JP6051725B2 - 自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受 - Google Patents

自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受 Download PDF

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Description

この発明は、自動車用のデファレンシャル装置組み込まれて、ラジアル荷重及びスラスト荷重が加わった状態で回転する回転軸を支承する為の自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の改良に関する。
運転時に、例えば、自動車用のデファレンシャル装置を構成するデファレンシャルケース等の支持部には、大きなラジアル荷重及びスラスト荷重が同時に加わる。この様なデファレンシャルケースをハウジングに対して、回転可能な状態に支持する為には、ラジアル、スラスト両方向の負荷容量が十分に大きな軸受を使用する必要がある。この為、従来は、特許文献1等に記載されている様に、接触角の方向が互いに異なる(正面組み合わせ型の)1対の円すいころ軸受が使用されていた。
しかしながら、転がり軸受の技術分野で周知の様に、円すいころ軸受は玉軸受に比べて、負荷容量が大きい代わりに、動トルク(回転抵抗)が大きい。この為、近年に於ける自動車の省燃費化の流れにより、例えば、ハウジングに対してデファレンシャルケースを支持する為の1対の転がり軸受のうちの少なくとも一方の転がり軸受として、特許文献2等に記載されたタンデム型複列アンギュラ玉軸受を使用する事が、従来から考えられている。この様なタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、ラジアル、スラスト両方向の荷重を支承可能であり、運転時に円すいころ軸受の場合の様な大きな滑り接触を伴わないので、動トルクを低く抑えられ、デファレンシャルギヤの抵抗を低くできる。
図2〜4は、この様なタンデム型複列アンギュラ玉軸受の従来構造の1例として、特許文献2に記載されたものを示している。この図2〜4に示したタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、外輪1と、内輪2と、大径側保持器3と、小径側保持器4と、大径側玉列及び、小径側玉列を構成する複数個の玉5a、5bとを備える。このうちの外輪1は、内周面に、互いの内径が異なる、複列アンギュラ型の大径側外輪軌道6、小径側外輪軌道7を設けている。
又、前記内輪2は、外周面に、互いの外径が異なる、複列アンギュラ型の大径側内輪軌道8、小径側内輪軌道9を設けている。又、前記大径側、小径側両保持器3、4は、全体を円環状に構成すると共に、円周方向等間隔の複数箇所にポケット10、11を有する。又、前記大径側玉列を構成する各玉5a、5aは、前記大径側保持器3の各ポケット10、10内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道6と前記大径側内輪軌道8との間に転動自在に設けられている。又、前記小径側玉列を構成する各玉5b、5bは、前記小径側保持器4の各ポケット11、11内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道7と前記小径側内輪軌道9との間に転動自在に設けられている。又、この状態で、前記大径側玉列を構成する各玉5a、5aと前記小径側玉列を構成する各玉5b、5bとに、互いに同じ向きの(並列組み合わせ型の)接触角が付与されている。これら両列の接触角θ、θの大きさは、同じにする(θ=θ)事もできるし、異ならせる(θ≠θ)事もできる。
又、前記外輪1は、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向片側(軸方向に関して「片側」とは、図1〜4の左側を言う。反対に、図1〜4の右側を、軸方向に関して「他側」と言う。)に溝肩部を設けておらず、前記大径側外輪軌道6の軸方向他側に大径側外輪溝肩部12と、前記小径側外輪軌道7の軸方向他側に小径側外輪溝肩部13をそれぞれ設けている。図2に示す組み立て状態に於いて、前記大径側外輪溝肩部12の内径寸法d12は、大径側玉列を構成する各玉5a、5aの外接円の直径寸法D5aよりも小さく(d12<D5a)、前記小径側外輪溝肩部13の内径寸法d13は、前記小径側玉列を構成する各玉5b、5bの外接円の直径寸法D5bよりも小さい(d13<D5b)。一方、前記外輪1の内周面のうちで、前記大径側外輪軌道6よりも軸方向片側は、前記大径側玉列を構成する各玉5a、5aの外接円の直径寸法D5aと等しい内径を有する円筒面であり、同じく前記小径側外輪軌道7よりも軸方向片側部分は、前記小径側玉列を構成する各玉5b、5bの外接円の直径寸法D5bと等しい内径を有する円筒面である。
