JP2018188522A - 防振ゴム用ゴム組成物及び車両用防振ゴム - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な低動倍率を維持しつつ、高ロス性に優れた防振ゴム用ゴム組成物の提供。【解決手段】ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、ゴム成分100質量部に対して、0超〜10質量部のカーボンブラックと、50〜70質量部のオイルと、を含む、防振ゴム用ゴム組成物。前記ゴム成分は天然ゴム(NR)及びブタジエンゴム(BR)を含み、その質量比がNR:BR=60:40〜10:90である、防振ゴム用ゴム組成物。前記防振ゴム用ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)が40N/mm以下である車輌用防振ゴム。【選択図】なし
Description
本発明は、防振ゴム用ゴム組成物及び車両用防振ゴムに関するものである。
防振ゴムは、自動車等の各種車両において、搭乗時の快適性を向上させるため、振動や騒音の発生源となる部位に配置されるものである。室内への振動や騒音の侵入を低減するために、例えば、振動や騒音の主たる発生源であるエンジンに対しては、トーショナルダンパー、エンジンマウント、マフラーハンガー等の構成部材に防振ゴムを用いることでエンジン駆動時の振動を吸収し、車内への振動及び騒音の侵入や、周辺環境への騒音の拡散を低減している。
このような防振ゴムの基本的な特性としては、エンジン等の重量物を支える強度特性や、その振動を吸収し抑制する防振性能が要求されていた。また、エンジンルーム等の高温環境下で使用される場合には、強度特性を維持するとともに、動倍率が低く防振性能に優れることが求められていた。そのため、強度特性や、防振性能の向上を目的として、種々の技術が開発されている。
また、防振ゴムの振動減衰性能を向上させる観点からは、防振ゴムのヒステリシスロス(tanδ)を高くすることが望まれていた。低周波で発生する共振振動(シェイク)については、ゴムのヒステリシスロス(以下、単に「ロス」という。)が大きい方が振動の伝達率が低くなるためである。
つまり、防振ゴムについては、ロスが高く、動倍率が低いものが好ましいとされている。ただし、従来の技術では、ロスを大きくすると動倍率も高くなるという関係があり、高ロス低動倍率の配合を得ることが難しいという問題があった。
つまり、防振ゴムについては、ロスが高く、動倍率が低いものが好ましいとされている。ただし、従来の技術では、ロスを大きくすると動倍率も高くなるという関係があり、高ロス低動倍率の配合を得ることが難しいという問題があった。
ここで、防振ゴムの高ロス及び低動倍率の両立を目的とした技術として、例えば特許文献1には、特定の高ロスポリマーをゴム成分として用いることで、防振ゴムのロス性の改善を図るという技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、ゴムのガラス転移点を従来ゴムとほぼ同じ温度に止めた実用的な高ロスポリマーを得ることができ、この高ロスポリマーを防振ゴムに用いることにより、カーボンブラックの添加を少なくすることができる結果、高ロス及び低動倍率を実現できる。
上述したように、特許文献1の技術によって、防振ゴムの高ロス及び低動倍率の両立を図ることが可能となった。しかしながら近年、低騒音、低振動化について、より厳しいレベルが要求されていることを考慮すると、振動減衰性能のさらなる向上を図るべく、より高いロスを有する(具体的には、常温、15Hz近辺でのtanδが大きい)防振ゴムの開発が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、良好な低動倍率を維持しつつ、高ロス性に優れた、防振ゴム用ゴム組成物、並びに、振動減衰性能に優れるとともに、装着した車両の操縦安定性を向上させることができる車両用防振ゴムを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究を行った。そして、ゴム組成中のカーボンブラックの含有量を特定範囲に制限するとともに、特定量のオイルをゴム組成物中に含有させることによって、良好な低動倍率を維持しつつ、従来の防振ゴム用ゴム組成物にはなかった極めて高いロスを実現できることを見出した。
すなわち、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ10質量部以下のカーボンブラックと、前記ゴム成分100質量部に対して、50質量部〜70質量部のオイルと、を含むことを特徴とする。
上記構成により、良好な低動倍率を維持しつつ、優れた高ロス性を実現できる。
上記構成により、良好な低動倍率を維持しつつ、優れた高ロス性を実現できる。
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物では、前記ゴム成分は、前記ジエン系ゴムとして少なくとも天然ゴム及びブタジエンゴムを含有し、該天然ゴムと該ブタジエンゴムとの質量比(NR:BR)が、60:40〜10:90の範囲であることが好ましい。
低動倍率及び高ロス性の両立を、より高いレベルで実現できるためである。
低動倍率及び高ロス性の両立を、より高いレベルで実現できるためである。
