JP2018155004A - 手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造や組立てが容易であり、且つ手摺桿受け部の小型化が可能であり、且つ使用感が良好な手摺を得る。【解決手段】 パイプ状の手摺桿1と、手摺桿1を支持固定するブラケット2とを備えた手摺であって、手摺桿1の内周面に、長手方向に連続する複数のビスホール5を突設し、ブラケット2の手摺桿受け部11の底部15には、ビスホール5に対応する位置にそれぞれネジ挿通孔16を設け、各ネジ挿通孔16を介して各ビスホール5に螺合された複数のネジ8により、手摺桿1がブラケット2に強固に固定されるようにした。【選択図】 図2

Description

本発明は、建物の便所、浴室、玄関等の壁面に設置される手摺に関するものである。
従来より、建物の便所、浴室、玄関等の壁面に設置される手摺として、パイプ状の手摺桿と、手摺桿を支持固定するブラケットとを備えた手摺が広く知られており、ブラケットの手摺桿受け部には、手摺桿の端部が挿嵌される筒壁部と、筒壁部の内部より突出した挿嵌部とが設けられている(例えば、特許文献1参照。)
このような手摺において手摺桿をブラケットに固定するには、まず、手摺桿の空洞に手摺桿受け部の挿嵌部を挿入すると共に、手摺桿の端部を手摺桿受け部の筒壁部に挿入する。そして、手摺桿受け部の筒壁部に形成された開口孔からネジを挿入し、このネジを手摺桿のネジ挿通孔に挿通して手摺桿受け部の挿嵌部の下孔に捩じ込むことにより、手摺桿をブラケットに固定させる。
特開2002―339541号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手摺にあっては、予め手摺桿にネジ挿通孔を適切な位置にあける必要があり、そのネジ挿通孔をあける作業に手間がかかるといった問題があった。また、上述のような手摺においては、手摺桿の空洞に手摺桿受け部の挿嵌部を嵌合させた状態で、手摺桿に対して径方向にネジを貫通させて、このネジを手摺桿受け部の挿嵌部に螺合させることから、手摺桿受け部の小型化が困難であった。
また、特許文献1に記載の手摺は、手摺桿受け部の開口孔からネジの頭部が外部に露出しており、使用者が手摺を握った際に使用者の指がネジの頭部に触れてしまうといった問題があった。さらに、この問題を解消すべく、ネジの頭部を隠す保護キャップを手摺桿受け部の開口孔に取り付けることもあり、部品点数の増加や組立ての手間に繋がるという問題があった。
本発明の目的は、製造や組立てが容易であり、且つ手摺桿受け部の小型化が可能であり、且つ使用感が良好な手摺を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、パイプ状の手摺桿と、前記手摺桿を支持固定するブラケットとを備えた手摺であって、前記ブラケットは、前記手摺桿の端部が挿嵌される有底筒状の手摺桿受け部が備えられ、前記手摺桿の端部は、前記手摺桿受け部の底部に当接し、前記手摺桿の内周面には、長手方向に連続する複数のビスホールが突設され、前記手摺桿受け部の底部には、前記ビスホールに対応する位置にそれぞれネジ挿通孔が設けられ、各前記ネジ挿通孔を介して各前記ビスホールに螺合された複数のネジにより、前記手摺桿が前記ブラケットに固定されることにある。
これにより、手摺桿とブラケットをネジで固定する際に、従来の手摺のような手摺桿にネジ挿通孔をあける必要がなく、製造や組立てが容易である。また、第1の特徴によれば、手摺桿受け部に手摺桿の端部を挿嵌させた状態で、手摺桿受け部の底部のネジ挿通孔に裏面側からネジを貫通させて、このネジを手摺桿のビスホールに螺合させることから、従来の手摺よりも手摺桿受け部を小型化することができる。さらに、手摺桿受け部の底部の裏面にネジの頭部を配置したことにより、ブラケット内にネジの頭部を隠すことが容易となり、使用者がネジの頭部に触れないようにすることができる。
本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記手摺桿受け部の内面と前記手摺桿の端部には、前記手摺桿受け部において前記ビスホールの中空を前記ネジ挿通孔と対向するように前記手摺桿を周方向に位置決めする位置決め手段が設けられていることにある。
これにより、手摺桿受け部における手摺桿の位置決めが位置決め手段によって可能となり、手摺桿とブラケットとを適正な位置で固定でき、また、ネジを底部のネジ挿通孔に挿通してビスホールに螺合させる作業が容易になる。
