JP2020085119A - 密封装置 - Google Patents

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【課題】ガスケットが傾いた状態のまま二部材間に組付けられてしまうことを抑制して、確実にガスケットの機能を発揮させることができるガスケットを提供する。【解決手段】二部材(1,2)の一方の部材2の被シール面2aに凹状に設けられた溝部3に装着され、二部材間をシールする環状のガスケット4であって、溝部内に配置されるとともに、二部材によって圧縮されて二部材間をシールする本体部40と、本体部の一側面側に設けられるとともに、溝部の第1内壁面3aに弾接された状態で装着される脱落防止用突起41と、本体部及び脱落防止用突起間に設けられて本体部及び脱落防止用突起を接続する接続部42と、を備え、接続部は、本体部及び脱落防止用突起よりも高さ方向Hの寸法が小さく形成され、脱落防止用突起は、その溝部内に挿入される一端部41aが、接続部よりも突出するように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、二部材の一方の部材の被シール面に、凹状に設けられた溝部に装着され、前記二部材間をシールする環状のガスケットに関する。
従来、上述のようなガスケットとして、下記特許文献1〜下記特許文献3に記載されているように、脱落防止用突起を備えたものが知られている。しかしながら、このような脱落防止用突起が設けられたガスケットは、脱落し難い構成とするため、溝部に挿入し難く、ガスケットが溝部に傾いた状態で二部材間に組付けられてしまう場合がある。
図6を参照しながら、さらに説明する。図6(a)は脱落防止用突起を備えたガスケットの一例を示しており、図6(b)は図6(a)に示すガスケットの問題点を説明するための図である。ガスケット100は、二部材1,2間をシールするため、一方の部材1の被シール面1aに凹状に設けられた溝部3に装着される。ガスケット100は、溝部3内に配置される本体部101と、本体部101の一側面側に溝部3の内壁面に向けて突出して設けられた脱落防止用突起102とを備えている。
実公昭47−40192号公報 実開昭63−11971号公報 実開平4−110267号公報
図6(a)に示すようなガスケット100の場合、溝部3にガスケット100を組付ける際に、ガスケット100の転倒が起きても(図6(b)参照)、溝部3の開口縁部に本体部101及び脱落防止用突起102が引っ掛からない。よって、他方の部材2の押圧を受けると(図6(b)の白抜矢印参照)、溝部3内にガスケット100が転倒したまま圧縮された状態で組付け可能な点が問題となる。このようにガスケット100が転倒した状態で、溝部3に組付けられると、本体部101の圧縮状態に影響し、本体部101の傾き方によっては、ガスケット100全体のシール面圧が低下する場合がある。すると、ガスケット100が本来持っているはずのシール機能が低下し、所望のシール機能を達成できないことに繋がってしまう。
本発明は、上記実情に鑑みなされたもので、ガスケットが傾いた状態のまま二部材間に組付けられてしまうことを抑制して、確実にガスケットの機能を発揮させることができるガスケットを提供することを目的としている。
本発明に係るガスケットは、二部材の一方の部材の被シール面に凹状に設けられた溝部に装着され、前記二部材間をシールする環状のガスケットであって、前記溝部内に配置されるとともに、前記二部材によって圧縮されて前記二部材間をシールする本体部と、前記本体部の一側面側に設けられるとともに、前記溝部の第1内壁面に弾接された状態で装着される脱落防止用突起と、前記本体部及び前記脱落防止用突起間に設けられて前記本体部及び前記脱落防止用突起を接続する接続部と、を備え、前記接続部は、前記本体部及び前記脱落防止用突起よりも高さ方向の寸法が小さく形成され、前記脱落防止用突起は、その前記溝部内に挿入される一端部が、前記接続部よりも突出するように形成されていることを特徴とする。
