JP2942805B2 - 複合貴金属身装品の製造方法 - Google Patents

複合貴金属身装品の製造方法

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JP2942805B2
JP2942805B2 JP6090831A JP9083194A JP2942805B2 JP 2942805 B2 JP2942805 B2 JP 2942805B2 JP 6090831 A JP6090831 A JP 6090831A JP 9083194 A JP9083194 A JP 9083194A JP 2942805 B2 JP2942805 B2 JP 2942805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異種の貴金属を複合さ
せて構成する指輪、ペンダントヘッド、ブローチ等の身
装品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、第1の貴金属としてプラチナに
よる構成部分と第2の貴金属として金による構成部分と
を結合させた複合貴金属身装品を製造するには、これら
の異種の貴金属はろう付けによる相互の結合が困難であ
るため、圧着、嵌合やかしめ等の機械的結合に頼らざる
を得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような機械的結合
に限られてしまうと、デザイン上の制約も多く、また、
結合部分にどうしても段等の見苦しい部分が出来やす
い。
【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、第1の貴金属による構成部分と第2の貴金属による
構成部分とを結合させてなる複合貴金属身装品をろう付
けや機械的結合でなく結合させて、製品を簡単かつ体裁
よく製造することができる複合貴金属身装品の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、ロストワックス法で貴金属鋳物の身装品を製
造する場合において、身装品としての原形は製品として
の第1の貴金属による構成部分と第2の貴金属による構
成部分とに対応するように第1の構成部分と第2の構成
部分とを分離可能に製作したものであり、この原形とし
て使用する第1の貴金属による構成部分には予めダイヤ
カットで凹凸面模様を施しておき、この分離可能な原形
をゴム等の可撓性塊材で挟み込むようにしてその中に埋
め込み、この可撓性塊材で挟み込むようにしてその中に
埋め込み、この可撓性塊材をカットして原形を取り出し
た空所に、複合貴金属身装品の第1の貴金属による構成
部分をそのまま使用し、この第1の貴金属による構成部
分と残りの第2の貴金属による構成部分の蝋模型とを組
合せた状態で該蝋模型を作り、かかる第1の貴金属によ
る構成部分付きの蝋模型を石膏等の鋳型材料の中に埋
め、この蝋模型を溶出しその空洞に溶融した第2の貴金
属を注入し、溶けている第2の貴金属による構成部分が
第1の貴金属による構成部分と継ぎ目等の段差なくスム
ーズに結合して複合貴金属身装品を得ることを要旨とす
るものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、第1の貴金属による構成部分
は第2の貴金属による構成部分を鋳物で製作する際に結
合されるものであり、その結合個所は溶けている第2の
貴金属による構成部分が第1の貴金属による構成部分を
包み込むようにして、もしくは接着して継ぎ目等の段差
なくスームズに結合し、しかも強度なものとなる。
【0007】また、身装品としての原形は製品としての
第1の貴金属による構成部分と第2の貴金属による構成
部分とに対応するように第1の構成部分と第2の構成部
分とを分離可能に製作したものであることから、蝋模型
を作る段階で第1の貴金属による構成部分をそのまま使
用することができる。しかも、第1の貴金属による構成
部分には、予めダイヤカットで凹凸面模様を施しておく
ことにより、一層斬新なデザインを簡単に得ることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1〜図10は本発明の複合貴金属身装品の製
造方法の1実施例を示す各工程の斜視図で、本発明を理
解を得るために、本発明の比較として先に単一の貴金属
による貴金属身装品の製造方法について説明する。
【0009】図1の1は身装品としての指輪の原形であ
り、図2、図3に示すようにこの原形1をゴム等の可撓
性塊材2で挟み込むようにしてその中に埋め込み、図
4、図5に示すようにこの可撓性塊材2をカットして原
形1を取り出した空所3を蝋で埋めて蝋模型4を造り、
この蝋模型4を取り出す。
【0010】そして、いわゆるロストワックス法での貴
金属鋳物を製造するわけであるが、図8に示すように蝋
模型4を石膏等の鋳型材料5の中に埋め、図9に示すよ
うに該蝋模型4を溶出しその空洞6に溶融した貴金属を
注入して鋳物による貴金属身装品を製造する。
【0011】本発明もこのようなロストワックス法での
貴金属鋳物を製造する方法によるが、本発明での身装品
としての指輪7は図11に示すように例えばプラチナによ
る第1の貴金属として構成部分7aと金による第2の貴
金属として構成部分7bとを結合させた複合体によるも
のである。
【0012】本発明における原形1は前記製品としての
指輪7の第1の貴金属として構成部分7aと第2の貴金
属として構成部分7bとに対応するように第1の構成部
分1aと第2の構成部分1bとを分離可能に製作する。
そして、第1の構成部分1aには第1の貴金属として構
成部分7aをそのまま使用する。
【0013】この第1の貴金属として構成部分7aがプ
ラチナの場合は、プラチナにより作製し、その表面には
予めダイヤカットで凹凸面模様8を施しておく。原形1
の第1の構成部分1aになるこの第1の貴金属として構
成部分7aのダイヤカットを施す前までの作製方法は前
記ロストワックス法での鋳造を製造を初めとして、鍛
造、削り出し等のいかんを問わない。また、原形1の第
2の構成部分1bについては貴金属を必ず使用する必要
はない。
【0014】また、前記第1の貴金属として構成部分7
aは凹凸面模様8の他にさらに研磨を施したり、小さな
宝石を埋め込んでおいてもよい。
【0015】図1に示すようにこの第1の構成部分1a
と第2の構成部分1bとを組み合わせた原形1を図2、
図3に示すように、ゴム等の可撓性塊材2で挟み込むよ
うにしてその中に埋め込み、図4、図5に示すようにこ
の可撓性塊材2をカットして原形1のうち第2の構成部
分1bのみを取り出し、再度可撓性塊材2をふたして図
6に示すように第1の構成部分1a(第1の貴金属とし
て構成部分7a)を残したままの空所3aを形成する。
【0016】そしてこの空所3aを蝋で埋めて蝋模型4
aを造り、図7に示すように第1の構成部分1a(第1
の貴金属として構成部分7a)を付けたままでこの蝋模
型4aを取り出す。
【0017】そして、図8に示すようにこの第1の貴金
属として構成部分7aを組み込んだ蝋模型4aを石膏等
の鋳型材料5の中に埋め、図9に示すように該蝋模型4
aを溶出して空洞6を形成する。
【0018】図10に示すようにこの空洞6に溶融した金
による第2の貴金属として構成部分7bを注入して鋳物
による貴金属身装品を製造する。第1の貴金属による構
成部分7aは第2の貴金属による構成部分7bが固まる
際に結合されるものであり、その結合個所は溶けている
第2の貴金属による構成部分7bが第1の貴金属による
構成部分7aを包み込み、もしくは接着するようにして
固まることによるので、継ぎ目等の段差のないスームズ
な、しかも強度なものとなる。
【0019】以上は身装品としての指輪の場合について
説明したが、異種の貴金属を複合させて構成する身装品
の製造についてはすべて同様な方法を採用できる。すな
わち、ペンダントヘッド、ブローチ、イアリング等やま
た、ネックレス、ブレスレットなどのチェーンを構成す
るピースなどもその対象となり得る。図12はペンダント
ヘッドの例で製品として第1の貴金属による構成部分7
aと第2の貴金属による構成部分7bとの組み合わせに
よる。
【0020】また、第1の貴金属による構成部分7aと
第2の貴金属による構成部分7bをなす貴金属もプラチ
ナと金の組み合わせのみならず、白金、銀などでもよ
く、さらに、第1の貴金属による構成部分7aと第2の
貴金属による構成部分7bの他に第3、第4の構成部分
を組み合わせる多種貴金属複合に身装品の製造について
も応用することが考えられる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように複合貴金属身装品の製
造方法は、第1の貴金属による構成部分と第2の貴金属
による構成部分とを結合させてなる複合貴金属身装品を
ろう付けや機械的結合でなく結合させて、製品を簡単か
つ体裁よく製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第1工程の斜視図である。
【図2】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第2工程の斜視図である。
【図3】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第3工程の斜視図である。
【図4】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第4工程の斜視図である。
【図5】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第5工程の斜視図である。
【図6】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第6工程の斜視図である。
【図7】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第7工程の斜視図である。
【図8】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第8工程の斜視図である。
【図9】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実施
例を示す第9工程の斜視図である。
【図10】本発明の複合貴金属身装品の製造方法の1実
施例を示す第10工程の斜視図である。
【図11】本発明の製造方法で製造した複合貴金属身装
品の1例を示す斜視図である。
【図12】本発明の製造方法で製造した複合貴金属身装
品の他例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…原形 1a…第1の構
成部分 1b…第2の構成部分 2…可撓性塊材 3,3a…空所 4,4a…蝋模型 5…鋳型材料 6…空洞 7…指輪 7a…第1の貴金属による構成部分 7b…第2の貴金属による構成部分 8…凹凸面模様

