JP2011106633A - タンデム型複列アンギュラ玉軸受 - Google Patents

タンデム型複列アンギュラ玉軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】運転時にのみ潤滑油が供給される用途で、運転再開後の初期潤滑を良好にでき、しかも組立が容易で、且つ、組立完了前の搬送時に各玉が他の物品にぶつかって損傷する事を防止できる構造を実現する。
【解決手段】大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向両側に、それぞれ溝肩部12a、12b、13a、13bを設ける。又、大径側、小径側両保持器3a、4aを、各ポケット10a、11a内から各玉5、5が内径側に抜け出る事を防止できるものとする。これにより、外輪1aと前記大径側、小径側両保持器3a、4aと前記各玉5、5とを互いに組み合わせた状態で、外輪側組立品18として一体的に取り扱える様にする。この様な構成を採用する事によって、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車用のデファレンシャル装置、トランスファ装置等の回転機械装置に組み込まれて、ラジアル荷重及びスラスト荷重が加わった状態で回転する回転軸を支承する為のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の改良に関する。
自動車用のデファレンシャル装置の運転時にピニオン軸には、大きなラジアル荷重及びスラスト荷重が同時に加わる為、このピニオン軸を支持する為の軸受として、ラジアル、スラスト両方向の負荷容量が十分に大きなものを使用する必要がある。この為、従来は、特許文献1等に記載されている様に、接触角の方向が互いに異なる(背面組み合わせ型の)1対の円すいころ軸受により、前記ピニオン軸を前記デファレンシャルケースの内部に、回転自在に支持していた。
しかしながら、転がり軸受の技術分野で周知の様に、円すいころ軸受は玉軸受に比べて、負荷容量が大きい代わりに、動トルク(回転抵抗)が大きい。この為、近年に於ける自動車の省燃費化の流れにより、デファレンシャルケースに対してピニオン軸を支持する為の1対の転がり軸受のうちの少なくとも一方の転がり軸受として、ラジアル、スラスト両方向の荷重を支承可能な、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用する事が、前記特許文献1等に記載されている様に、従来から考えられている。タンデム型複列アンギュラ玉軸受は、運転時に円すいころ軸受の場合の様な大きな滑り接触を伴わないので、動トルクを低く抑えられ、デファレンシャルギヤの抵抗を低くできる。
図9〜11は、この様なタンデム型複列アンギュラ玉軸受の従来構造の1例として、前記特許文献1に記載されたものを示している。この図9〜11に示したタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、外輪1と、内輪2と、大径側、小径側両保持器3、4と、大径側、小径側両玉列を構成する複数個の玉5、5とを備える。このうちの外輪1は、内周面に、互いの内径が異なる、複列アンギュラ型の大径側、小径側両外輪軌道6、7を設けている。又、前記内輪2は、外周面に、互いの外径が異なる、複列アンギュラ型の大径側、小径側両内輪軌道8、9を設けている。又、前記大径側、小径側両保持器3、4は、全体を円環状に構成すると共に、円周方向等間隔の複数箇所にポケット10、11を有する。又、前記大径側玉列を構成する各玉5、5は、前記大径側保持器3の各ポケット10、10内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道6と前記大径側内輪軌道8との間に転動自在に設けられている。又、前記小径側玉列を構成する各玉5、5は、前記小径側保持器4の各ポケット11、11内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道7と前記小径側内輪軌道9との間に転動自在に設けられている。又、この状態で、前記大径側玉列を構成する各玉5、5と前記小径側玉列を構成する各玉5、5とに、互いに同じ向きの(並列組み合わせ型の)接触角が付与されている。これら両列の接触角θ1、θ2の大きさは、同じにする(θ1=θ2)事もできるし、異ならせる(θ1≠θ2)事もできる。
又、前記外輪1は、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向片側(軸方向に関して「片側」とは、図9〜11の左側を言う。反対に、図9〜11の右側を、軸方向に関して「他側」と言う。)に溝肩部を設けておらず、軸方向他側にのみ溝肩部12b、13bを設けている。これに対して、前記内輪2は、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の軸方向両側に、それぞれ溝肩部14a、14b、15a、15bを設けている。又、前記大径側、小径側両保持器3、4は、前記各ポケット10、11内に前記各玉5、5を保持した状態で、これら各玉5、5がこれら各ポケット10、11内から径方向に抜け出る事を阻止できる構成(これら各ポケット10、11の形状)を有している。
上述の様に構成するタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる場合には、先ず、図10に実線で示す様な、内輪側組立品16を組み立てる。この為に、先ず、同図に鎖線で示す様に、前記各玉5、5を、前記大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内に保持する。尚、この大径側保持器3の各ポケット10、10内に保持されている各玉5、5を、この大径側保持器3を弾性変形させる事なく、この大径側保持器3の外径側に最も寄せた状態での、これら各玉5、5の内接円の直径は、少なくとも前記大径側内輪軌道8の軸方向両側部分に存在する溝肩部14a、14bの外径よりも小さい。又、前記小径側保持器4の各ポケット11、11内に保持されている各玉5、5を、この小径側保持器4を弾性変形させる事なく、この小径側保持器4の外径側に最も寄せた状態での、これら各玉5、5の内接円の直径は、少なくとも前記小径側内輪軌道9の軸方向両側に存在する溝肩部15a、15bの外径よりも小さい。