JP2018135785A - エンジン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クランク信号が異常の場合、割り込み処理を実行するソフトウェアの優先度を変更することなく、アングルカウンタがカウントするカウント時間を速やかに設定する。【解決手段】本開示の一態様は、レジスタ42と、アングルカウンタ44と、DMA60と、を備えている。レジスタには、クランクシャフトの所定の回転角度量に対応するカウント時間が設定される。アングルカウンタは、所定の回転角度量に対応するカウント数をレジスタに設定されたカウント時間でカウントする。DMAは、クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、レジスタにカウント時間を設定する。【選択図】図1
Description
本開示は、エンジンのクランクシャフトの回転に伴って発生するクランク信号の異常時に、エンジン制御を実行するエンジン制御装置に関する。
エンジンのクランクシャフトの回転に伴って発生するクランク信号が表すクランクシャフトの回転角度位置に基づいて、エンジンを制御する技術が知られている。
このような技術では、エンジン回転数の変動に伴って変化するクランク信号の時間間隔に対応するため、クランク信号の時間間隔を計測してカウント時間をハードウェア処理でレジスタに設定し、レジスタに設定されたカウント時間の間、アングルカウンタでカウントすることが考えられる。エンジン回転数の変動を反映したアングルカウンタのカウント数に基づいて、エンジン制御が実行される。
このような技術では、エンジン回転数の変動に伴って変化するクランク信号の時間間隔に対応するため、クランク信号の時間間隔を計測してカウント時間をハードウェア処理でレジスタに設定し、レジスタに設定されたカウント時間の間、アングルカウンタでカウントすることが考えられる。エンジン回転数の変動を反映したアングルカウンタのカウント数に基づいて、エンジン制御が実行される。
ここで、クランクセンサの故障等により正常なクランク信号を取得できない場合、特許文献1に記載されているように、クランク信号に代わってカム信号に基づいてエンジン制御を実行することが知られている。
クランク信号が異常の場合にカム信号を使用する場合、クランク信号と同様にエンジン回転数の変動に対応するため、カム信号の時間間隔の間に設定されたタイミング、例えばクランク信号の角度間隔に対応するタイミングで割り込みを発生させ、カウント時間をソフトウェアによりレジスタに設定することが考えられる。
しかし、割り込みよりソフトウェアを起動してレジスタにカウント時間を設定する場合、他の割り込みとの競合により割り込み遅れが発生することがある。さらに、割り込みが発生してからソフトウェアによりレジスタにカウント時間を設定するまでに、時間遅れが発生することがある。
割り込み遅れを解消するためには、レジスタにカウント時間を設定するソフトウェアの割り込みの優先度を上げることが考えられる。しかし、割り込みの優先度を上げると、他のソフトウェアに対する割り込みの実行が遅れるという問題が発生する。
本開示は、クランク信号が異常の場合、割り込み処理を実行するソフトウェアの優先度を変更することなく、アングルカウンタがカウントするカウント時間を速やかに設定する技術を提供する。
本開示の一態様は、レジスタ(42)と、アングルカウンタ(44)と、DMA(60、S440)と、を備えている。
レジスタには、クランクシャフトの所定の回転角度量に対応するカウント時間が設定される。アングルカウンタは、所定の回転角度量に対応するカウント数をレジスタに設定されたカウント時間でカウントする。DMAは、クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、レジスタにカウント時間を設定する。
レジスタには、クランクシャフトの所定の回転角度量に対応するカウント時間が設定される。アングルカウンタは、所定の回転角度量に対応するカウント数をレジスタに設定されたカウント時間でカウントする。DMAは、クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、レジスタにカウント時間を設定する。
この構成によれば、クランク信号が異常の場合、アングルカウンタがカウントするカウント時間が設定されるレジスタに、ソフトウェアではなくDMAがカウント時間を設定するので、レジスタにカウント時間を設定するために要する処理時間を短縮することができる。
