JPH04253545A - 象嵌品の製造方法 - Google Patents
象嵌品の製造方法Info
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- JPH04253545A JPH04253545A JP7594191A JP7594191A JPH04253545A JP H04253545 A JPH04253545 A JP H04253545A JP 7594191 A JP7594191 A JP 7594191A JP 7594191 A JP7594191 A JP 7594191A JP H04253545 A JPH04253545 A JP H04253545A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材となる貴金属に種
類の異なる貴金属や宝石などの装飾部品を微細に組合わ
せて装飾用の繊細な象嵌品を製造する技術に関するもの
である。本発明による象嵌品は、装身具や室内装飾品等
の広範囲に利用できる。
類の異なる貴金属や宝石などの装飾部品を微細に組合わ
せて装飾用の繊細な象嵌品を製造する技術に関するもの
である。本発明による象嵌品は、装身具や室内装飾品等
の広範囲に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、貴金属により装飾品を製造する方
法としては、所謂ロストワックス製法が知られている。 このロストワックス製法は、まず銀製の原型を用意し、
これを型内に設置してシリコンゴムを充填・硬化してゴ
ム型を成型し、これを切割って銀原型を取り除いた後、
再度型合わせし、この型内にロストワックスを充填して
ワックス型を作成する。かくして成型したワックス型を
樹木状にとりつけ型内に起立して石膏材を充填・硬化さ
せ、これを火炉で焼成してワックス型に相当する鋳込間
隙を有する石膏型を作成する。この石膏型に目的とする
地金の湯を鋳込み、充分に凝結した後に該石膏型を破壊
して樹木状の連結体を取り出すと共に、樹木状部分より
個々の製品を切り離して目的とする製品を得たものであ
って、これに適宜研磨その他の表面処理を施すようにし
たものである。
法としては、所謂ロストワックス製法が知られている。 このロストワックス製法は、まず銀製の原型を用意し、
これを型内に設置してシリコンゴムを充填・硬化してゴ
ム型を成型し、これを切割って銀原型を取り除いた後、
再度型合わせし、この型内にロストワックスを充填して
ワックス型を作成する。かくして成型したワックス型を
樹木状にとりつけ型内に起立して石膏材を充填・硬化さ
せ、これを火炉で焼成してワックス型に相当する鋳込間
隙を有する石膏型を作成する。この石膏型に目的とする
地金の湯を鋳込み、充分に凝結した後に該石膏型を破壊
して樹木状の連結体を取り出すと共に、樹木状部分より
個々の製品を切り離して目的とする製品を得たものであ
って、これに適宜研磨その他の表面処理を施すようにし
たものである。
【0003】そして、異種金属を組合わせた象嵌品を製
造するには、基材となる金属と装飾部品となる金属を上
記ロストワックス製法にて別途に製造し、基材の金属に
溝ないし小孔を形成し、これにその溝や小孔と同一形状
に形成した他方の装飾部品を嵌め込み、境界をロウ付け
あるいはカシメ付けによって接着していた。
造するには、基材となる金属と装飾部品となる金属を上
記ロストワックス製法にて別途に製造し、基材の金属に
溝ないし小孔を形成し、これにその溝や小孔と同一形状
に形成した他方の装飾部品を嵌め込み、境界をロウ付け
あるいはカシメ付けによって接着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基材に形成す
る溝や小孔の形状が微細な場合には、嵌め込む金属をそ
れと同一形状に形成するのは困難であり、加えて溝や小
孔の数が多い場合には金属を嵌め込む工数も多く手間を
要するという問題点がある。またロウ付けやカシメ付け
