JP2018181604A - ガスケットおよびそれを用いた燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスケットのシール性および耐久性を高めることができる技術を提供する。【解決手段】ガスケットは、シール領域を囲む第1シール部と、前記第1シール部によって囲まれた領域の外側において、前記シール領域を囲む第2シール部と、を備え、高さ方向に受ける圧力に対する前記ガスケットの前記高さ方向の変形量の割合を圧縮変形率とするとき、前記第1シール部は、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きく、前記第2シール部は、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きい。【選択図】図4A

Description

本発明は、ガスケットおよびそれを用いた燃料電池スタックに関する。
固体高分子形燃料電池(以下、単に「燃料電池」とも呼ぶ。)は、それぞれに発電体である膜電極接合体を有する燃料電池セルが、複数個、積層された燃料電池スタックとして構成される場合がある。燃料電池スタックでは、一般に、積層方向に隣り合う燃料電池セル同士の間に、反応ガスや冷媒など、燃料電池スタックの内部に供給される流体の漏洩を防止するシールラインを形成するガスケットが配置される(例えば、下記特許文献1,2等)。そうしたガスケットは、通常、樹脂材量によって構成され、燃料電池セルに当接して、高さ方向に圧縮されることによって、シールラインを形成する。
特開2006−004851号公報 特開2014−229584号公報
シール対象物である燃料電池セルに対するガスケットの密着性を高めるためには、燃料電池スタックに組み付けられたときのガスケットの高さ方向における圧縮変形量を大きくすることが望ましい。しかしながら、ガスケットの圧縮変形量を確保するために、ガスケットを高くすると、圧縮時にガスケットの内部歪みが生じやすくなり、ガスケットの耐久性が低下してしまう可能性がある。その一方で、ガスケットの圧縮変形量を小さくすると、ガスケットのシール性が低下してしまう可能性がある。例えば、上記の特許文献1のガスケット1では、主リップ5の圧縮変形量に比較して、副リップ7の圧縮変形量の方が小さい。そのため、主リップ5側よりも副リップ7側のシール性が低下してしまう可能性がある。このように、ガスケットにおいては、そのシール性を高めつつ、ガスケットの内部歪みの発生を抑制し、耐久性を高めることについて、依然として改良の余地がある。なお、こうした課題は、燃料電池に用いられるガスケットに限らず、高さ方向に圧縮されてシール領域をシールするガスケットに共通する課題である。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックにおいて、前記複数の燃料電池セルのうちの第1燃料電池セルと第2燃料電池セルとに挟まれて、高さ方向に圧縮されてシール領域をシールするガスケットが提供される。この形態のガスケットは、前記シール領域を囲む第1シール部と、前記第1シール部によって囲まれた領域の外側において、前記シール領域を囲む第2シール部と、を備え、前記高さ方向に受ける圧力に対する前記ガスケットの前記高さ方向の変形量の割合を圧縮変形率とするとき、前記第1シール部は、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きく、前記第2シール部は、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きい。
この形態のガスケットによれば、第1燃料電池セル側のシール性を、第1シール部の圧縮変形率が大きい部位において高め、第2燃料電池セル側のシール性を、第2シール部の圧縮変形率が大きい部位において高めることができる。また、各シール部が、圧縮変形率が小さい部位を有することによって、各シール部全体の高さ方向における圧縮変形量を低減することができ、各シール部において生じる内部歪みを低減することができる。このように、第1燃料電池セル側をシールする第1シール部と、第2燃料電池セル側をシールする第2シール部と、を有することによって、ガスケット全体でのシール性を高めつつ、ガスケット全体での内部歪みを低減させることができる。また、ガスケットの耐久性を高めることができる。
[2]上記形態のガスケットにおいて、前記第1シール部は、前記高さ方向に沿って突起し、前記第1燃料電池セルに当接して前記シール領域を囲むシールラインを形成する第1リップ部と、前記第1リップ部の下方に位置し、前記第2燃料電池セルに当接する第1台座部と、を含み、前記第2シール部は、前記高さ方向に沿って突起し、前記第2燃料電池セルに当接して前記シール領域を囲むシールラインを形成する第2リップ部と、前記第2リップ部の下方に位置し、前記第1燃料電池セルに当接する第2台座部と、を含んでよい。
この形態のガスケットによれば、第1リップ部および第2リップ部によって、ガスケットのシール性を高めつつ、第1台座部および第2台座部によってガスケットの配置姿勢の安定性を高めることができる。
[3]上記形態のガスケットは、前記第1リップ部の頂部と、前記第2台座部の下端部とが、前記ガスケットが圧縮される前の状態において、前記高さ方向に垂直な同一の第1仮想平面上に位置する第1構成と、前記第2リップ部の頂部と、前記第1台座部の下端部とが、前記ガスケットが圧縮される前の状態において、前記高さ方向に垂直な同一の第2仮想平面上に位置する第2構成と、のうちの少なくとも一方の構成を有してよい。
この形態のガスケットによれば、ガスケットの高さ方向がガスケットの圧縮方向と一致する状態での配置が容易化される。よって、燃料電池スタックに対するガスケットの組み付け精度が高められ、ガスケットが歪んだ状態で燃料電池スタックに組み付けられることが抑制される。
[4]上記形態のガスケットにおいて、前記ガスケットが圧縮される前の状態にあるときの前記第1リップ部は、前記シールラインに垂直な切断面において、前記第1台座部に向かって幅が徐々に広がる形状を有しており、前記ガスケットが圧縮される前の状態にあるときの前記第2リップ部は、前記シールラインに垂直な切断面において、前記第2台座部に向かって幅が徐々に広がる形状を有してよい。
この形態のガスケットによれば、燃料電池スタックに組み付けられたときに第1リップ部および第2リップ部が歪んだ状態で圧縮されることが抑制される。
[5]上記形態のガスケットにおいて、前記第1シール部は、前記高さ方向における前記第2燃料電池セル側の端部に、前記第2燃料電池セルに接触し、前記高さ方向に垂直な略平坦面を有し、前記第2シール部は、前記高さ方向における前記第1燃料電池セル側の端部に、前記第1燃料電池セルに接触し、前記高さ方向に垂直な略平坦面を有してよい。
この形態のガスケットによれば、配置姿勢の安定性がより高められる。
[6]上記形態のガスケットにおいて、前記第1シール部の前記第1燃料電池セル側に配置される部位は、前記第1シール部の前記第2燃料電池セル側に配置される部位よりも、弾性率が小さい部材によって構成されており、前記第2シール部の前記第2燃料電池セル側に配置される部位は、前記第2シール部の前記第1燃料電池セル側に配置される部位よりも、弾性率が小さい部材によって構成されてよい。
この形態のガスケットによれば、部材の弾性率によって、圧縮変形率を容易に調整することができる。
[7]上記形態のガスケットは、前記第1シール部と前記第2シール部とを連結する連結部を備えてよい。
この形態のガスケットによれば、第1シール部と第2シール部とが連結部を介して互いに支え合うことができるため、ガスケットの配置姿勢の安定性が高められる。また、燃料電池スタックへのガスケットの組み付け工程において、第1シール部と第2シール部とを一体的に取り回せるため、ガスケットの取り回し性が高められ、効率的である。
[8]上記形態のガスケットは、前記燃料電池スタックに組み付けられたときに、前記第1シール部および第2シール部よりも前記高さ方向における圧縮変形量が小さい状態で、前記第1シール部および前記第2シール部から離れた位置において、前記第1燃料電池セルと前記第2燃料電池セルとに接触する補助部を備えてよい。
この形態のガスケットによれば、補助部によって、ガスケットが燃料電池セルに接触する範囲が広がるため、ガスケットから受ける押圧力によって、燃料電池セルが局所的に変形してしまうことが抑制される。また、補助部によって、ガスケットの配置姿勢の安定性がさらに高められる。
