JP2006090081A - 手摺り - Google Patents

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Abstract

【課題】手摺りバーに中空状の部材を使用して、この手摺りバーに支持部材を簡単かつ強固に取り付けることができるようにする。
【解決手段】手摺りは、筒状の手摺りバー2の両端部にねじ部材3を介して一対の支持部材4が支持され、該各支持部材4が固定手段13を介して取付面Aに取り付けられ、該各支持部材4にねじ部材3および固定手段13を目隠しする外カバー部材15が取り付けられており、前記手摺りバー2の内面の周方向少なくとも2箇所には前記ねじ部材3が螺合される螺合部6が手摺りバー2の全長にわたる長さで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁面等の取付面に取り付けられる手摺りに関するものである。
従来、壁面に取り付けられて使用される手摺りとして、例えば、屈曲した菅体(支持部材)の1つの端部に設けた手摺り取付座に中実状の手摺りバーの端面を当接してビス等の固着具で固着すると共に前記菅体の他の端部に向けた壁取付座を壁面に当接してビス等の固着具で固着し、この菅体に手摺り取付座及び壁取付座を露出させる開口を設けると共に前記菅体の外観と連続する外観のカバーを開口に着脱自在に被着して開口を閉塞するものがある(特許文献1参照)。
特開2001−32491号公報
従来の手摺りでは、手摺りバーに中実材を使用しているため、材料コストが高くなっており、また手摺りバーが重くなるので、大型のものを製作することも困難であった。
手摺りバーを軽量化するには中空状のものを用いるとよいが、従来の手摺りでは、手摺りバーの端面にビスをねじ込んでおり、中空状のものには端面がないので取り付けることができなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、手摺りバーに中空状の部材を使用して、この手摺りバーに支持部材を簡単かつ強固に取り付けることができる手摺りを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
すなわち、第1に、筒状の手摺りバー2の両端部にねじ部材3を介して一対の支持部材4が支持され、該各支持部材4が固定手段13を介して取付面Aに取り付けられ、該各支持部材4にねじ部材3および固定手段13を目隠しする外カバー部材15が取り付けられており、前記手摺りバー2の内面の周方向少なくとも2箇所には前記ねじ部材3が螺合される螺合部6が手摺りバー2の全長にわたる長さで形成されていることを特徴とする。
螺合部6を手摺りバー2の全長にわたる長さに形成することによって、手摺りバー2の端部には必ず螺合部6が表れるので、中空状の手摺りバー2に支持部材4を取り付けることが可能である。しかも、手摺りバー2を切断して長さを変更してもその切り口には螺合部6が表れ、この螺合部6に支持部材4をねじ部材3を介して連結することができる。さらに、ねじ部材3や固定手段13を外カバー部材15で覆うことができる。
第2に、前記支持部材4と外カバー部材15の間には、外カバー部材15を支持部材4に取り付けたときに外カバー部材15の位置決めをする位置決め手段33が設けられている。
これによって、外カバー部材15が支持部材4から抜けはずれることを防止できる。
第3に、前記支持部材4は、板材を折曲してその一辺が手摺りバー2を支持する支持部9とされ、他辺が前記支持部材4を取付面Aに固定する固定部10とされており、前記外カバー部材15には、支持部9に嵌合する第1嵌合部24と、固定部10に嵌合する第2嵌合部25が形成されている。
これによれば、外カバー部材15によって支持部材4の支持部9および固定部10を確実に覆うことができる。
第4に、前記手摺りバー2を支持した支持部9の手摺りバー2側の露出面にはこれを目隠しする内カバー部材16が配置され、この内カバー部材16は外カバー部材15の第1嵌合部24に係止されている。
これによれば、外カバー部材15と内カバー部材16によって支持部材4のほぼ全体を覆うことができる。
本発明によれば、手摺りバーに中空状の部材を使用して、この手摺りバーに支持部材を簡単かつ強固に取り付けることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態を示している。
本発明にかかる手摺り1は、例えば、壁面等に取り付けられてロフト用の梯子の上部の係止に使用したり、あるいは単独で壁面に取り付けられて使用されるものである。
図1において、手摺り1は、筒状の手摺りバー2と、ねじ部材3を介して手摺りバー2の両端部を支持する一対の支持部材4と、支持部材4を覆う外カバー部材15と、外カバー部材4の反対側で支持部材4の露出面を覆う内カバー部材16とを有している。
