JP2018136551A - 光レセプタクル及び光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】光モジュール全長を短くし、ファイバの軸方向長さに関して高い精度の寸法公差を必要とせず、結合効率の低下を防止し、MFD変換の損失を抑えることのできる光レセプタクル及び光トランシーバを提供する。【解決手段】コア8とクラッド7を有する光ファイバ2、貫通孔を有するフェルール3、光ファイバを固定する弾性部材9、を含むファイバスタブ4と、ファイバスタブを保持する保持具5と、プラグフェルールを保持するスリーブ6と、を備え、光ファイバは、一端面と、反対側の他端面を有し、光ファイバは、他端面側の第1の部分と、一端面側の第3の部分と、これらの間の第2の部分を有し、第1の部分のコア径は、第3の部分のコア径より小さく、第2の部分のコア径は、第1から第3の部分に向かって大きくなり、弾性部材は、光ファイバと貫通孔の内壁との間に設けられた光レセプタクル。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般に、光通信用の光トランシーバ、モジュールに係り、特に高速通信用モジュールに好適な光レセプタクルに関する。
光レセプタクルは、光通信用トランシーバの光モジュールにおいて光ファイバコネクタを受光素子や発光素子等の光素子と光学的に接続させるための部品として用いられる。
近年、IPトラフィックの増加に伴い光通信用トランシーバは高速化が要求されている。一般に、レセプタクル型光モジュールを採用するトランシーバ等の形状は規格化されており、光学素子の1つである半導体レーザーから出射する光信号の変調速度を高速化すると、電気回路に必要なスペースが大きくなり、光モジュールの小型化が求められている。
半導体レーザー素子のモードフィールド径は、一般的に光信号の伝送路として用いられる光ファイバのコア径10μmよりも小さい。
近年では光トランシーバの通信速度をより高速化するため、単一のモジュール内に複数の半導体レーザーを有し、各半導体レーザーから出射された光を、板状部材の内部に形成された光導波路内で1つ導波路に合波した後、光レセプタクルの光ファイバと光学的に結合する構造の光モジュールも使われている。これらの光モジュールでは、小型化するために前述の光導波路を持つ板状部材を小型化する必要があり、光導波路のコア径は小さくなる傾向がある。
発光素子に代えて受光素子を用いる光モジュールにおいても、より高速、より長距離通信用途で用いるために、受光素子の受光径を小さくする傾向がある。
半導体レーザー素子から出射された光をファイバコアに集光する、またはファイバコアから出射された光を受光素子に集光するためのレンズは、光学素子のモードフィールド径とファイバコア径に差がある場合には倍率機能を有する必要があるが、差が大きければ大きいほど、レンズの焦点距離が長くなる、または必要レンズ枚数が多くなり光学系が複雑かつ高価になる問題があった。
モジュール全長が長くなることまたは光学系の複雑化を防ぐために、レンズによる倍率は小さく抑え、代わりに光ファイバの光学素子側端面の一部のファイバ先端にレンズを形成したり、GIファイバを融着することで入射された光のモードフィールド径を拡大しファイバに最適なモードフィールド径をファイバ端面に入射する方法が知られている(例えば特許文献1)。
しかしながら特許文献1の方法は、周期的にモードフィールド径が変化するGIファイバを用いるため、最適なモードフィールド径を得るためにはGIファイバの長さを厳密に管理しなければならず、製造上の管理が困難であるという課題があった。
また、GIファイバのように径方向に対してコア中心から外周部にかけて段階的に屈折率が異なるファイバを融着するとき、ファイバ端面を溶かして一体化させる融着技術では屈折率の異なるコアが溶け出し混ざりあってしまうため、融着部周辺の屈折率を管理することが困難であり、光損失が大きくなってしまう課題があった。
また、特許文献2では、光ファイバの光学素子側をテーパ状に形成し、光学素子側のモードフィールド径をPC(Physical Contact)側のモードフィールド径よりも小さくした光レセプタクルを提案している。これにより、接続損失を抑制することができる。しかしながら、特許文献2の構成では、テーパ形状が、光学素子側の端部に位置している。光ファイバの両端部は、光入出射の弊害とならないように鏡面(研磨)加工が必要となる。このため、鏡面加工の具合によって径が変化してしまい、モードフィールド径を安定的に制御することが難しいという課題があった。すなわち、特許文献2の構成においても、光ファイバの軸方向長さに関して高い精度の寸法公差を必要としていた。
特開2006−154243号公報 特開2006−119633号公報
本発明の態様は、上記問題を解決するためになされたもので、光ファイバの光学素子側端面のコアを小さくし、かつ一般的に伝送路に用いられるファイバよりもコアとクラッドの屈折率差の大きいファイバを融着することで、光モジュール全長を短くすることに貢献しながら、一般的に伝送路に用いられるファイバとコアとクラッドの屈折率差の大きいファイバの融着部分に屈折率およびコア径が緩やかに推移する部分を形成することで、モードフィールドの変換効率を抑え、結果として光学素子からプラグフェルールまでの結合効率の低下を抑制することができる光レセプタクル及び光トランシーバを提供することを目的とする。
第1の発明は、光を導通するためのコアとクラッドを有する光ファイバ、前記光ファイバが固定される貫通孔を有するフェルール、前記光ファイバを前記貫通孔に固定する第1弾性部材、を含むファイバスタブと、前記ファイバスタブを保持する保持具と、前記ファイバスタブを一端で保持し、他端でプラグフェルールを保持可能とするスリーブと、を備え、前記ファイバスタブは、前記フェルールのプラグフェルールと光学的接続する側の一端面と、前記一端面とは反対側の他端面を有し、前記光ファイバは、前記他端面側の第1の部分と、前記一端面側の第3の部分と、前記第1の部分と前記第3の部分との間に第2の部分を有し、前記第1の部分におけるコア径は、前記第3の部分におけるコア径より小さく、前記第2の部分におけるコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって大きくなり、前記第1弾性部材は、前記光ファイバと前記貫通孔の内壁との間に設けられ、前記保持具は、前記ファイバスタブの前記他端面側を保持し、前記スリーブは、前記ファイバスタブの前記一端面側を保持することを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、フェルールのプラグフェルールと光学的接続する側とは反対側の端面におけるコア径が、フェルールのプラグフェルールと光学的接続する側の端面におけるコア径よりも小さいため、光モジュールの長さを小さくすることができる。
また、第2の部分を形成することで、第1の部分から第3の部分へ推移していく際に、コア形状の急激な変化を抑えることができるため、第2の部分での光学的損失を抑えることができる。
さらに、第1の部分と第3の部分は形状が軸方向に対して変化せず、光の損失も小さいため、第2の部分は光フェルール内径部のどこに所在しても問題はない。これにより、ファイバの精密な長さ管理を必要とせず、経済的にレセプタクルを製造することができる。 また、光レセプタクルは、一般的に敷設される光ファイバと接続される。一般的に敷設される光ファイバのMFDは、約10μmであり、第3部分を光学的接続する側に配置することで、プラグと光レセプタクルとのMFD差による接続損失を抑えることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1の部分のコアの屈折率、前記第2の部分のコアの屈折率、および前記第3の部分におけるコアの屈折率は互いに等しく、前記第1の部分のクラッドの屈折率は、前記第3の部分のクラッドの屈折率より小さく、前記第2の部分のクラッドの屈折率は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって大きくなることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、屈折率差の大きいファイバを用いることで、小さいコア径でも光を散乱させること無く閉じ込めることができ、光がファイバに入射する際の損失を抑えることができる。また、第2の部分を形成することで、第1の部分から第3の部分へ推移していく際に、屈折率差の急激な変化を抑えることができるため、第2の部分での光学的損失を抑えることができる。また、コアの素材を共通化することができ、第1の部分、第2の部分、第3の部分の接続部におけるコア同士の屈折率差が存在しないため、接続部の反射による損失をおさえることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記第1の部分のクラッドの屈折率、前記第2の部分のクラッドの屈折率、および前記第3の部分におけるクラッドの屈折率は、互いに等しく、前記第1の部分のコアの屈折率は、前記第3の部分のコアの屈折率より大きく、前記第2の部分のコアの屈折率は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって小さくなることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、クラッドが同一素材で形成できるため、クラッドが一様な物性を持つことができる。それにより、融点も一様になるため融着時のクラッド外径の成形を容易に行うことができる。
第4の発明は、第1〜3いずれか1つの発明において、前記第2の部分のコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって線形に大きくなることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分に進入したレーザーが放射状に広がっていったとしても、クラッドとコアの境界には小さい角度で入射されることとなり、光が全反射することによりクラッド側に光が逃げていくことを防ぐことができる。
第5の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記第2の部分のコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって非線形に大きくなることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分を形成する際の融着ファイバ引っ張り速度、融着放電時間やパワーに精度の高い制御を必要としないため、製造が比較的容易に可能とすることができる。
第6の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記第2の部分のコアは、前記第1の部分側から前記第3の部分側にかけて、前記第2の部分のコア径が大きくなっている領域の一部に段差を有することを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分を形成する際の融着ファイバ引っ張り速度、融着放電時間やパワーに精度の高い制御を必要としないため、製造が比較的容易に可能とすることができる。また、この形状を取れば融点の異なるファイバでも接続することができるため、融着に用いるファイバの選択肢を広げることができる。
第7の発明は、第1〜6のいずれか1つの発明において、前記第1の部分におけるコア径が、0.5μm以上、8μm以下であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、微細な光導波路から放出された光に対して、ファイバ側がMFDを小さくすることで、ファイバに入射する際に光のズームを必要としなくなる。それにより結合距離の短縮を図れると共に、レンズの簡略化にも貢献することができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明において、前記第1の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第3の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より大きいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第1の部分において、第3の部分よりも小さいビームウェストの光を伝える場合に、シングルモードでかつ損失少なく光を伝播することができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明において、前記第1の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より大きいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第1の部分において、第2の部分よりも小さいビームウェストの光を伝える場合に、シングルモードでかつ損失少なく光を伝播することができる。
第10の発明は、第1〜9のいずれか1つの発明において、前記第3の部分におけるコア径が、8μm以上、20μm以下であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、現在一般的に使用されている光通信用シングルモードファイバとMFDをそろえることができるため、プラグフェルールと結合する場合のMFD差に起因する結合損失を抑えることができる。
第11の発明は、第1〜10のいずれか1つの発明において、前記第3の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より小さいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第3の部分において、第2の部分よりも大きいビームウェストの光を伝える場合に、シングルモードでかつ損失少なく光を伝播することができる。