[9]本発明の他の形態によれば、上記形態のうちのいずれかに記載のガスケットを備える燃料電池スタックが提供される。
この形態の燃料電池スタックによれば、流体に対するシール性が高められる。また、シール性の劣化が抑制される。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、ガスケットおよび燃料電池スタック以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ガスケットの製造方法や燃料電池スタックの製造方法、燃料電池スタックにおけるシール構造等の形態で実現することができる。
燃料電池スタックの構成を示す概略図。 燃料電池セルの構成を説明するための概略図。 第1セパレータの第2面の構成を示す概略図。 第1実施形態のガスケットの圧縮前の状態を示す概略断面図。 第1実施形態のガスケットの圧縮後の状態を示す概略断面図。 第2実施形態のガスケットの圧縮前の状態を示す概略断面図。 第2実施形態のガスケットの圧縮後の状態を示す概略断面図。 第3実施形態のガスケットの圧縮前の状態を示す概略断面図。 第3実施形態のガスケットの圧縮後の状態を示す概略断面図。 第4実施形態のガスケットの圧縮前の状態を示す概略断面図。 第4実施形態のガスケットの圧縮後の状態を示す概略断面図。 第5実施形態のガスケットの圧縮前の状態を示す概略断面図。 第5実施形態のガスケットの圧縮後の状態を示す概略断面図。
1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態としてのガスケット50Aを備える燃料電池スタック10の構成を示す概略図である。燃料電池スタック10は、燃料ガスである水素と酸化剤ガスである酸素との電気化学反応によって発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック10は、複数の燃料電池セル11が積層されて締結された構成を有している。図1には、燃料電池スタック10における燃料電池セル11の積層方向SDを示す矢印を図示してある。
燃料電池セル11は、単セルとも呼ばれ、それぞれが単体でも発電可能な構成要素である。燃料電池セル11は、発電体である膜電極接合体20と、2枚のセパレータ31,32と、を備える。燃料電池セル11では、膜電極接合体20は、2枚のセパレータ31,32によって、積層方向SDに挟まれている。膜電極接合体20およびセパレータ31,32の詳細については後述する。
以下では、燃料電池スタック10を構成する燃料電池セル11のうち、積層方向SDに隣接して配置されている任意の2つの燃料電池セル11をそれぞれ、「第1燃料電池セル11a」および「第2燃料電池セル11b」とも呼ぶ。第1燃料電池セル11aと第2燃料電池セル11bとの間には、ガスケット50Aが配置されている。ガスケット50Aは、燃料電池スタック10の内部に配置されているため、図1では、ガスケット50Aを示す引き出し線を破線で示してある。
ガスケット50Aは、第1燃料電池セル11aと第2燃料電池セル11bとに挟まれて圧縮された状態で配置されて、燃料電池スタック10に反応ガスとして供給される流体の漏洩を防止する。燃料電池スタック10に供給される流体には、例えば、燃料ガスや酸化剤ガスを含む反応ガス、および、燃料電池スタック10の運転温度の制御のために供給される冷媒が含まれる。ガスケット50Aの配置位置およびその構成の詳細については後述する。
燃料電池スタック10では、燃料電池セル11の積層体11sは、2枚のエンドプレート12a,12bによって、積層方向SDに挟まれている。各エンドプレート12a,12bと積層体11sとの間には、集電板13と絶縁板14とが配置されている。各エンドプレート12a,12bは例えば、金属板によって構成される。積層体11sは、第1エンドプレート12aおよび第2エンドプレート12bを介して、締結部材(図示は省略)から、積層方向SDに沿った締結力を付与される。
集電板13は、導電性を有する板状部材によって構成されている。集電板13は、積層体11sに接触しており、各燃料電池セル11と電気的に導通する。燃料電池スタック10において発電された電力は、集電板13を介して外部へと出力される。絶縁板14は、集電板13とエンドプレート12a,12bとの間に配置されて両者を絶縁する。
燃料電池スタック10には、反応ガスおよび冷媒のための流路であるマニホールドM1〜M6が設けられている(破線で図示)。各マニホールドM1〜M6は、各燃料電池セル11に設けられた貫通孔が積層方向SDに連結されることによって形成される。供給側のマニホールドM1〜M3と排出側のマニホールドM4〜M6とは、各燃料電池セル11の発電領域(後述)を挟むように各燃料電池セル11の端部に配列されている。なお、図1では、供給側の各マニホールドM1〜M3の位置が重なっており、排出側のマニホールドM4〜M6の位置が重なっている。
第1マニホールドM1は、各燃料電池セル11のアノードに燃料ガスを供給するガス流路である。第2マニホールドM2は、各燃料電池セル11のカソードに酸化剤ガスを供給するガス流路である。第3マニホールドM3は、第1燃料電池セル11aと第2燃料電池セル11bとの間に形成される冷媒流路(後述)に冷媒を供給する流路である。第4マニホールドM4は、各燃料電池セル11のアノードから排出される排ガスの流路である。第5マニホールドM5は、各燃料電池セル11のカソードから排出される排ガスの流路である。第6マニホールドM6は、前述した冷媒流路に接続される冷媒の排出流路である。
なお、第1エンドプレート12aと、第1エンドプレート12a側の集電板13および絶縁板14には、各マニホールドM1〜M6の端部を構成する貫通孔が設けられている。第1エンドプレート12aには、反応ガスや冷媒のための配管類を各マニホールドM1〜M6に接続するための接続部が設けられている(詳細な説明は省略)。
図2は、燃料電池セル11の構成を説明するための概略図である。図2には、図1において破線で囲まれた領域Aに含まれる燃料電池セル11の一部の断面構成が一例として模式的に示されている。膜電極接合体20は、電解質膜21と、2つの電極22,23と、を備える。
電解質膜21は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質樹脂の薄膜である。電解質膜21は、例えば、フッ素系のイオン交換樹脂によって構成される。第1電極22と第2電極23とはそれぞれ、電解質膜21の両面に配置されている。本実施形態では、第1電極22は、燃料ガスが供給されるアノードであり、第2電極23は、酸化剤ガスが供給されるカソードである。各電極22,23は、ガス拡散性を有するとともに、発電反応を促進するための触媒粒子が担持されている導電性材料によって構成される。なお、電極22,23が配置されている領域が、各燃料電池セル11において発電反応が起こる発電領域に概ね一致する。
本実施形態では、膜電極接合体20は、その外周を囲むフレーム部材24と一体化されている。フレーム部材24は気密性および絶縁性を有する樹脂材量によって構成される。上述したマニホールドM1〜M6(図1)は、各燃料電池セル11においてフレーム部材24を貫通するように設けられている。
各セパレータ31,32は、膜電極接合体20およびフレーム部材24の全体を覆っている。本実施形態では、第1セパレータ31は、アノードである第1電極22に面するアノードセパレータである。また、第2セパレータ32は、カソードである第2電極23に面するカソードセパレータである。
各セパレータ31,32は導電性およびガス不透過性を有する板状部材によって構成される。本実施液体では、各セパレータ31,32は、メタルセパレータであり、ステンレス鋼やチタンなどの金属部材をプレス成形したプレス成形板によって構成されている。各セパレータ31,32はメタルセパレータによって構成されていなくてもよい。各セパレータ31,32は、例えば、カーボンを板状に成形した部材によって構成されてもよい。
各セパレータ31,32には、反応ガスの流路を構成する溝部41,42と、冷媒の流路を構成する溝部43と、ガスケット50Aの配置空間を形成する溝部44と、が形成されている。本実施形態では、各溝部41〜44は、セパレータ31,32を、プレス加工によって厚み方向に凹凸するように折り曲げることによって形成されている。各溝部41〜44は、プレス加工の代わりに、エッチング処理などによる溝掘り加工によって形成されてもよい。