さらに、本発明の防振ゴム用ゴム組成物では、前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、2質量部以下であることが好ましい。
より優れた高ロス性を実現できるためである。
より優れた高ロス性を実現できるためである。
さらにまた、本発明の防振ゴム用ゴム組成物では、前記防振ゴム用ゴム組成物は、架橋剤をさらに配合し、該架橋剤の配合量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ3.5質量部以下であることが好ましい。
より優れた高ロス性を実現できるためである。
より優れた高ロス性を実現できるためである。
本発明の車両用防振ゴムは、本発明の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用いた、車両用防振ゴムであって、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)が40N/mm以下であることを特徴とする。
上記構成により、優れた振動減衰性能及び車両の操縦安定性を実現できる。
上記構成により、優れた振動減衰性能及び車両の操縦安定性を実現できる。
本発明によれば、良好な低動倍率を維持しつつ、高ロス性に優れた、防振ゴム用ゴム組成物、並びに、振動減衰性能に優れるとともに、装着した車両の操縦安定性を向上させることができる車両用防振ゴムを提供することができる。
<防振ゴム用ゴム組成物>
以下に、本発明の防振ゴム用ゴム組成物の一実施形態について詳細に説明する。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、
前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ10質量部以下のカーボンブラックと、
前記ゴム成分100質量部に対して、50質量部〜70質量部のオイルと、
を含む防振ゴム用ゴム組成物である。
以下に、本発明の防振ゴム用ゴム組成物の一実施形態について詳細に説明する。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、
前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ10質量部以下のカーボンブラックと、
前記ゴム成分100質量部に対して、50質量部〜70質量部のオイルと、
を含む防振ゴム用ゴム組成物である。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物では、ゴム組成中のカーボンブラックの含有量を、低動倍率の維持を考慮しつつ、低含有量となるように制限し、通常の含有量よりも多くのオイルをゴム組成物中に含有させることによって、良好な低動倍率を維持しつつ、架橋後のゴムを軟化させることができる結果、従来技術にはなかった極めて高いロスを実現できる。
一方、従来の防振ゴム用ゴム組成物については、その多くが架橋後のゴムに硬度を持たせることで低動倍率を向上させていることから、本発明の防振ゴム用ゴム組成物のように、補強性充填材であるカーボンブラック等の含有量を減らすことや、軟化剤となるオイルの含有量を大きくさせることによって、架橋後のゴムを軟化させるという技術的思想が存在していなかった。そのため、本発明の防振ゴム用ゴム組成物と同様の成分組成には想到できず、本発明と同程度の高ロス性についても得ることはできない。
(ゴム成分)
本発明の防振ゴム用ゴム組成物に含まれるゴム成分は、ジエン系ゴムを含有する。
ゴム成分としてジエン系ゴムを含有することで、良好な低動倍率を維持できる。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物に含まれるゴム成分は、ジエン系ゴムを含有する。
ゴム成分としてジエン系ゴムを含有することで、良好な低動倍率を維持できる。
ここで、前記ゴム成分は、ジエン系ゴム100%から構成することもできるが、本発明の目的を損なわない範囲であれば、ジエン系以外のゴムを含有することもできる。
前記ゴム成分におけるジエン系ゴムの含有量は、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが最も好ましい。
前記ゴム成分におけるジエン系ゴムの含有量は、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが最も好ましい。
さらに、前記ジエン系ゴムの種類については特に限定はされず、防振ゴム用ゴム組成物に要求される性能に応じて適宜選択することができる。具体的には、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ブタジエンゴム(BR)(なお、BRについては、1,3−ブタジエンの重合体であるポリブタジエンのことを意味し、ブタジエンと他のポリマーとの共重合体等は含まない。)等が挙げられる。
また、前記ジエン系ゴムについては、上述した具体例の中でも、少なくとも天然ゴム及びブタジエンゴムを含有することが好ましく、天然ゴム及びブタジエンゴムのみから構成することがより好ましい。低動倍率及び高ロス性の両立を、より高いレベルで実現できるからである。