これに対して、前記内輪2の外周面には、前記大径側内輪軌道8の軸方向両側に大径側内輪溝肩部14a、14bを、小径側内輪軌道9の軸方向両側に小径側内輪溝肩部15a、15bを、それぞれ設けている。又、前記両大径側内輪溝肩部14a、14bの直径寸法D14a、D14bは、前記大径側玉列を構成する各玉5a、5aの内接円の直径寸法d5aよりも大きい(D14a>d5a、D14b>d5a)。又、前記両小径側内輪溝肩部15a、15bの直径寸法D15a、D15bは、前記小径側玉列を構成する各玉5b、5bの内接円の直径寸法d5bよりも大きい(D15a>d5b、D15b>d5b)。又、前記大径側、小径側両保持器3、4は、前記各ポケット10、11内に前記各玉5a、5bを保持した状態で、これら各玉5a、5bがこれら各ポケット10、11内から径方向外方に抜け出る事を阻止できる構成(これら各ポケット10、11の形状)を有している。
上述の様に構成するタンデム型複列アンギュラ玉軸受を組み立てる場合には、先ず、図3に実線で示す様な、内輪側組立品16を組み立てる。この為に、先ず、同図に鎖線で示す様に、前記各玉5a、5bを、前記大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内に保持する。尚、この大径側保持器3の各ポケット10、10内に保持されている各玉5a、5aを、この大径側保持器3を弾性変形させる事なく、この大径側保持器3の外径側に最も寄せた状態での、これら各玉5a、5aの内接円の直径寸法は、少なくとも前記大径側内輪軌道8の軸方向両側部分に存在する溝肩部14a、14bの外径寸法D14a、D14bよりも小さい。
又、前記小径側保持器4の各ポケット11、11内に保持されている各玉5b、5bを、この小径側保持器4を弾性変形させる事なく、この小径側保持器4の外径側に最も寄せた状態での、これら各玉5b、5bの内接円の直径寸法は、少なくとも前記小径側内輪軌道9の軸方向両側に存在する溝肩部15a、15bの外径寸法D15a、D15bよりも小さい。そして、上述の様に各玉5a、5bを大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内に保持したならば、次いで、同図に矢印で示す様に、これら大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5a、5bを、前記内輪2の外径側に、この内輪2の軸方向他側から進入させる。これにより、同図に実線で示す様に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5a、5bを、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付ける。この際に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5a、5bは、これら大径側、小径側両保持器3、4を弾性変形させて、これら各玉5a、5bの内接円の直径を拡げつつ、前記各溝肩部14b、15a、15bを通過する。そして、通過後は、前記大径側、小径側両保持器3、4の弾性的復元により前記各玉5a、5bの内接円の直径が縮まり、これら各玉5a、5bが前記大径側、小径側両内輪軌道8、9の外径側に組み付けられた状態となる。
この様にして前記内輪側組立品16を完成させた状態で、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5a、5bは、これら大径側、小径側両保持器3、4の各ポケット10、11内から外径側に抜け出る事を阻止されており、且つ、前記大径側、小径側両内輪軌道8、9から軸方向に抜け出る事を、前記各溝肩部14a、14b、15a、15bによって阻止されている。この為、前記内輪2と前記大径側、小径側両保持器3、4と前記各玉5a、5bとは、前記内輪側組立品16として一体的に取り扱う事が可能となる。この様な内輪側組立品16を組み立てたならば、その後、図4に矢印で示す様に、この内輪側組立品16を前記外輪1の内径側に、この外輪1の軸方向片側から挿入する。これにより、図2に示す様に、前記大径側、小径側両保持器3、4に保持された各玉5a、5bを、前記大径側、小径側両外輪軌道6、7の内径側に組み付けて、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立てを完了する。