手摺りバー2は合成樹脂またはアルミ合金等の金属で円筒状に形成されており、その内面に前記ねじ部材3が螺合する螺合部6が形成されている。この螺合部6は、図4に示すようにC字状とされており、その中央部が手摺りバー2の内面に押出成形によって連続状に一体成形されている。
前記螺合部6は、手摺りバー2の内面の周方向少なくとも2箇所に設けられており、図例では、手摺りバー2の筒心(中心)に対して対称位置に設けられている。
また、螺合部6は、手摺りバー2の筒心方向に沿ってこの手摺りバー2の全長に亘る長さに形成されている。したがって、螺合部6は、手摺りバー2の端部に表れており、しかも、手摺りバー2を長尺に形成したものをどの位置で切断したときでもその切り口(端部)に表れるようになっている。
C字状の螺合部6は、円弧状の対の翼部6aを有し、各翼部6aは互いに対向状に設けられている。この翼部6aは基部から先端に向かって先細り状に形成されており、翼部6a間には、円形の溝6bが形成されている。対向する翼部6aの先端部同士は離間されており、前記溝6bは手摺りバー2の筒心を向いて開口されている。
前記支持部材4は、金属製の板材を折曲してL字状としたものであり、その一辺が手摺りバー2を支持する支持部9とされ、他辺が壁面等の取付面Aにこの支持部材4を固定する固定部10とされている。
前記支持部9は、固定部10側の基部9aから先端部9bに向かって先細り状に突出されており、その先端部9bが円形状に形成されている。支持部9の中途部には複数(図例では2つ)の孔11が板厚方向に貫通して形成されている。
支持部9の側部には凹部12が形成されている。この凹部12は、支持部9の各側部に形成されて対となっている。
前記支持部9はタッピングねじ等のねじ部材3を介して手摺りバー2を支持している。この支持部9において、固定部10が形成された側とは反対側の面が手摺りバー2の端部が当接される当接面9cとなっており、ねじ部材3は支持部9の孔11に挿通されて前記当接面9cに当接した手摺りバー2の螺合部6(溝6b)にねじ込まれている。螺合部6の溝6bの径は、ねじ部材3の軸径よりもやや小さくされており、溝部6bにねじ部材3がねじ込まれることによって、手摺りバー2と支持部材4とが強固に連結されることになる。
前記固定部10は、支持部9に対して約90°の角度で屈曲して形成されている。この固定部10には、複数(図例では3つ)の孔14が板厚方向(上下方向)に貫通して形成されている。固定部10は、取付面Aに当接され、前記孔14を通じてねじ部材等の固定手段(例えばねじ部材)13によって取付面Aに固定されている。
外カバー部材15は、合成樹脂製で、支持部材4に取り付けた時に、ねじ部材3および前記固定手段13を目隠しするようになっている。この外カバー部材15は、手摺りバー2に対してその正面側が開口状とされ、その背面側に支持部9とほぼ相似な背壁部17が設けられている。この背壁部17の周縁には手摺りバー2に向かって突出する側壁部18が形成されている。
背壁部17は、その基部17a側から先端部17bに向かって先細り状(または、先端部17b側から基部17aに向かって末広がり状)に形成されており、その先端部17bが円形状に形成されている。したがって、前記側壁部18も前記背壁部17の先端部17b側から基部17b側に向かって末広がり状となっている。
この背壁部17において、支持部材4と対向する側の面(内面)には、複数(図例では2つ)の補強リブ19が支持部9側に向かって突出して形成されている。補強リブ19は、支持部9に当接する第1辺部20と、固定部10に当接する第2辺部21を有している。第1辺部20は支持部材4の支持部9に当接する当接面を有し、第2辺部21は、固定部10に当接する当接面を有している。
図1、図2において、背壁部17の基部17aには、凹部22が形成されており、この凹部22にドライバー等の尖端状の工具を差し込むことができるようになっている。
外カバー部材15には、支持部材4の支持部9に嵌合する第1嵌合部24と、固定部10に嵌合する第2嵌合部25が形成されている。
第1嵌合部24は、外カバー部材15の側壁部18に形成された溝部26を有し、この溝部26は、側壁部18の全周にわたって連続状に形成されている。この溝部26は、側壁部18の周方向に沿ってその内面から突出形成された対の突起部27,28の間に形成されている。前記側壁部18は上述のように末広がりとなっているので、第1嵌合部24の溝部16は、図2に示すように、取付面Aに向かってその間隔が末広がり状になっている。