さらに、クランク信号が異常の場合、ソフトウェアではなくDMAがレジスタにカウント時間を設定するので、割り込みによりソフトウェアが速やかにレジスタにカウント時間を設定するために、割り込み処理を実行するソフトウェアの優先度を変更する必要がない。
尚、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
以下、本開示の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.構成]
図1に示すECU10は、少なくとも一つのマイコン20を備えている。マイコン20は、CPU22と、ROM24と、RAM26と、タイマ30と、DMA60と、割り込み部70とを備えている。ECUはElectronic Control Unitの略であり、マイコンはマイクロコンピュータの略である。
[1.構成]
図1に示すECU10は、少なくとも一つのマイコン20を備えている。マイコン20は、CPU22と、ROM24と、RAM26と、タイマ30と、DMA60と、割り込み部70とを備えている。ECUはElectronic Control Unitの略であり、マイコンはマイクロコンピュータの略である。
ECU10は、クランクセンサ2からクランク信号を入力し、カムセンサ4からカム信号を入力する。
クランクセンサ2は、クランクシャフトとともに回転するクランクロータ6の外周に一定の角度間隔で設置された歯を検出し、クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号を出力する。本実施形態では、10°CA間隔でクランクロータ6の外周に歯が設置されている。また、クランクロータ6には、歯が連続して欠落した欠歯部が存在する。
クランクセンサ2は、クランクシャフトとともに回転するクランクロータ6の外周に一定の角度間隔で設置された歯を検出し、クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号を出力する。本実施形態では、10°CA間隔でクランクロータ6の外周に歯が設置されている。また、クランクロータ6には、歯が連続して欠落した欠歯部が存在する。
したがって、クランク信号は、クランクシャフトが一定の角度回転する毎に発生するパルスを有するパルス列と、パルスが発生しておらずパルスとパルスとの角度間隔がパルス列よりも大きい欠歯部とを有している。欠歯部は、クランクシャフトの回転方向の基準位置を示している。
カムセンサ4は、カムシャフトとともに回転するカムロータ8の外周に設置された歯を検出し、カムシャフトの所定の回転位置でカム信号を出力する。カム信号は、各気筒に対応する角度位置で、180°CA毎に立ち下がりと立ち上がりとを繰り返す。
タイマ30は、エッジ間隔計測部32と、アングルクロック生成部34と、レジスタ部40とを備えている。
エッジ間隔計測部32は、クランク信号の例えば立ち下がりのエッジ時間間隔、ならびにカム信号の立ち下がりから立ち上がりまでのエッジ時間間隔と、カム信号の立ち上がりから立ち下がりまでのエッジ時間間隔とを計測する。
エッジ間隔計測部32は、クランク信号の例えば立ち下がりのエッジ時間間隔、ならびにカム信号の立ち下がりから立ち上がりまでのエッジ時間間隔と、カム信号の立ち上がりから立ち下がりまでのエッジ時間間隔とを計測する。
アングルクロック生成部34は、後述するアングルカウンタ44がカウントするアングルクロックを生成する。アングルクロック生成部34は、後述する動作速度レジスタ42に設定されるカウント時間に基づいてアングルクロックの周期を決定し、決定した周期のアングルクロックを生成する。アングルクロックの周期が決定されることにより、アングルカウンタ44がアングルクロックをカウントする動作速度が決定される。
クランク信号が正常の場合、エッジ間隔レジスタ48に設定されるクランク信号の時間間隔がカウント時間として動作速度レジスタ42設定される。アングルクロック生成部34は、例えばクランク信号の角度間隔である10°CAに対応するカウント数でクランク信号の時間間隔を除算した周期をアングルクロックの周期とする。
クランク信号が異常でありカム信号が正常の場合、エッジ間隔レジスタ50に設定されるカム信号の時間間隔がカウント時間として動作速度レジスタ42設定される。アングルクロック生成部34は、例えばカム信号の角度間隔である180°CAに対応するカウント数でカム信号の時間間隔を除算した周期をアングルクロックの周期とする。
