JP2018149219A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱水工程におけるアンバランスの修正時間を短くし,脱水時間と消費電力量の増加を抑制したドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】脱水工程では、回転ドラムを脱水開始回転数で維持ステップ204した後、第1の回転数で維持206し,第1のアンバランス判定207と,第2のアンバランス判定208を実行する。第1のアンバランス判定207で用いる第1の閾値は,第2のアンバランス判定208での第2の閾値より大きい。第1のアンバランス判定で、アンバランスが第1の閾値より大きい場合は,回転ドラムを停止215した後,再びアンバランスの判定を実行する。第1のアンバランス判定のアンバランスが、第1の閾値よりは小さく第2の閾値より大きい場合は,回転ドラムの回転数を、一旦、第1の回転数より小さな回転数に低下させ213,所定時間維持した後,再び第1の回転数でアンバランス判定を行う。【選択図】図3

Description

本発明は,洗濯,脱水を行う洗濯機に係る。
ドラム式洗濯機は,筐体が水を溜める外槽を内包し,外槽が衣類を投入するドラムを内包しており,洗いと,すすぎと,脱水の各工程を行う。脱水工程始めの低速回転数域では,ドラムの回転数を段階的に上昇させながら,衣類をドラムに張り付けていき,ドラムに張り付いた衣類のアンバランスを判定するアンバランス検出手段により,検出されたアンバランスが設定した閾値より小さいと判定された場合は,ドラムの回転数を上昇させる。また,アンバランスが閾値より大きいと判定された場合は,ドラムの回転を停止または,回転数を低下させ,アンバランスを修正する。
アンバランスの検出手段および修正の従来技術には,特許4961195号公報(特許文献1)がある。この公報には,ドラムの回転数を3段階に増加させ,第1の回転数で所定時間維持し,次に第1の回転数から第2の回転数まで上昇させ,第2の回転数で所定時間維持し,更に第2の回転数から第3の回転数まで上昇させ第3の回転数で所定時間維持する制御を行い,アンバランス検出手段よりアンバランスを検出し,第1の回転数で検出したアンバランスが第1の閾値より大きい場合は回転数を第1の回転数以下に落とし,再度第1の回転数まで上昇させアンバランスの検出を行い,第2の回転数で検出したアンバランスが第2の閾値より大きい場合は回転数を第1の回転数以下に落とし,再度第1の回転数まで上昇させアンバランスの検出を行い,第3の回転数で検出したアンバランスが第3の閾値より大きい場合は,一旦回転を止め第1の回転数より前から再開するような制御を行うと記載されている。
特許第4961195号公報
特許文献1は,アンバランスが第1の閾値や第2に閾値よりも大きい場合は,第1の回転数以下に低下させる。そのため,衣類全体がアンバランスとなって,アンバランスが大きい場合は,回転数を低下させて,衣類の一部のアンバランスを修正するだけでは,衣類全体のアンバランスの修正が困難となり,アンバランスの修正時間が長くなり,脱水時間と消費電力量が増加する。また,第3の回転数におけるアンバランスが第3の閾値よりも大きな場合は回転を停止する。そのため,衣類の一部がアンバランスとなり,アンバランスが小さい場合は,回転を停止すると均一に張り付いていた衣類も落下するので,再度回転数を上昇させる際に,均一に張り付いていた衣類がアンバランスとなる恐れがあるので,アンバランスの修正時間が長くなり,脱水時間と消費電力量が増加する。
なお,近年は洗濯容量の大容量化で大物衣類(例えば毛布など)を複数枚組合わせた洗濯が可能となっており,大物衣類を複数枚組合わせると,ドラムの容積に対して,大物衣類の占める容積が大きくなり,大物衣類がドラムの内周面に広がりにくくなる。そのため,大物衣類同士が重なったり,大物衣類の一部が重なりやすくなることで,大きなアンバランスや小さなアンバランスが発生し,アンバランスに応じた修正を行う必要がある。
