JP2018192573A - ワーク把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも一部に板状部分を有する異なる形状のワークを把持することが可能なワーク把持装置を提供する。【解決手段】ワーク把持装置10は、把持部材20と、保持部材22とを備える。把持部材20は、基部24から立ち上がり、ワークWの板状部分Wpを挿入可能な間隔を置いて対向する一組の延設部26を有し、延設部26の少なくとも一部同士を接近又は離間させるように変形可能である。保持部材22は、延設部26の立ち上がり方向に沿って摺動可能に把持部材20を保持するスリット32を有し、延設部26の少なくとも一部をスリット32に収容することで延設部26同士を接近させることが可能であり、且つ延設部26の少なくとも一部をスリット32から突出させることで延設部26同士を離間させることが可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに取り付けて使用されるワーク把持装置に関する。
従来、生産効率を向上させるため、生産ラインの各工程の少なくとも一部において、ロボットに作業を行わせる自動化が進められている。例えば、ワークを所定の場所から取り出して別の場所へと搬送するために、ロボットにはワーク把持装置(いわゆるロボットハンド)が取り付けられる(例えば、下記特許文献1を参照)。
特開2013−857号公報
従来のワーク把持装置は、板金部品のような板状部材からなる異なる形状のワークを把持することができるものではなかった。例えば、特許文献1のワーク把持装置は、異なるサイズのワークを把持できるように構成されているものの、異なる形状のワークを把持できるようには構成されていない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、少なくとも一部に板状部分を有する異なる形状のワークを把持することが可能なワーク把持装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ロボットに取り付けて使用され、少なくとも一部に板状部分を有するワークを把持するためのワーク把持装置であって、基部から立ち上がり、前記ワークの前記板状部分を挿入可能な間隔を置いて対向する一組の延設部を有し、前記延設部の少なくとも一部同士を接近又は離間させるように変形可能な把持部材と、前記延設部の立ち上がり方向に沿って摺動可能に前記把持部材を保持するスリットを有し、前記延設部の少なくとも一部を前記スリットに収容することで前記延設部同士を接近させることが可能であり、且つ前記延設部の少なくとも一部を前記スリットから突出させることで前記延設部同士を離間させることが可能である保持部材と、を備え、接近した前記延設部同士の間に前記板状部分を把持可能であることを特徴とする。
上記のように構成されたワーク把持装置では、延設部の少なくとも一部をスリットから突出させることで、該延設部同士の間隔をワークの板状部分を挿入可能な大きさとすることができる。一方、延設部の少なくとも一部をスリットに収容することで、該延設部同士を接近させた状態を維持することができる。
このため、スリットから突出させて離間させた延設部同士の間にワークの板状部分を挿入し、把持部材と保持部材とを相対的に移動させて、延設部をスリットに収容することで、延設部同士の間に板状部分を把持することができる。
従って、このワーク把持装置によれば、少なくとも一部に板状部分を有する異なる形状のワークを把持することが可能である。
上記のワーク把持装置において、前記延設部は、前記板状部分を把持する部位に滑り止め部が設けられていることが好ましい。この場合、滑り止め部によって、延設部と板状部分との間に生じる摩擦力を高めることができるため、一層良好にワークの板状部分を把持することができる。
上記のワーク把持装置において、一組の前記延設部は、前記スリットから突出したとき、前記立ち上がり方向の先端側に向かうにつれて、互いの離間距離が大きくなる部分を有することが好ましい。この場合、スリットから突出させた延設部の先端側の離間距離を大きくできるため、該先端側から基端側に向かって板状部分を挿入し易くすることができる。
上記のワーク把持装置において、前記把持部材は、前記延設部同士を接近又は離間させるように弾性変形可能であり、前記把持部材の弾性力に抗して前記延設部の少なくとも一部を前記スリットに収容することで前記延設部同士を接近させることが可能であることが好ましい。この場合、簡単な構成で容易に延設部同士を接近又は離間させることができる。