本発明に係るガスケットは、ガスケットが適正姿勢で溝部内に装着される際には、本体部及び脱落防止用突起のそれぞれの一端部が溝部内に適正に挿入される。一方、ガスケットが適正姿勢と比較して傾いた姿勢で溝部に装着されようとした場合、本体部及び脱落防止用突起のどちらか一方の一端部のみが溝部内に挿入されても、他方の一端部が溝部の開口縁部に引っ掛かる可能性が高い。したがって、ガスケットが傾いた姿勢で、溝部内に装着され難いため、誤装着を回避し易く、ガスケットが傾いた状態のまま二部材間に組付けられてしまうことを抑制して、確実にガスケットの機能を発揮させることができる。
本発明に係るガスケットは、ガスケットが傾いた状態のまま二部材間に組付けられてしまうことを抑制して、確実にガスケットの機能を発揮させることができる。
(a)は本発明の第1実施形態に係るガスケットを模式的に示した断面図であり、(b)は同ガスケットを二部材間に組付けた状態を模試的に示す断面図(図3のA−A線矢視断面図)である。 (a)は同ガスケットを模式的に示した断面図であり、(b)は同ガスケットを二部材間に組付けた状態を模試的に示す断面図(図3のB−B線矢視断面図)である。 は同ガスケットの平面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るガスケットを模式的に示した断面図であり、(b)は同ガスケットを二部材間に組付けた状態を模試的に示す断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るガスケットを模式的に示した断面図であり、(b)は同ガスケットを二部材間に組付けた状態を模試的に示す断面図である。 (a)は脱落防止用突起を備えたガスケットの従来例を模式的に示した断面図であり、(b)は(a)に示すガスケットの問題点を説明するための図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るガスケット4は、二部材のうちの一方の部材1の被シール面1aに凹状に設けられた溝部3に装着され、二部材間をシールする環状のガスケットである。
ガスケット4は、溝部3内に配置されるとともに、二部材によって圧縮されて二部材間をシールする本体部40と、本体部40の内周側に設けられるとともに、溝部3の第1内壁面3aに弾接された状態で装着される脱落防止用突起41と、本体部40及び脱落防止用突起41間に設けられて本体部40及び脱落防止用突起41を接続する接続部42と、を備えている。接続部42は、本体部40及び脱落防止用突起41よりも高さ方向Hの寸法が小さく形成されている。脱落防止用突起41は、その溝部3内に挿入される一端部41aが、接続部42よりも突出するように形成されている。以下、詳述する。
<第1実施形態>
まず、図1〜図3を参照しながら、第1実施形態について説明する。図1〜図3には、第1実施形態に係るガスケット4を示している。
ここでは、ガスケット4が、内燃機関におけるインテークマニホールドとシリンダヘッドとの間をシールするガスケットとして用いられた例について詳しく説明する。よって、二部材のうちの一方の部材がインテークマニホールド1であり、他方の部材がシリンダヘッド2である。図1(b)に示すようにインテークマニホールド1とシリンダヘッド2とは、それぞれの被シール面1a,2aが対向するよう配置される。インテークマニホールド1は合成樹脂等の成型体からなり、燃料混合気(シール対象媒体)の流通路としてのシール対象空所(不図示)を有し、被シール面1aには、ガスケット4を嵌め入れて装着するための凹状の溝部3が環状に設けられている。溝部3は、第1内壁面3aと、第1内壁面3aに対向する第2内壁面3bと、第1内壁面3a及び第2内壁面3bを接続する底面3cと、開口部3dとを有する。溝部3は、被シール面1aに対して垂直な方向が溝深さ方向Fとなるよう、断面形状が方形状に形成されている。図中、3aaは第1内壁面3aの開口縁部、3baは第2内壁面3bの開口縁部を示しており、図例では溝部3の上方が開口した例を示している。シリンダヘッド2は、アルミニウム等の金属製鋳造体からなり、インテークマニホールド1からの混合気の流入路としてシール対象空所(不図示)を有し、被シール面2aは平坦面とされる。
図1(a)、図2(a)は、インテークマニホールド1とシリンダヘッド2との間に組付けられる前の状態のガスケット4の断面図を示しており、図3は、ガスケット4の平面図を示している。なお、図1(a)は、図3のA−A線矢視断面図、図2(b)は、B−B線矢視断面図である。
