JP2018145743A - 建物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の一態様に係る建物は、上階に設けられた少なくとも2つの居室部と、外周壁に面するとともに、前記2つの居室部とそれぞれ出入口を介して行き来可能な状態で隣接する共用部と、を備え、前記外周壁のうち前記共用部が面する部位には開閉可能な採光窓が設けられ、前記採光窓が設けられた外周壁の外側面から外方向へ向かう法線が示す方位と、南方位と、のなす角度が45度以内となるように配置されている。
特に、本態様では、採光窓が設けられた外周壁の外側面から外方向へ向かう法線が示す方位と、南方位と、のなす角度が45度以内となるように配置されているので、共用部への採光性が向上し、バルコニーとしての機能を効果的に発揮させることができる。
また、共用部は屋内に配置されているので、屋外の環境条件に関わらず、一年を通じて快適に利用することができる。
また、共用部が隣接する2つの居室部に行き来可能に構成されているので、共用部の利用者が制限されにくい。
このように、バルコニーの機能を屋内の共用部に持たせることで、利用頻度が低くなりかねないバルコニーを排除でき、建物の建築工事における無駄な投資を抑制することができる。
また、共用部は屋内に配置されているので、屋外のバルコニーに比べて砂塵や落葉等が堆積しにくく、清掃等にかかる労力を軽減できる。
また、共用部は屋内に配置されているので、共用部をバルコニーとして利用する際に、屋外の環境に関わらず、一年を通じて快適に利用することができる。
また、共用部が隣接する2つの居室部及び階段室に行き来可能に構成されているため、共用部が2つの居室部から上階あるいは下階への移動の際にも利用され、共用部の利用頻度を向上させることができる。
このように、バルコニーの機能を屋内の共用部に持たせることで、利用頻度が低くなりかねないバルコニーを排除でき、建物の建築工事における無駄な投資を抑制することができる。
また、共用部は屋内に配置されているので、屋外のバルコニーに比べて汚れにくく、清掃等にかかる労力を軽減できる。
また、共用部は屋内に配置されているので、共用部をバルコニーとして利用する際に、屋外の環境に関わらず、一年を通じて快適に利用することができる。
また、共用部が隣接する2つの居室部に行き来可能に構成されているので、共用部の利用者が制限されにくい。
このように、バルコニーの機能を屋内の共用部に持たせることで、利用頻度が低くなりかねないバルコニーを排除でき、建物の建築工事における無駄な投資を抑制することができる。
特に、本態様では、折り戸形式の採光窓を用いることで、例えば採光窓に引き戸形式等を用いる構成に比べて、採光窓の開状態における共用部の屋外への開放面積を大きくすることができる。これにより、屋内に居ながら開放的な半屋外的空間を居住者に提供でき、居住性の向上を図ることができる。また、共用部への通風性を確保できるので、例えば室内干しスペースとして共用部を用いる場合に洗濯物が乾きやすくなる等、利便性の更なる向上を図ることができる。
また、共用部は屋内に配置されているので、屋外のバルコニーに比べて汚れにくく、清掃等にかかる労力を軽減できる。
本態様によれば、採光窓を通した共用部内への採光量を充分確保でき、更には、共用部に隣接する居室部内への採光量も確保することができる。これにより、居室部の採光量確保のために、居室部に面する外周壁に設ける窓の面積を大きくする場合に比べて温熱性能を向上させることができ、居室部の居住性を向上させることができる。
本態様によれば、建具が透光性を有しているため、共用部と居室部と間の断熱性能を確保した上で、居室部内に共用部を通じて多くの光を取り込むことが可能になる。これにより、居室部への採光を確保するのに居室部に大きな窓開口部を設ける場合に比べて居室部での温熱性能を向上させることができる。
本態様によれば、太陽光の入射角が大きい夏季において採光窓からの太陽光の進入を抑制することができるとともに、採光窓の開状態において雨水が吹き込むことを抑制することができる。
本態様によれば、構成の簡素化や低コスト化を確実に図ることができる。
本実施形態の建物1は、2階建ての専用住宅である。屋根形式は陸屋根であり、平面視で、東西方向に長い矩形状に形成されている。
図3に示すように、建物1の1階は、居住者の共用の空間であり、玄関土間21、玄関ホール31、居間22、食堂23、台所24、トイレ25、洗面室26、浴室27、階段室28、納戸34等で構成されている。
玄関土間21は、外部の玄関ポーチ3に隣接して配置されており、凹部外周壁15aの開口部16に設けられた玄関ドア17を通じて玄関ポーチ3と行き来可能に構成されている。玄関土間21は、室内側においては玄関ホール31に隣接している。玄関土間21と玄関ホール31とは一体的な空間であり、両空間は上がり框によって区画されている。
浴室27は、洗面室26に隣接して配置されており、洗面室26から出入り可能に構成されている。
図4に示すように、建物1の2階は、上述した階段室28を通じて1階に連通している。外周壁10のうち西側を向く西側外周壁10Wであって、階段室28に面する部分には、開口部52が形成されている。開口部52には、下端の高さが2階床面近傍に位置し、開閉及び採光が可能な窓53が設けられている。
ホール61における、ホール南側壁部81の室内側の面、もしくは、窓84の近傍の天井面には、固定式あるいは着脱、伸縮、折り畳み等が可能な物干し金物が取り付けられている。物干し金物は、衣類等を干した状態であっても、0.8m程度の通路幅が確保され、通行に支障がないように配置されている。