そして、上述の様に各玉5、5を大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内に保持したならば、次いで、同図に矢印で示す様に、これら大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5、5を、前記内輪2の外径側に、この内輪2の軸方向他側から進入させる。これにより、同図に実線で示す様に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付ける。この際に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3、4を弾性変形させて、これら各玉5、5の内接円の直径を拡げつつ、前記各溝肩部14b、15a、15bを通過する。そして、通過後は、前記大径側、小径側両保持器3、4の弾性的復元により前記各玉5、5の内接円の直径が縮まり、これら各玉5、5が前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付けられた状態となる。
この様にして前記内輪側組立品16を完成させた状態で、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内から外径側に抜け出る事を阻止されており、且つ、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9から軸方向に抜け出る事を、前記各溝肩部14a、14b、15a、15bによって阻止されている。この為、前記内輪2と前記大径側、小径側両保持器3、4と前記各玉5、5とは、前記内輪側組立品16として一体的に取り扱う事が可能となる。この様な内輪側組立品16を組み立てたならば、その後、図11に示す様に、この内輪側組立品16を前記外輪1の内径側に、この外輪1の軸方向片側から挿入する。これにより、図9に示す様に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付ける事によって、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立てを完了する。尚、図示の構造の場合、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向片側部分には、それぞれ溝肩部が存在しない為、上述の様な内輪側組立体16の挿入作業は、円滑に行える。
上述の様なタンデム型複列アンギュラ玉軸受によれば、このタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、外輪1と内輪側組立品16との、2つの要素に分けて取り扱える。この為、この内輪側組立品16を軸受メーカーで組み立ててから出荷すれば、デファレンシャル装置等の各種回転機械装置の組立現場で、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用箇所に組み付ける作業を容易に行える。
例えば、デファレンシャル装置を構成するピニオン軸の先端寄り(ピニオンギヤ寄り)部分を支持する転がり軸受の場合には、この転がり軸受を構成する外輪を、デファレンシャルケース内に設けた支持孔に締り嵌めで内嵌すると共に、同じく内輪を、前記ピニオン軸の先端寄り部分に締り嵌めで外嵌する必要がある。この理由は、デファレンシャル装置の運転時に、前記外輪及び内輪と相手部材との嵌合部でクリープが発生する事を防止して、これら両嵌合部に、摩耗に基づくがたつきが発生する事を防止する為である。但し、当該転がり軸受の全体を組み立てた状態で、前記外輪を前記支持孔に、前記内輪を前記ピニオン軸の先端寄り部分に、それぞれ締り嵌めで嵌合固定する事はできない。この理由は、この嵌合固定作業に伴い、外輪、内輪各軌道の一部で、各転動体の転動面が接触している部分に、圧痕が形成され、前記転がり軸受の運転時に、過大な振動や騒音が発生する原因となるだけでなく、耐久性が著しく損なわれる為である。従って、当該転がり軸受を、前記支持孔の内周面と前記ピニオン軸の外周面との間に組み付ける場合には、前記外輪を前記支持孔に締り嵌めで内嵌し、前記内輪を前記ピニオン軸の先端寄り部分に締り嵌めで外嵌してから、これら外輪と内輪とを、前記各転動体を介して組み合わせる必要がある。但し、この場合に、これら外輪と内輪とのうちの何れか一方の軌道輪と前記各転動体とを一体に取り扱える構造になっていないと、当該転がり軸受を、前記支持孔の内周面と前記ピニオン軸の外周面との間に組み付ける作業が面倒になる。
これに対し、前述の図9〜11に示した従来のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用する場合には、内輪2を前記ピニオン軸の先端寄り部分に締り嵌めで外嵌する以前から、この内輪2を大径側、小径側両保持器3、4及び各玉5、5と共に、内輪側組立品16として一体的に取り扱える。即ち、この内輪側組立品16を組み立てた状態でも、前記内輪2を前記ピニオン軸に締り嵌めで外嵌する作業を、この内輪2の軸方向端面を押圧する事によって行えば、この外嵌作業に伴って、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9のうち、前記各玉5、5の転動面が接触している部分に、圧痕が形成される事はない。この為、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を前記支持孔の内周面と前記ピニオン軸の外周面との間に、構成部材を損傷せずに組み付ける作業を、容易に行える。
ところが、上述した従来のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合には、次の様な解決すべき問題を抱えている。
第一の問題は、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部が存在しない事に起因する問題である。例えば、一部のデファレンシャル装置の様に、運転時にのみ軸受に潤滑油が供給される装置に、上述した従来のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み付けて使用すると、停止時には、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の下端部に潤滑油が溜まったままの状態にならず、これら大径側、小径側両外輪軌道6、7の下端部の軸方向片側部分を通じて潤滑油が外部に流失する。この為、運転を再開した際の初期潤滑を良好にするのが難しいと言った問題がある。
