JP6583118B2 - エンジン制御装置 - Google Patents
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Description
ある。
欠落判定装置は、エンジンのクランク軸が一定の角度回転する毎に発生するパルスを有するパルス列と、パルスが欠落しておりパルスとパルスとの角度間隔がパルス列よりも大きい欠落部とを有するクランク信号において、今回発生したパルスが欠落部の開始を示す開始パルスであるか否かをソフトウェアにより判定するように構成された欠落判定部(32、S420〜S438)を備えている。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すECU10は車両に搭載され、入力回路12と、出力回路14と、マイコン20とを備えている。ECUはElectronic Control Unitの略であり、マイコンはマイクロコンピュータの略である。
出力回路14は、タイマ制御モジュール50のコンペア部56が出力する信号を、点火モジュール、噴射モジュールに出力する。点火モジュールは点火プラグと点火プラグの駆動回路である。噴射モジュールはインジェクタとインジェクタの駆動回路である。コンペア部56が出力する信号は、点火モジュールが燃料への点火を実行する角度タイミング、ならびに噴射モジュールが燃料噴射を実行する角度タイミングを指示する。
算した結果を、エッジ検出部52が次回のパルスのエッジを検出するまでにクロック生成部60が生成する角度クロックのクロック周期とする。
エンジン制御装置として機能するECU10が実行する各種処理について、以下に説明する。
エッジ検出部52がクランク信号のエッジを検出すると、エッジ検出部52はタイマ専用プロセッサ58に図2のフローチャートが示すエッジ検出処理の実行を要求する。タイマ専用プロセッサ58は、他の処理を実行中でなければ、エッジ検出部52からの要求にしたがいエッジ検出処理を実行する。
タイマ専用プロセッサ58は、S400の終了後、エッジ検出部52が今回エッジを検出した時刻を前回のエッジ検出時刻として記憶する。
角度クロックの周期=エッジ間時間/4 ・・・(2)
式(2)のエッジ間時間はS400で算出された値である。また、S404は欠歯フラグ1がオフの場合に実行されるので、今回、図2のエッジ検出処理を実行するトリガとなるエッジは、欠歯部の終了パルス以外のエッジである。
角度クロックの周期=エッジ間時間/12 ・・・(3)
式(3)のエッジ間時間はS400で算出された値である。また、S406は欠歯フラグ1がオンの場合に実行されるので、今回、図2のエッジ検出処理を実行するトリガとなるエッジは、欠歯部の終了パルスのエッジである。
図7に示すように、異常判定時間の間に欠歯事前処理314が実行されないと、欠歯部において角度クロックの生成が停止していると判定できる。この場合、後述する異常事処理322が実行される。
間の算出を回避する必要がある。そこで、S410の判定がYesであり、欠歯フラグ2がオンの場合、タイマ専用プロセッサ58は、S412〜S416を実行せずS418に処理を移行する。S410の判定がNoであり、欠歯フラグ2がオフの場合、タイマ専用プロセッサ58は、S412〜S416を実行する。
S414においてタイマ専用プロセッサ58は、次式(5)に基づき、S412で算出した異常判定時間を今回のエッジ検出時刻に加算して異常判定時刻を算出する。
S416においてタイマ専用プロセッサ58は、コンペア部56に異常判定時刻を設定する。後述するように、コンペア部56は、タイマ専用プロセッサ58が設定した異常判定時刻に、カウンタ部54の対応する時間カウンタが達すると、欠歯部で角度クロックの生成が停止している異常に対する異常時処理の実行をタイマ専用プロセッサ58に要求する。
(2)欠歯判定処理
タイマ専用プロセッサ58から欠歯判定処理の実行を要求されると、図3のS420においてメインCPU30の欠歯判定部32は、現在のエッジカウンタの値が360°CAの間においてクランク信号のパルスをカウントする最大値であるか否かを判定する。
S426において欠歯判定部32は、エッジカウンタの値が欠歯部の開始パルスのエッジに対応するか否かを判定する。
メインCPU30から欠歯事前処理の実行を要求されると、図4のS450においてタイマ専用プロセッサ58は、異常処理フラグがオンであるか否かを判定する。異常処理フラグは、図2のエッジ検出処理でコンペア部56に設定された異常判定時刻にカウンタ部54の対応する時間カウンタが達すると、次の図5で説明する異常時処理においてオンに設定される。
