JP5228728B2 - シール構造及びシールリング - Google Patents

シール構造及びシールリング Download PDF

Info

Publication number
JP5228728B2
JP5228728B2 JP2008235717A JP2008235717A JP5228728B2 JP 5228728 B2 JP5228728 B2 JP 5228728B2 JP 2008235717 A JP2008235717 A JP 2008235717A JP 2008235717 A JP2008235717 A JP 2008235717A JP 5228728 B2 JP5228728 B2 JP 5228728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
posture holding
lip
seal ring
seal surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008235717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010065836A (ja
Inventor
俊輔 谷村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2008235717A priority Critical patent/JP5228728B2/ja
Publication of JP2010065836A publication Critical patent/JP2010065836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5228728B2 publication Critical patent/JP5228728B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、シール構造及びシールリングに関するものである。
特許文献1には、パネルと、パネルに取り付けたコネクタとの間の防水を図るためのシール構造が開示されている。このシール構造では、コネクタにおけるパネルとの対向面にシール溝がリング状に形成され、シール溝には、パネルのシール面と対応するリップ部を有する弾性材料からなるシールリングが取り付けられており、コネクタをパネルに取り付けると、リップ部が弾性変形した状態でシール面に密着することにより、防水が図られる。
特開2001−068205公報
上記のような防水構造では、コネクタをパネルに取り付ける過程で、リップ部がシール面に押し付けられるのに伴ってリップ部の変形の度合いが進むようになっているが、このときリップ部の変形の形態が全周に亘って一定しない場合がある。つまり、リップ部の一部が内周側へ傾きながら変形する一方で、リップ部の別の部分が外周側へ傾きながら変形するという事態が生じ得る。このようになると、シールリングが捻れるように変形するので、リップ部の弾性変形量が全周に亘って均一にならず、シール性能が不安定になることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シール性能を全周に亘って安定させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに対向する、第1のシール面及びこの第1のシール面と対向する面が押圧面となりかつ前記第1のシール面へ向けて開口するようにして凹設された嵌合溝の内面に形成された第2のシール面と、前記両シール面の間で弾性的に挟み付けられるシールリングとを備え、前記シールリングには、ベース部と、前記ベース部から前記シールリングの厚み方向であって前記第1のシール面に向けて一対が突出した形態であり、そのうちの一方が前記ベース部から前記シールリングの内周側へ傾いた方向へ延出し、他方が前記ベース部から前記シールリングの外周側へ傾いた方向へ延出して、それぞれの基端部と突出端とが前記第1のシール面と平行な方向に離間して位置することで前記第1のシール面における異なる2位置に対して押圧されたときに、これらの弾性変位方向が相互に離間する方向となるように規制する変形方向規制手段を構成しつつ前記第1のシール面と前記押圧面との間で液密状に挟み付けて前記両シール面に対するシールを行う一対の姿勢保持部と、前記両姿勢保持部の間に配置され前記第1のシール面へ向けて突出して前記第1のシール面に対して弾性的に密着し前記ベース部からの突出寸法が前記姿勢保持部の前記ベース部からの突出寸法よりも小さい寸法に設定された第1リップ部と、前記ベース部から前記両姿勢保持部とは反対向きに突出した形態であり、かつ前記ベース部と共に前記嵌合溝内に嵌合され前記第2のシール面の異なる2位置に液密状に当接可能な一対の第2リップ部とを備えたシール構造であって、前記両姿勢保持部と前記第1リップ部との間にはそれぞれ第1溝部が形成され、両第1溝部は前記両姿勢保持部及び前記第1リップ部とが前記第1のシール面に当接した状態では前記第1シール面及び両姿勢保持部とによって密閉空間を構成するようになっているとともに、前記両第2リップ部は、前記第1溝部によって構成される前記両密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向下方に位置するとともに、前記両第2リップ部の間には第2溝部が形成され、この第2