さらにまた、低動倍率及び高ロス性をより高いレベルで両立しつつ、ゴム組成物の成形性の悪化を抑制する観点からは、前記天然ゴムと前記ブタジエンゴムとの質量比(NR:BR)が、60:40〜10:90の範囲であることが好ましく、40:60〜10:90であることがより好ましく、25:75〜15:85であることが特に好ましい。前記ブタジエンゴムの質量比が40以上(前記天然ゴムの質量比が60以下)の場合には、架橋ゴムの硬度上昇を抑え、十分な高ロス性実現でき、前記ブタジエンゴムの質量比が90以下(前記天然ゴムの質量比が10以上)の場合、ゴム組成物の成形性の低下を招くことがない。
さらにまた、低動倍率及び高ロス性をより高いレベルで両立しつつ、ゴム組成物の成形性の悪化を抑制する観点からは、前記天然ゴムと前記ブタジエンゴムとの質量比(NR:BR)が、60:40〜10:90の範囲であることが好ましく、40:60〜10:90であることがより好ましく、25:75〜15:85であることが特に好ましい。前記ブタジエンゴムの質量比が40以上(前記天然ゴムの質量比が60以下)の場合には、架橋ゴムの硬度上昇を抑え、十分な高ロス性実現でき、前記ブタジエンゴムの質量比が90以下(前記天然ゴムの質量比が10以上)の場合、ゴム組成物の成形性の低下を招くことがない。
(カーボンブラック)
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分に加えて、カーボンブラックを含む。
防振ゴム用ゴム組成物中にカーボンブラックを適量含有することで、良好な低動倍率を維持できる。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分に加えて、カーボンブラックを含む。
防振ゴム用ゴム組成物中にカーボンブラックを適量含有することで、良好な低動倍率を維持できる。
ここで、前記カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ10質量部以下である。低動倍率及び高ロス性の両立を高いレベルで実現するためである。前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して10質量部を超えると、架橋後のゴムの硬化により、十分な高ロス性が得られない。
より優れた高ロス性を実現できる観点から、前記カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して10質量部未満であることが好ましく、8質量部以下であることがより好ましく、5質量部以下であることがさらに好ましく、2質量部以下であることが特に好ましい。なお、前記カーボンブラックの含有量の下限値については、特に限定はされないが、良好な低動倍率を維持するという観点から、前記ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部以上であることが好ましく、1質量部以上であることがより好ましく、2質量部以上であることが特に好ましい。
より優れた高ロス性を実現できる観点から、前記カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して10質量部未満であることが好ましく、8質量部以下であることがより好ましく、5質量部以下であることがさらに好ましく、2質量部以下であることが特に好ましい。なお、前記カーボンブラックの含有量の下限値については、特に限定はされないが、良好な低動倍率を維持するという観点から、前記ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部以上であることが好ましく、1質量部以上であることがより好ましく、2質量部以上であることが特に好ましい。
また、前記カーボンブラックの種類については、特に限定はされず、例えば、オイルファーネス法により製造された任意のハードカーボン及びソフトカーボンを用いることができる。これらの中でも、より優れた高ロス性を実現する観点からは、FT、SRF、GPF、又はFEFのグレードのカーボンブラックを用いることが好ましい。
(オイル)
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分及びカーボンブラックに加えて、オイルをさらに含む。
防振ゴム用ゴム組成物中にオイルを適量含有することで、良好な低動倍率を維持しつつ、優れた高ロス性を実現できる。
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分及びカーボンブラックに加えて、オイルをさらに含む。
防振ゴム用ゴム組成物中にオイルを適量含有することで、良好な低動倍率を維持しつつ、優れた高ロス性を実現できる。
ここで、前記オイルの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、50質量部〜70質量部である。低動倍率及び高ロス性の両立を高いレベルで実現するためである。前記オイルの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して50質量部未満の場合には、十分な高ロス性が得られず、一方、前記オイルの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して前記70質量部を超えると、良好な低動倍率を維持できない。