第1セパレータ31の第1電極22と対向する第1面31aには、燃料ガスが流れる複数の並列な溝部41が発電領域内に形成されている。第1セパレータ31の第2面31bには、発電領域内に、冷媒が流れる複数の並列な溝部43が形成されている。また、第1セパレータ31の第2面31bには、発電領域の外側に、ガスケット50Aの配置空間を形成する溝部44が形成されている。溝部41,43,44の形成領域の具体例については後述する。
第2セパレータ32の第2電極23と対向する第1面32aには、酸化剤ガスが流れる複数の並列な溝部42が発電領域全体にわたって形成されている。第2セパレータ32の第2面32bには、発電領域内に、冷媒が流れる複数の並列な溝部43が形成されている。また、第2セパレータ32の第2面32bには、発電領域の外側に、ガスケット50Aの配置空間を形成する溝部44が形成されている。
各セパレータ31,32では、冷媒のための溝部43およびガスケット50Aのための溝部44はそれぞれ、互いに積層方向SDに対向し合うように、対応する位置に形成されている。燃料電池スタック10では、各セパレータ31,32のそれぞれの溝部44が対向しあって、隣接する各燃料電池セル11同士の間に管状の冷媒流路を形成する。また、各セパレータ31,32のそれぞれの溝部44が対向しあって、隣接する各燃料電池セル11同士の間にガスケット50Aを収容する管状の空間を形成する。
図3を参照して、各燃料電池セル11におけるガスケット50Aの配置領域と、上述した溝部41〜44の形成領域の一例を説明する。図3は、第1セパレータ31の第2面31bの構成を示す概略図である。図3には、燃料電池スタック10において、第1セパレータ31の第2面31b上に配置されるガスケット50Aを図示してある。また、図3には、燃料電池セル11における発電領域EAを一点鎖線で図示してある。なお、第2セパレータ32も、以下に説明する第1セパレータ31と対応する構成を有している(詳細な説明は省略)。
燃料電池セル11の発電領域EAは、供給側のマニホールドM1〜M3の列と、排出側のマニホールドM4〜M6の列とに挟まれている。本実施形態では、燃料ガスのためのマニホールドM1,M4は、発電領域EAを挟んで対角する角部に設けられている。酸化剤ガスのためのマニホールドM2,M5はそれぞれ、燃料ガスのためのマニホールドM1,M4とは反対側の角部に位置している。冷媒供給用のマニホールドM3は、反応ガス供給用のマニホールドM1,M2の間に配列され、冷媒排出用のマニホールドM4は、反応ガス供給用のマニホールドM5,M6の間に配列されている。なお、マニホールドM1〜M6の配置構成は、これに限定されることはなく、適宜、変更が可能である。
ガスケット50Aは、シール領域を囲む環状部材として構成され、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー等の樹脂材量の射出成形によって作製される。本実施形態では、ガスケット50Aは、反応ガスのためのマニホールドM1,M2,M4,M5のそれぞれを囲むように配置されている。また、ガスケット50Aは、冷媒用のマニホールドM3,M6と発電領域EAとを囲むように配置されている。
第1マニホールドM1を囲むガスケット50Aによって、燃料ガスの漏洩を防止する第1シールラインSL1が形成される。第2マニホールドM2を囲むガスケット50Aによって、酸化剤ガスの漏洩を防止する第2シールラインSL2が形成される。第4マニホールドM4を囲むガスケット50Aによって、アノード側の排ガスの漏洩を防止する第3シールラインSL3が形成される。第5マニホールドM5を囲むガスケット50Aによって、カソード側の排ガスの漏洩を防止する第4シールラインSL4が形成される。冷媒用のマニホールドM3,M6と発電領域EAとを囲むガスケット50Aによって、冷媒の漏洩を防止する第5シールラインSL5が形成される。以下では、特に区別する必要がない場合には、シールラインSL1〜SL5を、「シールラインSL」と総称する。シールラインとは、流体が封止されるシール領域とその外側の領域との境界線である。
ガスケット50Aが配置される溝部44は、上述したガスケット50Aの配置領域に合わせて形成されている。なお、本実施形態では、複数のガスケット50Aが並列に配設される領域については、当該複数のガスケット50Aは、1つの溝部44に収容される。
流体の流路を構成する溝部41,43について説明する。本実施形態では、冷媒のための溝部43は、発電領域EA内において、供給側から排出側に向かう方向に延びている複数の並列な直線状の溝群を構成している。また、図2で説明したように、燃料ガスのための溝部41は、反対側の第1面31aにおいて、冷媒のための溝部43に対応して形成されている。図3では、溝部41は見えないため、破線の引き出し線を用いてその位置を示してある。なお、本実施形態では、発電領域EAにおける溝部43の上流側および下流側に、ディンプルとも呼ばれる複数の微小な凸部46が分散して配列されている。この凸部46は、冷媒の流れを分散させるためのものである。凸部46は省略されてもよい。
図4Aおよび図4Bを参照して、本実施形態のガスケット50Aの構成を説明する。図4Aは、圧縮前のガスケット50Aを示す概略断面図である。図4Bは、圧縮後のガスケット50Aを示す概略断面図である。図4Bには、便宜上、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32と、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31と、が図示されている。図4A,図4Bには、燃料電池スタック10においてガスケット50Aが形成するシールラインSLに直交する任意の切断面を例示してある。図4A,図4Bの切断面は、例えば、図3に示す4−4切断における切断面に相当する。
ガスケット50Aは、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32と第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31とに挟まれて、その高さ方向に圧縮される(図4A,図4B)。本実施形態では、ガスケット50Aは、第1燃料電池セル11aおよび第2燃料電池セル11bに対して、非接着の状態で配置されている。本明細書において、「非接着な状態で配置」とは、接着剤や溶着・融着などの接着手段を用いて接着されることなく配置されていることを意味する。従って、ガスケット50Aの構成材料自体の粘着性によって接着している状態は「非接着な状態」に含まれる。
ガスケット50Aは、第1シール部51aと、第2シール部51bと、連結部52と、を備える。第1シール部51aは、ガスケット50Aのシール対象であるシール領域を囲む。第2シール部51bは、第1シール部51aによって囲まれた領域の外側においてシール領域を囲む。連結部52は、第1シール部51aと第2シール部51bとを連結している。本実施形態では、連結部52は、ガスケット50Aの高さ方向における中央部位において、第1シール部51aと第2シール部51bとの間に架設されている。本実施形態では、ガスケット50Aの全体が同じ樹脂材量で構成されている。
第1シール部51aは、第1リップ部53aと、第1台座部54aと、を有する(図4A)。ガスケット50Aが燃料電池スタック10に組み付けられたときに、第1リップ部53aは、第1燃料電池セル11a側に配置され、第1台座部54aは、第2燃料電池セル11b側に配置される(図4B)。以下、第1シール部51aに関して、「上」とは、高さ方向における第1リップ部53a側の方向を意味しており、「下」とは、高さ方向における第1台座部54a側の方向を意味している。後述する他の実施形態および変形例においても同様とする。
第1リップ部53aは、ガスケット50Aの高さ方向に沿って上方に突起している(図4A)。ガスケット50Aが燃料電池スタック10に組み付けられたときに、第1リップ部53aは、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32に当接してシールラインSLaを形成する(図4B)。