上記課題を解決する手段の一例を挙げるならば,回転軸が水平または,奥側が下になるように傾斜した回転自在なるドラムと,該ドラムを内包すると共に洗濯水を溜める外槽と,該外槽を内包する筺体と前記ドラム内の洗濯物のアンバランスを検出するアンバランスの判定手段を備えた洗濯機において,前記ドラムを脱水開始回転数,第1の回転数と段階的に上昇させて,該第1の回転数を維持して,前記アンバランスの判定手段でアンバランスを判定して,前記アンバランスの判定手段には,第1のアンバランス判定と,第2のアンバランス判定を設け,前記第1のアンバランス判定には第1の閾値を設け,前記第2のアンバランス判定には第2の閾値を設け,前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きな値として,前記第1の回転数のアンバランスが前記第1の閾値より大きい場合は,前記ドラムの回転数を停止して,再び前記ドラムの回転数を前記第1の回転数まで上昇させ,前記第1の回転数のアンバランスが前記第2の閾値より大きい場合は,前記ドラムの回転数を前記脱水開始回転数より大きく,前記第1の回転数より小さな回転数に低下させ,所定時間維持し,再び前記第1の回転数に上昇させることを特徴とする洗濯機。
本発明によれば,脱水工程の低速回転数域において,アンバランスを判定する回転数に複数の閾値を設けることで,アンバランスの状態に応じて,アンバランスの一部または全体を修正することができ,アンバランスの修正時間を短くすることで,脱水時間と消費電力量の増加を抑制するドラム式洗濯機及びドラム式洗濯乾燥機を提供することができる。
本発明の実施の形態例に係るドラム式洗濯機の斜視図である。 本発明の実施の形態例に係るドラム式洗濯機の内部構造を示す右側面から見た中央断面図である。 第一の実施例における脱水工程のフローチャートである。 第一の実施例における低速回転数域の毛布の張り付きを示す模式図である。 第二の実施例における脱水工程のフローチャートである。 第二の実施例における第1のアンバランス判定がNoの場合のフローチャートである。 第二の実施例における第2のアンバランス判定が第2の閾値より大きいの場合のフローチャートである。 第二の実施例におけ第3アンバランス判定が第3の閾値より大きい場合のフローチャートである。
以下,本発明を実施するための形態例について,図面を参照して説明する。なお,上下方向,左右方向,前後方向については図1に示す方向とする。
(実施例1)
図1は本発明におけるドラム式洗濯機100の斜視図,図2はドラム式洗濯機100の内部構造を示す側面図をそれぞれ示す。図1と図2を用いて,ドラム式洗濯機100の構成と動作を説明する。
図1に示すドラム式洗濯機100の外郭を構成する筐体1は,ベース1aの上に取付けられており,左右の側板1b(図1では右の側板のみを図示),前面カバー1c,背面カバー1d(図2参照),上面カバー1e,下部前面カバー1fで構成されている。上面カバー1eには,水道栓からのドラム式洗濯機100に給水するための給水ホース接続口30を設けている。筐体1は,ベース1aを含めて箱状の外枠を形成し,外枠として十分な強度を有している。
ドア2は,前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口(図示せず)を塞ぐためのもので,前面カバー1cに設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア2は,ドア開放取手2aを引くことでロック機構(図示せず)が外れて開き,ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前面カバー1cは,後述する外槽11の開口部と略同心に,衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部に設けた操作・表示パネル3は,電源スイッチ4,操作スイッチ5,表示器6を備える。操作・表示パネル3は筐体1の上部に設けた上補強部材13a(図2参照)に備えられている制御装置7(図2参照)に電気的に接続している。制御装置7には冷却ファン(図示せず)が取付けられている。ベース1aの近傍には,排水を行うための排水ホース14(図2参照)が取付けられている。
