JP2002374613A - 管引出具 - Google Patents

管引出具

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JP2002374613A
JP2002374613A JP2001178787A JP2001178787A JP2002374613A JP 2002374613 A JP2002374613 A JP 2002374613A JP 2001178787 A JP2001178787 A JP 2001178787A JP 2001178787 A JP2001178787 A JP 2001178787A JP 2002374613 A JP2002374613 A JP 2002374613A
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茂之 後藤
Takeshi Fujisaki
健 藤崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管材を引き出す引出口をコンクリートによ
って埋める必要がない管引出具を提供する。 【解決手段】 管引出具4は、建物のスラブ1内に配管
される合成樹脂製の配管材2をスラブ1上に引き出すべ
く、そのスラブ1内に埋設される。この管引出具4は、
引出具本体7と蓋体8とを備える。引出具本体7は、ス
ラブ1内の配管材2を引き込む引込口7a、およびその
引き込まれた配管材2をスラブ1上に引き出す引出口7
bを有している。蓋体8は、引出口7bを被うととも
に、配管材2をスラブ1上に導く開口部8aを有してい
る。また、引出具本体7は、蓋体8を支持する支持部7
cを有し、その支持部7cは、その下方に、スラブ1を
形成するコンクリート1aが入り込むように、引出具本
体7の側方に突出して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物のスラブ内
に配管される合成樹脂製の配管材をスラブ上に引き出す
ための管引出具に関するものである。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】従
来、建物のスラブ内に配管される配管材を、スラブ上に
引き出すための引出具として、例えば、特開平8−29
6259号公報に示される管引出具が知られていた(図
11参照)。この管引出具11によると、スラブ12を
形成するコンクリート12aを打設する前に、この管引
出具11が鉄筋等に固定されるとともに、配管材13が
管引出具11の内部に導かれた。そして、コンクリート
12aの打設および養生後に、管引出具11の上端部分
の閉塞板部(図示せず)が打ち抜かれ、その打ち抜きに
よってできた引出口11aから内部の配管材13がスラ
ブ12上に引き出された。
【0003】しかしながら、前記従来の管引出具11に
あっては、引出口11aから内部の配管材13をスラブ
12上に引き出した後、その引出口11aをコンクリー
ト12aによって埋める必要があった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、配管材を引き出す引出口をコンクリートによって埋
める必要がない管引出具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る管引出具
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、請求項1に記載の発明に係る管引出具は、建物
のスラブ内に埋設されるとともに、前記スラブ内に配管
される合成樹脂製の配管材を前記スラブ上に引き出すた
めの管引出具である。この管引出具は、前記スラブ内の
前記配管材を引き込む引込口、およびその引き込まれた
前記配管材を前記スラブ上に引き出す引出口を有する引
出具本体と、前記引出口を被うとともに、前記配管材を
前記スラブ上に導く開口部を有する蓋体と、を備える。
そして、前記引出具本体は、前記蓋体を支持する支持部
を有し、その支持部は、その下方に、前記スラブを形成
するコンクリートが入り込むように、前記引出具本体の
側方に突出して形成されている。
