JP2003070513A - 装飾品の製造方法 - Google Patents

装飾品の製造方法

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JP2003070513A
JP2003070513A JP2001265193A JP2001265193A JP2003070513A JP 2003070513 A JP2003070513 A JP 2003070513A JP 2001265193 A JP2001265193 A JP 2001265193A JP 2001265193 A JP2001265193 A JP 2001265193A JP 2003070513 A JP2003070513 A JP 2003070513A
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ring
ornament
manufacturing
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wax
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English (en)
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Jun Iizuka
純 飯塚
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MIZUHO KOGEI KK
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MIZUHO KOGEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーダーメイドが必要とされる装飾品の製造
方法において、できるだけ低コストで生産性よく製造で
きるようにした方法を提供する。 【解決手段】 目的とする装飾品の3次元CADデータ
を作成し、この3次元CADデータに基づいてスライス
データを作成し、このスライスデータに基づいて3次元
の造形を行なうインクジェット式3次元造形機10を用
いて前記装飾品のロウ型を作製し、このロウ型を用いて
ロストワックス法により前記装飾品を鋳造する。装飾品
としては、少なくとも2つ以上のパーツを嵌脱可能に組
付けて構成される組合せ装飾品が好ましく、特に指輪が
好ましい。更には、複数のリングを嵌脱可能に組付けて
構成される指輪や、指輪本体のディスプレイ部に設けら
れた透孔に嵌め込まれる装飾パーツを有する指輪の製造
に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーダーメイドが
必要とされる装飾品の製造方法に関し、更に詳しくは3
次元造形機を用いる装飾品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】指輪、ペンダント、イヤリング、ピア
ス、ブローチ等に代表される装飾品は、既製のデザイン
の中から、需要者の好みに合ったものを選んで購入する
ことが多い。また、既製品に需要者のイニシャル等を付
して半オリジナル化した商品とすることも行われてい
る。更に、指輪においては需要者の指の太さに適合する
ものが必要となるため、既製品として種々のサイズのも
のを取り揃えておくか、できるだけ近いサイズのものを
選んで、需要者の指に適合するように加工することが行
われている。
【0003】しかしながら、装飾品のデザインによって
は、イニシャル等を付したり、サイズを合わせたりする
ための加工ができない場合があり、そのような装飾品
は、需要者の要望に合わせてオーダーメイドによる単品
製作が必要となる。
【0004】一方、貴金属等からなる装飾品は、先ず最
初に職人が手作業でロウ型を作り、このロウ型を石膏で
固めて、ロストワックス法で鋳造し、切削、研磨するこ
とにより原型となる装飾品を作り、この原型からゴム型
を作り、このゴム型を用いてロウ型を次々と作ってロス
トワックス法による鋳造を行うという工程を経て製造さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなオーダーメイドによる単品製作が必要となる装飾
品は、一品毎に職人が手作業でロウ型を作る必要がある
ため、製造コストが極めて高くなってしまうという問題
があった。
【0006】このため、イニシャル等が透かし模様等を
なしていて、後加工では変更困難なデザインの装飾品
や、指のサイズ等に合わせて内径等を変えると、パーツ
が組付けられなくなるような組合せ装飾品においては、