本実施形態では、カム信号の角度間隔はクランク信号の角度間隔の18倍であるから、カム信号の角度間隔に対応するカウント数は、クランク信号の角度間隔に対応するカウント数の18倍になる。
エンジン回転数が低下しクランク信号およびカム信号の時間間隔が長くなると、アングルクロックの周期は長くなる。
レジスタ部40は、動作速度レジスタ42と、アングルカウンタ44と、基準信号レジスタ46と、エッジ間隔レジスタ48、50とを備えている。
レジスタ部40は、動作速度レジスタ42と、アングルカウンタ44と、基準信号レジスタ46と、エッジ間隔レジスタ48、50とを備えている。
動作速度レジスタ42には、アングルクロック生成部34が生成するアングルクロックの周期を決定するカウント時間が設定される。
クランク信号が正常の場合には、クランクシャフトの所定の回転角度量として、クランク信号の角度間隔に対応するカウント時間が動作速度レジスタ42に設定される。クランク信号が異常であり、カム信号が正常の場合には、クランクシャフトの所定の回転角度量として、カム信号の角度間隔に対応するカウント時間が動作速度レジスタ42に設定される。
クランク信号が正常の場合には、クランクシャフトの所定の回転角度量として、クランク信号の角度間隔に対応するカウント時間が動作速度レジスタ42に設定される。クランク信号が異常であり、カム信号が正常の場合には、クランクシャフトの所定の回転角度量として、カム信号の角度間隔に対応するカウント時間が動作速度レジスタ42に設定される。
アングルカウンタ44は、アングルクロック生成部34で生成されるアングルクロックのクロック毎にカウントアップするカウンタである。アングルクロックの周期はクランク信号の時間間隔よりも短いので、アングルクロックのクロック毎にカウントアップするアングルカウンタ44のカウント数に基づいて、クランク信号の角度間隔よりも高い分解能でエンジン制御を行うことができる。
基準信号レジスタ46には、アングルクロック生成部34が基準信号としてクランク信号またはカム信号のいずれを使用してアングルクロックを生成するかが設定される。
エッジ間隔レジスタ48には、エッジ間隔計測部32が計測するクランク信号のエッジ間隔が設定される。エッジ間隔レジスタ50には、エッジ間隔計測部32が計測するカム信号のエッジ間隔が設定される。
エッジ間隔レジスタ48には、エッジ間隔計測部32が計測するクランク信号のエッジ間隔が設定される。エッジ間隔レジスタ50には、エッジ間隔計測部32が計測するカム信号のエッジ間隔が設定される。
DMA60は、転送部62とレジスタ部64とを備えている。転送部62は、DMA60が起動されると、レジスタ部64の次回動作速度レジスタ66に設定されているカウント時間を、タイマ30の動作速度レジスタ42に転送する。次回動作速度レジスタ66の値はCPU22により設定される。
割り込み部70は、割り込み生成部72とレジスタ部74とを備えている。割り込み生成部72は、クランク信号が異常の場合、クランク信号の各信号のエッジに対応するタイミングでDMA60を起動する割り込みを生成する。
割り込み生成部72が割り込みを生成するタイミングは、CPU22がレジスタ部74のタイミングレジスタ76に設定するタイミングにより決定される。タイミングレジスタ76が初期値の場合、割り込み生成部72は割り込みを生成しない。
[2.処理]
ECU10が実行するエンジン制御について、図2〜図8のフローチャートに基づいて説明する。
ECU10が実行するエンジン制御について、図2〜図8のフローチャートに基づいて説明する。
(1)診断処理
図2に示す診断処理は、ECU10のマイコン20により所定時間間隔で常時実行される。
図2に示す診断処理は、ECU10のマイコン20により所定時間間隔で常時実行される。
S400においてCPU22は、クランク信号が正常であるか異常であるかを診断する。CPU22は、以下の(a)、(b)の少なくともいずれか一つの状態が発生する場合、クランク信号は異常であると診断し、(a)、(b)のいずれの状態も発生しない場合、クランク信号は正常であると診断する。
(a)クランク信号のレベルが所定範囲から外れている。
(b)クランク信号のレベルが所定時間変化しない。
S402においてCPU22は、カム信号が正常であるか異常であるかを診断する。CPU22は、以下の(c)、(d)の少なくともいずれか一つの状態が発生する場合、カム信号は異常であると診断し、(c)、(d)のいずれの状態も発生しない場合、カム信号は正常であると診断する。
(b)クランク信号のレベルが所定時間変化しない。
