JP2018171991A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の保護性能を向上させる。【解決手段】乗員保護装置10は、車両1のシート4の側に設けられ、シート4に着座した乗員の腕部を載置可能なアームレスト5と、アームレスト5に設けられ、アームレスト5からアームレストエアバッグ22を展開するアームレストエアバッグ装置20と、車両1の衝突を検知または予測した場合にアームレストエアバッグ22を展開させる制御部19と、を有する。アームレスト5から展開するアームレストエアバッグ22は、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開し、乗員の顎部に至る高さに展開する。【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば自動車といった車両の乗員保護装置に関する。
自動車では、フロントエアバッグなどのエアバッグを乗員の周囲で展開し、エアバッグに乗員を倒れ込ませることなどにより、衝突の際に乗員に作用する衝撃を吸収している(特許文献1)。
特開2016−037134号公報
しかしながら、たとえばシートの前で展開されるフロントエアバッグなどは、シートの周囲に配置された内装部材からシートに着座した乗員へ向かって基本的に前から後へ大きく展開させる必要があり、しかも、その大きく展開した状態において乗員の荷重を吸収する必要がある。
このため、フロントエアバッグなどで用いるインフレータでは、多くの高圧ガスを瞬時に発生させる必要がある。また、フロントエアバッグの展開を開始させてから、フロントエアバッグが荷重を吸収できる状態に展開するまでには、瞬時的にではあるにせよ時間がかかる。
このようにシートの周囲に配置された内装部材からシートに着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開容量と効果とのバランスが基本的に良くない。
しかも、多様な衝突による乗員の倒れに対応させるためにエアバッグの幅といったサイズを大きくしたり、即時性を高めるために展開速度を速めようとしたりした場合には、さらにバランスが悪化してゆくことになる。
また、車両が衝突した場合、乗員の身体では、腰部を中心として上体が前へ倒れるだけでなく、乗員の頭部が前へ倒れる可能性がある。
このように乗員保護装置では、乗員の保護性能を向上させることが求められている。
本発明に係る車両の乗員保護装置は、車両のシートの側に設けられ、前記シートに着座した乗員の腕部を載置可能なアームレストと、前記アームレストに設けられ、前記アームレストからアームレストエアバッグを展開するアームレストエアバッグ装置と、前記車両の衝突を検知または予測した場合に前記アームレストエアバッグを展開させる制御部と、を有し、前記アームレストから展開する前記アームレストエアバッグは、前記シートに着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開し、乗員の顎部に至る高さに展開する。
好適には、前記アームレストエアバッグは、展開上部に、乗員の顎部に下側から当たる顎受部を有し、前記顎受部は、乗員の顎部の形状に対応する凹面形状を有する、とよい。
好適には、前記アームレストエアバッグは、展開上部において前記顎受部の前側に、前記顎受部より上へ突出して乗員の頭部の前面と当たる前受部を有する、とよい。
好適には、前記アームレストエアバッグは、展開上部において前記顎受部の左右両側に、前記顎受部より上へ突出して乗員の頭部の側面と当たる一対の側受部を有する、とよい。
好適には、前受部および一対の前記側受部は連結されて、乗員の頭部の形状に対応した凹曲面形状を形成する、とよい。
好適には、前記アームレストおよび前記アームレストエアバッグ装置は、前記シートの左右両側に一対で設けられ、右側の前記アームレストエアバッグと左側の前記アームレストエアバッグとは、左右対称に展開して、前記シートに着座した乗員の上体の前において互いに接する、とよい。
好適には、前記アームレストおよび前記アームレストエアバッグ装置は、前記シートの左右両側に一対で設けられ、左右の中の一方のアームレストエアバッグは、前記シートに着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開して、乗員の顎部に至る高さに展開し、左右の中の他方のアームレストエアバッグは、一方の前記アームレストエアバッグの下側で展開し、一方の前記アームレストエアバッグを下から支える、とよい。
好適には、一方の前記アームレストエアバッグは、乗員をシートに着座した状態に拘束するシートベルトに沿って上へ展開する、とよい。
本発明では、アームレストから展開するアームレストエアバッグは、シートに着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開し、乗員の顎部に至る高さに展開する。