第二の問題は、前記内輪側組立品16を組み立てた状態で、この内輪側組立品16の径方向の最外部に、複数個の玉5、5が露出した状態となる事に起因する問題である。即ち、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる前の、搬送中に、前記内輪側組立品16を構成する各玉5、5が他の物品にぶつかり易く、これら各玉5、5の転動面に、傷等の損傷が生じ易いと言った問題がある。
上述した何れの問題も、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の耐久性の低下に結び付く問題である為、解決する事が望まれる。
特開2004−124996号公報
本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、上述の様な事情に鑑み、2つの要素に分けて取り扱えると共に、搬送中に複数個の玉が他の物品にぶつかりにくい構造を実現すべく発明したものである。
本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、内周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側外輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側外輪軌道を、それぞれ有する外輪と、外周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側内輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側内輪軌道を、それぞれ有する内輪と、円周方向複数箇所にポケットを有する、直径が比較的大きい円環状の大径側保持器と、円周方向複数箇所にポケットを有する、直径が比較的小さい円環状の小径側保持器と、前記大径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道と前記大径側内輪軌道との間に転動自在に設けられた、大径側玉列を構成する複数個の玉と、前記小径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道と前記小径側内輪軌道との間に転動自在に設けられた、小径側玉列を構成する複数個の玉とを備え、前記大径側玉列を構成する各玉と前記小径側玉列を構成する各玉とに、互いに同じ向きの接触角が付与されている。
特に、本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受に於いては、前記外輪が、前記大径側外輪軌道の軸方向片側部分と前記小径側外輪軌道の軸方向片側部分とのうちの少なくとも一方の部分と、前記大径側外輪軌道の軸方向他側部分と、前記小径側外輪軌道の軸方向他側部分とに、それぞれ溝肩部を有する。
本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、外輪を、大径側外輪軌道の軸方向両側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向両側部分に、それぞれ溝肩部を有するものとする。又、内輪を、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものとする。更に、大径側、小径側両保持器を、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止できる形状を有するものとする。
又は、請求項3に記載した発明の様に、外輪を、大径側外輪軌道の軸方向両側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、この小径側外輪軌道の軸方向片側部分に溝肩部を有しないものとする。又、内輪を、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものとする。更に、大径側、小径側両保持器を、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止でき、且つ、前記外輪と前記大径側、小径側両保持器と前記各玉とをタンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係で組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、互いに近い側の端部同士が軸方向に関して対向する形状を有するものとする。
又は、請求項4に記載した発明の様に、外輪を、大径側外輪軌道の軸方向他側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向両側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側外輪軌道の軸方向片側部分に、溝肩部を有しないものとする。又、内輪を、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものとする。更に、大径側、小径側両保持器を、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止でき、且つ、前記外輪と前記大径側、小径側両保持器と前記各玉とをタンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係で組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、互いの一部同士が係合し、軸方向に関して互いに離れる方向に変位する事を阻止できる形状を有するものとする。
又、本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、例えば、請求項5に記載した様に、自動車の動力伝達系統に組み込まれる機械装置を構成する回転軸(デファレンシャル装置やトランスファ装置を構成するピニオン軸等)を回転自在に支持すると共に、この回転軸に作用するラジアル、アキシアル両方向の荷重を支承する為に、好適に使用する事ができる。
