JP2018147505A - 遠隔監視方法、遠隔監視システム、第1通信装置、第2通信装置及びサーバ装置 - Google Patents

遠隔監視方法、遠隔監視システム、第1通信装置、第2通信装置及びサーバ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になるとともに、無線通信を遮断して電気機器を不正使用することが抑制される。
【解決手段】電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と、当該第1通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置とを含む遠隔監視システムにおける遠隔監視方法であって、前記第2通信装置は、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを検知した場合、当該変更を示すオン情報を、前記無線通信ネットワークを介して前記第1通信装置に送信し、前記第1通信装置との間の無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記第1通信装置との無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える。
【選択図】図2

Description

本開示は、電気機器の使用状態に応じて課金する技術に関する。
テレビ、冷蔵庫又はエアコンなどの電気機器を使用することによって消費した電力量又は使用時間に応じて課金を行う課金システムとして、プリペイドカードを利用して課金する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−344144号公報
しかしながら、プリペイドカードを利用した課金システムでは、プリペイドカードの運営管理、製造、販売等のコストが発生する。また、ユーザが電気機器を使用するためにはプリペイドカードを購入してプリペイドカードを携帯する必要があり、ユーザにとって煩雑なものである。さらに、プリペイドカードの偽造、または複製などにより、電気機器が不正使用される問題も発生する。
上記事情に鑑み、限定的ではない例示的なある実施形態は、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行う方法において電気機器の不正使用を抑制する遠隔監視方法を提供する。
本開示の遠隔監視方法は、電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と、当該第1通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置とを含む遠隔監視システムにおける遠隔監視方法であって、前記第1通信装置は、前記無線通信ネットワークを介して前記第2通信装置から前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを示すオン情報を受信した場合、前記サーバ装置に前記電気機器のユーザに対する課金処理を開始させ、前記サーバ装置に前記開始処理を開始させた後、前記第2通信装置との間の前記無線通信が遮断したことを検知した場合に前記サーバ装置に前記課金処理を終了させ、前記第2通信装置は、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを検知した場合、前記オン情報を、前記無線通信ネットワークを介して前記第1通信装置に送信し、前記第1通信装置との間の無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記第1通信装置との無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える。
上記遠隔監視方法によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になるとともに、無線通信を遮断して電気機器を不正使用することを抑制できる。
第1の実施の形態に係る遠隔監視システムのシステム構成の概略を示すブロック図。 図1の遠隔監視システムのシステム構成の詳細を示すブロック図。 図2のサーバ装置内の課金データベースの内容の一例を示す図。 無線通信遮断の継続時間とその頻度の分布を示すグラフ。 図2のサーバ装置によるユーザ登録及び料金チャージ処理のフローチャート。 図2のサーバ装置による課金処理のフローチャート。 図2の第1通信装置による通信遮断検出に関する処理のフローチャート。 図2の第2通信装置による通信遮断検出に関する処理のフローチャート。 図2のエアコンによる電源制御処理のフローチャート。 図2の遠隔監視システムのシステム動作の一例を示すシーケンス図。 第2の実施の形態に係る遠隔監視システムのシステム構成の詳細を示すブロック図。 図11の第2通信装置による通信遮断検出に関する処理のフローチャート。 第3の実施の形態に係る遠隔監視システムのシステム構成の詳細を示すブロック図。 図13の第2通信装置による通信遮断検出に関する処理のフローチャート。 第4の実施の形態に係る遠隔監視システムのシステム構成の詳細を示すブロック図。 図15のサーバ装置によるエアコンの電源回復処理のフローチャート。 図2のエアコンによる電源制御処理のフローチャート。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
≪第1の実施の形態≫
第1の実施の形態に係る遠隔監視システムは、サーバ装置が無線通信ネットワークを介してアパートの部屋に備え付けられたエアコンの電源状態を遠隔監視し、エアコンの電源状態に応じてエアコンの使用料金を計算して課金処理を行う課金システムである。上記遠隔監視においては、エアコンの電源状態がオン状態であるかオフ状態であるかを遠隔監視する。
なお、電源状態の「オン状態」と「オフ状態」とは、一般的には電気機器の主電源のスイッチのオン状態とオフ状態を意味するが、電気機器の主電源が常に稼動中(オン状態)の場合は、電気機器の主動作のオフ状態、すなわちスタンバイ状態を「オフ状態」、その主動作のオン状態を「オン状態」と定義する。
課金処理として、例えば、(1)エアコンの使用時間に応じてエアコンの使用料金を計算して課金する課金処理、(2)エアコンが消費した電力量に応じて使用料金を課金する課金処理、などが挙げられる。
第1の実施の形態では、課金処理として、エアコンの使用時間に応じて使用料金を計算して課金する課金処理を例に挙げて説明する。なお、使用料金を計算する際にエアコンが消費した電力量を用いる場合には、予め例えば単位電力量当たりの使用料金を決めておくとともにエアコンからサーバ装置に消費した電力量を通知する。
図1は第1の実施の形態に係る遠隔監視システムのシステム構成の概略を示すブロック図である。
図1に示す遠隔監視システム1は、サーバ装置100と、第1通信装置200−1、200−2、第2通信装置300−1、300−2、及びエアコン400−1、400−2を含む。なお、図1では、第1通信装置200−2と無線通信路を介して無線通信を行う第2通信装置の図示を省略している。
サーバ装置100と第1通信装置200−1、200−2の夫々とは有線通信路50−1、50−2によって接続されている。但し、サーバ装置100と第1通信装置200−1、200−2の夫々とは無線通信路を含む通信路によって接続されるものであってもよい。
第1通信装置200−1と第2通信装置300−1、300−2の夫々とは無線通信路60−1、60−2を介して無線通信を行う。
さらに、第2通信装置300−1、300−2は夫々エアコン400−1、400−2と有線通信路70−1、70−2を介して接続されている。
エアコン400−1、400−2は夫々アパート10の部屋15−1、15−2に備え付けられる。また、第2通信装置300−1、300−2は夫々有線接続されるエアコン400−1、400−2が備え付けられる部屋15−1、15−2に設置される。さらに、第1通信装置200−1、200−2はアパート10の廊下20に設置される。なお、これらの設置場所は例示に過ぎない。
なお、図1に示す第1通信装置、第2通信装置、エアコンの数は例示に過ぎない。
サーバ装置100は、有線通信路50−1、50−2を介して第1通信装置200−1、200−2と通信を行う。また、サーバ装置100は、エアコン400−1、400−2を無線通信ネットワークを介して遠隔監視し、エアコン400−1、400−2の使用時間に基づくエアコンの使用料金を計算してリアルタイムに課金する。なお、エアコン400−1、400−2の使用時間とは、エアコン400−1、400−2の電源状態がオン状態である時間である。サーバ装置100は、例えばパソコンなどの装置、または専用の装置によって実現される。なお、サーバ装置100の構成及び動作の詳細については後述する。
第1通信装置200−1は、有線通信路50−1を介してサーバ装置100と通信を行うとともに、無線通信路60−1、60−2を介して第2通信装置300−1、300−2と無線通信を行う。
また、第1通信装置200−1は、無線通信路60−1、60−2における無線通信を監視して通信遮断の検出処理を行い、通信遮断が第1閾値T1以上継続した場合にその旨をサーバ装置100に対して通知する。なお、無線通信路60−1、60−2における通信遮断とは、第1通信装置200−1と第2通信装置300−1、300−2との間の無線通信の遮断である。
また、第1通信装置200−1は通信遮断が第1閾値T1以上継続した後、無線通信路60−1、60−2における正常な無線通信を検出した場合にその旨を、サーバ装置100に対して通知する。なお、無線通信路60−1、60−2における正常な無線通信とは、例えば、無線通信路60−1、60−2における正常な無線通信である。第1通信装置200−2は第1通信装置200−1と実質的に同じ機能を備える。
第1通信装置200−1、200−2は例えばエアコン用の無線アダプタによって実現される。なお、第1通信装置200−1、200−2の構成及び動作の詳細、並びに第1閾値T1の詳細については後述する。
第2通信装置300−1、300−2は、夫々、第1通信装置200−1と無線通信路60−1、60−2を介して無線通信を行うとともに、エアコン400−1、400−2と有線通信路70−1、70−2を介して通信を行う。また、第2通信装置300−1、300−2は、夫々、無線通信路60−1、60−2における無線通信を監視して通信遮断の検出処理を行い、通信遮断が第2閾値T2以上継続した場合にエアコン400−1、400−2の電源を強制的にオフにするための制御を行う。なお、無線通信路60−1、60−2における通信遮断とは、第1通信装置200−1と第2通信装置300−1、300−2との間の無線通信の遮断である。
