JP4017509B2 - ミシン用ガスケット及びそれを使用したミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシン用ガスケット及び潤滑油が収納されているミシンフレーム内部の密封にガスケットを使用したミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ミシン用ガスケットは、例えば図7に示すように、ミシンフレーム21の上面に形成されている部品組入用開口部22を塞ぐ上カバーや、図8に示すように、ミシンフレーム21の下面に形成されている潤滑油供給用開口部(図示省略)を塞ぐ油溜め(オイルパン)等の閉塞部材23に環状形に設けられた取付溝24内にガスケット10を嵌合させた上、閉塞部材23をボルト等の締付具25を介してミシンフレーム21に固定して開口部22を塞ぐことにより、ガスケット10を開口部22周りのミシンフレーム面26に弾性的に圧接させて内部潤滑油がミシンフレーム21外部へ漏洩するのを防止すベく用いられるものである。
【0003】
このようなミシン用ガスケットとして、従来では、図9に示すように、一般にOリングと呼称されている円形断面のガスケット10を閉塞部材23側の取付溝24内に嵌合させて使用していた。この円形断面のガスケット10を取り付ける取付溝24については、例えばガスケット10の太さ(直径)b、伸び、圧縮、つぶし率等の適正シール性能を得るための設計基準条件に応じて、幅寸法B及び深さ寸法Aが細かく規定されている。この寸法は一般に、取付溝24の幅寸法B>ガスケット10の太さb、ガスケット20の高さ寸法a(=太さb)>取付溝24の深さ寸法Aの関係にある(例えば非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
JIS Oリング取付溝部の形状・寸法
JIS B 2406ー1991 平成3年8月1日改正
日本規格協会発行 p8−p23
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ミシンにおいては、上記のような閉塞部材23で開口部22を塞ぐべく該閉塞部材23をミシンフレーム21に固定する際、上カバーはもとより、通常状態ではミシンフレーム21の下部に配置されるオイルパンの場合であっても、両者23,21の重量差や組立作業性等を考慮してミシンフレーム21側を下部に配置し、その直上方部あるいは斜め上方部から閉塞部材23をミシンフレーム21に固定するといった具合に、上下逆さまにして固定作業が行われる。このとき、取付溝24内に嵌合されているガスケット10の太さbが取付溝24の幅寸法Bよりも小さいため、該ガスケット10が取付溝24から脱落することは避けられない。
【0006】
そこで、断面円形のガスケット10の底部複数点を接着剤で取付溝24の底面に接着保持させて脱落防止対策を施した上で固定作業することが行われるが、この場合は、接着剤の塗布等に煩わしい手間を要するだけでなく、接着剤の塗布した部分と塗布していない部分とでガスケット10のつぶし代に差が生じ、その結果、環状形のシール箇所のシール性能にむらができるという問題があった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、接着剤を使用しないでも取付け作業時における脱落を防止できるとともに、つぶし代を大きく、かつ、全周に亘って均一に確保してシール性能の向上を達成することができるミシン用ガスケット及びそれを使用したミシンを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るミシン用ガスケットは、ミシンフレーム(21)の開口部(22)を塞ぐ閉塞部材(23)に設けられた環状形の取付溝(24)内に嵌合されて該閉塞部材(23)により開口部(22)を塞いだとき、開口部(22)周りのミシンフレーム面(26)に圧接されるミシン用ガスケットであって、断面が前記取付溝(24