ガスケット4は、FKM,NBR,H−NBR,EPDM,CR,ACM,AEM,VMQ及びFVMQ等のゴム材による加硫成型体からなり、その全体形状は、嵌め入れられる環状の溝部3に対応した環状に形成されている。ガスケット4は、図3に示すように環状の本体部40と、本体部40の内周側に適宜間隔を空けて設けられた脱落防止用突起41と、本体部40及び脱落防止用突起41を接続する接続部42とを有している。
本体部40の断面形状は、装着される溝部3の深さ方向Fに長い楕円形状に形成されている。本体部40は、溝部3内に先に挿入され底面3cに弾接する一端部40aと、一端部40aとは反対側で開口部3d側に配置される他端部40bとを有している。本体部40は、その外周側の側面40cが円弧状に形成されている。本体部40が溝部3に挿入された状態では、本体部40の側面40cが第2内壁面3bに弾接する。上述のように図例の本体部40は、縦長の楕円形状なので、底面3cに弾接する一端部40aから第2内壁面3bに弾接する側面40cにかけて、緩やかに外周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また、本体部40は、被シール面2aに弾接する他端部40bから側面40cにかけても、緩やかに外周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また同様に本体部40は、底面3cに弾接する一端部40aから接続部42の基部42aにかけて、緩やかに内周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また、本体部40は、被シール面2aに弾接する他端部40bから接続部42の他端部40b側の基部40eにかけても、緩やかに内周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。
脱落防止用突起41の断面形状も、装着される溝部3の溝深さ方向Fに長い楕円形状に形成されている。脱落防止用突起41は、溝部3内に先に挿入され底面3cに弾接する一端部41aと、一端部41aとは反対側で開口部3d側に配置される他端部41bとを有している。脱落防止用突起41が溝部3に挿入された状態では、脱落防止用突起41の側面41cが第1内壁面3aに弾接する。上述のように図例の脱落防止用突起41は、縦長の楕円形状なので、底面3cに弾接する一端部41aから第2内壁面3bに弾接する側面41cにかけて、緩やかに内周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また、脱落防止用突起41は、被シール面2aに弾接する他端部41bから側面41cにかけて、緩やかに内周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また同様に、脱落防止用突起41は、底面3cに弾接する一端部41aから接続部42の一端部41a側の基部41dにかけて、緩やかに外周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。また脱落防止用突起41は、被シール面2aに弾接する他端部41bから接続部42の他端部41b側の基部41eにかけても、緩やかに外周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。
接続部42は、本体部40及び脱落防止用突起41よりも高さ方向Hの寸法が小さく形成されている。本体部40及び脱落防止用突起41は、一端部40a,41a及び他端部41b,41bのそれぞれが、接続部42よりも突出するように形成されている。具体的には、溝部3内に挿入される本体部40の一端部40a及び脱落防止用突起41の一端部41aは、接続部42よりも高さ方向Hにおいて、高さ寸法H2分、突出するように形成されている。また、脱落防止用突起41の他端部41bは、接続部42よりも高さ方向Hにおいて、高さ寸法H3分、突出するように形成されている。