また、第2通信装置300−1、300−2は、通信遮断が第2閾値T2以上継続した後、無線通信路60−1、60−2における正常な無線通信を検出するまでの期間、エアコン400−1、400−2の電源を強制的にオフにするための制御を行う。なお、無線通信路60−1、60−2における正常な無線通信は、例えば、第1通信装置200−1によって送信された信号の受信などである。
第2通信装置300−1、300−2は、例えばHEMS(Home Energy Management System)コントローラのようなコントローラによって実現される。なお、第2通信装置300−1、300−2の構成及び動作の詳細、並びに第2閾値T2の詳細については後述する。
エアコン400−1、400−2は、夫々、第2通信装置300−1、300−2と有線通信路70−1、70−2を介して通信を行う。エアコン400−1、400−2は、エアコン400−1、400−2の電源状態情報を第2通信装置300−1、300−2に出力する。なお、エアコン400−1、400−2の電源状態情報は、エアコンの電源状態がオン状態であるかオフ状態であることを示す情報である。ここで、エアコンの電源状態がオン状態であることを示す情報をオン情報、エアコンの電源状態がオフ状態であることを示す情報をオフ情報とする。
さらに第2通信装置300−1、300−2は、第1通信装置200−1を介してエアコン400−1、400−2の電源状態情報に係る信号を例えば課金処理の最小単位に相当する最小課金時間以下の時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返しサーバ装置100へ送信する。なお、エアコン400−1、400−2の電源状態情報は、エアコンの電源状態がオン状態であるかオフ状態であることを示す情報(オン情報、オフ情報)、エアコンを識別するための電気機器識別情報などを含む。また、第2通信装置300−1、300−2はエアコン400−1、400−2の電源状態を検出して、電源状態が変化した場合にエアコン400−1、400−2の電源状態情報に係る信号をサーバ装置100へ送信するようにしてもよい。
また、エアコン400−1、400−2は、例えば、チャージ残高が無い場合には、サーバ装置100による制御を受けて電源を強制的にオフにし、第2通信装置300−1、300−2による制御を受けて電源を強制的にオフする。なお、エアコン400−1、400−2の構成及び動作の詳細については後述する。
上記の遠隔監視システム1によれば、プリペイドカードを必要とせず、1台のサーバ装置100により1又は複数のエアコンの夫々の使用時間に応じた課金処理を一括して遠隔にて実行する、ことが可能になる。また、第1通信装置と第2通信装置との間の通信路を無線通信路とすることにより、第1通信装置と第2通信装置との間の配線工事が不要となり、施工コストが大幅に削減できる。さらに、第1通信装置と第2通信装置との間の無線通信路において通信遮断が第2閾値T2以上継続した場合、または通信遮断が第2閾値T2以上継続した後正常な無線通信が検出されるまでの期間はエアコンの電源が強制的にオフにされるため、無線通信路を遮断することによるエアコンの不正使用を防ぐことが可能になる。
図2は図1の遠隔監視システム1のシステム構成の詳細を示すブロック図である。図2では、サーバ装置100に接続可能なユーザ端末500も図示している。なお、図2の第1通信装置200、第2通信装置300、及びエアコン400は、夫々、図1の第1通信装置200−1、200−2、第2通信装置300−1、300−2、及びエアコン400−1、400−2に対応する。また、図2の有線通信路50、無線通信路60、及び有線通信路70は、夫々、図1の有線通信路50−1、50−2、無線通信路60−1、60−2、及び有線通信路70−1、70−2に対応する。
まず、図2のサーバ装置100の構成の詳細について説明する。
サーバ装置100は、通信部110、課金データベース120、登録部130、及び監視部140を備える。
通信部110は、有線通信路50に接続され、有線通信路50に接続された第1通信装置200の通信部210との間でデータの送受信を行う。また、通信部110は、通信ネットワーク(有線通信路及び無線通信路の一方又は双方によって構築された通信ネットワーク)80に接続され、通信ネットワーク80に接続されたユーザ端末500との間でデータの送受信を行う。
課金データベース120は、ユーザ毎の課金データを記憶するためのデータベースである。課金データベースの一例を図3に示す。課金データベース120には、ユーザ毎に、ユーザID、パスワード、エアコンを識別するための識別情報、電気代、使用時間、及びチャージ残金が記憶されている。なお、例えば、チャージ残金の代わりにチャージ使用時間の残り時間を課金データベース120に記憶するようにして使用時間に応じてチャージ使用時間の残り時間を減らしていくようにしてもよい。なお、課金データベース120はサーバ装置100の外部に設けられるようにしてもよい。
登録部130は、ユーザが初期登録する際にユーザ端末500を利用して入力するユーザ情報を受け取り、受け取ったユーザ情報を課金データベース120に登録する。ユーザ情報は、例えば、ユーザID、パスワード、使用するエアコンの識別情報等である。
また、登録部130は、ユーザが料金をチャージする際にユーザ端末500を利用して入力するチャージ料金情報を受け取り、受け取ったチャージ料金情報に基づいて課金データベース120の記憶内容を更新する。チャージ料金情報は、ユーザID、パスワード、チャージ料金を含む。
監視部140は、エアコン400の使用に応じた課金処理を行う。
監視部140はエアコン400によって送信されるエアコン400の電源状態情報に基づいてエアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判断した場合、課金処理を開始する。課金処理では、監視部140はエアコン400の使用時間、電気代、チャージ残高が計算され、課金データベース120の内容が更新される。エアコン400の使用時間は、エアコンの電源状態がオン状態である時間である。
なお、この課金処理は、例えば、課金処理の最小単位に相当する最小課金時間当たりの使用料金を決めておき、監視部140は、エアコン400の最小課金時間の使用毎に最小課金時間当たりのエアコンの使用料金を電気代に加算するとともにチャージ残高から最小課金時間当たりのエアコンの使用料金を減算する。
また、監視部140は、(1)チャージ残高がなくなったと判断した場合、(2)エアコン400によって送信されるエアコン400の電源状態情報に基づいてエアコン400の電源状態がオン状態からオフ状態になったと判断した場合、或いは、(3)第1通信装置200から無線通信路60における通信遮断が第1閾値T1以上継続した旨を通知するための通信遮断通知信号を受け取った場合に課金処理を終了する。
さらに、監視部140はチャージ残高がなくなったと判断した場合、エアコン400の電源を強制的にオフするようエアコン400に命令するための強制電源オフ命令信号を通信部110に出力する。
なお、第1通信装置200には複数の第2通信装置300が無線接続されている場合もある。この場合、監視部140は通信遮断が第1閾値T1以上継続した第2通信装置300を把握して、それに接続されたエアコン400の課金処理を停止する。
これを実現可能とする一例を記載する。第1通信装置200は通信遮断が第1閾値T1以上継続した第2通信装置300を識別するための情報を通信遮断通知信号に含めるようにする。また、監視部140は例えばtracerouteコマンドを使ってサーバ装置100からエアコン400の間にある第1通信装置200を識別するための情報と第2通信装置300を識別するための情報とを含む経路情報を予め入手する。監視部140は予め入手した経路情報を使って通信遮断通知信号に含まれる第2通信装置300を識別するための情報から当該第2通信装置300に接続されたエアコン400を特定して、特定したエアコンの使用に関する課金処理を停止する。
これは一例に過ぎず、監視部140は第1通信装置200との間で通信遮断が第1閾値T1以上継続した第2通信装置300を把握して、それに接続されたエアコン400の課金処理を停止できる仕組みであればどのような仕組みであってもよい。
次に、図2の第1通信装置200の構成について説明する。
第1通信装置200は、図2に示すように、通信部210、無線通信部220、及び通信遮断検出部230を備える。
通信部210は、有線通信路50に接続され、有線通信路50に接続されたサーバ装置100の通信部110との間でデータの送受信を行う。
無線通信部220は、無線通信路60を介して第2通信装置300の無線通信部310との間で無線通信にてデータの送受信を行う。
通信遮断検出部230は無線通信部220による無線通信を監視して、第1通信装置200と第2通信装置300との間の無線通信路60における通信遮断の検出処理を行う。通信遮断検出部230は、通信遮断が第1閾値T1以上継続したと判断した場合に、その旨をサーバ装置100に通知するための通信遮断通知信号を通信部210に出力する。また、通信遮断検出部230は通信遮断が第1閾値T1以上継続したと判断した後無線通信路60における正常な無線通信を検出した場合に、その旨をサーバ装置100に通知するための通信回復通知信号を通信部210に出力する。
次に、図2の第2通信装置300の構成について説明する。
第2通信装置300は、図2に示すように、無線通信部310、通信部320、通信遮断検出部330、電源状態監視部340、及び強制電源オフ制御部350を備える。
無線通信部310は、無線通信路60を介して第1通信装置200の無線通信部220との間で無線通信にてデータの送受信を行う。
通信部320は、有線通信路70に接続され、有線通信路70に接続されたエアコン400の通信部420との間でデータの送受信を行う。
通信遮断検出部330は無線通信部310による無線通信を監視して、第1通信装置200と第2通信装置300との間の無線通信路60における通信遮断の検出処理を行う。通信遮断検出部330は、通信遮断が第2閾値T2以上継続した場合にその旨を強制電源オフ制御部350に通知する。また、通信遮断検出部330は通信遮断が第2閾値T2以上継続した後無線通信路60における正常な無線通信を検出した場合にその旨を強制電源オフ制御部350に通知する。
電源状態監視部340はエアコン400の電源状態を監視し、エアコンの電源状態を強制電源オフ制御部350に通知する。