本発明の第3の特徴は、上記第2の特徴に加えて、前記位置決め手段は、前記ビスホールの端部と、前記手摺桿受け部の底部内面に設けられた位置決め突起とで構成され、前記ビスホールの端部が前記位置決め突起に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことにある。
これにより、ビスホール自体を手摺桿の位置決めに用いることができ、位置決め手段の構成として別途位置決め突起のみ設ければよく、位置決め手段を簡易な構成で形成することができる。
本発明の第4の特徴は、上記第2の特徴に加えて、前記位置決め手段は、前記手摺桿の本体端部に設けられた位置決め凹部と、前記手摺桿受け部の内面における前記底部側の位置に設けられた位置決め凸部とで構成され、前記位置決め凹部が前記位置決め凸部に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことにある。
これにより、手摺桿を手摺桿受け部内に挿入した後でも、手摺桿を周方向に回転させることで、位置決め凸部に位置決め凹部を適切に係合できるため、手摺桿受け部における手摺桿の位置決めが容易となる。
ところで、手摺桿には、金属製のパイプ材の表面を合成樹脂製の被覆体で被覆したものが多く用いられている。そのような合成樹脂製の被覆体を備えた手摺桿として、チューブ状の被覆体の中空部を昇圧して被覆体を拡径させ、この拡径した被覆体の中空部に金属製のパイプ材を挿入した後、被覆体の中空部内の昇圧状態を解消し、被覆体を縮径させてパイプ材の表面に圧着させる手摺桿が知られている(例えば、特開2012―111083号公報参照。)。
このように製造された手摺桿においては、パイプ材と被覆体とが接着剤で接着されていないため、激しい気温の変化に伴いチューブ状の被覆体が長手方向に収縮した場合や、高気温下で手摺桿の端部に対し長手方向への過度の引っ張りが繰り返された場合に、手摺桿の端部において被覆体が縮んでパイプ材の表面が外部に露出してしまうおそれがあった。
そのような問題を解決するために、本発明の第5の特徴は、上記第1乃至第4の特徴のいずれか一に加えて、前記手摺桿は、金属製のパイプ材の表面を合成樹脂製の被覆体で被覆してなり、前記手摺桿には、前記被覆体の長手方向の縮みを防止するピンが設けられており、前記ピンは、前記ビスホールを避けて前記手摺桿を直径方向に貫通することにある。
これにより、手摺桿の端部における被覆体の縮みをピンで規制することができ、パイプ材の表面が外部に露出することを防止できる。
本発明の第6の特徴は、上記第1乃至第5の特徴のいずれか一に加えて、前記ピンは、前記手摺桿における前記手摺桿受け部に挿嵌される部位に設けられたことにある。これにより、ピンは手摺桿受け部に隠れて外部に露出しない。
本発明によれば、製造や組立てが容易であり、且つ手摺桿受け部の小型化が可能であり、且つ使用感が良好な手摺を提供することができる。
本発明に係る手摺の第1例を示す斜視図である。 第1例の手摺の一部分を示す部分拡大断面図である。 第1例の手摺桿を示す側面図である。 第1例のブラケットを示す分解斜視図である。 第2例において、手摺桿受け部の底部を正面に向けたブラケットを示す正面図である。 第2例の手摺であって、手摺桿のビスホールが手摺桿受け部の位置決め突起に係合した状態を示す断面図である。 変形例において、手摺桿受け部の底部を正面に向けたブラケットを示す正面図である。 第3例の手摺桿の一部分を示す斜視図である。 第3例のブラケットを示す分解斜視図である。 第4例の手摺の一部分を示す部分拡大断面図である。 第4例の手摺桿を示す側面図である。
以下、本発明に係る手摺を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。先ずは、本発明に係る手摺の第1例について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示すように、第1例の手摺は、建物の便所、浴室、玄関等の壁面に据付けられる。また、第1例の手摺は、パイプ状の手摺桿1と、手摺桿1を支持固定するブラケット2とを備えている。
図2に示すように、手摺桿1は、金属製のパイプ材3の表面を合成樹脂製の被覆体4で被覆したものである。被覆体4は、合成樹脂の押出成形によりパイプ材3と一体的に形成されている。