そして、本体部40の他端部40bは、脱落防止用突起41の他端部41bよりも高さ方向Hにおいて、高さ寸法H1分、突出するように形成されている。つまり、本体部40の他端部40bは、接続部42よりも高さ方向Hにおいて、高さ寸法H3+H1分、突出するように形成されている。そして接続部42の幅寸法D1は、脱落防止用突起41の幅寸法D2よりも小さく形成されている。本体部40は、その幅寸法D3が脱落防止用突起41の幅寸法D2よりも大きく形成されている。接続部42の断面形状は、その高さ方向における両側が互いに近づくように湾曲して形成されている。接続部42は、本体部40及び脱落防止用突起41のそれぞれから幅方向Dに受ける圧力を許容し、溝部3内でガスケット4がボリューム過多にならないように形成されている。
以上の構成によれば、ガスケット4は、ガスケット4が適正姿勢で溝部3内に装着される際には、本体部40及び脱落防止用突起41のそれぞれの一端部40a,41aが溝部3内に適正に挿入される。一方、例えば、ガスケット4が適正姿勢と比較して外周側に傾いた姿勢で溝部3に装着されようとした場合、本体部40の一端部40aのみが溝部3内に挿入され、脱落防止用突起41の一端部41aが溝部3の開口縁部3aaに引っ掛かる可能性が高い。この場合、脱落防止突起41が溝部3からはみ出ていることで、ガスケット4が傾いた状態のまま溝部3内に組付けられる前にガスケット4の姿勢が傾いていることが把握され易い。そして、ガスケット4を適正姿勢に戻して、溝部3内に装着できる。したがって、ガスケット4が傾いた姿勢のまま圧縮されることを回避して、確実にガスケット4の機能を発揮させることができる。また、以上の構成によれば、ガスケット4が溝部3内に装着される際、脱落防止用突起41は溝部3の第1内壁面3aに圧縮される。このとき、脱落防止用突起41が受ける圧縮力は、接続部42が本体部40との間に介在しているため、本体部40には伝わり難い。本体部40と脱落防止用突起41とは、接続部42を介して独立しているため、本体部40の圧縮状態に与える影響を低減できる。すなわち、脱落防止用突起41を設けたことに起因して、本体部40のシール面圧が低下することを抑制できる。
脱落防止用突起41は、溝部3内に収容される一端部41aとは反対側の他端部41bも接続部42よりも高さ寸法H3分、突出するように形成されている。またこれによれば、脱落防止用突起41が傾こうとしても、接続部42よりも突出した脱落防止用突起41の他端部41bが、溝部3の第1内壁面3aに当接するので、脱落防止用突起41の傾きを抑えられる。したがつて、脱落防止用突起41の姿勢は維持され適正な圧縮を図ることができる。
また接続部42は、高さ方向Hにおいて、本体部40の中央と同じ位置に設けられてもよい。すなわち、本体部40の中心部位と接続部42の中心部位が高さ方向において同じ位置に設けられている。これによれば、ガスケット4が溝部3内に挿入され、脱落防止用突起41が溝部3の第1内壁面3aに押された際に、本体部40はその高さ方向Hにおける中央位置が接続部42を介して押されることになる。この際に、本体部40の上下いずれかに偏った箇所が押される場合に比べて、本体部40は適正姿勢に保たれ易くなる。
本体部40は、図1(b)及び図2(b)に示すように、脱落防止用突起41が設けられている側とは反対側の側面40cが、溝部3の第1内壁面3aに対向する第2内壁面3bに弾接した状態で装着される。これによれば、脱落防止用突起41が溝部3の第1内壁面3aに弾接した状態で装着され、本体部40が溝部3の第2内壁面3bに弾接した状態で装着されるので、ガスケット4の溝部3からの脱落を確実に防止することができる。
脱落防止用突起41は、上述したように一端部41aから本体部40側とは反対側の側面41cにかけて緩やかに内周側に膨らんで湾曲した傾斜状に形成されている。これによれば、ガスケット4を装着する際、当該傾斜状がガイド機能を発揮し、脱落防止用突起41の一端部41aを溝部3に挿入し易いため、より一層脱落防止用突起41の傾きを抑制することができ、脱落防止用突起41の適正な圧縮を図ることができる。
接続部42は、図1(a)及び図2(a)に示すようにその幅寸法D1が、脱落防止用突起41の幅寸法D2よりも小さくてもよい。これによれば、脱落防止用突起41が形成されている領域を接続部42よりも大きく確保できるので、脱落防止機能を確実に発揮できる。