第12の発明は、第1〜11のいずれか1つの発明において、前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率の差は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって小さくなることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第1の部分側から第3の部分側に向かって徐々に屈折率が小さくなることで、第1の部分と第3の部分の急激な屈折率の変化を防ぐことができ、第1の部分と第3の部分の結合位置における反射や散乱による光損失を抑えることができる。
第13の発明は、第1〜12のいずれか1つの発明において、前記第1の部分における前記光ファイバの外径は、前記第3の部分における前記光ファイバの外径と等しいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第1の部分と第3の部分の外形が等しいことにより、第1の部分と第3の部分の中心軸ずれを防止することができ、軸ずれに起因する融着損失を抑えることができる。
第14の発明は、第1〜13のいずれか1つの発明において、前記第2の部分における前記光ファイバの外径は、前記第1の部分における前記光ファイバの外径よりも小さいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバの外径が細くなる第2の部分の外周には第1弾性部材が楔状に存在するため、光ファイバがフェルールよりも外側に突き出ることを抑え、光ファイバの外周のカケやクラックを抑制することができる。
第15の発明は、第1〜14のいずれか1つの発明において、前記第2の部分における前記光ファイバの外径は、前記第3の部分における前記光ファイバの外径よりも小さいことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分と第3の部分のクラッド外径に差を持たせることで、第2の部分のクラッドの外側に設けられた第1弾性部材による楔作用をより効果的にする事ができる。
第16の発明は、第1〜15のいずれか1つの発明において、前記第2の部分の軸方向中央部は、前記フェルールと前記保持具とが接する領域とは重ならないように配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、例えば、融着によって第2の部分を形成する場合にも、第1の部分及び第3の部分よりも比較的強度の低い第2の部分に応力が加わり、第2の部分においてファイバ折れなどが発生してしまうことを抑制することができる。光レセプタクルの信頼性をより向上させることができる。
第17の発明は、第1〜16のいずれか1つの発明において、前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分は、全域に渡って前記貫通孔内に配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバの全体がフェルールの貫通孔内に存在するため、外力による光ファイバの折れやクラックといった不具合を抑制する事ができる。
第18の発明は、第1〜17のいずれか1つの発明において、前記フェルールに固定された透光性部材を、さらに備え、前記貫通孔は、小径部と、前記他端面側に設けられ前記小径部よりも大きい径を有する大径部と、を有し、前記光ファイバの全体は、前記小径部に配設され、前記透光性部材の少なくとも一部は、前記大径部に配設され、前記第1弾性部材は、前記光ファイバと前記透光性部材との間に設けられたことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第3の部分を設けることで、微細導波路などの光部材からファイバに光を入射させる際に、ズームレンズなどに代表されるビーム径変換によって光接続距離が延びてしまうことを抑制し、かつフェルールに大径部を設けることで入射面をよりレセプタクル内部に配設することができ、光レセプタクルのプラグ接続面から導波路までの光接続距離をより短くすることができる。
第19の発明は、第1〜16のいずれか1つの発明において、前記第1の部分は、前記フェルールから突出した部分を有し、前記第2の部分及び前記第3の部分は、全域に亘って前記貫通孔内に配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバをフェルール端面から突出させることで、光学素子と光レセプタクルとを光学的に接続する際の調芯が容易になる。
第20の発明は、第19の発明において、前記フェルールの前記貫通孔は、軸方向に対して直交する直交方向における幅が前記光ファイバの前記直交方向の幅に対応する第1領域と、前記第1領域よりも前記他端面側に配置され、前記他端面に向かって前記直交方向の幅が広がる第2領域と、を有し、前記第2の部分の軸方向中央部は、前記第1領域と重なるように配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分の軸方向中央部を、第1領域と重なるように配設することにより、第2の部分に外部応力が加わることを抑制することができる。これにより、第2の部分においてファイバ破損などが生じることを抑制することができる。
第21の発明は、第19の発明において、前記フェルールの前記貫通孔は、軸方向に対して直交する直交方向における幅が前記光ファイバの前記直交方向の幅に対応する第1領域と、前記第1領域よりも前記他端面側に配置され、前記他端面に向かって前記直交方向の幅が広がる第2領域と、を有し、前記第2の部分は、前記第1領域と重なるように配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、第2の部分を、第1領域と重なるように配設することにより、第2の部分に外部応力が加わることを抑制することができる。これにより、第2の部分においてファイバ破損などが生じることを抑制することができる。
第22の発明は、第19〜21のいずれか1つの発明において、前記第1の部分の前記フェルールから突出した部分の端面側に設けられ、前記光ファイバを固定する固定部材を、さらに備え、前記固定部材は、前記フェルールとは離隔して配設されていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、固定部材を設けることにより、光ファイバの一部をフェルールから突出させた場合にも、光ファイバの位置を高い精度で管理することができる。例えば、光学素子との位置合わせを短時間で精度良く行うことができる。
第23の発明は、第20又は第21の発明において、前記保持具は、前記フェルールの外側面のうち、前記第1領域よりも前記他端面側の部分を保持することを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、フェルールの保持具への圧入にともなう外部応力が、第2の部分に加わってしまうことをより抑制することができる。
第24の発明は、第19〜23のいずれか1つの発明において、前記保持具は、前記他端面よりも突出しないことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、保持具を単純な形状とすることができ、保持具の部材コストを抑えることができる。また、光ファイバが曲げられた際に、光ファイバが保持具に接触してしまうことを抑制することもできる。
第25の発明は、第20又は第21の発明において、前記保持具は、前記フェルールの外側面のうち、前記第1領域と対向する部分のみを保持することを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、保持具の部材コストを抑え、光ファイバが保持具に接触してしまうことを抑制できる。さらには、第1領域と第2領域との境界部分にかかる応力を緩和することができる。
第26の発明は、第19〜25のいずれか1つの発明において、前記光ファイバの前記フェルールの外方に延在した部分を被覆する保護部材と、前記保護部材を覆うチューブと、をさらに備え、前記保護部材と前記チューブとの間には、空間が設けられていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、保護部材が保持具に直接接触してしまうことを抑制することができる。また、曲げに対しても、応力集中は、チューブと第1弾性部材との界面に発生するが、チューブと保護部材との間には、空間が存在するため、亀裂が進展するのを抑制することができる。また、チューブは、光ファイバとは独立して存在しているため、光ファイバの光学特性にともなう材料の選択などの制限がなく、保護部材よりも強度の強い材料を選択することで、保護部材よりも強い曲げ耐性を実現することができる。
第27の発明は、第19〜26のいずれか1つの発明において、前記光ファイバの前記フェルールの外方に延在した部分において前記第1弾性部材を覆う第2弾性部材をさらに備え、前記第2弾性部材の硬度は、前記第1弾性部材の硬度よりも低いことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバとフェルールは、光学的な性質を、保持具の端部においては、光ファイバに曲げが作用した時の応力緩和を実現することができ、2つの特性を両立することができる。
第28の発明は、第1〜27のいずれか1つの発明において、前記ファイバスタブのプラグフェルールと光学的接続する側とは反対側の端面において、前記フェルールの端面の一部と前記光ファイバの端面が、前記ファイバスタブの中心軸に対して垂直となる面から所定の角度をもつことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、フェルールの端面の一部と光ファイバの端面とをファイバスタブの中心軸に対して垂直となる面から所定の角度をもつように研磨することで、光レセプタクルに接続される発光素子から出射され光ファイバに入射する光のうちで、光ファイバの端面で反射した光が発光素子に戻ることを防止し、光学素子を安定して動作させることができる。
第29の発明は、第1〜28のいずれか1つの発明において、前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分は、一体でできていることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバを一体で形成することで、第1の部分、第2の部分、第3の部分それぞれの境界に空隙が発生することを防ぐことにより、光損失を抑えることができる。
第30の発明は、第1〜29のいずれか1つの発明において、前記ファイバスタブの中心軸に沿った前記第1の部分の長さは、5μm以上であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバの長さ及び研磨のばらつきを原因とした光損失を抑制することができる。
第31の発明は、第1〜30のいずれか1つの発明において、前記ファイバスタブの中心軸に沿った前記第3の部分の長さは、5μm以上であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバの長さ及び研磨のばらつきを原因とした光損失を抑制することができる。
第32の発明は、第1〜第31のいずれか1つの発明において、前記光ファイバは、最も小さい外径の最細部を前記第2の部分に有し、前記貫通孔の内径の変化は、前記光ファイバの外径の変化よりも小さく、前記第1弾性部材の厚さは、前記最細部において最も大きく、前記第1の部分から前記最細部に向かって徐々に大きくなるとともに、前記第3の部分から前記最細部に向かって徐々に大きくなり、前記第2の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記光ファイバの軸方向の長さは、前記第1の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記軸方向の長さ、及び前記第3の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記軸方向の長さの少なくとも一方よりも短いことを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、光ファイバの外径が最も小さい最細部に設けられた第1弾性部材が楔状に存在することとなり、光ファイバの軸方向の移動を抑制することができる。例えば、光ファイバがフェルールよりも外側に突き出ることを抑え、光ファイバの外周のカケやクラックを抑制することができる。光ファイバの先端がフェルールの先端よりも奥まり、プラグフェルールと結合する際の光学的な損失が増加してしまうことを抑制することができる。
第33の発明は、第1〜第32のいずれか1つの発明において、前記他端面において、前記フェルールの外径の中心を基準とした時の前記コアの中心の偏芯量は、7μm以下であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、半導体レーザ素子等の光学素子との調芯作業を行う際に、光レセプタクルと光学素子とを初期位置に設置するだけで、光学素子から照射された光の少なくとも一部をコアに入射させることができ、調芯作業をし易くすることができる。
第34の発明は、第1〜第33のいずれか1つの発明において、前記第1の部分の前記クラッドと、前記第3の部分の前記クラッドと、の間の前記光ファイバの軸方向と直交する方向の変位量は、4μm以下であることを特徴とする光レセプタクルである。
この光レセプタクルによれば、プラグフェルールと光学的に接続される一端面側において、プラグフェルールとの軸ずれが生じてしまうことを抑制することができる。プラグフェルールとの軸ずれにともなう接続損失の増加を抑制することができる。
第35の発明は、第1〜34のいずれか1つの光レセプタクルを備えたことを特徴とする光トランシーバである。
この光トランシーバによれば、光ファイバの光学素子側端面のコアを小さくし、かつ一般的に伝送路に用いられるファイバよりもコアとクラッドの屈折率差の大きいファイバを融着することで、光モジュール全長を短くすることに貢献しながら、一般的に伝送路に用いられるファイバとコアとクラッドの屈折率差の大きいファイバの融着部分に屈折率およびコア径が緩やかに推移する部分を形成することで、モードフィールドの変換効率を抑え、結果として光学素子からプラグフェルールまでの結合効率の低下を抑制することができる。