)の深さ寸法(A)よりも大きい高さ寸法(a)をもつ弾性材料製本体(1)の幅方向両側面には、前記取付溝(24)の幅寸法(B)よりも大きい幅寸法(b)となる凸部(2),(2)が環状全周に亘り連続形成されているとともに、前記本体(1)の高さ方向一端側には、取付溝(24)の底面(24a)の幅方向両側寄り位置に弾接する二つの突起部(3),(3)がこれら両突起部(3),(3)間に取付溝(24)の深さ寸法(A)よりも小さく、かつ、前記凸部(2),(2)の高さ寸法(c)よりも大きい切込み深さ寸法(d)の切込部(4)が存する状態で門形状に形成され、また、前記本体(1)の高さ方向他端側には、開口部(22)周りのミシンフレーム面(26)に弾接するように本体幅方向に少なくとも二山以上の突起部(5)…が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、上記と同一の目的を達成するために、本発明の請求項4に係るガスケットを使用したミシンは、ミシンフレーム(21)と、このミシンフレーム(21)の開口部(22)を塞ぐ閉塞部材(23)と、この閉塞部材(23)に設けられた環状形の取付溝(24)内に嵌合されて該閉塞部材(23)により開口部(22)を塞いだとき、開口部(22)周りのミシンフレーム面(26)に弾性的に圧接されるガスケット(10)とを具備したミシンであって、前記ガスケット(10)は、断面が取付溝(24)の深さ寸法(A)よりも大きい高さ寸法(a)をもつ弾性材料製本体(1)の幅方向両側面に前記取付溝(24)の幅寸法(B)よりも大きい幅寸法(b)で環状全周に亘り連続形成されている凸部(2),(2)と、取付溝(24)の底面(24a)の幅方向両側寄り位置に弾接するように取付溝(24)の深さ寸法(A)よりも小さく、かつ、前記凸部(2),(2)の高さ寸法(c)よりも大きい切込み深さ寸法(d)の切込部(4)が存する状態で前記本体(1)の高さ方向一端部に門形状に形成されている二つの突起部(3),(3)と、開口部(22)周りのミシンフレーム面(26)に弾接するように前記本体(1)の高さ方向他端側に形成されている本体幅方向に少なくとも二山以上の突起部(5)…とを有する断面形状に構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成の本発明によれば、ガスケット(10)を閉塞部材(23)の取付溝(24)内に嵌合させたとき、本体(1)の幅方向両側面に形成されている凸部(2),(2)が取付溝(24)の対向内面の全周に亘り一様な力で弾接するので、接着剤等を一切使用しなくても、取付溝(24)側が下向きとなる姿勢で閉塞部材(23)をミシンフレーム(21)に固定する取付け作業時にガスケット(10)が取付溝(24)から脱落することを確実に防止することができる。また、開口部(22)を塞ぐように閉塞部材(23)をミシンフレーム(21)に締付け固定した状態では、本体(1)の高さ方向一端側に形成されている門形状の突起部(3),(3)及び高さ方向他端側に形成されている二山以上の突起部(5)…が隣接突起部間の切込部の存在により弾性変形しやすくて大きなつぶし代を確保することが可能であるとともに、それらの突起部(3),(3)及び(5)…を取付溝底面(24a)の幅方向両側寄り位置及びミシンフレーム面(26)の複数点位置といったように、各面(24a)、(26)それぞれに対して複数点で弾接させることが可能であり、各面(24a)、(26)の表面粗度が荒い場合であっても高いシール性能を発揮させることができる。
【0011】
上記ガスケットにおいて、特に、請求項2及び請求項5に記載のように、門形状の二つの突起部(3),(3)の外側面間の幅寸法(g)を、脱落防止機能を発揮する前記両側凸部(2),(2)の幅寸法(b)よりも小さく設定することが望ましい。この場合は、ガスケット(10)を取付溝(24)内へ挿入するときの抵抗が少なく、両突起部(3),(3)間の切込み深さ寸法(d)が両側凸部(2),(2)の高さ寸法(c)よりも大きいので、両側凸部(2),(2)の幅方向でガスケット本体(1)が自由変形してガスケット挿入作業を容易にできるとともに、正常な着座姿勢が得られてシール性能の一層の向上が図れる。