既製品をそのまま使用するしか方法がなかった。
【0007】したがって、本発明の目的は、オーダーメ
イドが必要とされる装飾品の製造方法において、できる
だけ低コストで生産性よく製造できるようにした装飾品
の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の装飾品の製造方法は、オーダーメイドが必
要とされる装飾品の製造方法において、目的とする装飾
品の3次元CADデータを作成し、この3次元CADデ
ータに基づいてスライスデータを作成し、このスライス
データに基づいて3次元の造形を行なうインクジェット
式3次元造形機を用いて前記装飾品のロウ型を作製し、
このロウ型を用いてロストワックス法により前記装飾品
を鋳造することを特徴とする。
【0009】この製造方法においては、まず、基本とな
るデザインが決まっていれば、例えばイニシャルを付し
た模様部分とか、指のサイズとかを変更するだけで、上
記3次元CADデータは、容易に作成することができ
る。そして、この3次元CADデータに基づいてスライ
スデータを作成し、このスライスデータに基づいてイン
クジェット式3次元造形機を用いることにより、ロウ型
を生産性よく容易に作製することができる。したがっ
て、一品毎にロウ型を作製し、ロストワックス法による
鋳造を行うというオーダーメイドであっても、生産性よ
く低コストで製造することが可能となる。
【0010】本発明においては、前記装飾品が、少なく
とも2つ以上のパーツを嵌脱可能に組付けて構成される
組合せ装飾品であることが好ましい。このような組合せ
装飾品は、例えば指輪のサイズ等を変更すると、パーツ
どうしを組付けることができなくなる可能性があり、オ
ーダーメイドで作製する必要がある。
【0011】また、前記装飾品が、指輪であることが更
に好ましい。指輪は、前述したように需要者の指の太さ
に適合するサイズにする必要があり、後加工によってサ
イズを変更することができないデザインの指輪において
は、オーダーメイドで作製する必要がある。
【0012】更に、前記指輪が、複数のリングを嵌脱可
能に組付けて構成されるものであることが好ましい。こ
のような指輪は、複数のリングを組合せた状態で使用す
ることもでき、個々のリングをそのまま使用することも
できるので、何種類かのデザインを楽しめるものである
が、需要者の指の太さに合わせて加工すると、組付けで
きなくなってしまうので、オーダーメイドで作製する必
要がある。
【0013】更にまた、前記指輪が、指輪本体のディス
プレイ部に設けられた透孔に嵌め込まれる装飾パーツを
有するものであることが好ましい。このような指輪も、
需要者の指の太さに合わせて加工すると、パーツを組付
けることができなくなってしまうので、オーダーメイド
で作製する必要がある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、オーダーメイド
が必要とされる装飾品とは、例えば指輪、ペンダント、
イヤリング、ピアス、ブローチ等に代表される装飾品で
あって、前述したように、需要者のイニシャルとか、指
のサイズとかに応じて、既製品を後加工することが困難
なデザインのものからなり、基本的にオーダーメイドに
よる個別製造が必要とされるような装飾品を意味する。
【0015】これらの装飾品の材料は、特に限定されな
いが、貴金属が好ましく、中でも白金、金、銀及びそれ
らの合金等が好ましい。また、宝石や色石が適当な手段
により取付けられていてもよく、文字や図形等が刻設さ
れていてもよい。更に、色調の異なる複数の貴金属で作
られていてもよい。
【0016】また、本発明における組合せ装飾品とは、
少なくとも2つ以上のパーツからなり、各パーツには、
それらを嵌脱可能に組付ける手段が形成されており、該
組付け手段により各パーツを適宜組合せて使用できる装
飾品をいい、例えば、装飾品本体が複数のフレームか
らなっていて、各フレームに他のフレームに対する嵌合
手段が形成されているもの、装飾品本体をなすフレー
ムと該フレームに嵌脱可能に取付けられるパーツとを含
むもの等が挙げられる。
【0017】本発明の製造方法は、特に需要者の指の太
さに応じて内径を調整しなければならない指輪であっ
て、後加工をすることができないようなデザインのもの
に好適である。上記のようなデザインのものとしては、
全周に透かし模様等が形成されていてサイズ調整のため
の後加工ができないものとか、複数のリングを組付けた
り、本体指輪に装飾パーツを組付けて構成されるもので
あって、後加工によってサイズを変更すると、上記組付
けが困難となるようなものが挙げられる。