上述の様に構成する本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合には、大径側、小径側両外輪軌道のうちの少なくとも一方の外輪軌道の軸方向両側に溝肩部が設けられている。この為、例えば、一部のデファレンシャル装置の様に、運転時にのみ軸受に潤滑油が供給される装置に、本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み付けて使用する場合には、運転の停止時に、大径側、小径側両外輪軌道のうち、軸方向両側に溝肩部が存在する外輪軌道の下端部に、潤滑油が溜まったままの状態にできる。従って、運転を再開した際の、両列の初期潤滑を良好にできる。即ち、大径側、小径側両外輪軌道のそれぞれの軸方向両側に溝肩部が存在する場合には、運転の停止時に、これら大径側、小径側両外輪軌道の下端部に潤滑油が溜まったままの状態になる。この為、運転を再開した際には、これら両下端部に溜まっている潤滑油によって、両列の初期潤滑を良好にできる。又、大径側、小径側両外輪軌道のうちの何れか一方の外輪軌道にのみ、軸方向両側に溝肩部が設けられている場合には、運転の停止時に、当該一方の外輪軌道の下端部にのみ潤滑油が溜まったままの状態になる。但し、運転の再開と同時に、当該一方の外輪軌道の下端部に溜まった潤滑油の一部が、当該外輪軌道を転走する玉に押されて外部に溢れ出し、これが他方の外輪軌道に入り込む事で、当該一方の外輪軌道を含む列だけでなく、他方の外輪軌道を含む列に関しても、初期潤滑が良好になる。
又、請求項2〜4に記載した発明の場合には、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立て完了時と同じ状態に組み合わせる事により、これら各部品を外輪側組立品として一体的に取り扱う事ができる。
即ち、請求項2に記載した発明の場合、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係に組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、大径側、小径側両保持器の各ポケット内に保持された各玉は、これら各ポケット内から内径側に抜け出る事を阻止されると共に、大径側、小径側両外輪軌道の内側から軸方向に抜け出る事を、これら大径側、小径側両外輪軌道の軸方向両側に存在する溝肩部によって阻止される。従って、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、外輪側組立品として一体的に取り扱う事ができる。
又、請求項3に記載した発明の場合、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係に組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、大径側、小径側両保持器の各ポケット内に保持された各玉は、これら各ポケット内から内径側に抜け出る事を阻止される。又、大径側保持器の各ポケット内に保持された各玉は、大径側外輪軌道の内側から軸方向に抜け出る事を、この大径側外輪軌道の軸方向両側に存在する溝肩部によって阻止される。又、小径側保持器の各ポケット内に保持された各玉は、小径側外輪軌道の内側から軸方向片側に抜け出る事を、小径側保持器が大径側保持器に接触する事によって阻止されると共に、同じく軸方向他側に抜け出る事を、小径側外輪軌道の軸方向他側に存在する溝肩部によって阻止される。従って、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、外輪側組立品として一体的に取り扱う事ができる。
又、請求項4に記載した発明の場合、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係に組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、大径側、小径側両保持器の各ポケット内に保持された各玉は、これら各ポケット内から内径側に抜け出る事を阻止される。又、小径側保持器の各ポケット内に保持された各玉は、小径側外輪軌道の内側から軸方向に抜け出る事を、この小径側外輪軌道の軸方向両側に存在する溝肩部によって阻止される。又、大径側保持器の各ポケット内に保持された各玉は、大径側外輪軌道の内側から軸方向片側に抜け出る事を、大径側、小径側両保持器の一部同士が係合する事に基づいて阻止されると共に、同じく軸方向他側に抜け出る事を、大径側外輪軌道の軸方向他側に存在する溝肩部によって阻止される。従って、外輪と、大径側、小径側両保持器と、大径側、小径側両玉列を構成する各玉とを、外輪側組立品として一体的に取り扱う事ができる。
この結果、請求項2〜4に記載した発明の場合には、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を、外輪側組立品と内輪との、2つの構成要素に分けて取り扱える。この為、この外輪側組立品を軸受メーカー等で組み立ててから出荷すれば、デファレンシャル装置等の各種回転機械装置の組立現場で、本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用箇所に組み付ける作業を容易に行える。
特に、本発明の場合、外輪側組立品を組み立てた状態で、複数個の玉は、外輪の内径側に配置される。この為、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる前の、搬送中に、各玉が他の物品にぶつかって損傷すると言った問題が発生する事を回避できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。 玉を保持した保持器の一部を示す断面図。 外輪側組立品を組み立てる状況を示す断面図。 外輪側組立品と内輪とを組み合わせてタンデム型複列アンギュラ玉軸受を完成させる状況を示す断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。 外輪側組立品を組み立てる状況を示す断面図。 本発明の実施の形態の第3例を示す断面図。 外輪側組立品を組み立てる状況を示す断面図。 従来構造の1例を示す断面図。 内輪側組立品を組み立てる状況を示す断面図。 外輪と内輪側組立品とを組み合わせてタンデム型複列アンギュラ玉軸受を完成させる状況を示す断面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜4は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、外輪1aと、内輪2aと、大径側、小径側両保持器3a、4aと、大径側、小径側両玉列を構成する複数個の玉5、5とを備える。このうちの外輪1aは、内周面に、互いの内径が異なる、複列アンギュラ型の大径側、小径側両外輪軌道6、7を設けている。