光ファイバの光学素子側端面のコアを小さくすることで光モジュール全長を短くすることに貢献しながら、ファイバの軸方向長さに関して高い精度の寸法公差を必要とせず、ファイバの軸方向の動きを抑制することで結合効率の低下を防止し、またMFD変換の損失を抑えることのできる光レセプタクル及び光トランシーバが提供される。
本発明の第一の実施形態を示す光レセプタクルの模式断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるファイバスタブの拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態における第2部分が線形に拡大している状態の拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるビーム伝播の模式図である。 本発明の第一の実施形態における第2部分が非線形に拡大している状態の拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態における第2部分に段差を有している状態の拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態における第2部分を例示する模式断面図である。 本発明の第一の実施形態におけるファイバスタブの拡大正面図である。 本発明の第一の実施形態における光ファイバの拡大断面図である。 ファイバスタブとプラグフェルールとの光接続面における軸ずれと接続損失との関係を表すグラフ図である。 本発明の第二の実施形態におけるファイバスタブの拡大断面図である。 第二部分の変換部長さに関する解析の一例を例示する模式図である。 第二部分の変換部長さに関する解析結果を表すグラフ図である。 第二部分の変換部長さに関する解析結果の光強度分布を表すコンタ図とグラフ図である。 図15(a)〜図15(c)は、第一部分の長さに関する解析を例示する模式図である。 図16(a)及び図16(b)は、本発明の第三の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を例示する模式的断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。 図26(a)及び図26(b)は、本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルを例示する模式的断面図である。 図27(a)〜図27(e)は、本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルの解析結果の一例を表す説明図である。 本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を例示する模式的断面図である。 図29(a)及び図29(b)は、本発明の第八の実施形態に係る光トランシーバを例示する模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について例示をする。尚、各図面中同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態を示す光レセプタクルの模式断面図である。
光レセプタクル1は、ファイバスタブ4と、ファイバスタブ4を保持する保持具5と、ファイバスタブ4の先端を一端で保持し、他端で光レセプタクル1に挿入されるプラグフェルールを保持可能なスリーブ6と、を備えている。ファイバスタブ4は、光ファイバ2と、光ファイバ2を保持する貫通孔3cを有するフェルール3と、弾性部材9(第1弾性部材)と、を含む。弾性部材9は、光ファイバ2と貫通孔3cの内壁との間に設けられる。光ファイバ2はフェルール3の貫通孔3cに弾性部材9を用いて接着固定されている。なお、光レセプタクル1に挿入されるプラグフェルールは図示されていない。
保持具5は、ブッシュ5aと、ハウジング5bと、を有する。ブッシュ5aは、フェルール3の外側面に嵌り、フェルール3の後端側を保持する。ハウジング5bは、ブッシュ5aの外側面に嵌り、ファイバスタブ4及びスリーブ6を覆う。ハウジング5bは、ファイバスタブ4及びスリーブ6を軸周りに覆い、ファイバスタブ4及びスリーブ6を外力などから保護する。このように、ブッシュ5aは、ファイバスタブ4及びスリーブ6をハウジング5b内に収容した状態で保持する。ハウジング5bは、例えば、円筒状である。ブッシュ5aの外径は、スリーブ6の外径よりも大きい。ハウジング5bの内径は、ブッシュ5aの外径と実質的に同じである。ハウジング5bは、スリーブ6の外側面に嵌ることなく、ブッシュ5aの外側面のみに嵌る。
フェルール3に適する材質はセラミックス、ガラス等が挙げられるが、本実施例ではジルコニアセラミックスを用い、その中心に光ファイバ2を接着固定し、プラグフェルールと光学的接続される一端(端面3b:図1参照)を凸球面に研磨して形成した。また、光レセプタクル1の組立てにおいて、ファイバスタブ4は保持具5(ブッシュ5a)に圧入固定されることが多い。
スリーブ6に適する材質は樹脂、金属、セラミックス等があげられるが、本実施例では全長方向にスリットを有するジルコニアセラミックス製の割りスリーブを用いた。スリーブ6は一端でファイバスタブ4の凸球面に研磨された先端部(端面3b)を保持し、他端で光レセプタクルに挿入されるプラグフェルールを保持するようになっている。
光ファイバ2は、中心軸C1に沿って延在するコア8と、コア8の周囲を囲むクラッド7と、を有する。例えば、コアの屈折率は、クラッドの屈折率よりも高い。光ファイバ(コア8及びクラッド7)の材料としては、例えば石英ガラスが挙げられる。石英ガラスには不純物が添加されていてもよい。
ファイバスタブ4は、プラグフェルールと光学的接続される一端面(端面3b)と、当該一端面とは反対側の他端面(端面3a)と、を有する。コア8は、端面3a及び端面3bにおいてクラッド7から露出している。
例えば、端面3a側に半導体レーザ素子等の光学素子が配置される。半導体レーザ素子等から出射された光は、端面3a側から光レセプタクル1に入射し、コア8内を伝搬する。または、端面3bからコア8に入射した光は、コア8内を伝搬し、端面3a側から光学素子へ向けて出射される。
端面3aと半導体レーザ素子等の光学素子等との間に、アイソレータ等の光学素子を設けてもよい。アイソレータは、例えば、偏光角度を回転させる素子(ファラデー素子等)や偏光子を有し、光を1方向にのみ透過させる。これにより、例えば、端面3aで反射された戻り光によるレーザ素子の損傷や、ノイズ等を抑制することができる。
また、ファイバスタブ4は、端面3bが中心軸C1と直交する平面に対して傾斜するように、研磨されていてもよい。すなわち、凸球面状の端面3bは、中心軸C1と直交する平面に対して傾斜する斜め凸球面であってもよい。これにより、光レセプタクル1は、端面3bにおいてAPC(Angled Physical Contact)コネクタと光学的に接続され、接続点における反射や接続損失を抑制することができる。
図2は、本発明の第一の実施形態におけるファイバスタブの拡大断面図である。
光ファイバ2は第一部分(第1の部分21)、第二部分(第2の部分22)、第三部分(第3の部分23)を融着した一本のファイバである。光ファイバ2の第一部分は第一部分クラッド7aと第一部分コア8aからなり、第二部分は第二部分クラッド7bと第二部分コア8bからなり、第三部分は第三部分クラッド7cと第三部分コア8cからなり、ファイバスタブ4の凸球面に研磨した端面3b側に第三部分が、中央に第二部分が、端面3bとは反対側の光学素子と光学接続される端面3a側に第一部分が配置されている。保持具5(ブッシュ5a)は、ファイバスタブ4の端面3a側(第1の部分21側)を保持する。スリーブ6は、ファイバスタブ4の端面3b側(第3の部分23側)を保持する。なお、第一部分クラッド7a、第二部分クラッド7b及び第三部分クラッド7cは、図1に関して説明したクラッド7に含まれる。また、第一部分コア8a、第二部分コア8b及び第三部分コア8cは、図1に関して説明したコア8に含まれる。
第一部分のコア径D1は、第三部分のコア径D3よりも小さく、第二部分のコア径D2は第一部分から第三部分に推移するにつれて徐々に大きくなっている(例えば図3を参照)。また、第一部分のファイバ外径D4と第三部分のファイバ外径D6は同じ大きさであるが、第二部分のファイバ外径D5はそれらよりも小さい(例えば図3を参照)。なお、コア径は、光軸(中心軸C1)と直交する方向に沿ったコアの長さ、すなわちコアの直径である。また、ファイバ外径は、中心軸C1と直交する方向に沿ったファイバの長さ(クラッドの長さ)、すなわちファイバの直径である。
第二部分を形成する手法としては、第一部分と第三部分を融着する際に、融着部の外周から石英の融点以上の熱を加えながら光ファイバ融着部を引き伸ばす方法等が挙げられる。第二部分のファイバスタブ4の中心軸C1方向の長さは、最も損失が少ない長さと熱を加えながら引き伸ばす事ができる限界の長さを考えて設計する必要がある。その長さとしては10マイクロメートル(μm)以上から1000μmであることが望ましい。
このように、光ファイバ2は、最も小さい外径の最細部NPを第2の部分22に有する。貫通孔3cの内径の変化は、光ファイバ2の外径の変化よりも小さい。貫通孔3cの内径は、第1の部分21から第3の部分23にかけて実質的に一定である。弾性部材9の厚さは、最細部NPにおいて最も大きく、第1の部分21から最細部NPに向かって徐々に大きくなるとともに、第3の部分23から最細部NPに向かって徐々に大きくなる。第2の部分22と内壁3cとの間に設けられた弾性部材9の光ファイバ2の軸方向の長さは、第1の部分21と内壁3cとの間に設けられた弾性部材9の軸方向の長さ、及び第3の部分23と内壁3cとの間に設けられた弾性部材9の軸方向の長さの少なくとも一方よりも短い。この例では、第2の部分22の弾性部材9の長さは、第1の部分21の弾性部材9の長さ、及び第3の部分23の弾性部材9の長さの双方よりも短い。
図3、図4、図5、図6及び図7に第二部分の形状について示す。
図3は、第二部分のコア径D2が第一部分から第三部分に推移していくにつれて線形的に拡大していく様子を示している。この形状をとることにより、第二部分に進入したレーザーが広がり角αで広がっていったとしても、図4で示すように、壁に対して小さい角度α‘で入射され、クラッド側に光が逃げていくことを防ぐ。ただし、この形状を作成するためには、ファイバを引っ張る速度とファイバに熱を加えるための放電量や放電タイミング、放電位置を厳密に制御しなくてはならず、形状形成の難易度は比較的高い。
図5は、第二部分のコア径D2が第一部分から第三部分に推移していくにつれて非線形に拡大していく様子を示している。この形状をとることにより、線形でコアが拡大していく時よりも変換部(第二部分)における損失は大きくなる可能性はあるが、上記制御項目に関して許容値が広がるため、放電量や放電タイミングが制御できないような製造機器に置いても、比較的簡単な制御によって作成できる利点がある。
図6は、第二部分のコア径D2が第一部分から第三部分に推移していくにつれてコアが非線形に拡大しつつも、クラッド7とコア8との境の一部がファイバ中心軸C1に対してほぼ垂直となる部分S1(本明細書ではこれを段差と呼ぶ)を有している状態を示している。この形状をとることにより、融着時に第二部分全域にわたって熱を伝えることが困難な場合でも作成することができる利点がある。
それぞれの部分のクラッドの屈折率とコアの屈折率の差の大きさは、第一部分が最も大きく、次いで第二部分が大きく、第三部分が最も小さい。第二部分に関しては第一部分と第三部分の融着時に形成されるという理由から、屈折率差は第一部分側では大きく、第三部分側に寄るにつれて徐々に屈折率差は小さくなっていく。
レーザーはあるビームウェスト径D7の状態まで集光された場合、広がり角α度で広がっていく特性を持つ。つまり、広がり角またはビーム径どちらか一方が決定すれば、もう一方も必然的に決定する。
コアとクラッドの屈折率差を生じさせる方法として、石英ガラスにエルビウムやゲルマニウムなど希土類を添加する方法が知られており、添加する対象は、コア、クラッド、またはその両方が挙げられる。石英ガラス中の添加物質や濃度によって、屈折率を調整することができる。第一部分、第二部分、第三部分それぞれにおいて、コアの屈折率とクラッドの屈折率とは、それぞれ1.4以上1.6以下程度である。コアとファイバの屈折率の差によって入射できるNA(開口度)が決定するため、第一部分に用いるファイバは、第一部分に入射するレーザーの広がり角αとNAが一致するように屈折率差を持たせたファイバを用いる必要がある。
広がり角が決定すれば入射径も決まるため、屈折率差と合わせて、入射するビーム径にあわせたMFD(モードフィールド径)を持つファイバを用いる必要がある。
第一部分、第三部分の中心軸C1方向の長さは、入射した光が単一のモードに落ち着くまでの距離を確保するためにそれぞれ100μm以上持つことが望ましく、第二部分がフェルール3の貫通孔3cの中央付近に配置されるように調整されることが望ましい。
ファイバスタブ4において光ファイバ2はフェルール3の貫通孔3cに弾性部材(接着剤)9を用いて固定される。ここで接着剤に適する材料としてはエポキシ、シリコン等の樹脂系接着剤があげられるが、本実施例では高温硬化型のエポキシ系接着剤を用いた。なお、フェルール3の貫通孔3c内において、光ファイバ2とフェルール3の内壁との間に存在する空間には同接着剤が隙間無く充填されている。
ここで、図1〜図6に表した例では、第二部分のファイバ外径D5は、第一部分のファイバ外径D4よりも小さく、第三部分のファイバ外径D6よりも小さいため、貫通孔3c内においてフェルール3と第二部分のファイバ外周との間に隙間が発生する。この隙間に接着剤として弾性部材9が隙間無く充填される。これにより、第二部分のファイバの外側に充填された弾性部材9がファイバに対しての楔となり、ファイバスタブ4と光レセプタクル1に挿入されるプラグフェルールとが光学接続を行うために接触し、軸方向に平行に外力が作用したとしても、ファイバスタブ4又は光ファイバ2が軸方向に移動することを抑制する。