図2に示すドラム式洗濯機100の筐体1の内部には,水を溜める外槽11が備えられる。外槽11の前方は,洗濯容量の大容量化の際に,筺体1と外槽11の空間を確保するために,テーパー部を有している。外槽11の下部は,筐体1に固定された左右一対のサスペンション26(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。
外槽11の上部は,外槽11の前後方向への倒れ込みを抑制するために,二組の懸架手段(コイルばねで構成)が接続されている。第一の懸架手段8は,外槽11の前方に備えられる外槽側前ばねホルダー10aに一端を接続して,第一の懸架手段8の他端は,前補強部材13に備えられる筐体側前ばねホルダー10に接続して構成される。
第二の懸架手段9は,外槽側前ばねホルダー10aよりも後方に備えられた外槽側後ばねホルダー10cに一端を接続して,第二の懸架手段9の他端は,外槽側後ばねホルダー10cよりも後方且つ上方に備えられる筐体側後ばねホルダー10bに接続して構成される。
外槽側前ばねホルダー10a,筺体側前ばねホルダー10,外槽側後ばねホルダー10c及び筺体側後ばねホルダー10bの材料に,ポリプロピレンや繊維強化プラスチックといった強度が高い樹脂を用いることで,ばねホルダーに懸架手段から力が加わっても,ばねホルダーが強度を有しているため,ばねホルダーの破損を防止できる。
外槽11は,衣類を収納するためのドラム21を内包する。外槽11の後方には,ドラム21を回転させるためのモータ22を備える。モータ22は,回転軸となるシャフト22aが外槽11を貫通し,ドラム21と結合している。モータ22が駆動すると,ドラム21は,正転(ドラム式洗濯機100を正面から見て時計回り),逆転(ドラム式洗濯機100を正面から見て反時計回り)の両方向に回転駆動される。図2に示すドラム21の回転軸Azは,ドラム式洗濯機100の前方から後方に向けて水平または,奥側が下になるように傾斜している(図2は奥側が下になるように傾斜している)。
ドラム21の内周面には,ドラム21内の洗濯水を外槽11に排水するための複数個の脱水孔21bや,ドラム21の周方向に間隔をおいて,ドラム21内に投入された衣類を持ち上げるための複数個(図2では1個のみを図示)のバッフル23が設けられている。バッフル23は,ドラム21の前後方向に延在している。
ドラム21の前端には,円筒状の流体バランサ21cが設けられている。外槽11は,前方を開口として,後方を閉じた有底の略円筒を形成している。この外槽11の開口部と筺体1の投入口は,前後方向に伸縮しやすいベローズ16により接続される。ベローズ16は,環状のパッキンである弾性体のエラストマーや合成ゴム材料で成形され,ドア2を閉めることでドラム21を水封する。また,筐体1の投入口,外槽11の開口部,ドラム21の開口部は連通しており,ドア2を開くことでドラム21内への衣類の出し入れが可能となる。なお,外槽11は,開口部を含む側と,モータ22の取り付けられる側とに分割することができる。
外槽11には,給水弁15ならびに洗剤容器12を介して給水ホース17の一端を接続している。給水弁15を開くことで,給水ホース接続口30から外槽11内に洗濯水の供給を行う。
外槽11の下部に備えられた排水ホース14は排水経路に循環ポンプ27,糸屑フィルタ28,排水弁14aが設けてあり,排水弁14aを閉じて給水することで外槽11に洗濯水を溜め,排水弁14aを開いて外槽11内の洗濯水を機外へ排水する。
外槽11の下方には,外槽11の振動振幅を検知する振動センサ18が備えられており,振動センサ18の値が予め設定した所定値を超えると,脱水運転を停止する。
