JP4500517B2 - バイスの口金対 - Google Patents

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この発明は、バイスの固定顎と可動顎に固定される一対の口金に関するもので、工作機械のテーブルやワークパレットにワークを固定するのに使用するバイスの口金対に関するものである。
ワークを工作機械のテーブルやパレットに固定する一般的なワークバイスは、基台の一端に設けた固定顎に固定口金を取付け、送りねじの螺進作用により基台上のスライドガイドに沿って移動する可動顎に可動口金を取付け、対向する固定口金と可動口金とでワークを把持する構造を備えている。
バイスで把持されたワークを正確に加工するためには、ワークの把持位置が正確でなければならない。例えばワークの上面を加工するときには、ワークの把持高さが正確であることが必要である。ワークの把持高さは、バイスにワーク受台を設け、ワーク受台上にワークを載置した状態で把持することにより規定される。
ところがワーク受台に載置したワークを固定口金と可動口金とで把持したとき、ワークがワーク受台から浮き上がることがある。特に、把持するワークの厚さが薄い場合、可動口金を推進するねじ杆の作用点がワークの把持位置より低くなり、ワークを把持したときにワークが押し上げられて浮き上がり、ワークの把持高さに誤差を生ずる。
そこで、バイスで把持されたワークの浮き上がりを防止するため、ワークを把持したときに、ワークを下方に押付ける方向の分力を発生させる口金が、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3などに示されている。これらのものは、爪ブロックとその背後の台ブロックとの間に傾斜面ないし鋸歯面を備え、ワークから把持反力が加わったときに、爪ブロックを斜め下方に滑り移動させ、ワークを受台に押し付けることにより、ワークの浮き上がりを防止している。
またワークに溝や複数の孔などを加工するとき、溝の方向や孔の配列方向の精度は、ワークがバイスに把持されたときの基準辺の方向が正確に出ているかどうかで決定される。一般に、ワークの基準辺は、バイスの固定口金の方向により規定されるが、バイスで把持されるワークの対向辺相互の間に僅かな(例えば十ないし百ミクロン台の)勾配があると、把持したワークの基準辺を固定口金の方向に正確に合わせることが困難になり、数十ミクロン台の誤差が生じてくる。
特許文献3には、爪ブロックと台ブロックとの間に鋸歯面を備えた口金において、台ブロックの前面中央に爪ブロックを設け、その両側に補助爪ブロックをボルトで台ブロックに固定して設けた例が示されている。補助爪ブロックは、その内側側面で爪ブロックの両側面を摺動可能に密閉するために設けたものであるが、ワークが中央の爪ブロックで下方に押されて把持された後、最終的にワークの両側が固定の補助爪ブロックで把持されるので、ワークの把持精度をより高くしたいときに有用であることが示されている。
また特許文献2には、台ブロックと爪ブロックの間の鋸歯面を円筒面とした可動口金が示されている。
実開平6−75666号公報 特開平9−29571号公報 国際公開WO02/49809号パンフレット
鋸歯面を備えた口金を用いてワークの浮き上がりを防止した口金は、爪ブロックと台ブロックとの間に両者が摺動する鋸歯面が存在するため、ワークの基準辺の方向を規定する機能が低下し、ワークの加工基準辺の方向に十ミクロン台の誤差が発生するようになる。
この発明は、口金に設けた傾斜面ないし鋸歯面により、ワークを把持したときにワークを下方に押動することにより、ワークの把持高さ精度を保証する構造の口金において、固定口金の方向により規定される加工基準辺の方向精度を保証することを可能にしたもので、ワークの基準辺の方向を正確に規定すると共に、ワークの把持高さも正確に規定することができる口金を提供することを課題としている。
この発明のバイスの口金対は、バイスの固定顎に固定される固定口金21と、可動顎に固定される可動口金1との対よりなり、固定口金21及び可動口金1は、バイスに固定される台ブロック2、2と、ワークを把持する爪ブロック3、3とを備え、かつ台ブロック2、2と爪ブロック3、3との間には、バイスの把持反力により、爪ブロック3、3を台ブロック2、2に対して下動させる方向の鋸歯面6、15が形成されている。そして、この発明の口金対の固定口金21は、爪ブロック3の幅方向両端に台ブロック2に固定された端爪22を備えている。端爪の前面22a(ワーク把持面)は、爪ブロック3が下動したときに、当該爪ブロックの前面3aと同一面となってワークに当接する。端爪22及び爪ブロック3のワーク把持面は、端爪22を台ブロック2に固定し、その間に爪ブロック3を嵌合した状態で仕上げ研削加工することにより、正確な同一平面に形成されている。
可動口金1には、端爪22を設けない。鋸歯面をシールする目的で可動口金の爪ブロック3の両端に同様な部材を台ブロック2に固定して設けることができるが、この場合には、当該部材の前面を爪ブロック3の前面より低くして、その前面がワークに当接しないように、即ち爪としての機能を備えないように設ける。