手摺桿1の内周面には、長手方向に連続する複数のビスホール5が突設されている。詳述すると、手摺桿1の内周面をなすパイプ材3は、長尺円筒状の部材であり、パイプ材3の内周面には、2つのビスホール5がパイプ材3の軸心に対して対称な位置に突設されている。パイプ材3とビスホール5とは、アルミニウム等の金属の押出成形によって一体成形されている。
ビスホール5の内部には、後述のネジ8を捩じ込み可能な中空7が形成されており、ビスホール5におけるパイプ材3の軸心側の部分には、長手方向に連続するスリット部6が形成されて、ビスホール5の断面が略C字状となっている。
ブラケット2は、手摺桿受け部11が設けられたブラケット本体9と、ブラケット本体9に着脱可能に装着されたブラケットカバー10とを備えている。ブラケット本体9やブラケットカバー10は、ABS樹脂のような硬質合成樹脂によって成形されているものでもよいし、アルミ等の金属で成形されているものでもよい。
ブラケット本体9は、壁面に固定される壁面固定部12と、壁面固定部12から湾曲して延設された周壁部13と、周壁部13の先端部に設けられた有底筒状の手摺桿受け部11とを備えている。なお、第1例では、ブラケット2の全体形状が概ねエルボ状に形成されているが、本発明は、手摺における手摺桿の本数や配置に応じてブラケットを適宜の全体形状とすることができる。
手摺桿受け部11は、先端側を開口する略円筒状の筒壁部14と、筒壁部14の後端側を塞ぐ底部15とを有する。手摺桿受け部11の筒壁部14の内部に手摺桿1の端部を挿嵌できるように、筒壁部14の内径が手摺桿1の外径より僅かに大径となっている。また、手摺桿1の端部を筒壁部14内に挿入していくと、手摺桿1の端部が底部15の内面(表面)に当接するようになっている。
手摺桿受け部11の底部15には、ビスホール5に対応する位置にそれぞれネジ挿通孔16が貫通している。第1例では、2つのネジ挿通孔16が筒壁部14の軸心に対して左右対称な位置に形成されている。
ネジ挿通孔16は、ブラケット2に手摺桿1を固定するためのネジ8の軸部が挿通可能とされ、且つネジ8の頭部が挿通不可とされる。具体的には、ネジ挿通孔16は、ネジ8の軸部8aよりも大径に形成されると共に、ネジ8の頭部8bよりも小径に形成される。また、ネジ挿通孔16は、ビスホール5の中空7よりも大径に形成にされる。
ブラケット本体9の壁面固定部12には、図2に示すように、厚み方向に貫通する貫通孔17が形成されている。壁面固定部12は、この貫通孔17を介してネジ等の固定手段18によって壁面Aに固定される。また、壁面固定部12には、ブラケットカバー10の係止凸部22を係止する係止凹部19が設けられている。
ブラケット本体9の周壁部13は、湾曲した略半円筒状に形成されて手摺桿受け部11と壁面固定部12とを接続し、周壁部13の内側には、複数の補強リブ21が設けられている。
ブラケットカバー10は、手摺桿受け部11の底部15の裏面や周壁部13の内側を隠すとともに、ブラケット2の外形の一部を成すものである。ブラケットカバー10は、図4に示すように、湾曲した略半円筒状に形成されており、ブラケットカバー10の内側には、ブラケット本体9の係止凹部19に係止する係止凸部22が設けられている。
次に、このように構成された第1例の手摺における、手摺桿1をブラケット2に固定する方法について説明する。
まず、ブラケットカバー10を未装着のブラケット本体9に対し、手摺桿受け部11内に手摺桿1の端部を挿入する。そして、手摺桿1の端部を手摺桿受け部11の底部15の内面に当接させるとともに、手摺桿受け部11内で手摺桿1を周方向に回転させて、ビスホール5の中空7を底部15のネジ挿通孔16と対向させる。
この状態で、底部15の各ネジ挿通孔16に対し、それぞれネジ8(例えば、タッピンねじ)を手摺桿受け部11の底部15の外面側(裏面側)、つまり周壁部13側から通し、さらにネジ8をビスホール5内に捩じ込んで螺合させる。このネジ止め作業により手摺桿1がブラケット2に強固に固定される。
このような第1例の手摺によれば、手摺桿1をブラケット2に固定する際に、従来の手摺のような手摺桿にネジ挿通孔をあける必要がなく、製造や組立てが容易である。また、手摺桿1をブラケット2に固定する際、ネジ8を手摺桿受け部11の底部15のネジ挿通孔16に挿通して手摺桿1のビスホール5に螺合させるため、従来の手摺よりも手摺桿受け部11を小型化することができる。また、手摺桿1をブラケット2に固定するネジ8の頭部8bが、手摺桿受け部11の底部15の裏面に位置してブラケット2内に隠されるため、使用者がネジ8の頭部8bに触れることはなく、したがって、ネジ8の頭部8bを隠す保護キャップを設ける必要もない。
