JP2018159393A - 旋回座軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯車輪を組み付けていない状態で一対の軌道輪の間からころが脱落してしまうのを防止することができる旋回座軸受を提供する。
【解決手段】旋回座軸受10は、環状に形成されかつ互いに軸方向に対向する軌道面21A1,31A1を有する一対の軌道輪11,12と、一対の軌道輪11,12における軌道面21A1,31A1の間に転動自在に設けられる複数のころ13と、ころ13の径方向外側に配置された状態で一方の軌道輪12に連結される歯車輪16と、複数のころ13の周方向の間隔を保持する保持器17とを備え、保持器17が、周方向に分割された複数の分割体34によって構成され、少なくとも一方の軌道輪12には、ころ13の径方向外側において軌道面31A1よりも軸方向に突出する段部41が形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】旋回座軸受10は、環状に形成されかつ互いに軸方向に対向する軌道面21A1,31A1を有する一対の軌道輪11,12と、一対の軌道輪11,12における軌道面21A1,31A1の間に転動自在に設けられる複数のころ13と、ころ13の径方向外側に配置された状態で一方の軌道輪12に連結される歯車輪16と、複数のころ13の周方向の間隔を保持する保持器17とを備え、保持器17が、周方向に分割された複数の分割体34によって構成され、少なくとも一方の軌道輪12には、ころ13の径方向外側において軌道面31A1よりも軸方向に突出する段部41が形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、旋回座軸受に関する。
シールド掘進機のカッターヘッド用軸受や大型建設機械のターンテーブル用軸受等の旋回部に使用される旋回座軸受には、内輪及び外輪と、これらの間に転動可能に設けられた1列又は複数列のころと、ころの周方向の間隔を保持する保持器と、外輪の外周側に固定されるとともに外歯を有する歯車輪とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の旋回座軸受のうち、特に大型のシールド掘進機に用いられるものは非常に大径となるため、そのままでは陸上を運搬することが困難になる。そのため、内輪、外輪、及び歯車輪は、いずれも周方向の所定位置で複数の分割体に分割され、運搬後に複数の分割体を組み立てることによって環状に形成されている。また、保持器についても複数の分割体により構成される場合がある。
特許文献1に記載された旋回座軸受のように、内輪、外輪、及び歯車輪をそれぞれ複数の分割体によって構成することは、それぞれを一体型(周方向に連続した環状体)とする場合に比べて部品の製造や組立に高い技術や精度が要求され、かつ高コストとなる。
そのため、運搬が可能であれば外径の小さい部品だけでも一体型に形成することが望まれる。そのため、例えば最も外径が大きい歯車輪のみを分割型とし、内輪及び外輪をそれぞれ一体型とすることが考えられる。そして、一体型とされた内輪及び外輪は、工場において転動体と共に予め組み立てることができ、組み立てた状態の内輪、外輪、及び転動体(以下、「中間組立体」ともいう)を、運搬車に搭載して運搬することができる。
そのため、運搬が可能であれば外径の小さい部品だけでも一体型に形成することが望まれる。そのため、例えば最も外径が大きい歯車輪のみを分割型とし、内輪及び外輪をそれぞれ一体型とすることが考えられる。そして、一体型とされた内輪及び外輪は、工場において転動体と共に予め組み立てることができ、組み立てた状態の内輪、外輪、及び転動体(以下、「中間組立体」ともいう)を、運搬車に搭載して運搬することができる。
しかしながら、この場合、図7に示すように、中間組立体の中心軸Oを上下方向に向けた状態で運搬車に搭載できず、中心軸Oを斜めや水平にして搭載しなければならない可能性もある。外輪112と内輪111との間に配置されスラスト荷重を受けるころ113は、通常は、2点鎖線で示すように、歯車輪116によって径方向外側への移動が規制されているが、運搬時には歯車輪116が組み付けられていないため、中心軸Oを斜め又は水平にすると、外輪112と内輪111との間に配置されたころ113が矢印Cで示すように径方向外側へ脱落してしまう可能性がある。
本発明は、歯車輪を組み付けていない状態で一対の軌道輪の間から転動体が脱落してしまうのを防止することができる旋回座軸受を提供することを目的とする。
(1)本発明の旋回座軸受は、環状に形成されかつ互いに軸方向に対向する軌道面を有する一対の軌道輪と、一対の前記軌道輪における前記軌道面の間に転動自在に設けられる複数のころと、前記ころの径方向外側に配置された状態で一方の前記軌道輪に連結される歯車輪と、複数の前記ころの周方向の間隔を保持する保持器とを備えている旋回座軸受であって、前記保持器が、周方向に分割された複数の分割体によって構成され、少なくとも一方の前記軌道輪には、前記ころの径方向外側において前記軌道面よりも軸方向に突出する段部が形成されている。