S402においてCPU22は、カム信号が正常であるか異常であるかを診断する。CPU22は、以下の(c)、(d)の少なくともいずれか一つの状態が発生する場合、カム信号は異常であると診断し、(c)、(d)のいずれの状態も発生しない場合、カム信号は正常であると診断する。
(c)カム信号のレベルが所定範囲から外れている。
(d)カム信号のレベルが所定時間変化しない。
S404の判定がYesであり、クランク信号が正常の場合、S406においてCPU22は、アングルクロック生成部34がアングルクロックを生成する基準となる基準信号としてクランク信号を基準信号レジスタ46に設定する。S408においてCPU22は、アングルカウンタ44がエッジ入力間にカウントアップする角度(°CA)をクランク信号間隔角度に設定する。
(d)カム信号のレベルが所定時間変化しない。
S404の判定がYesであり、クランク信号が正常の場合、S406においてCPU22は、アングルクロック生成部34がアングルクロックを生成する基準となる基準信号としてクランク信号を基準信号レジスタ46に設定する。S408においてCPU22は、アングルカウンタ44がエッジ入力間にカウントアップする角度(°CA)をクランク信号間隔角度に設定する。
S404の判定がNoであり、クランク信号が異常の場合、S410においてCPU22は、カム信号が正常であるか否かを判定する。
S410の判定がYesであり、カム信号が正常の場合、S412においてCPU22は、アングルクロック生成部34がアングルクロックを生成する基準となる基準信号としてカム信号を基準信号レジスタ46に設定する。S414においてCPU22は、アングルカウンタ44がエッジ入力間にカウントアップする角度(°CA)をカム信号間隔角度に設定する。
S410の判定がYesであり、カム信号が正常の場合、S412においてCPU22は、アングルクロック生成部34がアングルクロックを生成する基準となる基準信号としてカム信号を基準信号レジスタ46に設定する。S414においてCPU22は、アングルカウンタ44がエッジ入力間にカウントアップする角度(°CA)をカム信号間隔角度に設定する。
(2)カウント時間設定処理1
図3のカウント時間設定処理1は、エッジとしてクランク信号の立ち下がり毎に、レジスタ部40により実行される。
図3のカウント時間設定処理1は、エッジとしてクランク信号の立ち下がり毎に、レジスタ部40により実行される。
S420においてレジスタ部40は、前回のクランク信号のエッジから今回のクランク信号のエッジまでの間でエッジ間隔計測部32が計測したクランク信号の角度間隔に対応する時間間隔をエッジ間隔レジスタ48に設定する。S422の判定がNoであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてクランク信号が設定されていない場合、本処理は終了する。
S422の判定がYesであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてクランク信号が設定されている場合、S424においてレジスタ部40は、S420でエッジ間隔レジスタ48に設定したクランク信号の時間間隔をカウント時間として動作速度レジスタ42に設定する。
(3)カウント時間設定処理2
図4のカウント時間設定処理2は、エッジとしてカム信号の立ち下がりと立ち上がりと毎に、レジスタ部40により実行される。
図4のカウント時間設定処理2は、エッジとしてカム信号の立ち下がりと立ち上がりと毎に、レジスタ部40により実行される。
S430においてレジスタ部40は、前回のカム信号のエッジから今回のカム信号のエッジまでの間でエッジ間隔計測部32が計測したカム信号の角度間隔に対応する時間間隔をエッジ間隔レジスタ50に設定する。S432の判定がNoであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてカム信号が設定されていない場合、本処理は終了する。
S432の判定がYesであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてカム信号が設定されている場合、S434においてレジスタ部40は、S430でエッジ間隔レジスタ50に設定したカム信号の時間間隔をカウント時間として動作速度レジスタ42に設定する。
(4)カウント時間設定処理3
図5のカウント時間設定処理3は、割り込み部70のタイミングレジスタ76に設定されたタイミングとアングルカウンタ44のカウント数とが一致すると、割り込み生成部72が生成する割り込みによりDMA60が実行する。