【0018】ただし、本発明の製造方法は、指輪に限ら
れるものではなく、例えば需要者のイニシャルとか、名
前とかを、立体形状や透かし模様で形成した装飾品な
ど、需要者によって変化し、しかも後加工によって形成
することが困難なデザインを含む装飾品の製造にも適用
することができる。
【0019】以下、図1〜4を参照して、本発明による
装飾品の製造方法について更に具体的に説明する。
【0020】図1は本発明で用いられるインクジェット
式3次元造形機の概略構成を示す説明図、図2は本発明
の装飾品の製造方法におけるロウ型作製の工程図、図3
はインクジェット式3次元造形機による造形作業の工程
図、図4(a)〜(e)はロストワックス法による鋳造
工程を説明する説明図である。
【0021】本発明で用いられるインクジェット式3次
元造形機は、造形物を形成する熱溶融性樹脂材料(以
下、モデル材料という)と、該造形物の輪郭形成をサポ
ートする熱溶融性樹脂材料(以下、サポート材料とい
う)とを、CADシステムによって得られたスライスデ
ータに基づいて、プリントする工程を複数回繰り返すこ
とにより、モデル材料及びサポート材料を積層しつつ、
所定の立体形状に形成する装置である。なお、上記モデ
ル材料としては、例えば「プロトビルドワックス」(商
品名、販売元:藤田総合機器(株))等を用いることが
できる。また、サポート材料としては、例えば「プロト
サポートワックス」(商品名、販売元:藤田総合機器
(株))等を用いることができる。
【0022】図1に示すように、上記インクジェット式
3次元造形機10は、モデル材料を吐出するノズル11
a及びサポート材料を吐出するノズル11bを有するプ
リントヘッド11と、モデル材料及びサポート材料を積
層する基台となる造形用ベース14と、この造形用ベー
ス14を載置するテーブル12と、カッタ13とを備え
ている。
【0023】プリントヘッド11は、図示しない駆動手
段によりテーブル12の平面に沿ってX−Y軸方向に移
動可能となっており、3次元CADデータから算出され
たスライスデータに基づいてX−Y軸方向に移動しなが
ら各ノズルからモデル材料又はサポート材料を吐出し
て、造形用ベース14上に各材料を所定の形状にプリン
トできるように構成されている。
【0024】また、カッタ13は、図示しない駆動手段
によりテーブル12の平面に沿ってX軸方向に移動可能
となっており、プリントされた各材料の表面を平坦に研
磨できるように構成されている。
【0025】更に、テーブル12は、図示しない駆動手
段により図中Z軸方向に移動可能となっており、各材料
の積層ピッチ分だけ移動できるようになっている。
【0026】本発明の装飾品の製造方法におけるロウ型
の作製は、図2のS1〜S4の工程からなる。以下、各
工程について説明する。
【0027】(1)スライスデータ作成工程(S1) 目的とする装飾品の3次元CADデータを作成し、この
3次元CADデータに基づいて、スライスデータを作成
する。なお、ここでいうスライスデータとは、装飾品の
3次元形状を薄い層状にカットした時の、各層の平面形
状を表すデータの集合である。
【0028】(2)造形工程(S2) 上記スライスデータに基づいて、CADシステムを用い
たインクジェット式3次元造形機により、目的とする装
飾品の形状に沿った3次元の造形を行なう。
【0029】この造形工程S2は、図3に示すS21〜
S24の一連の工程を複数回繰り返すことにより行なわ
れる。すなわち、目的とする装飾品のスライスデータに
基づいて、図1に示すプリントヘッド11がX−Y軸方
向に移動し、造形用ベース14上に、ノズル11aから
溶融したモデル材料が吐出されて所定の形状にプリント
される(S21)。
【0030】次いで、再びプリントヘッド11がX−Y
軸方向に移動し、ノズル11bから溶融したサポート材
料が吐出されて、モデル材料のプリント形状の外周等に
沿うように所定の形状にプリントされる(S22)。
【0031】次いで、上記プリント層の上面の一部がカ
ッタ13により切除されて平面化される(S23)。
【0032】そして、テーブル12が上記積層ピッチ分
だけ下降し(S24)、次のスライスデータに基づいて
再びモデル材料及びサポート材料を積層するために、上
記モデル材料プリント工程S21に戻る。
【0033】このような一連の工程S21〜24を複数
回繰り返すことにより、造形用ベース14上に造形物1
5が形成される。この造形物15は、目的とする装飾品
のロウ型となる造形物15aがサポート15bで覆われ
た状態のものである。
【0034】なお、上記S21〜S23の各工程間に
は、モデル材料及びサポート材料が硬化するのに必要な