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロストワックス法で貴金属鋳物の身装品
    を製造する場合において、身装品としての原形は製品と
    しての第1の貴金属による構成部分と第2の貴金属によ
    る構成部分とに対応するように第1の構成部分と第2の
    構成部分とを分離可能に製作したものであり、この原形
    として使用する第1の貴金属による構成部分には予めダ
    イヤカットで凹凸面模様を施しておき、この分離可能な
    原形をゴム等の可撓性塊材で挟み込むようにしてその中
    に埋め込み、この可撓性塊材で挟み込むようにしてその
    中に埋め込み、この可撓性塊材をカットして原形を取り
    出した空所に、複合貴金属身装品の第1の貴金属による
    構成部分をそのまま使用し、この第1の貴金属による構
    成部分と残りの第2の貴金属による構成部分の蝋模型と
    を組合せた状態で該蝋模型を作り、かかる第1の貴金属
    による構成部分付きの蝋模型を石膏等の鋳型材料の中に
    埋め、この蝋模型を溶出しその空洞に溶融した第2の貴
    金属を注入し、溶けている第2の貴金属による構成部分
    が第1の貴金属による構成部分と継ぎ目等の段差なくス
    ムーズに結合して複合貴金属身装品を得ることを特徴と
    した複合貴金属身装品の製造方法。
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KR100432795B1 (ko) * 2001-10-12 2004-05-24 한상영 중공형 귀금속의 로스트 왁스 주조방법
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