び歯車部材22に中心軸線A方向におけるがた付きを抑制するために、規制部材23はベース部材20と歯車部材22とが互いに近づく方向に付勢する(予荷重をもって挟持する)ことが好ましい。
図5に示すように、アーム先端部65をなす第1突片部66及び第2突片部67の先端部は、係止溝41から前方に突出し、ベース肩部31(ベース基端部27の前端面)よりも前方に位置する。
図2に示すように、角度調節装置10は、支持部材8の後面側から挿通孔13に挿入されることによって支持部材8に組み付けられる。挿通孔13は、円形状に形成された中心部71と、中心部71から径方向外方に延びた一対の第1拡張部72と、第1拡張部72のそれぞれから更に径方向外方に延びた一対の第2拡張部73とを有する。中心部71は、ベース先端部28の円筒部33が通過可能であり、かつベース基端部27が通過できない大きさに形成されている。一対の第1拡張部72は、周方向に180°の間隔をおいて形成され、ベース先端部28の一対の係止片34が通過可能な大きさに形成されている。第2拡張部73は、第1拡張部72よりも周方向における幅が小さく、第1突片部66が通過可能な大きさに形成されている。
角度調節装置10を支持部材8に取り付けるときには、最初にシャフト21の先端部から挿通孔13に挿入し、一対の係止片34を一対の第1拡張部72に対応させてベース先端部28を挿通孔13に挿入する。ベース基端部27の前端面が支持部材8の後面に当接するまで、角度調節装置10は挿通孔13に挿入される。このように、一対の係止片34が一対の第1拡張部72に対向し、角度調節装置10が挿通孔13に対して前後への移動が可能になる中心軸線Aに対する角度調節装置10の回転位置を第1回転位置とする。ベース部材20が挿通孔13に挿入されて第1位置にあるときには、第1突片部66及び第2突片部67の先端が支持部材8の後面に当接して弾性変形し、ベース部材20を支持部材8に対して後方に付勢する。
ベース先端部28が挿通孔13に挿入された状態で、ベース部材20が中心軸線Aを中心として第1回転位置から回転させられることによって一対の係止片34が支持部材8の前面に対向し、ベース部材20が支持部材8に対して後方に移動することができなくなる。すなわち、一対の係止片34が挿通孔13の孔縁に係合し、ベース部材20に対する支持部材8の後方への移動を規制し、ベース部材20は、挿通孔13にバヨネット式に結合する。また、一対の係止片34とベース基端部27の前端面との間に支持部材8が位置し、ベース部材20が支持部材8に対して前後に移動することができなくなる。ベース部材20は、第1回転位置からストッパ壁35が第1拡張部72の周方向における端縁に当接した第2回転位置まで回転することができる。このように、角度調節装置10は、中心軸線Aを中心として第1回転位置と第2回転位置との間で回転可能となっている。第2回転位置では、第1拡張部72の周方向における一側の縁部は、係合凹部36内に位置し、係止される。図3に示すように、本実施形態では、第2回転位置において、工具支持凹部57が上下に向けて開口するように配置されている。
図3に示すように、ベース部材20が第2回転位置に到達すると、各第1突片部66の先端がそれぞれ第2拡張部73に突入し、ベース部材20の支持部材8に対する回転が規制される。各第2突片部67の先端は、弾性変形して支持部材8の後面に当接することによって、ベース部材20を支持部材8に対して後方に付勢する。これにより、一対の係止片34が支持部材8の前面に密着し、支持部材8及びベース部材20間のがた付きが防止される。
シャフト21の前端に設けられた雄ねじ51は、ケーシング6の雌ねじ孔18に螺合する。雄ねじ51の雌ねじ孔18への螺入長さ(挿入長さ)によって、支持部材8に対するケーシング6の距離が定まる。
シャフト21を回転させるためには、歯車部材22の歯列55と係合可能な調節用工具を使用する。調節用工具は、軸部と、軸部の先端に形成され、周方向に配列されたギヤ部を備えている。調節用工具は、例えばプラスドライバーであってよい。中心軸線Aに対して径方向から調節用工具を工具支持凹部57に挿入することによって、調節用工具のギヤ部の一部は工具支持凹部57から後方に突出し、歯列55に噛み合う。この状態で調節用工具を中心軸線Aの径方向に延びる軸線回りに回転させると、歯車部材22及び歯車部材22に結合したシャフト21が中心軸線Aを中心として回転する。調節用工具は、中心軸線Aを中心とした周方向において工具支持凹部57に支持されているため、歯車部材22を回転させるときに位置が安定する。このように、調節用工具によって歯車部材22を回転させることによってシャフト21を回転させ、雌ねじ孔18に対する雄ねじ51の螺入長さを調節することができる。