なお、弾性部材9は、光レセプタクル1の機能に影響を与えない程度の気泡を含んでいてもよい。より詳しくは、弾性部材9は、接着不良により光ファイバ2の固定強度が低くなり、プラグフェルールとの接触にともなって光ファイバ2が動いてしまうことを抑制できる程度の気泡を含んでいてもよい。弾性部材9は、例えば、光ファイバ2の軸方向(光ファイバ2とフェルール3との界面に沿う方向)の長さが30μm以下の気泡を含んでいてもよい。弾性部材9は、例えば、最大直径が30μm以下の気泡を含んでいてもよい。これにより、弾性部材9が気泡を含んでいる場合においても、光レセプタクル1の機能に影響を与えてしまうことを抑制することができる。本願明細書において、「弾性部材9が充填されている状態」及び「弾性部材9が隙間無く充填されている状態」には、弾性部材9が、30μm以下の軸方向の長さの気泡を含んでいる場合も含むものとする。
また、第二部分は、第一部分と第三部分とを融着させることで形成されるため、形成条件によっては、第二部分の強度は、第一部分の強度又は第三部分の強度よりも低い場合がある。これに対して、第二部分の外周に弾性部材9が充填されることにより、第二部分を補強することができる。
但し、実施形態においては、図7に表したように、第二部分のファイバ外径D5は、第一部分のファイバ外径D4又は第三部分のファイバ外径D5と実質的に同じであってもよい。この形状をとることにより、融着によって光ファイバ2を形成するときに、放電量や放電タイミングの制御を比較的簡単とすることができる。
また、通常、光レセプタクル1では光を光ファイバ2に入射する、または光ファイバ2より光を出射する際に光ファイバ2の端面2a(図2を参照)での光の反射を防ぐため、ファイバスタブ4の凸球面に研磨された端面3bとは反対側の端面3aにおいて、光ファイバ2の端面2aはフェルール3の中心軸C1(ファイバスタブの中心軸と同じ)に対して略垂直な平面となるように研磨される。ここで略垂直とは、中心軸C1に対して85度〜95度程度であることが望ましい。
本発明の第一の実施形態では、光ファイバ2の端面2aはファイバスタブ4の中心軸C1に対して垂直となる平面に研磨されており、さらに光ファイバ2の端面2aとフェルール3の端面3aはほぼ同一平面上に存在している。ここでほぼ同一平面上とは、光ファイバ2の端面2aとフェルール3の端面3aとの間の距離が−250nm〜+250nm程度であることが望ましい。
ファイバスタブ4の凸球面に研磨した端面3bとは反対側の端面3aにおいて、光ファイバ2のコア8の中心は、フェルール3の中心から0.005ミリメートル(mm)の範囲内に存在する。これにより、光ファイバ2のコア8の位置を制御することで、光モジュールの組み立て時の接続ロスを小さくし、容易に光モジュールを組み立てることができる。
ファイバスタブ4の凸球面は通常フェルール3の中心軸C1に対して垂直な平面上に形成されているが、垂直となる面から所定の角度(例えば4度〜10度)を持つ平面上に形成されても良い。
図8は、本発明の第一の実施形態におけるファイバスタブの拡大正面図である。
図8に表したように、コア8は、例えば、製造誤差などにより、フェルール3に対して偏芯する場合がある。この際、プラグフェルールと光学的接続される一端面(端面3b)と反対側の他端面(端面3a)において、フェルール3の外径の中心CL1を基準とした時のコア8の中心CL2の偏芯量EAは、7μm以下である。これにより、半導体レーザ素子等の光学素子との調芯作業をし易くすることができる。
図9は、本発明の第一の実施形態における光ファイバの拡大断面図である。
図9に表したように、2つの光ファイバを融着させて光ファイバ2を形成する際に、各光ファイバの少なくとも一方のコアがクラッドに対して偏芯している場合、コアの中心同士を合わせて溶着が行われる。このため、第一部分クラッド7aと第三部分クラッド7cとの間には、軸方向と直交する方向において、位置ズレが生じる場合がある。
この場合、第1の部分21の第一部分クラッド7aと、第3の部分23の第三部分クラッド7cと、の間の光ファイバ2の軸方向と直交する方向の変位量DAは、4μm以下である。
これにより、プラグフェルールと光学的に接続される一端面(端面3b)側において、プラグフェルールとの軸ずれが生じてしまうことを抑制することができる。プラグフェルールとの軸ずれにともなう接続損失の増加を抑制することができる。また、例えば、第一部分クラッド7aと第三部分クラッド7cとの間の段差がフェルール3に引っ掛かり、光ファイバ2がフェルール3に入らなくなってしまうことを抑制することができる。さらには、第2の部分22に接着剤などによる応力集中が発生し、光ファイバ2の破断の要因となってしまうことを抑制することができる。このように、変位量DAを小さくすることにより、光ファイバ2の破断を抑制できるとともに、組立の歩留まりを改善することができる。
図10は、ファイバスタブとプラグフェルールとの光接続面における軸ずれと接続損失との関係を表すグラフ図である。
光接続面側におけるファイバスタブ4とプラグフェルールとの接続損失の要求品質は、0.5dB以下とされることが多い。その損失原因は、様々であるが、ファイバスタブ4とプラグフェルールとの軸ずれの影響が大きいと考えられる。
例えば、変位量DAが4μmである場合には、光ファイバ2をフェルール3に入れ込むために、フェルール3の貫通孔3cを4μm以上にしなければならない。貫通孔3cの直径が大きい場合、光ファイバ2が偏って接着され、光接続面での軸ずれとなり、接続損失が大きくなる可能性がある。例えば、光接続面での接続損失が0.5dBを超えてしまい、要求を満たすことができなくなってしまう。従って、上記のように、変位量DAは、4μm以下とする。これにより、光接続面におけるプラグフェルールとの軸ずれを抑制し、接続損失を抑制することができる。接続損失が0.8dBを超えてしまうことを抑制することができる。
(第二の実施形態)
図11は、本発明の第二の実施形態を示す光レセプタクルの模式断面図である。
光レセプタクル1を構成する部材は第一の実施形態と同様であり、光ファイバ2と光ファイバ2を保持する貫通孔3cを有するフェルール3の凸球面に研磨された端面3b(図11参照)とは反対側の端面3a(図11参照)において、光ファイバ2の端面2aとフェルール3の端面3bの一部が、フェルール3の中心軸C1に対して垂直となる面から所定の角度(例えば4度〜10度)を持つ平面となるように研磨されている。
このことにより、光レセプタクル1に接続される発光素子から出射され光ファイバ2に入射する光のうちで、光ファイバ2の端面2aで反射した光が発光素子に戻ることを防止し、光学素子を安定して動作させることができる。
通常、ファイバスタブ4におけるフェルール3の中心軸C1に対して垂直となる面から所定の角度を持つ面を形成するためには、フェルール3の貫通孔3cに光ファイバ2を挿入し、接着剤で固定した後にフェルール3と光ファイバ2を同時に研磨して形成する。
本発明の第一、および第二の実施形態では、第二部分の外径が細くなった部分2bの外周に、光ファイバ2をフェルール3の貫通孔3c内に固定するための弾性部材(接着剤)9が充填されている。このため、光ファイバの中心軸C1と平行な力が作用したとしても、弾性部材が楔として作用し、ファイバの中心軸方向のズレを抑制することができるため、接触不良に伴う損失やファイバがフェルールから飛び出す現象が起きにくくなる。
次に、本発明者が実施した第一部分の光ファイバのコア径、屈折率、第二部分の中心軸C1方向の長さに関する検討について、図面を参照しつつ説明する。
図12〜図14は、検討に用いた解析条件および解析結果の一例を例示する模式図である。
まず、コア径について説明する。
図12は、本検討で用いた光ファイバを表す模式断面図である。
直径w1のビームウェストを持つビームが直径w2のMFDを持つファイバに入射される場合、光軸垂直方向の軸ずれ、角度ずれ、光軸方向のずれがないと仮定すると結合効率ηは以下の式で求められることが知られている。
この理論式によれば、レーザのビームウェストとファイバのMFDが一致するw1=w2の時に効率は1(100%)になる事がわかる。また、シングルモードファイバのMFDは、コア径が0〜10μmの範囲においては、波長によって変動するがファイバのコア径よりも直径が0.5〜4μm大きくなることが知られている。この事実より、ファイバのコア径は入射されるビームウェストよりも0.5〜4μm程度小さいことが望ましい。
屈折率差について説明する。光がシングルモードファイバの中を伝播していくには、光の広がり角θ1とファイバの受光角θ2とが一致していることが望ましい。なお、このθ1は、次式で求められることが知られている。
この式によれば、入射されるレーザービームのビームウェストw1が分かれば広がり角θ1を求めることができる。また、ファイバの受光角θ2は、

に示されるとおり、コアの屈折率ncoreとクラッドの屈折率ncladから求められることが分かっている。
入射されるビームウェストw1が決定されれば、そのビームの広がり角も必然的に決定されるため、ファイバのコアとクラッドの屈折率差はθ2=θ1となるように決定されなければならない。例えば、コアとクラッドに石英ガラスを用いた場合、コアとクラッドの屈折率は1.4〜1.6程度の範囲で推移する。
第二部分の中心軸C1方向の長さについて説明する。この長さの違いによる効果を確認するために、光CAE解析を実施した。本検討では第一部分のコア径D1は3μm、第一部分コア8aの屈折率は1.49、第3の部分のコア径D3は8.2μm、第三部分コア8cの屈折率は1.4677、ファイバ全長を1000μm、各部分のクラッド(7aと7bと7c)の屈折率は共通で1.4624、入射されたビームのビームウェスト径D7は3.2μmとした。この条件の下で、第二部分の中心軸C1方向の長さを0μmから500μmまで100μm刻みで変化させた場合に、光強度がどのように変化するか計算した。なお、第一部分と第三部分の長さはそれぞれ(1000μm − 第二部分長さ)÷2とした。
この解析の解析結果をまとめたグラフを図13に示す。横軸は第二部分の中心軸C1方向の長さ、縦軸は入射された光を1としたときの、ファイバ出射端における光の強度を対数表示したものである。この解析結果によれば、第二部分の中心軸C1方向の長さが長くなれば、光ファイバ2の内部における損失が小さくなる。その変化の様子としては、0〜100μmまでは長さが増加することにより損失は急激に低下し、100μm以上では損失はほぼ横ばいとなる。これより、第二部分の長さは100μm以上であることが望ましいと考えられる。
図14は、本解析条件の一例において、ファイバ内の光強度分布をコンタ図とグラフで示した図である。グラフの縦軸はファイバの入射端からの距離、横軸は光の強度を示している。このグラフで特筆すべきことは、第一部分と第三部分を伝播していく過程において、光はほぼ減衰しないという点である。入射された光は当初光の干渉によって強度が減少するものの、それが出射端からある程度伝播したところで安定する。その後は一定の値を保ったまま第二部分に入る。第二部分ではMFDの変換および屈折率の変化による損失が発生するため光強度は低下し、その後第三部分へと入る。第三部分ではほぼ強度の変化は無く、出射端まで一定の値を保つ。
本発明の一実施形態によれば、第一部分と第三部分の中心軸C1方向の長さは減衰には影響しないため、その長さが変化してもファイバの機能およびファイバ全体の損失には影響は無い。言い換えれば第一部分と第三部分の長さは設計者の任意の長さで設計することができるうえに、その設計寸法の寸法公差は大きくとることができる。この利点はGIファイバやレンズ付ファイバのように厳密な寸法精度を必要とせず、量産性の向上に大きく貢献することができる。
次に、中心軸C1方向に沿った第一部分の長さ、及び中心軸C1方向に沿った第三部分の長さに関する検討について、説明する。
図15(a)〜図15(c)は、第一部分の長さに関する検討に用いた参考例の光レセプタクル及びその解析結果の一例を例示する模式図である。
参考例の光レセプタクルは、図15(a)に示すファイバスタブ49を有する。参考例のファイバスタブ49の構造は、実施形態に係るファイバスタブ4において第1の部分21(第一部分クラッド7aと第一部分コア8a)が設けられない構造と同様である。
すなわち、ファイバスタブ49は、光ファイバ29と、光ファイバ29を保持するフェルール39と、を有する。ファイバスタブ49は、プラグフェルールと接続される端面39bと、端面39bとは反対側の端面39aと、を有する。また、光ファイバ29は、第二部分229(変換部)と、第三部分239と、を有する。第三部分239は、第二部分229と軸方向において並び、第二部分229と連続する。第二部分229は、端面39aの一部を形成し、第三部分239は、端面39bの一部を形成する。中心軸C1方向において、第二部分229のコア径は、第三部分239へ向かって拡大している。第三部分239のコア径は、中心軸C1方向において、実質的に一定である。なお、図15(a)では、便宜上、弾性部材など一部の要素を省略している。
一般に、端面39aは、鏡面状に研磨される。また、端面39bは、凸球面状に研磨される。これにより、端面39a、39bにおける光の損失を抑制することができる。光レセプタクルにおいては、光学素子と光レセプタクルとの接続(例えばV形状の溝が用いられる)や、付着した接着剤の除去の観点からも端面を研磨することが望ましい。
端面39aの研磨量は、例えば5μm以上50μm以下である。これにより、鏡面状の端面を形成することができる。
ここで、図15(a)に示したファイバスタブ49において、例えば、端面39aが5〜50μm程度研磨されると、研磨量に応じて、第二部分229の長さが短くなる。言い換えれば、研磨量に応じて、第二部分229の端面位置(第二部分229のうち端面39aの一部として露出する部分の位置)が5〜50μm程度変動する。つまり、端面39aにおけるコア径Daが変動する。これは、GIファイバなど、周期的にMFDが変化するようなファイバを用いる場合には、損失の原因となる。
本願発明者は、上記のような端面39aの研磨と、損失と、の関係について解析を行った。図15(b)及び図15(c)に解析結果の一例を示す。この検討では、端面39aの研磨前において、第二部分229の軸方向に沿った長さLaを50μmとし、端面39aにおけるコア径Daを3μmとし、端面39bにおけるコア径Dbを9μmとした。第二部分229におけるコア径の軸方向に沿った変化率は、一定とした。