ところで、前述の様な構造を有するタンデム型複列アンギュラ玉軸受が、予圧を付与された状態で、鉄系合金製のデファレンシャルケースと、アルミニウム合金製のハウジングとの間の様に、材質が異なる部材同士の間に組み込まれた場合、運転時の温度上昇に伴ない、前記デファレンシャルケースと前記ハウジングとの間に、線膨張係数の差に基づく、熱膨張量の差が生じる。この結果、前記外輪1と内輪2とに互いに離れる方向の力(外輪1に図2の右方向の力、内輪2に図2の左方向の力)が加わって、このタンデム型複列アンギュラ玉軸受に付与された予圧が抜けてしまう場合がある。この様な問題は、例えば、1対のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を正面組み合わせ型の接触角を付与した状態で使用した際、前記熱膨張量の差に基づいて、前記両タンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する外輪同士が離れる方向(それぞれの内輪に対して離れる方向)に変位した場合等に生じる。この様に予圧が抜けた状態のタンデム型複列アンギュラ玉軸受に、前記外輪1と前記内輪2とを軸方向に引き離す方向の力が加わると、前記外輪1の大径側、小径側両外輪軌道6、7の軸方向片側部分に、それぞれ溝肩部が存在していない為、前記各玉5a、5bが、前記外輪1の大径側、小径側外輪軌道6、7に対して軸方向片側に変位してしまう(外輪1が、前記各玉5a、5bに対して軸方向他側に変位してしまう)。この様に、前記各玉5a、5bが、前記外輪1の大径側、小径側外輪軌道6、7から外れると、これら各玉5a、5bの転動が円滑に行われなくなってしまったり、これら各玉5a、5bの転動面に圧痕等の損傷が生じて、耐久性が低下してしまう可能性がある。
又、特許文献3には、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する各玉が、大径側外輪軌道又は小径側外輪軌道から外れる事を阻止すべく、前記特許文献2に記載されたタンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪、及び外輪の構造に加えて、この外輪の大径側外輪軌道及び小径側外輪軌道の軸方向片側部分に溝肩部を設けたタンデム型複列アンギュラ玉軸受の構造が記載されている。
但し、前記特許文献3に記載されたタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合、前記大径側外輪軌道の軸方向片側部分に設けた溝肩部の内径が、大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径よりも相当に小さく、前記小径側外輪軌道の軸方向片側部分に設けた溝肩部の内径も、小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径よりも相当に小さい。この様なタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合、外輪の内径側に、内輪側組立品を挿入する作業の際、この内輪側組立品を比較的大きく変形(例えば、熱膨張、弾性変形)させて、組み付ける必要がある。この為、前述した様に前記内輪側組立品を外輪の内径側に挿入する際の弾性変形量が比較的大きいと、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受に組み込む各玉の数を十分に多くする事が難しく、結果として、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の負荷容量を大きくする事が難しくなる。
又、上述の様に、前記内輪側組立品を弾性変形させて組み付ける際、前記各玉の転動面と、前記外輪の各溝肩部とが強く当接すると(擦れ合うと)、これら各玉の転動面に傷等の損傷が発生する可能性がある。
特開2011−112184号公報 特開2004−124996号公報 特開2005−265093号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、組み立て時に各玉の転動面に傷等の損傷が発生する事なく、負荷容量を大きくできると共に、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、外輪の内輪側組立品に対する軸方向に関する抜け止め(各玉が、外輪の大径側、小径側外輪軌道から外れる事の防止)を図れる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受は、外輪と、内輪と、大径側保持器と、小径側保持器と、大径側玉列を構成する複数個の玉と、小径側玉列を構成する複数個の玉とを備える。