この発明の口金対の固定口金21をバイスの固定顎に、可動口金1を可動顎に装着してワークを把持すると、把持反力によって固定側及び可動側の爪ブロック3、3が共に下動して、ワークをバイス又はバイスに設けた受台に押接することにより、ワーク高さが正確に規定される。そしてワーク高さが規定された後、ワークの固定口金側の基準辺が固定口金の両端に設けられた端爪22に当接して、ワークの基準辺の方向が正確に設定される。可動口金に1は、このような端爪が設けられておらず、かつ爪ブロックと台ブロックとの間に鋸歯面が設けられているため、爪ブロック3の下動に伴い、爪幅方向両端で十ミクロン台の出入り(揺動)が可能である。従って、バイスで把持されるワークの対向両辺の間に十ミクロン台の勾配が存在しても、その勾配は可動口金1側で吸収され、固定口金21側のワーク基準辺の正確な位置決めが可能である。
即ち、端爪22を備えていない固定口金を使用したときは、ワークの把持位置、特にワーク基準辺の方向に爪幅の両端部分において、十ミクロン台の誤差が発生していたが、本発明の口金対を使用することにより、1ミクロン以下の精度でワークの基準辺の位置決めを行うことが可能になった。
図1及び図2は可動口金の詳細構造を示した図で、従来公知の構造である。可動口金1は、バイスに固定される台ブロック2と、ワーク側の爪ブロック3とからなっており、両ブロックは皿バネ4を介装した段付きねじ5で連結されている。台ブロック2の前面は鋸歯面6となっており、斜めの押下面7と、この押下面に直交する受面8とを備えている。
台ブロック2には、前記段付きねじ5を挿通するねじ孔9と、バイスの顎に固定する固定ボルトを挿通する2個のボルト孔10と、ガイドピン11を植立するピン孔12とが設けられている。また、台ブロックの上端と下端の受面には、帯状の溝13が掘られてその溝内に帯板バネ14が嵌挿され、この帯板バネが爪ブロック3を上方に付勢している。
爪ブロック3の背面は、台ブロックの前面に対して上下逆の鋸歯面15とされ、前記押下面と摺接する下動面16と受面8に対向する当り面17とを有している。
また爪ブロック3には、段付きねじ5を螺合するねじ孔18と、ガイドピン11を嵌合するU字形のガイド孔19とが設けられている。ガイド孔19にピン孔12に植立したガイドピン11とが嵌合して、台ブロック2と爪ブロック3の口幅方向の相対ずれを防止している。
図3及び図4に示す固定口金21は、上記可動口金と同様な鋸歯面6、15を介して台ブロック2に装着された爪ブロック3を備えているが、当該爪ブロック3の両側には、端爪22が台ブロック2に固定して設けられている。
図の端爪22は、爪ブロック3からワイヤカットにより切り落とされたもので、爪ブロックの鋸歯面15を加工した後、爪ブロック3から切り落とされ、接合面にコーティング材を塗布して台ブロック2側にボルト23で固定したものである。台ブロック2及び端爪22の前面(ワークに当接する面)は、端爪22を台ブロック2に固定した後、その間に爪ブロック3を嵌装した状態で一平面に仕上げ研削されている。
端爪22は、爪ブロックから切り落とした部材で形成する他、台ブロック2の口幅方向両端に鋸歯面を削り落とした段部を設けて、この段部に帯板状の部材を固定することにより形成することもできる。
上記のように構成された固定口金21をバイスの固定顎に固定し、可動口金1をバイスの可動顎に固定してワークを把持すると、爪ブロック3、3に作用するワークからの反力により、爪ブロック3、3が押下面に沿って斜め下方に僅かに摺動する。これにより、バイスの可動顎の浮き上がりを吸収することができると共に、ワークを高さ方向の基準面に押し付けることができ、ワークの高さ位置決め精度を高めることができる。
そして、このワーク30を把持した状態で、図5に示すように、固定口金21側のワークの基準辺31が固定口金の両端の端爪22に当接し、当該ワークの基準辺31の方向が正確に規定される。図5では誇張して示しているが、バイスで把持されるワークの対向両辺31、32の方向に誤差による勾配があったとき、当該勾配は可動口金側の爪ブロック3の下動に伴う垂直軸回りの揺動により吸収され、固定口金21側の基準辺31が正確に位置決めされる。この位置決め精度は、1ミクロン以下にすることが可能であった。
なお、前記特許文献2には、鋸歯面6を多段の円筒面として、爪ブロックを台ブロックに対して垂直方向の軸回りに揺動可能にする構造が示されている。そのような構造の口金41を可動口金として使用すれば、図6に示すように、バイスで把持される対向両辺が平行でない形状のワーク30も同様な精度で把持することが可能になる。
可動口金の断面側面図 可動口金の台ブロックの斜視図 固定口金の断面側面図 固定口金の台ブロックの斜視図 平行度に誤差のある対向両辺を備えたワークの把持状態を誇張して示す平面図 対向両辺が平行でないワークの把持状態を示す平面図
符号の説明
1 可動口金
2 台ブロック
3 爪ブロック
3a 爪ブロックの前面
21 固定口金
22a 端爪の前面

Claims (1)

  1. バイスの固定顎に固定する固定口金(21)と、可動顎に固定する可動口金(1)とを備え、各口金(21,1)はそれぞれバイスに固定される台ブロック(2,2)と、ワークを把持する爪ブロック(3,3)とを備え、各台ブロック(2,2)と爪ブロック(3,3)との間にワークの把持反力により爪ブロック(3,3)を下動させる鋸歯面が形成されているバイスの口金対において、固定口金(21)は、その爪ブロック(3)の口幅方向両端に、当該爪ブロックが下動したときにその前面(3a)と同一面となる前面(22a)を備えた端爪(22)を備え、この端爪は、前記固定口金の台ブロック(2)に固定されて設けられ、可動口金(1)は、そのような端爪を備えていないことを特徴とする、バイスの口金対。
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