より高いレベルで、低動倍率及び高ロス性を両立できる観点から、前記オイルの有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、53〜65質量部であることが好ましく、55〜60質量部であることがより好ましい。
より高いレベルで、低動倍率及び高ロス性を両立できる観点から、前記オイルの有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、53〜65質量部であることが好ましく、55〜60質量部であることがより好ましい。
前記オイルの種類については、防振ゴム用ゴム組成物のロスを高めるものであればよく、特に限定はされない。例えばアロマティック油、ナフテン油、パラフィン油等のプロセスオイルや、やし油等の植物油、アルキルベンゼンオイル等の合成油、ヒマシ油等を用いることができる。
また、上述したオイルの中でも、アロマティック油、ナフテン油及びパラフィン油からなる群から選択される少なくとも一種を用いることが好ましく、ナフテン油を用いることがより好ましい。より優れた高ロス性を実現できるためである。
(架橋剤)
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分、カーボンブラック及びオイルに加えて、架橋剤をさらに配合することが好ましい。
防振ゴム用ゴム組成物中に架橋剤を適量配合することで、当該ゴム組成物の架橋を可能にし、良好な低動倍率をより確実に維持できる。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述したゴム成分、カーボンブラック及びオイルに加えて、架橋剤をさらに配合することが好ましい。
防振ゴム用ゴム組成物中に架橋剤を適量配合することで、当該ゴム組成物の架橋を可能にし、良好な低動倍率をより確実に維持できる。
ここで、前記架橋剤の配合量については、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ3.5質量部以下であることが好ましく、2.0質量部以下であることがより好ましく、0.8質量部以下であることがさらに好ましく、0.5質量部以下であることが特に好ましい。前記架橋剤の配合量が、前記ゴム成分100質量部に対して3.5質量部を超えると、架橋ゴムの硬度が大きくなり、所望の高ロス性を得られないおそれがある。
また、前記架橋剤の種類については、特に限定はされず、例えば、硫黄、ビスマレイミド化合物等が挙げられる。
前記ビスマレイミド化合物の種類については、例えば、N,N’−o−フェニレンビスマレイミド、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−フェニレンビスマレイミド、N,N’−(4,4’−ジフェニルメタン)ビスマレイミド、2,2−ビス−[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタンなどを例示することができる。本発明ではN,N’−m−フェニレンビスマレイミド及びN,N’−(4,4’−ジフェニルメタン)ビスマレイミド等を好適に用いることができる。
前記ビスマレイミド化合物の種類については、例えば、N,N’−o−フェニレンビスマレイミド、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−フェニレンビスマレイミド、N,N’−(4,4’−ジフェニルメタン)ビスマレイミド、2,2−ビス−[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタンなどを例示することができる。本発明ではN,N’−m−フェニレンビスマレイミド及びN,N’−(4,4’−ジフェニルメタン)ビスマレイミド等を好適に用いることができる。
(その他の成分)
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述した、ゴム成分、カーボンブラック、オイル及び架橋剤に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、充填材、架橋促進剤、架橋促進助剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填剤、発泡剤、可塑剤、滑剤、粘着付与剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含むことができる。
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上述した、ゴム成分、カーボンブラック、オイル及び架橋剤に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、充填材、架橋促進剤、架橋促進助剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填剤、発泡剤、可塑剤、滑剤、粘着付与剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含むことができる。
また、上述したその他の成分の含有量については、特に限定はされない。
ただし、より優れた高ロス性が得られる観点からは、その含有量は少ないことが好ましく、その他の成分を含まないことがより好ましい。