この構成によれば、ホール61が上述したように階段室28と各居室部62,63との間を連絡する廊下としての機能を有することに加え、バルコニーとしての機能を持たせることができる。
特に、ホール南側壁部81の表面から外方向へ向かう法線が示す方位が南方位に一致するようにホール61を配置することで、ホール61への採光性が向上し、バルコニーとしての機能を効果的に発揮させることができる。
また、本実施形態では、ホール61が各居室部62,63や階段室28に行き来可能に構成されているので、ホール61の利用者が制限されにくい。
このように、バルコニーの機能を屋内のホール61に持たせることで、利用頻度が低くなりかねないバルコニーを排除でき、建物1の建築工事における無駄な投資を抑制することができる。
この構成によれば、ホール61と各居室部62,63と間の断熱性能を確保した上で、各居室部62,63内にホール61を通じて多くの光を取り込むことが可能になる。これにより、居室部62,63への採光を確保するのに居室部62,63に大きな窓開口部を設ける場合に比べて居室部62,63での温熱性能を向上させることができる。
次に、図5〜図7に基づいて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示す第1変形例では、階段室(不図示)が例えば北側中央に配置され、ホール61には隣接していない。ホール61は、第一居室部62及び第二居室部63に隣接して配置され、これら居室部62,63と行き来可能に構成されている。
建物1の屋根形式は、陸屋根に限らず、寄棟屋根、切妻屋根、片流れ屋根等の勾配を有するものでもよい。
階段41は、時計方向に昇るものでもよい、その場合、ホールとの接続位置が北側に移動し、窓84に寄せて干した衣類等と動線とが交錯しにくい。
階段41は、1階と2階とを連絡する構成であればよく、いわゆる直階段やかね折れ階段等であってもよい。
ホール61の長手方向や短手方向の長さは、適宜変更が可能であるが、短手方向については、衣類等を干した状態でも通路幅が確保されるように、尺モジュールの建物にあっては1間(約1.8m)以上、メーターモジュールの建物にあっては2m以上確保されていることが好ましい。
窓84は、東西方向に間隔をあけて複数形成してもよい。この場合において、窓84の幅W1は、各窓84の幅の合計値である。
窓84は、掃き出しタイプ(下端が床面近傍に位置するもの)でもよい。その際、転落防止の為に、通風や採光を妨げにくい棒状あるいは桟状の手摺を設けるのが好ましい。
窓84の開閉形式も、折れ戸形式に限らず、引き戸(スライド)形式やすべり出し(回動)形式であってもよい。
窓84は、下部に嵌め殺し部、上部に開閉部を備えた形式でもよい。
窓84は、採光性のみを有する嵌め殺し形式であってもよい。
その他の窓の、大きさ、位置、開閉形式、数も適宜変更してよい。
建物1の屋根のうち、ホール61の上方に位置する部分に、天窓等を設けてもよい。
屋内建具66,72の幅は適宜変更が可能で、開閉形式も、引き違い形式に限らず、開き戸形式や折れ戸形式であってもよい。
また、建物1の階層数は、3以上であってもよく、その場合、連続する2つの階層に本発明の構成を適用することができる。
上述した実施形態では、建物1がバルコニーを有さない構成について説明したが、この構成に限らず、例えば、ホールあるいは居室部から出入り可能なバルコニーを有するものでもよい。
Claims (7)
- 上階に設けられた少なくとも2つの居室部と、
外周壁に面するとともに、前記2つの居室部とそれぞれ出入口を介して行き来可能な状態で隣接する共用部と、を備え、
前記外周壁のうち前記共用部が面する部位には開閉可能な採光窓が設けられ、
前記採光窓が設けられた外周壁の外側面から外方向へ向かう法線が示す方位と、南方位と、のなす角度が45度以内となるように配置されていることを特徴とする建物。 - 上階に設けられた少なくとも2つの居室部と、
外周壁に面するとともに、前記2つの居室部とそれぞれ出入口を介して行き来可能な状態で隣接する共用部と、
下階と前記共用部とを連絡する階段室と、を備え、
前記外周壁のうち前記共用部が面する部位には開閉可能な採光窓が設けられていることを特徴とする建物。 - 上階に設けられた少なくとも2つの居室部と、
外周壁に面するとともに、前記2つの居室部とそれぞれ出入口を介して行き来可能な状態で隣接する共用部と、を備え、
前記外周壁のうち前記共用部が面する部位には折れ戸形式で略全開可能な採光窓が設けられていることを特徴とする建物。 - 前記採光窓の幅は、前記共用部が面する当該採光窓を備えた外周壁の長さの1/2以上であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の建物。
- 前記出入口の少なくとも一方には、透光性を有する建具が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の建物。
- 前記採光窓の上方には庇が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の建物。
- 前記上階の室内空間を覆う屋根は平面視で矩形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の建物。
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八戸市・35坪|2階に4部屋ある5LDK、ゆったり快適な家, JPN6022007602, 15 February 2022 (2022-02-15), ISSN: 0004715202 * |
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