上記構成において,ドラム式洗濯機100の動作を説明する。電源スイッチ4を押すと,ドラム式洗濯機100が起動する。ドア開放取手2aを引いて,ドア2を開いてドラム21内に衣類を投入し,ドア2を閉じた後,操作スイッチ5を操作することで,運転を開始する。運転を開始すると,ドラム21が回転して,注水前の衣類の重量を算出する。尚,モータ22の回転数と電流値に基づいて,ドラム21内の衣類の重量を算出する。算出した衣類の重量に基づいて,投入する洗剤量を表示器6に表示する。洗剤容器12内に所定量の洗剤量を投入後,初めに洗い工程を開始する。洗い工程において,給水弁15を開いて,給水ホース接続口30から供給した水を給水ホース17ならびに洗剤容器12を介して,洗剤と共に外槽11内に給水する。この時,循環ポンプ27内で未溶解の洗剤と水が強力に撹拌され,効率よく洗剤を溶かし,高濃度の洗剤液を生成することができる。この動作を所定時間実行した後,ドラム21が正転,停止,逆転,停止を繰り返す洗い動作を所定時間行う。このとき,衣類がバッフル23によって持ち上げられ落下する。洗い工程を行った後,脱水工程を実行する。まず,排水弁14aを開いて,外槽11内の水が排水ホース14を介してドラム式洗濯機100の外に排水する。次に,衣類のドラム21の内周面への張り付け動作を行う。ドラム21を低速回転数(例えば50r/min)で一方向に回転させ,洗い工程で水を含んだ衣類をドラム21の回転時にバッフル23によって持ち上げ,落下する際にドラム21の内周面に広げる。次に,ドラム21の回転数を徐々に上昇させて,ドラム21の内周面に衣類を張り付かせる。衣類がドラム21の内周面に張り付くと,ドラム21の回転数をさらに上昇させて,外槽11や筐体1の共振回転数を通過しながら,ドラム21が目標回転数(例えば,900r/min)に到達する。その後,ドラム21が所定時間回転することで,衣類に含まれる水を遠心脱水する。
なお,ドラム21の内周面に張り付いた衣類が片寄ってアンバランスとなっていると,ドラム21の回転数の脈動(回転変動)や外槽11の共振回転数時に外槽11の振動振幅が大きくなる。ドラム21の回転変動や外槽11の振動振幅が所定の値よりも大きい場合は,アンバランスを小さく修正するために,ドラム21の回転数を低下または停止して,ドラム21を正転と逆転を繰り返すほぐし動作や,注水を行い,衣類のアンバランスを修正する。
この脱水工程を行った後,給水弁15を開いて,給水ホース接続口30から供給した水を給水ホース17ならびに洗剤容器12を介して,外槽11内に給水する。外槽11内に給水を行った後,すすぎ工程を行う。このすすぎ工程においては,前述した洗い工程と同様に,ドラム21が正転,停止,反転,停止の動作を繰り返す。このとき,バッフル23によって持ち上げられた衣類が落下する攪拌動作を繰り返す,すすぎ動作を所定時間行う。
その後,前述した脱水工程およびすすぎ工程を所定回数繰り返し,最終脱水工程に移行する。この最終脱水工程における脱水時間は,前述の脱水工程より長く設定してある。
ドラム式洗濯乾燥機は,ドラム式洗濯機100に温風ヒータ,温風ファンなどを備え(いずれも図示せず),最終脱水工程後に,洗い時よりもさらに低速で洗濯乾燥ドラムを回転させながら,温風を衣類に吹き付けて,衣類を乾燥する。
次に,脱水工程の例を図3と図4を用いて説明する。
脱水運転は外槽11の共振回転数前の低速回転数域と外槽11の共振回転数や目標回転数に向かう高速回転数域に分別できる。
まず,脱水工程始めの低速回転数域について説明する。脱水開始(200)すると,ドラム21を正転させて,衣類の片寄りや絡みを解消するほぐし動作(201)を行う。ほぐし動作(201)後は,ドラム21の回転を一旦停止(202)して,ドラム21を逆転させながら,ドラム21の回転数を脱水開始回転数(ω0(例えば50r/min))まで一定速度(例えば3r/min/s)で上昇(203)させ,毛布を持ち上げていく(図4A参照)。ω0では,図4Bに示す様に毛布がドラム21の上方に持ち上げられて,ドラム21の上方から落下することで,毛布をドラム21の内周面に広がり,毛布の一部がドラム21の内周面に張付き始める。ω0で所定時間維持(204)(例えば5s)して,毛布をドラム21の内周面に広げていく。その後,ドラム21の回転数を一定速度(例えば3r/min/s)で上昇させて,毛布を広げながらドラム21の内周面に張り付く(図4C参照)第1の回転数(ω(例えば80r/min))まで上昇させる(205)。ω1に到達すると,ωを所定時間維持(206)して,アンバランスの判定を行う。