この構成によれば、一対の軌道輪ところと保持器とを組み立てた状態で、中心軸を傾斜又は水平にした場合であっても、ころが段部に接触することによって径方向外方への移動が制限され、一対の軌道輪の間からころが脱離するのを防止することができる。
(2)上記構成において、前記段部の高さは、前記ころの端面の外周縁における面取部の高さと、前記ころの外周面におけるクラウニング部の高さと、前記ころと前記軌道面との間のアキシアルすきまとの総和よりも大きいことが望ましい。
このような構成によって、ころの脱離を確実に防止することができる高さに段部を形成することができる。また、上記の関係を満たす限りにおいて段部の高さを可及的に小さくすることができるので、段部を形成するための加工を少なくし、材料の無駄を抑制することができる。
このような構成によって、ころの脱離を確実に防止することができる高さに段部を形成することができる。また、上記の関係を満たす限りにおいて段部の高さを可及的に小さくすることができるので、段部を形成するための加工を少なくし、材料の無駄を抑制することができる。
(3)上記構成において、前記歯車輪が、周方向の複数箇所で分割された複数の分割体によって構成され、前記一対の軌道輪が、それぞれ周方向に連続した環状体によって構成されていることが好ましい。
このように、一対の軌道輪が周方向に連続した環状体に形成され、歯車輪が、周方向の複数箇所で分割された複数の分割体によって構成されている場合に、本発明は特に有用である。
このように、一対の軌道輪が周方向に連続した環状体に形成され、歯車輪が、周方向の複数箇所で分割された複数の分割体によって構成されている場合に、本発明は特に有用である。
(4)上記構成において、前記保持器の外周面と前記歯車輪の内周面との径方向の間隔t2と、前記保持器の外周面と前記段部との径方向の間隔t1とは、t1>t2の関係を有していることが好ましい。
このような構成によって、旋回座軸受の全体を組み立てた状態において、保持器が段差部に接触するのを防止し、保持器の摩耗又は損傷を抑制することができる。
このような構成によって、旋回座軸受の全体を組み立てた状態において、保持器が段差部に接触するのを防止し、保持器の摩耗又は損傷を抑制することができる。
(5)上記構成において、前記段部は、前記軌道輪の全周に形成されていることが好ましい。
このような構成によって、段部を形成するための切削等の加工を行いやすくすることができる。
このような構成によって、段部を形成するための切削等の加工を行いやすくすることができる。
本発明によれば、運搬の際に一対の軌道輪の間からころが脱落してしまうのを防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の旋回座軸受の実施形態を詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る旋回座軸受を示す断面図である。旋回座軸受10は、一対の軌道輪としての内輪11及び外輪12と、歯車輪16と、転動体としてのころ13,14,15とを備えている。図1中のOは、旋回座軸受10の中心軸(回転中心)を示す。以下の説明においては、中心軸Oに沿った方向を上下方向とする。
図1は、第1の実施形態に係る旋回座軸受を示す断面図である。旋回座軸受10は、一対の軌道輪としての内輪11及び外輪12と、歯車輪16と、転動体としてのころ13,14,15とを備えている。図1中のOは、旋回座軸受10の中心軸(回転中心)を示す。以下の説明においては、中心軸Oに沿った方向を上下方向とする。
内輪11は、円環状の第1の内輪部21と、円環状の第2の内輪部22との2部材により構成されている。第1の内輪部21は、軸方向一方側(図1の上側)に配置され、第2の内輪部22は、軸方向の他方側(図1の下側)に配置されている。そして、第1の内輪部21の下端面21aと、これに対向する第2の内輪部22の上端面22aとが互いに重ね合わされている。
第1の内輪部21には軸方向に貫通する挿通孔21bが形成され、第2の内輪部22の上端面22aには、挿通孔21bに対応する雌ねじ22bが形成されている。そして、挿通孔21bに挿通され、雌ねじ22bに螺合されたボルト(図示省略)によって、第1の内輪部21の上端面に取り付けられる他の部材(例えば、シールド掘進機のフレーム)が固定される。また、第1の内輪部21と第2の内輪部22とは、互いに重ね合わされた部分において図示しないボルト等の結合部材によって連結されている。
第1の内輪部21には、中心軸Oに垂直な1つの軌道面21A1と、中心軸Oに沿った軌道面21B1とが形成されている。また、第2の内輪部22には、中心軸Oに垂直な軌道面22A1が形成されている。