そしてS458においてタイマ専用プロセッサ58は、次式(7)に基づいて、欠歯部の終了パルスが発生するときに角度カウンタが達する目標値カウンタの値を算出し、目標値カウンタに設定する。
(4)異常時処理
カウンタ部54の時間カウンタが図2のエッジ検出処理により設定された異常判定時刻に達すると、タイマ専用プロセッサ58は、図5の異常事処理の実行をコンペア部56から要求される。
=エッジ間時間×2−最大遅延時間 ・・・(8)
式(8)において使用するエッジ間時間は、最新のエッジ検出処理で算出されたパルス列のエッジ間時間である。そして、欠歯時間は最新のエッジ間時間を3倍した時間である。したがって、エッジ検出部52が欠歯部の終了パルスのエッジを検出するまでの残り時間は、エッジ間時間の2倍から最大遅延時間を減算した時間になる。
角度クロック周期=残り時間/欠歯カウント数 ・・・(9)
欠歯部では、エッジ検出部52がエッジを検出したときにハードウェアにより目標値カウンタに加算されたパルス列のエッジ間カウント数のクロックが発生している。したがって、残り時間をS462で算出される欠歯カウント数で除算すれば、残り時間でクロック生成部60が生成する角度クロックの周期が算出できる。
[1−3.効果]
以上説明した第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
[2−1.構成]
第2実施形態のエンジン制御装置としてのECUの構成は、第1実施形態のECU10の構成と実質的に同一であるから、説明を省略する。
第2実施形態では、欠歯部において角度クロックの生成が停止していることを、目標値カウンタが更新されず目標値カウンタと角度カウンタとが一致している経過時間に基づいて検出する点が第1実施形態と異なっている。
エッジ検出部52は、クランク信号のパルスのエッジを検出すると、タイマ専用プロセ
ッサ58に図8のフローチャートが示すエッジ検出処理の実行を要求する。タイマ専用プロセッサ58は、他の処理を実行中でなければ、エッジ検出部52からの要求にしたがいエッジ検出処理を実行する。
S490においてタイマ専用プロセッサ58は、エッジ検出部52がクランク信号のパルスのエッジを検出したときにクロック生成部60においてハードウェアにより目標値カウンタに設定した目標カウント数をコンペア部56に設定する。これにより、コンペア部56は、目標カウント数に角度カウンタが達すると、角度クロックの生成が停止している時間を計測する異常判定処理の実行をタイマ専用プロセッサ58に要求する。
タイマ専用プロセッサ58は、目標カウント数に角度カウンタが一致すると、コンペア部56からのハードウェアによる要求により図9の異常判定処理を実行する。図10の符号330が異常判定処理に対応する。
以上説明した第2実施形態では、第1実施形態の効果(1)、(2)と同じ効果を得ることができる。ただし、第2実施形態では、第1の実施形態の効果(1)における「異常時処理の実行を要求する。」を「異常判定処理の実行を要求する。」と読み替える。
(1)上記実施形態では、クロック信号のパルス間の周期を除算する逓倍数を、基準となるパルス列のパルス間では4に設定した。当然のことながら、逓倍数は4に限るものではなく、パルス列のパルス間の角度間隔の大きさ、ならびに要求される角度クロックの分解能に応じて適宜設定される。
Claims (6)
- 欠落判定装置(30)とクロック生成装置(50)とを備えるエンジン制御装置(10)において、
前記欠落判定装置は、
エンジンのクランク軸が一定の角度回転する毎に発生するパルスを有するパルス列と、前記パルスが欠落しており前記パルスと前記パルスとの角度間隔が前記パルス列よりも大きい欠落部とを有するクランク信号において、今回発生した前記パルスが前記欠落部の開始を示す開始パルスであるか否かをソフトウェアにより判定するように構成された欠落判定部(32、S420〜S438)を備え、
前記クロック生成装置は、
前記パルスが発生する毎に、ソフトウェアにより、今回発生した前記パルスと前回発生した前記パルスとのパルス周期を前記パルスと前記パルスとの角度間隔に応じて予め設定された逓倍数で除算した値を角度クロックのクロック周期として算出するように構成された周期算出部(58、S400〜S408、S480〜S488)と、
前記角度クロックのクロック数をカウントする角度カウンタ(54)と、