次に、本発明に係る手摺の第2例について、図5及び図6を参照して説明する。
第2例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第2例では、手摺桿受け部11の内面と手摺桿1の端部には、手摺桿受け部11において手摺桿1を周方向に位置決めする位置決め手段が設けられている。
第2例の位置決め手段23Aは、ビスホール5の端部と、手摺桿受け部11の底部15内面に設けられた位置決め突起24とで構成されている。ビスホール5の端部が位置決め突起24に係合した場合に、ビスホール5の中空7がネジ挿通孔16と対向するように形成されており、これにより、底部15のネジ挿通孔16に挿入したネジ8をビスホール5内に捩じ込むことができる。
位置決め突起24は、図5に示すように、底部15の内面に、ネジ挿通孔16の周縁の底部15中心側に沿った略半円弧状に形成されている。第2例では、底部15の内面には、2つのネジ挿通孔16の近傍にそれぞれ位置決め突起24が突設されている。略半円弧状の位置決め突起24の内側にビスホール5の端部が位置する場合、手摺桿1が手摺桿受け部11内を周方向に回転しようとしても、ビスホール5の端部が位置決め突起24に当接するため、手摺桿1の周方向の回転が規制されるようになっている。
なお、位置決め突起24の底部15内面からの突出高さは、本第2例では0.5mm〜2mm程度となっているが、これに限定されるものでなく、手摺桿1の周方向への回転に対してビスホール5の端部が位置決め突起24に係止されればよい。
このような構成による第2例の手摺によれば、図6に示すように、ビスホール5の端部を位置決め突起24に係合させることにより、ビスホール5の中空7をネジ挿通孔16と対向させた状態で手摺桿1を位置決めすることができる。これにより、手摺桿1とブラケット2とを適正な位置で固定でき、また、ネジ8を底部15のネジ挿通孔16に挿通してビスホール5に螺合させる作業が容易になる。
また、第2例の手摺によれば、ビスホール5自体を手摺桿1の位置決めに用いるため、位置決め手段23Aの構成として別途位置決め突起24のみ設ければよく、位置決め手段23Aを簡易な構成で形成することができる。
次に、第2例の位置決め手段の変形例について、図7を参照して説明する。
変形例の位置決め手段23Bは、ビスホール5の端部と、手摺桿受け部11の底部15内面に設けられた位置決め突起24と、ビスホール5の端部を位置決め突起24に誘導する誘導突起25とで構成されている。
誘導突起25は、図7に示すように、手摺桿受け部11の底部15内面において、位置決め突起24の直上の位置と直下の位置とにそれぞれ設けられている。誘導突起25は、2つの位置決め突起24の端部同士を接続する円弧状に形成されている。誘導突起25は、手摺桿1が手摺桿受け部11内を周方向に回転した際のビスホール5の端部の軌跡に沿った円弧状に形成されている。したがって、手摺桿1が手摺桿受け部11内に挿入された場合に、ビスホール5の端部が位置決め突起24から外れていたとき、ビスホール5の端部が誘導突起25に当接するようになっている。
このような構成による変形例の手摺では、手摺桿1を手摺桿受け部11内に挿入した際にビスホール5の端部が位置決め突起24から外れていても、手摺桿1を周方向に回転させていくと、ビスホール5の端部が誘導突起25上を摺動し、やがてビスホール5の端部が位置決め突起24内に嵌入し、手摺桿受け部11における手摺桿1の位置決めがなされる。
なお、本変形例では、位置決め突起24と誘導突起25とを連続して形成したが、手摺桿1を周方向に回転させた際にビスホール5の端部が誘導突起25上を摺動して位置決め突起24内に嵌入できれば、位置決め突起24と誘導突起25とを分離して形成してもよい。
上述した第2例では、ビスホール5とネジ挿通孔16とが対向するように確認しながら、手摺桿1を手摺桿受け部11内に挿入していくことで、ビスホール5の端部を位置決め突起24に適切に係合できるようになっている。これに対し、本変形例では、手摺桿1を手摺桿受け部11内に挿入した後でも、手摺桿1を周方向に回転させることで、ビスホール5の端部を位置決め突起24に適切に係合できるため、手摺桿受け部11における手摺桿1の位置決めが容易となる。
次に、本発明に係る手摺の第3例について、図8及び図9を参照して説明する。