外輪12は、円環状に形成されている。外輪12には、中心軸Oに垂直な2つの軌道面31A1,31A2と、中心軸Oに沿った1つの軌道面31B1とが形成されている。軌道面31A1及び軌道面31B1は、それぞれ第1の内輪部21に形成された軌道面21A1及び21B1に対向して配置されている。そして、軌道面31A,31B1と、軌道面21A1,21B1との間には、ころ13、14が転動自在に設けられている。また、軌道面31A2は、第2の内輪部22に形成された軌道面22A1に対向して配置されている。そして、軌道面31A2と軌道面22A1との間には、ころ15が転動自在に設けられている。
外輪12は、円環状に形成されている。外輪12には、中心軸Oに垂直な2つの軌道面31A1,31A2と、中心軸Oに沿った1つの軌道面31B1とが形成されている。軌道面31A1及び軌道面31B1は、それぞれ第1の内輪部21に形成された軌道面21A1及び21B1に対向して配置されている。そして、軌道面31A,31B1と、軌道面21A1,21B1との間には、ころ13、14が転動自在に設けられている。また、軌道面31A2は、第2の内輪部22に形成された軌道面22A1に対向して配置されている。そして、軌道面31A2と軌道面22A1との間には、ころ15が転動自在に設けられている。
複数のころ13は、保持器17によって周方向の間隔が保持されている。また、複数のころ15は、保持器18によって周方向の間隔が保持されている。ころ13,15は、スラスト荷重を受け、ころ14は、ラジアル荷重を受ける。なお、図1において、ころ13は、径方向に2列に並べて配列されているが、1列に配列されていてもよい。
歯車輪16は、円環状に形成されている。歯車輪16は、外輪12の軸方向一方側(図1の上側)でかつ径方向外側に配置されている。歯車輪16は、外周面に多数の歯33を有しており、歯車としての機能を有している。
外輪12には、軸方向に貫通する挿通孔31bが形成されている。また、歯車輪16には、挿通孔31bに対応して軸方向に貫通する雌ねじ32bが形成されている。そして、挿通孔31bに挿通され雌ねじ32bに螺合されるボルト等(図示省略)によって、外輪12の下端面に取り付けられる他の部材(例えば、シールド掘進機のカッターヘッド)が固定される。また、外輪12と歯車輪16とは、互いに重ね合わされた部分において、図示しないボルト等の結合部材によって連結される。
図2は、外輪12、歯車輪16、及び保持器17を概略的に示す平面図である。
歯車輪16は、周方向の複数箇所で分割されている。言い換えると、歯車輪16は、円弧形状に形成された複数の分割体32により構成されている。そして、歯車輪16の分割体32は、外輪12に連結されることによって、円環状に形成されている。本実施形態の歯車輪16は、周方向に4分割されている。
歯車輪16は、周方向の複数箇所で分割されている。言い換えると、歯車輪16は、円弧形状に形成された複数の分割体32により構成されている。そして、歯車輪16の分割体32は、外輪12に連結されることによって、円環状に形成されている。本実施形態の歯車輪16は、周方向に4分割されている。
これに対して、外輪12は、周方向に連続した1つの環状体によって構成されており、周方向に分割されていない。また、図1に示す内輪11の第1及び第2の内輪部21,22も、それぞれ周方向に連続した1つの環状体によって構成されており、周方向に分割されていない。
保持器17は、歯車輪16と同様に周方向の複数箇所で分割されたセグメント型保持器とされている。言い換えると、保持器17は、円弧形状に形成された複数の分割体34によって構成されている。保持器17の分割体34は、互いに連結されることなく内輪11と外輪12との間に配置されている。本実施形態の保持器17は、周方向に4分割されている。
以上のように、本実施形態の旋回座軸受10は、内輪11及び外輪12が周方向に連続した円環状に形成されており、これらところ13,14,15と保持器17,18とを予め工場内で組み立てた状態で運搬することができる。これに対して、最も外径の大きい歯車輪16は、複数の分割体32により構成されており、内輪11、外輪12、ころ13,14,15、保持器17,18からなる中間組立体とは別に、分解された状態で運搬され、工事現場等において中間組立体に組み付けられる。
以上のような中間組立体を運搬するとき、中心軸Oを上下方向に向けた状態で運搬車に搭載できず、中心軸Oを傾斜又は水平にしなければならない場合、従来は、図7に示したように、ころ113が径方向外側へ脱離してしまう可能性があった。これは、歯車輪116と同様に保持器117も周方向に複数の分割体で構成されているため、保持器117によってころ113の径方向の移動を制限できないからである。この点、本実施形態では、次に説明するように、外輪12の構造に工夫を施すことによって、ころ13の脱離を防止している。
図3は、図1のA部を示す拡大断面図である。
