JP2018178668A - コンクリート二次製品の転倒防止装置及びコンクリート二次製品の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボックスカルバートの搬送時あるいは据え付け時において、ボックスカルバートの転倒を防止して安全性の向上を図る。【解決手段】ボックスカルバート1の転倒を防止するコンクリート二次製品の転倒防止装置10であって、長さをボックスカルバート1の底板2の幅寸法より長くしてボックスカルバート1の底板2を跨ぐ天板部11と、天板部11から下方に延在し、ボックスカルバート1の底板2の幅方向外側に配置されて底板2を挟み込む一対の側板部12と、を有する。【選択図】図8
Description
本発明は、ボックスカルバートや大型U字溝などの大型コンクリート二次製品(ここでは、単にコンクリート二次製品という)の転倒を防止するコンクリート二次製品の転倒防止装置及びコンクリート二次製品の施工方法に関する。
コンクリート二次製品は、予め工場などにおいて製造して、施工現場に搬送して設置することで、水路用又は道路用などの構造物として使用する。一例として、ボックスカルバートは、底板と左右の側壁と頂板とから箱型に構成し、その内部が水路又は道路などに使用される。その大きさは、例えば、横(底板及び頂板の長さ)が約2〜8m、縦(側壁の高さ)が約2〜5m、奥行き(底板、側壁、頂板の幅寸法)が約1〜2mである。また、ボックスカルバートの重量は、数トンから数十トンに達する。
このように大型で重量のあるボックスカルバートの据え付け場所への搬送及び据え付けはクレーンなどの大型の重機を使用するが、据え付け場所が山間部や空間の制約がある場所では、大型の重機を使用することができないため、大型の重機の代わりに、搬送台車を使用してボックスカルバートを搬送して据え付けることが行われる。即ち、ボックスカルバートの施工においては、搬送台車の上にボックスカルバートを載置し、搬送台車を走行路に沿って移動させて、所定の据え付け場所まで搬送し、搬送後、ボックスカルバートを据え付ける。なお、搬送台車の移動は、例えば後方から小型の建設機械を用いて搬送台車を押して移動させる。
ところで、ボックスカルバートは、上述のように奥行きが約1〜2mと狭く、また高さが約2〜5mと高く、形状も下半部が上半部に対してとくに大きく作られるわけではないから、その重心の位置も高い。そのため、搬送台車を使用してボックスカルバートを搬送する際あるいは搬送後に据え付ける際に、バランスが悪く不安定になり、転倒して重大事故が発生する虞がある。
そのため、ボックスカルバートが転倒するのを防止する安全対策を講じる必要がある。
図10は、従来のボックスカルバートの安全対策を示した説明図である。
この安全対策では、例えば、図示のように、据え付け台40の上に据え付けるボックスカルバート41に、棒状の支持材42を、下部を広く、上部に行くに従って先細りとなるようにトラス状に組み上げて作った支持枠43をボックスカルバート41の両側面に取り付けて固定し、支持枠43によってボックスカルバート41を支持することで、転倒を防止している。
図10は、従来のボックスカルバートの安全対策を示した説明図である。
この安全対策では、例えば、図示のように、据え付け台40の上に据え付けるボックスカルバート41に、棒状の支持材42を、下部を広く、上部に行くに従って先細りとなるようにトラス状に組み上げて作った支持枠43をボックスカルバート41の両側面に取り付けて固定し、支持枠43によってボックスカルバート41を支持することで、転倒を防止している。
しかしながら、ボックスカルバート41は、その重量が数トンから数十トンに達することから、これを支持する支持枠43も強固でかつ大掛かりなものになる。そのため、ボックスカルバート41への支持枠43の取り付け及び取り外しは、非常に手間のかかる作業となり、作業者に大きな負担が掛かる。また、大掛かりな支持枠43を使用することで、安全性は確保できるものの、作業コストは非常に高くなる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンクリート二次製品の搬送時あるいは据え付け時において、コンクリート二次製品の転倒を防止して安全性の向上を図るとともに、その搬送及び据え付け作業の容易化及び作業コストの低減を図ることのできるコンクリート二次製品の転倒防止装置及びコンクリート二次製品の施工方法を提供することである。