【0006】これにより、建物のスラブ内に配管される
合成樹脂製の配管材は、引込口から引出具本体内に入
り、引出口からスラブ上に引き出される。そして、この
管引出具は、引出口を覆う蓋体を備えており、詳細に
は、配管材は、この蓋体が有する開口部を通ってスラブ
上に導かれる。さらに、蓋体は、引出具本体の支持部に
支持されるとともに、その支持部の下方に入り込むコン
クリートによって間接的に支持される。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る管引出
具のように、請求項1に記載の管引出具において、前記
蓋体は、前記開口部が設けられた蓋体本体と、その蓋体
本体に螺合するとともに前記支持部に当接して前記蓋体
本体を支える複数本のビスとを備え、前記蓋体本体の上
面の高さは、その蓋体本体への前記ビスの螺入量によっ
て調整可能となっていてもよい。これにより、蓋体本体
へのビスの螺入量を変えることで、蓋体本体の上面の高
さを調整すれば、その蓋体本体の上面を、例えば、スラ
ブの上面と同一の高さ位置にすることができる。なお、
ビスの本数は、3本であるのが望ましい。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る管引出
具のように、請求項1または2に記載の管引出具におい
て、前記蓋体は、前記引出具本体に対して鉛直軸回りに
回動可能となっており、前記開口部は、前記鉛直軸から
偏心して設けられていてもよい。これにより、蓋体を、
引出具本体に対して鉛直軸回りに適宜回動することで、
引出具本体に対する開口部の位置を調整することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る管引出具の
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図10は、本発明に係る管引出
具の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物のスラブ
である。2は、スラブ1内に配管される合成樹脂製の配
管材である。3は、スラブ1内において、前記配管材2
を収容保護する保護管である。4は、スラブ1内に埋設
されるとともに、前記配管材2をスラブ1上に引き出す
ための管引出具であり、この管引出具4によって、例え
ば、湯が流れる配管材2が、スラブ1上に引き出され、
その湯が床暖房に利用される。5は、スラブ1を形成す
るコンクリート1aの打設の際に用いられるキャップ体
である。6は、管引出装置であって、前記管引出具4と
前記キャップ体5とからなる。
【0011】ここで、管引出具4は、引出具本体7と、
蓋体8と、耐火部材9と、を備えている。引出具本体7
は、スラブ1内の配管材2を引き込む引込口7a、その
引き込まれた配管材2をスラブ1上に引き出す引出口7
b、蓋体8を支持する支持部7c、蓋体8を固定するた
めの螺子Rが雌ねじを形成するようにして螺入する固定
片7d、そして少なくとも引込口7a付近に透明または
半透明な光透過部7eを有している。具体的には、引出
具本体7は、例えば、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂製
であり、半透明体であって中空に形成されている。そし
て、引出具本体は、図4および図5に示すように、略逆
円錐台形状の本体部7fと、その本体部7fの側壁7g
から斜め下方に延びる筒部7hと、その筒部7hの先端
面7iから窪むように形成された、当然に半透明な前記
光透過部7eとからなる。
【0012】本体部7fは、その上方側が開口して、前
記引出口7bとなっている。また、本体部7fの上端部
分に前記支持部7cが設けられており、この支持部7c
は、その下方に、スラブ1を形成するコンクリート1a
が入り込むように、引出具本体7の側方(図示実施の形
態においては、本体部7fにおける筒部7h側を除く全
側方)に突出して形成されている。そして、支持部7c
の周縁および筒部7h側の側壁7gには、上方に向かっ
て短円筒状に起立する上端部側壁7jが形成されてい
る。そして、この上端部側壁7jには、その内側であっ
て周方向の4ヵ所に、その周方向に長手となる係合突起
7k、7kが設けられている。