前記パルスが発生する毎に設定される目標カウント数に前記角度カウンタが達するまで、前記周期算出部が算出する前記クロック周期で前記角度クロックを生成するように構成されたクロック生成部(60)と、
前記欠落部において前記クロック生成部による前記角度クロックの生成が停止しているか否かを、ハードウェアとソフトウェアとのうち少なくともハードウェアにより判定するように構成された停止判定部(56、58、S500〜S504)と、
今回発生した前記パルスが前記開始パルスであると前記欠落判定部が判定すると、前記欠落部の終了を示す終了パルスが発生するときに前記角度カウンタが達する前記目標カウント数をソフトウェアにより設定するように構成された目標設定部(58、S456、S458)と、
を備え、
今回発生した前記パルスが前記開始パルスであると前記欠落判定部が判定しておらず、前記欠落部において前記角度クロックの生成が停止していると前記停止判定部が判定する場合、前記目標設定部(S462、S464、S506、S508)は、前記終了パルスが発生するときに前記角度カウンタが達する前記目標カウント数をソフトウェアにより設定するように構成され、前記周期算出部(S466〜S470、S510〜S514)は、前記終了パルスが発生するまでに前記クロック生成部が生成する前記角度クロックの前記クロック周期を算出する用に構成されている、
エンジン制御装置。 - 請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記クロック生成部は、前記パルス列の前記パルスと前記パルスとの角度間隔において前記クロック生成部が生成する前記角度クロックのクロック数を、前記パルスが発生する毎にハードウェアにより前記目標カウント数に加算し、
前記目標設定部(S456、S458)は、今回発生した前記パルスが前記開始パルスであると前記欠落判定部が判定すると、前記終了パルスと前記開始パルスとの角度間隔から前記パルス列の前記パルス間の角度間隔を減算した角度間隔において前記クロック生成部が生成する前記角度クロックのクロック数をソフトウェアにより前記目標カウント数に加算することにより、前記終了パルスが発生するときに前記角度カウンタが達する前記目標カウント数を設定する、
エンジン制御装置。 - 請求項1または2に記載のエンジン制御装置において、
前記パルスが発生する毎に前記周期算出部が前記クロック周期を算出すると、前記欠落
判定部は今回発生した前記パルスが前記開始パルスであるか否かを判定する、
エンジン制御装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置において、
前記停止判定部は、今回発生した前記パルスが前記開始パルスであると前記欠落判定部が判定していない状態で、前記欠落部において前記開始パルスからの経過時間が前記角度クロックの停止を判定するための停止判定時間に達すると、前記欠落部において前記角度クロックの生成が停止していると判定する、
エンジン制御装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン制御装置において、
前記停止判定部(S500〜S504)は、前記欠落部において前記角度カウンタが前記目標カウント数と一致している一致時間が前記角度クロックの停止を判定するための継続時間以上になると、前記欠落部において前記角度クロックの生成が停止していると判定する、
エンジン制御装置。 - 請求項4または5に記載のエンジン制御装置において、
前記周期算出部は、前記欠落部において前記角度クロックの生成が停止していると前記停止判定部が判定したタイミングから前記終了パルスが発生するタイミングまでの残り時間を、前記終了パルスにおける前記目標カウント数に前記角度カウンタが達するために前記残り時間の間に前記クロック生成部が生成する前記角度クロックのクロック数で除算した値を前記クロック周期として算出する、
エンジン制御装置。
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-
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- 2016-04-19 JP JP2016083931A patent/JP6583118B2/ja active Active
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