ただし、より優れた高ロス性が得られる観点からは、その含有量は少ないことが好ましく、その他の成分を含まないことがより好ましい。
ここで、前記充填材については、特に限定されるものではなく、シリカ、ホワイトカーボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク等の充填材を適宜用いることができる。
前記架橋促進剤としては、公知のものを用いることができ、特に制限されるものではない。例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド等のチアゾール系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、テトラドデシルチウラムジスルフィド、テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛等のジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛等が挙げられる。
前記架橋促進剤には、スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸塩系等の1種又は2種以上を併用でき、架橋挙動(速度)の調整等のため、架橋促進能力が比較的高いチウラム系及び/又はチアゾール系と、架橋促進能力が比較的中〜低程度のグアニジン系及び/又はスルフェンアミド系の架橋促進剤とを組み合わせることが好適に採用される。具体的には、テトラメチルチウラムジスルフィドとN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドとの組合せ、テトラブチルチウラムジスルフィドとN−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドとの組合せ、ジベンゾチアジルジスルフィドとジフェニルグアニジンとの組合せ等が挙げられる。
前記架橋促進助剤については、例えば、亜鉛華(ZnO)や脂肪酸等が挙げられる。脂肪酸としては、飽和若しくは不飽和、直鎖状若しくは分岐状のいずれの脂肪酸であってもよく、脂肪酸の炭素数も特に制限されないが、例えば炭素数1〜30、好ましくは15〜30の脂肪酸、より具体的にはシクロヘキサン酸(シクロヘキサンカルボン酸)、側鎖を有するアルキルシクロペンタン等のナフテン酸;ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸(ネオデカン酸等の分岐状カルボン酸を含む)、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸(ステアリン酸)等の飽和脂肪酸;メタクリル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸;ロジン、トール油酸、アビエチン酸等の樹脂酸などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明においては、亜鉛華及びステアリン酸を好適に用いることができる。
前記老化防止剤としては、公知のものを用いることができ、特に制限されない。例えば、フェノール系老化防止剤、イミダゾール系老化防止剤、アミン系老化防止剤などを挙げることができる。これら老化防止剤は、一種又は二種以上を併用することができる。
なお、本発明の防振ゴム用ゴム組成物を得る際、上述した各成分の配合方法に特に制限はなく、全ての成分原料を一度に配合して混練しても良いし、2段階あるいは3段階に分けて各成分を配合して混練を行ってもよい。なお、混練に際してはロール、インターナルミキサー、バンバリーローター等の公知の混練機を用いることができる。また、シート状や帯状等に成形する際には、押出成形機、プレス機等の公知の成形機を用いればよい。
<車両用防振ゴム>
本発明の車両用防振ゴムは、上述した本発明の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用いたものである。
そして、本発明の車両用防振ゴムは、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)が40N/mm以下であることを特徴とする。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用い、該防振ゴム用架橋ゴム組成物のKsが40N/mm以下であることによって、優れた振動減衰性能及び優れた車両の操縦安定性を実現できる。
本発明の車両用防振ゴムは、上述した本発明の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用いたものである。
そして、本発明の車両用防振ゴムは、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)が40N/mm以下であることを特徴とする。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用い、該防振ゴム用架橋ゴム組成物のKsが40N/mm以下であることによって、優れた振動減衰性能及び優れた車両の操縦安定性を実現できる。
また、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)は、より優れた高ロス性を実現できる観点からは、35N/mm以下であることが好ましく、30N/mm以下であることがより好ましい。