第1台座部54aは、第1リップ部53aの下方に位置し、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31に当接して第1リップ部53aを支持する(図4B)。本実施形態では、第1台座部54aは、図4Aの切断面において下方に向かって凸の略半円形状の断面を有する突起部として形成されている。
本実施形態では、図4Aの切断面において、第1リップ部53aの最大幅W1は、第1台座部54aの最大幅W2よりも小さい。これによって、燃料電池スタック10において、第1リップ部53aは、第1台座部54aよりも幅が狭い壁部をシール領域の周りに形成する(図4B)。
本実施形態では、ガスケット50Aが圧縮されてないときの第1リップ部53aの高さH1は、第1台座部54aの高さH2よりも大きい(図4A)。第1リップ部53aは、図4Aの切断面において細長く突起しており、第1台座部54aは、第1リップ部53aよりも平坦な突起部として構成されている。第1リップ部53aの最大幅W1に対する高さH1の割合は、第1台座部54aの最大幅W2に対する高さH2の割合よりも大きい(図4A)。こうした形状を有することによって、ガスケット50Aでは、燃料電池スタック10に組み付けられて圧縮されたときの第1リップ部53aの高さ方向における圧縮変形量が、第1台座部54aの高さ方向における圧縮変形量よりも大きくなっている。
第2シール部51bは、第1シール部51aと同様に、第2リップ部53bと、第2台座部54bと、を有する(図4A)。ガスケット50Aが燃料電池スタック10に組み付けられたときに、第2リップ部53bは、第2燃料電池セル11b側に配置され、第2台座部54bは、第1燃料電池セル11a側に配置される(図4B)。
第2シール部51bは、第1シール部51aを高さ方向における上下を反転させた構成を有している。以下、第2シール部51bに関して、「上」とは、高さ方向における第2リップ部53b側の方向を意味しており、「下」とは、高さ方向における第2台座部54b側の方向を意味している。後述する他の実施形態および変形例においても同様とする。
第2リップ部53bは、ガスケット50Aの高さ方向に沿って上方に突起している(図4A)。ガスケット50Aが燃料電池スタック10に組み付けられたときに、第2リップ部53bは、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31に当接してシールラインSLbを形成する(図4B)。
第2台座部54bは、第2リップ部53bの下方に位置し、第2燃料電池セル11bの第2セパレータ32に当接して第2リップ部53bを支持する(図4B)。本実施形態では、第2台座部54bは、図4Aの切断面において下方に向かって凸の略半円形状の断面を有する突起部として形成されている。
本実施形態では、図4Aの切断面において、第2リップ部53bの最大幅W3は、第2台座部54bの最大幅W4よりも小さい。これによって、燃料電池スタック10において、第2リップ部53bは、第2台座部54bよりも幅が狭い壁部をシール領域の周りに形成する(図4B)。
ガスケット50Aが圧縮されてないときの第2リップ部53bの高さH3は、第2台座部54bの高さH4よりも大きい。また、第2リップ部53bは、図4Aの切断面において細長く突起しており、第2台座部54bは、第2リップ部53bよりも平坦な突起部として構成されている。第2リップ部53bの最大幅W3に対する高さH3の割合は、第2台座部54bの最大幅W4に対する高さH4の割合よりも大きい(図4A)。こうした形状を有することによって、ガスケット50Aでは、燃料電池スタック10に組み付けられて圧縮されたときの第2リップ部53bの高さ方向における圧縮変形量が、第2台座部54bの高さ方向における圧縮変形量よりも大きくなっている。
ここで、ガスケット50Aが圧縮されていない状態にあるときの第1シール部51aの高さ方向における中心の位置を「第1シール部51aの中心CPa」とし、第2シール部51bの高さ方向における中心の位置を「第2シール部51bの中心CPb」とする(図4A)。なお、燃料電池スタック10に組み付けられた後の圧縮後のガスケット50Aでは、中心CPa,CPbはそれぞれ、第1シール部51a、第2シール部51bの高さ方向の中心には位置していない(図4B)。圧縮後のガスケット50Aでは、第1シール部51aの中心CPaは、第2燃料電池セル11bよりも第1燃料電池セル11aに寄った位置に移動している。同様に、圧縮後のガスケット50Aでは、第2シール部51bの中心CPbは、第1燃料電池セル11aよりも第2燃料電池セル11bに寄った位置に移動している。
第1シール部51aにおいて、第1燃料電池セル11a側に配置される中心CPaよりも上方の部位を「第1シール部側上方部位61」と呼ぶ。また、第2燃料電池セル11b側に配置される中心CPaよりも下方の部位を「第1シール部側下方部位62」と呼ぶ(図4A,図4B)。同様に、第2シール部51bにおいて、第2燃料電池セル11b側に配置される中心CPbよりも上方の部位を「第2シール部側上方部位63」と呼ぶ。また、第2燃料電池セル11b側に配置される中心CPaよりも下方の部位を「第2シール部側下方部位64」と呼ぶ。なお、以下において、「上方部位61,63」と呼ぶときは、「第1シール部側上方部位61」と「第2シール部側上方部位63」の両方を意味する。同様に、「下方部位62,64」と呼ぶときは、「第1シール部側下方部位62」と「第2シール部側下方部位64」の両方を意味する。
ここで、ガスケットが高さ方向に受ける圧力に対するガスケットの高さ方向の圧縮変形量の割合を、「ガスケットの高さ方向における圧縮変形率」と呼ぶ。本実施形態のガスケット50Aでは、第1シール部側上方部位61では、高さ方向に圧縮変形しやすい構成を有する第1リップ部53aが大部分を占め、第1シール部側下方部位62では、高さ方向に圧縮変形しにくい構成を有する第1台座部54aが大部分を占める。そのため、第1シール部51aでは、第1シール部側上方部位61の高さ方向における圧縮変形率が、第1シール部側下方部位62の高さ方向における圧縮変形率より大きい。同様に、第2シール部側上方部位63では、高さ方向に変形しやすい構成を有する第2リップ部53bが大部分を占め、第2シール部側下方部位64では、高さ方向に変形しにくい構成を有する第2台座部54bが大部分を占める。そのため、第2シール部51bでは、第2シール部側上方部位63の高さ方向における圧縮変形率が、第2シール部側下方部位64の高さ方向における圧縮変形率より大きい。
本実施形態のガスケット50Aでは、燃料電池スタック10に組み付けられる前後において、下記の不等式(1),(2)の関係が満たされている。
A1−A2>B1−B2 … (1)
C1−C2>D1−D2 … (2)
A1:圧縮前の第1シール部側上方部位61の高さ(図4A)
A2:圧縮後の第1シール部側上方部位61の高さ(図4B)
B1:圧縮前の第1シール部側下方部位62の高さ(図4A)
B2:圧縮後の第1シール部側下方部位62の高さ(図4B)
C1:圧縮前の第2シール部側上方部位63の高さ(図4A)
C2:圧縮後の第2シール部側上方部位63の高さ(図4B)
D1:圧縮前の第2シール部側下方部位64の高さ(図4A)
D2:圧縮後の第2シール部側下方部位64の高さ(図4B)
第1シール部側上方部位61の高さA1,A2は、第1シール部51aの中心CPaから第1リップ部53aの上端までの距離である。第1シール部側下方部位62の高さB1,B2は、第1シール部51aの中心CPaから第1台座部54aの下端までの距離である。第2シール部側上方部位63の高さC1,C2は、第2シール部51bの中心CPbから第2リップ部53bの上端までの距離である。第2シール部側下方部位64の高さD1,D2は、第2シール部51bの中心CPbから第2台座部54bの下端までの距離である。
第1シール部51aでは、第1リップ部53aと第1台座部54aの形状が上述したように異なっていることによって、第1シール部側上方部位61の高さ方向における圧縮変形率が、第1シール部側下方部位62の高さ方向における圧縮変形率より大きくなっている。同様に、第2シール部51bでは、第2リップ部53bと第2台座部54bの形状を上述したように異なっていることによって、第2シール部側上方部位63の高さ方向における圧縮変形率が、第2シール部側下方部位64の高さ方向における圧縮変形率より大きくなっている。