【0013】固定片7dは、スラブ1を形成するコンク
リート1a内に埋設されるよう、引出具本体7の側方
(図示実施の形態においては、側壁7gにおける筒部7
h方向とは直交する二方向の側方)に突出している。詳
細には、固定片7dは、引出具本体7の外側であって、
支持部7cと側壁7gとに跨るようにして、縦に延びて
いる。そして、この固定片7dには、引出具本体7の内
側であって、縦に延びて上方が支持部7cの上面に開口
する溝7mが形成されており、この溝7mに前記螺子R
が螺入するようになっている。
【0014】また、本体部7fには、スラブ1を形成す
るコンクリート1aの打設前に、そのコンクリート1a
に配筋される鉄筋T等に引出具本体7を固定するため
の、第1および第2の取付孔7n、7pが必要に応じて
設けられる。ここで、第1の取付孔7nは、本体部7f
の、筒部7hとは反対側の側方に突出する取付部7qに
明けられ、また、第2の取付孔7pは、本体部7fの底
壁7rに明けられる。
【0015】光透過部7eは、耐火部材9の先端部分が
入り込む凹部7sを備えており、この凹部7sは、筒部
7hの先端面7iから段状に窪んで形成されている。ま
た、光透過部7eは、凹部7sからさらに奥側ほど径小
となるようにして窪むテーパー部7tを備えている。そ
して、このテーパー7t部の奥端が開口して、前記引込
口7aとなっている。
【0016】蓋体8は、図1に示すように、引出具本体
7における引出口7bを被うとともに、配管材2をスラ
ブ1上に導く開口部8aを有している。また、蓋体8
は、引出具本体7の上端部側壁7jと嵌合するようにし
て支持部7cに載ることで、その引出具本体7に対して
鉛直軸V回りに回動可能となっている。そして、前記開
口部8aは、この鉛直軸Vから偏心して設けられてい
る。ここにおいて、蓋体8は、前記開口部8aが設けら
れた蓋体本体8bと(図6参照)、その蓋体本体8bに
螺合するとともに前記支持部7cに当接して蓋体本体8
bを支える複数本(図示実施の形態においては3本)の
ビス8c、8cとからなる。そして、蓋体本体8bの上
面の高さは、その蓋体本体8bへのビス8c、8cの螺
入量によって調整可能となっている。さらに、蓋体本体
8bには、前記螺子Rの螺軸R1を挿通させるための通
し孔8dが、蓋体8の所定の回動位置に応じて、引出具
本体7の固定片7dと対応するように、前記鉛直軸V回
りに複数設けられている。
【0017】この蓋体本体8bは、図6に示すように、
ステンレス鋼板等の板材を曲げ形成して得られ、平面視
が円形に形成されている。そして、この蓋体本体8b
は、その上面8jを形成する本体部8eと、蓋体本体8
bの下面を形成する下部片8f、8fとを備えている。
この下部片8f、8fは、本体部8eの周縁部分におい
て、舌片8g、8gを残すようにして各位置から下方に
折り曲げられる連結片8h、8hからさらに側方に折り
曲げられて形成されている。そして、下部片8f、8f
には、前記ビス8cが螺入するねじ孔8iと、前記通し
孔8dが、例えば、一つ置きに設けられている。
【0018】耐火部材9は、熱によって膨張すること
で、スラブ1内における配管材2の管路1bを塞ぐこと
が可能となっている。具体的には、耐火部材9は、図1
に示すように、前記引出具本体7とは分離可能に形成さ
れており、熱によって膨張する耐火材9a、9aと、例
えば鋼板等の金属からなるスリーブ9bとからなる。そ
して、耐火材9aは、保護管3を包むように円筒形状を
して二つ設けられており、それら耐火材9a、9aを、
スリーブ9bが、その両端部分に収容保持している。こ
の耐火部材9は、保護管3に嵌められて、その先端部分
が引出具本体7における凹部7sに挿入されており、引
出口7bから、引出具本体7(詳細には、光透過部7
e)を通して視認可能となっている。その結果、耐火部
材9における耐火材9a、9aもまた、同様にして、保
護管3に嵌められ、そして、一方の耐火材9aの先端部
分が、凹部7sに挿入されており、引出口7bから、引
出具本体7(詳細には、光透過部7e)を通して視認可
能となっている。
【0019】キャップ体5は、引出口7bを閉塞するよ
うにして引出具本体7に着脱可能に取り付けられるとと
もに、この取り付けにあたって、スラブ1から上方に突