本発明は、例えば搬送時あるいは据え付け時におけるコンクリート二次製品の転倒を防止するコンクリート二次製品の転倒防止装置であって、長さをコンクリート二次製品の底板の幅寸法より長くしてコンクリート二次製品の底板を跨ぐ天板部と、天板部から下方に延在し、コンクリート二次製品の底板の幅方向外側に配置されて底板を挟み込む一対の側板部と、を有するコンクリート二次製品の転倒防止装置である。
また、本発明は、コンクリート二次製品の底板に転倒防止装置を載置して全体の重心の位置を下げる工程と、全体の重心の位置を下げた状態でコンクリート二次製品を所定位置に搬送する工程と、コンクリート二次製品を所定位置に据え付ける工程と、コンクリート二次製品が傾いたときに、その傾いたコンクリート二次製品を支持して転倒を防止する工程と、コンクリート二次製品を所定位置に据え付けた後、コンクリート二次製品の底板から転倒防止装置を取り外す工程と、を有するコンクリート二次製品の施工方法である。
また、本発明は、コンクリート二次製品の底板に転倒防止装置を載置して全体の重心の位置を下げる工程と、全体の重心の位置を下げた状態でコンクリート二次製品を所定位置に搬送する工程と、コンクリート二次製品を所定位置に据え付ける工程と、コンクリート二次製品が傾いたときに、その傾いたコンクリート二次製品を支持して転倒を防止する工程と、コンクリート二次製品を所定位置に据え付けた後、コンクリート二次製品の底板から転倒防止装置を取り外す工程と、を有するコンクリート二次製品の施工方法である。
本発明によれば、コンクリート二次製品の底板にコンクリート二次製品の転倒防止装置を載せることで、コンクリート二次製品を含めた全体の重心の位置を下げる。これにより、コンクリート二次製品を安定したものにすることができ、搬送時あるいは据え付け時にコンクリート二次製品が転倒するのを防止して安全性の向上を図ることができる。これとともに、転倒防止のための作業は、コンクリート二次製品の底板に、コンクリート二次製品の転倒防止装置を載せるだけでよいことから、その作業が極めて簡単であり、作業の容易化及び作業コストの低減を図ることもできる。
本発明のコンクリート二次製品の転倒防止装置及びコンクリート二次製品の施工方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、コンクリート二次製品、ここではボックスカルバートの斜視図、図2は、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置の側面図、図3は、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置の斜視図である。
図1は、コンクリート二次製品、ここではボックスカルバートの斜視図、図2は、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置の側面図、図3は、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置の斜視図である。
本実施形態では、コンクリート二次製品をボックスカルバートに例を採り説明する。
ボックスカルバート1は、図1に示すように、底板2と左右の側壁3,4と頂板5とから成る箱型であり、その大きさは、例えば、横(底板2及び頂板5の長さ)が約2〜8m、縦(側壁3,4の高さ)が約2〜5m、奥行き(底板2、側壁3,4、頂板5の幅寸法)が約1〜2mである。
ボックスカルバート1は、図1に示すように、底板2と左右の側壁3,4と頂板5とから成る箱型であり、その大きさは、例えば、横(底板2及び頂板5の長さ)が約2〜8m、縦(側壁3,4の高さ)が約2〜5m、奥行き(底板2、側壁3,4、頂板5の幅寸法)が約1〜2mである。
コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、図2、3に示すように、天板部11と、天板部11の両端から下方に延在する一対の側板部12とを有し、この天板部11と一対の側板部12は、コンクリートで一体に造られ、内部に鉄筋を入れる(有筋コンクリート)。ただし、コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、これをコンクリート二次製品に載置して取り付けたときに、全体の重心の位置を下げてコンクリート二次製品の転倒を防止できるものであれば、これに限定されるものではなく、天板部11と一対の側板部12は、内部に鉄筋を入れない無筋コンクリートでもよい。天板部11と一対の側板部12は、鉄(鋳鉄)などの他の材料で造るようにしてもよく、また、天板部11をコンクリート、一対の側板部12を鉄というように別々の材料で造るようにしてもよい。