このうちの外輪は、内周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側外輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側外輪軌道を、それぞれ有する。又、この大径側外輪軌道の軸方向片側の隣接する部分に前記大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する大径側外輪係り代部が、同じく軸方向他側部分に前記大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する大径側外輪溝肩部が、それぞれ設けられている。一方、前記小径側外輪軌道の軸方向片側の隣接する部分に前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する小径側外輪係り代部が、同じく軸方向他側部分に前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する小径側外輪溝肩部が、それぞれ設けられている。
又、前記内輪は、外周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側内輪軌道を、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側内輪軌道を、それぞれ有する。又、この大径側内輪軌道の軸方向両側部分に、前記大径側玉列を構成する各玉の内接円の直径寸法よりも大きい外径寸法を有する大径側内輪溝肩部を設け、前記小径側内輪軌道の軸方向両端部に、前記小径側玉列を構成する各玉の内接円の直径寸法よりも大きい内径寸法を有する小径側内輪溝肩部を設けている。
又、前記大径側保持器は、直径が比較的大きい円環状であり、円周方向複数箇所にポケットを有する。
又、前記小径側保持器は、直径が比較的小さい円環状であり、円周方向複数箇所にポケットを有する。
又、前記大径側玉列を構成する複数個の玉は、前記大径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道と前記大径側内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
又、前記小径側玉列を構成する複数個の玉は、前記小径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道と前記小径側内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
そして、前記大径側玉列を構成する各玉と前記小径側玉列を構成する各玉とに、互いに同じ向きの接触角が付与されている。
特に本発明の自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受に於いては、前記大径側玉列の大径側ラジアル隙間をSとし、この大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法をDとし、前記大径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S<(D−d)≦S+0.0018Dの関係を満たす様に、各部の寸法S、D、dを規制する。
更に、前記小径側玉列の小径側ラジアル隙間をSとし、前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法をDとし、前記小径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S<(D−d)≦S+0.0018Dの関係を満たす様に、各部の寸法S、D、dを規制する。
尚、大径側、小径側各ラジアル隙間S、Sとは、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立て状態、且つ、回転機械装置に組み込んでいない状態に於いて、大径側、小径側各玉列の一方にのみ玉が配置されたと仮定した場合の、内輪(又は外輪)を、外輪(又は内輪)に対して径方向に変位させた際の、それぞれの変位量を言う。
この様な本発明の自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を実施する場合に、前記大径側外輪係り代部と、前記大径側外輪軌道との連続部、及び前記小径側外輪係り代部と、前記小径側外輪軌道との連続部を、角部をなくし、滑らかに形成する。