出することとなる第1取付状態(図9参照)と、スラブ
1の上面1cよりも下方に位置することとなる第2取付
状態(図10参照)との、各取付状態が、選択可能とな
るよう形成されている。具体的には、キャップ体5は、
例えば、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂からなり、図7
に示すように、円板状の上壁5aと、その上壁5aの周
縁から下方に延びる、円筒状の側壁5bとからなる。そ
して、上壁5aには、その中央に、マグネットMを収容
するためのマグネット収容部5cが設けられている。ま
た、側壁5bは、高さ方向の中間部分5dが、切断可能
に形成されている。すなわち、その中間部分5dは、外
面側に形成された溝5eによって薄肉となっており、溝
5eに合わせて刃物を入れることで、容易に切断され
る。そして、キャップ体5は、側壁5bの中間部分5d
が切断されていない第1キャップ体C1(図7参照)
と、中間部分5dが切断されて上側部分の第2キャップ
体C2(図8参照)とで、選択的に使用される。そし
て、前記第1取付状態においては、第1キャップ体C1
が、その側壁5bが引出口7bに嵌まるようにして、引
出具本体7に取り付けられる(図9参照)。また、前記
第2取付状態においては、第2キャップ体C2が、その
側壁5bが引出口7bに嵌まるようにして、引出具本体
7に取り付けられる(図10参照)。そして、キャップ
体5の側壁5bには、前記中間部分5dの下方に、第1
取付状態において引出具本体7の係合突起7k、7kと
係合する第1係合凹部5f、5fが設けられており、ま
た、前記中間部分5dの上方に、第2取付状態において
引出具本体7の係合突起7k、7kと係合する第2係合
凹部5g、5gが設けられている。
【0020】次に、前記管引出具4を含む管引出装置6
を用いて、スラブ1内に配管される配管材2をスラブ1
上に引き出す施工手順を説明する。始めに、引出具本体
7を、スラブ1を形成するコンクリート1aに埋設され
る鉄筋Tに固定する。すなわち、第1の取付孔7nに挿
通される第1支持棒S1や、第2の取付孔7pに挿通さ
れるネジNが螺合する固定具Kによってこの引出具本体
7に固定された第2支持棒S2を、鉄筋Tに止める。そ
して、耐火部材9を保護管3に嵌め、その保護管3の一
端を引込口7aに挿入するとともに、耐火部材9の先端
部分を凹部7sに挿入する。その後、キャップ体5を引
出具本体7に取り付け、スラブ1を形成するコンクリー
ト1aを打設する(図9、図10参照)。なお、図9
は、キャップ体5として第1キャップ体C1を用いた実
施の形態を示しており、図10は、キャップ体5として
第2キャップ体S2を用いた実施の形態を示している。
【0021】コンクリート1aの養生後、キャップ体5
を、引出具本体7から取り外す。ここで、第1キャップ
体C1を用いた場合は、その第1キャップ体C1がスラ
ブ1から上方に突出しているため、第1キャップ体C1
を、すぐに引出具本体7から外すことができるが、第2
キャップ体C2を用いた場合は、その第2キャップ体C
2がスラブ1の上面1cよりも下方に位置しているた
め、第2キャップ体C2を被うコンクリート1aを削り
取った後に、その第2キャップ体C2を引出具本体7か
ら外す。そして、配管材2を、保護管3に挿通させ、保
護管3の一端から引き出し、つまりは、引出具本体7内
に引込口7aから引き込み、そして、その引き込まれた
配管材2を引出口7bからスラブ1上に引き出す。その
後、蓋体8を引出具本体7に取り付ける。このとき、配
管材2を蓋体8の開口部8aに挿通させるとともに、蓋
体8を、引出具本体7に対して鉛直軸V回りの適宜位置
にすることで、引出具本体7に対する開口部8aの位置
を調整する(図2、図3参照)。そして、支持部7cに
当接するビス8c、8cの、蓋体本体8bへの螺入量を
調整することで、蓋体本体8bの上面8jの高さを、ス
ラブ1の上面1cの高さと同一となるように調整する。
その後、引出具本体7の固定片7d、7dと対応する、
蓋体本体8bの通し孔8d、8dに、螺子R、Rを挿通
させ、その螺子R、Rを、固定片7d、7dの溝7m、
7mにねじ込むことで、蓋体8は、引出具本体7に取り