上記のワーク把持装置において、一組の前記延設部の前記立ち上がり方向の先端側には、該延設部同士の間側に折り返された折り返し部が形成され、一組の前記延設部の前記折り返し部同士は、前記立ち上がり方向の先端側から基端側に向かうにつれて互いに接近する方向に延在するとともに、互いに離間する方向に弾性変形可能であり、前記折り返し部同士の間に前記板状部分を把持することが好ましい。
すなわち、折り返し部のそれぞれは、延設部の先端側と略V字形状を形成するように設けられている。この場合、折り返し部同士の間にワークの板状部分を介在させた状態で、延設部の先端側同士を接近させて、折り返し部を弾性変形させることにより、板状部分に対して折り返し部を弾発付勢することができる。その結果、一層良好にワークの板状部分を把持することが可能になる。また、折り返し部が弾性変形する分、該折り返し部同士の間の板状部分を介在させる間隔の大きさに範囲をもたせることができるため、把持可能な板状部分の厚さにも範囲をもたせることができる。
上記のワーク把持装置において、前記スリットの深さ方向は、前記延設部の前記立ち上がり方向に沿い、前記スリットは、前記深さ方向の底側から開口側に向かうにつれて、幅が小さくなることが好ましい。この場合、スリットの内壁面の開口側を、該スリットに収容された延設部に集中的に当接させて、延設部同士を接近させた状態を効果的に維持することが可能になる。その結果、一層良好にワークの板状部分を把持することができる。
上記のワーク把持装置において、前記スリットを形成する壁部は、前記スリットの幅方向に弾性変形可能であることが好ましい。この場合、スリットを形成する壁部が撓む分、把持部材と保持部材との相対移動を円滑にすることや、スリットの幅に範囲をもたせて、把持可能な板状部分の厚さに範囲をもたせることが可能になる。
上記のワーク把持装置において、互いに摺動する前記スリットの内壁面と前記延設部の摺動面との何れか一方に突起が形成され、他方に前記内壁面と前記摺動面の摺動方向に沿って延在し、且つ内部に挿入された前記突起を案内する案内部が形成されることが好ましい。この場合、案内部に挿入された突起が、該案内部の延在方向に沿って移動する簡単な構成で、保持部材と把持部材とを摺動方向に沿って容易に相対移動させることができる。
上記のワーク把持装置において、前記スリットから前記延設部が最大長さ突出したとき、前記案内部の延在方向の一端面と前記突起とが当接して、前記延設部のそれ以上の突出を規制することが好ましい。この場合、突起と案内部との簡単な構成によって、スリットから把持部材が脱落することを回避できる。
上記のワーク把持装置において、前記把持部材を複数個有することが好ましい。この場合、ワークの板状部分の複数箇所を、複数の把持部材の延設部同士の間でそれぞれ把持することができる。このため、ワークの板状部分を一層良好に把持することが可能になる。
上記のワーク把持装置において、前記スリットから突出した状態の前記延設部同士の間に挿入された前記板状部分の縁部が前記基部に当接することで、前記延設部が前記スリット内に収容される方向に把持部材及び保持部材が相対移動可能であることが好ましい。この場合、簡単な構成で把持部材及び保持部材を相対移動させて、延設部同士の間にワークの板状部分を把持することが可能になる。
本発明によれば、少なくとも一部に板状部分を有する異なる形状のワークを把持することが可能となる。
本発明の実施形態に係るワーク把持装置と、把持する前のワークとの斜視図である。 図1のワーク把持装置及びワークの要部断面図である。 図1のワーク把持装置によりワークを把持した場合の斜視図である。 図3のワーク把持装置及びワークの要部断面図である。 図1のワーク把持装置により別の形状のワークを把持した場合の斜視図である。 図5のワーク把持装置及びワークの要部断面図である。
本発明に係るワーク把持装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示す本実施形態に係るワーク把持装置10は、ロボット12に取り付けられて使用される、いわゆるロボットハンドである。ワーク把持装置10が取り付けられたロボット12により、ワークWは、所定の場所(複数のワークWが収容又は載置されたパレット等)から取り出されて、別の場所(例えば、ワークWが組み付けられる他の部品)へと搬送される。