このように、第1シール部51aでは、燃料電池スタック10に組み付けられたときの第1リップ部53aの高さ方向における圧縮変形量が、第1台座部54aの高さ方向における圧縮変形量よりも大きい。これによって、第1シール部51aでは、第1燃料電池セル11aに対する第1リップ部53aの密着性が、第2燃料電池セル11bに対する第1台座部54aの密着性より高くなっている。第1シール部51aでは、第1リップ部53aと第1燃料電池セル11aとの間に形成されるシールラインSLa(図4B)によって、流体に対する所望のシール性が実現される。
第2シール部51bにおいても同様に、燃料電池スタック10に組み付けられたときの第2リップ部53bの高さ方向における変形量が、第2台座部54bの高さ方向における変形量よりも大きい。これによって、第2シール部51bでは、第2燃料電池セル11bに対する第2リップ部53bの密着性が、第1燃料電池セル11aに対する第2台座部54bの密着性より高くなっている。第2シール部51bでは、第2リップ部53bと第2燃料電池セル11bとの間に形成されるシールラインSLb(図4B)によって、流体に対する所望のシール性が実現される。
本実施形態のガスケット50AのシールラインSLは、第1シール部51aによって形成される第1燃料電池セル11a側のシールラインSLaと、第2シール部51bによって形成される第2燃料電池セル11b側のシールラインSLbと、で構成される(図3)。このように、本実施形態のガスケット50Aでは、第1燃料電池セル11a側をシールする第1シール部51aと、第2燃料電池セル11b側をシールする第2シール部51bと、が分かれている。そのため、本実施形態のガスケット50Aによれば、第1燃料電池セル11a側の面と第2燃料電池セル11b側の面のそれぞれにおいてシール性が高められている。
本実施形態のガスケット50Aでは、第1シール部51aは、圧縮変形率が第1シール部側上方部位61よりも低い第1シール部側下方部位62を有している。また、第2シール部51bは、圧縮変形率が第2シール部側上方部位63よりも低い第2シール部側下方部位64を有している。これによって、燃料電池スタック10に組み付けられたときの上方部位61,63の圧縮変形量を大きくできる一方で、燃料電池スタック10に組み付けられたときのガスケット50Aの全体の高さ方向における圧縮変形量を低減させることができる。よって、ガスケット50Aにおいて、第1燃料電池セル11a側および第2燃料電池セル11b側の両面のシール性を高めつつ、ガスケット50A全体における内部歪みの発生を抑制することができる。また、ガスケット50Aの耐久性を高めることができる。
本実施形態のガスケット50Aでは、各シール部51a,51bが、上方に突起し、幅が狭く、圧縮変形率が高いリップ部53a,53bを有していることによって、燃料電池セル11a,11bに対する密着性がより高められている。また、各シール部51a,51bが、リップ部53a,53bよりも幅が広く、平坦に構成され、圧縮変形率が低い台座部54a,54bを有していることによって、各シール部51a,51bの配置姿勢の安定性が高められている。
本実施形態のガスケット50Aでは、第1シール部51aと第2シール部51bとが連結部52によって連結されている。これによって、第1シール部51aと第2シール部51bとが互いに支え合うことができ、ガスケット50Aの配置姿勢の安定性が高められている。また、第1シール部51aと第2シール部51bとを一体的に運搬して組み付けることができるため、燃料電池スタック10の組立工程でのガスケット50Aの取り回し性が高められている。
なお、ガスケット50Aでは、燃料電池スタック10に対する組み付け前後において、高さ方向に対する連結部52の配置角度がほぼ変化しないように、各シール部51a,51bの高さ方向における圧縮変形率が調整されていることが望ましい。これによって、燃料電池スタック10に組み付けられた後に、連結部52に生じる歪み応力が生じることが抑制される。
本実施形態のガスケット50Aは、上述したように、燃料電池スタック10に組み付けられている状態では、第1燃料電池セル11aと第2燃料電池セル11bの溝部44が対向しあって形成される空間内に収容される(図4B)。図4A,図4Bの切断面においてガスケット50Aの全幅WWは、各燃料電池セル11a,11bの溝部44の底面44tの幅GWよりも小さい。これによって、燃料電池スタック10の組立工程において、溝部44の側壁44swによって、ガスケット50Aの配置位置の位置決めがガイドされる。また、燃料電池スタック10において、ガスケット50Aが外部に露出することが抑制され、ガスケット50Aが保護される。
本実施形態のガスケット50Aは、燃料電池スタック10に対して、非接着な状態で組み付けられる。そのため、プライマー処理や接着材の塗布などのガスケット50Aを接着するための工程を省略することができ、効率的である。また、ガスケット50Aの交換作業が容易化される。
ところで、仮に、リップ部を細長く構成したガスケットを燃料電池スタックに組み付けたときに当該リップ部が倒れてしまうことが想定されるような場合には、圧縮される前のリップ部の高さは低い方が好ましい。このような想定の下でも、本実施形態のガスケット50Aによれば、燃料電池スタック10に組み付けられたときの各シール部51a,51bの圧縮変形量を大きくしつつ、圧縮されていない状態でのガスケット50A全体の高さを低減させることができる。よって、ガスケット50Aのシール性を高めつつ、圧縮されていない状態でのガスケット50Aの高さを低くすることができ、リップ部53a,53bが倒れてしまう可能性を低減できる。
以上のように、本実施形態のガスケット50Aによれば、第1シール部51aと第2シール部51bとを有することによって、ガスケット50Aの高さ方向における両側でのシール性を高めることができる。また、燃料電池スタック10に組み付けられたときの高さ方向におけるガスケット50A全体での圧縮変形量を低減することができ、ガスケット50Aの内部歪みに起因する応力の発生を抑制することができ、ガスケット50Aの耐久性を高めることができる。本実施形態のガスケット50Aを備える燃料電池スタック10によれば、流体に対するシール性が高められているとともに、ガスケット50Aの内部歪みに起因して、そのシール性が低下することが抑制されている。また、本実施形態のガスケット50Aによれば、そのシール性を高めたまま、圧縮されていない状態でのガスケット50Aの高さを低くすることができる。よって、燃料電池スタック10において、ガスケット50Aのシール性の低下を抑制しつつ、リップ部53a,53bが倒れてしまうことを抑制できる。その他に、本実施形態におけるガスケット50Aや燃料電池スタック10によれば、実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
2.第2実施形態:
図5Aおよび図5Bを参照して、第2実施形態のガスケット50Bの構成を説明する。図5Aは、圧縮前のガスケット50Bを示す概略断面図である。図5Bは、圧縮後のガスケット50Bを示す概略断面図である。図5A,図5Bの切断面は、第1実施形態で参照した図4A,図4Bと同様な切断面である。図5Bには、図4Bと同様に、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32と、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31と、が図示されている。
第2実施形態のガスケット50Bは、後述する点以外は、第1実施形態のガスケット50Aと同様な構成を有しており、第1実施形態で説明した燃料電池スタック10に対して組み付けられる(図1〜図3)。ガスケット50Bにおいても、第1実施形態と同様に、各シール部51a,51bの上方部位61,63の高さ方向における圧縮変形率が、下方部位62,64の高さ方向における圧縮変形率より大きい。また、燃料電池スタック10への組み付け前後において、第1実施形態で説明した不等式(1),(2)の関係が満たされている。
第2実施形態のガスケット50Bでは、第1台座部54aと第2台座部54bのそれぞれが、高さ方向にほぼ垂直な略平坦な底面54fを有している(図5A)。「略平坦」とは、実質的に平坦であることを意味し、当該面内に、例えば、公差の範囲内での凹凸や湾曲面が含まれていてもよいことを意味する。これによって、各シール部51a,51bの配置姿勢の安定性が高められている。また、第1台座部54aと第2台座部54bは、図5Aの切断面において、略四角断面形状を有している。これによって、当該切断面において、例えば、略三角形状のような、高さ方向に直交する幅の最大値と最小値との差が大きい形状を有する場合よりも、各台座部54a,54bの高さ方向への変形が抑制され、圧縮変形率をより小さくすることができる。