角度調節装置10を支持部材8から取り外す手順について説明する。最初に、調節用工具によって歯車部材22及びシャフト21を回転させることによって、雄ねじ51を雌ねじ孔18から抜き出す。次に、指や工具等によって規制部材23の各アーム部62を中心軸線Aの径方向に弾性変形させ、各アーム部62を各係止溝41から離脱させ、規制部材23をベース部材20及び歯車部材22から取り外す。そして、ベース部材20を第2回転位置から第1回転位置に回転させ、ベース部材20を挿通孔13から後方に抜き出すことによって、ベース部材20を支持部材8から取り外すことができる。支持部材8から取り外した後、ベース部材20、シャフト21、及び歯車部材22に、規制部材23を組み付けることによって角度調節装置10を再び形成することができる。このように、角度調節装置10は再利用が可能である。
以上のように構成した角度調節装置10は、支持部材8へのベース部材20の取り付け及び取り外しを、作業者は支持部材8の後面側からベース部材20を回転させることによって行うことができるため、レーダー4と支持部材8の前面との間の狭い空間に手や工具を挿入する必要がなく、操作性が良い。また、作業者は、支持部材8の後面側において、調節用工具を歯車部材22に係合させて、歯車部材22及びシャフト21を一体に回転させることができるため、調節作業の操作性も良い。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る角度調節装置80は、第1実施形態に係る角度調節装置10と比較してベース部材20及び規制部材23の構造が後述する点で異なり、他の構造については同様である。同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る角度調節装置80では、第1実施形態に係る角度調節装置10に対して、一対の係止片34、ストッパ壁35、係合凹部36がベース部材20から省略され、第1突片部66及び第2突片部67が規制部材23から省略されている。
角度調節装置80が挿入される挿通孔13は、円形状に形成された中心部91と、中心部71から径方向外方に延びた一対の拡張部92とを有する。中心部91は、ベース先端部28の円筒部33が通過可能であり、かつベース基端部27が通過できない大きさに形成されている。一対の拡張部92は、周方向に180°の間隔をおいて形成されている。
ベース部材20の支持部材8よりも後方に位置するベース基端部27には、一対の弾性爪81が設けられている。各弾性爪81は、各係止溝41の底部から径方向外方に向けて突出したのち、屈曲して前方に延びている。各弾性爪81の先端は、ベース肩部31よりも前方に突出し、円筒部33の外周面と隙間を介して径方向に対向している。各弾性爪81の先端における径方向外面には、径方向外方に突出した爪部82が形成されている。爪部82は、後端に後方を向く係止面を有している。
ベース部材20を挿通孔13に固定するときには、ベース先端部28は後方から挿通孔13の中心部91に挿入され、各弾性爪81は各拡張部92に挿入される。このとき、各弾性爪81は径方向に内方に撓むことによって、爪部82が各拡張部92を通過し、ベース先端部28の中心部91への挿入が完了すると、各弾性爪81が復元して各爪部82が各拡張部92の孔縁の前面に係止される。ベース部材20は、ベース肩部31と各爪部82との間に支持部材8を挟持し、支持部材8に固定される。