第3例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第3例では、第2例とは異なる位置決め手段23Cが設けられている。第3例の位置決め手段23Cは、手摺桿1の端部に設けられた位置決め凹部26と、手摺桿受け部11の内面における底部15側の位置に設けられた位置決め凸部27とで構成されている。位置決め凹部26が位置決め凸部27に係合した場合に、ビスホール5の中空7がネジ挿通孔16と対向するように形成されており、これにより、底部15のネジ挿通孔16に挿入したネジ8をビスホール5内に捩じ込むことができる。
手摺桿1の端部には、2つの位置決め凹部26が手摺桿1の軸心に対して対称な位置に設けられている。本第3例では、図8に示すように、位置決め凹部26は、手摺桿1においてビスホール5の突設された位置から周方向に90°ずれた位置に形成されている。位置決め凹部26は、手摺桿1の端面を略矩形状に切り欠いた形状となっている。
図9に示すように、手摺桿受け部11の筒壁部14内面には、2つの位置決め凸部27が筒壁部14の軸心に対して上下対称な位置に設けられている。位置決め凸部27は、底部15から手摺桿受け部11の開口側に向けて筒壁部14の軸心と平行に延びる四角柱状に形成されている。また、筒壁部14内面から軸心へ向かう位置決め凸部27の突出端が、手摺桿受け部11内における少なくとも手摺桿1の外周面の位置を越えており、好ましくは手摺桿1の内周面の位置に達するように形成される。これにより、手摺桿1の端部を手摺桿受け部11内に挿入する場合に、位置決め凹部26が位置決め凸部27に対して周方向に位置ずれしているとき、手摺桿1の端面が位置決め凸部27の端面に当接して手摺桿受け部11の底部15に当接できない。さらに、位置決め凹部26内に位置決め凸部27を嵌入した場合に、手摺桿1を周方向へ回転させようとしても、位置決め凹部26の周縁が位置決め凸部27に当接し、手摺桿1の周方向への回転が妨げられる。なお、位置決め凹部26内に位置決め凸部27が嵌入した場合に手摺桿1の端面が手摺桿受け部11の底部15に当接できるように、位置決め凹部26の深さが位置決め凸部27の長さと同等以上に形成される。
このような構成による第3例の手摺では、手摺桿1の端部を手摺桿受け部11内に挿入する場合に、位置決め凹部26が位置決め凸部27に対して周方向に位置ずれしていると、手摺桿1の端面が位置決め凸部27の端面に当接するが、さらに手摺桿1を周方向に回転させていくと、手摺桿1の端面が位置決め凸部27上を摺動し、やがて位置決め凹部26内に位置決め凸部27が嵌入する。これにより、ビスホール5の中空7がネジ挿通孔16と対向するように、手摺桿受け部11における手摺桿1の位置決めがなされる。
このように、第3例の手摺によれば、手摺桿1を手摺桿受け部11内に挿入した後でも、手摺桿1を周方向に回転させることで、位置決め凸部27に位置決め凹部26を適切に係合できるため、手摺桿受け部11における手摺桿1の位置決めが容易となる。
次に、本発明に係る手摺の第4例について、図10及び図11を参照して説明する。
第4例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第1例の手摺桿1は、被覆体4を合成樹脂の押出成形によりパイプ材3と一体的に形成されているが、第4例の手摺桿28は、被覆体29として合成樹脂製チューブがパイプ材30表面に圧着されている。
図11に示すように、手摺桿28には、被覆体29の外周からパイプ材30の内周にかけて厚み方向に貫通するピン挿通孔31が設けられており、このピン挿通孔31には、被覆体29の長手方向の縮みを防止するピン32が挿嵌されている。本第4例では、手摺桿28を一の直径方向に沿って2つのピン挿通孔31が貫通されて、1本のピン32がこの2つのピン挿通孔31に挿通されている。また、ピン挿通孔31は、手摺桿28においてビスホール5の突設された位置から周方向に90°ずれた位置に形成されている。ピン32は、パイプ材30の外径寸法よりも長く、被覆体29の外径寸法よりも短いものが用いられ、ピン32の先端は、被覆体29に開孔されたピン挿通孔31内に配置されている。
ピン挿通孔31及びピン32は、図10に示すように、手摺桿28における手摺桿受け部11内に挿嵌される部分に設けられている。これにより、ピン挿通孔31及びピン32が手摺桿受け部11内に隠れて外部に露出せず、使用者がピン32に触れないようになっている。