対の突起部の一方(27)は、側壁部18の突端側に形成されており(以下、この突起部を第1突起部27という)、他方の突起部(以下、第2突起部28という)は、第1突起部27から離間されて背壁部17寄りに設けられ、この第1突起部27と平行に形成されている。
第1突起部27の突端部には、この第1突起部27よりもやや小さな突条部30が形成されており、この突条部30が内カバー部材16を係止する係止部(以下、突条部と係止部に共通符号30を用いる)となっている。
前記溝部26の第2突起部28側の側壁面は、前記補強リブ19の第1辺部20の当接面と面一に形成されている。これによって、外カバー部材15を支持部材4に取り付けるときに、補強リブ19の第1辺部20の当接面を支持部9に当接させてスライドさせるだけで、第1嵌合部24を支持部9に簡単に案内できるようになっている。しかも、第1嵌合部24の溝部26が上述のように取付面Aに向かって末広がり状となっており、そして前記支持部9が先細り状に構成されていることから、支持部9の中途部からでも第1嵌合部24に嵌合できるようになっている。
前記溝部26の底面には、支持部材4の凹部12に嵌合する突起31が形成されている。前記突起31は対となっていて互いに対向するように設けられており、外カバー部材15の支持部材4への取付けの際、第1嵌合部24が支持部9に嵌合したときに前記突起31が凹部12に嵌合して外カバー部材15の位置決めがなされる。
前記突起31は、円形状に形成されており、突起31が凹部12に嵌合するときに抵抗が極力かからない形状になっている。突起31は凹部12よりもやや大きくされており、突起31は、凹部12に嵌合したときにこの凹部12の縁部に当接し、これによって支持部材4に取り付けられた外カバー部材15がガタつかないようになっている。
このように、前記突起31と凹部12は、外カバー部材15と支持部材4の間に設けられていて、外カバー部材15を支持部材4に取り付けたときに外カバー部材15の位置決めをする位置決め手段33を構成している。
前記第2嵌合部25は、外カバー部材15の基部の内側に設けられている。すなわち、外カバー部材15の補強リブ19の第2辺部21と外カバー部材15の基端15aとの間に固定部10を収納する空間が形成されており、この空間が固定部10の嵌合部(第2嵌合部25)となっている。
外カバー部材15を支持部材4に取り付けると、支持部9が第1嵌合部24に嵌り、第2嵌合部25が固定部10に嵌り、これによって外カバー部材15は、支持部9のねじ部材3、固定部10の固定手段13のみならず、支持部9、固定部10のほぼ全体を覆うことができ、手摺り1は支持部材4が露出せずに非常に見栄えのよいものになる。
前記内カバー部材16は、支持部材4の支持部9の当接面13において、手摺りバー2が当接している部分以外の露出面を目隠しするためのものである。
内カバー部材16は、合成樹脂製で板状に形成されており、円弧状の第1辺部35と、この第1辺部35の反対側に設けられていて直線状に形成された第2辺部36と、第2辺部36から第1辺部35に向かって内カバー部材16が先細り状となるようにテーパ状に傾斜した第3辺部37、第4辺部38が形成されている。
前記第1辺部35は、内カバー部材16が支持部材4に取り付けられたときに、外カバー部材15の先端部とともに手摺りバー2の端部の周縁を覆うようになっている。
第2辺部36は、手摺り1を取付面Aに取り付けたときに、この取付面Aに当接するようになっている。
第3辺部37、第4辺部38には、外カバー部材15の前記係止部30に係合する係合突起部39が形成されている。この係合突起部39は、第3辺部37、第4辺部38の全長にわたって連続状に形成されている。
手摺り1を取付面Aに取り付けるには、まず、予め所定長さに切断された手摺りバー2の螺合部6に支持部9をねじ部材3を介して連結することによって、手摺りバー2の両端部に支持部材4を取り付ける。その後に固定部10を固定手段13によって取付面Aに固定する。
次に、内カバー部材16を斜めに傾斜させた状態(図1の2点鎖線で示す状態)で取付面Aと手摺りバー2の間に入れ、それから支持部9の手摺りバー2側の面に当接(図1の実線で示す状態)させて保持しておく。
そして、外カバー部材15を支持部材4に取り付ける。このとき、外カバー部材15の補強リブ19の第1辺部20の当接面を支持部9の固定部10側の面に当接させ、そのまま外カバー部材15をスライドさせて、支持部9に第1嵌合部24を嵌合させる。これとほぼ同時に、支持部9の当接面9c(露出面)に当接された内カバー部材16が外カバー部材15と係合する。この係合は、内カバー部材16の係合突起部39が、外カバー部材15の係止部30と支持部材4の支持部9との間に入り込むことによりなされる。