付けられる(図1参照)。
【0022】次に、管引出具4および管引出装置6の作
用効果について説明する。この管引出具4によると、建
物のスラブ1内に配管される合成樹脂製の配管材2は、
引込口7aから引出具本体7内に入り、引出口7bから
スラブ1上に引き出される。そして、詳細には、この管
引出具4は、引出口7bを被う蓋体8を備えており、配
管材2は、この蓋体8が有する開口部8aを通ってスラ
ブ1上に導かれる。また、このように、蓋体8が、引出
具本体7における引出口7bを被うので、配管材2を引
き出す引出口7bをコンクリート1aによって埋める必
要がない。さらに、蓋体8は、引出具本体7の支持部7
cに支持されるとともに、その支持部7cの下方に入り
込むコンクリート1aによって間接的に支持されるの
で、このコンクリート1aによって、蓋体8を確実に支
持することができる。
【0023】また、蓋体8は、支持部7c上で、引出具
本体7に対して鉛直軸V回りに回動可能となっており、
また、蓋体本体8bに設けられた開口部8aは、前記鉛
直軸Vから偏心して設けられていているので、蓋体8
を、引出具本体7に対して鉛直軸V回りに適宜回動する
ことで、引出具本体7に対する開口部8aの位置を調整
することができる。こうして、配管材2が通る開口部8
aの位置を調整することで、配管材2を、スラブ1上の
所要の方向に導くことができる(図2、図3参照)。さ
らに、蓋体本体8bを支えるビス8c、8cの、その蓋
体本体8bへの螺入量を変えて、蓋体本体8bの上面8
jの高さを調整することで、その蓋体本体8bの上面8
jを、例えば、スラブ1の上面1cと同一の高さ位置に
することができる。
【0024】また、蓋体8の所定の回動位置にて、蓋体
本体8bの通し孔8d、8dが、引出具本体7の固定片
7d、7dと対応する。そして、螺子Rが、通し孔8d
を挿通し、固定片7dに螺入することで、蓋体8は、引
出具本体7に固定される。このとき、引出具本体7の固
定片7dがコンクリート1a内に埋設されているので、
この固定片7dに、蓋体8を固定するための螺子Rが、
雌ねじを形成するようにして螺入しても、この固定片7
dは、螺子Rに押されて広がることがない。したがっ
て、螺子Rと固定片7dとの密着が強固となり、蓋体8
を引出具本体7に確実に固定することができる。
【0025】また、管引出具4は、耐火部材9を備えて
おり、火災の際には、その熱によって耐火部材9が膨張
し、その膨張した耐火部材9によって、スラブ1内にお
ける、配管材2および保護管3の、管路1bが塞がれ
る。したがって、この耐火部材9により、火災の際に配
管材2や保護管3を伝って火炎が広がるのを防止するこ
とができる。しかも、この耐火部材9を、引出口7bか
ら、半透明体からなる引出具本体7(詳細には、引込口
7a付近の光透過部7e)を通して視認することで、こ
の耐火部材9を、スラブ1の施工後に確認することがで
きる。
【0026】しかも、光透過部7eが、耐火部材9の先
端部分が入り込む凹部7sを備えることで、その耐火部
材9の先端部分が、スラブ1を形成するコンクリート1
aによって埋設されるのを確実に回避できる。したがっ
て、この耐火部材9の先端部分を、引出口7bから確実
に視認することができ、この耐火部材9を、スラブ1の
施工後に、確実に確認することができる。
【0027】また、管引出装置6によると、この管引出
装置6は、引出口7bを閉塞するようにして引出具本体
7に着脱可能に取り付けられるキャップ体5を備えてお
り、このキャップ体5を、スラブ1を形成するコンクリ
ート1aを打設する前に引出具本体7に取り付ければ、
コンクリート1aが引出口7bから引出具本体7内に入
るのを防ぐことができる。そして、コンクリート1aの
打設養生後に、キャップ体5を引出具本体7から取り外
せば、引出口7bが開口する。ここで、キャップ体5を
第1取付状態とすると(図9参照)、このキャップ体
5、つまりは第1キャップ体C1は、コンクリート1a
の打設後には、そのコンクリート1aよりも上方に突出
するので、この第1キャップ体C1は、引出具本体7か
ら容易に取り外される。一方、キャップ体を第2取付状
態とすると(図10参照)、このキャップ体5、つまり
は第2キャップ体C2は、コンクリート1aの打設によ
