JP2018176542A - 繊維含有樹脂成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性だけでなく、耐衝撃性にも優れる繊維含有樹脂成形体を提供する。【解決手段】本発明は、熱可塑性樹脂、植物繊維及び高強力繊維を含有することを特徴とする繊維含有樹脂成形体である。高強力繊維の引張弾性率は27GPa以上であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、剛性及び耐衝撃性に優れる繊維含有樹脂成形体に関する。
従来、植物繊維及び熱可塑性樹脂(繊維)の混合物を加熱・加圧して得られる繊維含有樹脂成形体は、ドアトリム基材、インナーパネル、ピラーガーニシュ、リヤパッケージ、天井基材、衝撃吸収材、吸音材等の車両用内装材;壁材、床材、床下の衝撃吸収材、断熱材等の建材;スピーカーボックス、吸音材等の機器材料等として、広く使用されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2001−179716号
繊維素材として、植物繊維のみを含む繊維含有樹脂成形体は、軽量で剛性を有する一方、耐衝撃性が十分でない場合があった。
本発明の目的は、剛性だけでなく、耐衝撃性にも優れる繊維含有樹脂成形体を提供することである。
本発明は、以下に示される。
1.熱可塑性樹脂、植物繊維及び高強力繊維を含有することを特徴とする繊維含有樹脂成形体。
2.上記高強力繊維の引張弾性率が27GPa以上である上記項1に記載の繊維含有樹脂成形体。
3.上記高強力繊維が、アラミド繊維、PBO繊維、炭素繊維及びガラス繊維から選ばれた少なくとも1種である上記項1又は2に記載の繊維含有樹脂成形体。
4.上記植物繊維及び上記高強力繊維の含有割合が、上記繊維含有樹脂成形体の全体に対して、それぞれ、20〜95質量%及び1〜40質量%である上記項1乃至3のいずれか一項に記載の繊維含有樹脂成形体。
5.上記熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂である上記項1乃至4のいずれか一項に記載の繊維含有樹脂成形体。
本発明の繊維含有樹脂成形体は、剛性だけでなく、耐衝撃性にも優れる。
ここで示される事項は、例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明の繊維含有樹脂成形体は、熱可塑性樹脂、植物繊維及び高強力繊維を含有する物品であり、好ましくは、植物繊維どうし、高強力繊維どうし、又は、これらの繊維が、熱可塑性樹脂に接合されてなり、熱可塑性樹脂を含む母相に、植物繊維及び高強力繊維が分散されてなる樹脂成形体である。
本発明に係る熱可塑性樹脂は、特に限定されず、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体等のオレフィン系樹脂;ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル樹脂等のポリエステル樹脂;ポリスチレン;アクリル樹脂;ポリアミド樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリアセタール樹脂;ABS樹脂等が挙げられる。上記熱可塑性樹脂は、植物繊維又は高強力繊維の表面に対する親和性を高めるために、変性(酸無水物変性、カルボン酸変性、エポキシ変性又はオキサゾリン変性)されていてもよい。
上記熱可塑性樹脂は、好ましくは、オレフィン系樹脂及びポリエステル樹脂であり、より好ましくは、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂である。
本発明に係る植物繊維は、特に限定されず、植物における、幹、茎、枝、葉、根等に由来する繊維が、そのまま含まれてよいし、これらが、熱処理、乾燥処理、粉砕処理、化学処理等により加工されていてもよい。
上記植物繊維は、好ましくは、ケナフ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、雁皮、三椏、楮、バナナ、パイナップル、ココヤシ、トウモロコシ、サトウキビ、バガス、ヤシ、パピルス、葦、エスパルト、サバイグラス、麦、稲、竹、針葉樹(杉、檜等)、広葉樹、綿花等に由来する線状繊維体である。このうち、木質茎を有し、成長が極めて早い一年草であり、優れた二酸化炭素吸収性を有し、大気中の二酸化炭素量の削減、森林資源の有効利用等に貢献するアオイ科植物であるケナフに由来する線状繊維体(ケナフ繊維)であることが特に好ましい。このケナフとしては、学名におけるhibiscus cannabinus及びhibiscus sabdariffa等、通称名における紅麻、キューバケナフ、洋麻、タイケナフ、メスタ、ビムリ、アンバリ麻及びボンベイ麻等が挙げられる。