溝部は前記ベース部と共に前記両第2リップ部が前記嵌合溝に嵌合された状態では前記両第2リップ部及び前記嵌合溝の底面とによって他の密閉空間を構成するようになっているとともに、前記第1リップ部は前記他の密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向上方に位置するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、互いに対向する、第1のシール面及びこの第1のシール面と対向する面が押圧面となりかつ前記第1のシール面へ向けて開口するようにして凹設された嵌合溝の内面に形成された第2のシール面との間で弾性的に挟み付けられるシールリングであって、ベース部と、前記ベース部から前記シールリングの厚み方向であって前記第1のシール面に向けて一対が突出した形態であり、そのうちの一方が前記ベース部から前記シールリングの内周側へ傾いた方向へ延出し、他方が前記ベース部から前記シールリングの外周側へ傾いた方向へ延出して、それぞれの基端部と突出端とが前記第1のシール面と平行な方向に離間して位置することで前記第1のシール面における異なる2位置に対して押圧されたときに、これらの弾性変位方向が相互に離間する方向となるように規制する変形方向規制手段を構成しつつ前記第1のシール面と前記押圧面との間で液密状に挟み付けて前記両シール面に対するシールを行う一対の姿勢保持部と、前記両姿勢保持部の間に配置され前記第1のシール面へ向けて突出して前記第1のシール面に対して弾性的に密着し前記ベース部からの突出寸法が前記姿勢保持部の前記ベース部からの突出寸法よりも小さい寸法に設定された第1リップ部と、前記ベース部から前記両姿勢保持部とは反対向きに突出した形態であり、かつ前記ベース部と共に前記嵌合溝内に嵌合され前記第2のシール面の異なる2位置に液密状に当接可能な一対の第2リップ部とを備え、前記両姿勢保持部と前記第1リップ部との間にはそれぞれ第1溝部が形成され、両第1溝部は前記両姿勢保持部及び前記第1リップ部とが前記第1のシール面に当接した状態では前記第1シール面及び両姿勢保持部とによって密閉空間を構成するようになっているとともに、前記両第2リップ部は、前記第1溝部によって構成される前記両密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向下方に位置するとともに、前記両第2リップ部の間には第2溝部が形成され、この第2溝部は前記ベース部と共に前記両第2リップ部が前記嵌合溝に嵌合された状態では前記両第2リップ部及び前記嵌合溝の底面とによって他の密閉空間を構成するようになっているとともに、前記第1リップ部は前記他の密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向上方に位置するところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項2の発明>
姿勢保持部は、変形方向規制手段により一定の方向へ変位して弾性変形し、この姿勢保持部の弾性復元力により、シールリングが第1、第2のシール面に対して一定の姿勢に保持される。これにより、シール面に対するシールリングの密着状態、即ちシール性能が全周に亘って安定する。
また、両姿勢保持部の変形は第1のシール面上で拡がるようにしてなされるので、シール面上における両姿勢保持部の当接位置間の距離が拡大し、したがってシールリングは、より安定した姿勢に保持される。
さらに、両姿勢保持部の間には第1リップ部が形成されるので、第1のシール面に対する第1リップ部の弾性変形の仕方が安定し、高いシール性能が発揮される。さらにまた、姿勢保持部は、シールリングの姿勢を保持する機能に加えて、シール機能も兼ね備えているので、シールリングの形状の簡素化を維持しながらシール性能の向上を図ることができる。
また、第2リップ部は、嵌合溝内の異なる2位置に当接するので、姿勢保持部と同様、嵌合溝内においてシールリングの姿勢を保持する機能を発揮する。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。図1及び図2に示すのは、ゴム製のシールリング10である。シールリング10は、リング状をなすベース部11の外面に、一対の姿勢保持部12と、1つの第1リップ部16と、一対の第2リップ部18とを一体に形成したものである。図3〜5に示すように、これらの姿勢保持部12と第1リップ部16と第2リップ部18は、いずれも、周方向(ベース部11の長さ方向)に沿ってベース部11からリブ状に突出しているとともに、ベース部11の全周に亘って連続した形態で形成されている。また、姿勢保持部12と第1リップ部16と第2リップ部18を突出形成したことにより、シールリング10の周方向(長さ方向)と交差する断面形状は、全体として概ねW形をなしている。
一対の姿勢保持部12は、ベース部11の正面(図1に現れる面であり、図2〜5における上側の面)と直交する仮想線(図示せず)に関して対称であり、ベース部11の正面から斜め前方へ突出している。即ち、一方(図3〜5における右側)の姿勢保持部12は、ベース部11の内周側の縁部から内周側に傾いた方向へ延出する形態で前方へ突出し、ベース部11の内周側の側面よりも更に内周側へ突出している。他方の姿勢保持部12は、ベース部11の外周側の縁部から外周側に傾いた方向へ延出する形態で前方へ突出し、ベース部11の外周側の側面よりも更に外周側へ突出している。この姿勢保持部12の突出端部の断面形状は、略半円弧形をなしている。かかる姿勢保持部12は、その基端部13(ベース部11に連なる後端部)を支点として傾動しながら弾性変形し得るようになっている。