天板部11は、前後(図2における左右方向)が長く左右の横幅が短い長方形の板状で、所定の重量を有する。天板部11は、その長手(前後)方向の長さをボックスカルバート1の底板2の幅寸法(本実施形態では約1m)よりも長くして、ボックスカルバート1の底板2の上を跨ぐようにしている。
なお、天板部11の長手(前後)方向の長さは、これに限定されるものではなく、ボックスカルバート1の底板2の大きさによって、変更されるものである。
なお、天板部11の長手(前後)方向の長さは、これに限定されるものではなく、ボックスカルバート1の底板2の大きさによって、変更されるものである。
一対の側板部12は、天板部11の長手(前後)方向の両端から下方に延在し、その形状は、横長の長方形の板状である。側板部12の横幅は、天板部11の左右の横幅と同じである。一対の側板部12は、ボックスカルバート1の底板2の幅方向外側に配置され、ボックスカルバート1の底板2をその幅方向において挟み込む。
なお、側板部12の形状は、横長の長方形に限定されるものではなく、逆台形、逆三角形、半円形などボックスカルバート1の形状に合った他の形状にしてもよい。
なお、側板部12の形状は、横長の長方形に限定されるものではなく、逆台形、逆三角形、半円形などボックスカルバート1の形状に合った他の形状にしてもよい。
また、コンクリート二次製品の転倒防止装置10の天板部11と一対の側板部12を含む総重量は、ボックスカルバート1の重量や大きさを考慮した重量にする。即ち、ボックスカルバート1の重心の位置を下げる目的であれば、コンクリート二次製品の転倒防止装置はより重い方がよいが、ボックスカルバート1に着脱して繰り返し使用することを考慮すると、あまり重いと取り扱い難くなり、また、軽いと着脱はし易いが一度に使用する個数を増やす必要が生じ、着脱作業が煩雑になるためである。つまり、ここでは、ボックスカルバート1の重量と転倒防止に必要な重心の位置と、着脱などの取り扱い易さを考慮してコンクリート二次製品の転倒防止装置10の重量を決定する。
また、コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、コンクリート二次製品が、バランスを崩して傾いたときに、その傾いたコンクリート二次製品を傾いた状態で支持して転倒を防止するため、本実施形態では、天板部11の両端又は一対の側板部12から斜め下方に突出した一対のストッパー13を有する。即ち、一対のストッパー13は、ボックスカルバート1が傾斜したときに、斜め下方に突出した端部が走行路(又は基盤)に当接してボックスカルバート1を支え、ボックスカルバート1が転倒するのを防止する。ストッパー13は、金属製の円柱状の棒材(例えば、単管パイプ)であり、ここでは、一対の側板部12それぞれに1本のストッパー13を固着する。ストッパー13は、水平に対して20〜70度の角度をつけて斜め下方に向ける。ストッパー13の角度が水平に対して20度より小さいと、あるいは水平に対して70度より大きいと、ボックスカルバート1が傾斜したときに、ボックスカルバート1の転倒を未然に防ぐことができなくなる。
図4は、ストッパーの別の実施形態を示す説明図である。
本実施形態では、ストッパー13は、一対の側板部12に1本ずつ固着するが、これを、図4Aに示すように、2本にしてもよく、あるいはそれ以上の複数本にしてもよい。また、ストッパー13は、金属製の円柱状の棒材に限定されるものではなく、コンクリート製あるいはその他の材料でもよく、また、その形状も、例えば、図4Bに示すように、角柱状のものなどでもよく、傾斜したボックスカルバート1を支えてその転倒を防止する役目が果たせるのであれば、形状は自由である。
本実施形態では、ストッパー13は、一対の側板部12に1本ずつ固着するが、これを、図4Aに示すように、2本にしてもよく、あるいはそれ以上の複数本にしてもよい。また、ストッパー13は、金属製の円柱状の棒材に限定されるものではなく、コンクリート製あるいはその他の材料でもよく、また、その形状も、例えば、図4Bに示すように、角柱状のものなどでもよく、傾斜したボックスカルバート1を支えてその転倒を防止する役目が果たせるのであれば、形状は自由である。
次に、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置を用いたボックスカルバートの搬送作業について説明する。
図5は、搬送作業に使用する搬送台車の上面図、図6は、搬送作業に使用する搬送台車の側面図、図7は、搬送台車の車輪体の上面図、図8は、ボックスカルバートの搬送作業を示す説明図、図9は、図8におけるA−A断面図である。