時間の間隔が設けられている。
【0035】(3)サポート除去工程(S3) 前記工程で作製された造形物15から、サポート15b
を除去して、目的とする装飾品のロウ型となる造形物1
5aを取り出す。
【0036】サポートの除去方法としては、例えば、モ
デル材料が溶解せず、かつサポート材料のみが溶解する
ような溶剤に浸漬してサポート材料を溶解除去する方法
等が挙げられる。例えば、モデル材料として「プロトビ
ルドワックス」(商品名、販売元:藤田総合機器
(株))、サポート材料として「プロトサポートワック
ス」(商品名、販売元:藤田総合機器(株))を用いた
場合は、溶剤として、灯油系の「アクサレル9000」
(商品名、販売元:竹岸産業(株))等を用いることが
できる。
【0037】(4)完成工程(S4) 上記サポート除去工程S3によって、造形物15aを取
出すことにより、目的とする装飾品のロウ型を得る。な
お、このロウ型は、必要に応じてバリ取り、表面研磨等
を行なって完成させる。
【0038】そして、上記のようにして得られたロウ型
を用いて、公知のロストワックス法により、金属を鋳造
して装飾品のパーツを得る。すなわち、図4に示すよう
に、ロウ型21を石膏20中に埋設して石膏を固めた後
(同図(a))、加熱してロウ型21を溶融して除去す
ることにより、石膏20内には該ロウ型の形状に沿った
空洞22が形成される(同図(b))。この空洞22に
湯道22aから溶融した金属23を注入して鋳込んだ
後、石膏20を壊して鋳造物24を取り出し(同図
(d))、不要なバリを除去し、表面を研磨することに
より所望の装飾品25を得ることができる(同図
(e))。
【0039】以上のような工程からなる本願発明の組合
せ装飾品の製造方法は、例えば、図5〜9に示されるよ
うな装飾品の製造に適用することができる。
【0040】図5に示す例は、本発明を指輪の製造に適
用した一実施形態であり、同図(a)は各リングパーツ
の組み付け状態を示す斜視図、同図(b)は各リングパ
ーツの組み付けを解除する方法を示す説明図、同図
(c)は各リングパーツを分離した状態を示す斜視図で
ある。
【0041】この指輪30は、2つのリングパーツ31
と32からなっている。リングパーツ31の周方向に対
向する2ヵ所には先端部が拡径された突起31a、31
bがリングパーツ32に向かって突出するように形成さ
れている。
【0042】一方、リングパーツ32には、リングパー
ツ31の前記突起31a、31bに対応する位置に、該
突起が適嵌するアリ溝32a、32bが形成されてい
る。
【0043】そして、この指輪30は、同図(a)に示
すように、各リングパーツを組み付けた状態で、2つの
リングパーツが組合わされた指輪として使用される。
【0044】また、同図(b)に示すように、各リング
パーツをアリ溝方向にスライドすることにより、2つの
リングパーツの組付けを解除して、同図(c)に示すよ
うに各リングパーツをそれぞれ単独の指輪として使用す
ることもできるので、一つの指輪でありながら、需要者
の好みに応じてデザインの異なる指輪として使用するこ
とができる図6は本発明を指輪の製造に適用した別の実
施形態であり、同図(a)は各リングパーツの組み付け
状態を示す斜視図、同図(b)は各リングパーツの組み
付けを解除する方法を示す説明図、同図(c)は各リン
グパーツを分離した状態を示す斜視図である。
【0045】この指輪40は、3つのリングパーツ4
1、42、43からなっている。リングパーツ41の下
面には、周方向に対向する2ヵ所に前記と同様な突起4
1a、41bがリングパーツ42に向かって突出するよ
うに形成されている。
【0046】リングパーツ42の上面には、リングパー
ツ41の前記突起41a、41bに対応する位置に、該
突起が適嵌するアリ溝42a、42bが形成されてお
り、下面には、前記と同様な突起42c、42dがリン
グパーツ43に向かって突出するように形成されてい
る。
【0047】リングパーツ43の上面には、リングパー
ツ42の前記突起42c、42dに対応する位置に、該
突起が適嵌するアリ溝43a、43bが形成されてい
る。
【0048】そして、この指輪40は、図6(a)に示
すように、各リングパーツを組み付けた状態で、3つの
リングパーツが組合わされた指輪として使用される。
【0049】また、同図(b)に示すように、各リング
パーツをアリ溝方向にそれぞれスライドすることによ
り、3つのリングパーツの組付けを解除して、同図
(c)に示すように各リングパーツをそれぞれ単独の指
輪として使用することもできる。
【0050】また、図示していないが、リングパーツ4
1と42を組合せた状態、リングパーツ42と43を組