さらに、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の強度を維持する観点からは、Ksの下限は、5N/mm程度であることが好ましい。
なお、防振ゴム用架橋ゴム組成物のKsについては、JISK 6385(2012年)に準拠して測定することができる。
さらに、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の強度を維持する観点からは、Ksの下限は、5N/mm程度であることが好ましい。
なお、防振ゴム用架橋ゴム組成物のKsについては、JISK 6385(2012年)に準拠して測定することができる。
さらにまた、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物のロスについては、常温(23±2℃)で、15Hzのtanδが、0.15以上であることが好ましく、0.18以上であることがより好ましく、0.2以上であることが特に好ましい。より優れた振動減衰性能を実現できるためである。
なお、前記防振ゴム用ゴム組成物を硬化させる際の架橋(加硫)条件としては、特に限定されない。例えば、140〜180℃で、5〜120分間の加硫処理を採用することができる。
ここで、車両用防振ゴムとは、内部摩擦を利用し、車両(自動車、トラック、バス、電車、ショベルカー等の建機類等)の振動の伝達防止や緩衝の目的に使用する架橋ゴム製品である。具体的には、上述した防振ゴム用架橋ゴム組成物と樹脂や金属等の剛性体とが接触した又は一体化した状態で用いられる製品のことである。
なお、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物と剛性体とを一体化させる方法としては、剛性体中にゴムを圧入する等の非接着タイプの方法や、剛性体に接着剤を介してゴムを接着させる方法などが挙げられる。また、さらに、内部に流体を封入し、該流体による振動伝達防止機能も併用した流体入り防振ゴムとしてもよい。
なお、前記防振ゴム用架橋ゴム組成物と剛性体とを一体化させる方法としては、剛性体中にゴムを圧入する等の非接着タイプの方法や、剛性体に接着剤を介してゴムを接着させる方法などが挙げられる。また、さらに、内部に流体を封入し、該流体による振動伝達防止機能も併用した流体入り防振ゴムとしてもよい。
さらに、本発明の車両用防振ゴムは、自動車用の防振ゴムであることが好ましく、自動車中の、アッパーマウント、エンジンマウント若しくはブッシュ、バンパーストッパー又はダンパー用の防振ゴムであることがより好ましい。前記防振ゴム用架橋ゴム組成物によって得られた高ロス性によって、優れた振動減衰性能を実現できるためである。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜10、比較例1〜7)
表1に示した成分組成に従って、各サンプルとなる防振ゴム用ゴム組成物を調製した。
そして、各サンプルの防振ゴム用ゴム組成物について、155℃で、30〜90分の加熱で加硫処理を施し、防振ゴム用架橋ゴム組成物のサンプルを作製した。
表1に示した成分組成に従って、各サンプルとなる防振ゴム用ゴム組成物を調製した。
そして、各サンプルの防振ゴム用ゴム組成物について、155℃で、30〜90分の加熱で加硫処理を施し、防振ゴム用架橋ゴム組成物のサンプルを作製した。
(評価)
上述の防振ゴム用架橋ゴム組成物の各サンプルについて、(1)硬度、(2)静的バネ定数、(3)ロス性及び(4)動倍率について評価を行った。
上述の防振ゴム用架橋ゴム組成物の各サンプルについて、(1)硬度、(2)静的バネ定数、(3)ロス性及び(4)動倍率について評価を行った。
(1)硬度(Hd)
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6253(タイプA)に準拠して、硬度を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した硬度については、数値が大きい程、硬度が高いことを示す。
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6253(タイプA)に準拠して、硬度を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した硬度については、数値が大きい程、硬度が高いことを示す。
(2)静的バネ定数(Ks)
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6385(2012年)に準拠して、静的バネ定数(N/mm)を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した静的バネ定数については、数値が大きい程、静的バネ定数が大きいことを示す。
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6385(2012年)に準拠して、静的バネ定数(N/mm)を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した静的バネ定数については、数値が大きい程、静的バネ定数が大きいことを示す。