であるため接着が弱く、嵌合した金属が基材から離脱し
やすい欠点があった。
る溝や小孔の形状が微細な場合には、嵌め込む金属をそ
れと同一形状に形成するのは困難であり、加えて溝や小
孔の数が多い場合には金属を嵌め込む工数も多く手間を
要するという問題点がある。またロウ付けやカシメ付け
であるため接着が弱く、嵌合した金属が基材から離脱し
やすい欠点があった。
【0005】そこで本発明は以上の問題点に鑑み、溶融
点の違いを利用して高融点の材料よりなる装飾部品を石
膏型中に予め配置し、これに基材を形成すべき他方の低
融点の金属を鋳込むようにすることにより、製造工程を
大幅に簡略化すると共に、両金属を強固に結合すること
を目的とする。
点の違いを利用して高融点の材料よりなる装飾部品を石
膏型中に予め配置し、これに基材を形成すべき他方の低
融点の金属を鋳込むようにすることにより、製造工程を
大幅に簡略化すると共に、両金属を強固に結合すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決すべ
く、本発明は第1発明として、製品の基材と同一形状の
ワックス原型を製造する工程と、前記基材より融点の高
い装飾部品を上記ワックス原型に嵌め込む工程と、該ワ
ックス原型の周囲に石膏を流し込んで硬化した後焼成し
てワックス原型を蒸発させる工程と、前記基材となるべ
き材料を上記装飾部品の融点以下の温度に加熱溶融し、
上記空室内に流し込んで硬化させる工程と、からなるこ
と、さらには第2発明として、通孔を有する製品の基材
と同一形状のワックス原型を製造する工程と、前記基材
より融点の高い装飾部品を上記ワックス原型の上記通孔
に対応する位置に嵌め込む工程と、該ワックス原型の周
囲に石膏を流し込んで硬化した後焼成してワックス原型
を蒸発させる工程と、前記基材となるべき材料を上記装
飾部品の融点以下の温度に加熱溶融し、上記空室内に流
し込んで硬化させる工程と、からなることを特徴とする
象嵌品の製造方法である。
く、本発明は第1発明として、製品の基材と同一形状の
ワックス原型を製造する工程と、前記基材より融点の高
い装飾部品を上記ワックス原型に嵌め込む工程と、該ワ
ックス原型の周囲に石膏を流し込んで硬化した後焼成し
てワックス原型を蒸発させる工程と、前記基材となるべ
き材料を上記装飾部品の融点以下の温度に加熱溶融し、
上記空室内に流し込んで硬化させる工程と、からなるこ
と、さらには第2発明として、通孔を有する製品の基材
と同一形状のワックス原型を製造する工程と、前記基材
より融点の高い装飾部品を上記ワックス原型の上記通孔
に対応する位置に嵌め込む工程と、該ワックス原型の周
囲に石膏を流し込んで硬化した後焼成してワックス原型
を蒸発させる工程と、前記基材となるべき材料を上記装
飾部品の融点以下の温度に加熱溶融し、上記空室内に流
し込んで硬化させる工程と、からなることを特徴とする
象嵌品の製造方法である。
【0007】
【作用】第1発明においては、ワックス原型に予め高融
点の装飾部品を嵌め込み、該ワックス原型の周囲に石膏
を流し込んで硬化した後焼成してワックスを蒸発させる
と、石膏型内には前記ワックス原型に相当する空室が形
成される一方、上記装飾部品は該空室内に残置される。 この石膏型に低融点の金属より成る基材を鋳込んで硬化
させれば、装飾部品の融点は該金属を鋳込む温度より高
いから、上記金属の鋳込みに際して装飾部品は変形・溶
融することはなく、また該金属は装飾部品に嵌まり合っ
た状態で硬化して基材を成すから、基材と装飾部品は強
固に連結されて容易に離脱することはない。
点の装飾部品を嵌め込み、該ワックス原型の周囲に石膏
を流し込んで硬化した後焼成してワックスを蒸発させる
と、石膏型内には前記ワックス原型に相当する空室が形
成される一方、上記装飾部品は該空室内に残置される。 この石膏型に低融点の金属より成る基材を鋳込んで硬化
させれば、装飾部品の融点は該金属を鋳込む温度より高
いから、上記金属の鋳込みに際して装飾部品は変形・溶