上述の様に構成する本発明の自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受によれば、組み立て時に各玉の転動面に傷等の損傷が発生する事なく、負荷容量を大きくできると共に、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、外輪の内輪側組立品に対する軸方向に関する抜け止め(各玉が、外輪の大径側、小径側外輪軌道から外れる事の防止)を図れる。
先ず、組み立て時に各玉の転動面に傷等の損傷が発生しない理由は、外輪に設けた大径側外輪係り代部、及び小径側外輪係り代部の各玉に対する係合量(係り代量)を、前述の様な範囲に規制しているからである。即ち、本発明の場合、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の大径側玉列の大径側ラジアル隙間をSとし、この大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法をDとし、前記大径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S<(D−d)≦S+0.0018Dの関係を満たすと共に、小径側玉列の小径側ラジアル隙間をSとし、小径側玉列を構成する各玉の外接円をDとし、前記小径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S<(D−d)≦S+0.0018Dの関係を満たす様に、各寸法S、S、D、d、D、dを規制している。この為、前記内輪側組立品は負すきまの状態で前記外輪の内径側に挿入されるが、常温における僅かな弾性変形、或いは外輪と内輪側組立品とに温度差を与えて熱膨張(収縮)による寸法変化(焼き嵌め/冷し嵌め)、更には玉及び外内輪軌道に圧痕が発生しない程度の弾性変形(無理嵌め)、等の組立方法により内輪側組立品を外輪に挿入する事ができる。この様に、組み立て時において玉の軌道面等は損傷を受けないので、軸受回転時に異音又は騒音が発生する等して軸受の寿命が低下する事はない。
又、負荷容量を大きくできる事の理由もやはり、外輪に設けた大径側外輪係り代部、及び小径側外輪係り代部と各玉との係合量を、前述の様な範囲に規制しているからである。即ち、本発明の場合、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する各玉の数を十分に多くしても(玉の数が増えて内輪側組立品の剛性が高くなったとしても)組み立てる事ができる。その結果、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の負荷容量を大きくする事ができる。
又、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、前記外輪の前記内輪側組立品に対する軸方向に関する抜け止め(各玉が、外輪の大径側、小径側外輪軌道から外れる事の防止)を図れる理由は、この外輪の大径側外輪軌道の軸方向片側部分に大径側外輪係り代部を、同じく軸方向他側部分に大径側外輪溝肩部を設けると共に、前記小径側外輪軌道の軸方向片側部分に小径側外輪係り代部を、同じく軸方向他側部分に小径側外輪溝肩部を設けているからである。即ち、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、大径側玉列を構成する各玉と、大径側外輪溝肩部及び大径側外輪係り代部とが、及び、小径側玉列を構成する各玉と小径側外輪溝肩部及び小径側外輪係り代部とが、それぞれ係合する事により、前記各玉が、大径側、小径側両外輪軌道から軸方向に外れるのを防止できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面図。 従来構造の1例を示す断面図。 内輪側組立品を組み立てる状況を示す断面図。 外輪と内輪側組立品とを組み合わせてタンデム型複列アンギュラ玉軸受を完成させる状況を示す断面図。
図1は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する外輪1aの構造を工夫した点にある。その他の部分の構造は図2〜4に示した従来構造を含め、従来から知られているタンデム型複列アンギュラ玉軸受の構造とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては、図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する外輪1aは、前述した従来構造と同様に、内周面の軸方向片側に直径が比較的大きい大径側外輪軌道6aを、同じく軸方向他側に直径が比較的小さい小径側外輪軌道7aを、それぞれ有している。