また接続部42は、図3に示すように脱落防止用突起41の周方向に沿った全域に接続されている。これによれば、接続部42によって脱落防止用突起41をしっかりと保持することができ、溝部3内にガスケット4を組付け易くなる。
次に、インテークマニホールド1及びシリンダヘッド2の各被シール面1a,2a間にガスケット4を介在させてシールする密封構造について説明する。ガスケット4は、溝部3に嵌め入れられて装着されるが、図1(a)に示すように、脱落防止用突起41が設けられた箇所のガスケット4の幅方向D(高さ方向Hと直交する方向)の寸法は、溝部3の溝幅方向Wの寸法より大きく形成されている。そのため、ガスケット4は、溝部3に嵌め入れられる際、幅方向に圧縮されて装着される。そしてガスケット4が溝部3に装着されると、脱落防止用突起41の側面41cが、溝部3の第1内壁面3aに弾接し、本体部40の側面40cが、溝部3の第2内壁面3bに弾接する。このとき、脱落防止用突起41は、その一端部41aから側面41cにかけて若干内周側に湾曲した傾斜状に形成される一方、本体部40は、その一端部40aから側面40cにかけて若干外周側に湾曲した傾斜状に形成されているので、溝部3内に挿入し易い。
その後、インテークマニホールド1とシリンダヘッド2とは、ボルト等の締結手段によって締結される。この締結は、溝部3の深さ方向F、すなわちガスケット4の高さ方向Hに締結力が作用し、この締結に伴い、ガスケット4は、図1(b)に示すように溝部3の底面3c及びシリンダヘッド2の被シール面2a間で圧縮される。ガスケット4が高さ方向Hに圧縮されると、図1(b)、図2(b)に示すように本体部40の一端部40aと他端部40bが圧縮され、溝部3の底面3c及びシリンダヘッド2の被シール面2aに弾接する。また、本体部40は、幅方向Dに膨大するように弾性変形し、本体部40の側面40cが第2内壁面3bに弾接する。また、図1(b)に示すように、脱落防止用突起41も圧縮変形して、一端部41aが溝部3の底面3cに弾接し、他端部41bがシリンダヘッド2の被シール面2aに弾接する。また、脱落防止用突起41は幅方向Dに膨大するように弾性変形して、側面41cが第1内壁面3aに弾接する。そして、図1(b)に示すように、接続部42は本体部40及び脱落防止用突起41からの幅方向Dの圧力を受け、圧縮され、高さ方向Hに膨大するように弾性変形する。
この圧縮過程で、ガスケット4は高さ方向Hに直交する幅方向Dに倒れようとするが、本体部40の側面40cが第2内壁面3bに弾接し、脱落防止用突起41の側面41cが第1内壁面3aに弾接するので、ガスケット4が斜めに倒れこむことを防止する。また、図3に示すように、脱落防止用突起41は適宜間隔を空けて設けられているため、ガスケット4を溝部3に嵌め入れる際には嵌め入れ易く、溝部3からの脱落防止機能を発揮するとともに、適正な姿勢で溝部3内に装着し易い。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しながら、第2実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分は同一の符号を付しその説明は省略する。
第2実施形態のガスケット4Aは、接続部42と脱落防止用突起41とが第1実施形態のものと比べて略半分に切り欠かれている点で相違する。具体的には、ガスケット4の本体部40の内周側に断面形状が半楕円形状の脱落防止用突起41が形成されている。さらに本体部40と脱落防止用突起41との間には、この半楕円形状の脱落防止用突起41と本体部40とを接続する接続部42が形成されている。第2実施形態のガスケット4Aでは、シリンダヘッド2の被シール面2aに弾接する他端部41bを有していない点で相違する。そして、図4(a)に示すように、本体部40の他端部40bは、脱落防止用突起41及び接続部42よりも高さ方向において、高さ寸法H1分、突出するように形成されている。そのため、図4(b)に示すように、当該ガスケット4が溝部3に嵌め入れられて、インテークマニホールド1及びシリンダヘッド2がボルト等の締結手段によって締結されると、本体部40の他端部40bは、溝幅方向Wにおいて、脱落防止用突起41側に膨大するように弾性変形する。このとき、脱落防止用突起41は、溝部3内に挿入される一端部41aの反対側に他端部41bが設けられていないので、本体部40の溝幅方向Wへの膨大を阻害するような影響を与えにくく、スムーズに本体部40が圧縮され弾性変形され易い。