図15(b)は、上記のようなファイバスタブ49において、端面39aの研磨により、長さLaが20%(研磨量10μm)、40%(研磨量20μm)、60%(研磨量30μm)又は80%(研磨量40μm)短くなった場合の損失(dB)を表す。図15(c)は、図15(b)のデータを表すグラフ図である。ここで、損失(dB)は、端面39aから光(径DL=3μm)が入射した場合の出射端(端面39b)における光の強度から算出される。
端面39aの研磨が行われる前において損失は、−1.06dBである。グラフより、研磨によって第二部分229が短くなると損失が大きくなることが分かる。例えば、研磨によって変換部(第二部分229)が50%短くなると損失は、−3dB程度となる。
このように、第一部分が設けられない参考例においては、端面を研磨することによって損失が増大してしまう。また、参考例において、予め研磨量を考慮して研磨前の端面のコア径を定めたとしても、研磨量のばらつきに応じて損失がばらつく。研磨量を厳密に管理する必要が生じ、量産性が低下することがある。
これに対して、実施形態に係る光レセプタクルにおいては、実質的にコア径及び屈折率が中心軸C1に沿って変化しない第一部分が設けられる。端面3aの研磨によって、中心軸C1に沿った第一部分の長さが変動しても、光学的損失の増大やばらつきの変化は小さい。例えば、第一部分の長さの範囲内で端面位置が変化しても、光レセプタクルの特性は、実質的に劣化しない。
以上により、第一部分の中心軸C1に沿った長さは、端面3aの研磨量以上であることが望ましい。上述の通り、端面3aを鏡面状とするため、端面3aは、5μm以上50μm以下程度研磨される。したがって、第一部分の中心軸C1に沿った長さは、5μm以上であることが望ましく、可能であれば50μm以上であることが、さらに望ましい。第一部分の中心軸C1に沿った長さの上限は、ファイバスタブ4内(フェルール3の貫通孔内)に第二部分及び第三部分を配設することができれば、特に制限されない。そのためファイバスタブ4の全長によっては、第一部分を7〜10mm程度にまで伸ばしてもよい。これにより、量産性を向上させることができる。
図15(a)〜図15(c)に関する説明は、例えば、第三部分を有さない参考例においても、同様である。すなわち、この場合は、プラグフェルールと接続される端面におけるコア径が、研磨量によって変化する。端面におけるコア径の変化によって、損失が増大する。これに対して、実施形態に係る光レセプタクルにおいては、実質的にコア径及び屈折率が中心軸C1に沿って変化しない第三部分が設けられる。端面3bの研磨によって、中心軸C1に沿った第三部分の長さが変動しても、光学的損失の増大やばらつきの変化は小さい。
以上により、第三部分の中心軸C1に沿った長さは、端面3bの研磨量以上であることが望ましい。例えば、端面3bを凸球面状とするため、端面3bは、5μm以上20μm以下程度研磨される。したがって、第三部分の中心軸C1に沿った長さは、5μm以上であることが望ましく、可能であれば20μm以上であることが、さらに望ましい。第三部分の中心軸C1に沿った長さの上限は、ファイバスタブ4内(フェルール3の貫通孔内)に第一部分及び第二部分を配設することばできれば、特に制限されない。そのためファイバスタブ4の全長によっては、第三部分を7〜10mm程度にまで伸ばしてもよい。これにより、量産性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によればファイバスタブ4の凸球面に研磨した端面3bとは反対側の端面3aにおけるコア径D1が凸球面に研磨した端面3bのコア径D2よりも小さいため、光モジュールの長さを小さくすることができる。また、第一部分と第三部分の軸方向長さに対して、高い精度の寸法管理を必要としないものとできる。
第二部分のファイバ外径D5はクラッドの貫通孔3cよりも小さいため、その隙間に弾性部材9が充填されることにより、ファイバが中心軸方向に移動することを抑止することができる。
(第三の実施形態)
図16(a)及び図16(b)は、本発明の第三の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。
図16(a)及び図16(b)では、本実施形態に係る光レセプタクルのうち、ファイバスタブ4及び保持具5(ブッシュ5a)の部分を拡大して表している。
図16(a)に表したように、この例において、光ファイバ2の第2の部分22の軸方向中央部C2は、フェルール3と保持具5(ブッシュ5a)とが接する領域A1とは重ならないように配設されている。すなわち、第2の部分22の軸方向中央部C2は、ファイバスタブ4において、保持具5(ブッシュ5a)に圧入されない位置に設けられる。軸方向とは、例えば、第1の部分21、第2の部分22、及び第3の部分23の並ぶ方向である。換言すれば、軸方向とは、光ファイバ2の延びる方向である。軸方向中央部C2は、より詳しくは、コア径D2が徐々に変化する第2の部分22の軸方向の中心である。
前述のように、第2の部分22は、例えば、第1の部分21と第3の部分23とを融着させ、熱を加えながら融着部を引き伸ばすことによって形成される。この場合、融着部においては、クラッド外形が変化する。第2の部分22のクラッド外径は、第1の部分21のクラッド外径及び第3の部分23のクラッド外径よりも細い。このため、第2の部分22の強度は、第1の部分21及び第3の部分23の強度よりも低くなる。また、融着部においては、光ファイバ2内に欠陥や空隙が発生する可能性もある。この場合には、第2の部分22の強度が、より低下してしまう。
この際、図16(a)に表したように、第2の部分22の軸方向中央部C2を、フェルール3と保持具5(ブッシュ5a)とが接する領域A1とは重ならないように配設する。これにより、例えば、融着によって第2の部分22を形成する場合などにおいても、第1の部分21及び第3の部分23よりも比較的強度の低い第2の部分22に応力が加わり、第2の部分22においてファイバ折れなどが発生してしまうことを抑制することができる。光レセプタクル1の信頼性をより向上させることができる。
図16(a)では、第2の部分22の軸方向中央部C2が、領域A1に対して、プラグフェルールと光学的に接続される端面3b側にずれている。図16(b)に表したように、第2の部分22の軸方向中央部C2は、領域A1に対して、光学素子と光学的に接続される端面3a側にずらしてもよい。
また、図16(a)では、第2の部分22の一部が、領域A1に重なっている。これに限ることなく、図16(b)に表したように、第2の部分22の全体が、領域A1と重ならないようにしてもよい。第2の部分22の全体が、領域A1と重ならない場合には、第2の部分22に応力が加わり、ファイバ折れなどが生じてしまうことを、より抑制することができる。一方、第2の部分22の一部が、領域A1に重なる場合には、ファイバスタブ4の軸方向の長さを、より短くすることができる。
(第四の実施形態)
図17は、本発明の第四の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。
図17では、本実施形態に係る光レセプタクルのうち、ファイバスタブ4の部分を拡大して表している。
図17に表したように、この例において、ファイバスタブ4は、フェルール3に固定された透光性部材70をさらに有する。フェルール3の貫通孔3cは、小径部DP1と、大径部DP2と、を有する。大径部DP2は、小径部DP1よりも端面3a側に設けられる。そして、大径部DP2は、小径部DP1よりも大きい径を有する。大径部DP2の径とは、換言すれば、軸方向と直交する方向の幅である。大径部DP2は、貫通孔3cにおいて、小径部DP1よりも端面3a側に設けられ、小径部DP2よりも幅の広い部分である。また、大径部DP2の径は、例えば、端面3a側に向かって広げてもよい。
この例では、光ファイバ2の全体が、小径部DP1に配設される。透光性部材70は、大径部DP2に配設される。例えば、透光性部材70の全体が、大径部DP2内に設けられる。透光性部材70の一部は、フェルール3から突出してもよい。すなわち、透光性部材70においては、その少なくとも一部が、大径部DP2内に設けられていればよい。
軸方向と直交する断面において、透光性部材70及び大径部DP2の断面形状は、例えば、矩形状である。透光性部材70及び大径部DP2の断面形状は、円形でもよいし、楕円形や多角形でもよい。
弾性部材9は、光ファイバ2と、フェルール3の貫通孔3cの小径部DP1と、の間の隙間に設けられるとともに、透光性部材70と大径部DP2との間の隙間、及び光ファイバ2と透光性部材70との間の隙間に設けられる。換言すれば、弾性部材9は、光ファイバ2と、フェルール3の貫通孔3cの小径部DP1と、の間の隙間に充填されるとともに、透光性部材70と大径部DP2との間の隙間、及び光ファイバ2と透光性部材70との間の隙間に充填される。これにより、光ファイバ2および透光性部材70は、フェルール3の貫通孔3c内に弾性部材9を用いて接着固定される。
光ファイバ2のプラグフェルールと光学接続する側とは反対側の端面2aは、弾性部材9と密着している。透光性部材70の光ファイバ2側の端面70aは、弾性部材9と密着している。弾性部材9及び透光性部材70は、透光性を有する。これにより、光学素子から照射された光が、透光性部材70及び弾性部材9を介して光ファイバ2に入射し、光ファイバ2から出射した光が、透光性部材70及び弾性部材9を介して光学素子に入射する。
透光性部材70の光ファイバ2とは反対側の端面70bのうちの少なくとも一部は、光レセプタクル1の中心軸C1に対し略垂直となる平面を有している。ここで、略垂直とは、例えば、光レセプタクル1の中心軸C1に対して約85度以上、95度以下の角度である。
透光性部材70の端面70bに平面を形成する際の方法としては、ダイヤ砥粒を持つ研磨フィルム等による方法がある。また、透光性部材70の端面70bの面粗さは、光の反射量をできるだけ小さくするため、算術平均粗さ0.1マイクロメートル以下となることが望ましい。
光ファイバ2と小径部DP1との間には、弾性部材9が隙間無く充填されている。これにより、光ファイバ2の周囲に充填される弾性部材9の偏りが小さくなり、光レセプタクル1が温度変化に晒された際に、弾性部材9の熱膨張係数と、光ファイバ2の熱膨張係数と、の間の差により光ファイバ2の折れやクラックが発生することを抑制することができる。さらに、光ファイバ2のプラグフェルールと光学接続する側と反対側の端面2aのフェルール3の貫通孔3c内における直径方向の変動量が小さくなるため、発光素子や受光素子と光ファイバ2の端面とを位置合わせする際の時間が短縮される。ここで、小径部DP1における弾性部材9の材料は、大径部DP2における弾性部材9の材料と異なっていてもよい。
弾性部材9および透光性部材70のそれぞれは、光ファイバ2のコアの屈折率と略同じ屈折率を有していることが望ましい。ここでいう略同じ屈折率とは、1.4以上1.6以下程度である。光ファイバ2のコアの屈折率は、例えば約1.46以上、1.47以下程度である。弾性部材9の屈折率は、例えば約1.4以上、1.5以下程度である。透光性部材70の屈折率は、例えば約1.4以上、1.6以下程度である。これにより、透光性部材70と弾性部材9との間の境界面、および弾性部材9と光ファイバ2との間の境界面における光の反射を減少させることができ、光モジュールの結合効率が向上する。
弾性部材9は、フェルール3の材料として用いられるセラミックスや光ファイバ2の材料として用いられる石英ガラスに比べて低い弾性率を有する。例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等が例示される。
光レセプタクルでは、反射を減少させるため、光ファイバ2の端面2aを鏡面状の平面となるように研磨加工を施すことが一般的である。これに対して、図17に表した構成では、光ファイバ2の端面2aを同様に研磨加工を施さなくても、端面2aにおける光の反射を減少させることができる。さらには、透光性部材70の固定強度を確保することができる。
また、光ファイバ2に第3の部分23を設けることで、微細導波路などの光部材から光ファイバ2に光を入射させる際に、ズームレンズなどに代表されるビーム径変換によって光接続距離が延びてしまうことを抑制し、かつフェルール3に大径部DP2を設けることで入射面をよりレセプタクル内部に配設することができ、光レセプタクル1のプラグ接続面から導波路までの光接続距離をより短くすることができる。例えば、光レセプタクル1の小型化を図ることができる。
図18は、本発明の第四の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を例示する模式的断面図である。
図18に表したように、この例では、図17に関して説明した光レセプタクルの透光性部材70が、アイソレータ72に置き換えられた構造を有する。図18に表した光レセプタクルにおいて、アイソレータ72以外の構成は、図17に関して説明した光レセプタクルと実質的に同じである。
アイソレータ72は、第1の偏光子74と、第2の偏光子75と、ファラデー回転子76と、を有する。ファラデー回転子76は、第1の偏光子74と第2の偏光子75との間に設けられている。ファラデー回転子76は、例えばガーネットなどの材料を含む。これにより、発光素子から発射され光ファイバ2に入射する光、または光ファイバ2から出射され受光素子に入射する光を一方向にだけ通過させることができる。
このように、アイソレータ72を透光性部材70として用いてもよい。アイソレータ72を用いた場合には、例えば、アイソレータ72の端面72bにおいて光が反射することを抑え、あるいは反射した光が発光素子に戻ることを抑制し、発光素子を安定して動作させることができる。また、アイソレータ72の光ファイバ2と反対側の端面72bには、例えば、AR(anti-reflective)コーティングを施してもよい。
(第五の実施形態)
図19は、本発明の第五の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。
図19は、本実施形態に係る光レセプタクルのうち、ファイバスタブ4の部分を拡大して表している。図19に表したように、第一部分(第1の部分21)は、フェルール3の貫通孔3c内に配置された部分(内側部21a)と、貫通孔3c外に配置された部分(突出部21b)と、を有する。また、本実施形態に係る光レセプタクルは、弾性部材19を有する。上記以外については、本実施形態は、第一又は第二の実施形態と同様である。