又、前記大径側外輪軌道6aの軸方向片側(図1の左側)の隣接する部分に大径側外輪係り代部17を設けている。この大径側外輪係り代部17の前記大径側外輪軌道6a側の端部の内径寸法d17(特許請求の範囲のdに相当)は、大径側玉列を構成する各玉5aの外接円の直径寸法D5a(特許請求の範囲のDに相当)よりも小さい(d17<D5a)。
又、前記大径側外輪軌道6aの軸方向他側部分(図1の右側)に、大径側外輪溝肩部12aを設けている。この大径側外輪溝肩部12aの前記大径側外輪軌道6a側の端部の内径寸法d12aは、前記大径側玉列を構成する各玉5aの外接円の直径寸法D5aよりも小さい(d12a<D5a)。
又、前記小径側外輪軌道7aの軸方向片側の隣接する部分に小径側外輪係り代部18を設けている。この小径側外輪係り代部18の前記小径側外輪軌道7a側の端部の内径寸法d18(特許請求の範囲のdに相当)は、小径側玉列を構成する各玉5bの外接円の直径寸法D5b(特許請求の範囲のDに相当)よりも小さい(d18<D5b)。
更に、前記小径側外輪軌道7aの軸方向他側部分に、小径側外輪溝肩部13bを設けている。この小径側外輪溝肩部13bの前記小径側外輪軌道7a側の端部の内径寸法d13bは、前記小径側玉列を構成する各玉5bの外接円の直径寸法D5bよりも小さい(d13b<D5b)。
特に、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の場合、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受の大径側玉列の大径側ラジアル隙間をSと、前記大径側玉列を構成する各玉5aの外接円の直径寸法D5aと、前記大径側外輪係り代部17の前記大径側外輪軌道6a側の端部の内径寸法d17とが、S<(D5a−d17)≦S+0.0018D5aの関係を満たしている。
更に、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受の小径側玉列の小径側ラジアル隙間Sと、前記小径側玉列を構成する各玉5bの外接円の直径寸法をD5bと、前記小径側外輪係り代部18の内径寸法をd18とが、S<(D5b−d18)≦S+0.0018D5bの関係を満たしている。
尚、前記大径側、小径側各ラジアル隙間S、Sとは、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の組み立て状態、且つ、回転機械装置に組み込んでいない状態に於いて、大径側、小径側各玉列の一方にのみ玉が配置された(大径側ラジアル隙間Sの場合には、大径側玉列のみ、小径側ラジアル隙間Sの場合は、小径側玉列のみに玉が配置された)と仮定した場合の、内輪2a(又は外輪1a)を、外輪1a(又は内輪2a)に対して径方向に変位させた際の、それぞれの変位量を言う。
前記規制範囲のうちの下限値(S及びS)は、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受を回転機械装置に組み込んだ状態(予圧を付与した状態)で、前記各玉5a、5bが、大径側、小径側両外輪軌道6a、7aから軸方向に外れる事の防止を図ると共に、前記外輪1aの内径側に前記内輪側組立品16を常温において僅かに弾性変形させた状態で挿入可能とする値である。
一方、前記規制範囲のうちの上限値(S+0.0018D5a及びS+0.0018D5b)は、前記外輪1aの内径側に前記内輪側組立品16を挿入する際に、各玉5a、5bの転動面に傷等の損傷を与えない値である。即ち、外輪1aに内輪側組立品16を挿入する際に、外輪1aを加熱膨張させると共に内輪側組立品16を冷却収縮させ、更には各玉5a、5b及び各外内輪軌道(6a〜9a)に圧痕が発生しない程度に弾性変形させた状態で挿入する事により、前記規制範囲の上限による組み立てが可能となる。尚、前記規制範囲の上限値は、線膨張係数が1.2×10−5[K−1]である外輪1aと内輪側組立品16との温度差が150[K]の場合であり、外輪1a又は内輪側組立品16の何れか一方のみを加熱又は冷却する場合、各上限値は(D5a−d17)≦S+0.0012D5a及び(D5b−d18)≦S+0.0012D5bとなる。
又、本例の場合、前記大径側外輪軌道6aの軸方向片側の端部と、前記大径側外輪係り代部17との連続部19を、角部がなく、滑らかな状態に形成している。
更に、前記小径側外輪軌道7aの軸方向片側の端部と、前記小径側外輪係り代部18との連続部20を、角部がなく、滑らかな状態に形成している。