上記植物繊維は、通常、中実体であり、その長さ(繊維長)及び外径(繊維径)は、特に限定されない。繊維長の上限は、好ましくは150mmである。尚、上記繊維長の平均値は、好ましくは10〜100mm、より好ましくは30〜80mmである。また、繊維径の上限は、好ましくは1500μmである。尚、上記繊維径の平均値は、好ましくは20〜500μm、より好ましくは20〜200μmである。
本発明の繊維含有樹脂成形体に含まれる植物繊維の形状は、特に限定されない。長さ方向の形状は、直線状、折れ線状、曲線状、螺旋状又はこれらの変形形状とすることができる。断面の外形は、円形、楕円形、多角形又はこれらの変形形状とすることができる。
本発明の繊維含有樹脂成形体に含まれる植物繊維の含有割合は、成形体の構造保持の観点から、繊維含有樹脂成形体の全体に対して、好ましくは20〜95質量%、より好ましくは30〜70質量%である。
また、上記植物繊維及び高強力繊維の合計を100質量%とした場合の上記植物繊維の含有割合は、好ましくは40〜98質量%、より好ましくは70〜90質量%である。
本発明に係る高強力繊維は、JIS L 1015又はJIS L 1013に準じて測定される引張弾性率が好ましくは27GPa以上、より好ましくは40GPa以上、更に好ましくは50GPa以上、特に好ましくは60GPa以上の繊維である。上記高強力繊維としては、アラミド繊維(パラ型又はメタ型)、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維(以下、「PBO繊維」という)、炭素繊維、ガラス繊維、炭化珪素繊維、PBT繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリイミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリアゾメチン繊維等が挙げられる。本発明の繊維含有樹脂成形体に含まれる高強力繊維は、1種のみであってよいし、2種以上であってもよい。上記高強力繊維は、好ましくは、アラミド繊維、PBO繊維、炭素繊維及びガラス繊維であり、特に好ましくはアラミド繊維及びPBO繊維である。これらの繊維の場合、上記熱可塑性樹脂は、耐衝撃性の観点から、好ましくは、植物繊維と親和性の低い樹脂、即ち、非変性の樹脂であり、特に好ましくは、非変性のオレフィン系樹脂である。例えば、熱可塑性樹脂が、非変性のオレフィン系樹脂を含む場合、繊維含有樹脂成形体が衝撃を受けると、衝撃エネルギーが摩擦エネルギーに変換される一方、残りの衝撃エネルギーを高強力繊維が受け止め、熱可塑性樹脂が十分に接着した高強力繊維を追従するため、繊維含有樹脂成形体は、剛性だけでなく耐衝撃性にも優れる。
上記高強力繊維は、通常、中実体であり、その長さ(繊維長)及び外径(繊維径)は、特に限定されない。繊維長の上限は、好ましくは150mmである。尚、上記繊維長の平均値は、好ましくは10〜100mm、より好ましくは30〜80mmである。また、繊維径の上限は、好ましくは1000μmである。尚、上記繊維径の平均値は、好ましくは3〜500μm、より好ましくは3〜100μmである。
本発明の繊維含有樹脂成形体に含まれる高強力繊維は、ファイバー状の単繊維,フィラメント状の繊維束、及び、トウ状の撚り繊維のいずれの形態であってもよい。また、上記高強力繊維の形状は、特に限定されない。長さ方向の形状は、直線状、折れ線状、曲線状、螺旋状又はこれらの変形形状とすることができる。断面の外形は、円形、楕円形、多角形又はこれらの変形形状とすることができる。
本発明の繊維含有樹脂成形体に含まれる高強力繊維の含有割合は、特に限定されないが、成形体の機械物性の観点から、繊維含有樹脂成形体の全体に対して、好ましくは1〜40質量%、より好ましくは2〜20質量%である。
本発明の繊維含有樹脂成形体は、熱可塑性樹脂、植物繊維及び高強力繊維以外に、更に、他の成分を含有することができる。他の成分としては、従来、公知の熱可塑性樹脂成形品に含まれる添加剤、バルーン等が挙げられる。
本発明の繊維含有樹脂成形体を製造する方法は、特に限定されないが、好ましい製造方法は、植物繊維及び高強力繊維と、溶融状態の熱可塑性樹脂との繊維混合物を、従来、公知の成形工程に供する方法である。
上記繊維混合物は、例えば、熱可塑性樹脂の成形体(ペレット、繊維状物等)と、植物繊維と、高強力繊維とを混合(混繊)して得られた、繊維集積体とすることができる。