図5のカウント時間設定処理3は、割り込み部70のタイミングレジスタ76に設定されたタイミングとアングルカウンタ44のカウント数とが一致すると、割り込み生成部72が生成する割り込みによりDMA60が実行する。
S440においてDMA60の転送部62は、レジスタ部64の次回動作速度レジスタ66に設定されたカウント時間をタイマ30の動作速度レジスタ42に転送する。
(5)カムエッジ処理
図6のカムエッジ処理は、カム信号の立ち下がりと立ち上がり毎に、CPU22により実行される。
(5)カムエッジ処理
図6のカムエッジ処理は、カム信号の立ち下がりと立ち上がり毎に、CPU22により実行される。
S450においてCPU22は、基準信号レジスタ46に基準信号としてカム信号が設定されているか否かを判定する。S450の判定がNoであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてカム信号が設定されていない場合、本処理は終了する。
S450の判定がYesであり、基準信号レジスタ46に基準信号としてカム信号が設定されている場合、S452においてCPU22は、エッジ間隔レジスタ50に設定されているカム信号の時間間隔を基準時間として設定する。
S454においてCPU22は、クランク信号が異常の場合にカム信号の角度間隔の間で割り込み生成部72が生成する割り込み回数をクリアして0にする。S456においてCPU22は、次回の割り込みでDMA60の転送部62がタイマ30の動作速度レジスタ42に設定するカウント時間を次回動作速度レジスタ66に設定する。次回動作速度の設定については、図7に基づいて後述する。
S458においてCPU22は、次式(1)で算出する次回の割り込みタイミングをタイミングレジスタ76に設定する。
次回の割り込みタイミング
=今回のカムエッジタイミング+カム信号とクランク信号とのずれ角度 ・・・(1)
カム信号のエッジとクランク信号のエッジとのタイミングがずれている場合、カム信号のエッジのタイミングの次に発生すると推定されるクランク信号のエッジのタイミングを式(1)によりタイミングレジスタ76に設定する。
次回の割り込みタイミング
=今回のカムエッジタイミング+カム信号とクランク信号とのずれ角度 ・・・(1)
カム信号のエッジとクランク信号のエッジとのタイミングがずれている場合、カム信号のエッジのタイミングの次に発生すると推定されるクランク信号のエッジのタイミングを式(1)によりタイミングレジスタ76に設定する。
具体的には、CPU22は、今回のカムエッジタイミングのときのアングルカウンタ44のカウント数に、カム信号とクランク信号とのずれ角度に対応するアングルカウンタ44のカウント数を加算して、次回の割り込みタイミングを算出する。タイミングレジスタ76の値とアングルカウンタ44のカウント数とが一致すると、割り込みが発生する。
(6)次回カウント時間設定処理
図7の次回カウント時間設定処理は、図6のS456と後述する図8のS472とにおいて実行される。
図7の次回カウント時間設定処理は、図6のS456と後述する図8のS472とにおいて実行される。
S460においてCPU22は、割り込み回数に応じた係数を、図9のテーブル200から取得する。カム信号のエッジタイミングで実行される図6のS456における次回カウント時間設定処理の場合、割り込み回数は0にクリアされているので、CPU22は係数として1を取得する。図8のS472で次回カウント時間設定処理が実行される場合、割り込み回数は順次更新されている。
図9に示すテーブルに設定されている割り込み回数に応じた係数は、カム信号の角度間隔の間におけるエンジン回転数の変動に基づいて設定されている。図9のテーブルの係数は、予め実験等により計測されたエンジン回転数の変動に基づいて固定値に設定されてもよいし、実際のエンジンの運転中に学習したエンジン回転数の変動に基づいて可変に設定されてもよい。
S462においてCPU22は、次式(2)で算出する次回カウント時間を次回動作速度レジスタ66に設定する。式(2)の基準時間は、図6のS452で設定された時間である。
次回カウント時間=基準時間×係数 ・・・(2)
(7)割り込み処理
図8の割り込み処理は、割り込み部70のタイミングレジスタ76に設定されたタイミングとアングルカウンタ44のカウント数とが一致すると、割り込み生成部72が生成する割り込みにより、CPU22が実行する。
(7)割り込み処理
図8の割り込み処理は、割り込み部70のタイミングレジスタ76に設定されたタイミングとアングルカウンタ44のカウント数とが一致すると、割り込み生成部72が生成する割り込みにより、CPU22が実行する。