又、前記大径側外輪係り代部17及び前記小径側外輪係り代部18は、軸方向片側に向かうに従い大径となる部分円錐面形状としている。本形状により、外輪1aの内径側に内輪側組立品16を挿入する際に、大径側、小径側両外輪係り代部17、18を案内面とする事で組合せ作業を容易とすると共に、各玉5a、5bが外輪1aの内周面(外輪係り代部)と接触する軸方向距離を短くする事で圧痕等の損傷発生を防止している。
尚、本例のタンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪2aの大径側内輪軌道8aの軸方向両側部分に設けた、大径側内輪溝肩部21a、21bのうち、軸方向他側の大径側内輪溝肩部21b、及び小径側内輪軌道9aの軸方向両側部分に設けた小径側内輪溝肩部22a、22bのうち、軸方向片側の小径側内輪溝肩部22aの形状は、前述した従来構造とは異なる。又、本例の場合、前述した従来構造の場合と異なり、大径側玉列を構成する各玉5aの直径と、小径側玉列を構成する各玉5bの直径とを異ならせている(小径側玉列を構成する各玉5bの直径を大きくしている)。その他のタンデム型複列アンギュラ玉軸受の構造は、前述した従来構造と同様である。
上述の様に構成する本発明のタンデム型複列アンギュラ玉軸受によれば、組み立て時に各玉の転動面に傷等の損傷が発生する事なく、負荷容量を大きくできると共に、回転機械装置に組み込んだ状態(予圧を付与した状態)に於いて、前記外輪1aの内輪側組立品16(図3、4参照)に対する軸方向に関する抜け止め(前記各玉5a、5bが、前記外輪1aの大径側、小径側外輪軌道6a、7aから外れる事の防止)を図れる。
先ず、組み立て時に各玉の転動面に傷等の損傷が発生しない理由は、前記外輪1aに設けた大径側外輪係り代部17、及び小径側外輪係り代部18と、前記各玉5a、5bとの係合量(係り代量)を、前述の様な範囲に規制しているからである。即ち、本発明の場合、タンデム型複列アンギュラ玉軸受の大径側玉列の大径側ラジアル隙間をSとし、大径側玉列を構成する各玉5aの外接円の直径寸法をD5aとし、前記大径側外輪係り代部17の前記大径側外輪軌道6a側の端部の内径寸法をd17とした場合に、S<(D5a−d17)≦S+0.0018D5aの関係を満たすと共に、小径側玉列の小径側ラジアル隙間をSとし、前記小径側玉列を構成する各玉5bの外接円の直径寸法をD5bとし、前記小径側外輪係り代部18の内径寸法をd18とした場合に、S<(D5b−d18)≦S+0.0018D5bの関係を満たす様に、各寸法S、S、D5a、d17、D5b、d18を規制している。この為、前記内輪側組立品は負すきまの状態で前記外輪の内径側に挿入されるが、常温における僅かな弾性変形、或いは外輪と内輪側組立品とに温度差を与えて熱膨張(収縮)による寸法変化(焼き嵌め/冷し嵌め)、更には玉及び外内輪軌道に圧痕が発生しない程度の弾性変形(無理嵌め)、等の組立方法により内輪側組立品を外輪に挿入する事ができる。この様に、組み立て時において玉の軌道面等は損傷を受けないので、異音又は騒音が発生して軸受の寿命が低下する事はない。
又、負荷容量を大きくできる事の理由も、やはり、前記外輪1aに設けた大径側外輪係り代部17、及び小径側外輪係り代部18と、前記各玉5a、5bとの係合量を、前述の様な量に規制しているからである。即ち、本例の場合、タンデム型複列アンギュラ玉軸受を構成する各玉5a、5bの数を十分に多くしても(玉の数が増えて内輪側組立品の剛性が高くなったとしても)組み立てる事ができる。その結果、前記タンデム型複列アンギュラ玉軸受の負荷容量を大きくする事ができる。
又、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、前記外輪1aの前記内輪側組立品16に対する軸方向に関する抜け止め(前記各玉5a、5bが、前記外輪1aの大径側、小径側外輪軌道6a、7aから外れる事の防止)を図れる理由は、この外輪1aの大径側外輪軌道6aの軸方向両側部分に大径側外輪係り代部17、大径側外輪溝肩部12aを設けると共に、前記小径側外輪軌道7aの軸方向両側に小径側外輪係り代部18、小径側外輪溝肩部13bを設けているからである。即ち、回転機械装置に組み込んだ(予圧を付与した)状態に於いて、大径側玉列を構成する各玉5aと、大径側外輪溝肩部12a及び大径側外輪係り代部17とが、及び、小径側玉列を構成する各玉5bと小径側外輪溝肩部13b及び小径側外輪係り代部18とが、それぞれ係合する事により、前記各玉5a、5bが、大径側、小径側両外輪軌道6a、7aから軸方向に外れるのを防止できる。特に、前記大径側外輪係り代部17及び前記小径側外輪係り代部18と各玉との係合量を比較的大きな値に規制しているので、前述したような周辺温度の上昇に伴って外輪1aと内輪2aとを軸方向に引き離す方向の力が作用した場合でも、各玉5a、5bが大径側、小径側両外輪軌道6a、7aから外れる事を防止しているので、これら各玉5a、5bの転動面が圧痕等の損傷を受ける事はない。