これによって、内カバー部材16は、外カバー部材15の第1嵌合部24(係止部30)に係止され、支持部9の当接面9c側の露出面を目隠しする位置に位置決めされることになる。したがって、内カバー部材16が外カバー部材15から離れることなく、この内カバー部材16と外カバー部材15とで支持部材4のほぼ全体が覆われることになる。
そして、固定部10に第2嵌合部25を嵌合させる。第2嵌合部25が固定部10に嵌合する際に位置決め手段33の突起31が凹部12に嵌合し、外カバー部材15が支持部9に固定(位置決め)され、以上によって手摺り1の取付面Aへの取り付けが完了する。
手摺りバー2を交換するには、外カバー部材15を引っ張って取り外し、支持部9と手摺りバー2とを連結しているねじ部材3を取り外す。外カバー部材15の取り外しの際には、外カバー部材15の背壁部17に形成された凹部22にドライバー等の工具を差し込んで取り外してもよい。
支持部材4に外カバー部材15が取付けられると、補強リブ19の第1辺部20の当接面は支持部9に当接し、第2辺部36の当接面は固定部10に当接した状態になる。このように、外カバー部材15を支持部材4に取り付けた状態では、補強リブ19が支持部材4に当接して外部からの衝撃・荷重等によって外カバー部材15が変形しないようになっている。
図5の第2実施形態では、補強リブ19の形状が第1実施形態の場合と異なる。
すなわち、図5に示すように、補強リブ19の第1辺部20の近傍には、支持部9と手摺りバー2を連結しているねじ部材3の抜け止めをする抜け止め部40が支持部材4の支持部9と対向するように形成されている。この抜け止め部40はねじ部材3の頭部に近接しており、ねじ部材3が外れる方向に回転してもこのねじ部材3の頭部が抜け止め部40に当接して後退できない(抜けはずれない)ようになっている。その他の点は、第1実施形態と同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は上記の実施の形態に限らず、以下のような変更が可能である。
例えば、位置決め手段33は、支持部9の凹部12と外カバー部材15の突起31で構成していたが、支持部9に突起、外カバー部材15に凹部を設けて構成してもよい。また、手摺りバー2は円筒状のものに限らず、多角筒等その他の種々の形状のものを使用できる。螺合部6は、手摺りバー2内面の3箇所以上の複数箇所に形成してもよい。固定手段13はねじ部材に限らず、アンカーボルト等その他の種々の手段を用いてもよい。
本発明の第1実施形態を示す平面断面図である。 手摺りの側面図である。 手摺りの正面断面図である。 手摺りの斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す手摺りの正面断面図である。
符号の説明
1 手摺り
2 手摺りバー
3 ねじ部材
4 支持部材
5 カバー部材
6 螺合部
9 支持部
10 固定部
13 固定手段
15 外カバー部材
16 内カバー部材
24 第1嵌合部
25 第2嵌合部
30 係止部
33 位置決め手段
A 取付面

Claims (4)

  1. 筒状の手摺りバー(2)の両端部にねじ部材(3)を介して一対の支持部材(4)が支持され、該各支持部材(4)が固定手段(13)を介して取付面(A)に取り付けられ、該各支持部材(4)にねじ部材(3)および固定手段(13)を目隠しする外カバー部材(15)が取り付けられており、前記手摺りバー(2)の内面の周方向少なくとも2箇所には前記ねじ部材(3)が螺合される螺合部(6)が手摺りバー(2)の全長にわたる長さで形成されていることを特徴とする手摺り。
  2. 前記支持部材(4)と外カバー部材(15)の間には、外カバー部材(15)を支持部材(4)に取り付けたときに外カバー部材(15)の位置決めをする位置決め手段(33)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の手摺り。
  3. 前記支持部材(4)は、板材を折曲してその一辺が手摺りバー(2)を支持する支持部(9)とされ、他辺が前記支持部材(4)を取付面(A)に固定する固定部(10)とされており、前記外カバー部材(15)には、支持部(9)に嵌合する第1嵌合部(24)と、固定部(10)に嵌合する第2嵌合部(25)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の手摺り。
  4. 前記手摺りバー(2)を支持した支持部(9)の手摺りバー(2)側の露出面にはこれを目隠しする内カバー部材(16)が配置され、この内カバー部材(16)は外カバー部材(15)の第1嵌合部(24)に係止されていることを特徴とする請求項3に記載の手摺り。
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