以上の構成によれば、ガスケット4Aは、第1実施形態のガスケット4と同様にガスケット4Aが適正姿勢で溝部3内に装着される際には、本体部40及び脱落防止用突起41のそれぞれの一端部40a,41aが溝部3内に適正に挿入される。一方、ガスケット4Aが適正姿勢と比較して傾いた姿勢で溝部3に装着されようとした場合、本体部40の一端部40aのみが溝部3内に挿入されても、脱落防止用突起41の一端部41aが溝部3の開口縁部3aaに引っ掛かる可能性が高い。この場合、脱落防止突起41が溝部3からはみ出ることで、ガスケット4Aが傾いた状態のまま溝部3内に組付けられる前に、ガスケット4Aの姿勢が傾いていることが把握され易い。そして、ガスケット4Aを適正姿勢に戻して、溝部3内に装着できる。したがって、ガスケット4Aが傾いた状態のまま圧縮されることを回避できるので、ガスケット4Aに設計どおりの機能を発揮させることができる。また、以上の構成によれば、本体部40と脱落防止用突起41とが、接続部42を介して独立しているため、本体部40の圧縮状態に与える影響を低減できる。すなわち、脱落防止用突起41を設けたことに起因して、本体部40のシール面圧が低下することを抑制できる。
また本体部40は、図4(b)に示すように、脱落防止用突起41が設けられている側とは反対側の側面40cが、溝部3の第1内壁面3aに対向する第2内壁面3bに弾接した状態で装着される。これによれば、脱落防止用突起41が溝部3の第1内壁面3aに弾接した状態で装着され、本体部40が溝部3の第2内壁面3bに弾接した状態で装着されるので、ガスケット4Aの溝部3からの脱落を確実に防止することができる。
<第3実施形態>
続いて、図5を参照しながら、第3実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分は同一の符号を付しその説明は省略する。
第3実施形態のガスケット4Bは、脱落防止用突起41の一端部41aの突出量が第1実施形態より小さく形成されている点で相違する。具体的には、ガスケット4Bの脱落防止用突起41の一端部41aは、本体部40の一端部40aより、高さ寸法H4分小さく形成されている。その他の構成は、第1実施形態のガスケット4と同じである。
以上の構成によれば、ガスケット4Bは、第1実施形態のガスケット4と同様に、ガスケット4Bが適正姿勢で溝部3内に装着される際には、本体部40及び脱落防止用突起41のそれぞれの一端部40a,41aが溝部3内に適正に挿入される。一方、ガスケット4が適正姿勢と比較して傾いた姿勢で溝部3に装着されようとした場合、本体部40の一端部40aのみが溝部3内に挿入されても、脱落防止用突起41の一端部41aが溝部3の開口縁部3aaに引っ掛かる可能性が高い。この場合、脱落防止突起41が溝部3からはみ出ることで、ガスケット4が傾いた状態のまま溝部3内に組付けられる前に、ガスケット4の姿勢が傾いていることが把握され易い。そして、ガスケット4Bを適正姿勢に戻して、溝部3内に装着できる。したがって、ガスケット4Bが傾いた状態のまま圧縮されることを回避して、確実に設計どおりのガスケット4Bの機能を発揮させることができる。また、以上の構成によれば、本体部40と脱落防止用突起41とは、接続部42を介して独立しているため、本体部40の圧縮状態に与える影響を低減できる。すなわち、脱落防止用突起41を設けたことに起因して、本体部40のシール面圧が低下することを抑制できる。