突出部21bは、フェルール3(端面3bとは反対側の、フェルール3の面)から外側に突出している。すなわち、突出部21bは、中心軸C1と直交する方向においてフェルール3と並ばない。内側部21aは、中心軸C1と直交する方向においてフェルール3と並び、中心軸C1に沿って見たときにフェルール3に囲まれている。
また、第二部分の全域および第三部分の全域は、それぞれ貫通孔3c内に配置されている。すなわち、第二部分の全域および第三部分の全域は、中心軸C1と直交する方向においてフェルール3と並び、中心軸C1に沿って見たときにフェルール3に囲まれている。
既に述べたとおり、光レセプタクルの端面3bと反対側には、半導体レーザ素子等のモジュールや光学素子が設けられる。図19には、一例として、光学素子の一部分31を示している。
例えば、光学素子の一部分31は、突出部21bに対応した形状(溝など)を有している。光学素子と光レセプタクルとを組み立てる際には、光学素子の一部分31に突出部21bを載せる等し、光学素子の光出射端に、直接、押し当てる。または、レンズ等の素子を用いて光出射端から突出部21に光が入射されるようにする。これにより、組立の際の調芯の手間を軽減することができる。また、調芯の精度を向上させることができ、光学的な接続損失を低減させることができる。
弾性部材19は、突出部21bの第三部分側の端部に設けられる。弾性部材19は、例えば、突出部21b及びフェルール3に接している。これにより、弾性部材19は、第一部分を保護する。弾性部材19の中心軸C1方向に沿った長さL1は、例えば2mm程度である。このため、突出部21bの中心軸C1方向に沿った長さL2は、2mm以上であることが望ましい。また、第一部分の強度の確保、及び光レセプタクルの小型化の観点から、突出部21bの長さL2は、20mm以下であることが望ましい。但し、光レセプタクルの使用用途によっては、突出部21bの長さL2を100mm以下としてもよい。なお、第二部分及び第三部分は、貫通孔3cの内部に配置されているため、フェルール3によって保護される。
(第六の実施形態)
図20は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの一部を例示する模式的断面図である。
図20は、本実施形態に係る光レセプタクルのうち、ファイバスタブ4の部分を拡大して表している。
図20に表したように、この例では、フェルール3の貫通孔3cが、第1領域R1と、第2領域R2と、を有する。図20に表した光レセプタクルにおいて、貫通孔3c以外の構成は、図19に関して説明した光レセプタクルと実質的に同じである。
第1領域R1は、軸方向に対して直交する直交方向における幅が、光ファイバ2の直交方向の幅に対応する領域である。すなわち、第1領域R1は、貫通孔3cにおいて、光ファイバ2の外径と実質的に同じ径を有する部分である。第1領域R1の径は、軸方向に沿って実質的に一定である。また、第1領域R1は、フェルール3の端面3bと連続している。フェルール3は、第1領域R1において光ファイバ2を保持する。
第2領域R2は、第1領域R1よりも端面3a側に配置される。第2領域R2は、第1領域R1と連続する。また、この例において、第2領域R2は、フェルール3の端面3aと連続している。第2領域R2は、フェルール3の端面3a側に向かって直交方向の幅が広がる領域である。すなわち、第2領域R2は、貫通孔3cにおいて、端面3a側に向かうに従って径が広がる部分である。
第2領域R2では、例えば、端面3a側に向かって径が連続的に広がる。第2領域R2における径は、例えば、端面3a側に向かって段階的に広げてもよい。但し、第2領域R2の径を連続的に広げることにより、例えば、光ファイバ2を貫通孔3cに挿入する際に、第2領域R2の傾斜に沿って光ファイバ2の先端を貫通孔3c内に挿入し易くすることができる。例えば、光レセプタクル1の製造性を向上させることができる。第2領域R2には、例えば、弾性部材19が充填される。
第2の部分22の軸方向中央部C2は、第1領域R1と重なるように配設されている。この例においては、第2の部分22の全体が、第1領域R1と重なるように配設されている。例えば、第2の部分22の端面3a側の一部は、第2領域R2に重なってもよい。第2の部分22においては、少なくとも軸方向中央部C2が、第1領域R1と重なっていればよい。
このように、フェルール3の貫通孔3cに第2領域R2を設ける。これにより、光ファイバ2を貫通孔3cに挿入し易くし、光レセプタクル1の製造性を向上させることができる。そして、この場合、第2の部分22の軸方向中央部C2を、第1領域R1と重なるように配設する。これにより、第2の部分22に外部応力が加わることを抑制し、第2の部分22においてファイバ破損などが生じることを抑制することができる。そして、第2の部分22の全体を第1領域R1に重ねて配設することにより、第2の部分22に外部応力が加わることをより抑制することができる。
保持具5(ブッシュ5a)は、例えば、フェルール3の外側面において、第1領域R1と対向する部分と、第2領域R2と対向する部分と、を保持する。この際、前述のように、第2の部分22の軸方向中央部C2が、フェルール3と保持具5(ブッシュ5a)とが接する領域A1とは重ならないように配設する。これにより、ファイバ折れなどの発生を抑制することができる。
図21は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。
図21に表したように、この例では、保持具5(ブッシュ5a)が、フェルール3の外側面のうち、第1領域R1よりも端面3a側の部分のみを保持する。保持具5(ブッシュ5a)は、例えば、フェルール3の外側面のうち、第2領域R2と対向する部分のみを保持する。これにより、フェルール3の保持具5(ブッシュ5a)への圧入にともなう外部応力が、第2の部分22に加わってしまうことをより抑制することができる。
この例において、光レセプタクル1は、保護部材10をさらに備えている。保護部材10は、光ファイバ2のフェルール3の外方に延在した部分を被覆する。保護部材10は、可撓性を有し、光ファイバ2とともに任意の方向に撓む。保護部材10には、例えば、ポリエステルエラストマやアクリレート樹脂などの樹脂材料が用いられる。保護部材10の外径は、例えば、0.2mm〜1.0mm程度である。
保護部材10の先端10aは、貫通孔3cの第2領域R2内に位置する。保護部材10は、光ファイバ2のフェルール3に保持されていない部分を被覆する。
ブッシュ5aの内周面5nは、第1内周部IS1と、第2内周部IS2と、を有する。第1内周部IS1は、フェルール3の外側面に嵌る。第2内周部IS2は、第1内周部IS1の後方(端面3a側)に位置し、第1内周部IS1よりも内側に突出し、光ファイバ2の一部及び保護部材10の一部を軸周りに取り囲む。
ブッシュ5aの第1内周部IS1の部分の内径は、フェルール3の外径と実質的に同じである。一方、ブッシュ5aの第2内周部IS2の部分の内径は、フェルール3の外径よりも小さい。従って、第2内周部IS2は、フェルール3の端面3aよりも後方に位置する。
第2内周部IS2の部分の内径は、例えば、保護部材10の外径よりも大きく、かつフェルール3の外径よりも小さい値に設定される。第2内周部IS2の部分の内径は、例えば、第2領域R2において広がった貫通孔3cの端面3a側の開口径よりも小さい。
フェルール3の端面3aと第2内周部IS2との間には、軸方向において隙間SPが設けられている。弾性部材9は、この隙間SPにも充填されている。隙間SPの軸方向の距離は、例えば、光ファイバ2の外径よりも長い。隙間SPの軸方向の距離は、例えば、0.125mm以上0.2mm以下程度である。隙間SPの軸方向の距離は、換言すれば、フェルール3の端面3aと第2内周部IS2との間の軸方向の距離である。また、光ファイバ2の外径は、換言すれば、光ファイバ2の軸方向と直交する方向の長さである。なお、光学性能には影響しないため、第1領域R1を除く、この弾性部材9の内部には任意の大きさの気泡が含まれていてもよい。
ブッシュ5aは、第1後端面BS1と、第2後端面BS2と、を有する。第2後端面BS2は、第1後端面BS1よりも外周側において第1後端面BS1よりも先端側(端面3b側)に凹んでいる。第1後端面BS1及び第2後端面BS2は、例えば、軸方向に対して直交する平面である。前述のように、ブッシュ5aは、内周面5nの後端付近を内側に突出させている。これにより、第1後端面BS1及び第2後端面BS2の面積を大きくすることができる。
ブッシュ5aは、第1後端面BS1と第2内周部IS2(内周面5n)との間に面取り部5cを有する。換言すれば、ブッシュ5aの後端側の開口部は、後端側に向かうに従って径が広がる。面取り部5cは、第1後端面BS1と第2内周部IS2との角部を直線状に研削した所謂C面でもよいし、第1後端面BS1と第2内周部IS2との角部を丸めた所謂R面でもよい。
弾性部材9は、ブッシュ5aの後端側においてブッシュ5aの外方に突出し、ブッシュ5aの後端と保護部材10の外側面とのコーナー部分を覆う突出部9pを有する。突出部9pの外表面は、例えば、コーナー部分側に凹み、ブッシュ5aの後端と保護部材10の外側面とをなだらかに接続する凹曲面状である。
フェルール3の外側面は、ブッシュ5aの内周面5nに当接する第1当接部CP1を有する。ブッシュ5aの外側面は、ハウジング5bの内周面に当接する第2当接部CP2を有する。第2当接部CP2の軸方向の中間点m2は、第1当接部CP1の軸方向の中間点m1よりも後方に位置する。
この例では、保護部材10の先端10aが、貫通孔3cの第2領域R2内に位置する。これにより、光ファイバ2の保護部材10から突き出た部分の長さを極力短くすることができる。例えば、光ファイバ2の撓みを抑制し、光ファイバ2をフェルール3の貫通孔3cに挿入し易くすることができる。例えば、光レセプタクル1の製造性を向上させることができる。
また、この例では、光ファイバ2及び保護部材10が、ブッシュ5a(保持具5)の外方にさらに延在し、弾性部材9によってブッシュ5aに接着固定される。これにより、光ファイバ2の保護部材10から突き出た部分が、外力によって変形したり、傾いたりすることを抑制することができる。また、外力の印加にともなって光ファイバ2の先端がフェルール3の先端から突き出たり、反対に引っ込んだりすることを抑制することができる。
また、この例では、弾性部材9が、フェルール3の端面3aと第2内周部IS2との間の隙間SPにも充填されている。これにより、外力にともなう光ファイバ2の先端部分の変形や位置ずれをより抑制することができる。なお、光学性能には影響しないため、第1領域R1を除く、この弾性部材9の内部には任意の大きさの気泡が含まれていてもよい。
また、この例では、ブッシュ5aが、第1後端面BS1と第2後端面BS2とを有する。これにより、例えば、第1後端面BS1を弾性部材9となる接着剤の受け面として用いることにより、接着剤が第2後端面BS2に流れ込んでしまうことを抑制することができる。そして、ブッシュ5aをハウジング5bに圧入する際に、第2後端面BS2を位置決め面として用い、第2後端面BS2を押圧してハウジング5bへの圧入を行うことにより、ブッシュ5aとハウジング5bとに位置ずれが生じてしまうことを抑制することができる。
例えば、接着剤の塗布とブッシュ5aの位置決めとを同じ平面で行おうとした場合には、接着剤が位置決め面に流れ込み、硬化した接着剤の分だけブッシュ5aがハウジング5bに深く圧入されてしまう可能性が有る。第1後端面BS1と第2後端面BS2とを設けることにより、こうした位置ずれを抑制し、ブッシュ5aとハウジング5bとの位置精度を高めることができる。
また、隙間SPを設けることにより、位置決め面である第2後端面BS2とPC面であるフェルール3の端面3bとの間の距離を、より正確に決めることができる。例えば、隙間SPが無く、フェルール3の端面3aと第2内周部IS2とが接触している場合、第2後端面BS2からフェルール3の端面3bまでの長さは、フェルール3の全長寸法やブッシュ5aの厚み寸法のできばえ(誤差やバラツキなど)によって変化してしまう。これに対して、この例のように隙間SPを設けることにより、部品のできばえに依存することなく、第2後端面BS2からフェルール3の端面3bまでの長さを、より正確に決めることができる。そして、これにより、光レセプタクル1の信頼性や生産性の向上を図ることができる。
また、隙間SPが設けられていない場合には、フェルール3の端面3aや第2内周部IS2の直角度のできばえなどにより、フェルール3が斜めに固定されてしまったり、フェルール3が欠けてしまったり、ブッシュ5aが変形したりしてしまうことが懸念される。この例では、隙間SPを設けることにより、部品のできばえによらず、フェルール3の斜め圧入や、部品の破損及び変形などを抑制することができる。
フェルール3の全長寸法の誤差は、例えば、±0.05mm(レンジ0.1mm)程度である。ブッシュ5aの厚み寸法の誤差は、例えば、±0.05mm(レンジ0.1mm)程度である。この場合、隙間SPの軸方向の距離は、0.2mm程度であることが好ましい。このように、隙間SPの軸方向の距離は、光ファイバ2の外径よりも長くする。隙間SPの軸方向の距離は、0.125mm以上0.2mm以下程度に設定する。これにより、光レセプタクル1の信頼性や生産性をより向上させることができる。
また、ブッシュ5aをハウジング5bに保持させるのに必要となる長さ(圧入に必要な長さ)よりも第1後端面BS1の部分の長さを長くすることにより、保護部材10をより長く接着固定することができる。これにより、光ファイバ2の先端部分の変形や位置ずれをより抑制することができる。
また、この例では、ブッシュ5aの後端面と内周面との間に面取り部5cを設けることにより、光ファイバ2をブッシュ5aに挿入し易くし、製造性を向上させることができる。また、第1後端面BS1に接着剤を塗布した際に、面取り部5cを接着剤溜まりとして用いることができ、接着剤が第2後端面BS2(位置決め面)に流れ込んでしまうことをより抑制することができる。
また、この例では、弾性部材9が突出部9pを有する。これにより、外力によって荷重が加わった際に、ブッシュ5aの後端と保護部材10の外側面とのコーナー部分において光ファイバ2が局所的に折れ曲がってしまうことを抑制することができる。例えば、光ファイバ2の曲げ基点を第1領域R1と第2領域R2との境界部分から遠ざけることができる。
