JP2018171990A - アームレスト - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係るアームレストの一実施形態について、図1を参照しつつ説明する。
なお、図1は、本発明の一実施形態であるアームレスト1を備えたシート100を示す概略図であり、図1(a)は駆動前のアームレスト1を備えたシート100を側方視で示す側方概略図であり、図1(b)は駆動後のアームレスト1を備えたシート100を側方視で示す側方概略図である。
本実施形態における側部2は、後部4を中心として回動自在である。側部2の回動については、駆動部3と共に説明する。
駆動部3は、駆動信号が入力されると後部4と側部2との連結部位に対して動力を作用させて、シートバック101に対して側部2を回動させる。
駆動部3の駆動形態としては、衝突によって乗員Pが前方又は斜め前方に移動し始める前、又は移動し始めた直後に駆動可能な限り特に制限されず、例えばガス圧を用いた駆動形態であっても良く、高速で駆動するアクチュエータを用いた駆動形態であっても良い。
なお、検知部5が駆動部3の駆動信号を機械的に出力可能となっていても良く、運転制御を行う制御部を別体に設けて、この制御部から駆動部3に対して駆動信号を出力可能となっていても良い。
具体的には、図1(b)に示すように、後部4はシートバック101に対する固定状態を維持しつつ、後部4を中心として側部2を回動させる。回動した側部2は、前方部21が上方へ移動する。
具体的には、駆動部3による側部2の回動によって、乗員Pの前腕部の前方に側部2が壁のように立ち上がった状態になるので、乗員Pの手先も上体前方で立ち上がった状態となる。
これにより、乗員Pは、衝突前に単に側部2に載置していただけの状態から、強制的に、前腕部を立ち上がった状態の側部2に対して突張り状態となる。つまり、アームレスト1の側部2に載置していた乗員Pの前腕部の姿勢を規制することになる。
図2〜図5は、本発明の他の実施形態であるアームレスト11、12、13及び14を備えたシート100を示す概略図であり、図2(a)〜図5(a)は駆動前のアームレスト11、12、13及び14を備えたシート100を側方視で示す側方概略図であり、図2(b)〜図5(b)は駆動後のアームレスト11、12、13及び14を備えたシート100を側方視で示す側方概略図である。
なお、図1に示した実施形態と同様の部材については、同一の参照符号を付すこととし、詳細な説明を省略する。
側部200は、前方部201と後方部202との間に支持部6との連結部である回動軸203が設けられている。回動軸203はシート100の幅方向、つまり左右方向に沿って配置され、側部200は回動軸203を中心として略上下方向に回動自在となっている。なお、図2(a)に示す衝突前の初期状態では回動軸203は固定されている。
支持部6が連結されるシートクッション103には、支持部6との連結部材が係合する溝部であるスライド溝7が形成されている。スライド溝7は、前方に向かって上方に傾斜するように形成されている。図2(a)に示すように、駆動部300の駆動前において支持部6はスライド溝7の後端部かつ下端部に配置される。
第1駆動部301は、駆動信号が入力されると回動軸203に対して動力を作用させて、側部200を回動させる。
第2駆動部302は、駆動信号が入力されると支持部6に対して動力を作用させて、支持部6をスライド溝7に沿って前方かつ上方に移動させる。
駆動部300は、上記駆動部3と同様に、衝突又は衝突予測を検知部5が検知したときに駆動する。
駆動形態について詳述すると、検知部5が衝突又は衝突予測を検知すると駆動部300が駆動する。第1駆動部301は回動軸203を中心として側部200を回動させると共に、第2駆動部302は支持部6を前方に押し上げる。
本実施形態における側部200は、乗員Pの上体の倒れ挙動の任意の位置の接線方向に対して、側部200の延在方向(側部200近傍に破線で示した)が略直交するように移動する。これにより、乗員Pの倒れ挙動に対して前腕部及び上腕部による強固な突張り状態が実現するので好ましい。
側部210は、上記側部2が連結されていたシートバック101ではなく、シートクッション103に基台部211を介して連結されている。基台部211は、シートクッション103の側方に設けられる台状部材であり、内部にインフレータ等のガス発生装置が収容されている。
側部210は、上下方向に延在する略短冊状のシリンダ部212が、鍵盤のように前後に並設されている。シリンダ部212は基台部211にピストン部213によって連結されている。シリンダ部212及びピストン部213は筒状部材として設けられ、基台部211内に収容されるガス発生装置に連通している。ピストン部213は基台部211に対して固定されている。シリンダ部212はピストン部213に対して摺動可能である。