アンバランスの判定は,ω1の維持中(206)の回転変動の大きさで行う。回転変動は,アンバランスとなった毛布をドラム21の下方から上方に上げる速度と,上方から下方に下げる速度の差から求める。そのため,回転変動でアンバランスを判定するためには,アンバランスとなった毛布を1回転させる必要があり,ωの維持時間(206)はドラム21が1回転する時間とする。本実施例ではωに80r/minを与えているため,ωの維持時間(206)は,0.75秒必要となる。より好ましくはωの維持時間(206)を0.75秒よりも大きくすることで,アンバランスの誤判定を防ぐことができる。ωのアンバランスの判定は,第1のアンバランス判定(207)と第2のアンバランス判定(208)で行い,第1のアンバランス判定(207)の第1の閾値は,第2のアンバランス判定(208)の第2の閾値よりも大きい値とする。
ωのアンバランスが第1のアンバランス判定(207),または第2のアンバランス判定(208)で,第1の閾値や第2の閾値よりも大きい場合は,アンバランスの修正(リトライ)を行う。
ωのアンバランスが第1のアンバランス判定(207)で第1の閾値よりも大きくなった場合は,毛布全体がドラム21に均一に広がっていない状態や毛布同士が重なっているため,アンバランスが大きな状態となっている。アンバランスが大きい場合は,毛布全体の張り付けを修正する必要があるため,ドラム21の回転を停止(215)して,ドラム21に張り付いていた毛布を落下させる。ドラム21の回転を停止させる速度をωからωに上昇させる速度(本実施例では,3r/min/s)よりも速くすることで,アンバランスの修正時間を短くすることができる。ドラム21の回転停止後,ドラム21から落下した毛布のほぐし動作(201)を行い,毛布の片寄りや絡まりを解消させることで,アンバランスの修正を行う。その後,ドラム21の回転数をωまで上昇(205)させて,再度第1のアンバランス判定(207)を行う。
ω1のアンバランスが第2のアンバランス判定(208)で第2の閾値よりも大きくなった場合は,毛布の一部が重なったことでアンバランスとなっている。このアンバランスの場合,毛布の一部が重なった箇所を広げて,アンバランスを修正する必要があるため,ドラム21の回転数をω0よりも高く,ω未満の回転数(ω)に低下(213)させる。ドラム21の回転数をω低下させる速度をωからωに上昇させる速度(本実施例では,3r/min/s)よりも速くすることで,アンバランスの修正時間を短くすることができる。ωをω0よりも高くすることで,遠心力と毛布の釣合いの関係より,ドラム21の内周面に均一に張り付いた毛布はドラム21の内周面に張り付けたまま,ドラム21の回転中心に近いアンバランスとなっている毛布の一部の重なりを広げることができため,アンバランスを修正できる。ωを所定時間維持した後,ドラム21の回転数をωまで上昇(214)させて,再度第1のアンバランス判定(207)を行う。
毛布のアンバランスが第1のアンバランス判定(207)と第2のアンバランス判定(208)の閾値よりも小さくなるまで,アンバランスの修正を繰り返す。
ωで判定したアンバランスが第1のアンバランス判定(207)と第2のアンバランス判定(208)の閾値よりも小さい場合は,ドラム21の回転数を上昇(209)させて,外槽11の共振を通過して,目標回転数に向かう高速回転数域に移行する。
高速回転数域では,外槽11の共振を通過するため,外槽11の備えられた振動センサ18で第3のアンバランス判定(210)を行う。アンバランスが振動センサ18の第3の閾値よりも小さい場合は,ドラム21の回転数が目標回転数に到達しているか判定(211)を行い,到達している場合は脱水を終了(212)する。ドラム21の回転数が目標回転数まで到達していない場合は,目標回転数に到達するまで,ドラム21の回転数上昇(209)と第3のアンバランス判定(210)を繰り返す。
高速回転数域のアンバランスが振動センサ18の閾値よりも大きくなった場合,毛布の水が抜けて,低速回転数域からアンバランスが変化しているため,毛布全体のアンバランスを修正する必要がある。そのため,ωの第1のアンバランス判定(207)でリトライした時と同様に,ドラム21の回転数を一旦停止(215)して,毛布全体のアンバランスの修正を行う。