熱可塑性樹脂の成形体は、好ましくは、熱可塑性樹脂繊維であり、その形状は、直線状、曲線状、螺旋状等のいずれでもよい。
上記熱可塑性樹脂繊維の繊維長は、好ましくは30mm以上、より好ましくは30〜100mm、更に好ましくは30〜70mmである。この繊維長が30mm以上であると、熱可塑性樹脂繊維どうしの十分な絡み合い、並びに、熱可塑性樹脂繊維と、植物繊維と、高強力繊維との十分な絡み合いを得やすく、その後の成形工程により、植物繊維及び高強力繊維が均一に分散した繊維含有樹脂成形体を効率よく製造することができる。尚、上記熱可塑性樹脂繊維の繊維径は、特に限定されないが、好ましくは5〜100μm、より好ましくは20〜100μm、更に好ましくは30〜100μmである。
上記繊維集積体の形成に用いる植物繊維及び高強力繊維は、既述のとおりである。
上記繊維集積体を形成する場合の熱可塑性樹脂繊維、植物繊維及び高強力繊維の使用量の割合は、これらの合計を100質量%とした場合に、それぞれ、好ましくは4〜79質量%、20〜95質量%及び1〜40質量%、より好ましくは10〜68質量%、30〜70質量%及び2〜20質量%である。
上記繊維集積体を形成する場合、エアレイ法、カード法等を適用することができ、その後、必要に応じて、交絡を行ってもよい。
熱可塑性樹脂繊維を含む繊維集積体の場合、熱可塑性樹脂繊維は溶融する温度であって、植物繊維及び高強力繊維が溶融しない温度に加熱し、金型等を用いて所定形状の繊維含有樹脂成形体を製造することができる。加熱温度は、熱可塑性樹脂繊維を構成する樹脂の種類により、適宜、選択される。
本発明の繊維含有樹脂成形体は、剛性及び耐衝撃性に優れ、耐衝撃性については、シャルピー衝撃強さを指標とした場合、高強力繊維を含有しない成形体に対して、好ましくは30%以上、より好ましくは80%以上、特に好ましくは100%以上の性能を発揮する。このように、本発明の繊維含有樹脂成形体は、割れにくい性質を有するため、板体だけでなく、凸部を有するもの等、あらゆる形状の繊維含有樹脂成形体を、広い用途に適用することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。
1.原料
1−1.植物繊維
平均径0.05mm及び繊維長70mmのケナフ繊維を用いた。
1−2.高強力繊維
(1)PBO繊維
繊度1.7dtex及び繊維長50mmの東洋紡社製PBO繊維「ザイロン」(商品名)を用いた。JIS L 1013に準ずる引張弾性率は、180GPaである。
(2)アラミド繊維X
繊度1.7dtex及び繊維長50mmの帝人社製パラ型アラミド繊維「テクノーラ」(商品名)を用いた。JIS L 1013に準ずる引張弾性率は、33GPaである。
(3)アラミド繊維Y
繊度1.7dtex及び繊維長50mmの帝人社製パラ型アラミド繊維「トアロン」(商品名)を用いた。JIS L 1013に準ずる引張弾性率は、33GPaである。
1−3.熱可塑性樹脂繊維
(1)ポリプロピレン繊維
日本ポリプロ社製ポリプロピレン樹脂「ノバテックSA01」(商品名)を溶融紡糸して得られた、繊度6.6dtex及び繊維長51mmの樹脂繊維を用いた。
(2)酸変性ポリプロピレン繊維
上記ポリプロピレン樹脂95質量%と、三菱化学社製無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂「モディックP908」(商品名)5質量%とをドライブレンドした後、溶融紡糸して得られた、繊度6.6dtex及び繊維長51mmの樹脂繊維を用いた。
2.繊維含有樹脂成形体の製造及び評価
実施例1
45質量部のケナフ繊維と、5質量部のPBO繊維と、50質量部のポリプロピレン繊維とを、カード機により積層し、繊維集積体を作製した。
次いで、この繊維集積体を熱板プレスにより加熱圧縮(235℃、60秒間)し、厚さが約3mmのマットを得た。その後、このマットの冷却プレスを60秒間行って、その温度を25℃とし、サイズが50mm×150mm×2.5mm、目付が1.5kg/mの板状樹脂成形体(ボード)を得た。
得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ(ISO 179−1に準拠)及び曲げ弾性率(ISO 14125に準拠)を測定したところ、それぞれ、28.7kJ/m及び2921MPaであった(表1参照)。尚、曲げ弾性率の測定に際しては、試験片(長さ150mm、幅50mm及び厚さ4mm)を用い、試験片を支点間距離(L)100mmとした2つの支点(曲率半径5.0mm)で支持しながら、支点間中心に配置した作用点(曲率半径3.2mm)から速度50mm/分にて荷重の負荷を行って測定した。
実施例2