この一対の姿勢保持部12は、姿勢保持部12が弾性変形する際に、その弾性変形の向きを一定の方向に規制するための変形方向規制手段15を備えている。即ち、後述する第1部材20と第2部材23を組み付ける過程では、姿勢保持部12の突出端の当接部14が第1部材20の第1シール面22に当接するのであるが、この当接部14と姿勢保持部12の基端部13(傾動支点)とは、両部材20,23の組み付け方向と直角な方向(即ち、第1シール面22と平行な方向)において互いに離間した位置に配置されている。この当接部14と傾動支点(基端部13)の配置により、変形方向規制手段15が構成されている。
第1リップ部16は、ベース部11の正面から前方へ突出しており、一対の姿勢保持部12の間(中間位置)に配置されている。この第1リップ部16の断面形状は、それ自体が、一対の姿勢保持部12の対称軸(図示せず)に関して対称な略半円弧形状をなしている。また、第1リップ部16の前方への突出寸法は、姿勢保持部12の突出寸法よりも小さい寸法に設定されている。
第1リップ部16と一対の姿勢保持部12との間には、一対の第1溝部17が形成されている。この第1溝部17により、姿勢保持部12は、第1リップ部16とは独立した形態で弾性変形し得るようになっているとともに、第1リップ部16が姿勢保持部12とは独立して弾性変形し得るようになっている。この第1溝部17の断面形状は、略半円弧形をなしている。
一対の第2リップ部18は、上記一対の姿勢保持部12の対称軸(図示せず)に関して対称であり、ベース部11の背面から後方へ突出している。一方(図3〜5における右側)の第2リップ部18は、ベース部11の内周側の縁部からベース部11の外側面に沿って後方へ突出している。他方の第2リップ部18は、ベース部11の外周側の縁部からベース部11の外側面に沿って後方へ突出している。第2リップ部18の突出端部の断面形状は、略半円弧形をなす。
この一対の第2リップ部18の間には、1本の第2溝部19が形成されている。この第2溝部19は、第1リップ部16の後方に位置するように配置されているので、ベース部11は、第1リップ部16を後方へ変位させるような形態で弾性変形し得るようになっている。また、第2溝部19により、一対の第2リップ部18は、互いに独立した弾性変形し得るようになっている。第2溝部19の断面形状は、略半円弧形をなす。
このシールリング10は、図3〜5に示すように、第1部材20と第2部材23との間で弾性的に挟み付けられることにより、第1部材20と第2部材23との間を液密状にシールし得るようになっている。
第1部材20は、シールリング10の正面側に対向するように配置され、本実施形態では貫通形態の取付孔21が形成されたパネルからなる。この第1部材20の背面(シールリング10と対向する後面面)のうち取付孔21の開口縁部は、リング状をなす第1シール面22となっている。
第2部材23は、第1部材20に対して、取付孔21を覆うように背面(後面)側から組み付けられるコネクタからなる。また、上記第1部材20には、正面側から相手コネクタ(図示せず)が取り付けられるようになっており、取付孔21を介して第2部材23と相手コネクタとが嵌合され、双方に設けた端子金具(図示せず)が電気的導通可能に接続されるようになっている。
この第2部材23の正面には、第1シール面22と対向するように開口する嵌合溝24が、第1シール面22に沿ってリング状に形成されている。嵌合溝24の断面形状は方形であり、嵌合溝24の奥端面(第1部材20と第2部材23を組み付けた状態において第1シール面22に対して平行に対向する内面)は、第2シール面25(本発明の構成要件である第2のシール面)となっている。この嵌合溝24内には、シールリング10のうちベース部11と一対の第2リップ部18とが嵌合され、これにより、シールリング10は第2部材23に保持されている。また、シールリング10を嵌合溝24に嵌合した状態では、一対の姿勢保持部12と第1リップ部16は、第2部材23の正面から前方へ突出されている。
また、第2部材23の正面における嵌合溝24の開口縁部、即ち第2部材23の正面のうち嵌合溝24の内縁の沿った領域と、嵌合溝24の外周縁に沿った領域は、一対の押圧面26となっている。第1部材20と第2部材23が組み付けられた状態においては、押圧面26が、第1シール面22に対し姿勢保持部12を介して(挟んで)平行に対向するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
第1部材20と第2部材23を組み付ける際には、第1シール面22に対して第2シール面25と押圧面26が平行となるようにしながら、第1部材20に対し、後方から第2部材23を第1シール面22と略直角に接近させる。この過程では、図4に示すように、第1シール面22に対して一対の姿勢保持部12の当接部14が当接する。この当接部14は、第1シール面22と平行な方向において、姿勢保持部12の基端部13(傾動支点)から離れた位置に配置されているので、姿勢保持部12は、第1シール面22と平行な方向において当接部14を基端部13から離間させる方向へ変位させる向きに傾動するように弾性変形する。