って、そのコンクリート1aに被われるので、コンクリ
ート1aの均し作業が容易となる。そして、この場合に
は、第2キャップ体C2を被うコンクリート1aが削り
取られた後に、第2キャップ体C2が引出具本体7から
取り外される。このように、引出口7bを閉塞するキャ
ップ体5を、スラブ1から上方に突出する第1取付状態
と、スラブ1の上面1cよりも下方に位置する第2取付
状態とのいずれかの状態で引出具本体7に取り付けるこ
とで、この引出具本体7は、施工される場所に応じた使
い方が可能となる。
【0028】このとき、キャップ体5は、その側壁5b
が、高さ方向の中間部分5dが切断可能に形成されるこ
とで、切断前の第1キャップ体C1と、切断後の上側部
分の第2キャップ体C2とで、選択的に使用される。そ
して、引出具本体7に、第1キャップ体C1が取り付け
られることで、前記第1取付状態となり、第2キャップ
体C2が取り付けられることで、前記第2取付状態とな
る。このように、キャップ体5を、切断前の第1キャッ
プ体C1と、切断後の上側部分の第2キャップ体C2と
で、選択的に使用することで、容易に、前記第1取付状
態と前記第2取付状態とが選択可能となっている。
【0029】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、配管材2は、スラブ1内においては、保護
管3によって収容保護されているが、この保護管3を設
けることなく、配管材2を、スラブ1内に直接配管して
もよい。また、保護管3は、スラブ1内に配管されるの
みで、スラブ1上に引き出されていないが、この保護管
3をスラブ1上に引き出すことで、この保護管3を、配
管材とみなしてもよい。
【0030】また、引出具本体7は、半透明体からなっ
ているが、透明体からなっていてもよい。
【0031】また、耐火部材9は、耐火材9aとスリー
ブ9bとからなっているが、耐火材9aのみからなって
いてもよい。
【0032】また、引出具本体7における固定片7dに
は、溝7mが形成されているが、螺子Rの螺入が可能で
あれば、この溝7mはなくともよい。また、溝7mに代
えて丸穴であってもよい。
【0033】また、キャップ体5は、切断前の第1キャ
ップ体C1と、切断後の上側部分の第2キャップ体C2
とを、選択的に使用することで、第1取付状態と第2取
付状態とが選択可能となっているが、キャップ体5が切
断されることなく、例えば、引出具本体7の引出口7b
に嵌まる高さを2段階に調整可能となるよう、キャップ
体5と引出具本体7との嵌合形状を形成してもよい。
【0034】ところで、この発明の実施の形態に開示さ
れている技術には、以下の技術が含まれている。
【0035】・ 建物のスラブ内に埋設されるととも
に、前記スラブ内に配管される合成樹脂製の配管材を前
記スラブ上に引き出すための管引出具と、キャップ体と
からなる、管引出装置であって、前記管引出具は、前記
スラブ内の前記配管材を引き込む引込口、およびその引
き込まれた前記配管材を前記スラブ上に引き出す引出口
を有する引出具本体、を備え、前記キャップ体は、前記
引出口を閉塞するようにして前記引出具本体に着脱可能
に取り付けられるとともに、この取り付けにあたって、
前記スラブから上方に突出することとなる第1取付状態
と、前記スラブの上面よりも下方に位置することとなる
第2取付状態との、各取付状態が、選択可能となるよう
形成されている。
【0036】・ 前記キャップ体は、上壁と、側壁とを
備え、前記側壁は、高さ方向の中間部分が、切断可能に
形成されて、前記キャップ体は、前記中間部分が切断さ
れていない第1キャップ体と、前記中間部分が切断され
て上側部分の第2キャップ体とで、選択的に使用され、
前記第1取付状態においては、前記第1キャップ体が、
その側壁が前記引出口に嵌まるようにして、前記引出具
本体に取り付けられ、前記第2取付状態においては、前
記第2キャップ体が、その側壁が前記引出口に嵌まるよ
うにして、前記引出具本体に取り付けられる。
【0037】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る管引出具によれば、次の効果があ
る。
【0038】請求項1に記載された管引出具によれば、
