JP2018175018A - 金属装飾品の製造方法、及び金属装飾品 - Google Patents

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Mikiya Saegusa
幹弥 三枝
裕也 保坂
Hironari Hosaka
裕也 保坂
孝昭 壷屋
Takaaki Tsuboya
孝昭 壷屋
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Abstract

【課題】意匠性に優れた複雑な模様を有する金属装飾品を提供する。【解決手段】異種金属から成る第1本体10と第2本体20とが結合されている金属装飾品1の製造方法は、第1金属(プラチナ)を用いて鋳造することで、第1本体10を取得する第1本体取得工程と、第1本体10の外面部13を覆うようにワックスを塗布してワックス塗布部を成形する塗布部成形工程と、ワックス塗布部に覆われた第1本体10を含む鋳型を成形する鋳型成形工程と、前記鋳型においてワックス塗布部を除去したワックス除去部を成形し、第1金属よりも融点が低い第2金属をワックス除去部に流し込んで、第1本体10に結合した第2本体20を成形する第2本体成形工程と、第2本体20に対して機械加工を施して、金属装飾品1を得る加工工程とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、金属装飾品の製造方法、及び金属装飾品に関する。
指輪やペンダント等の金属装飾品は、例えばロストワックス鋳造法に製造されている。近年、異種金属を鋳造により一体成形した金属装飾品が提案されている。
下記の特許文献1には、プラチナから成る土台金属と金から成る二次鋳造金属とが結合されている装飾品(指輪)が開示されている。この指輪は、ロストワックス鋳造を2回行うことで製造されている。すなわち、1回目のロストワックス鋳造によって土台金属を成形し、2回目のロストワックス鋳造によって、土台金属と結合している二次鋳造金属を成形することで、指輪が製造される。
特開2011−239877号公報
しかし、特許文献1の技術では、2回目の鋳造を行うために、銀から成る指輪原型とシリコンゴム型とを製作する必要があるため、製造工程が複雑になってしまう。また、複雑な模様を施した指輪は、特許文献1の技術では鋳造の際に金属が流れ込み難いため、製造することが困難である。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、意匠性に優れた複雑な模様を有する金属装飾品を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、異種金属から成る第1本体と第2本体とが結合されている金属装飾品の製造方法であって、第1金属を用いて鋳造することで、前記第1本体を取得する第1本体取得工程と、前記第1本体を覆うようにワックスを塗布したワックス塗布部を成形する塗布部成形工程と、前記ワックス塗布部に覆われた前記第1本体を含む鋳型を成形する鋳型成形工程と、前記鋳型において前記ワックス塗布部を除去したワックス除去部を成形し、前記第1金属よりも融点が低い第2金属を前記ワックス除去部に流し込んで、前記第1本体に結合した前記第2本体を成形する第2本体成形工程と、前記第2本体に対して機械加工を施して、前記金属装飾品を得る加工工程とを備える金属装飾品の製造方法を提供する。
また、前記第1本体取得工程においては、主方向に沿った空洞と、前記空洞を囲む外面部に散在していると共に前記空洞に連通している複数の貫通孔とを有する前記第1本体を取得し、前記塗布部成形工程においては、前記空洞及び前記貫通孔に前記ワックスが充填された前記ワックス塗布部を成形することとしてもよい。
また、前記第1本体取得工程においては、前記主方向に直交する断面において前記空洞の幅が前記外面部の幅よりも大きい前記第1本体を取得することとしてもよい。
また、前記第1本体取得工程においては、前記空洞を有する中空部が輪状になっており、かつ前記貫通孔が前記輪状の中空部の外周面と内周面の間を貫通している前記第1本体を取得することとしてもよい。
また、前記第1本体取得工程は、前記第1本体の原型として、ワックスから成り、放射状に配置された湯道を有するワックス原型を成形する原型成形工程と、前記ワックス原型を用いて鋳型を成形し、前記鋳型において前記湯道を除去した湯道除去部に前記第1金属を流し込んで、前記第1本体を成形する鋳造工程と、を含むこととしてもよい。
本発明の第2の態様においては、第1金属から成り、主方向に沿って空洞が形成されている第1本体と、前記第1金属とは異なる第2金属から成り、前記空洞に充填されている空洞充填部を有し前記第1本体と結合している第2本体と、を備える金属装飾品であって、前記第1本体は、前記空洞を囲む外面部に散在していると共に前記空洞に連通している複数の貫通孔を有し、前記第2本体は、前記貫通孔に充填されていると共に前記空洞充填部と繋がっている複数の孔充填部を有する、金属装飾品を提供する。