このように構成された第4例の手摺によれば、手摺桿28の端部における被覆体29の縮みをピン32で規制することができ、パイプ材30の表面が外部に露出することを防止できる。
なお、第4例の手摺に上述の第2例の位置決め手段23A、変形例の位置決め手段23B又は第3例の位置決め手段23Cを適用してもよい。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の変更が可能である。
上述の実施例では、1本の手摺桿1,28と2個のブラケット2とで組み立てられた手摺であるが、複数本の手摺桿と複数個のブラケットとで組み立てられた手摺に本発明を適用してもよい。例えば、2本の手摺桿と3個のブラケットとでL字状に組み立てられたL形手摺や、3本の手摺桿と4個のブラケットとで逆T字状に組み立てられたT形手摺など、様々な手摺に本発明を適用することができる。また、上述の実施例では、1個のブラケットにつき1つの手摺桿受け部で1本の手摺桿を支持しているが、本発明は、1個のブラケットにつき複数の手摺桿受け部で複数本の手摺桿を支持してもよい。例えば、L形手摺において2つの手摺桿受け部を有して2本の手摺桿をL字状に連結するブラケットや、T形手摺において本発明に係る手摺桿受け部と公知の手摺桿受け部とを有して3本の手摺桿を逆T字状に連結するブラケットなど、様々なブラケットに本発明を適用することができる。
本発明は、便所、浴室、玄関その他の設備に取り付けられる手摺に利用できる。
1 手摺桿
2 ブラケット
3 パイプ材
4 被覆体
5 ビスホール
6 スリット部
7 中空
8 ネジ
8a 軸部
8b 頭部
9 ブラケット本体
10 ブラケットカバー
11 手摺桿受け部
12 壁面固定部
13 周壁部
14 筒壁部
15 底部
16 ネジ挿通孔
17 貫通孔
18 固定手段
19 係止凹部
21 補強リブ
22 係止凸部
23A,23B,23C 位置決め手段
24 位置決め突起
25 誘導突起
26 位置決め凹部
27 位置決め凸部
28 手摺桿
29 被覆体
30 パイプ材
31 ピン挿通孔
32 ピン

Claims (6)

  1. パイプ状の手摺桿と、前記手摺桿を支持固定するブラケットとを備えた手摺であって、
    前記ブラケットは、前記手摺桿の端部が挿嵌される有底筒状の手摺桿受け部が備えられ、
    前記手摺桿の端部は、前記手摺桿受け部の底部に当接し、
    前記手摺桿の内周面には、長手方向に連続する複数のビスホールが突設され、
    前記手摺桿受け部の底部には、前記ビスホールに対応する位置にそれぞれネジ挿通孔が設けられ、
    各前記ネジ挿通孔を介して各前記ビスホールに螺合された複数のネジにより、前記手摺桿が前記ブラケットに固定されることを特徴とする手摺。
  2. 前記手摺桿受け部の内面と前記手摺桿の端部には、前記手摺桿受け部において前記ビスホールの中空を前記ネジ挿通孔と対向するように前記手摺桿を周方向に位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴する請求項1に記載の手摺。
  3. 前記位置決め手段は、前記ビスホールの端部と、前記手摺桿受け部の底部内面に設けられた位置決め突起とで構成され、
    前記ビスホールの端部が前記位置決め突起に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の手摺。
  4. 前記位置決め手段は、前記手摺桿の本体端部に設けられた位置決め凹部と、前記手摺桿受け部の内面における前記底部側の位置に設けられた位置決め凸部とで構成され、
    前記位置決め凹部が前記位置決め凸部に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の手摺。
  5. 前記手摺桿は、金属製のパイプ材の表面を合成樹脂製の被覆体で被覆してなり、
    前記手摺桿には、前記被覆体の長手方向の縮みを防止するピンが設けられており、
    前記ピンは、前記ビスホールを避けて前記手摺桿を直径方向に貫通することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の手摺。
  6. 前記ピンは、前記手摺桿における前記手摺桿受け部に挿嵌される部位に設けられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の手摺。
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