即ち、内周側に位置していて弾性変形しない自由状態において内周側へ傾いている姿勢保持部12は、さらに内周側へ傾くように弾性変形し、外周側に位置していて自由状態において外周側へ傾いている姿勢保持部12は、さらに外周側へ傾くように弾性変形する。つまり、一対の姿勢保持部12は、互いに離間するように拡開変形する。両部材20,23の組み付け(接近)が進むと、それに伴い、一対の姿勢保持部12における第1シール面22との当接部14の間隔が、次第に外周側と内周側へ拡がっていく。
両部材20,23の組付けと姿勢保持部12の弾性変形が進むと、第1リップ部16が第1シール面22に当接する。これ以降は、両部材20,23の組付けが進むのに伴い、第1リップ部16が、潰れるように弾性変形し、第1シール面22に対して密着面積を拡大させながら液密状に密着する。また、姿勢保持部12の弾性復元力及び第1リップ部16の弾性復帰により、ベース部11が嵌合溝24内で第2シール面25側へ変位し、第2リップ部18が第2シール面25に押し付けられていく。これにより、第2リップ部18が、第2シール面25に押し付けられて潰れるように弾性変形し、第2シール面25に対して密着面積を拡大しながら液密状に密着する。
そして、第2部材23が第1部材20に対して正しく組み付けられた状態になると、図5に示すように、第1シール面22に対する第1リップ部16の密着状態及び第2シール面25に対する第2リップ部18の密着状態が維持されたまま、一対の姿勢保持部12の基端部13を支点とする傾動変位量が最大になるとともに、一対の姿勢保持部12が、第1シール面22と押圧面26との間で挟み付けられることにより、第1シール面22と押圧面26に対して液密状に密着する。以上により、第1部材20と第2部材23との隙間が、シールリング10によって液密状にシールされる。
本実施形態では、両部材20,23を組み付ける過程において、シールリング10の第1リップ部16が第1シール面22に当接するのに先立ち、姿勢保持部12を弾性変形させ、この姿勢保持部12の弾性復元力により、両シール面22,25に対してシールリング10が一定の姿勢に保持されるようになっている。したがって、第1シール面22に対し、第1リップ部16が確実に正しい形態で弾性変形しながら密着され、これにより、シール性能がシールリング10の全周に亘って安定する。
また、姿勢保持部12を、第1シール面22における異なる2位置に当接するように一対設け、この一対の姿勢保持部12を、互いに相手側の姿勢保持部12から離れる方向へ弾性変形させるようにしている。つまり、一対の姿勢保持部12が、第1シール面22上において拡がるように弾性変形するので、シール面上における一対の姿勢保持部12の当接位置間の距離が大きくなる。したがって、姿勢保持部12が第1シール面22に対して一箇所で当接している場合に比べると、シールリング10の姿勢を、より安定して保持することができる。
また、第1シール面22に対して弾性的に密着する第1リップ部16を、一対の姿勢保持部12の間に配置しているので、第1シール面22に対する第1リップ部16の弾性変形の仕方が安定し、高いシール性能が発揮される。
また、姿勢保持部12を押圧して弾性変形させる第1シール面22とは反対側の第2部材23には、姿勢保持部12を、第1シール面22との間で弾性的に且つ液密状に挟み付ける押圧面26を形成している。このように、姿勢保持部12は、シールリング10の姿勢を保持する機能に加えて、シール機能も兼ね備えているので、シールリング10の形状の簡素化を維持しながらシール性能の向上を図ることができる。
また、姿勢保持部12を押圧して弾性変形させる第1シール面22とは反対側の第2部材23には、シールリング10のベース部11を嵌合させるための嵌合溝24を形成し、この嵌合溝24の内面を第2シール面25とし、さらに、ベース部11に、第2シール面25における異なる2位置に液密状に当接可能な一対の第2リップ部18を形成した。この一対の第2リップ部18は、第2シール面25における異なる2位置に当接するので、姿勢保持部12と同様、嵌合溝24内においてシールリング10の姿勢を保持する機能を発揮する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では一対の姿勢保持部を対称な形態としたが、一対の姿勢保持部は非対称な形態であってもよい。
(2)上記実施形態では第1シール面を有する第1部材が、取付孔を有するパネルである場合について説明したが、本発明は、第1部材が、パネル以外の種々の形態や機能を有するものである場合にも適用できる。
(3)上記実施形態では第2シール面を有する第2部材が、コネクタである場合について説明したが、本発明は、第2部材が、コネクタ以外の種々の形態や機能を有するものである場合にも適用できる。
シールリングの正面図 図1のX−X線断面図 シールリングを第2部材に取り付けた状態をあらわす部分拡大断面図 第1部材と第2部材を取り付ける過程で、姿勢保持部が第1シール面により弾性変形した状態をあらわす部分拡大断面図 シールリングが第1シール面と第2シール面との間で弾性的に挟み付けられた状態をあらわす部分拡大断面図
符号の説明
10…シールリング
11…ベース部
12…姿勢保持部
15…変形方向規制手段
16…第1リップ部
18…第2リップ部
22…第1シール面(第1のシール面)
23…第2部材(第2シール面が形成されている部材)
25…第2シール面(第2のシール面)
26…押圧面
24…嵌合溝

Claims (2)