(3)ロス性(tanδ)
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6394(2007年)に準拠して、15Hz、23℃±2℃でのtanδを測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定したtanδについては、数値が大きい程、ロスが高いことを示す。
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6394(2007年)に準拠して、15Hz、23℃±2℃でのtanδを測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定したtanδについては、数値が大きい程、ロスが高いことを示す。
(4)動倍率(Kd100/Ks)
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6385(2012年)に準拠して、Kd:100Hzでの動倍率を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した動倍率については、数値が大きい程、動倍率が大きいことを示す。
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、JIS K 6385(2012年)に準拠して、Kd:100Hzでの動倍率を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、測定した動倍率については、数値が大きい程、動倍率が大きいことを示す。
(5)tanδと動倍率との比(tanδ/動倍率)
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、上述した評価(3)によって得られたtanδの測定値と、上述した評価(4)によって得られた動倍率の測定値との比(tanδ/動倍率)を算出した。算出結果を表1に示す。
なお、算出したtanδ/動倍率の値については、数値が大きい程、ロス性を悪化させることなく、動倍率を下げることができることを示す。
防振ゴム用加硫ゴム組成物の各サンプルについて、上述した評価(3)によって得られたtanδの測定値と、上述した評価(4)によって得られた動倍率の測定値との比(tanδ/動倍率)を算出した。算出結果を表1に示す。
なお、算出したtanδ/動倍率の値については、数値が大きい程、ロス性を悪化させることなく、動倍率を下げることができることを示す。
*1:FT級カーボンブラック、旭カーボン製「アサヒサーマル」
*2:SRF級カーボンブラック、旭カーボン製「旭#50」
*3:FEF級カーボンブラック、旭カーボン製「旭#65」
*4:SUN REFINING AND MARKETING COMPANY製「SUNTHENE4240」
*2:SRF級カーボンブラック、旭カーボン製「旭#50」
*3:FEF級カーボンブラック、旭カーボン製「旭#65」
*4:SUN REFINING AND MARKETING COMPANY製「SUNTHENE4240」
表1の結果から、実施例の各サンプルについては、比較例の各サンプルに比べて、高ロス性及び低動倍率のバランスに優れていることがわかった。
本発明によれば、良好な低動倍率を維持しつつ、高ロス性に優れた、防振ゴム用ゴム組成物、並びに、振動減衰性能に優れるとともに、装着した車両の操縦安定性を向上させることができる車両用防振ゴムを提供できる。
Claims (5)
- ジエン系ゴムを含有するゴム成分と、
前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ10質量部以下のカーボンブラックと、
前記ゴム成分100質量部に対して、50質量部〜70質量部のオイルと、
を含むことを特徴とする、防振ゴム用ゴム組成物。 - 前記ゴム成分は、前記ジエン系ゴムとして少なくとも天然ゴム及びブタジエンゴムを含有し、該天然ゴムと該ブタジエンゴムとの質量比(NR:BR)が、60:40〜10:90の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の防振ゴム用ゴム組成物。
- 前記カーボンブラックの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、2質量部以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防振ゴム用ゴム組成物。
- 前記防振ゴム用ゴム組成物は、架橋剤をさらに配合し、該架橋剤の配合量が、前記ゴム成分100質量部に対して、0質量部超且つ3.5質量部以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振ゴム用ゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振ゴム用ゴム組成物を架橋してなる防振ゴム用架橋ゴム組成物を用いた、車両用防振ゴムであって、
前記防振ゴム用架橋ゴム組成物の静的バネ定数(Ks)が40N/mm以下であることを特徴とする、車両用防振ゴム。
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