【0012】
また、上記ガスケットにおいて、請求項3及び請求項6に記載のように、両側凸部(2),(2)と少なくとも二山以上の突起部(5)…のうち幅方向両端の突起部(5),(5)とを結ぶ両側面(7),(7)を、突起部(5)…側に近づくほど漸次幅寸法が小さくなるようなテーパ面に形成することが望ましい。この場合は、閉塞部材(23)とミシンフレーム(21)との締付け固定に伴い突起部(5)…に作用する圧縮力の力線方向が多少傾いたとしても、特に非拘束状態にある両端の突起部(5),(5)が倒れて歪に変形することを抑制でき、これによって、各突起部(5)…をミシンフレーム面(26)に均等な力で弾接させてシール性能をより一層高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明に係るミシン用ガスケットの使用態様を説明する要部の拡大縦断面図である。同図において、10はガスケットで、このガスケット10は、NBR(ニトリルゴム)等の弾性材料から硬度(hs)60〜70程度に構成されており、ミシンの上カバー(図7参照)やオイルパン(図8参照)等の開口部閉塞部材23に環状形に設けられている矩形断面の取付溝24内に嵌合され、閉塞部材23によりミシンフレーム21の開口部22(図7参照)を塞いだとき、その開口部周りのミシンフレーム面26に弾性的に圧接されるように用いられるものである。
【0014】
前記ガスケット10は、断面が取付溝24の深さ寸法Aよりも大きい高さ寸法aを持ち、取付溝24と合同形状の環状形に形成された本体1を有し、この本体1の断面幅方向両側面には、取付溝24の幅寸法Bよりも大きい幅寸法bとなる凸部2,2が環状全周に亘り連続形成されているとともに、本体1の断面高さ方向一端側には、取付溝24の底面24aの幅方向両側寄り位置に弾接する先端円弧状の二つの突起部3,3が、これら二つの突起部3,3間に取付溝24の深さ寸法Aよりも小さく、かつ、前記凸部2,2の高さ寸法cよりも大きい切込み深さ寸法dの切込部4が存在する状態で門形状に形成されている。この門形状の二つの突起部3,3の外側面間の幅寸法gは前記両側凸部2,2間の幅寸法bよりも小さく設定されている。
【0015】
また、前記本体1の断面高さ方向他端側には、開口部周りのミシンフレーム面26に弾接するように、本体断面幅方向に一定間隔を隔てて三山の先端円弧状の突起部5…が、各隣接突起部間に切込谷部6が存在する状態で形成されている。これら三山の突起部5…のうち幅方向両端の突起部5,5と前記本体1の幅方向両側面の凸部2,2とを結ぶ両側面は、突起部5,5側に近づくほど幅寸法が漸次小さくなるようなテーパ面7,7に形成されている。
【0016】
図2は、上記のごとき構成のガスケット10を取付溝24内に嵌合させた閉塞部材23をミシンフレーム21の上方部から取付溝24側が下向きとなる姿勢にしてミシンフレーム21に固定する取付け作業時の状態を示している。このとき、g<bの幅寸法の関係からガスケット本体1を取付溝24内へ挿入するときの抵抗は少なくガスケット本体1を取付溝24内に容易に、かつ、正常な着座姿勢で挿入し嵌合することができるとともに、挿入後はガスケット本体1の幅方向両側面に形成の凸部2,2が取付溝24の対向内面24b,24bの全周に亘って一様な力で弾接されるので、ガスケット10を接着剤等を用いて取付溝24に仮止めするような煩わしい作業を行わなくても、取付け作業時にガスケット10が取付溝24から脱落するのを確実に防止することが可能である。
【0017】