合せた状態、リングパーツ41と43を組合せた状態で
も使用できる。
【0051】図7は本発明を指輪の製造に適用した更に
別の実施形態であり、同図(a)は各リングパーツの組
み付け状態を示す斜視図、同図(b)は各リングパーツ
の組み付けを解除する方法を示す説明図、同図(c)は
各リングパーツを分離した状態を示す斜視図である。
【0052】この指輪50は、下面に前記と同様の突起
51a、51bが形成されたリングパーツ51と、上面
に前記突起51a、51bに適嵌するアリ溝52a、5
2bが形成され、下面には前記アリ溝52a、52bに
対して直交する方向にリングパーツ53に向かって突出
するように前記と同様の突起52c、52dが形成され
たリングパーツ52と、上面にリングパーツ52の前記
突起52c、52dに適嵌するアリ溝53a、53bが
形成されたリングパーツ53からなっている。
【0053】この指輪50は、リングパーツ51と52
をアリ溝方向にスライドすることにより、該2つのリン
グパーツの組付けを解除することができ、リングパーツ
52と53の組み付けの解除は、上記リングパーツ51
と52のスライド方向と直交する方向にリングパーツを
スライドすることにより行なうことができる。
【0054】そして、上記と同様に、3つのリングパー
ツを組み付けた状態の指輪として使用できる他、各リン
グパーツをそれぞれ単独の指輪として使用することもで
き、図示していないが、リングパーツ51と52を組合
せた状態、あるいはリングパーツ52と53を組合せた
状態、更にはリングパーツ51と53を組合せた状態で
も使用できる。
【0055】図8は本発明を指輪に適用した更に別の実
施形態である。この指輪60は、指輪本体61と、該指
輪本体に嵌脱可能に組付けられる装飾パーツ62とで構
成されている。
【0056】同図(a)〜(c)に示すように、指輪本
体61は、指にはめた時に手の甲側にくる部分にディス
プレイ部63を有し、該ディスプレイ部には、十字架の
形状の透孔64が形成されている。また、該透孔64の
内周は、指輪の内周面側から外周面側に向かって狭まる
テーパ状に形成されている。なお、該ディスプレイ部に
近接する位置に、別の装飾部となる透孔65が形成され
ている。
【0057】一方、装飾パーツ62の外周は、指輪本体
61の内周面側から前記透孔64に組付けた際に、該装
飾パーツ62が透孔64に嵌合すると共に外側へ抜け落
ちないように、前記透孔64に適嵌するテーパ状に形成
されている。
【0058】この指輪60は、指輪本体61に装飾パー
ツ62を組付けて使用することもでき、指輪本体61だ
けで使用することもできる。なお、装飾パーツ62を組
付けた場合、指輪60を指にはめることにより該装飾パ
ーツ62の内周面方向への脱落は防止される。
【0059】図9は本発明を指輪に適用した更に別の実
施形態である。この指輪70は、図8に示した指輪と同
様の構成からなっているが、装飾パーツ72の形状等が
相違している。
【0060】すなわち、同図(a)〜(c)に示すよう
に、この指輪70は、指輪本体71と装飾パーツ72と
で構成され、指輪本体71は、指にはめた時に手の甲側
にくる部分にディスプレイ部73を有し、該ディスプレ
イ部には、ハート型の透孔74と、所定の文字列からな
る透孔75とが形成されている。また、前記ハート型の
透孔74の内周は、指輪の内周面側から外周面側に向か
って狭まるテーパ状に形成されている。更に、該ディス
プレイ部73の両側には、別の装飾部をなす小さな透孔
76が形成されている。
【0061】一方、装飾パーツ72の外周は、指輪の内
周面側から前記透孔74に組付けた際に、該装飾パーツ
72が透孔74に嵌合すると共に外側へ抜け落ちないよ
うに前記透孔74に適嵌するテーパ状に形成されてい
る。
【0062】前記実施形態と同様に、この指輪70は、
指輪本体71に装飾パーツ72を組付けて使用すること
もでき、指輪本体71だけで使用することもできる。
【0063】図5〜9に示したようなデザインの指輪
は、需要者の指の太さに応じてリングをカットしたりし
てサイズ修正してしまうと、突起と該突起が適嵌する溝
との位置が中心線上からずれて組付けられなくなったり
(図5〜7)、透孔が歪んで装飾パーツが取付けられな
くなったりする(図8、9)ため、サイズ修正すること
ができない。そのため、需要者の指の太さに応じてそれ
ぞれオーダーメイドで作らなければならなかったが、本
発明の製造方法を適用することにより、生産性よく非常
に安価に作ることが可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3次元CADデータに基づいてスライスデータを作成
