JP2018155004A - 手摺 - Google Patents
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Abstract
Description
このような手摺において手摺桿をブラケットに固定するには、まず、手摺桿の空洞に手摺桿受け部の挿嵌部を挿入すると共に、手摺桿の端部を手摺桿受け部の筒壁部に挿入する。そして、手摺桿受け部の筒壁部に形成された開口孔からネジを挿入し、このネジを手摺桿のネジ挿通孔に挿通して手摺桿受け部の挿嵌部の下孔に捩じ込むことにより、手摺桿をブラケットに固定させる。
また、特許文献1に記載の手摺は、手摺桿受け部の開口孔からネジの頭部が外部に露出しており、使用者が手摺を握った際に使用者の指がネジの頭部に触れてしまうといった問題があった。さらに、この問題を解消すべく、ネジの頭部を隠す保護キャップを手摺桿受け部の開口孔に取り付けることもあり、部品点数の増加や組立ての手間に繋がるという問題があった。
本発明の目的は、製造や組立てが容易であり、且つ手摺桿受け部の小型化が可能であり、且つ使用感が良好な手摺を提供することにある。
これにより、手摺桿とブラケットをネジで固定する際に、従来の手摺のような手摺桿にネジ挿通孔をあける必要がなく、製造や組立てが容易である。また、第1の特徴によれば、手摺桿受け部に手摺桿の端部を挿嵌させた状態で、手摺桿受け部の底部のネジ挿通孔に裏面側からネジを貫通させて、このネジを手摺桿のビスホールに螺合させることから、従来の手摺よりも手摺桿受け部を小型化することができる。さらに、手摺桿受け部の底部の裏面にネジの頭部を配置したことにより、ブラケット内にネジの頭部を隠すことが容易となり、使用者がネジの頭部に触れないようにすることができる。
これにより、手摺桿受け部における手摺桿の位置決めが位置決め手段によって可能となり、手摺桿とブラケットとを適正な位置で固定でき、また、ネジを底部のネジ挿通孔に挿通してビスホールに螺合させる作業が容易になる。
これにより、ビスホール自体を手摺桿の位置決めに用いることができ、位置決め手段の構成として別途位置決め突起のみ設ければよく、位置決め手段を簡易な構成で形成することができる。
これにより、手摺桿を手摺桿受け部内に挿入した後でも、手摺桿を周方向に回転させることで、位置決め凸部に位置決め凹部を適切に係合できるため、手摺桿受け部における手摺桿の位置決めが容易となる。
このように製造された手摺桿においては、パイプ材と被覆体とが接着剤で接着されていないため、激しい気温の変化に伴いチューブ状の被覆体が長手方向に収縮した場合や、高気温下で手摺桿の端部に対し長手方向への過度の引っ張りが繰り返された場合に、手摺桿の端部において被覆体が縮んでパイプ材の表面が外部に露出してしまうおそれがあった。
これにより、手摺桿の端部における被覆体の縮みをピンで規制することができ、パイプ材の表面が外部に露出することを防止できる。
図1に示すように、第1例の手摺は、建物の便所、浴室、玄関等の壁面に据付けられる。また、第1例の手摺は、パイプ状の手摺桿1と、手摺桿1を支持固定するブラケット2とを備えている。
ブラケット本体9は、壁面に固定される壁面固定部12と、壁面固定部12から湾曲して延設された周壁部13と、周壁部13の先端部に設けられた有底筒状の手摺桿受け部11とを備えている。なお、第1例では、ブラケット2の全体形状が概ねエルボ状に形成されているが、本発明は、手摺における手摺桿の本数や配置に応じてブラケットを適宜の全体形状とすることができる。
まず、ブラケットカバー10を未装着のブラケット本体9に対し、手摺桿受け部11内に手摺桿1の端部を挿入する。そして、手摺桿1の端部を手摺桿受け部11の底部15の内面に当接させるとともに、手摺桿受け部11内で手摺桿1を周方向に回転させて、ビスホール5の中空7を底部15のネジ挿通孔16と対向させる。
この状態で、底部15の各ネジ挿通孔16に対し、それぞれネジ8(例えば、タッピンねじ)を手摺桿受け部11の底部15の外面側(裏面側)、つまり周壁部13側から通し、さらにネジ8をビスホール5内に捩じ込んで螺合させる。このネジ止め作業により手摺桿1がブラケット2に強固に固定される。
第2例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第2例では、手摺桿受け部11の内面と手摺桿1の端部には、手摺桿受け部11において手摺桿1を周方向に位置決めする位置決め手段が設けられている。
また、第2例の手摺によれば、ビスホール5自体を手摺桿1の位置決めに用いるため、位置決め手段23Aの構成として別途位置決め突起24のみ設ければよく、位置決め手段23Aを簡易な構成で形成することができる。
変形例の位置決め手段23Bは、ビスホール5の端部と、手摺桿受け部11の底部15内面に設けられた位置決め突起24と、ビスホール5の端部を位置決め突起24に誘導する誘導突起25とで構成されている。
なお、本変形例では、位置決め突起24と誘導突起25とを連続して形成したが、手摺桿1を周方向に回転させた際にビスホール5の端部が誘導突起25上を摺動して位置決め突起24内に嵌入できれば、位置決め突起24と誘導突起25とを分離して形成してもよい。