例えば、電源状態監視部340はエアコン400がサーバ装置100宛に送信する電源状態情報に基づいてエアコン400の電源状態を検出するようにしてもよい。また、電源状態監視部340はエアコン400に電源状態の問い合わせを行い、その返答内容に基づいてエアコン400の電源状態を検出するようにしてもよい。なお、この検出処理は例えば課金処理の最小単位に相当する最小課金時間以下の時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返すようにする。
強制電源オフ制御部350は、電源状態監視部340からの通知に基づいてエアコン400の電源状態がオン状態であると判定し、且つ、通信遮断検出部330から通信遮断が第2閾値T2以上継続した旨の通知を受ける。この場合、強制電源オフ制御部350は、エアコン400の電源を強制的にオフするようエアコン400に命令するための強制電源オフ命令信号を通信部320に出力する。
また、強制電源オフ制御部350は、通信遮断が第2閾値T2以上継続した旨の通知を受けてから正常な無線通信を検出した旨の通知を受けるまでの期間に、電源状態監視部340からの通知に基づいてエアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判定する。この場合、強制電源オフ制御部350は、エアコン400の電源を強制的にオフするようエアコン400に命令するための強制電源オフ命令信号を通信部320に出力する。なお、強制電源オフ命令信号を出力する代わりに、強制電源オフ制御部350は、通信遮断が第2閾値T2以上継続した旨の通知を受けた場合にエアコン400のリモコン等のユーザ設定部の操作を無効にする信号を通信部320に出力する。その後、強制電源オフ制御部350が正常な無線通信を検出した旨の通知を受けた場合にエアコン400のユーザ設定部の操作を有効にする信号を通信部320に出力しても構わない。ユーザ設定部の操作を無効にする信号は通信部320を介してエアコン400に送信され、エアコン400はユーザ設定部の操作を無効にし、強制電源オフ命令機能の代わりとなる。また、ユーザ設定部の操作を有効にする信号は通信部320を介してエアコン400に送信され、エアコン400はユーザ設定部の操作を有効にする。
通信遮断検出部330、電源状態監視部340、及び強制電源オフ制御部350の機能により、ユーザが第2通信装置300と第1通信装置200との間の無線通信を遮断してエアコン400の不正使用を行うことを防止することが可能になる。
次に、図2のエアコン400の構成について説明する。
エアコン400は、図2に示すように、電源部410、通信部420、及び電源制御部430を備える。
電源部410はエアコンの電源である。
通信部420は、有線通信路70に接続され、有線通信路70に接続された第2通信装置300の通信部320との間でデータの送受信を行う。
電源制御部430はエアコン400の電源部410の電源状態をサーバ装置100に対して通知するための電源状態情報に係る信号を通信部420に出力する。
また、電源制御部430はサーバ装置100によって送信されたエアコン400の電源を強制的にオフにするための強制電源オフ命令信号を受信した場合に電源部410の電源を強制的にオフにする。
また、電源制御部430は第2通信装置300によって送信されたエアコン400の電源を強制的にオフするための強制電源オフ命令信号を受信した場合に電源部410の電源を強制的にオフにする。この強制電源オフ命令信号は、例えば、エアコン400の電源状態がオン状態時に通信遮断が第2閾値T2以上継続した場合、或いは、通信遮断が第2閾値T2以上継続してから正常な無線通信が検出されるまでの期間にエアコン400の電源がリモコン等でオンにされた場合に第2通信装置300により送信される。
さらに、電源制御部430は、ユーザ設定部を利用してユーザが電源をオンにする操作を行った場合に電源部410の電源をオンにし、ユーザが電源をオフにする操作を行った場合に電源部410の電源をオフにする。
なお、ユーザ設定部は、ユーザが赤外線リモコンなどのリモコン、またはスイッチなどによりエアコンの動作状態(電源のオン/オフなど)を直接設定することを可能にする装置である。ユーザ設定部では、温度設定を可能にしてもよい。ユーザはユーザ端末500を利用してサーバ装置100経由でエアコンの動作状態を設定するようにしてもよいが、サーバ装置100経由で行う場合にはエアコンの設定に時間を要するために、直接設定することができるリモコン、またはスイッチなどのユーザ設定部があった方が便利である。
次に図2のユーザ端末500について説明する。
ユーザ端末500は課金データベース120にユーザ登録、料金チャージなどを行う際にユーザによって利用される端末であり、通信ネットワーク80を介してサーバ装置100の通信部110に接続されている。なお、ユーザ端末500は例えばパソコン、または携帯端末などである。
以下、第1閾値T1及び第2閾値T2の設定について説明する。
無線通信は有線通信と異なり、通常動作状態であっても通信遮断が頻繁に起こりえる。ここで、通常動作状態とは、無線通信に係る機器に異常が発生していない動作状態である。無線通信に係る機器とは、例えば、第1通信装置200、第2通信装置300等である。
無線通信が遮断する原因として、同一無線帯域を使用している他の無線システムとの間での無線信号の干渉、またはフェージングなどの無線環境の変動などを挙げることができる。
無線通信が遮断する度に通信遮断と見なしてエアコンの電源を強制的にオフにする場合には、エアコンの電源が強制的にオフになる頻度が増え、エアコンを長時間安定して動作させることができなくなってしまう。
課金処理において、エアコンの電源を強制的にオフにするための通信遮断として検出したいのは、不正による通信妨害、または機器の故障に起因する通信遮断であり、通常動作状態において頻繁に発生する通信遮断ではない。
同一無線帯域を使用している無線通信システムは、無線LAN(Local Area Network)で採用されているパケット伝送方式、またはキャリアセンス方式などを採用することによりパケット信号の衝突を回避したり、無線チャンネルの変更など、無線通信の混信を回避できる無線通信方式を採用しているため、長時間無線通信が途絶えることは少ない。
また、フェージングなどの無線環境の変動により無線通信が長時間連続して途絶えることは少ない。
そこで、第1閾値T1と第2閾値T2を少し長めに設定することにより、通常動作状態では起こりえない長時間の通信遮断を検出できるとともに、通常動作状態において頻繁に発生する通信遮断によりエアコンの電源が頻繁に強制的にオフにならないようにすることができる。
次に、通常動作状態における無線通信の通信遮断の連続継続時間の典型的な値の測定方法およびその定義について説明する。
例えば、通常動作状態において送信された無線通信のパケット数をNs、その全パケットを送信する時間をTs、そのときのパケットエラーレートをPs、パケット長をTlとする。通常動作状態であればパケットエラーレートは大きくても例えば0.1%〜1%くらいである。このときエラーパケット数(=Ne)は、Ne=Ns×Psであり、エラーパケットが連続発生しない場合には、エラーの継続時間(=Tx)はTx=Ts/Nsである。一方、エラーパケットが全て連続して発生した場合には、エラー継続時間はTx=Ne×Tl=Ns・Ps・Tlとなる。従って、通常動作状態における無線通信の通信遮断の連続継続時間の典型値は、およそTs/Ns秒からNs・Ps・Tl秒の間の値と見積もることができる。この値は通信環境により異なるが、通常の無線環境における、W−LAN(IEEE802.11)、またはZigBee(IEEE802.15.4)等の標準規格の場合には、1msecから100msec程度が典型値である。
ここで第1閾値T1と第2閾値T2をこの典型値に比べて十分長く設定すれば、通常動作状態において頻繁に起きる通信遮断により、エアコンの電源が頻繁に強制的にオフになることを回避できる。
なお、上記は通常動作状態における無線通信の通信遮断の連続継続時間の典型値、またはそれと同等の時間の測定方法の一例であり、別の方法を用いても構わない。また、この連続遮断継続時間の典型値は無線通信規格が決まれば、ほぼ見積もることができ遠隔監視システムなどに固有のものではない。例えば、通常動作状態における無線通信の通信遮断の連続継続時間の典型値は、通信遮断の連続継続時間の平均値としても構わない。
図4は無線通信の通信遮断の連続継続時間とその頻度の分布の測定結果の一例を示す。このグラフから無線通信の通信遮断の連続継続時間の平均値は約10ミリ秒とする。なお、無線通信の通信遮断の連続継続時間とその頻度の分布との関係は、無線通信を行う通信装置の夫々の設置場所によって変わるため、例えば、それらを設置する場所で測定する。
ここで第1閾値T1と第2閾値T2をこの平均値の10ミリ秒に比べて十分長く設定すれば、通常動作状態において頻繁に起きる通信遮断をエアコンの電源を強制的にオフにする通信遮断と判定されることがなくなり、エアコンの電源が頻繁に強制的にオフになることを回避できる。なお、第1閾値T1と第2閾値T2は同じ値としてもよいし、異なっていてもよい。第2閾値T2は、第1閾値T1以下の値であってもよい。この場合、通信遮断時に課金処理を停止するよりも早くエアコンの電源をオフするので無料で機器が使用されるのを防止できる。
しかし、第1閾値T1と第2閾値T2の設定時間を長くしすぎると次のような問題が発生する。
最初の通信遮断が検出されてから第2閾値T2が経過するまでは、通常動作状態で起こりうる通信遮断なのか、不正などの何らかのエラーによる通信遮断であるかの判断ができない。すなわち、第1閾値T1、第2閾値T2以下の精度で課金処理を行うことはできない。
課金処理の最小単位に相当する最小課金時間を例えば1分とすると、課金処理で1分以内の精度でリアルタイムに課金できるためには、システムの各処理時間を約1分以下にする。
システムのリアルタイム性を特徴づける時間は短いほどよい。少なくともシステムに許容される許容遅延時間以下であることが望ましい。
従って、第1閾値T1と第2閾値T2は許容遅延時間以下にすることにより、システムに適した遅延性能を満足させることができる。
また、課金処理の場合には最小課金時間よりも短ければ、処理時間の遅れが多少存在していても構わない。すなわち、第1閾値T1と第2閾値T2を最小課金時間よりも短くすればよい。
以下、図2の遠隔監視システム1の各装置(サーバ装置100、第1通信装置200、第2通信装置300、エアコン400)の動作について図面を用いて説明する。
まず、図2のサーバ装置100によるユーザ登録及び料金チャージ処理について図5を用いて説明する。但し、ユーザ登録及び料金チャージ処理の説明を簡単にするために、図5は1ユーザを対象としたものである。