融することはなく、また該金属は装飾部品に嵌まり合っ
た状態で硬化して基材を成すから、基材と装飾部品は強
固に連結されて容易に離脱することはない。
【0008】そして、基材を鋳込むと同時に装飾部品が
連結されるので、従来のような基材に嵌め込む装飾部品
の細片の接合面を精密に加工したりロウ付けあるいはカ
シメ付したりする工程はいっさい不要となり、従来に比
し製造工程が大幅に簡略できる上に熟練作業も省略でき
る。
連結されるので、従来のような基材に嵌め込む装飾部品
の細片の接合面を精密に加工したりロウ付けあるいはカ
シメ付したりする工程はいっさい不要となり、従来に比
し製造工程が大幅に簡略できる上に熟練作業も省略でき
る。
【0009】また第2発明においては、石膏流入工程に
てワックス原型の通孔内に石膏が充填されるので、石膏
型を焼成しワックス原型を蒸発させた際に、装飾部品が
みだりに移動せず確実に石膏型内に保持できると共に、
完成品にあっては基材の一部が中空状となるから基材の
外観に比し相対的に使用金属の素材量を少なくすること
ができる。
てワックス原型の通孔内に石膏が充填されるので、石膏
型を焼成しワックス原型を蒸発させた際に、装飾部品が
みだりに移動せず確実に石膏型内に保持できると共に、
完成品にあっては基材の一部が中空状となるから基材の
外観に比し相対的に使用金属の素材量を少なくすること
ができる。
【0010】
【実施例】本発明実施例を以下図面に従って説明する。
本実施例は装飾部品を構成すべき高融点の材料として重
量比でプラチナ90%とパラジウム10%のプラチナ9
00を用い、また基材を構成すべき低融点の材料として
十八金を用いた指環の場合の製造工程である。
量比でプラチナ90%とパラジウム10%のプラチナ9
00を用い、また基材を構成すべき低融点の材料として
十八金を用いた指環の場合の製造工程である。
【0011】まず、上記ロストワックス製法にてプラチ
ナ900(融点約1600℃)より成る装飾部品1を複
数個製造しておく(S1)。この装飾部品1を製造する
工程は他の従来公知の方法を用いて行うことももちろん
可能である。
ナ900(融点約1600℃)より成る装飾部品1を複
数個製造しておく(S1)。この装飾部品1を製造する
工程は他の従来公知の方法を用いて行うことももちろん
可能である。
【0012】次に、これら装飾部品1を十八金より成る
基材に一体的に連結して指環の象嵌品を製造する工程を
以下に説明する。
基材に一体的に連結して指環の象嵌品を製造する工程を
以下に説明する。
【0013】まず図2(a)(b)に示すように、予め
銀を接合、切削、穿孔、研磨して指環の基材の銀原型2
を製造し(S2)、この銀原型2の周囲にシリコンゴム
を流し込んで固めたら、切開して銀原型2を取り外し、
これにより銀原型2に相当する空所3aを有するゴム型
3を製造する(S3)。このゴム型3を再び型合せした
後、空所3aに高熱で溶けたワックスを注入し、銀原型
2と同一形状のワックス原型4を製造する(S4)。
銀を接合、切削、穿孔、研磨して指環の基材の銀原型2
を製造し(S2)、この銀原型2の周囲にシリコンゴム
を流し込んで固めたら、切開して銀原型2を取り外し、
これにより銀原型2に相当する空所3aを有するゴム型
3を製造する(S3)。このゴム型3を再び型合せした
後、空所3aに高熱で溶けたワックスを注入し、銀原型
2と同一形状のワックス原型4を製造する(S4)。
【0014】そして図3に示すように、前記装飾部品1
,1を加熱してワックスの軟化点より高い温度にし、上
記ワックス原型4の装飾部品固定溝4a,4aに嵌め込
んで固定する(S5)。なお、ワックス原型4に装飾部
品固定溝4aを設けない場合には、装飾部品1がワック
ス原型4の両側面で支持固定されるように装飾部品1を
あらかじめ加工しておけばよい。装飾部品1を嵌め込ん
だ複数個のワックス原型4は、ワックス製の基幹部5に
溶着して樹木状に連結し(S6)、その周囲に石膏を流
し込んで硬化する(S7)。
,1を加熱してワックスの軟化点より高い温度にし、上