よって、シートの近くにおいてアームレストエアバッグを展開させて、短時間の中に乗員を支持することができる。
その結果、衝突の際に、乗員はアームレストエアバッグにより前への移動が抑制されて、シートに着座した状態に維持され易くなる。
しかも、シートに着座した乗員の頭部が前へ倒れるような場合であっても、その顎部をアームレストエアバッグにより下から支えることができる。
乗員保護装置は、乗員の近くで展開するアームレストエアバッグにより、乗員についてのシートに着座した姿勢を維持でき、しかも、頭部の前屈を抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係る乗員保護装置を適用可能な自動車の説明図である。 図2は、フロントエアバッグによる乗員保護性能の説明図である。 図3は、本発明に係る乗員保護装置のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の正面図である。 図5は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の平面図である。 図6は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の側面図である。 図7は、第2実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の説明図である。 図8は、顎受部と乗員の顎部との接触状態の説明図である。 図9は、第3実施形態の顎受部と乗員の顎部との接触状態の説明図である。 図10は、第4実施形態に係るアームレストエアバッグ装置の説明図である。 図11は、左アームレストエアバッグの展開上部を、上から見た説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10を適用可能な自動車1の説明図である。
図1には、上から見た自動車1が図示されている。自動車1は、車両の一例である。
図1の自動車1は、車体2を有する。車体2の乗員室3内には、乗員が着座する複数のシート4が配置される。右前のシート4の前には、図示外のハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルが配置される。シート4に着座した乗員がハンドルなどを操作することにより、自動車1は前進、停止、後退、右折、左折をする。
ところで、自動車1は、走行中に他の自動車1などと衝突することがある。衝突の入力は車体2に前面であることもあるし、側面であることもある。また、前面においても、中央に入力されるフルラップ衝突、横へずれるオフセット衝突、斜めに入力される衝突などがある。
これらの各種の衝突形態に対応するために、自動車1では、シートベルト装置14とともに、各種のエアバッグ装置が用いられる。
図2は、フロントエアバッグ18による乗員保護性能の説明図である。
図2(A)では、シート4に着座した乗員の前には、シートベルト15が掛け渡されている。また、シート4の前では、フロントエアバッグ18が展開している。
この場合、シート4に着座した乗員は、シートベルト15により拘束され、シート4に着座したまま、上体が前へ倒れる。前へ倒れた上体は、展開したフロントエアバッグ18に倒れ込む。
これにより、衝突の際に乗員に作用する衝撃を、吸収することができる。
しかしながら、たとえばシート4の前で展開されるフロントエアバッグ18などは、シート4の周囲に配置された内装部材からシート4に着座した乗員へ向かって基本的に前から後へ大きく展開させる必要があり、しかも、その大きく展開した状態において乗員の荷重を吸収する必要がある。
このため、フロントエアバッグ18などで用いるインフレータでは、多くの高圧ガスを瞬時に発生させる必要がある。また、フロントエアバッグ18の展開を開始させてから、フロントエアバッグ18が荷重を吸収できる状態に展開するまでには、瞬時的にではあるにせよ時間がかかる。
このようにシート4の周囲に配置された内装部材からシート4に着座した乗員へ向かって展開させるエアバッグでは、展開容量と効果とのバランスが基本的に良くない。
しかも、多様な衝突による乗員の倒れに対応させるためにエアバッグの幅といったサイズを大きくしたり、即時性を高めるために展開速度を速めようとしたりした場合には、さらにバランスが悪化してゆくことになる。
また、自動車1が衝突した場合、乗員の身体では、腰部を中心として上体が前へ倒れるだけでなく、乗員の頭部が前へ倒れる可能性がある。
このように乗員保護装置では、乗員の保護性能を向上させることが求められている。
図3は、本発明に係る乗員保護装置10のブロック図である。
図3において、乗員保護装置10は、撮像センサ11、衝突センサ12、タイマ13、シートベルト装置14、アームレストエアバッグ装置20、およびこれらが接続される制御部19、を有する。
撮像センサ11は、たとえば車体2のフロントガラスの内側に前向きに配置され、自動車1の前方の車外の画像を撮像する。