又、前記内輪2aは、外周面に、互いの外径が異なる、複列アンギュラ型の大径側、小径側両内輪軌道8、9を設けている。又、前記大径側、小径側両保持器3a、4aは、全体を円環状に構成すると共に、円周方向等間隔の複数箇所にポケット10a、11aを有する。又、前記大径側玉列を構成する各玉5、5は、前記大径側保持器3aの各ポケット10a、10a内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道6と前記大径側内輪軌道8との間に転動自在に設けられている。又、前記小径側玉列を構成する各玉5、5は、前記小径側保持器4aの各ポケット11a、11a内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道7と前記小径側内輪軌道9との間に転動自在に設けられている。又、この状態で、前記大径側玉列を構成する各玉5、5と前記小径側玉列を構成する各玉5、5とに、互いに同じ向きの(並列組み合わせ型の)接触角が付与されている。これら両列の接触角θ1、θ2の大きさは、同じにする(θ1=θ2)事もできるし、異ならせる(θ1≠θ2)事もできる。以上に述べた、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の基本的構成に就いては、前述の図9に示した従来構造の場合と同様である。
特に、本例の場合、前記外輪1aは、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向両側に、それぞれ溝肩部12a、12b、13a、13bを設けている。これに対して、前記内輪2aは、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の軸方向片側(軸方向に関して「片側」とは、図1、3〜8の左側を言う。反対に、図1、3〜8の右側を、軸方向に関して「他側」と言う。)にのみ溝肩部14a、15aを設けており、軸方向他側には溝肩部を設けていない。又、前記大径側、小径側両保持器3a、4aは、前記各ポケット10a、11a内に前記各玉5、5を保持した状態で、これら各玉5、5がこれら各ポケット10a、11a内から少なくとも内径側に抜け出る事を阻止できる構成を有している。具体的には、図2に詳示する様に、前記大径側、小径側両保持器3a(4a)の各ポケット10a(11a)の内径側の開口幅(開口部直径)Wを、前記各玉5の直径Dよりも少しだけ小さく(W<D)している。これにより、これら各ポケット10a(11a)の内径側の開口周縁部に、(D−W)/2弱(「弱」はポケット隙間による)の幅寸法を有する係り代17を、全周に亙って設けている。
上述の様に構成するタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる場合には、先ず、図3に実線で示す様な、外輪側組立品18を組み立てる。この為に、先ず、同図に鎖線で示す様に、前記各玉5、5を、前記大径側、小径側両保持器3a、4aの各ポケット10a、11a内に保持する。尚、この大径側保持器3aの各ポケット10a、10a内に保持されている各玉5、5を、この大径側保持器3aを弾性変形させる事なく、この大径側保持器3aの内径側に最も寄せた状態での、これら各玉5、5の外接円の直径は、少なくとも前記大径側外輪軌道6の軸方向両側部分に存在する溝肩部12a、12bの内径よりも大きい。又、前記小径側保持器4aの各ポケット11a、11a内に保持されている各玉5、5を、この小径側保持器4aを弾性変形させる事なく、この小径側保持器4aの内径側に最も寄せた状態での、これら各玉5、5の外接円の直径は、少なくとも前記小径側外輪軌道7の軸方向両側に存在する溝肩部13a、13bの内径よりも大きい。何れにしても、上述の様に各玉5、5を大径側、小径側両保持器3a、4aの各ポケット10a、11a内に保持したならば、次いで、同図に矢印で示す様に、これら大径側、小径側両保持器3a、4aに保持された各玉5、5を、前記外輪1aの内径側に、この外輪1aの軸方向片側から挿入する。これにより、同図に実線で示す様に、前記大径側、小径側両保持器3a、4aに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付ける。この際に、前記大径側、小径側両保持器3a、4aに保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3a、4aを弾性変形させて、これら各玉5、5の外接円の直径を縮めつつ、前記各溝肩部12a、12b、13aを通過する。そして、通過後は、前記大径側、小径側両保持器3a、4aの弾性的復元により前記各玉5、5の外接円の直径が拡がり、これら各玉5、5が前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付けられた状態となる。
この様にして前記外輪側組立品18を完成させた状態で、前記大径側、小径側両保持器3a、4aに保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3a、4aの各ポケット10a、11a内から内径側に抜け出る事を阻止されており、且つ、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内側から軸方向に抜け出る事を、前記各溝肩部12a、12b、13a、13bによって阻止されている。この為、前記外輪1aと前記大径側、小径側両保持器3a、4aと前記各玉5、5とは、前記外輪側組立品18として一体的に取り扱う事が可能となる。この様な外輪側組立品18を組み立てたならば、その後、図4に矢印で示す様に、この外輪側組立品18の内径側に前記内輪2aを、この外輪側組立品18の軸方向片側から挿入する。これにより、図1に示す様に、前記大径側、小径側両保持器3a、4aに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付ける事によって、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立てを完了する。尚、本例の場合、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の軸方向他側部分には、それぞれ溝肩部が存在しない為、上述の様な内輪2aの挿入作業は、円滑に行える。