記ワックス原型4の装飾部品固定溝4a,4aに嵌め込
んで固定する(S5)。なお、ワックス原型4に装飾部
品固定溝4aを設けない場合には、装飾部品1がワック
ス原型4の両側面で支持固定されるように装飾部品1を
あらかじめ加工しておけばよい。装飾部品1を嵌め込ん
だ複数個のワックス原型4は、ワックス製の基幹部5に
溶着して樹木状に連結し(S6)、その周囲に石膏を流
し込んで硬化する(S7)。
【0015】次にこの石膏を火炉で焼成して石膏内のワ
ックス原型4を蒸発させ、石膏型7を製造する(S8)
。このとき石膏型7内部には、図4に示すように装飾部
品1がその外面を石膏型7に保持された状態で残存する
と共に、蒸発したワックス原型4に相当する形状、すな
わち上記銀原型1と同一形状の空所8が生ずる。
ックス原型4を蒸発させ、石膏型7を製造する(S8)
。このとき石膏型7内部には、図4に示すように装飾部
品1がその外面を石膏型7に保持された状態で残存する
と共に、蒸発したワックス原型4に相当する形状、すな
わち上記銀原型1と同一形状の空所8が生ずる。
【0016】しかして、この石膏型7に十八金を約10
00℃に加熱溶融して鋳込み、これを硬化させて十八金
の基材12にプラチナ900の装飾部品1を一体的に組
み合わせた異種貴金属連結体10,10を複数個同時に
形成する(S9,図5)。そして鋳込んだ十八金が充分
に凝結した後に、石膏型7を破壊して樹木状の連結体1
0,10を取り出すと共に、基幹部11より個々の異種
貴金属連結体10を切り離し、これに適宜研磨その他の
表面処理を施し(S10)、形状を整えて指環の象嵌品
に仕上げる。
00℃に加熱溶融して鋳込み、これを硬化させて十八金
の基材12にプラチナ900の装飾部品1を一体的に組
み合わせた異種貴金属連結体10,10を複数個同時に
形成する(S9,図5)。そして鋳込んだ十八金が充分
に凝結した後に、石膏型7を破壊して樹木状の連結体1
0,10を取り出すと共に、基幹部11より個々の異種
貴金属連結体10を切り離し、これに適宜研磨その他の
表面処理を施し(S10)、形状を整えて指環の象嵌品
に仕上げる。
【0017】このようにプラチナ900の溶融点は十八
金を鋳込む温度より高いから、十八金の鋳込みに際して
も装飾部品1は変形・溶融することはない。また溶融し
た十八金は装飾部品1に嵌まり合った状態で硬化して基
材12を成すから、基材12と装飾部品1は強固に連結
されて容易に離脱することはない。そして、基材12を
鋳込むと同時に装飾部品1が連結されるので、従来のよ
うな基材12に嵌め込む装飾部品1の細片の接合面を精
密に加工したりロウ付けあるいはカシメ付したりする工
程は不要となり、従来に比し製造工程が大幅に簡略でき
るものである。
金を鋳込む温度より高いから、十八金の鋳込みに際して
も装飾部品1は変形・溶融することはない。また溶融し
た十八金は装飾部品1に嵌まり合った状態で硬化して基
材12を成すから、基材12と装飾部品1は強固に連結
されて容易に離脱することはない。そして、基材12を
鋳込むと同時に装飾部品1が連結されるので、従来のよ
うな基材12に嵌め込む装飾部品1の細片の接合面を精
密に加工したりロウ付けあるいはカシメ付したりする工
程は不要となり、従来に比し製造工程が大幅に簡略でき
るものである。
【0018】なお装飾部品1の内端面は、基材12と嵌
まり合った場合に外れにくい形状に形成することが望ま
しいことはいうまでもない。特に内端面に粗面や微細な
凹凸を形成すれば、装飾部品1と基材12はより強固に
結合できる。
まり合った場合に外れにくい形状に形成することが望ま
しいことはいうまでもない。特に内端面に粗面や微細な
凹凸を形成すれば、装飾部品1と基材12はより強固に
結合できる。
【0019】またワックス原型4の形状について、図6
に示すように装飾部品1を装着すべき部位の断面は凹状
に形成すると共に、その中央位置には外方に向けて通孔
14を穿設することが好ましい。この場合、石膏流入工