ワーク把持装置10が取り付けられる対象となるロボット12として、例えば、複数の関節を有するアームを備えた多関節アーム型ロボット、2軸又は3軸の直交するスライド軸を備えた直交ロボット(いわゆるガンドリーロボット)等が挙げられる。図1において、ワーク把持装置10は、ロボット12の先端部12aに取り付けられている。
ワーク把持装置10は、少なくとも一部に平坦な板状部分Wpを有するワークWを把持するべく、例えば、2個の把持部材20と、1個の保持部材22とを備える。本実施形態では、2個の把持部材20は、互いに同様に構成され、基部24と、該基部24から立ち上がる一組の延設部26とをそれぞれ有する。以下では、延設部26の立ち上がり方向の基部24側(図1等の矢印X方向側)を基端側ともいい、該基部24と反対側(図1等の矢印Y方向側)を先端側ともいう。
また、把持部材20は、基部24と延設部26とが、板金や樹脂等の材料から一体に形成されることで、延設部26の先端側を接近又は離間させるように弾性変形可能となっている。具体的には、把持部材20を弾性変形させた場合に、一組の延設部26の先端側同士を接近させることができる(図4参照)。一方、把持部材20を弾性変形させていない状態(消勢状態)とした場合に、一組の延設部26の先端側同士を、ワークWの板状部分Wpを挿入可能な間隔を置いて離間させることができる(図2参照)。また、消勢状態における延設部26は、互いの間隔が基端側よりも先端側で大きくなるように、基部24から傾斜して延在する部分を有する。この延設部26の傾斜角度を設定すること等によって、延設部26の先端側同士の距離を容易に調節することができる。
また、一組の延設部26の先端側には、互いの間側に向かって延在する折り返し部26aがそれぞれ形成されている。一組の延設部26の折り返し部26a同士は、先端側(矢印Y方向側)から基端側(矢印X方向側)に向かうにつれて互いに接近する方向に延在するとともに、互いに離間する方向に弾性変形可能である。つまり、図1及び図2に示すように、折り返し部26aの各々は、消勢状態において、延設部26の先端側と略V字形状をなすように設けられる。また、折り返し部26aは、前記V字形状を形成する延設部26の先端側と折り返し部26aとの間隔が小さくなる方向にそれぞれ弾性変形可能となっている。
また、折り返し部26aの互いに対向する側の面26bには、例えば、板状のゴム等から形成される滑り止め部28がそれぞれ設けられている。後述するように、延設部26は、滑り止め部28を介して板状部分Wpを把持(挟持)することが可能になっている(図3及び図4参照)。従って、滑り止め部28は、延設部26と板状部分Wpとの間に生じる摩擦力を高めることが可能な構成であればよく、板状のゴム等に限定されるものではない。例えば、滑り止め部28は、折り返し部26aの面26bに対して、複数の突起状や線状等として部分的に設けられてもよいし、ゴム以外の材料から構成されてもよい。
延設部26の各々には、立ち上がり方向に沿って延在する切り欠きからなる案内部30が形成されている。なお、案内部30は、前記切り欠きに代えて、立ち上がり方向に沿って延在する凹部等から構成されてもよい。
保持部材22は、例えば、金属や樹脂等の材料からなり、延設部26の立ち上がり方向に沿って摺動可能に把持部材20を保持するスリット32を有する。図1に示すように、2個の把持部材20は、スリット32の延在方向に沿って並列するように配設されている。また、図1及び図2に示すように、保持部材22は、把持部材20の弾性力に抗して延設部26の少なくとも一部をスリット32に収容することで、該延設部26同士を接近させた状態で維持することが可能である。一方、図3及び図4に示すように、延設部26の少なくとも一部をスリット32から突出させることで、該延設部26同士を離間させた状態で維持することが可能である。
スリット32の深さ方向は、延設部26の立ち上がり方向に沿い、スリット32は、深さ方向の底部32a側から開口32b側に向かうにつれて、幅が小さくなる。また、スリット32を形成する壁部32cは、該スリット32の幅方向に弾性変形可能となっている。これによって、壁部32cの弾性力に抗して、スリット32に収容された延設部26を互いに接近する方向に弾発付勢することが可能になっている。
壁部32cの先端側には、延設部26の案内部30にそれぞれ挿入される突起34が設けられている。突起34が、案内部30内を、該案内部30の延在方向に沿って移動することで、把持部材20と保持部材22とを摺動方向(延設部26の立ち上がり方向)に沿って相対移動させることができる。