また、前記第1本体は、前記空洞を有する中空部が輪状に形成されており、前記貫通孔は、前記輪状の中空部の外周面と内周面の間を貫通していることとしてもよい。
また、前記第1本体の前記外面部の厚さは、前記第2本体の前記空洞充填部の厚さよりも小さいこととしてもよい。
また、前記第1本体の前記外面部の第1表面は、前記第2本体の前記孔充填部の第2表面と同一面上に位置し、前記第1表面及び前記第2表面は、曲面であることとしてもよい。
また、前記貫通孔が前記外面部の全体に規則的に散在していることで、前記外面部が幾何学模様部となっており、前記第1本体の色は、前記第2本体の色とは異なることとしてもよい。
本発明によれば、意匠性に優れた複雑な模様を有する金属装飾品を提供できるという効果を奏する。
本発明の一の実施形態に係る金属装飾品1の構成の一例を説明するための図である。 図1のA−A断面図である。 金属装飾品1の幾何学模様の一例を説明するための図である。 第1本体10の構成の一例を説明するための図である。 金属装飾品1の製造工程を説明するためのフローチャートである。 第1原型110の構成の一例を示す模式図である。 第1原型110が連結されているツリー200を示す模式図である。 第2原型120を説明するための模式図である。
<金属装飾品の構成>
図1〜図4を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る金属装飾品1の構成について説明する。
図1は、一の実施形態に係る金属装飾品1の構成の一例を説明するための図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、金属装飾品1の幾何学模様の一例を説明するための図である。図4は、第1本体10の構成の一例を説明するための図である。
金属装飾品1は、ここでは一例として指輪であり、例えばロストワックス鋳造法によって成形されている。金属装飾品1は、図3に示すように表面全体に幾何学模様を成している。金属装飾品1は、図2に示すように、異種金属から成る第1本体10と第2本体20とを有する。第1本体10は、第2本体20を囲むように構成されている。具体的には、第1本体10と第2本体20は、強固に結合されており、遊離しない構成となっている。
第1本体10は、第1金属(例えば、プラチナ)から成る。第1本体10は、金属装飾品1である指輪の中空の輪郭部となっている。具体的には、第1本体10は、図4に示すように、輪状に形成された中空体である。また、第1本体10の外周面は、全体が曲面となっている。第1本体10は、図2及び図4に示すように、空洞12と、外面部13と、複数の貫通孔14とを有する。
空洞12は、第1本体10の内部に周方向(主方向の一例)に沿って、輪状に形成されている。空洞12は、例えば第1本体10の断面積が周方向において一定となるように、図2に示すように楕円状に形成されている。
外面部13は、図2に示すように、空洞12を囲む部分であり、外部に露出している。外面部13は一定の厚さとなっており、外面部13の厚さ(図2のt2)は、空洞12の厚さ(図2のt1)よりも小さい。すなわち、第1本体10においては、空洞12が支配的に空間を占めている。なお、第1本体10の周方向に直交するA−A断面において、空洞12の幅(図2のt1)は、外面部13の幅(図2のt2)よりも大きい。
貫通孔14は、外面部13を貫通している複数の孔である。貫通孔14は、図4に示すように、輪状の第1本体10の外周面10aと内周面10bの間を貫通している。また、複数の貫通孔14の各々は、図4に示すように空洞12と連通している。このように空洞12及び貫通孔14を有する複雑な構造の第1本体10は、後述するように、3Dプリンタで原型を製作した後にロストワックス鋳造を行うことで、成形可能となっている。
複数の貫通孔14は、図4に示すように、外面部13に散在するように設けられている。具体的には、複数の貫通孔14が外面部13に規則的に散在していることで、外面部13の全体が幾何学模様部となっている。幾何学模様は、ここでは図4に示すように七宝模様であるが、これに限定されず、市松模様等の他の模様であってもよい。このように金属装飾品1の外周面に様々な模様を形成することで、意匠性の高い金属装飾品1を実現できる。
第2本体20は、第1金属とは異なる第2金属(例えば、金)から成る。第2金属である金の融点は、第1本体10の第1金属であるプラチナの融点よりも低い。このように融点が異なる金属を用いることで、第1本体10及び第2本体20をそれぞれ鋳造法で成形できる。また、第2本体20の第2金属の色は、第1本体10の第1金属の色と異なる。これにより、色彩が美しい金属装飾品1を実現できる。