また、この例では、ハウジング5bが、圧入によってブッシュ5aを保持する。これにより、保持力を向上させ、簡単な構成でブッシュ5aを適切に保持することができる。
また、この例では、ブッシュ5aの第2当接部CP2の中間点m2が、フェルール3の第1当接部CP1の中間点m1よりも後方に位置する。これにより、例えば、ブッシュ5aをハウジング5bに圧入させた場合などにおいても、圧入よる締め付け力を第2当接部CP2によって広域に分散させ、第1領域R1と第2領域R2との境界部分において、光ファイバ2に外力が集中してしまうことをより抑制することができる。
図22は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。
図22に表したように、この例では、ブッシュ5aが、ファイバスタブ4の外側面のみを保持する。ブッシュ5aの内径は、実質的に一定である。ブッシュ5aの後端は、端面3aよりも後方に突出しない。この際、ブッシュ5aの少なくとも一部は、フェルール3の外側面のうち、第2領域R2と対向する部分を保持する。ファイバスタブ4は、ブッシュ5aの内側に位置していてもよい。また、この例では、フェルール3の端面3aと保護部材10の外側面とのコーナー部分に、弾性部材9の突出部9pが設けられる。
このように、ブッシュ5aを単純な形状とすることで、ブッシュ5aの部材コストを抑えることができる。また、光ファイバ2が曲げられた際に、光ファイバ2がブッシュ5aに接触してしまうことを抑制することもできる。
図23は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。
図23に表したように、この例では、ブッシュ5aが、フェルール3の外側面のうち、第1領域R1と対向する部分のみを保持する。ブッシュ5aは、フェルール3の第2領域R2よりも前方の部分を保持する。これにより、上記と同様に、ブッシュ5aの部材コストを抑え、光ファイバ2がブッシュ5aに接触してしまうことを抑制できる。さらには、第1領域R1と第2領域R2との境界部分にかかる応力を緩和することができる。
図24は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。
図24に表したように、この例では、光レセプタクル1が、チューブ12をさらに備えている。チューブ12は、保護部材10の外周を覆う筒状である。チューブ12は、可撓性を有する。チューブ12の内径は、保護部材10の外径よりも僅かに大きく、チューブ12と保護部材10との間には、空間が設けられている。チューブ12の先端は、貫通孔3cの第2領域R2内に位置する。チューブ12の先端の位置は、これに限ることなく、任意の位置でよい。
保護部材10が保持具5に直接接触した場合、保護部材10に亀裂が生じる可能性がある。また、保持具5の後端に保護部材10と弾性部材9との界面が存在した場合、その界面には曲げ応力が集中し、保護部材10に亀裂が生じる可能性がある。保護部材10に発生した亀裂は、曲げを繰り返すことで保護部材10の内部に進展し、光ファイバ2のクラッド7まで到達してしまう恐れがある。
保護部材10の外側にチューブ12を設けることにより、保護部材10が保持具5に直接接触してしまうことを抑制することができる。また、曲げに対しても、応力集中は、チューブ12と弾性部材9との界面に発生するが、チューブ12と保護部材10との間には、空間が存在するため、亀裂が進展するのを抑制することができる。また、チューブ12は、光ファイバ2とは独立して存在しているため、光ファイバ2の光学特性にともなう材料の選択などの制限がなく、保護部材10よりも強度の強い材料を選択することで、保護部材10よりも強い曲げ耐性を実現することができる。
図25は、本発明の第六の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を表す模式的断面図である。
図25に表したように、この例では、光レセプタクル1が、弾性部材9(第1弾性部材)に加えて、弾性部材14(第2弾性部材)をさらに備えている。
弾性部材14は、保持具5(ブッシュ5a)の後端と保護部材10の外側面とのコーナー部分を覆う。弾性部材9が突出部9pを有する場合、弾性部材14は、突出部9pを覆う。弾性部材14は、例えば、突出部9pの外表面の全体を覆う。換言すれば、弾性部材14は、弾性部材9と保護部材10との境界部分を覆う。
弾性部材14の硬度は、弾性部材9の硬度よりも低い。換言すれば、弾性部材14の弾性率は、弾性部材9の弾性率よりも小さい。弾性部材9の硬度は、保護部材10の硬度よりも高い。弾性部材14の硬度は、例えば、保護部材10の硬度と同程度である。弾性部材14の硬度は、例えば、保護部材10の硬度の0.8倍以上1.2倍以下である。保護部材10の硬度は、例えば、ショアD20から30程度である。この場合、弾性部材14の硬度も、同様に、ショアD20から30程度である。
保護部材10には、前述のように、ポリエステルエラストマやアクリレート樹脂などの樹脂材料が用いられる。弾性部材9には、前述のように、エポキシ樹脂などの樹脂材料が用いられる。弾性部材14には、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料が用いられる。弾性部材9及び弾性部材14には、例えば、樹脂系接着剤が用いられる。この場合、弾性部材9の硬度及び弾性部材14の硬度は、接着剤の硬化後(完全硬化後)の硬度である。
弾性部材9の材料は、光学的にガラスに近い屈折率を持ち、低アウトガスの材料が好ましい。また、弾性部材9には、プラグフェルールとの光学的な接続の際に光ファイバ2が動かいなどの一定の接着強度が求められる。一方、弾性部材14の材料は、応力を緩和するために弾性率の小さい材料を用いることが好ましい。なお、弾性部材14は、保持具5(ブッシュ5a)の端面に限ることなく、保持具5の内側に亘って配置されていてもよい。
上記のように、弾性部材9、14を設けることにより、光ファイバ2とフェルール3は、光学的な性質を、保持具5の端部においては、光ファイバ2に曲げが作用した時の応力緩和を実現することができ、2つの特性を両立することができる。
(第七の実施形態)
図26(a)及び図26(b)は、本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルを例示する模式的断面図である。
図26(a)及び図26(b)に表したように、この例では、固定部材80をさらに備える。図26(a)及び図26(b)に表した光レセプタクルにおいて、固定部材80以外の構成は、図19に関して説明した光レセプタクルと実質的に同じである。
固定部材80は、第1の部分21のフェルール3から突出した部分の端面2a側に設けられ、光ファイバ2を固定する。固定部材80は、フェルール3とは離隔して配設されている。換言すれば、固定部材80は、フェルール3の端面3aとは離隔して配設される。
固定部材80は、土台部81と、蓋部82と、弾性部材83と、を有する。土台部81は、略矩形のブロック状である。土台部81の上面には、溝81aが設けられている。溝81aは、光ファイバ2の形状に応じて形成される。土台部81は、光ファイバ2の一端を溝81a内に収容する。これにより、土台部81は、光ファイバ2の一端の下方を支える。溝81aの形状は、例えば、V字状である。
蓋部82は、土台部81の上に設けられ、土台部81の溝81aを塞ぐ。蓋部82は、溝81a内に収容された光ファイバ2の一端の上方を覆う。このように、固定部材80は、土台部81と蓋部82とによって、光ファイバ2の一端を軸周りに覆う。固定部材80の土台部81及び蓋部82には、例えば、石英ガラスなどの光学ガラスが用いられる。土台部81及び蓋部82の材料は、例えば、セラミックスなどの脆性材料やステンレスなどの金属材料でもよい。
弾性部材83は、土台部81と蓋部82との間に設けられる。また、弾性部材83は、溝81a内に充填される。弾性部材83は、蓋部82及び光ファイバ2の一端を土台部81に接着固定する。これにより、光ファイバ2の一端が、固定部材80に固定される。弾性部材83には、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等が用いられる。
光ファイバ2には、被覆86が設けられている。被覆86は、光ファイバ2のフェルール3と固定部材80との間の部分を覆う。換言すれば、被覆86は、光ファイバ2のうちのフェルール3及び固定部材80に覆われていない部分を覆う。これにより、被覆86は、光ファイバ2のフェルール3及び固定部材80から露出した部分を保護する。被覆86には、例えば、樹脂材料が用いられる。
光学素子と接続される光ファイバ2の端面2aは、例えば、土台部81の端面及び蓋部82の端面と略面一である。光ファイバ2の端面2aは、例えば、土台部81の端面及び蓋部82の端面より突出していてもよい。
光ファイバ2と光学素子とをつき合わせて光を入出射させる場合、または光ファイバ2の端面2aにレンズなどを介して光を集光する場合、コア径の小さい光ファイバ2と径の小さいレーザ光とを精度よく位置合わせしなければならない。このため、例えば、10μmのレーザ光の調芯に比べて求められる調芯精度は厳しくなる。
図27(a)〜図27(e)は、本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルの解析結果の一例を表す説明図である。
図27(a)に表したように、解析では、光が集光された中心部とコアの中心部の軸ずれの大きさ(Axial misalignment)と、光の集光地点の軸方向の位置(Defocus)と、光ファイバ2のモードフィールド径(MFD)と、を変化させた時の、光の損失を求めている。
図27(b)〜図27(e)は、解析結果の一例を表すグラフ図である。
図27(b)〜図27(e)に表したように、軸ずれの大きさが大きくなる程、光の損失は増加する。一方、デフォーカス量を大きくすると、軸ずれにともなう光の損失を減少させることができる。そして、軸ずれにともなう光の損失は、光ファイバ2のモードフィールド径が小さくなる程、増加する傾向にある。
このように、光ファイバ2のコア径が小さくなる程、光学素子との高い調芯精度が要求される。これに対して、本実施形態に係る光レセプタクルでは、固定部材80を設けることにより、コア径の小さい光ファイバ2の一部をフェルール3から突出させた場合にも、光ファイバ2の位置を高い精度で管理することができる。例えば、光学素子との位置合わせを短時間で精度良く行うことができる。例えば、高い精度で調芯状態を維持することができる。
プラグフェルールと光学的接続される一端面(端面3b)と反対側の他端面(端面3a)において、フェルール3の外径の中心を基準とした時のコア8の中心の偏芯量EAは、7μm以下である。より好ましくは、偏芯量EAは、5.6μm以下である。
半導体レーザ素子等の光学素子から照射された光は、光学素子の中心とコア8の中心とが一致した時に、最も効率良くコア8内に入射する。調芯作業中において、初期位置(光レセプタクルと光学素子とを機械的に設置しただけの状態)の段階で、光学素子から照射された光が僅かでもコア8に入射していれば、入射した光の変動のみをモニタすることで、容易に光学素子の中心をコア8の中心と合わせることができる。
光学素子から照射される光を1mWとした時、光学素子が照射していない状態で光レセプタクルのコア8に入射する光を測定した場合、例えば、1μW以下でばらついた状態の入射光量が測定される。これは、日光や照明光などの測定環境中の光が入射するためであると考えられる。1mWを基準として1μWを損失に置き換えると、−30dBになる。
図27で行ったレーザと光ファイバ2との位置ずれの損失結果から、−30dBを近似的に計算すると、図27(b)において5.6μmとなる。光学素子の出力が高かった場合を考慮して7μm以下でコア8の偏芯を管理する。
これにより、半導体レーザ素子等の光学素子との調芯作業を行う際に、光レセプタクルと光学素子とを初期位置に設置するだけで、光学素子から照射された光の少なくとも一部をコア8に入射させることができ、調芯作業をし易くすることができる。そして、偏芯量EAを5.6μm以下とすることにより、調芯作業をよりし易くすることができる。なお、このように偏芯量EAを設定する構成は、図1〜図3などに表したように、コア8が、端面3a及び端面3bにおいてクラッド7から露出している構成において、特に有効である。
図28は、本発明の第七の実施形態に係る光レセプタクルの変形例を例示する模式的断面図である。
図28に表したように、光学素子と接続される光ファイバ2の端面2a、土台部81の端面、及び蓋部82の端面は、斜めに研磨されていてもよい。
(第八の実施形態)
図29(a)及び図29(b)は、本発明の第八の実施形態に係る光トランシーバを例示する模式図である。
図29(a)に表したように、本実施形態に係る光トランシーバ200は、光レセプタクル1と、光学素子110と、制御基板120と、を有する。
制御基板120上には、回路等が形成されている。制御基板120は、光学素子110と電気的に接続されている。制御基板120は、光学素子110の動作を制御する。
光学素子110は、例えば、受光素子または発光素子が用いられる。この例では、光学素子110は、発光部である。光学素子110は、レーザダイオード111とレンズ112とを有する。レーザダイオード111は、制御基板120に制御され、光を光レセプタクル1のファイバスタブ4へ出射する。レンズ112は、出射された光の光路上において、光レセプタクル1とレーザダイオード111との間に位置する。
なお、光学素子110は、図29(b)に表したように、素子113を有していてもよい。この素子113は、レーザダイオードと、コア径の小さい光導波路と、を有する。導波路のコア内を伝搬する光は、レンズ112を介して光レセプタクル1に入射する。光導波路は、例えば、シリコンフォトニクスによって形成される。また、光導波路には、石英導波路を用いてもよい。なお、実施形態においては、レンズ112を設けずに、レーザダイオードや光導波路から出射される光を直接、光レセプタクル1に入射させてもよい。