なお、上述した各実施形態では、ガスケット4がシールする二部材間をインテークマニホールド及びシリンダヘッドとした例について述べたが、ガスケット4が適用される部位はこれに限定されず、ヘッドカバー及びシリンダヘッド間の密封構造や、その他の二部材間の密封構造にも適用される。また、一方の部材であるインテークマニホールドが合成樹脂の成型体からなる場合を例示したが、二部材がともに金属製、或いは合成樹脂製であっても良い。さらに、図例のガスケット4、溝部3の断面形状は、模式的に示したものであって、この形状、構成に限定されるものではない。例えば、脱落防止用突起41の形成個数や形成間隔も図例に限定されるものではなく、本体部40が、上述の組付け後の圧縮過程で溝部3の溝幅方向Wに倒れこまないで適正姿勢を保つように適当な数と間隔を空けて設けられる。本体部40、脱落防止用突起41、接続部42の形状、大きさも図例には限定されず、溝部3内での圧縮時にボリュームが出過ぎないよう適宜設計される。本体部40と接続部42とは、高さ方向において同じ位置に配置されていなくともよく、例えば、接続部42は、本体部40の高さ方向の中央よりも上側に設けてもよい。また、脱落防止用突起41は、その断面形状が楕円形状となるものに限らず、例えば方形状のものであってもよい。同様に本体部40は、その断面形状が楕円形状となるものに限らず、例えば方形状のものであってもよい。また、本体部40、脱落防止用突起41及び接続部42の大小関係は、適宜変更してもよい。例えば、溝部3の寸法は同じままで、本体部40の幅寸法を拡大した場合には、脱落防止用突起41の幅寸法は縮小することになるため、結果的に、脱落防止用突起41の幅寸法が接続部42の幅寸法より小さくなる。また、本体部40の幅寸法D3と脱落防止用突起41の幅寸法D2とは同じであってもよいし、幅寸法D2より小さくしてもよい。脱落防止用突起41は、本体部40の内周側に限らず、本体部40の外周側に設けてもよい。
1 インテークマニホールド(一方の部材)
1a 被シール面
2 シリンダヘッド(他方の部材)
2a 被シール面
3 溝部
3a 第1内壁面
3b 第2内壁面
4,4A,4B ガスケット
40 本体部
40a 一端部
40b 他端部
41 脱落防止用突起
41a 一端部
41b 他端部
42 接続部

Claims (6)

  1. 二部材のうちの一方の部材の被シール面に凹状に設けられた溝部に装着され、前記二部材間をシールする環状のガスケットであって、
    前記溝部内に配置されるとともに、前記二部材によって圧縮されて前記二部材間をシールする本体部と、前記本体部の一側面側に設けられるとともに、前記溝部の第1内壁面に弾接された状態で装着される脱落防止用突起と、前記本体部及び前記脱落防止用突起間に設けられて前記本体部及び前記脱落防止用突起を接続する接続部と、を備え、
    前記接続部は、前記本体部及び前記脱落防止用突起よりも高さ方向の寸法が小さく形成され、
    前記脱落防止用突起は、その前記溝部内に挿入される一端部が、前記接続部よりも突出するように形成されていることを特徴とするガスケット。
  2. 請求項1に記載のガスケットにおいて、
    前記脱落防止用突起は、前記溝部内に収容される端部とは反対側の他端部が、前記接続部よりも突出するように形成されていることを特徴とするガスケット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガスケットにおいて、
    前記接続部は、高さ方向において、前記本体部の中央と同じ位置に設けられることを特徴とするガスケット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガスケットにおいて、
    前記本体部は、前記脱落防止用突起が設けられている側とは反対側の側面が、前記第1内壁面に対向する第2内壁面に弾接した状態で装着されることを特徴とするガスケット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のガスケットにおいて、
    前記脱落防止用突起は、前記一端部から前記本体部側とは反対側の側面にかけて傾斜状に形成されていることを特徴とするガスケット。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガスケットにおいて、
    前記接続部は、その幅寸法が、前記脱落防止用突起の幅寸法よりも小さいことを特徴
    とするガスケット。

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