第2本体20は、中空体である第1本体10と充填結合している。具体的には、第2本体20は、第1本体10の互いに連通している空洞12及び貫通孔14を充填するように形成されていることで、第1本体10と強固に結合している。第2本体20は、図2に示すように、空洞充填部22と、孔充填部24とを有する。
空洞充填部22は、第1本体10の空洞12を充填している充填部である。空洞充填部22は、第1本体10の輪状に形成された空洞12を充填しているので、輪状の部分となっている。また、図2に示すように、空洞充填部22の厚さ(t1)は、第1本体10の外面部13の厚さ(t2)よりも大きい。
孔充填部24は、第1本体10の貫通孔14を充填している充填部である。孔充填部24は、外面部13に離散している全ての貫通孔14を充填している。孔充填部24は、図2に示すように、空洞充填部22と繋がっている。また、孔充填部24の表面は、第1本体10の外面部13の表面と同一面上に位置している。例えば、金属装飾品1の表面は、凹凸が無い滑らかな曲面となっていてもよい。ただし、これに限定されず、孔充填部24の表面と外面部13の表面に、微細な凹凸が形成されていてもよい。これにより、美感に優れた金属装飾品1を実現できる。
なお、上記では、空洞12の厚さ(図2のt1)が外面部13の厚さ(図2のt2)よりも大きいこととしたが、これに限定されない。例えば、空洞12の厚さ(t1)が外面部13の厚さ(t2)よりも小さいこととしてもよい。
<金属装飾品の製造方法>
図5を参照しながら、異種金属から成る第1本体10と第2本体20とが結合されている金属装飾品1の製造方法について説明する。以下に説明する金属装飾品1の製造方法では、第1本体10を成形した後に、第1本体10に充填結合する第2本体20を成形して、金属装飾品1を取得している。
図5は、金属装飾品1の製造工程を説明するためのフローチャートである。以下では、図5のフローチャートの工程毎に説明する。
(第1原型の成形工程:ステップS102)
第1本体10の原型である第1原型110を成形する。第1原型110は、例えば、3D−CADで設計されたモデルに基づいて、インクジェット方式の3Dプリンタで成形されている。これにより、複雑な形状の第1本体10(図4参照)の第1原型110を成形できる。
図6は、第1原型110の構成の一例を示す模式図である。第1原型110は、ワックス(蝋)から成るワックス原型である。第1原型110は、図6に示すように、型部112と、湯道114とを有する。
型部112は、第1本体10と同じ形状となっている。すなわち、型部112は、空洞12及び貫通孔14を有する第1本体10と同じ形状となっている。なお、図5では、説明の便宜上、空洞12及び貫通孔14が省略されている。
湯道114は、後述する一次鋳造の際に金属が流れる通路部となる部分である。湯道114は、型部112の中央に位置する中央部114aと、中央部114aから放射状に延びるように配置されている複数の放射部114bとを有する。複数の放射部114bの各々は、中央部114aと、型部112の内周面112aとを連結している。なお、中央部114aは、図6の紙面から前方へ向かって突出している。
このように湯道114が中央部114a及び放射部114bを有することで、後述する一次鋳造の際に第1金属(プラチナ)を流し込む際に、微細な形状となっている型部112に金属が適切に充填されやすくなる。特に、融点が高いプラチナは充填時の流動性が低いが、複数の放射部114bを設けることで、型部112にプラチナを早期に充填させやすくなる。
(第1石膏型の成形工程:ステップS104)
第1原型110を用いて、第1石膏型を成形する。まず、図6に示す第1原型110を、図7に示すツリー200に連結する。
図7は、第1原型110が連結されているツリー200を示す模式図である。ツリー200は、ワックスから成る。ツリー200は、一次鋳造の際に、第1金属(プラチナ)が流れる湯道となる部分でもある。ツリー200に対しては、図7に示すように一つの第1原型110が連結されているが、これに限定されず、複数の第1原型110が連結されていてもよい。
そして、第1原型110が連結されたツリー200を円筒体の内部にセットした後に、当該円筒体にゲル状の石膏を注入することで、第1石膏型が成形される。なお、第1石膏型の成形の際に、成形精度を高めるために真空脱泡が行われてもよい。
(第1石膏キャビティの成形工程:ステップS106)
第1石膏型から第1原型110及びツリー200を形成しているワックスを除去して、一次鋳造用の鋳型である第1石膏キャビティを成形する。例えば、第1石膏型を熱源により加熱することで、第1石膏型内のワックスが溶解して気化する。これにより、第1石膏型内には、第1原型110と同型の第1石膏キャビティが成形される。