し、このスライスデータに基づいてインクジェット式3
次元造形機を用いることにより、ロウ型を生産性よく容
易に作製することができるので、一品毎にロウ型を作製
し、ロストワックス法による鋳造を行うというオーダー
メイドが必要とされる装飾品であっても、生産性よく低
コストで製造することが可能となる。したがって、2つ
以上のパーツを嵌脱可能に組付けて構成される組合せ装
飾品や、後加工によってサイズを変更することができな
いデザインの指輪などの製造に好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いられるインクジェット式3次元
造形機の概略構成を示す説明図である。
【図2】 本発明の装飾品の製造方法におけるロウ型作
製の工程図である。
【図3】 インクジェット式3次元造形機による造形作
業の工程図である。
【図4】 ロストワックス法による鋳造工程を説明する
説明図である。
【図5】 本発明の製造方法を指輪に適用した一実施形
態を示し、同図(a)は各リングパーツの組み付け状態
を示す斜視図、同図(b)は各リングパーツの組み付け
を解除する方法を示す説明図、同図(c)は各リングパ
ーツを分離した状態を示す斜視図である。
【図6】 本発明の製造方法を指輪に適用した別の実施
形態を示し、同図(a)は各リングパーツの組付け状態
を示す斜視図、同図(b)は各リングパーツの組み付け
を解除する方法を示す説明図、同図(c)は各リングパ
ーツを分離した状態を示す斜視図である。
【図7】 本発明の製造方法を指輪に適用した更に別の
実施形態を示し、同図(a)は各リングパーツの組付け
状態を示す斜視図、同図(b)は各リングパーツの組付
けを解除する方法を示す説明図、同図(c)は各リング
パーツを分離した状態を示す斜視図である。
【図8】 本発明の製造方法を指輪に適用した更に別の
実施形態を示し、同図(a)は指輪本体の平面図、同図
(b)は指輪本体の正面図、同図(c)は、指輪本体へ
装飾パーツを取付ける方法を示す斜視図である。
【図9】 本発明の製造方法を指輪に適用した更に別の
実施形態を示し、同図(a)は指輪本体の平面図、同図
(b)は指輪本体の正面図、同図(c)は、指輪本体へ
装飾パーツを取付ける方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 3次元造形機 11 プリントヘッド 11a、11b ノズル 12 テーブル 13 カッター 14 造形用ベース 15 造形物 20 石膏 21 ロウ型 22 空間 23 溶融金属 24 鋳造物 25 装飾品 30、40、50、60、70 指輪 31、32、41〜43、51〜53 リングパーツ 61、71 指輪本体 62、72 装飾パーツ 63、73 ディスプレイ部 64、65、74〜76 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 25/02 B22D 25/02 G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーダーメイドが必要とされる装飾品の
    製造方法において、目的とする装飾品の3次元CADデ
    ータを作成し、この3次元CADデータに基づいてスラ
    イスデータを作成し、このスライスデータに基づいて3
    次元の造形を行なうインクジェット式3次元造形機を用
    いて前記装飾品のロウ型を作製し、このロウ型を用いて
    ロストワックス法により前記装飾品を鋳造することを特
    徴とする装飾品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記装飾品が、少なくとも2つ以上のパ
    ーツを嵌脱可能に組付けて構成される組合せ装飾品であ
    る請求項1記載の装飾品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記装飾品が、指輪である請求項1又は
    2記載の装飾品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記指輪が、複数のリングを嵌脱可能に
    組付けて構成されるものである請求項3記載の装飾品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記指輪が、指輪本体のディスプレイ部
    に設けられた透孔に嵌め込まれる装飾パーツを有するも
    のである請求項3記載の装飾品の製造方法。
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