ガスケット50Bでは、第1リップ部53aは、第1台座部54aの上面において突起しており、第2リップ部53bは、第2台座部54bの上面において突起している(図5A)。連結部52は、第1台座部54aと第2台座部54bのそれぞれの上面側の部位を高さ方向に対して斜めに連結している。
ガスケット50Bでは、ガスケット50Bが圧縮されていない状態において、第1リップ部53aの頂点53tと第2台座部54bの底面54fは、ほぼ同じ高さ位置に位置しており、高さ方向に垂直な第1仮想平面P1上に位置している(図5B)。そのため、ガスケット50Bの組み付け工程において、第1リップ部53aおよび第2台座部54bを重力方向下側にして、第1燃料電池セル11a上に配置すれば、ガスケット50Bの高さ方向とガスケット50Bの圧縮方向とを一致させることができる。よって、ガスケット50Bが歪んだ状態で組み付けられてしまうことが抑制される。
同様に、ガスケット50Bが圧縮されていない状態において、第2リップ部53bの頂点53tと第1台座部54aの底面54fは、ほぼ同じ高さ位置に位置しており、高さ方向に垂直な第2仮想平面P2上に位置している(図5B)。そのため、ガスケット50Bの組み付け工程において、第2リップ部53bおよび第1台座部54aを重力方向下側にして、第2燃料電池セル11b上に配置しても、ガスケット50Bの高さ方向とガスケット50Bの圧縮方向とを一致させることができる。よって、ガスケット50Bが歪んだ状態で組み付けられてしまうことが抑制される。
このように、ガスケット50Bは、第1リップ部53aの頂点53tと第2台座部54bの底面54fとが第1仮想平面P1上に位置している第1構成と、第2リップ部53bの頂点53tと第1台座部54aの底面54fとが第2仮想平面P2上に位置している第2構成の両方の構成を有している。これよって、燃料電池スタック10において、ガスケット50Bが、第1燃料電池セル11aおよび第2燃料電池セル11bから受ける圧力を均一化することができる。よって、燃料電池スタック10においてガスケット50Bに歪みが生じることが抑制され、ガスケット50Bの耐久性が高められる。また、ガスケット50Bの組み付け工程において、高さ方向の上下の区別なく、ガスケット50Bを配置することができるため、ガスケット50Bの組み付けが容易化される。
以上のように、第2実施形態のガスケット50Bによれば、配置姿勢の安定性や、耐久性をより高めることができるなど、第2実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。その他に、第2実施形態のガスケット50Bおよびそれを備える燃料電池スタック10によれば、第1実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
3.第3実施形態:
図6Aおよび図6Bを参照して、第3実施形態のガスケット50Cの構成を説明する。図6Aは、圧縮前のガスケット50Cを示す概略断面図である。図6Bは、圧縮後のガスケット50Cを示す概略断面図である。図6A,図6Bの切断面は、第2実施形態で参照した図5A,図5Bと同様な切断面である。図6Bには、図5Bと同様に、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32と、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31と、が図示されている。
第3実施形態のガスケット50Cは、後述する点以外は、第2実施形態のガスケット50Bと同様な構成を有している。ガスケット50Cにおいても、各シール部51a,51bの上方部位61,63の高さ方向における圧縮変形率が、下方部位62,64の高さ方向における圧縮変形率より大きい。また、燃料電池スタック10への組み付け前後において、第1実施形態で説明した不等式(1),(2)の関係が満たされている。第3実施形態のガスケット50Cは、第1実施形態で説明した燃料電池スタック10に対して組み付けられる(図1〜図3)。
ガスケット50Cでは、図6Aの切断面において、第1リップ部53aの断面は、第1台座部54aに向かって徐々に幅が広がる形状を有している。同様に、第2リップ部53bの断面も、第2台座部54bに向かって幅が徐々に広がる形状を有している。これによって、ガスケット50Cでは、燃料電池スタック10に組み付けられたときに、各リップ部53a,53bが、例えば、高さ方向に交差する方向に倒れた状態で圧縮されるなど、歪んだ状態で圧縮されてしまうことが抑制される。従って、燃料電池スタック10におけるガスケット50Cの歪みに起因する劣化や、シール性の低下が抑制される。なお、第1リップ部53aおよび第2リップ部53bの断面は、例えば、略三角形状に構成されてもよい。これによって、第1リップ部53aおよび第2リップ部53bが歪んだ状態で圧縮変形されてしまうことが、より抑制される。
その他に、第3実施形態のガスケット50Cおよびそれを備える燃料電池スタック10によれば、第3実施形態中で説明した種々の作用効果や、第1実施形態および第2実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
4.第4実施形態:
図7Aおよび図7Bを参照して、第4実施形態のガスケット50Dの構成を説明する。図7Aは、圧縮前のガスケット50Dを示す概略断面図である。図7Bは、圧縮後のガスケット50Dを示す概略断面図である。図7A,図7Bの切断面は、第3実施形態で参照した図6A,図6Bと同様な切断面である。図7Bには、第1燃料電池セル11aと第2燃料電池セル11bとに挟まれ、積層方向SDに隣り合って配列されている任意の2つのガスケット50Dが例示されている。図7Bでは、説明の便宜上、燃料電池セル11a,11bがずれて配置され、2つのガスケット50Dの配置位置もずれている状態が例示されている。
第4実施形態のガスケット50Dは、後述する点以外は、第3実施形態のガスケット50Cと同様な構成を有している。ガスケット50Dにおいても、各シール部51a,51bの上方部位61,63の高さ方向における圧縮変形率が、下方部位62,64の高さ方向における圧縮変形率より大きい。また、燃料電池スタック10への組み付け前後において、第1実施形態で説明した不等式(1),(2)の関係が満たされている。第4実施形態のガスケット50Dは、第1実施形態で説明した燃料電池スタック10に対して組み付けられる(図1〜図3)。
ガスケット50Dは、2つの補助部65a,65bを備えている(図7A)。第1補助部65aは、第2シール部51bとは反対側の側方において第1シール部51aに連結されている。第2補助部65bは、第1シール部51aとは反対側の側方において第2シール部51bに連結されている。各補助部65a,65bの高さ方向における両端部は、ガスケット50Dが燃料電池スタック10に組み付けられたときに、各シール部51a,51bから離れた位置において、各燃料電池セル11a,11bに当接する(図7B)。
ガスケット50Dによれば、補助部65a,65bが追加されていることによって、ガスケット50Dが燃料電池セル11a,11bに接触する範囲が広がっている(図7B)。そのため、各燃料電池セル11a,11bにおいて、各シール部51a,51bから押圧力を受けている部位のみが局所的に変形してしまうことが抑制される。また、補助部65a,65bが追加されていることによって、既定の溝部44の幅に対するガスケット50Dの幅の比率が大きくなっており、その分だけ、溝部44内においてガスケット50Dの配置位置が変動可能な領域が狭められている。よって、ガスケット50Dの燃料電池スタック10への組み付け工程において、ガスケット50Dが溝部44内における既定の配置位置からずれて配置されてしまったとしても、そのずれ量が著しく大きくなってしまうことが抑制される。つまり、溝部44内におけるガスケット50Dの配置位置のずれが抑制される。加えて、隣接する燃料電池セル11a,11b同士がずれて配置され、積層方向SDに隣り合うガスケット50D同士の配置位置がずれてしまった場合でも、各シール部51a,51bからの押圧力を、隣のガスケット50Dの補助部65a,65bに受け止めさせることができる可能性が高まる。従って、燃料電池セル11a,11bの変形が抑制される。