S470においてCPU22は、割り込み回数を+1加算する。S472においてCPU22は、前述した図7の次回カウント時間設定処理を実行する。このように、割り込み回数に応じて次回カウント時間を設定することにより、図10に示すように、割り込み生成部72が生成する割り込み毎に、アングルカウンタ44がカウントするアングルクロックの周期が設定される。
S474においてCPU22は、割り込み回数がカム信号の角度間隔の間でクランク信号が発生する回数である18回より小さいか否かを判定する。S474の判定がNoであり、割り込み回数がカム信号の角度間隔の間でクランク信号が発生する回数以上の場合、CPU22は、次回の割り込みタイミングを設定するS476を実行せず処理をS478に移行する。
割り込み回数が18回の場合、次回の割り込みタイミングを設定するS476を実行しないのは、設定した次回の割り込みタイミングが発生する前に発生するカム信号のエッジタイミングで、図4のカウント時間設定処理2がレジスタ部40により実行されるからである。
S474の判定がYesであり、割り込み回数がカム信号の角度間隔の間でクランク信号が発生する回数より小さい場合、S476においてCPU22は、次式(3)で算出する次回の割り込みタイミングをタイミングレジスタ76に設定する。
次回の割り込みタイミング
=今回の割り込みタイミング+クランク信号の角度間隔 ・・・(3)
式(3)においてCPU22は、今回の割り込みタイミングのときのアングルカウンタ44の値に、クランク信号の角度間隔である10°CAに対応するアングルカウンタ44のカウント数を加算して、次回の割り込みタイミングを算出する。
=今回の割り込みタイミング+クランク信号の角度間隔 ・・・(3)
式(3)においてCPU22は、今回の割り込みタイミングのときのアングルカウンタ44の値に、クランク信号の角度間隔である10°CAに対応するアングルカウンタ44のカウント数を加算して、次回の割り込みタイミングを算出する。
S478においてCPU22は、クランク信号のエッジのタイミングであることを、クランク信号のエッジのタイミングで実行されるアプリケーションに通知する。
[3.効果]
以上説明した本実施形態によると、以下の効果を得ることができる。
[3.効果]
以上説明した本実施形態によると、以下の効果を得ることができる。
(1)クランク信号が異常の場合、クランク信号のエッジに対応するタイミングで生成される割り込みにより、アングルカウンタ44が次回のクランク角度の間隔でカウントすると推定されるカウント時間をDMA60が動作速度レジスタ42に設定する。
これにより、割り込み処理を実行する他のソフトウェアと競合することなく、動作速度レジスタ42にカウント時間を設定するために要する処理時間を極力短縮し、動作速度レジスタ42にカウント時間を速やかに設定することができる。また、割り込みにおいて他のソフトウェアと競合しないので、処理時間を短縮するために、割り込み処理を実行するソフトウェアの割り込みの優先度を変更する必要がない。
(2)ECU10は、クランク信号が異常の場合、クランク信号のエッジに対応すると推定されるタイミング毎に割り込みを発生させ、割り込み回数に応じてエンジン回転数の変動に基づいて設定された係数をカム信号の時間間隔に乗算してカウント時間を設定する。これにより、クランク信号が異常の場合でも、エンジン回転数の変動に応じてアングルカウンタ44がカウントすることができる。
以上説明した本実施形態において、ECU10がエンジン制御装置に対応し、CPU22が制御部に対応し、レジスタ部40がレジスタ設定部に対応し、動作速度レジスタ42がレジスタに対応し、アングルカウンタ44がアングルカウンタに対応し、DMA60がDMAに対応し、割り込み部70が起動部に対応する。
また、S420〜S424の処理がレジスタ設定部の処理に対応し、S440がDMAの処理に対応し、S450〜S456、S460、S462、S470、S472が制御部の処理に対応する。
[4.他の実施形態]
(1)上記実施形態では、クランク信号が異常の場合、クランク信号のエッジに対応すると推定されるタイミング毎に割り込みを発生させ、カム信号の時間間隔に割り込み回数に応じた係数を乗算してカウント時間を設定した。
(1)上記実施形態では、クランク信号が異常の場合、クランク信号のエッジに対応すると推定されるタイミング毎に割り込みを発生させ、カム信号の時間間隔に割り込み回数に応じた係数を乗算してカウント時間を設定した。