図5は、搬送作業に使用する搬送台車の上面図、図6は、搬送作業に使用する搬送台車の側面図、図7は、搬送台車の車輪体の上面図、図8は、ボックスカルバートの搬送作業を示す説明図、図9は、図8におけるA−A断面図である。
ボックスカルバート1の搬送作業では、図5、6に示すように、走行路21に沿って前進あるいは後進する搬送台車20を使用する。走行路21は、例えば、コンクリートを打設して造られるもので、その左右の中央に1本のガイド溝22を形成する。また、搬送台車20は、前後左右の四ヶ所に配置される4つの車輪体30を有する。この4つの車輪体30は、すべて同じ構造である。
ここで、前後とは、搬送台車20の進行方向で、前進側が前、後進側が後であり、この前後の方向と直交する方向が左右である。
ここで、前後とは、搬送台車20の進行方向で、前進側が前、後進側が後であり、この前後の方向と直交する方向が左右である。
車輪体30は、図7に示すように、フレーム31を有するとともに、フレーム31内に前後に向かって設ける4つの車輪32を左右2列に配置して計8つの車輪32を有し、その上部に、ボックスカルバート1を載置する円形板状の載置台33を有する構造である。
図5、6に示すように、搬送台車20は、このような構造の車輪体30を、前後連結体23を介して前後に連結するとともに、前後に連結した2つの車輪体30を、左右に向かう板状の前後一対の左右連結体24で連結することで、前後左右の四ヶ所に配置される4つの車輪体30が一体に連結される。また、前後一対の左右連結体24それぞれには、その左右中央の下部に横向きのガイドローラ25を取り付けて、ガイドローラ25が走行路21に形成したガイド溝22の側面を転動することで、搬送台車20が走行路21に沿って移動する。
図5、6に示すように、搬送台車20は、このような構造の車輪体30を、前後連結体23を介して前後に連結するとともに、前後に連結した2つの車輪体30を、左右に向かう板状の前後一対の左右連結体24で連結することで、前後左右の四ヶ所に配置される4つの車輪体30が一体に連結される。また、前後一対の左右連結体24それぞれには、その左右中央の下部に横向きのガイドローラ25を取り付けて、ガイドローラ25が走行路21に形成したガイド溝22の側面を転動することで、搬送台車20が走行路21に沿って移動する。
搬送台車20の移動は、搬送台車20の後方に小型の建設機械を配置して、建設機械により搬送台車20を押して移動させてもよいし、あるいは、搬送台車20の前方にワイヤーを取り付けて、ワイヤーを巻取装置などで巻き取り巻き出しすることで、搬送台車20を移動させてもよい。
この搬送台車20を使用して行うボックスカルバート1の搬送作業は、まず、搬送台車20の上にボックスカルバート1を載置する。このとき、搬送台車20の4つの車輪体30の載置台33には、ボックスカルバート1の重量が均等にかかるようにする。
ボックスカルバート1を搬送台車20の上に載置した後、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置10を、例えば、2つ用意し、図8、9に示すように、2つのコンクリート二次製品の転倒防止装置10を、ボックスカルバート1の底板2において、その左右の対称位置にそれぞれ載せる。その際、コンクリート二次製品の転倒防止装置10の天板部11がボックスカルバート1の底板2の上を跨ぎ、一対の側板部12がボックスカルバート1の底板2をその幅方向において挟み込み、これにより、コンクリート二次製品の転倒防止装置10が、ボックスカルバート1の底板2からずり落ちることがない。
また、ボックスカルバート1の底板2に載せるコンクリート二次製品の転倒防止装置10の個数は、前述の2つに限定されるものではなく、1つあるいは3つ以上の複数個でもよい。ただし、2つや4つなどの偶数個であると、搬送台車20に載置するボックスカルバート1の左右のバランスが取れやすいという利点がある。
即ち、ボックスカルバート1の搬送作業は、搬送台車20の上に載置したボックスカルバート1の底板2に、コンクリート二次製品の転倒防止装置10を載せて、その状態で、搬送台車20を走行路21に沿って移動させて、据え付け場所(所定位置)までボックスカルバート1を搬送する。