ベース部材20を挿通孔13から取り外すときには、作業者は指や工具等によって各弾性爪81の支持部材8よりも後方に位置する部分を径方向内方に撓ませ、爪部82を各拡張部92の孔縁から離脱させ、拡張部92を通過できるようにするとよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記の実施形態において、ベース部材20を支持部材8に一体に形成してもよい。この場合、筒形のベース部材20を支持部材8の前面及び後面に突設するとよい。ベース部材20を支持部材8に組み付ける必要がないため、図9に示すように第2拡張部73を省略することができ、アーム先端部65は分岐せずに支持部材8の後面に当接する1つの突片から構成するとよい。角度調節装置10は、使用時にベース部材20にシャフト21、歯車部材22及び規制部材23を組み付けることによって構成される。
4 :レーダー(物品)
7 :支持構造
8 :支持部材
9 :ボールジョイント
10 :角度調節装置
13 :挿通孔
15 :ボールスタッド
17 :耳部
18 :雌ねじ孔
20 :ベース部材
21 :シャフト
22 :歯車部材
23 :規制部材
26 :内孔
41 :係止溝
42 :係止壁
51 :雄ねじ
55 :歯列
57 :工具支持凹部
62 :アーム部
66 :第1突片部
67 :第2突片部
81 :弾性爪

Claims (11)

  1. 支持部材の前面側に傾斜可能に支持された物品の前記支持部材に対する傾斜角を調節する角度調節装置であって、
    前記支持部材に設けられた筒形のベース部材と、
    前記ベース部材の内孔に回転可能かつ前方に移動不能に挿入され、その前端に前記物品に形成された雌ねじ孔に螺合する雄ねじを備えたシャフトと、
    前記シャフトの後端に回転不能かつ前方に移動不能に設けられ、前記ベース部材の後端面と対向する部分に前記シャフトを中心として環状に配列された歯列を含む歯車部材と、
    前記ベース部材及び前記歯車部材に係合することによって前記ベース部材に対する前記歯車部材の後方への移動を規制する規制部材とを有することを特徴とする角度調節装置。
  2. 前記ベース部材は、前記支持部材に形成された前後に貫通する挿通孔に後面側から挿入され、前記挿通孔に係止されることを特徴とする請求項1に記載の角度調節装置。
  3. 前記ベース部材は、前記挿通孔に対して前後への移動が可能な第1回転位置と、前記挿通孔の孔縁に係止されて前後への移動が規制される第2回転位置との間で回転可能であることを特徴とする請求項2に記載の角度調節装置。
  4. 前記規制部材は、前記ベース部材が第2回転位置にあるときに前記挿通孔に突入して前記支持部材に対する前記ベース部材の回転を規制する第1突片部を有することを特徴とする請求項3に記載の角度調節装置。
  5. 前記規制部材は、前記ベース部材が第2回転位置にあるときに前記支持部材の後面に当接して前記支持部材に対して前記ベース部材を後方に付勢する第2突片部を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の角度調節装置。
  6. 前記ベース部材は、前記支持部材よりも後方に位置する部分から前方に延び、前記挿通孔に突入して係合する弾性爪を有することを特徴とする請求項2に記載の角度調節装置。
  7. 前記規制部材は、前記ベース部材に対して前記歯車部材を前方に付勢することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか1つの項に記載の角度調節装置。
  8. 前記ベース部材は、前方を向く係止壁を有し、
    前記規制部材は、前記係止壁と前記歯車部材の後端面と挟持することを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1つの項に記載の角度調節装置。
  9. 前記規制部材は、板ばね材によって形成されていることを特徴とする請求項2〜請求項8に記載の角度調節装置。
  10. 前記ベース部材の後端面に、前記内孔の径方向に延び、前記ベース部材の外周部に開口した凹部が形成されていることを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれか1つの項に記載の角度調節装置。
  11. 前記ベース部材は、前記支持部材に突設され、
    前記内孔は、前記支持部材を貫通していることを特徴とする請求項1に記載の角度調節装置。
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