サーバ装置100において、登録部130はユーザ情報(ユーザID、パスワード、使用するエアコンの電気機器識別情報)を受け取ったかを判定する(ステップS101)。登録部130は、ユーザ情報を受け取るまで(S101:NO)、ステップS101の処理を行う。一方、登録部130は、ユーザ情報を受け取った場合(S101:YES)、受け取ったユーザ情報を課金データベース120に登録する(ステップS102)。なお、ユーザはユーザ情報にチャージ料金を含めることによってユーザ登録時に料金をチャージすることも可能である。
登録部130はチャージ料金情報(ユーザID、パスワード、チャージ料金)を受け取ったかを判定する(ステップS103)。登録部130は、チャージ料金情報を受け取るまで(S103:NO)、ステップS103の処理を行う。一方、登録部130は、チャージ料金情報を受け取った場合(S103:YES)、パスワード認証等を行った後、チャージ料金情報に基づいて課金データベース120にチャージ料金を加算する(ステップS104)。
次に、図2のサーバ装置100による課金処理について図6を用いて説明する。
図6は図2のサーバ装置100による課金処理を示すフローチャートである。但し、課金処理の説明を簡単にするために、図6は1ユーザを対象としたものである。
サーバ装置100において、監視部140はエアコン400から送信される電源状態情報に基づいて、エアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったかを判定する(ステップS131)。監視部140はエアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判定するまで(S131:NO)、ステップS131の処理を行う。
一方、監視部140はエアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判定した場合(S131:YES)、課金データベース120を参照してエアコン400のユーザにチャージ残高があるか否かを判定する(ステップS132)。なお、ここでの「チャージ残高がある」とは課金処理の最小単位に相当する最小課金時間当たりのエアコンの使用料金以上のチャージ残高があることを言う。チャージ残高がないと判定された場合には(S132:NO)、監視部140はエアコン400の電源を強制的にオフにするための強制電源オフ命令信号をエアコン400に送信する(ステップS133)。この強制電源オフ命令信号は有線通信路50、第1通信装置200、無線通信路60、第2通信装置300、有線通信路70を経由してエアコン400によって受信される。エアコン400の電源制御部430は強制電源オフ命令信号を受信して電源部410の電源を強制的にオフにする。また、監視部140はユーザ端末500にチャージ残高がないことを通知するための通知信号を送信する(ステップS134)。ユーザ端末500はこの通知信号を受け取り、例えばチャージ残高がないことを表示する。
チャージ残高があると判定された場合には(S132:YES)、監視部140は課金処理を開始する(ステップS135)。課金処理は、例えば、使用時間計測、使用時間からの電気代算出、チャージ残高減額等である。課金処理では、課金処理の最小単位に相当する最小課金時間毎に最小課金時間当たりのエアコンの使用料金をチャージ残高から減額する処理が行われる。
監視部140は課金処理の過程において、課金データベース120を参照してエアコン400のユーザにチャージ残高があるか否かを判定する(ステップS136)。チャージ残高がないと判定された場合には(S136:NO)、監視部140は課金処理を終了し(ステップS137)、ステップS133の処理が行われる。一方、チャージ残高があると判定された場合には(S136:YES)、ステップS138の処理が行われる。
監視部140は第1通信装置200と第2通信装置300との間で通信遮断が第1閾値T1以上継続した旨を通知するための通信遮断通知信号を第1通信装置200から受信したかを判定する(ステップS138)。通信遮断通知信号を受信したと判定された場合には(S138:YES)、監視部140は、課金処理を終了し(ステップS140)、ユーザ端末500に対してチャージ残高など課金処理結果を通知する(ステップS141)。ユーザ端末500はこの通知を受けてチャージ残高などの課金処理結果を表示する。
通信遮断通知信号を受信していないと判定された場合には(S138:NO)、エアコン400から送信される電源状態情報に基づいて、エアコン400の電源状態がオン状態からオフ状態になったかを判定する(ステップS139)。エアコン400の電源状態がオン状態からオフ情報になっていないと判定された場合には(S139:NO)、ステップS136の処理が行われる。一方、エアコン400の電源状態がオン状態からオフ情報になったと判定された場合には(139:YES)、ステップS140の処理が行われる。
次に、図2の第1通信装置200による通信遮断検出に関する処理について図7を用いて説明する。
図7は図2の第1通信装置200による通信遮断検出に関する処理を示すフローチャートである。
第1通信装置200において、通信遮断検出部230は無線通信路60における無線通信を監視して通信遮断の検出処理を行う(ステップS201)。なお、通信遮断の有無の検出は例えば第1閾値T1よりは短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し行われる。通信遮断検出部230は、通信遮断を検出するまで(S201:NO)、ステップS201の処理を行う。一方、通信遮断検出部230は、通信遮断を検出した場合(S201:YES)、通信遮断を検出した時刻(t1)を遮断開始時刻として記録する(ステップS202)。
通信遮断検出部230は時刻tで通信遮断が第1閾値T1以上継続したか(t−t1≧T1?)を判定する(ステップS203)。時刻tで通信遮断が第1閾値T1以上継続したと判定されなかった場合には(S203:NO)、通信遮断検出部230は無線通信路60での遮断開始時刻(t1)後の正常な無線通信の検出処理を行う(ステップS204)。なお、正常な無線通信の有無の検出は例えば第1閾値T1よりは短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し行われる。正常な無線通信が検出されていない場合には(S204:NO)、ステップS203の処理が行われる。一方、正常な無線通信が検出された場合には(S204:YES)、ステップS201の処理が行われる。
時刻tで通信遮断が第1閾値T1以上継続したと判定された場合には(S203:YES)、通信遮断検出部230は通信遮断が第1閾値T1以上継続した旨を通知するための通信遮断通知信号をサーバ装置100に送信する(ステップS205)。サーバ装置100は、この通信遮断通知信号を受信し(図6のステップS138のYES)、エアコン400の電源状態がオン状態からオフ状態になったものと見なして、課金処理を終了する(図6のステップS140)。
通信遮断検出部230は無線通信路60における正常な無線通信の検出処理を行う(ステップS206)。通信遮断検出部230は、正常な無線通信を検出するまで(S206:NO)、ステップS206の処理を行う。一方、正常な無線通信が検出された場合には(S206:YES)、通信遮断検出部230は通信遮断が第1閾値以上継続した後に正常な無線通信が検出された旨を通知するための通信遮断終了通知信号をサーバ装置100に送信する(ステップS207)。
次に、図2の第2通信装置300による通信遮断検出に関する処理について図8を用いて説明する。
図8は図2の第2通信装置300による通信遮断検出に関する処理を示すフローチャートである。
第2通信装置300において、通信遮断検出部330は無線通信路60における無線通信を監視して通信遮断の検出処理を行う(ステップS301)。なお、通信遮断の有無の検出は例えば第2閾値T2よりは短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し行われる。通信遮断検出部330は、通信遮断を検出するまで(S301:NO)、ステップS301の処理を行う。一方、通信遮断検出部330は、通信遮断を検出した場合(S301:YES)、通信遮断を検出した時刻(t2)を遮断開始時刻として記録する(ステップS302)。
通信遮断検出部330は時刻tで通信遮断が第2閾値T2以上継続したか(t−t2≧T2?)を判定する(ステップS303)。時刻tで通信遮断が第2閾値T2以上継続したと判定されなかった場合には(S303:NO)、通信遮断検出部330は無線通信路60での遮断開始時刻(t2)後の正常な無線通信の検出処理を行う(ステップS304)。なお、正常な無線通信の有無の検出は例えば第2閾値T2よりは短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し行われる。正常な無線通信が検出されていない場合には(S304:NO)、ステップS303の処理が行われる。一方、正常な無線通信が検出された場合には(S304:YES)、ステップS301の処理が行われる。
時刻tで通信遮断が第2閾値T2以上継続したと判定された場合には(S303:YES)、強制電源オフ制御部350は電源状態監視部340によるエアコン400の電源状態の監視結果に基づいてエアコン400の電源状態がオン状態であるかを判定する(ステップS305)。エアコン400の電源状態がオン状態でないと判定された場合には(S305:NO)、ステップS307の処理が行われる。一方、エアコン400の電源状態がオン状態であると判定された場合には(S305:YES)、強制電源オフ制御部350はエアコン400の電源を強制的にオフするための強制電源オフ命令信号をエアコン400に送信する(ステップS306)。エアコン400はこの強制電源オフ命令信号を有線通信路70を介して受信し、エアコン400の電源制御部430は電源部410の電源を強制的にオフにする。
このように、エアコン400の電源状態がオン状態時に通信遮断が第2閾値T2以上継続した場合にはエアコン400の電源が強制的にオフにされる。これにより、通信遮断を悪用したエアコン400の無断使用を防止することができる。
強制電源オフ制御部350は電源状態監視部340によるエアコン400の電源状態の監視結果に基づいて通信遮断継続中にエアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったかを判定する(ステップS307)。なお、エアコン400がオン状態になったかの判定は例えば課金処理の最小単位に相当する最小課金時間より短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し行われる。エアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判定されなかった場合には(S307:NO)、ステップS309の処理が行われる。一方、エアコン400の電源状態がオフ状態からオン状態になったと判定された場合には(S307:YES)、強制電源オフ制御部350はエアコン400の電源を強制的にオフするための強制電源オフ命令信号をエアコン400に送信する(ステップS308)。エアコン400はこの強制電源オフ命令信号を有線通信路70を介して受信し、エアコン400の電源制御部430は電源部410の電源を強制的にオフにする。