ガスケット50Dが圧縮されていない状態での各補助部65a,65bの高さは、各シール部51a,51bの高さよりも小さい(図7A)。これによって、ガスケット50Dが燃料電池スタック10に組み付けられたときの各補助部65a,65bの高さ方向における圧縮変形量を、各シール部51a,51bの高さ方向における圧縮変形量よりも小さくすることができる。そのため、各シール部51a,51bに対して燃料電池セル11a,11bから付与される圧力が、燃料電池セル11a,11bに対する各補助部65a,65bの反力によって低減されることが抑制される。
第1補助部65aの上面65uは、第1リップ部53aの頂点53tよりも低い位置に位置している(図7A)。同様に、第2補助部65bの上面65uは、第2リップ部53bの頂点53tよりも低い位置に位置している。これによって、燃料電池スタック10に組み付けられたときに(図7B)、燃料電池セル11a,11bに対する各リップ部53a,53bの密着性が、燃料電池セル11a,11bに対する各補助部65a,65bの反力によって低減されることが抑制される。
ガスケット50Dでは、第1補助部65aの底面65dは、第1台座部54aの底面54fとほぼ同じ高さ位置に位置している(図7A)。同様に、第2補助部65bの底面65dは、第2台座部54bの底面54fとほぼ同じ高さ位置に位置している。これによって、ガスケット50Dの配置姿勢の安定性がさらに高められている。よって、燃料電池スタック10においてガスケット50Dに歪みが生じてしまうことが抑制される。
以上のように、第4実施形態のガスケット50Dによれば、補助部65a,65bの支持によって、燃料電池セル11a,11bの変形が抑制される効果や、ガスケット50Dの配置姿勢の安定性が高められる効果など、第4実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。その他に、第4実施形態のガスケット50Dおよびそれを備える燃料電池スタック10によれば、第1実施形態、第2実施形態、および、第3実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
5.第5実施形態:
図8Aおよび図8Bを参照して、第5実施形態のガスケット50Eの構成を説明する。図8Aは、圧縮前のガスケット50Eを示す概略断面図である。図8Bは、圧縮後のガスケット50Eを示す概略断面図である。図8A,図8Bの切断面は、第1実施形態で参照した図4A,図4Bと同様な切断面である。図8Bには、図4Bと同様に、第1燃料電池セル11aの第2セパレータ32と、第2燃料電池セル11bの第1セパレータ31と、が図示されている。
第5実施形態のガスケット50Eは、以下に説明する点以外は、第1実施形態で説明したガスケット50Aとほぼ同様な構成を有し、第1実施形態で説明した燃料電池スタック10に組み付けられる(図1〜図3)。
ガスケット50Eでは、第1シール部側上方部位61は、第1シール部側下方部位62よりも弾性率が小さい部材によって構成されている。そのため、第1シール部51aでは、第1リップ部53aは、第1台座部54aよりも弾性率が小さい。また、第2シール部側上方部位63は、第2シール部側下方部位64よりも弾性率が小さい部材によって構成されている。そのため、第2シール部51bでは、第2リップ部53bは、第2台座部54bよりも弾性率が小さい。
ガスケット50Eは、例えば、多色成形法によって作製される。2色成形法によって作製する場合には、ガスケット50Eは、例えば、次のような工程で作製することができる。まず、第1金型内に弾性率の異なる2種類の樹脂材量を流し込み、第1シール部側上方部位61と第2シール部側下方部位64とを成形する。次に、成形された第1シール部側上方部位61と第2シール部側下方部位64とを、第2金型内に配置し、第2金型内に、弾性率の異なる2種類の樹脂材量を流し込むことによって、第1シール部側下方部位62と第2シール部側上方部位63とを成形する。これによって、上方部位61,63と下方部位62,64とで弾性率が異なるガスケット50Eが得られる。
ガスケット50Eの第1シール部51aでは、第1シール部側上方部位61の弾性率が第1シール部側下方部位62よりも小さいことによって、第1シール部側上方部位61の高さ方向における圧縮変形率が、第1シール部側下方部位62の高さ方向における圧縮変形率よりも大きくなっている。また、第2シール部51bでは、第2シール部側上方部位63の弾性率が第2シール部側下方部位64よりも小さいことによって、第2シール部側上方部位63の高さ方向における圧縮変形率が、第2シール部側下方部位64の高さ方向における圧縮変形率よりも大きくなっている。また、ガスケット50Eでは、燃料電池スタック10に対する組み付け前後において、第1実施形態で説明した不等式(1),(2)の関係が満たされている。よって、第1実施形態のガスケット50Aと同様に、燃料電池セル11a,11bに対する上方部位61,63の密着性が高められているとともに、圧縮前後での各シール部51a,51bの高さ方向における圧縮変形量の増大が抑制されている。
ガスケット50Eでは、第1リップ部53aおよび第2リップ部53bは、図8Aの切断面において、上方に向かって凸の略半円形状の断面を有する突起部として形成されている。これによって、燃料電池スタック10に組み付けられたときに、各リップ部53a,53bが歪んだ状態で圧縮されてしまうことが抑制される。
なお、本第5実施形態では、図8Aの切断面での第1リップ部53aの最大幅W1は、第1台座部54aの最大幅W2と等しく、第2リップ部53bの最大幅W3は、第2台座部54bの最大幅W4と等しい。ただし、第1リップ部53aの最大幅W1は、第1台座部54aの最大幅W2と異なっていてもよいし、第2リップ部53bの最大幅W3は、第2台座部54bの最大幅W4と異なっていてもよい。
また、本第5実施形態では、ガスケット50Eが圧縮される前の状態における第1リップ部53aの高さH1は、第1台座部54aの高さH2よりも大きく、第2リップ部53bの高さH3は、第2台座部54bの高さH4よりも大きい(図8A)。ただし、第1リップ部53aの高さH1は、第1台座部54aの高さH2と等しくてもよく、第2リップ部53bの高さH3は、第2台座部54bの高さH4と等しくてもよい。
以上のように、第5実施形態のガスケット50Eによれば、上方部位61,63を、下方部位62,64よりも弾性率が小さい部材で作製することによって、第1実施形態のガスケット50Aと同様な種々の作用効果を奏することができる。その他に、第5実施形態のガスケット50Eおよびそれを備える燃料電池スタック10によれば、第5実施形態中で説明した種々の作用効果や、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、および、第4実施形態で説明した種々の作用効果を奏することができる。
6.変形例:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下のように変形することが可能である。以下に説明する変形例はいずれも、発明を実施するための形態の一例として位置づけられる。
6−1.変形例1:
上記実施形態においては、第1セパレータ31はアノード側のセパレータであり、第2セパレータ32は、カソード側のセパレータである。これに対して、第1セパレータ31をカソード側のセパレータとし、第2セパレータ32をアノード側のセパレータとしてもよい。つまり、第1シール部51aが第1燃料電池セル11aのアノード側にシールラインSLを形成し、第2シール部51bが第2燃料電池セル11bのカソード側にシールラインSLを形成する構成に代えて、第1シール部51aが第1燃料電池セル11aのカソード側にシールラインSLを形成し、第2シール部51bが第2燃料電池セル11bのアノード側にシールラインSLを形成する構成が採用されてもよい。
6−2.変形例2:
上記の各実施形態では、第1シール部51aは、第2シール部51bの上下を反転させた形状を有している。これに対して、第1シール部51aは、第2シール部51bの上下を反転させた形状とは異なる形状を有していてもよい。例えば、第1リップ部53aの高さH1と、第2リップ部53bの高さH3と、を互いに異ならせてもよいし、第1リップ部53aの最大幅W1と、第2リップ部53bの最大幅W3と、を互いに異ならせてもよい。また、シールラインSLに垂直な切断面における第1台座部54aの断面形状と、第2台座部54bの断面形状とを異ならせてもよい。第1リップ部53aの形状を第1実施形態で説明した形状とし、第2リップ部53bの形状を第3実施形態で説明した形状としてもよい。