外輪12における軌道面31A1の径方向外側には、当該軌道面31A1よりも軸方向に突出する段部41が形成されている。この段部41は、保持器17よりも径方向外側に配置されている。また、段部41は、ころ13との間で所定の関係を有している。具体的に段部41は、図4に示すように、その高さTが、ころ13の端面の外周縁におけるR状の面取部13aの高さαと、ころ13の外周面におけるクラウニング部13bの高さβと、軌道面31A1,21A1との間のアキシアルすきまγ(内輪11との間で外輪12が軸方向に動き得るすきま寸法)との間で、次の式(1)の関係を有している。
T>α+β+γ ・・・ (1)
外輪12における軌道面31A1の径方向外側には、当該軌道面31A1よりも軸方向に突出する段部41が形成されている。この段部41は、保持器17よりも径方向外側に配置されている。また、段部41は、ころ13との間で所定の関係を有している。具体的に段部41は、図4に示すように、その高さTが、ころ13の端面の外周縁におけるR状の面取部13aの高さαと、ころ13の外周面におけるクラウニング部13bの高さβと、軌道面31A1,21A1との間のアキシアルすきまγ(内輪11との間で外輪12が軸方向に動き得るすきま寸法)との間で、次の式(1)の関係を有している。
T>α+β+γ ・・・ (1)
つまり、段部41の高さTは、ころ13に関する各高さα,β,γの総和よりも大きい。例えば、高さTは、各高さα,β,γの総和よりも1〜2mm程度大きい寸法とすることができる。したがって、ころ13は、段部41を越えて径方向外側に移動することはない。そのため、内輪11,外輪12、ころ13,14,15、及び保持器17,18からなる中間組立体が、中心軸Oを傾斜又は水平にした状態で運搬車に搭載された場合であっても、ころ13が径方向外側へ脱離することがない。
なお、図3において、段部41の上端は、保持器17の径方向外端部の下端よりも高位置に配置されているが、保持器17は、軸方向への移動量が大きく、段部41の上端より高くなる可能性もあるため、上記式(1)のように段部41の高さTをころ13との関係で設定することが好適である。
図3に示すように、旋回座軸受10の全体を組み立てた状態において、保持器17の外周面17aは、歯車輪16の内周面16a1と間隔t2をあけて配置されている。具体的に、歯車輪16の内周には、保持器17の上下幅よりも小さい範囲で径方向内方へ膨出する膨出部16aが形成され、この膨出部16aの頂面16a1と、保持器17の外周面17aとの間に間隔t2が設けられている。また、保持器17の外周面における上部と下部には、それぞれ上方又は下方に向かうに従って外径が小さくなるテーパー面17bが形成されている。保持器17は、歯車輪16の内周面16a1に接触することで径方向外方への移動が制限されている。
また、段部41と保持器17との径方向の間隔t1と、保持器17と歯車輪16との径方向の間隔t2とは、次の式(2)の関係を有している。
t1>t2 ・・・ (2)
そのため、旋回座軸受10の使用中等に、保持器17が段部41に接触することがなく、段部41に接触することによる保持器17の損傷や摩耗を防止することができる。
t1>t2 ・・・ (2)
そのため、旋回座軸受10の使用中等に、保持器17が段部41に接触することがなく、段部41に接触することによる保持器17の損傷や摩耗を防止することができる。
なお、図3に示す例では、段部41の高さTが高くなるほど、段部41と保持器17との間隔は小さくなり、両者が接触する可能性があるため、段部41の高さTは、上記式(1)の条件を満たす限りにおいて可及的に小さくすることが望ましい。また、段部41は、軌道面31A1に相当する部分を切削することによって形成することができるが、段部41の高さTを可及的に小さくすることによって、外輪12の切削量を少なくすることができるため、材料の無駄を防止し、製造コストの増大を抑制することができる。また、段部41は、外輪12の全周に形成されることによって、段部41を形成するための加工を容易に行うことができるとともに、外輪12の全周にわたってころ13の脱離を防止することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る旋回座軸受を示し、特に図1のA部に相当する拡大断面図である。
本実施形態では、外輪12ではなく、内輪11の第1の内輪部21における軌道面21A1の径方向外側に段部41が形成されている。段部41の高さTは、第1の実施形態と同様に、ころ13との関係で上記式(1)の関係を満たしている。したがって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、段部41は、内輪11だけでなく、第1の実施形態で示したように外輪12にも形成することができる。
本実施形態では、外輪12ではなく、内輪11の第1の内輪部21における軌道面21A1の径方向外側に段部41が形成されている。段部41の高さTは、第1の実施形態と同様に、ころ13との関係で上記式(1)の関係を満たしている。したがって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、段部41は、内輪11だけでなく、第1の実施形態で示したように外輪12にも形成することができる。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る旋回座軸受の、図1のA部に相当する拡大断面図である。