また、図1及び図2に示すように、スリット32から延設部26が最大長さ突出したとき、案内部30の延在方向の一端面30aと突起34とが当接するように配置されている。これによって、スリット32から延設部26が最大長さ以上突出することを規制して、スリット32から把持部材20が脱落することを回避できる。
保持部材22のスリット32よりも基端側には、ワーク把持装置10をロボット12の先端部12aに取り付けるための厚肉部36が設けられている。ワーク把持装置10と先端部12aとは、例えば、厚肉部36に形成した挿通孔36a(図1参照)を介したねじ止め等によって取り付けることができる。
次に、上記のように構成された本実施形態に係るワーク把持装置10の作用を説明する。
以下では、異なる形状のワークWとして、図1〜図4に示すものと、図5及び図6に示すもの(以下、特定のワークWに言及する場合には、それぞれ「ワークW1」、「ワークW2」という)を例示し、各ワークWをワーク把持装置10により把持する場合を説明する。ワークW1、W2は、例えば板金加工により形成された板状部材である。図示されるように、ワークW1、W2は、平坦な板状部分Wpを少なくとも有するものであるが、板状部分Wp以外の部分Wr(例えば、ボルト40)を有していてもよい。当該部分Wrは、ボルト40に限らず、ブロック状部分であってもよい。
図1〜図4に示すワークW1は、板状部分Wpを厚さ方向に貫通する貫通孔42と、板状部分Wpの縁部に形成された切り欠き44と、板状部分Wpの長手方向の一端側に形成されたV字形状の屈曲部46とを有する。図5及び図6に示すワークW2は、板状部分Wpの長手方向の両端側にそれぞれ形成されたL字状の屈曲部48を有する。また、ワークW2の板状部分Wpは、ワークW1の板状部分Wpに比して、若干厚さが大きくなっている。
ワークW1を把持する場合、図1及び図2に示すように、先ず、2個の把持部材20と保持部材22とを相対移動させて、把持部材20の延設部26をスリット32から突出させた状態とする。これによって、延設部26同士の間隔をワークW1の板状部分Wpを挿通可能な大きさとすることができる。
次に、延設部26同士の間に、その先端側から基端側に向かって、ワークWの板状部分Wpが挿入されるように、ロボット12によりワーク把持装置10を移動させる。この際、上記の通り、延設部26同士の離間距離が、先端側に向かうにつれて大きくなっているため、延設部26の先端側から基端側に向かって容易に板状部分Wpを挿入することができる。
このようにして、延設部26同士の間に板状部分Wpを挿入していくと、板状部分Wpの縁部が基部24に当接し、さらに挿入していくことで、図3及び図4に示すように、板状部分Wpに押圧された把持部材20が保持部材22に対して相対移動する。
これによって、スリット32の底部32a側に比して幅狭な開口32b側の内壁面と、該内壁面と対向する延設部26の側面(摺動面)とが摺動しつつ、突起34が案内部30内をその延在方向に沿って移動する。その結果、延設部26がその立ち上がり方向に沿ってスリット32内に収容される。なお、本実施形態では、図4に示すように、把持部材20の基部24が、スリット32の底部32aに当接するまで、把持部材20と保持部材22とを相対移動させている。
このようにして延設部26がスリット32に収容されると、スリット32の開口32b側の壁部32cが、延設部26の先端側を互いに接近する方向、換言すると、延設部26の先端側を板状部分Wpに向かって押圧する方向に弾発付勢する。この際、上記の通り、スリット32の幅が底部32a側よりも開口32b側で小さくなっているため、該開口32b側の壁部32cを延設部26の先端側に集中的に当接させて、延設部26の先端側同士を接近させた状態を良好に維持することができる。
延設部26の先端側が板状部分Wpに向かって押圧されると、前記V字形状を形成する延設部26の先端側と折り返し部26aとの間隔が小さくなる方向に折り返し部26aが弾性変形する。これによって、折り返し部26aが、滑り止め部28を板状部分Wpに押圧する方向に弾発付勢する。その結果、一組の延設部26の滑り止め部28同士の間にワークWの板状部分Wpを良好に把持することができる。
ワーク把持装置10によってワークW1を把持したら、ワーク把持装置10が取り付けられたロボット12により、ワークW1を所定場所へと搬送する。この際、板状部分Wpと滑り止め部28との間に生じる摩擦力によって、ワークW1を把持した状態を良好に維持することができる。