上述の様に構成する本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受によれば、このタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、外輪側組立品18と内輪2aとの、2つの要素に分けて取り扱える。この為、この外輪側組立品18を軸受メーカーで組み立ててから出荷すれば、デファレンシャル装置等の各種回転機械装置の組立現場で、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用箇所に組み付ける作業を容易に行える。
例えば、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、デファレンシャル装置を構成するピニオン軸の先端寄り(ピニオンギヤ寄り)部分を支持する転がり軸受として使用する場合には、前記外輪側組立品18を組み立てた状態で、前記外輪1aを、デファレンシャルケース内に設けた支持孔に締り嵌めで内嵌すると共に、前記内輪2aを、前記ピニオン軸の先端寄り部分に締り嵌めで外嵌する。この場合に、前記外輪1aは、この外輪1aの軸方向端面を押圧する事によって、前記支持孔に締り嵌めで内嵌する事ができる。この為、この内嵌作業に伴って、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7のうち前記各玉5、5が接触している部分に圧痕が形成される事はない。その後、前記外輪側組立品18の内径側に前記内輪2aを、前述の図4に示す様に挿入する事によって、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、前記支持孔と前記ピニオン軸との間に、容易に組み付ける事ができる。
又、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合には、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向両側に、それぞれ溝肩部12a、12b、13a、13bを設けている。この為、例えば、一部のデファレンシャル装置の様に、運転時にのみ軸受に潤滑油が供給される装置に、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み付けて使用する場合には、運転の停止時に、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の下端部に、潤滑油が溜まったままの状態にできる。この為、運転を再開した際に、これら両下端部に溜まった潤滑油によって、両列の初期潤滑を良好にできる。
[実施の形態の第2例]
図5〜6は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、外輪1b及び大径側保持器3bの一部の形状が、上述した第1例の場合と異なる。即ち、この外輪1bは、大径側外輪軌道6の軸方向両側部分、及び、小径側外輪軌道7の軸方向他側部分にのみ、それぞれ溝肩部12a、12b、13bを設けており、前記小径側外輪軌道7の軸方向片側部分には、溝肩部を設けていない。又、前記大径側保持器3bは、軸方向他端部に内向フランジ状の鍔部19を形成し、この鍔部19の外側面を小径側保持器4aの軸方向片端面に、軸方向に対向させている。
上述の様な本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる場合には、先ず、図6に実線で示す様な、外輪側組立品18aを組み立てる。この為に、先ず、同図に鎖線で示す様に、各玉5、5を、大径側、小径側両保持器3b、4aの各ポケット10a、11a内に保持する。次いで、同図に矢印で示す様に、これら大径側、小径側両保持器3b、4aに保持された各玉5、5を、外輪1bの内径側に、この外輪1bの軸方向片側から挿入する。これにより、同図に実線で示す様に、前記大径側、小径側両保持器3b、4aに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付ける。この際に、前記小径側保持器4aに保持された各玉5、5は、前記各溝肩部12a、12bの存在に拘らず、前記小径側外輪軌道7の内径側に、円滑に挿入する事ができる。これに対して、前記大径側保持器3bに保持された各玉5、5は、この大径側保持器3bを弾性変形させて、これら各玉5、5の外接円の直径を縮めつつ、前記溝肩部12aを通過する。そして、通過後は、前記大径側保持器3bの弾性的復元により前記各玉5、5の外接円の直径が拡がり、これら各玉5、5が前記大径側外輪軌道6の内径側に組み付けられた状態となる。
この様にして前記外輪側組立品18aを完成させた状態で、前記大径側、小径側両保持器3b、4aに保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3b、4aの各ポケット10a、11a内から内径側に抜け出る事を阻止される。又、前記大径側保持器3bに保持された各玉5、5は、前記大径側外輪軌道6の内側から軸方向に抜け出る事を、この大径側外輪軌道6の軸方向両側に存在する溝肩部12a、12bによって阻止される。又、前記小径側保持器4aに保持された各玉5、5は、前記小径側外輪軌道7の内側から軸方向片側に抜け出る事を、前記小径側保持器4bの軸方向片端面が前記大径側保持器3aの鍔部19の外側面に当接(係合)する事によって阻止されると共に、同じく軸方向他側に抜け出る事を、前記小径側外輪軌道7の軸方向他側に存在する溝肩部13bによって阻止される。従って、前記外輪1bと、前記大径側、小径側両保持器3b、4aと、前記各玉5、5とを、前記外輪側組立品18aとして一体的に取り扱う事ができる。この様な外輪側組立品18aを組み立てたならば、その後、この外輪側組立品18aの内径側に内輪2aを、この外輪側組立品18aの軸方向片側から挿入する。これにより、図5に示す様に、前記大径側、小径側両保持器3b、4aに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付ける事によって、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立てを完了する。
上述の様に構成する本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合も、このタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、外輪側組立品18aと内輪2aとの、2つの要素に分けて取り扱える。この為、この外輪側組立品18aを軸受メーカーで組み立ててから出荷すれば、デファレンシャル装置等の各種回転機械装置の組立現場で、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用箇所に組み付ける作業を容易に行える。