通信遮断検出部330は無線通信路60における正常な無線通信の検出処理を行う(ステップS309)。正常な無線通信が検出されていない場合には(S309:NO)、ステップS307の処理が行われる。一方、正常な無線通信が検出された場合には(S309:YES)、ステップS301の処理が行われる。
このように、通信遮断が第2閾値T2以上継続してから正常な無線通信が検出されるまでの期間は、ユーザがリモコン等を利用してエアコンの電源のオン操作を行ってもエアコン400の電源が強制的にオフにされる。これにより、通信遮断を悪用したエアコン400の無断使用を防止することができる。
次に、図2のエアコン400による電源制御処理について図9を用いて説明する。
図9は図2のエアコン400による電源制御処理を示すフローチャートである。
エアコン400において、電源制御部430は、ユーザがエアコン400の電源をオンにする操作を行ったかを判定する(ステップS401)。電源制御部430はユーザがエアコン400の電源をオンにする操作を行ったと判定するまで(S401:NO)、ステップS401の処理を行う。一方、電源制御部430は、ユーザがエアコン400の電源をオンにする操作を行ったと判定した場合には(S401:YES)、電源部410の電源をオンにする(ステップS402)。そして、電源制御部430はエアコン400の電源状態がオン状態であることをサーバ装置100に通知するための電源状態情報に関する信号を送信する(ステップS403)。
電源制御部430はサーバ装置100又は第2通信装置300からエアコン400の電源を強制的にオフにするための強制電源オフ命令信号を受け取ったか否かを判定する(ステップS404)。強制電源オフ命令信号を受け取っていないと判定された場合には(S404:NO)、ステップS406の処理が行われる。一方、強制電源オフ命令信号を受け取ったと判定された場合には(S404:YES)、電源制御部430は電源部410の電源を強制的にオフにする(ステップS405)。そして、電源制御部430はエアコン400の電源状態がオフ状態であることをサーバ装置100に通知するための電源状態情報に関する信号を送信する(ステップS406)。なお、これにより、サーバ装置100はチャージ残高がない場合にエアコンの電源が強制的にオフになったことを知ることができる。
電源制御部430はユーザがエアコン400の電源をオフにする操作を行ったかを判定する(ステップS407)。ユーザがエアコン400の電源をオフにする操作を行っていないと判定された場合には(S407:NO)、ステップS404の処理が行われる。ユーザがエアコン400の電源をオフにする操作を行ったと判定された場合には(S407:YES)、電源制御部430は電源部410の電源をオフにする(ステップS408)。そして、電源制御部430はエアコン400の電源状態がオフ状態であることをサーバ装置100に通知するための電源状態情報に関する信号を送信する(ステップS409)。
以下、図2の遠隔監視システム1のシステム動作の一例について図10を参照しつつ説明する。
図10は図2の遠隔監視システム1のシステム動作の一例を示すシーケンス図である。但し、図10はエアコンの電源オン時に第1通信装置200と第2通信装置300との間の無線通信路において通信遮断が発生した場合のシーケンス図である。
ユーザはユーザ端末500を利用してユーザID、パスワード、チャージ料金を入力するチャージ入力操作を行い(ステップS11)、ユーザ端末500はチャージ料金情報をサーバ装置100へ送信する(ステップS12)。サーバ装置100はチャージ料金情報を受信し、チャージ料金情報に基づいて課金データベース120にチャージ料金をチャージする(ステップS13)。チャージ料金情報は、例えば、ユーザID、パスワード、チャージ料金等を含む。
ユーザ操作によりエアコン400の電源がオンにされ(ステップS14)、エアコン400はエアコンの電源状態がオン状態であることをサーバ装置100に通知するための電源状態情報に関する信号をサーバ装置100へ送信する(ステップS15)。この信号は有線通信路70、第2通信装置300(通信部320、無線通信部310)、無線通信路60、第1通信装置200(無線通信部220、通信部210)、有線通信路50を経由してサーバ装置100に到達する。サーバ装置100はエアコン400の電源がオンになったことを認識してチャージ残高がある場合には課金処理を開始する(ステップS16)。
第2通信装置300は第2閾値T2以上継続した通信遮断を検出し(ステップS17)、エアコン400に対して電源を強制的にオフにするよう命令する(ステップS18)。エアコン400はこの命令により電源を強制的にオフにする(ステップS19)。
第1通信装置200は第1閾値T1以上継続した通信遮断を検出し(ステップS20)、サーバ装置100に対して通信遮断を検出した旨を通知する(ステップS21)。サーバ装置100は通信遮断を検出した旨の通知を受けて課金処理を終了する(ステップS22)。サーバ装置100はユーザ端末500に対して課金処理結果を通知し(ステップS23)、ユーザ端末500は課金処理結果を表示する(ステップS24)。
≪第2の実施の形態≫
以下、第2の実施の形態に係る遠隔監視システムについて図面を参照しつつ説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付し、その説明が適用できるためその説明を省略する。
第2の実施の形態は、第2通信装置が第2閾値T2以上継続した通信遮断を検出してから正常な無線通信を検出するまでの期間にエアコン400の電源を強制的にオフにする方法として、第1の実施の形態とは別の方法を用いるものである。
この別の方法は、第2通信装置300が第2閾値以上継続した通信遮断を検出してから正常な無線通信を検出するまでの期間、エアコン400の電源を強制的にオフにするための強制電源オフ命令信号を定期的にまたは不定期に繰り返しエアコン400に送信するものである。
図11は第2の実施の形態に係る遠隔監視システム1Aのシステム構成の詳細を示すブロック図である。
遠隔監視システム1Aは、図2の遠隔監視システム1に対して、第2通信装置300を、電源状態監視部340を有さず、強制電源オフ制御部350の代わりに強制電源オフ制御部350Aを備える第2通信装置300Aに置き換えたシステム構成になっている。
強制電源オフ制御部350Aは、通信遮断検出部330から通信遮断が第2閾値T2以上継続した旨の通知を受けた場合にエアコン400の電源を強制的にオフするようエアコン400に命令するための強制電源オフ命令信号を通信部320に出力する。また、強制電源オフ制御部350Aは、通信遮断検出部330から通信遮断が第2閾値T2以上継続した旨の通知を受けてから正常な無線通信を検出した旨の通知を受けるまでの期間、エアコン400の電源を強制的にオフするようエアコン400に命令するための強制電源オフ命令信号を通信部320に出力する。例えば、強制電源オフ制御部350は、上記期間において、強制電源オフ命令信号を、課金処理の最小単位に相当する最小課金時間より短い時間間隔で定期的にまたは不定期に繰り返し通信部320に出力する。
なお、第1の実施の形態では、電源状態監視部340が設けられていたため、エアコン400の電源がオンのときのみ強制電源オフ命令信号を送信する。これに対して、第2の実施の形態では電源状態監視部340が設けられていないため、エアコン400の電源がオン、オフに関係なく強制電源オフ命令信号を送信する。
図12は図11の第2通信装置300Aによる通信遮断検出に関する処理を示すフローチャートである。
第2通信装置300Aにおいて、図8を用いて説明したステップS301からステップS304と実質的に同じ処理が行われる。そして、ステップS303がYESの場合、強制電源オフ制御部350Aはエアコン400の電源を強制的にオフするための強制電源オフ命令信号をエアコン400に送信する(ステップS306)。エアコン400の電源制御部430はこの強制電源オフ命令信号を受けて電源状態がオン状態である場合に電源部410の電源を強制的にオフにする。これにより、通信遮断を悪用したエアコン400の無断使用を防止することができる。
強制電源オフ制御部350Aはエアコン400の電源を強制的にオフするための強制電源オフ命令信号をエアコン400に繰り返し送信する(ステップS331)。
通信遮断検出部330は無線通信路60における正常な無線通信の検出処理を行う(ステップS332)。正常な無線通信が検出されていない場合には(S332:NO)、ステップS331の処理が行われる。一方、正常な無線通信が検出された場合には(S332:YES)、ステップS301の処理が行われる。
このように、通信遮断が第2閾値T2以上継続してから正常な無線通信が検出されるまでの期間は、ユーザがリモコン等を利用してエアコンの電源のオン操作を行ってもエアコン400の電源が強制的にオフにされる。これにより、通信遮断を悪用したエアコン400の無断使用を防止することができる。
なお、第2の実施の形態で説明した方法は、エアコン400の電源状態を監視するための電源状態監視部340が不要である。
≪第3の実施の形態≫
以下、第3の実施の形態に係る遠隔監視システムについて図面を参照しつつ説明する。なお、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付し、その説明が適用できるためその説明を省略する。
第3の実施の形態に係る遠隔監視システムは、エアコンの電源が強制的にオフにされた場合にその旨をユーザに報知する。
図13は第3の実施の形態に係る遠隔監視システムの構成の詳細を示すブロック図である。
遠隔監視システム1Bは、図13に示すように、第1の実施の形態の第2通信装置300に強制電源オフ報知部360を追加した第2通信装置300Bを備える。なお、強制電源オフ制御部350はエアコン400に対して電源を強制的にオフするよう命令する度にその旨を強制電源オフ通知部360に通知する。
強制電源オフ報知部360は、強制電源オフ制御部350からエアコン400に対して電源を強制的にオフするよう命令した旨の通知を受け取る度に、エアコン400の電源を強制的にオフにする制御を行ったことをユーザに報知する。ユーザに報知する方法として、例えば、LEDの点灯或いは点滅、ブザー音の出力などが挙げられる。