程にてワックス原型4の内周より通孔14内に石膏が充
填されるので、石膏型7を焼成しワックス原型4を蒸発
させた際に、装飾部品1がみだりに移動せず確実に石膏
型7内に保持できると共に、完成品にあっては基材1が
中空状となるから基材1の外観に比し相対的に使用金属
の素材量を少なくすることができるという利点がある。 尚この通孔14はこのように装飾部品1を装着すべき部
位の中央位置に設けるほか、ワックス原型4の側端部に
設ける等、装飾部品1を嵌め込んだときに装飾部品1の
内端面の一部を露出せしめる形状を選択することができ
る。
に示すように装飾部品1を装着すべき部位の断面は凹状
に形成すると共に、その中央位置には外方に向けて通孔
14を穿設することが好ましい。この場合、石膏流入工
程にてワックス原型4の内周より通孔14内に石膏が充
填されるので、石膏型7を焼成しワックス原型4を蒸発
させた際に、装飾部品1がみだりに移動せず確実に石膏
型7内に保持できると共に、完成品にあっては基材1が
中空状となるから基材1の外観に比し相対的に使用金属
の素材量を少なくすることができるという利点がある。 尚この通孔14はこのように装飾部品1を装着すべき部
位の中央位置に設けるほか、ワックス原型4の側端部に
設ける等、装飾部品1を嵌め込んだときに装飾部品1の
内端面の一部を露出せしめる形状を選択することができ
る。
【0020】また、本実施例においては装飾部品1とし
て貴金属を用いたが、この他にダイヤモンド等の耐熱性
が高く基材12鋳込み時の熱に耐久し得る宝石を用いる
ことも可能である。
て貴金属を用いたが、この他にダイヤモンド等の耐熱性
が高く基材12鋳込み時の熱に耐久し得る宝石を用いる
ことも可能である。
【0021】
【発明の効果】このように第1発明においては、予めワ
ックス原型に高融点の材料より成る装飾部品を嵌め込み
、該ワックス原型の周囲に石膏を流し込んで硬化した後
焼成してワックスを蒸発させて前記ワックス原型と同一
形状の空室を形成させる一方、上記装飾部品は該空室内
に残置させた石膏型を形成させ、該石膏型に低融点の金
属より成る基材を鋳込んで硬化させれば、基材を鋳込む
と同時に装飾部品が連結されるので、基材に嵌め込む装
飾部品の細片の接合面を精密に加工したりロウ付けある
いはカシメ付したりする工程が不要となり、製造工程が
大幅に簡略できる上に熟練作業も省略できる。さらに、
上記低融点の金属は溶融して装飾部品に嵌まり合った状
態で硬化して基材を成すから、基材と装飾部品は強固に
連結されて容易に離脱することはないという効果を奏す
る。
ックス原型に高融点の材料より成る装飾部品を嵌め込み
、該ワックス原型の周囲に石膏を流し込んで硬化した後
焼成してワックスを蒸発させて前記ワックス原型と同一
形状の空室を形成させる一方、上記装飾部品は該空室内
に残置させた石膏型を形成させ、該石膏型に低融点の金
属より成る基材を鋳込んで硬化させれば、基材を鋳込む
と同時に装飾部品が連結されるので、基材に嵌め込む装
飾部品の細片の接合面を精密に加工したりロウ付けある
いはカシメ付したりする工程が不要となり、製造工程が
大幅に簡略できる上に熟練作業も省略できる。さらに、
上記低融点の金属は溶融して装飾部品に嵌まり合った状
態で硬化して基材を成すから、基材と装飾部品は強固に
連結されて容易に離脱することはないという効果を奏す
る。
【0022】また第2発明においては、石膏流入工程に
てワックス原型の通孔内に石膏が充填されるので、石膏
型を焼成しワックス原型を蒸発させた際に、装飾部品が
みだりに移動せず確実に石膏型内に保持できると共に、
完成品にあっては基材の一部が中空状となるから基材の
外観に比し相対的に使用金属の素材量を少なくすること
ができるという効果を奏する。
てワックス原型の通孔内に石膏が充填されるので、石膏
型を焼成しワックス原型を蒸発させた際に、装飾部品が
みだりに移動せず確実に石膏型内に保持できると共に、
完成品にあっては基材の一部が中空状となるから基材の
外観に比し相対的に使用金属の素材量を少なくすること