この実施形態では、段部41が、外輪12とは別の円筒状の部材42により構成されており、この円筒状の部材42は、その上端部が軌道面31A1から僅かに突出した状態で外輪12の外周面に嵌合されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
この実施形態では、段部41が、外輪12とは別の円筒状の部材42により構成されており、この円筒状の部材42は、その上端部が軌道面31A1から僅かに突出した状態で外輪12の外周面に嵌合されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態の旋回座軸受10は、3列のころ13,14,15を備えたものであったが、ころ13以外のころ14,15の一方又は双方を省略することができる。また、旋回座軸受10は、ころ13を含む4列以上のころを備えていてもよい。また、旋回座軸受10は、転動体として円筒ころを備えたものに限らず、円すいころを備えたものであってもよい。
例えば、上記実施形態の旋回座軸受10は、3列のころ13,14,15を備えたものであったが、ころ13以外のころ14,15の一方又は双方を省略することができる。また、旋回座軸受10は、ころ13を含む4列以上のころを備えていてもよい。また、旋回座軸受10は、転動体として円筒ころを備えたものに限らず、円すいころを備えたものであってもよい。
歯車輪16及び保持器17の分割数は、上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明は、内輪11,外輪12、ころ13,14,15、及び保持器17,18からなる中間組立体を運搬する形態を採用することが可能であれば、内輪11及び外輪12は、歯車輪16と同様に周方向の複数箇所で分割されていてもよい。
10:旋回座軸受、11:内輪(軌道輪)、12:外輪(軌道輪)、13:ころ、13a:面取部、13b:クラウニング部、16:歯車輪、17:保持器、21A1:軌道面、31A1:軌道面、32:歯車輪の分割体、34:保持器の分割体、41:段部、O:中心軸、T:段部の高さ
Claims (5)
- 環状に形成されかつ互いに軸方向に対向する軌道面を有する一対の軌道輪と、一対の前記軌道輪における前記軌道面の間に転動自在に設けられる複数のころと、前記ころの径方向外側に配置された状態で一方の前記軌道輪に連結される歯車輪と、複数の前記ころの周方向の間隔を保持する保持器とを備えている旋回座軸受であって、
前記保持器が、周方向に分割された複数の分割体によって構成され、
少なくとも一方の前記軌道輪には、前記ころの径方向外側において前記軌道面よりも軸方向に突出する段部が形成されている、旋回座軸受。 - 前記段部の高さが、前記ころの端面の外周縁における面取部の高さと、前記ころの外周面におけるクラウニング部の高さと、前記ころと前記軌道面との間のアキシアルすきまとの総和よりも大きい、請求項1に記載の旋回座軸受。
- 前記歯車輪が、周方向の複数箇所で分割された複数の分割体によって構成され、前記一対の軌道輪が、それぞれ周方向に連続した環状体によって構成されている、請求項1又は2に記載の旋回座軸受。
- 前記保持器の外周面と前記歯車輪の内周面との径方向の間隔t2と、前記保持器の外周面と前記段部との径方向の間隔t1とが、t1>t2の関係を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の旋回座軸受。
- 前記段部が、前記軌道輪の全周に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の旋回座軸受。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112682056A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-04-20 | 湖南师范大学 | 一种用于极硬岩地层下的tbm刀盘 |
-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017055565A patent/JP2018159393A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112682056A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-04-20 | 湖南师范大学 | 一种用于极硬岩地层下的tbm刀盘 |
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