なお、本実施形態では、コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、ボックスカルバート1を搬送する際に使用しているが、搬送時のみに限られるものではなく、搬送後のボックスカルバート1などのコンクリート二次製品を据え付け場所に据え付ける際に使用して、据え付け時におけるコンクリート二次製品の転倒を防止するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のコンクリート二次製品の転倒防止装置10を、ボックスカルバート1の底板2に載せることで、ボックスカルバート1の下側の重量が増し、ボックスカルバート1を含む全体の重心の位置が下がる。その結果、ボックスカルバート1を安定したものにして、搬送する際あるいは据え付ける際、ボックスカルバート1が転倒するのを防止して安全性の大幅な向上を図ることができる。
また、コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、ボックスカルバート1の底板2に、ただ単に載せるだけでよいことから、その作業が極めて簡単である。よって、搬送時あるいは据え付け時の作業の容易化及び作業コストの低減を図ることができる。また、作業の容易化により、更なる安全性の向上を図ることもできる。
コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、一対の側板部12によって、ボックスカルバート1の底板2を挟み込むため、ボックスカルバート1の底板2からずり落ちることなく、ボックスカルバート1の底板2の上に安定した状態で載せることができる。
コンクリート二次製品の転倒防止装置10は、一対の側板部12から斜め下方に突出する一対のストッパー13を有することで、搬送時あるいは据え付け時のボックスカルバート1に何らかの不測の力が加わるなどの事態が起こり、それにより、ボックスカルバート1がバランスを崩して傾いても、ストッパー13が走行路21(又は基盤)に当たる。これにより、ボックスカルバート1が転倒する角度に至る前にストッパー13によりボックスカルバート1を支えることができ、ボックスカルバート1が倒れるのを未然に防ぐことができる。
次に、転倒防止装置10を用いた、ボックスカルバート1の施工方法について説明する。
まず、ボックスカルバート1の底板2に、ボックスカルバート1の重量等を考慮して決定した数の転倒防止装置10を載置して全体の重心の位置を下げる。次に、ボックスカルバート1の底板2に転倒防止装置10を載せた状態で、ボックスカルバート1を据え付け場所(所定位置)に搬送する。次に、ボックスカルバート1を据え付け場所に据え付ける。その際、既に述べたように、搬送時あるいは据え付け時のボックスカルバート1に何らかの不測の力が加わるなどの事態が起こり、それにより、ボックスカルバート1がバランスを崩して傾いた場合には、ストッパー13が走行路21(又は基盤)に当接することで、ボックスカルバート1は転倒を免れる。なお、傾いたボックスカルバート1は、単に引き起こすことで容易に元の安定した位置に戻すことができる。ボックスカルバート1を据え付け場所に据え付けた後、ボックスカルバート1の底板2から転倒防止装置10を取り外すことで、ボックスカルバート1の施工を終了する。
まず、ボックスカルバート1の底板2に、ボックスカルバート1の重量等を考慮して決定した数の転倒防止装置10を載置して全体の重心の位置を下げる。次に、ボックスカルバート1の底板2に転倒防止装置10を載せた状態で、ボックスカルバート1を据え付け場所(所定位置)に搬送する。次に、ボックスカルバート1を据え付け場所に据え付ける。その際、既に述べたように、搬送時あるいは据え付け時のボックスカルバート1に何らかの不測の力が加わるなどの事態が起こり、それにより、ボックスカルバート1がバランスを崩して傾いた場合には、ストッパー13が走行路21(又は基盤)に当接することで、ボックスカルバート1は転倒を免れる。なお、傾いたボックスカルバート1は、単に引き起こすことで容易に元の安定した位置に戻すことができる。ボックスカルバート1を据え付け場所に据え付けた後、ボックスカルバート1の底板2から転倒防止装置10を取り外すことで、ボックスカルバート1の施工を終了する。
即ち、ボックスカルバート1に転倒防止装置10を載せる場合は、前述の転倒防止装置10の実施形態で説明したのと同様、図8、9に示すように、転倒防止装置10において、その天板部11をボックスカルバート1の底板2に跨がせ、かつ一対の側板部12でボックスカルバート1の底板2を挟み込むようにしてボックスカルバート1の底板2に載せる。これにより、ボックスカルバート1の下側の重量が増し、ボックスカルバート1を含む全体の重心の位置が下がる結果、ボックスカルバート1を安定したものにすることができる。また、転倒防止装置10の一対の側板部12がボックスカルバート1の底板2を挟み込むことで、ボックスカルバート1の底板2から転倒防止装置10がずり落ちないようにすることができる。