ができるという効果を奏する。
【図1】本発明による象嵌品の製造工程を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図2】銀原型からゴム型を製造する工程を示す図であ
り、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
り、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。
【図3】ワックス原型に装飾部品を嵌め込むと共に、該
ワックス原型を樹木状に連結する工程を示す断面図であ
る。
ワックス原型を樹木状に連結する工程を示す断面図であ
る。
【図4】石膏型、装飾部品及び空所を示す断面図である
。
。
【図5】石膏型より取り出した象嵌品の連結体を示す断
面図である。
面図である。
【図6】本発明の方法に用いるワックス原型の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
1 装飾部品
4 ワックス原型
7 石膏型
8 空室
12 基材
Claims (2)
- 【請求項1】製品の基材と同一形状のワックス原型を製
造する工程と、前記基材より融点の高い装飾部品を上記
ワックス原型に嵌め込む工程と、該ワックス原型の周囲
に石膏を流し込んで硬化した後焼成してワックス原型を
蒸発させる工程と、前記基材となるべき材料を上記装飾
部品の融点以下の温度に加熱溶融し、上記空室内に流し
込んで硬化させる工程と、からなることを特徴とする象
嵌品の製造方法。 - 【請求項2】通孔を有する製品の基材と同一形状のワッ
クス原型を製造する工程と、前記基材より融点の高い装
飾部品を上記ワックス原型の上記通孔に対応する位置に
嵌め込む工程と、該ワックス原型の周囲に石膏を流し込
んで硬化した後焼成してワックス原型を蒸発させる工程
と、前記基材となるべき材料を上記装飾部品の融点以下
の温度に加熱溶融し、上記空室内に流し込んで硬化させ
る工程と、からなることを特徴とする象嵌品の製造方法
。
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---|---|---|---|
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ID=13590765
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---|---|---|---|---|
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KR20030054055A (ko) * | 2001-12-24 | 2003-07-02 | 주식회사 에스더블유넷 | 복수종의 귀금속으로 문양이 형성되는 장신구 제조방법 및그 주조방법에 사용되는 제조기구 |
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JP2011239877A (ja) * | 2010-05-17 | 2011-12-01 | Kanei Tei | 金属製装飾品の製造方法およびその金属製装飾品 |
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JPH0230364A (ja) * | 1988-07-18 | 1990-01-31 | Tsutsumi:Kk | 異種の貴金属を組み合せた象嵌品の製造法 |
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1991
- 1991-02-04 JP JP3075941A patent/JP2516847B2/ja not_active Expired - Fee Related
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