又、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合には、前記大径側外輪軌道6の軸方向両側に、それぞれ溝肩部12a、12bを設けている。この為、例えば、一部のデファレンシャル装置の様に、運転時にのみ軸受に潤滑油が供給される装置に、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み付けて使用する場合には、運転の停止時に、前記大径側外輪軌道6の下端部に、潤滑油が溜まったままの状態にできる。従って、運転を再開した際の両列の初期潤滑が良好になる。即ち、前記大径側外輪軌道6を含む列に関しては、この大径側外輪軌道6の下端部に溜まった潤滑油によって、当該列の初期潤滑を良好にできる。一方、前記小径側外輪軌道7を含む列に関しては、運転の再開と同時に、前記大径側外輪軌道6の下端部に溜まった潤滑油の一部が、この大径側外輪軌道6部分を転走する玉5、5により押されて外部に溢れ出し、これが前記小径側外輪軌道7に入り込む事で、当該列の初期潤滑が良好になる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図7〜8は、請求項1、4に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、外輪1c及び大径側、小径側両保持器3c、4cの一部の形状が、前述の図1〜4に示した第1例の場合と異なる。即ち、前記外輪1cは、大径側外輪軌道6の軸方向他側部分、及び、小径側外輪軌道7の軸方向両側部分にのみ、それぞれ溝肩部12b、13a、13bを設けており、前記大径側外輪軌道6の軸方向片側部分には、溝肩部を設けていない。又、前記大径側保持器3cは、内周面の軸方向他端部に内向係合部20を、全周に亙って設けている。又、前記小径側保持器4cは、外周面の軸方向片端部に外向係合部21を、全周に亙って設けている。そして、この外向係合部21と前記内向係合部20とを、これら両係合部20、21の内側面同士が対向する状態で係合させている。
上述の様な本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる場合には、先ず、図8に実線で示す様な、外輪側組立品18bを組み立てる。この為に、先ず、同図に鎖線で示す様に、大径側保持器3cの内向係合部20と小径側保持器4cの外向係合部21とを係合させた状態で、これら大径側、小径側両保持器3c、4cの各ポケット10a、11a内に、各玉5、5を保持する。次いで、同図に矢印で示す様に、これら大径側、小径側両保持器3c、4cに保持された各玉5、5を、外輪1cの内径側に、この外輪1cの軸方向片側から挿入する。これにより、同図に実線で示す様に、前記大径側、小径側両保持器3c、4cに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付ける。この際に、前記小径側保持器4cに保持された各玉5、5は、この小径側保持器4cを弾性変形させて、これら各玉5、5の外接円の直径を縮めつつ、前記溝肩部13aを通過する。そして、通過後は、前記小径側保持器4cの弾性的復元により前記各玉5、5の外接円の直径が拡がり、これら各玉5、5が前記小径側外輪軌道7の内径側に組み付けられた状態となる。これに対して、前記大径側保持器3cに保持された各玉5、5は、前記大径側外輪軌道6の内径側に、円滑に挿入する事ができる。
この様にして前記外輪側組立品18bを完成させた状態で、前記大径側、小径側両保持器3c、4cに保持された各玉5、5は、これら大径側、小径側両保持器3c、4cの各ポケット10a、11a内から内径側に抜け出る事を阻止される。又、前記小径側保持器4cに保持された各玉5、5は、前記小径側外輪軌道7の内側から軸方向に抜け出る事を、この小径側外輪軌道7の軸方向両側に存在する溝肩部13a、13bによって阻止される。又、前記大径側保持器3cに保持された各玉5、5は、前記大径側外輪軌道6の内側から軸方向片側に抜け出る事を、前記大径側保持器3cの内向係合部20と前記小径側保持器4cの外向係合部21とが係合している事によって阻止されると共に、同じく軸方向他側に抜け出る事を、前記大径側外輪軌道6の軸方向他側に存在する溝肩部12bによって阻止される。従って、前記外輪1cと、前記大径側、小径側両保持器3c、4cと、前記各玉5、5とを、前記外輪側組立品18bとして一体的に取り扱う事ができる。この様な外輪側組立品18bを組み立てたならば、その後、この外輪側組立品18bの内径側に内輪2aを、この外輪側組立品18bの軸方向片側から挿入する。これにより、図7に示す様に、前記大径側、小径側両保持器3c、4cに保持された各玉5、5を、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付ける事によって、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立てを完了する。
上述の様に構成する本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合も、このタンデム型複列アンギュラ玉軸受を、外輪側組立品18bと内輪2aとの、2つの要素に分けて取り扱える。この為、この外輪側組立品18bを軸受メーカーで組み立ててから出荷すれば、デファレンシャル装置等の各種回転機械装置の組立現場で、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用箇所に組み付ける作業を容易に行える。
又、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合には、前記小径側外輪軌道7の軸方向両側に、それぞれ溝肩部13a、13bを設けている。この為、例えば、一部のデファレンシャル装置の様に、運転時にのみ軸受に潤滑油が供給される装置に、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み付けて使用する場合には、運転の停止時に、前記小径側外輪軌道7の下端部に、潤滑油が溜まったままの状態にできる。従って、運転を再開した際の両列の初期潤滑が良好になる。即ち、前記小径側外輪軌道7を含む列に関しては、この小径側外輪軌道7の下端部に溜まった潤滑油によって、当該列の初期潤滑を良好にできる。一方、前記大径側外輪軌道6を含む列に関しては、運転の再開と同時に、前記小径側外輪軌道7の下端部に溜まった潤滑油の一部が、この小径側外輪軌道7を転走する各玉5、5に押されて外部に溢れ出し、これが前記大径側外輪軌道6に入り込む事で、当該列の初期潤滑が良好になる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜4に示した第1例の場合と同様である。