図3は、閉塞部材23で開口部22を塞ぐように該閉塞部材23をボルト等の締付具25(図7及び図8参照)を介してミシンフレーム21に締付け固定した状態を示している。この締付け固定状態において、ガスケット本体1の高さ方向一端側に形成されている門形状の突起部3,3及び高さ方向他端側に形成されている三山の突起部5…は、各隣接突起部間の切込部4及び切込谷部6の存在により弾性変形しやすい状態にあって、締付けに伴う圧縮力で大きなつぶし代を確保することが可能であるとともに、突起部3,3を取付溝底面24aの幅方向両側寄り位置に、かつ、三山の突起部5…をミシンフレーム面26の三点位置にそれぞれに対して弾接させるといったように、本体1の断面高さ方向両端それぞれにおいて複数点での弾接シールが可能である。そのため、取付溝底面24a及びミシンフレーム面26の表面粗度が荒い場合であっても高いシール性能を発揮させることができる。
【0018】
特に、本体1の両側凸部2,2と幅方向両端の突起部5,5とを結ぶ両側面が突起部5,5側に近づくほど漸次幅寸法が小さくなるようなテーパ面7,7に形成されているので、閉塞部材23とミシンフレーム21との締付け固定に伴い突起部5…に作用する圧縮力の力線方向が多少傾いたとしても、非拘束状態にある両端の突起部5,5が倒れて歪に変形することも抑制でき、これによって、各突起部3,3及び5…を取付溝底面24a及びミシンフレーム面26に均等な力で弾接させてシール性能の一層の向上を図ることができる。
【0019】
なお、ガスケット10としては、上記実施の形態で説明した形状以外に、図4〜図6に示すような断面形状のものを用いてもよい。図4に示すガスケット10は、本体1の断面高さ方向他端側に二山の突起部5,5を形成し、これら突起部5,5と両側凸部2,2とを結ぶ両側面7,7を互いに平行な面に形成したものであり、図5に示すガスケット10は、本体1の断面高さ方向他端側に二山の突起部5,5を形成し、本体1の幅方向両側面の凸部2,2のみを局所的に突出させて形成したものであり、また、図6に示すガスケット10は、本体1の断面高さ方向他端側に三山の突起部5…を形成し、本体1の断面高さ方向一端側の門形状の二つの突起部3,3の外側面間の幅寸法gを前記両側凸部2,2間の幅寸法bと等しいものに形成したものである。これら図示した形状以外であっても、本発明の特許請求の範囲を逸脱しないものであればよい。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ガスケット本体の断面幅方向両側面に取付溝の幅寸法よりも大きい幅寸法となる凸部が環状全周に亘り連続形成されているから、接着剤等を用いて仮止めするような煩わしい作業を一切要することなく、ガスケットを取付溝の対向内面の全周に亘り一様な力で弾接し保持させて取付け作業時におけるガスケットの脱落を確実に防止することができる。しかも、開口部を塞ぐように閉塞部材をミシンフレームに締付け固定した取付け状態では、門形状の突起部及び二山以上の突起部が隣接突起部間の切込部の存在により弾性変形しやすくて大きく、かつ、均等なつぶし代を確保することができるとともに、それら突起部を取付溝底面及びミシンフレーム面のそれぞれに複数点で弾接させることができるので、それら弾接面の表面粗度が粗い場合であっても、高いシール性能を発揮させることができるという効果を奏する。
【0021】
特に、請求項2及び請求項5に記載のような構成を採用することによって、ガスケットの挿入作業を容易化できるとともに、正常な着座姿勢が得られてシール性能の一層の向上を図ることができる。
【0022】
また、請求項3及び請求項6に記載のような構成を採用することによって、閉塞部材とミシンフレームとの締付け固定に伴い各突起部に作用する圧縮力の力線方向が多少傾いたとしても、非拘束状態にある突起部が倒れて歪に変形することを抑制して各突起部をミシンフレーム面に均等な力で弾接させ、シール性能のより一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミシン用ガスケットの使用態様を説明する要部の拡大縦断面図である。
【図2】ガスケットを嵌合させた閉塞部材をミシンフレームに固定する取付け作業時の状態を示す要部の拡大縦断面図である。