(一次鋳造工程:ステップS108)
第1石膏キャビティと第1金属であるプラチナとを用いて一次鋳造することで、第1本体10を成形する。具体的には、第1石膏キャビティ内にプラチナを流し込んで冷却した後に、湯道を含む一次鋳造品を第1石膏キャビティから取り出す。そして、一次鋳造品から湯道に相当する部分を切断除去することで、プラチナ製の第1本体10が成形される。
一次鋳造後の第1本体10は、図4に示すように、空洞12及び貫通孔14を有する中空体である。なお、本実施形態では、上述したステップS102〜S108の工程が、第1本体10を取得する第1本体取得工程に該当する。
(ワックス塗布工程:ステップS110)
第1本体10を覆うようにワックスを塗布して、第1本体10にワックス塗布部を成形する。例えば、作業者は、手作業で、第1本体10の周囲にワックスを塗布して硬化させることで、ワックス塗布部を成形する。なお、以下では、ワックスが塗布された第1本体10を、第2原型120とする。
図8は、第2原型120を説明するための模式図である。図8に示すように、第2原型120においては、ワックス塗布部150が、第1本体10の全体を覆っている。また、ワックス塗布部150は、第1本体10の空洞12及び貫通孔14にワックスが充填されている部分も含む。なお、ワックス塗布部150は、二次鋳造の際に金属(金)を充填するために供される。
(第2石膏型の成形工程:ステップS112)
第2原型120を用いて、第2石膏型を成形する。まず、図8に示す第2原型120を、ワックスから成るツリー(ここでは、図7に示すツリー200とする)に連結する。
ツリー200は、二次鋳造の際に、第2金属(金)が流れる湯道となる部分でもある。ツリー200に対しては、1つ又は複数の第2原型120が連結可能である。そして、第2原型120が連結されたツリーを円筒体の内部にセットした後に、当該円筒体にゲル状の石膏を注入することで、第2石膏型が成形される。第2石膏型の成形の際にも、真空脱泡が行われてもよい。
(第2石膏キャビティの成形工程:ステップS114)
第2石膏型から第2原型120及びツリー200のワックスを除去して、二次鋳造用の鋳型である第2石膏キャビティを成形する。例えば、第2石膏型を熱源により加熱することで、第2石膏型内のワックスが溶解して気化する。これにより、第2石膏型内には、第2原型120と同型の第2石膏キャビティが成形される。なお、第2石膏キャビティ内には、プラチナ製の第1本体10が含まれている。
(二次鋳造工程:ステップS116)
第2石膏キャビティと、第1金属(プラチナ)よりも融点が低い第2金属(金)とを用いて二次鋳造することで、プラチナ製の第1本体10と結合した金製の第2本体20を成形する。具体的には、第2石膏キャビティ内に金を流し込んで冷却した後に、湯道を含む二次鋳造品を第2石膏キャビティから取り出す。そして、二次鋳造品から、湯道に相当する部分を切断削除する。二次鋳造品は、第1本体10に結合した第2本体20を含むが、前述したようにワックス塗布部150が第1本体10を覆っていたため、この段階では第2本体20が第1本体10を覆っていることになる。
(機械加工工程:ステップS118)
二次鋳造品の第2本体20に対して機械加工を施して、金属装飾品1を得る。例えば、作業者は、ヤスリで第2本体20の研削を行った後に、研磨を行う。これにより、第2本体20に覆われていた第1本体10が外部に露出することになり、図1に示す金属装飾品1を得る。
<本実施形態における効果>
上述した金属装飾品1(指輪)の製造方法においては、第1金属(プラチナ)の第1本体10をワックスで覆っているワックス塗布部150を含む第2原型120を成形した後に、第2原型120を用いて第2石膏キャビティを成形する。そして、第2石膏キャビティからワックス塗布部150を除去した後に、ワックスを除去した部分に第2金属(金)を流し込んで、第1本体10に結合している第2本体20を成形する。そして、第2本体20に対して機械加工(研削や研磨等)を施して、金属装飾品1を完成させる。
上記の製造方法によれば、第2原型120製作のための、第1金属及び第2金属以外の金属の指輪型とシリコンゴム型とが不要となり、第2原型120を容易に製作できる。特に、金属装飾品1が一品物である場合には、シリコンゴム型等の製作が不要となることで、製造コストを低減できる。
また、上記の製造方法の場合には、第1本体10の空洞12及び貫通孔14に第2本体20が充填結合している金属装飾品1も製造できる。特に、空洞12に連通している複数の貫通孔14が、空洞12を覆う外面部13に規則的に散在している場合には、より意匠性の高い複雑な模様を有する金属装飾品1(図3参照)も製造できる。