そして、ワークW1の搬送先の相手部品や治具等(何れも不図示)に、例えば、ワークW1の切り欠き44等を係合させ、この状態でワーク把持装置10をワークW1と離間する方向に相対移動させる。この際、板状部分Wpと滑り止め部28との間には、上記の通り摩擦力が生じるため、ワークW1とともに把持部材20も保持部材22に対して相対移動させることができる。これによって、スリット32から延設部26を突出させることができるため、該延設部26同士の距離を大きくして、板状部分Wpを把持した状態から解放することができる。
なお、板状部分Wpの把持を解放する方法は、特に限定されるものではない。例えば、ワーク把持装置10は、ワークWの形状や搬送先の形状等に関わらず、自発的にワークWを解放するための解放手段(不図示)をさらに備えてもよい。このような解放手段の一例としては、厚肉部36を貫通してスリット32の底部32aに開口する貫通孔(不図示)と、該貫通孔内を進退するピストンロッドを有するアクチュエータ(何れも不図示)とが挙げられる。貫通孔及びピストンロッドは、把持部材20と同数設けられ、貫通孔内でピストンロッドを前進させることによって、把持部材20の基部24をスリット32の深さ方向に沿ってそれぞれ押圧することが可能になっている。
従って、アクチュエータのピストンロッドを後退させた状態で、上記のように、ワーク把持装置10により板状部分Wpを把持して、ワークWを所定場所へと搬送する。その後、ピストンロッドを前進させて把持部材20を押圧することで、該把持部材20が保持部材22に対して相対移動して、延設部26をスリット32から突出させることができる。これによって、延設部26同士の距離を大きくして、板状部分Wpを把持した状態から解放することができる。
図5及び図6に示すように、ワーク把持装置10は、ワークW1と同様の動作によってワークW2の板状部分Wpを把持することができる。つまり、ワークW1、W2に限らず、板状部分Wpを有するワークWであれば、ワークW1と同様に板状部分Wpを把持して、所定の場所へと搬送することができる。
また、図6に示すように、ワーク把持装置10では、ワークW2を把持する場合、その板状部分Wpの厚さがワークW1の板状部分Wpの厚さよりも大きい分、スリット32の壁部32cを幅方向の外側に向かって大きく弾性変形させることができる。同様に、板状部分Wpの厚さが大きい分、前記V字形状を形成する延設部26の先端側と折り返し部26aとの間隔が一層小さくなるように、該折り返し部26aを弾性変形させることができる。
従って、厚さが大きいワークW2の板状部分Wpであっても、ワークW1と同様に、延設部26同士の間に良好に把持することができる。すなわち、壁部32cや折り返し部26aの弾性変形可能な範囲であれば、厚さが異なる板状部分Wpであっても良好に把持することができる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態に係るワーク把持装置10では、把持部材20が、板金や樹脂等の材料から一体に形成された基部24と延設部26とを有することとしたが、特にこれに限定されるものではない。基部24と延設部26とを、それぞれ別体から形成してもよい。
上記のワーク把持装置10では、構成の簡素化を図るべく、把持部材20を弾性変形させること及び消勢状態とすることにより、延設部26同士を接近又は離間させることとしたが、特にこれに限定されるものではない。延設部26は、公知のヒンジ機構(不図示)等により接近又は離間するように構成されてもよい。
上記のワーク把持装置10では、一つのスリット32の内部に、互いに同様に構成される2個の把持部材20が保持されることとしたが、把持部材20の個数は1個でもよく、2個以上の複数でもよい。また、ワーク把持装置10は、互いに異なる構成からなる複数個の把持部材20を備えてもよい。さらに、保持部材22は、互いに幅等が異なる複数のスリット32が設けられていてもよい。
例えば、ワークWの板状部分Wpに厚さが異なる箇所が存在する場合であっても、該厚さが異なる箇所ごとに、把持可能な厚さが異なる把持部材20や、幅が異なるスリット32を適用することで、板状部分Wp全体を良好に把持することが可能になる。
つまり、このワーク把持装置10によれば、把持部材20及びスリット32の個数や配置、把持部材20の延設部26同士の距離、折り返し部26aの折り返し角度、スリット32の形状等を、板状部分Wpの形状等に応じて設定することで、種々のワークWを把持することが可能である。
上記のワーク把持装置10では、延設部26に案内部30が設けられ、スリット32の壁部32cに突起34が設けられることとしたが、延設部26に突起34が設けられ、スリット32の壁部32cに案内部30が設けられてもよい。