衝突センサ12は、たとえば車体2に取り付けられた加速度センサであり、車体2に作用する衝突の衝撃を検出する。
タイマ13は、時間を計測する。
シートベルト装置14は、シートベルト15、図示外のリトラクタなどを有する。シートベルト15は、シート4に着座した乗員の前に掛け渡される。リトラクタは、車体2のたとえばBピラーなどに設けられ、シートベルト15を巻き取る。
図4から図6は、第1実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。
図4は車体2の前側から見た正面図、図5は車体2の上側から見た平面図、図6は車体2の左側から見た側面図である。
図4から図6に示すように、シート4の背部の左右両側には、左右一対のアームレスト5が取り付けられる。なお、アームレスト5は、シート4の左右両側に設けられていればよく、シート4の左右両側に位置する内装部材であるドアパネルやセンターコンソールに形成されてもよい。
各アームレスト5は、シート4の座面より上側において、自動車1の前後方向に沿って延在する。
これにより、乗員は、左右の両腕部を、左右一対のアームレスト5の上に載せた姿勢で、シート4に着座できる。
助手席の乗員や後部座席の乗員だけでなく、運転席の乗員であってもたとえば自動運転中であれば、図4から図6に示す姿勢でシート4に着座できる。
左右一対のアームレスト5の各々には、アームレストエアバッグ装置20が内蔵される。アームレストエアバッグ装置20は、インフレータを内蔵するエアバッグ本体21、エアバッグ本体21から展開するアームレストエアバッグ22を有する。
そして、右側のアームレストエアバッグ装置20では、図4に示すように、アームレストエアバッグ22が、アームレスト5の左側の内面から、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ向けて展開する。そして、上へ向けて展開したアームレストエアバッグ22の上端部は、左右方向右側へ向けて湾曲して、乗員の顎部に至る高さに展開する。
また、左側のアームレストエアバッグ装置20では、図4に示すように、アームレストエアバッグ22が、アームレスト5の右側の内面から、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ向けて展開する。そして、上へ向けて展開したアームレストエアバッグ22の上端部は、左右方向左側へ向けて湾曲して、乗員の顎部に至る高さに展開する、
そして、右側のアームレストエアバッグ22と、左側のアームレストエアバッグ22とは、左右対称に展開して、シート4に着座した乗員の上体の前において互いに接する。
制御部19は、自動車1の衝突を検知または予測した場合、シートベルト装置14、およびアームレストエアバッグ装置20を作動させる。
たとえば、制御部19は、撮像センサ11の撮像画像に基づいて、自動車1の衝突を予測する。
そして、制御部19は、自動車1の衝突を予測した場合に、タイマ13により計測されるタイミングにおいて、シートベルト装置14およびアームレストエアバッグ装置20を作動させる。シートベルト装置14は、制御部19の制御により、衝突前にシートベルト15を巻き取るプリテンション動作を実施する。一対のアームレストエアバッグ装置20は、インフレータを点火し、高圧ガスによりアームレストエアバッグ22を展開する。右側のアームレストエアバッグ22と、左側のアームレストエアバッグ22とは、左右対称に展開して、シート4に着座した乗員の上体の前において互いに接する。また、それらの上端部は、乗員の顎部の下側において左右へ開き、その間に乗員の顎部が位置している。
これにより、乗員は、腰部および背面がシート4に接した状態に押さえられ、維持される。
また、頭部が前屈しようとしても、顎部が、一対のアームレストエアバッグ22の開いた先端部に当たって支えられ、それ以上には前屈しなくなる。
なお、制御部19は、その後にたとえば衝突センサ12の衝突検出に基づいて自動車1の衝突を判断した場合においてフロントエアバッグ装置16をさらに作動させ、フロントエアバッグ18を展開させてもよい。
以上のように、本実施形態では、アームレスト5から展開するアームレストエアバッグ22は、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開し、乗員の顎部に至る高さに展開する。
よって、シート4の近くにおいてアームレストエアバッグ22を展開させて、短時間の中に乗員を支持することができる。
その結果、衝突の際に、乗員はアームレストエアバッグ22により前への移動が抑制されて、シート4に着座した状態に維持され易くなる。
しかも、シート4に着座した乗員の頭部が前へ倒れるような場合であっても、その顎部をアームレストエアバッグ22により下から支えることができる。
乗員保護装置10は、乗員の近くで展開するアームレストエアバッグ22により、乗員についてのシート4に着座した姿勢を維持でき、しかも、頭部の前屈を抑制できる。