第3例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第3例では、第2例とは異なる位置決め手段23Cが設けられている。第3例の位置決め手段23Cは、手摺桿1の端部に設けられた位置決め凹部26と、手摺桿受け部11の内面における底部15側の位置に設けられた位置決め凸部27とで構成されている。位置決め凹部26が位置決め凸部27に係合した場合に、ビスホール5の中空7がネジ挿通孔16と対向するように形成されており、これにより、底部15のネジ挿通孔16に挿入したネジ8をビスホール5内に捩じ込むことができる。
第4例の手摺は、前記第1例と基本構成において変わるところがないため、以下、第1例と異なる部分を中心に説明することとし、第1例と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細は第1例の説明を援用する。
第1例の手摺桿1は、被覆体4を合成樹脂の押出成形によりパイプ材3と一体的に形成されているが、第4例の手摺桿28は、被覆体29として合成樹脂製チューブがパイプ材30表面に圧着されている。
なお、第4例の手摺に上述の第2例の位置決め手段23A、変形例の位置決め手段23B又は第3例の位置決め手段23Cを適用してもよい。
上述の実施例では、1本の手摺桿1,28と2個のブラケット2とで組み立てられた手摺であるが、複数本の手摺桿と複数個のブラケットとで組み立てられた手摺に本発明を適用してもよい。例えば、2本の手摺桿と3個のブラケットとでL字状に組み立てられたL形手摺や、3本の手摺桿と4個のブラケットとで逆T字状に組み立てられたT形手摺など、様々な手摺に本発明を適用することができる。また、上述の実施例では、1個のブラケットにつき1つの手摺桿受け部で1本の手摺桿を支持しているが、本発明は、1個のブラケットにつき複数の手摺桿受け部で複数本の手摺桿を支持してもよい。例えば、L形手摺において2つの手摺桿受け部を有して2本の手摺桿をL字状に連結するブラケットや、T形手摺において本発明に係る手摺桿受け部と公知の手摺桿受け部とを有して3本の手摺桿を逆T字状に連結するブラケットなど、様々なブラケットに本発明を適用することができる。
2 ブラケット
3 パイプ材
4 被覆体
5 ビスホール
6 スリット部
7 中空
8 ネジ
8a 軸部
8b 頭部
9 ブラケット本体
10 ブラケットカバー
11 手摺桿受け部
12 壁面固定部
13 周壁部
14 筒壁部
15 底部
16 ネジ挿通孔
17 貫通孔
18 固定手段
19 係止凹部
21 補強リブ
22 係止凸部
23A,23B,23C 位置決め手段
24 位置決め突起
25 誘導突起
26 位置決め凹部
27 位置決め凸部
28 手摺桿
29 被覆体
30 パイプ材
31 ピン挿通孔
32 ピン
Claims (6)
- パイプ状の手摺桿と、前記手摺桿を支持固定するブラケットとを備えた手摺であって、
前記ブラケットは、前記手摺桿の端部が挿嵌される有底筒状の手摺桿受け部が備えられ、
前記手摺桿の端部は、前記手摺桿受け部の底部に当接し、
前記手摺桿の内周面には、長手方向に連続する複数のビスホールが突設され、
前記手摺桿受け部の底部には、前記ビスホールに対応する位置にそれぞれネジ挿通孔が設けられ、
各前記ネジ挿通孔を介して各前記ビスホールに螺合された複数のネジにより、前記手摺桿が前記ブラケットに固定されることを特徴とする手摺。 - 前記手摺桿受け部の内面と前記手摺桿の端部には、前記手摺桿受け部において前記ビスホールの中空を前記ネジ挿通孔と対向するように前記手摺桿を周方向に位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴する請求項1に記載の手摺。
- 前記位置決め手段は、前記ビスホールの端部と、前記手摺桿受け部の底部内面に設けられた位置決め突起とで構成され、
前記ビスホールの端部が前記位置決め突起に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の手摺。 - 前記位置決め手段は、前記手摺桿の本体端部に設けられた位置決め凹部と、前記手摺桿受け部の内面における前記底部側の位置に設けられた位置決め凸部とで構成され、
前記位置決め凹部が前記位置決め凸部に係合した場合に、前記ビスホールの中空が前記ネジ挿通孔と対向するように形成されたことを特徴とする請求項2に記載の手摺。 - 前記手摺桿は、金属製のパイプ材の表面を合成樹脂製の被覆体で被覆してなり、
前記手摺桿には、前記被覆体の長手方向の縮みを防止するピンが設けられており、
前記ピンは、前記ビスホールを避けて前記手摺桿を直径方向に貫通することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の手摺。 - 前記ピンは、前記手摺桿における前記手摺桿受け部に挿嵌される部位に設けられたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の手摺。
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