尚、上述した各実施の形態では、大径側、小径側両保持器として、本体部分(各玉を保持する部分)の形状が円筒状であるものを採用した。但し、発明を実施する場合には、大径側、小径側両保持器として、本体部分の形状が非円筒状のもの(例えば、部分円すい筒状のもの)を採用する事もできる。
1、1a〜1c 外輪
2、2a 内輪
3、3a、3b、3c 大径側保持器
4、4a、4c 小径側保持器
5 玉
6 大径側外輪軌道
7 小径側外輪軌道
8 大径側内輪軌道
9 小径側内輪軌道
10、10a ポケット
11、11a ポケット
12a、12b 溝肩部
13a、13b 溝肩部
14a、14b 溝肩部
15a、15b 溝肩部
16 内輪側組立品
17 係り代
18、18a、18b 外輪側組立品
19 鍔部
20 内向係合部
21 外向係合部

Claims (5)

  1. 内周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側外輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側外輪軌道を、それぞれ有する外輪と、外周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側内輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側内輪軌道を、それぞれ有する内輪と、円周方向複数箇所にポケットを有する、直径が比較的大きい円環状の大径側保持器と、円周方向複数箇所にポケットを有する、直径が比較的小さい円環状の小径側保持器と、前記大径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道と前記大径側内輪軌道との間に転動自在に設けられた、大径側玉列を構成する複数個の玉と、前記小径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道と前記小径側内輪軌道との間に転動自在に設けられた、小径側玉列を構成する複数個の玉とを備え、前記大径側玉列を構成する各玉と前記小径側玉列を構成する各玉とに、互いに同じ向きの接触角が付与されているタンデム型複列アンギュラ玉軸受に於いて、前記外輪が、前記大径側外輪軌道の軸方向片側部分と前記小径側外輪軌道の軸方向片側部分とのうちの少なくとも一方の部分と、前記大径側外輪軌道の軸方向他側部分と、前記小径側外輪軌道の軸方向他側部分とに、それぞれ溝肩部を有するものである事を特徴とするタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
  2. 外輪が、大径側外輪軌道の軸方向両側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向両側部分に、それぞれ溝肩部を有するものであり、内輪が、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものであり、大径側、小径側両保持器が、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止できる形状を有するものである、請求項1に記載したタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
  3. 外輪が、大径側外輪軌道の軸方向両側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、この小径側外輪軌道の軸方向片側部分に溝肩部を有しないものであり、内輪が、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものであり、大径側、小径側両保持器が、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止でき、且つ、前記外輪と前記大径側、小径側両保持器と前記各玉とをタンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係で組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、互いに近い側の端部同士が軸方向に関して対向する形状を有するものである、請求項1に記載したタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
  4. 外輪が、大径側外輪軌道の軸方向他側部分、及び、小径側外輪軌道の軸方向両側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側外輪軌道の軸方向片側部分に、溝肩部を有しないものであり、内輪が、大径側内輪軌道の軸方向片側部分、及び、小径側内輪軌道の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部を有すると共に、前記大径側内輪軌道の軸方向他側部分、及び、前記小径側内輪軌道の軸方向他側部分に、それぞれ溝肩部を有しないものであり、大径側、小径側両保持器が、各ポケット内に各玉を保持した状態で、これら各ポケット内からこれら各玉が内径側に抜け出る事を阻止でき、且つ、前記外輪と前記大径側、小径側両保持器と前記各玉とをタンデム型複列アンギュラ玉軸受の完成状態と同じ位置関係で組み合わせて成る、外輪側組立品を構成した状態で、互いの一部同士が係合し、軸方向に関して互いに離れる方向に変位する事を阻止できる形状を有するものである、請求項1に記載したタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
  5. 自動車の動力伝達系統に組み込まれる機械装置を構成する回転軸を回転自在に支持すると共に、この回転軸に作用するラジアル、アキシアル両方向の荷重を支承する為に使用する、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
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