図14は図13の第2通信装置300Bによる通信遮断検出に関する処理を示すフローチャートである。
第2通信装置300Bにおいて、図8を用いて説明したステップS301からステップS306と実質的に同じ処理が行われる。ステップS306の処理に続いて、強制電源オフ報知部360はエアコン400の電源の強制オフをユーザに報知するための処理を行う(ステップS306B)。これにより、ユーザはエアコン400の電源が強制的にオフにされたことを知ることができる。
第2通信装置300Bにおいて、図8を用いて説明したステップS307からステップS308と実質的に同じ処理が行われる。ステップS308の処理に続いて、強制電源オフ報知部360はエアコン400の電源の強制オフをユーザに報知するための処理を行う(ステップS308B)。これにより、ユーザはエアコン400の電源が強制的にオフにされたことを知ることができる。
第2通信装置300Bにおいて、図8を用いて説明したステップS309と実質的に同じ処理が行われる。
なお、エアコン400の電源を強制オフにした場合、エアコン400の強制オフの原因が通信遮断によるものであることをユーザに知らせてもよい。
また、強制電源オフをユーザに報知する機能を第2の実施の形態に追加してもよい。この場合、例えば、通信遮断が第2閾値T2以上継続したと判断された場合、通信遮断が第2閾値T2以上継続したと判断されてから正常な無線通信が検出されるまでの期間、強制電源オフ報知部360は、エアコンの電源の強制オフをユーザに報知し続けるようにする。エアコンの電源の強制オフをユーザに報知する方法としては、例えば、LEDを点灯或いは点滅し続けるようにすることが挙げられる。
≪第4の実施の形態≫
以下、第4の実施の形態に係る遠隔監視システムについて図面を参照しつつ説明する。なお、第4の実施の形態においては、第1の実施の形態と実質的に同じ処理を行う構成要素及び処理ステップには同じ符号を付し、その説明が適用できるためその説明を省略する。
第4の実施の形態に係る遠隔監視システムは、第1通信装置200と第2通信装置300との間で通信遮断が第1閾値T1以上継続した後に正常な無線通信が検出された場合に、エアコンの電源状態を第1閾値T1以上継続した通信遮断が検出される前の状態にする。
図15は第4の実施の形態に係る遠隔監視システムの構成の詳細を示すブロック図である。
遠隔監視システム1Cは、図15に示すように、第1の実施の形態の遠隔監視システム1に対してサーバ装置100をサーバ装置100Cに置き換え、エアコン400をエアコン400Cに置き換えたシステム構成になっている。
サーバ装置100Cは、第1の実施の形態の監視部140に電源状態回復部150の機能を追加した監視部140Cを備える。
電源状態回復部150は、第1閾値T1以上継続した通信遮断が検出される前のエアコン400Cの電源状態を保持する。電源状態回復部150は、第1閾値T1以上継続した通信遮断が検出された後に正常な無線通信が検出され、通信遮断検出前のエアコン400Cの電源状態がオン状態であった場合にエアコンの電源をオンにするための電源オン命令信号を通信部110に出力する。
エアコン400Cは、第1の実施の形態の電源制御部430を電源制御部430Cに置き換えた構成を備える。
電源制御部430Cは、第1の実施の形態の電源制御部430の処理に加え、サーバ装置100Cによって送信された電源オン命令信号を受信した場合に電源部410の電源をオンにする。
図16は図15のサーバ装置100Cによるエアコンの電源回復処理を示すフローチャートである。なお、エアコン400Cの電源状態を電源状態フラグで保持するとして説明するが、電源状態フラグ以外のものを利用してもよい。
サーバ装置100Cにおいて、監視部140Cはエアコン400Cから送信される電源状態情報に基づいて、エアコン400Cの電源状態がオフ状態であるかオン状態であるかを判定する(ステップS151)。エアコン400Cの電源状態がオン状態であると判定された場合(S151:YES)、電源状態回復部150は電源状態フラグをオンにする(ステップS152)。エアコン400Cの電源状態がオフ状態であると判定された場合(S151:NO)、電源状態回復部150は電源状態フラグをオフにする(ステップS153)。
監視部140は第1通信装置200と第2通信装置300との間で通信遮断が第1閾値T1以上継続した旨を通知するための通信遮断通知信号を第1通信装置200から受信したかを判定する(ステップS154)。通信遮断通知信号を受信したと判定された場合には(S154:YES)、ステップS155の処理が行われる。通信遮断通知信号を受信していないと判定された場合には(S154:NO)、ステップS151の処理が行われる。
監視部140Cは通信遮断が第1閾値以上継続した後に正常な無線通信が検出された旨を通知するための通信遮断終了通知信号を第1通信装置200から受信したかを判定する(ステップS155)。通信遮断終了通知信号を受信していないと判定された場合には(S155:NO)、ステップS155の処理が行われる。通信遮断終了通知信号を受信したと判定された場合には(S155:YES)、監視部140Cは電源状態フラグがオンであるかを判定する(ステップS156)。電源状態フラグがオンであると判定された場合には(S156:YES)、電源状態回復部150は、エアコン400Cの強制電源オフを解除するための強制電源オフ解除命令信号とエアコン400Cの電源をオンにするための電源オン命令信号を第2通信装置300に送信する。第2通信装置300は強制電源オフ機能を解除しエアコン400Cには電源オン命令信号を送信する(ステップS157)。電源オン命令信号は、有線通信路50、第1通信装置200、無線通信路60、第2通信装置300、有線通信路70を経由してエアコン400Cに到達する。エアコン400Cの電源制御部430Cは電源部410の電源をオンにする。一方、電源状態フラグがオフであると判定された場合には(S156:NO)、電源状態回復部150は、強制電源オフ解除命令信号を第2通信装置300に送信し、第2通信装置300は強制電源オフ機能を解除する。(ステップS158)。
なお、強制電源オフ解除命令は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、第2通信装置が第2閾値T2以上継続した通信遮断を検出してから正常な無線通信を検出するまでの期間にエアコン400の電源を強制的にオフにする強制電源オフ機能を解除する命令である。この強制電源オフ解除命令信号により第2通信装置300とエアコン400Cは上記通信遮断の前の状態に回復させることができる。
図17は図15のエアコン400Cによる電源制御処理を示すフローチャートである。
エアコン400Cにおいて、図9を用いて説明したステップS301と実質的に同じ処理が行われる。そして、ステップS401のNOの場合、電源制御部430Cはサーバ装置100Cからエアコン400の電源をオンにするための電源オン命令信号を受信したかを判定する(ステップS401C)。電源オン命令信号を受信したと判定された場合には(S401C:YES)、ステップS402の処理が行われる。一方、電源オン命令信号を受信していないと判定された場合には(S401C:NO)、ステップS401の処理が行われる。
エアコン400Cにおいて、図9を用いて説明したステップS402からステップS409と実質的に同じ処理が行われる。
第4の実施の形態では、通信遮断に起因してエアコン400Cの電源が強制的にオフになった場合において正常な無線通信が検出されたときにはサーバ装置100Cによる遠隔制御によりエアコン400Cの電源が自動的にオンになる。このため、ユーザはエアコン400の電源オン操作をその都度行う必要がなくなる。
なお、電源状態回復部150をサーバ装置に設ける代わりに電源状態回復部150と同等の機能を第1通信装置200に追加するようにしてもよい。
また、電源状態回復部150をサーバ装置100Cに設ける代わりに、第1通信装置200と第2通信装置300との間で通信遮断が第2閾値T2以上継続した後に正常な無線通信が検出された場合に、エアコンの電源状態を第2閾値T2以上継続した通信遮断が検出される前の状態にする機能を第2通信装置300に追加するようにしてもよい。
≪第5の実施の形態≫
以下、第5の実施の形態に係る遠隔監視システムについて図面を参照しつつ説明する。
第5の実施の形態では、第1通信装置200及び第2通信装置300の夫々が第1通信装置と第2通信装置との間の無線通信路における通信遮断を検出する方法について説明する。
第1通信装置200から第2通信装置300へ定期的または不定期に第1通信遮断検出用信号が送信されているものとする。第2通信装置300は第1通信遮断検出用信号を所定の時間内に受信しなかった場合に通信遮断と判断することで通信遮断を検出することができる。第1通信遮断検出信号の送信は所定の時間内で少なくとも1回は行われる。また、所定の時間は第2閾値T2より短い時間である。
また、第2通信装置300から第1通信装置200へ定期的または不定期に第2通信遮断検出用信号が送信されているものとする。第1通信装置200は第2通信遮断検出用信号を所定の時間内に受信しなかった場合に通信遮断と判断することで通信遮断を検出することができる。第2通信遮断検出信号の送信は所定の時間内で少なくとも1回は行われる。また、所定の時間は第1閾値T1より短い時間である。
ここで、第1通信遮断検出用信号及び第2通信遮断検出用信号として、通信遮断を検出するために新たに定義した信号を用いてもよいし、既存の信号を用いてもよい。
ここで、トークン方式を例に挙げて通信遮断の検出方法を説明する。
トークン方式とは、第1通信装置からある短い一定時間通信チャネルの使用を許可するトークン時間の“権利”を第2通信装置に送信し、トークン時間分の通信チャネルの使用が終了したら、サーバ装置から新しいトークン時間の“権利”を第2送信装置に送信することを繰り返すという方式である。
第2通信装置は第1通信装置にトークン時間の“権利”を要求し、第1通信装置は第2通信装置に対してトークン時間の“権利”を送信する。この送受信が第2通信装置がトークン時間を使い切る毎に行われる。
第1通信装置は前回トークン時間の“権利”の要求を受けてから所定の時間経過するまでに次のトークン時間の“権利”の要求を受けなかった場合に通信遮断と判断する。
第2通信装置は前回トークン時間の“権利”を受けてからまたは前記受けたトークン時間を使い切ってから所定の時間経過するまでに次のトークン時間の“権利”を受けなかった場合に通信遮断と判断する。
≪補足(その1)≫
本開示は上記の実施の形態で説明した内容に限定されず、本開示の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1) 第1から第5の実施の形態で説明した遠隔監視システム及び遠隔監視方法は、エアコン以外の家電製品(例えば、テレビ、パソコン)など各種電気機器に対して適用可能である。