上記のワーク把持装置10は、ロボット12の先端部12aに直接取り付けられることとしたが、シリンダユニット等のアクチュエータ(不図示)を介して、先端部12aに取り付けられてもよい。
10…ワーク把持装置 12…ロボット
20…把持部材 22…保持部材
24…基部 26…延設部
26a…折り返し部 28…滑り止め部
30…案内部 30a…一端面
32…スリット 32a…底部
32b…開口 32c…壁部
34…突起 W…ワーク
Wp…板状部分

Claims (11)

  1. ロボットに取り付けて使用され、少なくとも一部に板状部分を有するワークを把持するためのワーク把持装置であって、
    基部から立ち上がり、前記ワークの前記板状部分を挿入可能な間隔を置いて対向する一組の延設部を有し、前記延設部の少なくとも一部同士を接近又は離間させるように変形可能な把持部材と、
    前記延設部の立ち上がり方向に沿って摺動可能に前記把持部材を保持するスリットを有し、前記延設部の少なくとも一部を前記スリットに収容することで前記延設部同士を接近させることが可能であり、且つ前記延設部の少なくとも一部を前記スリットから突出させることで前記延設部同士を離間させることが可能である保持部材と、
    を備え、
    接近した前記延設部同士の間に前記板状部分を把持可能であることを特徴とするワーク把持装置。
  2. 請求項1記載のワーク把持装置において、
    前記延設部は、前記板状部分を把持する部位に滑り止め部が設けられていることを特徴とするワーク把持装置。
  3. 請求項1又は2記載のワーク把持装置において、
    一組の前記延設部は、前記スリットから突出したとき、前記立ち上がり方向の先端側に向かうにつれて、互いの離間距離が大きくなる部分を有することを特徴とするワーク把持装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワーク把持装置において、
    前記把持部材は、前記延設部同士を接近又は離間させるように弾性変形可能であり、
    前記把持部材の弾性力に抗して前記延設部の少なくとも一部を前記スリットに収容することで前記延設部同士を接近させることが可能であることを特徴とするワーク把持装置。
  5. 請求項4記載のワーク把持装置において、
    一組の前記延設部の前記立ち上がり方向の先端側には、該延設部同士の間側に折り返された折り返し部が形成され、
    一組の前記延設部の前記折り返し部同士は、前記立ち上がり方向の先端側から基端側に向かうにつれて互いに接近する方向に延在するとともに、互いに離間する方向に弾性変形可能であり、
    前記折り返し部同士の間に前記板状部分を把持することを特徴とするワーク把持装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のワーク把持装置において、
    前記スリットの深さ方向は、前記延設部の前記立ち上がり方向に沿い、
    前記スリットは、前記深さ方向の底側から開口側に向かうにつれて、幅が小さくなることを特徴とするワーク把持装置。
  7. 請求項6記載のワーク把持装置において、
    前記スリットを形成する壁部は、前記スリットの幅方向に弾性変形可能であることを特徴とするワーク把持装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のワーク把持装置において、
    互いに摺動する前記スリットの内壁面と前記延設部の摺動面との何れか一方に突起が形成され、他方に前記内壁面と前記摺動面の摺動方向に沿って延在し、且つ内部に挿入された前記突起を案内する案内部が形成されることを特徴とするワーク把持装置。
  9. 請求項8記載のワーク把持装置において、
    前記スリットから前記延設部が最大長さ突出したとき、前記案内部の延在方向の一端面と前記突起とが当接して、前記延設部のそれ以上の突出を規制することを特徴とするワーク把持装置。
  10. 請求項1〜9記載のワーク把持装置において、
    前記把持部材を複数個有することを特徴とするワーク把持装置。
  11. 請求項1〜10記載のワーク把持装置において、
    前記スリットから突出した状態の前記延設部同士の間に挿入された前記板状部分の縁部が前記基部に当接することで、前記延設部が前記スリット内に収容される方向に把持部材及び保持部材が相対移動可能であることを特徴とするワーク把持装置。
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