蓋体が、引出具本体における引出口を覆うので、配管材
を引き出す引出口をコンクリートによって埋める必要が
ない。しかも、蓋体は、支持部の下方に入り込むコンク
リートによって間接的に支持されるので、このコンクリ
ートによって、蓋体を確実に支持することができる。
【0039】また、請求項2に記載された管引出具によ
れば、加えて、蓋体本体に螺合するビスの螺入量を変え
ることで、蓋体本体の上面を、例えば、スラブの上面と
同一の高さ位置となるよう調整することができる。
【0040】また、請求項3に記載された管引出具によ
れば、加えて、蓋体を、引出具本体に対して鉛直軸回り
に適宜回動することで、引出具本体に対する開口部の位
置を調整し、配管材を、スラブ上の所要の方向に導くこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る管引出具の一実施の形態の、断
面図である。
【図2】同じく、平面図である。
【図3】同じく、図2において蓋体の向きを変えた平面
図である。
【図4】同じく、引出具本体の正面図である。
【図5】同じく、引出具本体の平面図である。
【図6】同じく、蓋体本体の拡大斜視図である。
【図7】同じく、キャップ体(第1キャップ体)の拡大
正面図である。
【図8】同じく、キャップ体(第2キャップ体)の拡大
正面図である。
【図9】同じく、第1キャップ体を用いた施工手順を示
す断面図である。
【図10】同じく、第2キャップ体を用いた施工手順を
示す断面図である。
【図11】従来の管引出具を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スラブ 1a コンクリー
ト 2 配管材 4 管引出具 7 引出具本体 7a 引込口 7b 引出口 7c 支持部 8 蓋体 8a 開口部 8b 蓋体本体 8c ビス V 鉛直軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/04 301 H02G 3/26 B 3/30 F16L 1/02 A (72)発明者 藤崎 健 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2D060 AB04 AC05 5G357 DA06 DB01 DC04 DD01 DD05 DD10 DE05 DG02 5G363 AA16 BA07 CB14 DB21 DB23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物のスラブ内に埋設されるとともに、
    前記スラブ内に配管される合成樹脂製の配管材を前記ス
    ラブ上に引き出すための管引出具であって、 前記スラブ内の前記配管材を引き込む引込口、およびそ
    の引き込まれた前記配管材を前記スラブ上に引き出す引
    出口を有する引出具本体と、 前記引出口を被うとともに、前記配管材を前記スラブ上
    に導く開口部を有する蓋体と、 を備え、 前記引出具本体は、前記蓋体を支持する支持部を有し、 前記支持部は、その下方に、前記スラブを形成するコン
    クリートが入り込むように、前記引出具本体の側方に突
    出して形成されていることを特徴とする管引出具。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、前記開口部が設けられた蓋
    体本体と、その蓋体本体に螺合するとともに前記支持部
    に当接して前記蓋体本体を支える複数本のビスとを備
    え、 前記蓋体本体の上面の高さは、その蓋体本体への前記ビ
    スの螺入量によって調整可能となっていることを特徴と
    する請求項1に記載の管引出具。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、前記引出具本体に対して鉛
    直軸回りに回動可能となっており、前記開口部は、前記
    鉛直軸から偏心して設けられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の管引出具。
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