本実施形態では、アームレスト5およびアームレストエアバッグ装置20は、シート4の左右両側に一対で設けられ、右側のアームレストエアバッグ22と左側のアームレストエアバッグ22とは、左右対称に展開して、シート4に着座した乗員の上体の前において互いに接する。
これにより、左右から別々に展開したアームレストエアバッグ22は、顎などの頭部の荷重が上から作用したとしても、それに抗するように機能することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図7は、第2実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。図7は車体2の前側から見た正面図である。
図7において、右側のアームレストエアバッグ装置20の右アームレストエアバッグ23と、左側のアームレストエアバッグ装置20の左アームレストエアバッグ24と、は非対称な形状に展開する。
左アームレストエアバッグ24は、左側のアームレスト5の右側の内面からシートベルト15に沿って上へ展開する。
そして、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開した左アームレストエアバッグ24の展開上部には、乗員の顎部に下側から当たる顎受部25が形成される。
顎受部25は、図8に示すように、乗員の顎部の形状に対応する凹面形状を有する。
図8は、顎受部25と乗員の顎部との接触状態の説明図である。
図8において、顎受部25は、乗員の顎部の下面に沿った湾曲凹面形状を有する。乗員の顎部は、湾曲凹面形状の顎受部25の上に乗る。
右アームレストエアバッグ23は、右側のアームレスト5の左側の内面から左方向へ向かって展開する。右アームレストエアバッグ23は、基本的にシートベルト15より下側において展開する。右アームレストエアバッグ23の上面は、左アームレストエアバッグ24の下面に当たり、左アームレストエアバッグ24を下側から支える。これにより、左アームレストエアバッグ24は、上からの荷重が作用したとしても、右へ倒れ難くなる。
以上のように、本実施形態では、アームレスト5およびアームレストエアバッグ装置20は、シート4の左右両側に一対で設けられ、左右の中の一方の左アームレストエアバッグ24は、シート4に着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開して乗員の顎部に至る高さに展開し、他方の右アームレストエアバッグ23は、一方の左アームレストエアバッグ24の下側で展開して一方の左アームレストエアバッグ24を下から支える。よって、顎などの頭部の荷重が上から作用したとしても、それに抗するように機能することができる。
本実施形態では、上側で展開する一方の左アームレストエアバッグ24は、乗員をシート4に着座した状態に拘束するシートベルト15に沿って上へ展開する。
本実施形態では、左アームレストエアバッグ24の展開上部に形成された顎受部25は、乗員の顎部の形状に対応する凹面形状を有し、乗員の顎部に下側から当たる。
よって、左アームレストエアバッグ24は、乗員の顎部に対して面状に接触し、一点で接する場合のように局所的に大きな圧力を顎部に対して作用させ難い。
左アームレストエアバッグ24を、顎部に対して下から当てているにもかかわらず、顎部に対して局所的で強い力を作用させないようにできる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図9は、第3実施形態の顎受部25と乗員の顎部との接触状態の説明図である。
図9において、顎受部25は、乗員の顎部の下面および前面に沿った凹形状を有する。
乗員の顎部は、凹形状の顎受部25の中に入り込む。この際、顎部の前面は、凹形状の顎受部25により顎受部25の前に形成された前受部26と当たる。
以上のように、本実施形態では、左アームレストエアバッグ24の展開上部には、凹形状の顎受部25の前側において、顎受部25より上へ突出して乗員の頭部の前面と当たる前受部26が形成される。
よって、左アームレストエアバッグ24は、顎部の前側から下側にかけて接触でき、左アームレストエアバッグ24が顎部に当たる際に頭部に作用させる力を更に分散させることができる。
しかも、前受部26は、乗員の頭部の前面と当たるので、頭部が少しでも前屈しようとする場合には、前受部26および顎受部25により、頭部を倒れないように押さえて支えることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る自動車1の乗員保護装置10について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を使用し、その説明を省略する。また、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図10は、第4実施形態に係るアームレストエアバッグ装置20の説明図である。図10は車体2の前側から見た正面図である。