原料として、48質量部のケナフ繊維、2質量部のPBO繊維及び50質量部のポリプロピレン繊維を用いた以外は、実施例1と同様にして、板状樹脂成形体(ボード)を得た。そして、得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率を測定したところ、それぞれ、27.4kJ/m及び2780MPaであった(表1参照)。
実施例3
PBO繊維に代えて、アラミド繊維Xを用いた以外は、実施例1と同様にして、板状樹脂成形体(ボード)を得た。そして、得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率を測定したところ、それぞれ、30.5kJ/m及び2575MPaであった(表1参照)。
実施例4
50質量部のポリプロピレン繊維に代えて、47.5質量部のポリプロピレン繊維及び2.5質量部の酸変性ポリプロピレン繊維を用い、PBO繊維に代えて、アラミド繊維Yを用いた以外は、実施例1と同様にして、板状樹脂成形体(ボード)を得た。そして、得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率を測定したところ、それぞれ、17.6kJ/m及び2662MPaであった(表1参照)。
実施例5
PBO繊維に代えて、アラミド繊維Yを用いた以外は、実施例1と同様にして、板状樹脂成形体(ボード)を得た。そして、得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率を測定したところ、それぞれ、26.6kJ/m及び2589MPaであった(表1参照)。
比較例1
原料として、50質量部のケナフ繊維及び50質量部のポリプロピレン繊維を用いた以外は、実施例1と同様にして、板状樹脂成形体(ボード)を得た。そして、得られたボードについて、シャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率を測定したところ、それぞれ、12.5kJ/m及び2290MPaであった(表1参照)。
Figure 2018176542
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的及び例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施例を参照したが、本発明をここに掲げる開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明の繊維含有樹脂成形体は、車両、船舶、航空機、建築等の分野において広く利用され、これらの分野における内装材、外装材、構造材等として好適である。
車両の分野では、自動車用で、ドア基材、パッケージトレー、ピラーガーニッシュ、スイッチベース、クオーターパネル、アームレストの芯材、ドアトリム、シート構造材、コンソールボックス、ダッシュボード、各種インストルメントパネル、デッキトリム、バンパー、スポイラー、カウリング等が挙げられる。
船舶又は航空機の分野では、パッケージトレー、アームレストの芯材、シート構造材、コンソールボックス、ダッシュボード、各種インストルメントパネル等が挙げられる。
また、建築の分野では、家具用で、机、椅子、棚、箪笥等の表装材、構造材や、住宅用で、ドア表装材、ドア構造材等が挙げられる。
その他、包装体、収容体(トレイ等)、保護用部材、パーティション部材等として用いることもできる。

Claims (5)

  1. 熱可塑性樹脂、植物繊維及び高強力繊維を含有することを特徴とする繊維含有樹脂成形体。
  2. 前記高強力繊維の引張弾性率が27GPa以上である請求項1に記載の繊維含有樹脂成形体。
  3. 前記高強力繊維が、アラミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、炭素繊維及びガラス繊維から選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2に記載の繊維含有樹脂成形体。
  4. 前記植物繊維及び前記高強力繊維の含有割合が、前記繊維含有樹脂成形体の全体に対して、それぞれ、20〜95質量%及び1〜40質量%である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の繊維含有樹脂成形体。
  5. 前記熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の繊維含有樹脂成形体。
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