以上のように,脱水運転の低速回転数域で,アンバランスの大きさに応じたリトライ方法を設けることで,リトライ時間の増加を抑制することができ,脱水の運転時間の増加や消費電力量の増加を抑制することができる。
なお,本実施の形態例に示すアンバランスの判定や修正方法は,ドラム式洗濯乾燥機にも適用できる。
(実施例2)
次に実施例2について図5,図6,図7及び図8を参照して詳細に説明する。
なお,ドラム式洗濯機100については,実施例1と基本的に同様な構成であるので,以下では,異なる部分について説明する。
脱水を開始(300)すると,リトライ回数Nに設定値としてN(301)とリターン回数M(303)に設定値としてMが設定される。本実施例では,リターン回数Nの設定値N =2,リターン回数Mの設定値M=2として説明する。
リトライ回数Nは,第1のアンバランス判定(309)と第2のアンバランス判定(310)で,アンバランスが閾値よりも大きくなった場合,リトライ回数Nを減算する。
リターン回数Mは,リトライ回数Nが所定回数に達した場合,または高速回転数域におけるアンバランス判定(312)で,アンバランスが閾値よりも大きくなった場合に減算する。
ドラム21の回転を停止後(304),ドラム21を逆回転させて,ドラム21の回転数をω0まで上昇(305)させる。ω0を所定時間維持(306)して,ドラム21の回転数を第1の回転数(ω1)まで上昇(307)させる。ωを所定時間維持(308)して,第1のアンバランス判定(309)や第2のアンバランス判定(310)を行う。アンバランスが第1のアンバランス判定(309)で第1の閾値や,第2アンバランス判定(310)で第2の閾値より大きい場合は,図6と図7に示すリトライ回数Nを判定(321)する。Nが0以上(321)ならば,リトライ回数NはN=2−1=1のように減算(322)する。第1のアンバランス判定(309)でアンバランスが第1の閾値より大きくなった場合は,ドラム21の回転を停止(317)して,ドラム21に張り付いていた毛布を落下させて,第2のアンバランス判定(310)でアンバランスが第2の閾値より大きくなった場合は,ドラム21の回転数をω0よりも高く,ω未満の回転数(ω)に低下(315)させて,アンバランスを修正する。
第1のアンバランス判定(309)と第2のアンバランス判定(310)で,アンバランスが第1の閾値や第2の閾値を所定回数(例えば2回)超えた場合,リトライ回数の設定値(N0)をN=2としたので,N=2-2=0となり,Nが0以下となる。リトライ回数Nが0以下となった場合,リターン回数Mを判定(323)し,リターン回数Mが0以上ならば,リターン回数M=2−1=1のように減算(324)して,リトライ回数Nを設定値にリセット(N=N)(327)する。その後,前述したアンバランスの修正を行うする。
低速回転数域でリトライ回数Nを繰り返し,リターン回数M=0(325)になった場合は,毛布の含水バラツキがアンバランスの原因と判断でき,その場合,ドラム21の回転数の停止(317)やωに低下(315)させても,アンバランスは修正できない。そのため,注水を行い(326),毛布の含水バラツキを修正する必要がある。
本実施の形態例では,低速回転数域のリトライ回数Nとリターン回数Mに上限を設けることで,必要以上のリトライを防ぐことができ,脱水時間の増加を抑制しながらアンバランスを修正することができる。
ωのアンバランスが第1のアンバランス判定(309)と第2のアンバランス判定(310)の閾値よりも小さい場合は,ドラム21の回転数を上昇(311)させて,高速回転数域のアンバランスのアンバランス判定(312)を行う。
高速回転数域のアンバランスが第3のアンバランス判定(312)の第3の閾値よりも大きい場合は,図8に示すリターン回数Mを判定(323)して,リターン回数Mが0より大きい場合,リターン回数MはM=2−1=1のように減算(324)し,ドラム21の回転を停止(317)して,アンバランスを修正する。アンバランスが第3のアンバランス判定(312)の閾値より小さい場合は,ドラム21の回転数が目標回転数に到達しているか判定(313)して,到達している場合は脱水を終了(314)する。ドラム21の回転数が目標回転数に到達していない場合は,ドラム21の回転数が目標回転数に到達するまで,ドラム21の回転数を上昇(311)させ,第3のアンバランスの判定(312)を繰り返す。