  1. 互いに対向する、第1のシール面及びこの第1のシール面と対向する面が押圧面となりかつ前記第1のシール面へ向けて開口するようにして凹設された嵌合溝の内面に形成された第2のシール面と、
    前記両シール面の間で弾性的に挟み付けられるシールリングとを備え、
    前記シールリングには、
    ベース部と、
    前記ベース部から前記シールリングの厚み方向であって前記第1のシール面に向けて一対が突出した形態であり、そのうちの一方が前記ベース部から前記シールリングの内周側へ傾いた方向へ延出し、他方が前記ベース部から前記シールリングの外周側へ傾いた方向へ延出して、それぞれの基端部と突出端とが前記第1のシール面と平行な方向に離間して位置することで前記第1のシール面における異なる2位置に対して押圧されたときに、これらの弾性変位方向が相互に離間する方向となるように規制する変形方向規制手段を構成しつつ前記第1のシール面と前記押圧面との間で液密状に挟み付けて前記両シール面に対するシールを行う一対の姿勢保持部と、
    前記両姿勢保持部の間に配置され前記第1のシール面へ向けて突出して前記第1のシール面に対して弾性的に密着し前記ベース部からの突出寸法が前記姿勢保持部の前記ベース部からの突出寸法よりも小さい寸法に設定された第1リップ部と、
    前記ベース部から前記両姿勢保持部とは反対向きに突出した形態であり、かつ前記ベース部と共に前記嵌合溝内に嵌合され前記第2のシール面の異なる2位置に液密状に当接可能な一対の第2リップ部とを備えたシール構造であって、
    前記両姿勢保持部と前記第1リップ部との間にはそれぞれ第1溝部が形成され、両第1溝部は前記両姿勢保持部及び前記第1リップ部とが前記第1のシール面に当接した状態では前記第1シール面及び両姿勢保持部とによって密閉空間を構成するようになっているとともに、前記両第2リップ部は、前記第1溝部によって構成される前記両密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向下方に位置するとともに、
    前記両第2リップ部の間には第2溝部が形成され、この第2溝部は前記ベース部と共に前記両第2リップ部が前記嵌合溝に嵌合された状態では前記両第2リップ部及び前記嵌合溝の底面とによって他の密閉空間を構成するようになっているとともに、前記第1リップ部は前記他の密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向上方に位置することを特徴とするシール構造。
  2. 互いに対向する、第1のシール面及びこの第1のシール面と対向する面が押圧面となりかつ前記第1のシール面へ向けて開口するようにして凹設された嵌合溝の内面に形成された第2のシール面との間で弾性的に挟み付けられるシールリングであって、
    ベース部と、
    前記ベース部から前記シールリングの厚み方向であって前記第1のシール面に向けて一対が突出した形態であり、そのうちの一方が前記ベース部から前記シールリングの内周側へ傾いた方向へ延出し、他方が前記ベース部から前記シールリングの外周側へ傾いた方向へ延出して、それぞれの基端部と突出端とが前記第1のシール面と平行な方向に離間して位置することで前記第1のシール面における異なる2位置に対して押圧されたときに、これらの弾性変位方向が相互に離間する方向となるように規制する変形方向規制手段を構成しつつ前記第1のシール面と前記押圧面との間で液密状に挟み付けて前記両シール面に対するシールを行う一対の姿勢保持部と、
    前記両姿勢保持部の間に配置され前記第1のシール面へ向けて突出して前記第1のシール面に対して弾性的に密着し前記ベース部からの突出寸法が前記姿勢保持部の前記ベース部からの突出寸法よりも小さい寸法に設定された第1リップ部と、
    前記ベース部から前記両姿勢保持部とは反対向きに突出した形態であり、かつ前記ベース部と共に前記嵌合溝内に嵌合され前記第2のシール面の異なる2位置に液密状に当接可能な一対の第2リップ部とを備え、
    前記両姿勢保持部と前記第1リップ部との間にはそれぞれ第1溝部が形成され、両第1溝部は前記両姿勢保持部及び前記第1リップ部とが前記第1のシール面に当接した状態では前記第1シール面及び両姿勢保持部とによって密閉空間を構成するようになっているとともに、前記両第2リップ部は、前記第1溝部によって構成される前記両密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向下方に位置するとともに、
    前記両第2リップ部の間には第2溝部が形成され、この第2溝部は前記ベース部と共に前記両第2リップ部が前記嵌合溝に嵌合された状態では前記両第2リップ部及び前記嵌合溝の底面とによって他の密閉空間を構成するようになっているとともに、前記第1リップ部は前記他の密閉空間に対し前記シールリングの厚み方向上方に位置することを特徴とするシールリング。
JP2008235717A 2008-09-12 2008-09-12 シール構造及びシールリング Expired - Fee Related JP5228728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235717A JP5228728B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 シール構造及びシールリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235717A JP5228728B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 シール構造及びシールリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010065836A JP2010065836A (ja) 2010-03-25