【図3】閉塞部材をミシンフレームに固定して開口部を塞いだ状態を示す要部の拡大縦断面図である。
【図4】ミシン用ガスケットの他の実施形態を示す自由状態での断面図である。
【図5】ミシン用ガスケットの別の実施形態を示す自由状態での断面図である。
【図6】ミシン用ガスケットのもう一つの実施形態を示す自由状態での断面図である。
【図7】ミシン用ガスケットの使用状態の一例を示す要部の分解斜視図である。
【図8】ミシン用ガスケットの使用状態の他の例を示す要部の分解斜視図である。
【図9】従来のミシン用ガスケットの使用態様を説明する要部の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガスケット本体
2 凸部
3 門形状の突起部
4 切込部
5 二山以上の突起部
7 テーパ面
10 ガスケット
21 ミシンフレーム
22 開口部
23 閉塞部材
24 取付溝
26 ミシンフレーム面
A 取付溝の深さ寸法
B 取付溝の幅寸法
a 本体の断面高さ寸法
b 凸部の幅寸法
c 凸部の高さ寸法
d 切込み深さ寸法
g 門形状突起部の外側面間寸法
Claims (6)
- ミシンフレームの開口部を塞ぐ閉塞部材に設けられた環状形の取付溝内に嵌合されて該閉塞部材により開口部を塞いだとき、開口部周りのミシンフレーム面に弾性的に圧接されるミシン用ガスケットであって、
断面が前記取付溝の深さ寸法よりも大きい高さ寸法をもつ弾性材料製本体の幅方向両側面には、前記取付溝の幅寸法よりも大きい幅寸法となる凸部が環状全周に亘り連続形成されているとともに、
前記本体の高さ方向一端側には、取付溝の底面の幅方向両側寄り位置に弾接する二つの突起部がこれら両突起部間に取付溝の深さ寸法よりも小さく、かつ、前記凸部の高さ寸法よりも大きい切込み深さ寸法の切込部が存する状態で門形状に形成され、
また、前記本体の高さ方向他端側には、開口部周りのミシンフレーム面に弾接するように本体幅方向に少なくとも二山以上の突起部が形成されていることを特徴とするミシン用ガスケット。 - 前記門形状の二つの突起部は、それらの外側面間の幅寸法が前記両側凸部の幅寸法よりも小さく設定されている請求項1に記載のミシン用ガスケット。
- 前記両側凸部と少なくとも二山以上の突起部のうち幅方向両端の突起部とを結ぶ両側面が、突起部側に近づくほど幅寸法が漸次小さくなるようなテーパ面に形成されている請求項1または2に記載のミシン用ガスケット。
- ミシンフレームと、このミシンフレームの開口部を塞ぐ閉塞部材と、この閉塞部材に設けられた環状形の取付溝内に嵌合されて該閉塞部材により開口部を塞いだとき、開口部周りのミシンフレーム面に弾性的に圧接されるガスケットとを具備したミシンであって、
前記ガスケットは、断面が取付溝の深さ寸法よりも大きい高さ寸法をもつ弾性材料製本体の幅方向両側面に前記取付溝の幅寸法よりも大きい幅寸法で環状全周に亘り連続形成されている凸部と、取付溝の底面の幅方向両側寄り位置に弾接するように取付溝の深さ寸法よりも小さく、かつ、前記凸部の高さ寸法よりも大きい切込み深さ寸法の切込部が存する状態で前記本体の高さ方向一端部に門形状に形成されている二つの突起部と、開口部周りのミシンフレーム面に弾接するように前記本体の高さ方向他端側に形成されている本体幅方向に少なくとも二山以上の突起部とを有する断面形状に構成されていることを特徴とするガスケットを使用したミシン。 - 前記ガスケットにおける門形状の二つの突起部は、それらの外側面間の幅寸法が前記両側凸部の幅寸法よりも小さく設定されている請求項4に記載のガスケットを使用したミシン。
- 前記ガスケットにおける両側凸部と少なくとも二山以上の突起部のうち幅方向両端の突起部とを結ぶ両側面は、突起部側に近づくほど幅寸法が漸次小さくなるようなテーパ面に形成されている請求項4または5に記載のガスケットを使用したミシン。
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