搬送及び据え付ける場合は、ボックスカルバート1の底板2に転倒防止装置10を載せた状態(ボックスカルバート1を含む全体の重心の位置が下がり安定した状態)で、ボックスカルバート1を据え付け場所(所定位置)まで搬送し、搬送後、据え付け場所にボックスカルバート1を据え付ける。これにより、搬送する際あるいは据え付ける際のボックスカルバート1の転倒を防止することができる。
ボックスカルバート1から転倒防止装置10を取り外す場合は、ボックスカルバート1の搬送の作業及び据え付けの作業を行った後、ボックスカルバート1の底板2に載っている転倒防止装置10を適宜の手段を用いて引き上げて取り外す。また、転倒防止装置10を取り外した後、必要に応じてボックスカルバート1の微調整のための移動を行うようにしてもよい。なお、このときは既に据え付けている他のボックスカルバート1などによってボックスカルバート1が支持されるため、転倒防止装置10を取り外していても、ボックスカルバート1が転倒することはない。
以上説明したように、本実施形態のコンクリート二次製品の施工方法によれば、ボックスカルバート1の底板2に転倒防止装置10を載せて、ボックスカルバート1を含む全体の重心の位置を下げ、その結果、ボックスカルバート1を安定したものにすることができる。これにより、搬送する際あるいは据え付ける際のボックスカルバート1の転倒を防止して、ボックスカルバート1の施工をきわめて安全に行うことができる。
1…ボックスカルバート、2…底板、3…側壁、4…側壁、5…頂板、10…コンクリート二次製品の転倒防止装置、11…天板部、12…側板部、13…ストッパー、20…搬送台車、21…走行路、22…ガイド溝、23…前後連結体、24…左右連結体、25…ガイドローラ、30…車輪体、31…フレーム、32…車輪、33…載置台、40…据え付け台、41…ボックスカルバート、42…支持材、43…支持枠。
Claims (7)
- コンクリート二次製品の転倒を防止するコンクリート二次製品の転倒防止装置であって、
長さをコンクリート二次製品の底板の幅寸法より長くしてコンクリート二次製品の底板を跨ぐ天板部と、
天板部から下方に延在し、コンクリート二次製品の底板の幅方向外側に配置されて底板を挟み込む一対の側板部と、
を有することを特徴とするコンクリート二次製品の転倒防止装置。 - 請求項1に記載されたコンクリート二次製品の転倒防止装置において、
天板部の両端又は一対の側板部から斜め下方に突出し、コンクリート二次製品がバランスを崩して傾いたときに、その傾いたコンクリート二次製品を傾いた状態で支持して転倒を防止する一対のストッパーを有することを特徴とするコンクリート二次製品の転倒防止装置。 - 請求項1又は2に記載されたコンクリート二次製品の転倒防止装置において、
ストッパーは、金属製の円柱状の棒材であることを特徴とするコンクリート二次製品の転倒防止装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたコンクリート二次製品の転倒防止装置において、
ストッパーの斜め下方に突出する角度は、水平に対して20〜70度であることを特徴とするコンクリート二次製品の転倒防止装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載されたコンクリート二次製品の転倒防止装置において、
コンクリート二次製品は、ボックスカルバート又は大型U字溝であることを特徴とするコンクリート二次製品の転倒防止装置。 - コンクリート二次製品の底板を跨ぐ天板部と、天板部から下方に延在してコンクリート二次製品の底板の幅方向外側に配置される一対の側板部と、天板部の両端又は一対の側板部から斜め下方に突出する一対のストッパーとを有する転倒防止装置を用いたコンクリート二次製品の施工方法であって、
コンクリート二次製品の底板に転倒防止装置を載置して全体の重心の位置を下げる工程と、
全体の重心の位置を下げた状態でコンクリート二次製品を所定位置に搬送する工程と、
コンクリート二次製品を所定位置に据え付ける工程と、
コンクリート二次製品を所定位置に据え付けた後、コンクリート二次製品の底板から転倒防止装置を取り外す工程と、
を有するコンクリート二次製品の施工方法。 - 請求項6に記載されたコンクリート二次製品の施工方法において、
コンクリート二次製品が傾いたときに、その傾いたコンクリート二次製品を支持して転倒を防止する工程を有するコンクリート二次製品の施工方法。
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