(2) 第1から第5の実施の形態で説明した遠隔監視システム及び遠隔監視方法は、アパート以外の電気機器が設置される部屋を有するホテル、または病院など様々な建物に対して適用可能である。
(3) 第1から第5の実施の形態で説明した遠隔監視システム及び遠隔監視方法は、1つ以上の電気機器に対する課金処理に対して適用可能である。
(4) 第1から第5の実施の形態では、課金処理として、プリペイド方式(前払い方式)の課金を例に挙げて説明したが、ポストペイド方式(後払い方式)の課金であってもよい。
(5) 第1から第5の実施の形態では、通信遮断検出部230を第1通信装置に設けるとして説明したが、これに限定されるものではなく、サーバ装置に設けるようにしてもよい。
(6)第1から第5の実施の形態における遠隔監視システムの各装置の各構成要素は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)で実現してもよい。このとき、各構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部もしくは全てを含むように1チップ化されてもよい。また、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続、または設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセサを利用してもよい。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
(7)第1から第5の実施の形態などで示した遠隔監視システムの各装置の動作の手順の少なくとも一部をプログラムに記載し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶された当該プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。また、上記プログラムを記録媒体に保存して頒布等するようにしてもよい。
(8)第1から第5の実施の形態などにおいて説明した内容を適宜組み合わせるようにしてもよい。
≪補足(その2)≫
各実施の形態及び補足(その1)に係る遠隔監視方法及び遠隔監視システムについてまとめる。
(1)第1態様は、電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と、当該第1通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置とを含む遠隔監視システムにおける遠隔監視方法であって、前記第1通信装置は、前記無線通信ネットワークを介して前記第2通信装置から前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを示すオン情報を受信した場合、前記サーバ装置に前記電気機器のユーザに対する課金処理を開始させ、前記サーバ装置に前記開始処理を開始させた後、前記第2通信装置との間の前記無線通信が遮断したことを検知した場合に前記サーバ装置に前記課金処理を終了させ、前記第2通信装置は、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを検知した場合、前記オン情報を、前記無線通信ネットワークを介して前記第1通信装置に送信し、前記第1通信装置との間の無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記第1通信装置との無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える遠隔監視方法である。
第1態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。また、第1通信装置と第2通信装置との間の無線通信を遮断して電気機器の不正使用をすることが防止できるとともに、電気機器の電源状態に応じた課金処理を行うことができる。
(2)第2態様は、第1態様の遠隔監視方法において、前記第2通信装置は、前記第1通信装置との無線通信が継続している期間中に前記電気機器の電源がオン状態からオフ状態に変更されたことを検知した場合、当該変更を示すオフ情報を前記第1通信装置に送信し、前記第1通信装置は、前記第2通信装置との無線通信が継続している期間中に前記第2通信装置から前記オフ情報を受信した場合、前記サーバ装置に前記課金処理を終了させる、遠隔監視方法である。
(3)第3態様は、第1態様または第2態様において、前記第1通信装置は、前記第2通信装置との前記無線通信が遮断した後、前記無線通信の遮断時間が、前記第1閾値以上であるか否かを判定し、前記遮断時間が前記第1閾値以上でないと前記サーバ装置に前記課金処理を継続させ、前記遮断時間が前記第1閾値以上であると前記サーバ装置に前記課金処理を終了させる、遠隔監視方法である。
第3態様によれば、課金処理の終了が頻繁に起こる事態を防止できる。
(4)第4態様は、第1態様−第3態様のいずれか1つにおいて、前記第2通信装置は、前記第1通信装置との前記無線通信が遮断した後、前記無線通信の遮断時間が第1閾値以下の値である第2閾値以上であるか否かを判定し、前記遮断時間が前記第2閾値以上でないと前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記遮断時間が前記第2閾値以上であると前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、遠隔監視方法である。
第4態様によれば、電気機器の電源の強制オフが頻繁に起こる事態を防止できる。
(5)第5態様は、第3態様において、前記第1閾値は、通常動作状態において無線通信で発生する無線遮断継続時間の平均値よりも大きい値である、遠隔監視方法である。
第5態様によれば、課金処理の終了が頻繁に起こる事態を防止できる。
(6)第6態様は、第3態様または第5態様において、前記第1閾値は、前記課金処理の最小単位に相当する最小課金時間よりも小さい値である、遠隔監視方法である。
第6態様によれば、通信遮断の発生前後において、課金の最小単位での課金処理を実施することができる。
(7)第7態様は、第4態様において、前記第2閾値は、通常動作状態において無線通信で発生する無線遮断継続時間の平均値よりも大きい値である、遠隔監視方法である。
第7態様によれば、電気機器の電源の強制オフが頻繁に起こる事態を防止できる。
(8)第8態様は、第4態様または第7態様において、前記第2閾値は、前記課金処理の最小単位に相当する最小課金時間よりも小さい値である、遠隔監視方法である。
第8態様によれば、通信遮断の発生前後において、課金の最小単位での課金処理を実施することができる。
(9)第9態様は、第1態様−第8態様のいずれか1つにおいて、前記電気機器が空気調和システムであり、前記空気調和システムの電源がオン状態の期間、前記サーバ装置において課金処理が行われる、遠隔監視方法である。
(10)第10態様は、電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と、当該第1通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置とを含む遠隔監視システムであって、前記第1通信装置は、前記無線通信ネットワークを介して前記第2通信装置から前記オン情報を受信した場合、前記サーバ装置に前記電気機器のユーザに対する課金処理を開始させ、前記サーバ装置に前記開始処理を開始させた後、前記第2通信装置との間の前記無線通信が遮断したことを検知した場合に前記サーバ装置に前記課金処理を終了させ、前記第2通信装置は、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを検知した場合、当該変更を示すオン情報を、前記無線通信ネットワークを介して前記第1通信装置に送信し、前記第1通信装置との間の無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記第1通信装置との無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、遠隔監視システムである。
第10態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。また、第1通信装置と第2通信装置との間の無線通信を遮断して電気機器の不正使用をすることが防止できるとともに、電気機器の電源状態に応じた課金処理を行うことができる。
(11)第11態様は、電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置であって、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態になったことを示すオン情報を前記第2通信装置から受信する無線通信部と、前記無線通信ネットワークの通信遮断を検知する検知部と、前記無線通信部が前記オン情報を受信した場合に、前記サーバ装置に前記電気機器に対する課金処理を開始させるための開始信号を送信し、前記サーバ装置に前記開始信号を送信した後、前記無線通信部が前記第2通信装置との間の前記無線通信が遮断したことを前記検知部が検知した場合に、前記サーバ装置に前記課金処理を終了させるための停止信号を送信する制御部とを備える、第1通信装置である。
第11態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。
(12)第12態様は、第11態様において、前記第2通信装置との無線通信が継続している期間中に前記第2通信装置から前記電気機器の電源がオン状態からオフ状態に変更されたことを示すオフ情報を前記無線通信部が受信した場合、前記制御部が前記サーバ装置に前記停止信号を送信する、第1通信装置である。
(13)第13態様は、第11態様または第12態様において、前記制御部は、前記無線通信が遮断したことを前記検知部が検知した後、前記無線通信の遮断時間が前記第1閾値以上であるか否かを判定し、前記遮断時間が前記第1閾値以上でないと前記停止信号を送信せずに前記サーバ装置に前記課金処理を継続させ、前記遮断時間が前記第1閾値以上であると前記サーバ装置に前記停止信号を送信する、第1通信装置である。
第13態様の第1通信装置によれば、課金処理の終了が頻繁に起こる事態を防止できる。