図11は、左アームレストエアバッグ24の展開上部を、上から見た説明図である。
図10および図11に示すように、左アームレストエアバッグ24の展開上部には、凹形状の顎受部25が形成される。
そして、凹形状の顎受部25の前側には、展開上部の上面から上へ突出した湾曲壁部27が形成される。
湾曲壁部27は、顎受部25の右側から前側を経由して左側にわたって立設される。
そして、湾曲壁部27は、顎受部25に顎部が入った頭部についての左頬側面、前面および右頬側面の周囲に立設される。
この場合、頭部が前屈する場合、頭部の前面が湾曲壁部27の中央部分に当たり、それ以上に倒れ難くなる。
また、頭部が左右へ倒れたり、左右へ回転したりする場合、頭部の左頬側面または右頬側面が湾曲壁部27の左側部分または右側部分に当たり、それ以上に倒れたり回転したりし難くなる。
以上のように、本実施形態では、乗員の頭部の形状に対応した凹曲面形状の湾曲壁部27が、顎受部25の周囲に立設けられる。
この湾曲壁部27は、前受部26、および顎受部25より上へ突出して乗員の頭部の側面と当たる左右一対の側受部として機能し得る。
これにより、左アームレストエアバッグ24の展開上部において顎受部25より上へ突出している湾曲壁部27は、頭部の荷重により倒れて変形することが起き難くなる。頭部を好適に支えることができる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
1…自動車(車両)、2…車体、3…乗員室、4…シート、5…アームレスト、10…乗員保護装置、11…撮像センサ、12…衝突センサ、13…タイマ、14…シートベルト装置、15…シートベルト、16…フロントエアバッグ装置、17…エアバッグ本体、18…フロントエアバッグ、19…制御部、20…アームレストエアバッグ装置、21…エアバッグ本体、22…アームレストエアバッグ、23…右アームレストエアバッグ、24…左アームレストエアバッグ、25…顎受部、26…前受部、27…湾曲壁部(前受部、一対の側受部)。

Claims (8)

  1. 車両のシートの側に設けられ、前記シートに着座した乗員の腕部を載置可能なアームレストと、
    前記アームレストに設けられ、前記アームレストからアームレストエアバッグを展開するアームレストエアバッグ装置と、
    前記車両の衝突を検知または予測した場合に前記アームレストエアバッグを展開させる制御部と、
    を有し、
    前記アームレストから展開する前記アームレストエアバッグは、前記シートに着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開し、乗員の顎部に至る高さに展開する、
    車両の乗員保護装置。
  2. 前記アームレストエアバッグは、展開上部に、乗員の顎部に下側から当たる顎受部を有し、
    前記顎受部は、乗員の顎部の形状に対応する凹面形状を有する、
    請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  3. 前記アームレストエアバッグは、展開上部において前記顎受部の前側に、前記顎受部より上へ突出して乗員の頭部の前面と当たる前受部を有する、
    請求項2記載の車両の乗員保護装置。
  4. 前記アームレストエアバッグは、展開上部において前記顎受部の左右両側に、前記顎受部より上へ突出して乗員の頭部の側面と当たる一対の側受部を有する、
    請求項2または3記載の車両の乗員保護装置。
  5. 前受部および一対の前記側受部は連結されて、乗員の頭部の形状に対応した凹曲面形状を形成する、
    請求項4記載の車両の乗員保護装置。
  6. 前記アームレストおよび前記アームレストエアバッグ装置は、前記シートの左右両側に一対で設けられ、
    右側の前記アームレストエアバッグと左側の前記アームレストエアバッグとは、左右対称に展開して、前記シートに着座した乗員の上体の前において互いに接する、
    請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  7. 前記アームレストおよび前記アームレストエアバッグ装置は、前記シートの左右両側に一対で設けられ、
    左右の中の一方のアームレストエアバッグは、前記シートに着座した乗員の上体の前面に沿って下から上へ展開して、乗員の顎部に至る高さに展開し、
    左右の中の他方のアームレストエアバッグは、一方の前記アームレストエアバッグの下側で展開し、一方の前記アームレストエアバッグを下から支える、
    請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  8. 一方の前記アームレストエアバッグは、乗員をシートに着座した状態に拘束するシートベルトに沿って上へ展開する、
    請求項7記載の車両の乗員保護装置。
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