これに対し、カム信号の角度間隔に対するクランク信号の角度間隔の比に基づいてカム信号の時間間隔からクランク信号の角度間隔に対応する時間間隔を算出し、算出した時間間隔に割り込み回数に応じた係数を乗算してカウント時間として設定してもよい。
(2)クランク信号の角度間隔は、上記実施形態で設定した10°CAに限るものではなく、カム信号のエッジは180°CA毎に発生する必要はない。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4)上述したECU10の他、当該ECU10を構成要素とするエンジン制御システム、当該ECU10としてコンピュータを機能させるためのエンジン制御プログラム、このエンジン制御プログラムを記録した記録媒体、エンジン制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
10:ECU(エンジン制御装置)、22:CPU(制御部)、40:レジスタ部(レジスタ設定部)42:動作速度レジスタ(レジスタ)、44:アングルカウンタ、60:DMA、70:割り込み部(起動部)
Claims (5)
- クランクシャフトの所定の回転角度量に対応するカウント時間が設定されるレジスタ(42)と、
前記所定の回転角度量に対応するカウント数を前記レジスタに設定された前記カウント時間でカウントするアングルカウンタ(44)と、
前記クランクシャフトの回転に伴い所定の角度間隔で発生するクランク信号が異常の場合、前記レジスタに前記カウント時間を設定するDMA(60、S440)と、
を備えるエンジン制御装置(10)。 - 請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記クランク信号が正常の場合、前記所定の回転角度量として前記クランク信号の角度間隔に対応する前記カウント時間を前記レジスタに設定するレジスタ設定部(40、S420〜S424)をさらに備える、
エンジン制御装置。 - 請求項1または2に記載のエンジン制御装置において、
前記クランク信号が異常の場合、前記所定の回転角度量として、カムシャフトの所定の回転位置で発生するカム信号の角度間隔に基づいて前記カウント時間を設定し、設定した前記カウント時間を前記DMAに出力する制御部(22、S450〜S456、S460、S462、S470、S472)をさらに備える、
エンジン制御装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置において、
前記クランク信号が異常の場合、前記クランク信号の各信号に対応するタイミングで前記DMAを起動させる起動部(70)をさらに備える、
エンジン制御装置。 - 請求項3または請求項3を引用する請求項4に記載のエンジン制御装置において、
前記クランク信号が異常の場合、前記制御部(S470、S472)は、前記カム信号の前記角度間隔に対応する時間間隔に基づいて、前記クランク信号の各信号に対応するタイミング毎にエンジン回転数の変動に対応する前記カウント時間を推定し、推定した前記カウント時間を前記DMAに出力する、
エンジン制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030064A JP2018135785A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | エンジン制御装置 |
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Cited By (2)
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CN111176150A (zh) * | 2018-11-13 | 2020-05-19 | 奥特润株式会社 | 电子控制装置及微拍生成的紧急中断方法 |
JP2020112104A (ja) * | 2019-01-11 | 2020-07-27 | 株式会社デンソー | 内燃機関制御装置 |
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2017
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CN111176150A (zh) * | 2018-11-13 | 2020-05-19 | 奥特润株式会社 | 电子控制装置及微拍生成的紧急中断方法 |
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