(14)第14態様は、電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と無線通信を行う無線通信部と、前記電気機器の電源状態を監視する電源監視部と、前記電気機器の電源状態を制御する電源制御部と、を備え、前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを前記電源監視部が検知した場合、前記無線通信部は、当該変更を示すオン情報であって、前記第1通信装置が前記サーバ装置に前記電気機器の課金処理を開始させるためのオン情報を前記第1通信装置に送信し、前記電源制御部は、前記無線通信部が前記第1通信装置との間の前記無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記無線通信部が前記コントローラとの無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、第2通信装置である。
第14態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。また、第1通信装置と第2通信装置との間の無線通信を遮断して電気機器の不正使用をすることが防止できるとともに、電気機器の電源状態に応じた課金処理を行うことができる。
(15)第15態様は、第14態様において、前記電気機器の電源状態がオン状態からオフ状態に変更されたことを前記電源監視部が検知した場合、前記無線通信部は、当該変更を示すオフ情報であって、前記第1通信装置が前記サーバ装置に前記電気機器の課金処理を終了させるためのオフ情報を前記第1通信装置に送信する、第2通信装置である。
(16)第16態様は、第14態様または第15態様において、前記第2通信装置は、前記無線通信部は、前記無線通信が遮断したことを検出した後、前記無線通信の遮断時間が前記第2閾値以上であるか否かを判定し、前記電源制御部は、前記遮断時間が前記第2閾値以上でないと前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記遮断時間が前記第2閾値以上であると前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、第2通信装置である。
第16態様によれば、電気機器の電源の強制オフが頻繁に起こる事態を防止できる。
(17)第17態様は、無線通信ネットワークを介して機器の電源状態を遠隔監視するサーバ装置であって、前記無線通信ネットワークを含む通信システムに接続される通信部と、前記電気機器の電源状態を、前記無線通信ネットワーク及び前記通信部を介して監視する監視部と、を備え、前記監視部は、前記電気機器の電源状態がオフ状態からオン状態になったことを前記無線通信ネットワーク及び前記通信部を介して検出した場合に前記電気機器の使用に対する課金処理を開始し、前記機器の電源状態がオン状態であることを前記無線通信ネットワーク及び前記通信部を介して検出している期間は前記課金処理を継続し、前記機器の電源状態が前記オン状態からオフ状態になったことを前記無線通信ネットワーク及び前記通信部を介して検出した場合に前記課金処理を終了する、サーバ装置である。
第17態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。
(18)第18態様は、第1態様において、前記電気機器を使用するユーザのチャージ残高がなくなった場合に、前記無線通信ネットワークを介して前記電気機器の電源をオフ状態にする、遠隔監視方法である。
第18態様によれば、チャージ残高がない状況下でのユーザによる電気機器の使用を防止することができる。
(19)第19態様は、第4態様において、前記第2通信装置は、前記第2通信遮断が前記第2閾値以上継続したと判定してから、前記第1通信装置と前記第2通信装置との間の無線通信路における正常な無線通信を検出するまでの期間に、前記電気機器の電源状態がオフ状態からオン状態になったことを検出した場合、前記電気機器の電源をオフにする、遠隔監視方法である。
第19態様の遠隔監視方法によれば、第2通信遮断が第2閾値以上継続したと判定されてから正常な無線通信を検出するまでの期間はサーバ装置による課金ができないため、この期間における電気機器の使用を防止して、電気機器が使用されているにもかかわらず課金できないような状況を回避できる。
(20)第20態様は、第3態様において、前記第2通信装置は、前記第2通信遮断が前記第2閾値以上継続したと判定してから、前記第1通信装置と前記第2通信装置との間の無線通信路における正常な無線通信を検出するまでの期間、前記電気機器の電源をオフにする処理を繰り返し行う、遠隔監視方法である。
第20態様によれば、第2通信遮断が第2閾値以上継続したと判定されてから正常な無線通信を検出するまでの期間はサーバ装置による課金ができないため、この期間における電気機器の使用を防止して、電気機器が使用されているにもかかわらず課金できないような状況を回避できる。
(21)第21態様は、第1態様、第4態様、第10態様及び第14態様の何れか1つにおいて、前記第2通信装置は、前記電気機器の電源をオフにする処理を行った場合にその旨をユーザに報知する、遠隔監視方法である。
第21態様によれば、電気機器の電源が強制的にオフにされた場合にユーザが電気機器が故障したのではないかと勘違いするような事態を回避できる。
(22)第22態様は、第3態様、第5態様、第6態様及び第13態様の何れか1つにおいて、前記サーバ装置又は前記第1通信装置は、前記第1通信遮断が前記第1閾値以上継続したと判定された後に、前記第1通信装置と前記第2通信装置との間の無線通信路における正常な無線通信が検出された場合、前記電気機器の電源状態を前記第1通信遮断が前記第1閾値以上継続したと判定される前の電源状態にする、遠隔監視方法である。
第22態様によれば、電気機器の電源をオンにするユーザ操作が不要になって、ユーザの煩わしさを軽減することができる。
(23)第23態様は、第4態様、第7態様、第8態様及び第16態様の何れか1つにおいて、前記第2通信装置は、前記第2通信遮断が前記第2閾値以上継続したと判定した後に、前記第1通信装置と前記第2通信装置との間の無線通信路における正常な無線通信を検出した場合、前記電気機器の電源状態を前記第2通信遮断が前記第2閾値以上継続したと判定される前の電源状態にする、遠隔監視方法である。
第23態様によれば、電気機器の電源をオンにするユーザ操作が不要になって、ユーザの煩わしさを軽減することができる。
(24)第24態様は、第1態様−第8態様、第10態様−第23態様の何れか1つにおいて、前記電気機器は家電機器である、遠隔監視方法である。
(25)第25態様は、第17態様において、前記監視部は、前記課金処理を終了するとともに、前記管理テーブルに記憶されている前記課金情報を更新する、サーバ装置である。
第25態様によれば、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金を行うことが可能になる。
(26)第26態様は、第17態様において、さらに、前記無線通信ネットワークにおける無線通信の通信遮断を検出した場合に、前記通信遮断が所定時間以上継続したかを判定する通信遮断検出部を備え、前記監視部は、前記電気機器の電源状態がオン状態である場合における前記通信遮断が前記所定時間以上継続したとの判定に基づき前記課金処理を停止する、サーバ装置である。
本開示は、プリペイドカードを使用せずに、ユーザの電気機器の使用に応じた課金処理を行うことができるとともに、無線通信を遮断して電気機器を不正使用することが抑制される。
1 遠隔監視システム
100 サーバ装置
110 通信部
120 課金データベース
130 登録部
140 監視部
200 第1通信装置
210 通信部
220 無線通信部
230 通信遮断検出部
300 第2通信装置
310 無線通信部
320 通信部
330 通信遮断検出部
340 電源状態監視部
350 強制電源オフ制御部
400 エアコン
410 電源部
420 通信部
430 電源制御部
500 ユーザ端末

Claims (3)

  1. 電気機器の電源状態に応じて課金処理を行うサーバ装置に接続される第1通信装置と、当該第1通信装置と無線通信ネットワークを介して接続され、前記電気機器の電源状態を監視する第2通信装置とを含む遠隔監視システムにおける第2通信装置であって、
    前記第1通信装置は、
    前記無線通信ネットワークを介して前記第2通信装置から前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを示すオン情報を受信した場合、前記サーバ装置に前記電気機器のユーザに対する課金処理を開始させ、
    前記サーバ装置に前記開始処理を開始させた後、前記第2通信装置との間の前記無線通信が遮断したことを検知した場合に前記サーバ装置に前記課金処理を終了させ、
    前記第2通信装置は、
    前記第1通信装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記電気機器の電源状態を監視する電源監視部と、
    前記電気機器の電源状態を制御する電源制御部と、を備え、
    前記電気機器の電源がオフ状態からオン状態に変更されたことを前記電源監視部が検知した場合、前記無線通信部は、当該変更を示すオン情報であって、前記第1通信装置が前記サーバ装置に前記電気機器の課金処理を開始させるためのオン情報を前記第1通信装置に送信し、
    前記電源制御部は、前記無線通信部が前記第1通信装置との間の前記無線通信が継続している期間は前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記無線通信部が前記第1通信装置との無線通信が遮断したことを検知した場合に前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、
    第2通信装置。
  2. 前記電気機器の電源状態がオン状態からオフ状態に変更されたことを前記電源監視部が検知した場合、前記無線通信部は、当該変更を示すオフ情報であって、前記第1通信装置が前記サーバ装置に前記電気機器の課金処理を終了させるためのオフ情報を前記第1通信装置に送信する、
    請求項1に記載の第2通信装置。
  3. 前記第2通信装置は、
    前記無線通信部は、前記無線通信が遮断したことを検出した後、前記無線通信の遮断時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し、
    前記電源制御部は、前記遮断時間が前記所定の閾値以上でないと前記電気機器の電源をオン状態に維持し、前記遮断時間が前記所定の閾値以上であると前記電気機器の電源をオン状態からオフ状態に切り替える、
    請求項1または2に記載の第2通信装置。
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