本発明のタンデム型複列アンギュラ軸受は、自動車のデファレンシャル装置の回転軸を支承する用途に好適である。
1、1a 外輪
2、2a 内輪
3 大径側保持器
4 小径側保持器
5a、5b 玉
6、6a 大径側外輪軌道
7、7a 小径側外輪軌道
8、8a 大径側内輪軌道
9、9a 小径側内輪軌道
10 ポケット
11 ポケット
12、12a 大径側外輪溝肩部
13、13b 小径側外輪溝肩部
14a、14b 大径側内輪溝肩部
15a、15b 小径側内輪溝肩部
16 内輪側組立品
17 大径側外輪係り代部
18 小径側外輪係り代部
19 連続部
20 連続部
21a、21b 大径側内輪溝肩部
22a、22b 小径側内輪溝肩部

Claims (1)

  1. 外輪と、内輪と、大径側保持器と、小径側保持器と、大径側玉列を構成する複数個の玉と、小径側玉列を構成する複数個の玉とを備えており、
    前記外輪は、内周面の軸方向片側に大径側外輪軌道を、同じく軸方向他側に直径がこの大径側外輪軌道よりも小さい小径側外輪軌道を、それぞれ有し、この大径側外輪軌道の軸方向片側の隣接する部分に、前記大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する大径側外輪係り代部が、同じく軸方向他側部分に前記大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する大径側外輪溝肩部が、それぞれ設けられていて、前記小径側外輪軌道の軸方向片側の隣接する部分に、前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する小径側外輪係り代部が、同じく軸方向他側部分に、前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法よりも小さい内径寸法を有する小径側外輪溝肩部が、それぞれ設けられており、
    前記内輪は、外周面の軸方向片側に大径側内輪軌道を、同じく軸方向他側に直径がこの大径側内輪軌道よりも小さい小径側内輪軌道を、それぞれ有し、この大径側内輪軌道の軸方向両側部分に、前記大径側玉列を構成する各玉の内接円の直径寸法よりも大きい外径寸法を有する大径側内輪溝肩部が設けられていて、前記小径側内輪軌道の軸方向両端部に、前記小径側玉列を構成する各玉の内接円の直径寸法よりも大きい内径寸法を有する小径側内輪溝肩部が設けられており、
    前記大径側保持器は、円周方向複数箇所にポケットを有する円環状であり、
    前記小径側保持器は、円周方向複数箇所にポケットを有する、直径が前記大径側保持器よりも小さい円環状であり、
    前記大径側玉列を構成する複数個の玉は、前記大径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記大径側外輪軌道と前記大径側内輪軌道との間に転動自在に設けられており、
    前記小径側玉列を構成する複数個の玉は、前記小径側保持器の各ポケット内に保持された状態で、前記小径側外輪軌道と前記小径側内輪軌道との間に転動自在に設けられており、
    前記大径側玉列を構成する各玉と前記小径側玉列を構成する各玉とに、互いに同じ向きの接触角が付与されている自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受に於いて、
    前記大径側玉列の大径側ラジアル隙間をSとし、前記大径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法をDとし、前記大径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S≦(D−d)≦S+00018Dの関係を満たし、
    前記小径側玉列の小径側ラジアル隙間をSとし、前記小径側玉列を構成する各玉の外接円の直径寸法をDとし、前記小径側外輪係り代部の内径寸法をdとした場合に、S≦(D−d)≦S+00018Dの関係を満たし、
    前記大径側外輪係り代部と、前記大径側外輪軌道との連続部、及び前記小径側外輪係り代部と、前記小径側外輪軌道との連続部が、角部がなく、滑らかに形成されている自動車のデファレンシャル用のタンデム型複列アンギュラ玉軸受。
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