高速回転数域では,毛布の水が抜けることで,含水のバラツキが大きくなりやすい。そのため,高速回転数域のアンバランスがアンバランス判定(312)の閾値よりも繰返し大きくなると,ドラム21の回転数の停止(317)やωに低下(315)させても,アンバランスの修正が困難と判断できるため,注水を行い含水バラツキを修正する必要がある。そこで,リターン回数Mに上限を設けることで,脱水時間の増加を抑制しながらアンバランスを修正することができる。
リターン回数M=0となり,脱水がすすぎ脱水ならば脱水起動を行わず(脱水スキップ),すすぎ給水を始め,脱水が最終脱水ならば脱水起動を行わず,運転を停止(326)する。
以上,リトライ回数Nとリターン回数Mに上限を設けることで,必要以上のリトライを防ぐことができ,脱水時間の増加を抑制しながらアンバランスを修正することができる。
なお,本実施の形態例に示すアンバランスの判定や修正方法は,ドラム式洗濯乾燥機にも適用でき,アンバランスが発生した際にリトライ回数Nとリターン回数Mを加算により,回数をカウントしてもよい。
1・・・筐体
11・・・外槽
18・・・振動センサ
21・・・ドラム
22・・・モータ
207・・・第1のアンバランス判定
208・・・第2のアンバランス判定
100・・・ドラム式洗濯機

Claims (4)

  1. 回転軸が水平または,奥側が下になるように傾斜した回転自在なるドラムと,該ドラムを内包すると共に洗濯水を溜める外槽と,該外槽を内包する筺体と前記ドラム内の洗濯物のアンバランスを検出するアンバランスの判定手段を備えた洗濯機において,
    前記ドラムを脱水開始回転数,第1の回転数と段階的に上昇させて,該第1の回転数を維持して,
    前記アンバランスの判定手段でアンバランスを判定して,前記アンバランスの判定手段には,第1のアンバランス判定と,第2のアンバランス判定を設け,前記第1のアンバランス判定には第1の閾値を設け,前記第2のアンバランス判定には第2の閾値を設け,
    前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きな値であり,
    前記第1の回転数のアンバランスが前記第1の閾値より大きい場合は,前記ドラムの回転数を停止して,再び前記ドラムの回転数を前記第1の回転数まで上昇させ,前記第1の回転数のアンバランスが前記第2の閾値より大きい場合は,前記ドラムの回転数を前記脱水開始回転数より大きく,前記第1の回転数より小さな回転数に低下させ,所定時間維持し,再び前記第1の回転数に上昇させることを特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1の洗濯機において,
    前記第1の回転数のアンバランスが前記第1の閾値よりも大きい場合,前記ドラムを停止させる速度は,前記ドラムを前記脱水開始回転数から前記第1の回転数まで上昇させる速度よりも大きいことを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1乃至請求項2の洗濯機において、
    前記第2のアンバランスが前記第2の閾値よりも大きい場合,前記ドラムの低下させる速度は,前記脱水開始回転数から前記ドラムを前記第1の回転数まで上昇させる速度よりも大きいを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1乃至請求項2乃至請求項3の洗濯機において,
    アンバランスが前記第1の閾値と前記第2の閾値よりも大きくなった回数が,所定の回数を超えた時場合,前記ドラムに注水また運転を停止することを特徴とする洗濯機。
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