また、光レセプタクル1には、プラグフェルール50が挿入されている。プラグフェルール50は、スリーブ6によって保持されている。光ファイバ2は、端面3bにおいて、プラグフェルール50と光学的に接続されている。これにより、光学素子110とプラグフェルール50とが光レセプタクルを介して光学的に接続され、光通信が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、ファイバスタブ4などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや光ファイバ2やフェルール3の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 光レセプタクル、 2 光ファイバ、 2a 光ファイバの端面、 3 フェルール、 3a 光学素子と光学接続される端面、 3b プラグフェルールと光学接続される端面、 3c 貫通孔、 4 ファイバスタブ、 5 保持具、 5a ブッシュ、 5b ハウジング、 6 スリーブ、 7a 第一部分クラッド、 7b 第二部分クラッド、 7c 第三部分クラッド、 8a 第一部分コア、 8b 第二部分コア、 8c 第三部分コア、 9、14、19 弾性部材、 21 第1の部分、 21a 内側部、 21b 突出部、 22 第2の部分、 23 第3の部分、29 光ファイバ、 31 光学素子の一部分、 39 フェルール、 39a 光学素子と光学接続される端面、 39b プラグフェルールと光学接続される端面、 49 ファイバスタブ、 50 プラグフェルール、 70 透光性部材、 72 アイソレータ、 74 第1の偏光子、 75 第2の偏光子、 76 ファラデー回転子、 80 固定部材、 81 土台部、 82 蓋部、 83 弾性部材、 86 被覆、 110 光学素子、 111 レーザダイオード、 112 レンズ、 113 素子、 120 制御基板、 229 第二部分、 239 第三部分、 D1 第一部分のコア径、 D2 第二部分のコア径、 D3 第二部分のコア径、 D4 第一部分のファイバ外径、 D5 第二部分のファイバ外径、 D6 第三部分のファイバ外径、 D7 ビームウェスト径、 C1 ファイバスタブ4の中心軸、 L1 弾性部材の長さ、 L2 突出部の長さ、 S1 部分、 α 広がり角、 α’ 第二部分の境界とビームが織り成す角度

Claims (35)

  1. 光を導通するためのコアとクラッドを有する光ファイバ、前記光ファイバが固定される貫通孔を有するフェルール、前記光ファイバを前記貫通孔に固定する第1弾性部材、を含むファイバスタブと、
    前記ファイバスタブを保持する保持具と、
    前記ファイバスタブを一端で保持し、他端でプラグフェルールを保持可能とするスリーブと、
    を備え、
    前記ファイバスタブは、前記フェルールのプラグフェルールと光学的接続する側の一端面と、前記一端面とは反対側の他端面を有し、
    前記光ファイバは、前記他端面側の第1の部分と、前記一端面側の第3の部分と、前記
    第1の部分と前記第3の部分との間に第2の部分を有し、
    前記第1の部分におけるコア径は、前記第3の部分におけるコア径より小さく、
    前記第2の部分におけるコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって大きくなり、
    前記第1弾性部材は、前記光ファイバと前記貫通孔の内壁との間に設けられ、
    前記保持具は、前記ファイバスタブの前記他端面側を保持し、
    前記スリーブは、前記ファイバスタブの前記一端面側を保持することを特徴とする光レセプタクル。
  2. 前記第1の部分のコアの屈折率、前記第2の部分のコアの屈折率、および前記第3の部分におけるコアの屈折率は、互いに等しく、
    前記第1の部分のクラッドの屈折率は、前記第3の部分のクラッドの屈折率より小さく、
    前記第2の部分のクラッドの屈折率は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって大きくなることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 前記第1の部分のクラッドの屈折率、前記第2の部分のクラッドの屈折率、および前記第3の部分におけるクラッドの屈折率は、互いに等しく、
    前記第1の部分のコアの屈折率は、前記第3の部分のコアの屈折率より大きく、
    前記第2の部分のコアの屈折率は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって小さくなることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  4. 前記第2の部分のコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって線形に大きくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  5. 前記第2の部分のコア径は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって非線形に大きくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  6. 前記第2の部分のコアは、前記第1の部分側から前記第3の部分側にかけて、前記第2の部分のコア径が大きくなっている領域の一部に段差を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  7. 前記第1の部分におけるコア径が、0.5μm以上、8μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  8. 前記第1の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第3の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  9. 前記第1の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  10. 前記第3の部分におけるコア径が、8μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  11. 前記第3の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差は、前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率との差より小さいことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  12. 前記第2の部分におけるコアの屈折率とクラッドの屈折率の差は、前記第1の部分側から前記第3の部分側に向かって小さくなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  13. 前記第1の部分における前記光ファイバの外径は、前記第3の部分における前記光ファイバの外径と等しいことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  14. 前記第2の部分における前記光ファイバの外径は、前記第1の部分における前記光ファイバの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  15. 前記第2の部分における前記光ファイバの外径は、前記第3の部分における前記光ファイバの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  16. 前記第2の部分の軸方向中央部は、前記フェルールと前記保持具とが接する領域とは重ならないように配設されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  17. 前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分は、全域に渡って前記貫通孔内に配設されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  18. 前記フェルールに固定された透光性部材を、さらに備え、
    前記貫通孔は、小径部と、前記他端面側に設けられ前記小径部よりも大きい径を有する大径部と、を有し、
    前記光ファイバの全体は、前記小径部に配設され、
    前記透光性部材の少なくとも一部は、前記大径部に配設され、
    前記第1弾性部材は、前記光ファイバと前記透光性部材との間に設けられたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  19. 前記第1の部分は、前記フェルールから突出した部分を有し、
    前記第2の部分及び前記第3の部分は、全域に亘って前記貫通孔内に配設されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  20. 前記フェルールの前記貫通孔は、軸方向に対して直交する直交方向における幅が前記光ファイバの前記直交方向の幅に対応する第1領域と、前記第1領域よりも前記他端面側に配置され、前記他端面に向かって前記直交方向の幅が広がる第2領域と、を有し、
    前記第2の部分の軸方向中央部は、前記第1領域と重なるように配設されていることを特徴とする請求項19記載の光レセプタクル。
  21. 前記フェルールの前記貫通孔は、軸方向に対して直交する直交方向における幅が前記光ファイバの前記直交方向の幅に対応する第1領域と、前記第1領域よりも前記他端面側に配置され、前記他端面に向かって前記直交方向の幅が広がる第2領域と、を有し、
    前記第2の部分は、前記第1領域と重なるように配設されていることを特徴とする請求項19記載の光レセプタクル。
  22. 前記第1の部分の前記フェルールから突出した部分の端面側に設けられ、前記光ファイバを固定する固定部材を、さらに備え、
    前記固定部材は、前記フェルールとは離隔して配設されていることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  23. 前記保持具は、前記フェルールの外側面のうち、前記第1領域よりも前記他端面側の部分を保持することを特徴とする請求項20又は21に記載の光レセプタクル。
  24. 前記保持具は、前記他端面よりも突出しないことを特徴とする請求項19〜23のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  25. 前記保持具は、前記フェルールの外側面のうち、前記第1領域と対向する部分のみを保持することを特徴とする請求項20又は21に記載の光レセプタクル。
  26. 前記光ファイバの前記フェルールの外方に延在した部分を被覆する保護部材と、
    前記保護部材を覆うチューブと、
    をさらに備え、
    前記保護部材と前記チューブとの間には、空間が設けられていることを特徴とする請求項19〜25のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  27. 前記光ファイバの前記フェルールの外方に延在した部分において前記第1弾性部材を覆う第2弾性部材をさらに備え、
    前記第2弾性部材の硬度は、前記第1弾性部材の硬度よりも低いことを特徴とする請求項19〜26のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  28. 前記ファイバスタブのプラグフェルールと光学的接続する側とは反対側の端面において、前記フェルールの端面の一部と前記光ファイバの端面が、前記ファイバスタブの中心軸に対して垂直となる面から所定の角度をもつことを特徴とする請求項1〜27のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  29. 前記第1の部分、前記第2の部分、および前記第3の部分は、一体でできていることを特徴とする請求項1〜28のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  30. 前記ファイバスタブの中心軸に沿った前記第1の部分の長さは、5μm以上であることを特徴とする請求項1〜29のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  31. 前記ファイバスタブの中心軸に沿った前記第3の部分の長さは、5μm以上であることを特徴とする請求項1〜30のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  32. 前記光ファイバは、最も小さい外径の最細部を前記第2の部分に有し、
    前記貫通孔の内径の変化は、前記光ファイバの外径の変化よりも小さく、
    前記第1弾性部材の厚さは、前記最細部において最も大きく、前記第1の部分から前記最細部に向かって徐々に大きくなるとともに、前記第3の部分から前記最細部に向かって徐々に大きくなり、
    前記第2の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記光ファイバの軸方向の長さは、前記第1の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記軸方向の長さ、及び前記第3の部分と前記内壁との間に設けられた前記第1弾性部材の前記軸方向の長さの少なくとも一方よりも短いことを特徴とする請求項1〜31のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  33. 前記他端面において、前記フェルールの外径の中心を基準とした時の前記コアの中心の偏芯量は、7μm以下であることを特徴とする請求項1〜32のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  34. 前記第1の部分の前記クラッドと、前記第3の部分の前記クラッドと、の間の前記光ファイバの軸方向と直交する方向の変位量は、4μm以下であることを特徴とする請求項1〜33のいずれか1つに記載の光レセプタクル。
  35. 請求項1〜34のいずれか1つに記載の光レセプタクルを備えたことを特徴とする光トランシーバ。
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