側部210において、前方側に配置されて手先が載置されるシリンダ部212が前方部214であり、後方側に配置されて肘が載置されるシリンダ部212が後方部215である。
駆動形態について詳述すると、先ず基台部211からガス発生装置により高圧のガスが発生する。発生したガスはピストン部213内に圧入される。ピストン部213内に圧入されたガスの圧力によってシリンダ部212が押し上げられるので、側部210が上方向に伸長する。
本実施形態では前方部214におけるシリンダ部212及びピストン部213のみにガスが圧入され、後方部215にはガスが圧入されないように設定されている。
また、本実施形態では乗員Pにおける肘の前方側のシリンダ部212を押し上げることで、前腕部が載置される側部210の上面において肘位置の前後で面の延在方向の局所的な変化が生じることになる。この局所的な変化が生じている部位が規制部81であり、乗員Pの肘が引っ掛かった状態となって肘位置が規制される。すなわち、図3に示した実施形態は、適宜の駆動部の駆動後に、側部が移動して規制部が形成される形態である。
側部220は、上記側部2を変形して成る長尺部材である。
側部220は、図4(a)に示すように、後部4と連結される後端部と、乗員Pの前腕部が載置される部位との上下高さが異なるように形成され、両部位を前方に向かって下方に傾斜する傾斜部221によって接続されている。側部220は、上記側部2と同様に、後部4を中心として回動可能となっている。
側部220において、傾斜部221より前方でかつ手先が載置される部位が前方部222であり、傾斜部221より前方でかつ肘が載置される部位が後方部223である。図4に示す実施形態では、傾斜部221と後方部223との接続部位が、面の延在方向の局所的な変化が生じている部位であるので規制部82となる。すなわち、図4に示した実施形態は、適宜の駆動部の駆動前に、側部に規制部が予め形成されている形態である。
駆動形態について詳述すると、側部220が駆動部4を中心として前方部222が上方に移動するように回動する。前方部222が上方に移動することで、上記側部2と同様に、乗員Pの前腕部による突張り状態が実現するので、乗員Pの前方への移動の低減又は抑制に寄与することができる。
また、側部220が回動したときに乗員Pの前腕部が側部220に沿って自重でずり落ちる可能性があるが、本実施形態では回動後に水平方向に対して凹状と成る規制部82に乗員Pの肘が引っ掛かった状態となって肘位置及び前腕部の位置が規制される。
第2回動部232は、乗員Pの肘から手先までの前腕部が載置される部位であり、特に後方側の長さは乗員Pがくつろいだ状態で容易に肘を載置可能な位置まで延在していると良い。
第1駆動部311は、駆動信号が入力されると後部4と第1回動部231との連結部位に対して動力を作用させて、第1回動部231を回動させる。
第2駆動部312は、駆動信号が入力されると回動軸233に対して動力を作用させて、第1回動部231に対して第2回動部232を回動させる。
駆動部310は、上記駆動部3と同様に、衝突又は衝突予測を検知部5が検知したときに駆動する。
駆動形態について詳述すると、検知部5が衝突又は衝突予測を検知すると駆動部310が駆動する。第1駆動部311は後部4を中心として第1回動部231を前方側が上方に移動するように回動させると共に、第2駆動部312は回動軸233を中心として前方部234がシート100の幅方向内側に移動するように回動させる。
Claims (5)
- 車両の乗員が着座するシートの側方に設けられるアームレストであって、
前記乗員の左右両側に一対設けられ、前記乗員の前腕部が載置可能なように前後方向に延在する側部と、
駆動により前記側部を移動可能な駆動部と、を備え、
衝突時又は衝突予測時に、前記駆動部は前記側部の前方部を上方へ移動させる、
アームレスト。 - 前記駆動部は、前記側部の後方部を上方に移動させると共に、前記前方部を前記後方部に対して相対的に上方となるように移動させる、
請求項1に記載のアームレスト。 - 前記駆動部は、後方部を前方へ移動させる、
請求項1又は2に記載のアームレスト。 - 前記側部は、少なくとも前記駆動部が駆動したときに後方部に前記乗員の肘の位置を規制する規制部を有する、
請求項1〜3のいずれかに記載のアームレスト。 - 前記駆動部は、前記前方部をシート幅方向内側に移動させる、
請求項1〜4のいずれかに記載のアームレスト。
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