6−3.変形例3:
上記の各実施形態では、第1シール部51aと第2シール部51bとは連結部52によって連結されている。これに対して、連結部52は省略されてもよく、第1シール部51aと第2シール部51bとは分離可能に構成されていてもよい。
6−4.変形例4:
上記の第2実施形態では、ガスケット50Bは、第1リップ部53aの頂点53tと第2台座部54bの底面54fとが第1仮想平面P1上に位置している第1構成と、第2リップ部53bの頂点53tと第1台座部54aの底面54fとが第2仮想平面P2上に位置している第2構成の両方の構成を有している。これに対して、ガスケット50Bでは、前記の第1構成のみが適用されてもよいし、前記の第2構成のみが適用されてもよい。いずれであっても、ガスケット50Bの組み付け工程において、ガスケット50Bを、載置面に対して略水平に配置可能な面側を重力方向下側として、燃料電池セル11上に配置すれば、ガスケット50Bが歪んだ状態で組み付けられることを抑制できる。
6−5.変形例5:
第4実施形態では、ガスケット50Dは、2つの補助部65a,65bを有している。これに対して、ガスケット50Dは、2つの補助部65a,65bのうちのいずれか一方のみを有していてもよい。補助部65a,65bは、他の実施形態のガスケット50A〜50C,50Eにも適用されてもよい。
6−6.変形例6:
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、および、第4実施形態において、第5実施形態と同様に、上方部位61,63を、下方部位62,64よりも弾性率の小さい材料で構成してもよい。この場合には、ガスケットは、上方部位61,63の形状だけでなく、材料の弾性率によっても、上方部位61,63の高さ方向における圧縮変形率が下方部位62,64よりも大きくなるように調整することができる。そのため、上方部位61,63の形状について、設計の自由度が高められる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須ではないと説明されているものに限らず、その技術的特徴が本明細書中に必須ではないと説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池スタック
11…燃料電池セル
11a…第1燃料電池セル
11b…第2燃料電池セル
11s…積層体
12a…第1エンドプレート
12b…第2エンドプレート
13…集電板
14…絶縁板
20…膜電極接合体
21…電解質膜
22…第1電極
23…第2電極
24…フレーム部材
31…第1セパレータ
31a…第1面
31b…第2面
32…第2セパレータ
32a…第1面
32b…第2面
41…溝部
42…溝部
43…溝部
44…溝部
44sw…側壁
44t…底面
46…凸部
50A,50B,50C,50D,50E…ガスケット
51a…第1シール部
51b…第2シール部
52…連結部
53a…第1リップ部
53b…第2リップ部
53t…頂点
54a…第1台座部
54b…第2台座部
54f…底面
61,63…上方部位
62,64…下方部位
65a…第1補助部
65b…第2補助部
65u…上面
65d…底面
CPa,CPb…中心
EA…発電領域
M1〜M6…マニホールド
SD…積層方向
SL,SLa,SLb,SL1〜SL5…シールライン

Claims (9)

  1. 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックにおいて、前記複数の燃料電池セルのうちの第1燃料電池セルと第2燃料電池セルとに挟まれて、高さ方向に圧縮されてシール領域をシールするガスケットであって、
    前記シール領域を囲む第1シール部と、
    前記第1シール部によって囲まれた領域の外側において、前記シール領域を囲む第2シール部と、
    を備え、
    前記高さ方向に受ける圧力に対する前記ガスケットの前記高さ方向の変形量の割合を圧縮変形率とするとき、
    前記第1シール部は、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きく、
    前記第2シール部は、前記第2燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率が、前記第1燃料電池セル側に配置される部位の前記高さ方向における圧縮変形率より大きい、ガスケット。
  2. 請求項1記載のガスケットであって、
    前記第1シール部は、前記高さ方向に沿って突起し、前記第1燃料電池セルに当接して前記シール領域を囲むシールラインを形成する第1リップ部と、前記第1リップ部の下方に位置し、前記第2燃料電池セルに当接する第1台座部と、を含み、
    前記第2シール部は、前記高さ方向に沿って突起し、前記第2燃料電池セルに当接して前記シール領域を囲むシールラインを形成する第2リップ部と、前記第2リップ部の下方に位置し、前記第1燃料電池セルに当接する第2台座部と、を含む、ガスケット。
  3. 請求項2記載のガスケットであって、
    前記第1リップ部の頂部と前記第2台座部の下端部とが、前記ガスケットが圧縮される前の状態において、前記高さ方向に垂直な同一の第1仮想平面上に位置する第1構成と、
    前記第2リップ部の頂部と前記第1台座部の下端部とが、前記ガスケットが圧縮される前の状態において、前記高さ方向に垂直な同一の第2仮想平面上に位置する第2構成と、
    のうちの少なくとも一方の構成を有する、ガスケット。
  4. 請求項2または請求項3記載のガスケットであって、
    前記ガスケットが圧縮される前の状態にあるときの前記第1リップ部は、前記シールラインに垂直な切断面において、前記第1台座部に向かって幅が徐々に広がる形状を有しており、
    前記ガスケットが圧縮される前の状態にあるときの前記第2リップ部は、前記シールラインに垂直な切断面において、前記第2台座部に向かって幅が徐々に広がる形状を有している、ガスケット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガスケットであって、
    前記第1シール部は、前記高さ方向における前記第2燃料電池セル側の端部に、前記第2燃料電池セルに接触し、前記高さ方向に垂直な略平坦面を有し、
    前記第2シール部は、前記高さ方向における前記第1燃料電池セル側の端部に、前記第1燃料電池セルに接触し、前記高さ方向に垂直な略平坦面を有するガスケット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガスケットであって、
    前記第1シール部の前記第1燃料電池セル側に配置される部位は、前記第1シール部の前記第2燃料電池セル側に配置される部位よりも、弾性率が小さい部材によって構成されており、
    前記第2シール部の前記第2燃料電池セル側に配置される部位は、前記第2シール部の前記第1燃料電池セル側に配置される部位よりも、弾性率が小さい部材によって構成されている、ガスケット。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガスケットであって、
    前記第1シール部と前記第2シール部とを連結する連結部を備える、ガスケット。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガスケットであって、
    前記燃料電池スタックに組み付けられたときに、前記第1シール部および第2シール部よりも前記高さ方向における圧縮変形量が小さい状態で、前記第1シール部および前記第2シール部から離れた位置において、前記第1燃料電池セルと前記第2燃料電池セルとに接触する補助部を備える、ガスケット。
  9. 複数の燃料電池セルが積層された燃料電池スタックであって、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のガスケットを備える、燃料電池スタック。
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