なお、上記では、第1本体10がプラチナ製であり、第2本体20が金製であることとしたが、これに限定されない。例えば、第1本体10が金製であり、第2本体20がプラチナ製であることとしてもよい。この場合には、プラチナを用いて第2本体20を鋳造した後に、金を用いて、第2本体20と結合する第1本体10を成形することになる。
また、上記では、金属装飾品1において貫通孔14が散在していることで幾何学模様が形成されていることとしたが、これに限定されない。例えば、幾何学模様に代えて、貫通孔14によって図柄や文字が形成されていてもよい。
なお、上記では、金属装飾品1が指輪であることとしたが、これに限定されない。金属装飾品1は、例えば板状のペンダントであることとしてもよい。この場合には、板状のペンダントの内部に空洞が形成されると共に、ペンダントの表面から裏面へ貫通孔が形成されることになる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 金属装飾品
10 第1本体
12 空洞
13 外面部
14 貫通孔
20 第2本体
22 空洞充填部
24 孔充填部
110 第1原型
112 型部
114 湯道
114a 中央部
114b 放射部
120 第2原型
150 ワックス塗布部

Claims (10)

  1. 異種金属から成る第1本体と第2本体とが結合されている金属装飾品の製造方法であって、
    第1金属を用いて鋳造することで、前記第1本体を取得する第1本体取得工程と、
    前記第1本体を覆うようにワックスを塗布したワックス塗布部を成形する塗布部成形工程と、
    前記ワックス塗布部に覆われた前記第1本体を含む鋳型を成形する鋳型成形工程と、
    前記鋳型において前記ワックス塗布部を除去したワックス除去部を成形し、前記第1金属よりも融点が低い第2金属を前記ワックス除去部に流し込んで、前記第1本体に結合した前記第2本体を成形する第2本体成形工程と、
    前記第2本体に対して機械加工を施して、前記金属装飾品を得る加工工程と、
    を備える、金属装飾品の製造方法。
  2. 前記第1本体取得工程においては、主方向に沿った空洞と、前記空洞を囲む外面部に散在していると共に前記空洞に連通している複数の貫通孔とを有する前記第1本体を取得し、
    前記塗布部成形工程においては、前記空洞及び前記貫通孔に前記ワックスが充填された前記ワックス塗布部を成形する、
    請求項1に記載の金属装飾品の製造方法。
  3. 前記第1本体取得工程においては、前記主方向に直交する断面において前記空洞の幅が前記外面部の幅よりも大きい前記第1本体を取得する、
    請求項2に記載の金属装飾品の製造方法。
  4. 前記第1本体取得工程においては、前記空洞を有する中空部が輪状になっており、かつ前記貫通孔が前記輪状の中空部の外周面と内周面の間を貫通している前記第1本体を取得する、
    請求項2又は3に記載の金属装飾品の製造方法。
  5. 前記第1本体取得工程は、
    前記第1本体の原型として、ワックスから成り、放射状に配置された湯道を有するワックス原型を成形する原型成形工程と、
    前記ワックス原型を用いて鋳型を成形し、前記鋳型において前記湯道を除去した湯道除去部に前記第1金属を流し込んで、前記第1本体を成形する鋳造工程と、を含む、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の金属装飾品の製造方法。
  6. 第1金属から成り、主方向に沿って空洞が形成されている第1本体と、
    前記第1金属とは異なる第2金属から成り、前記空洞に充填されている空洞充填部を有し前記第1本体と結合している第2本体と、
    を備える金属装飾品であって、
    前記第1本体は、前記空洞を囲む外面部に散在していると共に前記空洞に連通している複数の貫通孔を有し、
    前記第2本体は、前記貫通孔に充填されていると共に前記空洞充填部と繋がっている複数の孔充填部を有する、金属装飾品。
  7. 前記第1本体は、前記空洞を有する中空部が輪状に形成されており、
    前記貫通孔は、前記輪状の中空部の外周面と内周面の間を貫通している、
    請求項6に記載の金属装飾品。
  8. 前記第1本体の前記外面部の厚さは、前記第2本体の前記空洞充填部の厚さよりも小さい、
    請求項7に記載の金属装飾品。
  9. 前記第1本体の前記外面部の第1表面は、前記第2本体の前記孔充填部の第2表面と同一面上に位置し、
    前記第1表面及び前記第2表面は、曲面である、
    請求項7又は8に記載の金属装飾品。
  10. 前記貫通孔が前記外面部の全体に規則的に散在していることで、前記外面部が幾何学模様部となっており、
    前記第1本体の色は、前記第2本体の色とは異なる、
    請求項7から9のいずれか1項に記載の金属装飾品。

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