JP5228728B2 true JP5228728B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=42191577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008235717A Expired - Fee Related JP5228728B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 シール構造及びシールリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5228728B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016014440A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社デンソー リップシール装置
JP6482377B2 (ja) * 2015-05-15 2019-03-13 アルプスアルパイン株式会社 可溶性材料層の溶解除去方法、部材の製造方法、電子部品用ソケット、および電気・電子機器
JP7441717B2 (ja) 2019-08-26 2024-03-01 ホシザキ株式会社 真空包装機
CN114483956B (zh) * 2022-04-14 2022-06-28 苏州阿特密特密封科技有限公司 一种汽车用橡胶垫片

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49104005U (ja) * 1972-12-26 1974-09-06
JPS6047959U (ja) * 1983-09-09 1985-04-04 リズム自動車部品製造株式会社 シ−ル部材
JPH08170732A (ja) * 1994-12-15 1996-07-02 Toyota Motor Corp ラバーガスケット
JP4765200B2 (ja) * 2001-06-04 2011-09-07 Nok株式会社 ガスケット
JP4017509B2 (ja) * 2002-12-02 2007-12-05 ペガサスミシン製造株式会社 ミシン用ガスケット及びそれを使用したミシン
JP2004360717A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Nok Corp ガスケット
JP2006029364A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Nok Corp ガスケット
JP2007100825A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nok Corp ガスケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010065836A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000249229A (ja) 大面積薄型部品用密封機構
JP2006221920A (ja) コネクタ
JP5228728B2 (ja) シール構造及びシールリング
US10511119B2 (en) Waterproof connector
WO2011122424A1 (ja) ダイアフラム
JP2017199582A (ja) 防水コネクタ
KR101709036B1 (ko) 커넥터
US20200286694A1 (en) Seal Structure Including Sealing Member Provided with Protrusion and Switch Device Having Seal Structure
CN107148693B (zh) 燃料电池用衬垫
JP4099648B2 (ja) 燃料電池用ガスケット
US6267386B1 (en) Ring seal
JP6687576B2 (ja) グロメット
JP6230012B1 (ja) 電気コネクタ
JP4487892B2 (ja) スイッチ装置の防水構造
JP4784462B2 (ja) 防水構造
JP6739469B2 (ja) 防水型基板収納筐体
JP2013171620A (ja) コネクタの防水構造
JP2011204368A (ja) 防水コネクタ
JP2011211843A (ja) グロメット及びグロメットの防水構造
JP2002195411A (ja) ガスケット
JP2010102941A (ja) コネクタ
JP2005005191A (ja) 燃料電池用ガスケット
JP3839530B2 (ja) 継手用ブーツ
JP2002260692A (ja) 燃料電池用構成部品
JP7075320B2 (ja) 燃料電池用ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees