JP6167871B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6167871B2
JP6167871B2 JP2013240047A JP2013240047A JP6167871B2 JP 6167871 B2 JP6167871 B2 JP 6167871B2 JP 2013240047 A JP2013240047 A JP 2013240047A JP 2013240047 A JP2013240047 A JP 2013240047A JP 6167871 B2 JP6167871 B2 JP 6167871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crank
diagnosis
tooth
sensor
abnormal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013240047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015098854A (ja
Inventor
悠 吉村
悠 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013240047A priority Critical patent/JP6167871B2/ja
Publication of JP2015098854A publication Critical patent/JP2015098854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6167871B2 publication Critical patent/JP6167871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、クランクセンサの異常を検出するエンジン制御装置に関する。
従来、エンジン回転速度に基づいてエンジン運転状態を検出し、検出したエンジン運転状態に基づいて種々のエンジン制御を行うことが知られている。例えば、特許文献1には、エンジン回転速度に基づいてエンジンのトルクを推定する技術が開示されている。
エンジン回転速度は、通常、クランクシャフトの回転角度位置を検出するクランクセンサの出力信号であるクランク信号に基づいて算出される。クランクセンサの異常時には、クランク信号に代えて、カムシャフトの回転角度位置を検出するカムセンサの出力信号であるカム信号に基づいてエンジン回転速度が算出される。
特表平11−505587号公報
クランクセンサは、クランクセンサ自体が異常であるときに異常と診断されることはもちろんのこと、異常判定処理を行うマイクロコンピュータが異常であるときにも異常と診断される。クランクセンサが異常であると診断されると、クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン回転速度が算出される。
通常、カム信号の信号数はクランク信号の信号数よりも少ないので、カム信号に基づいてエンジン回転速度を算出する精度はクランク信号よりも低い。したがって、マイクロコンピュータの異常のために、クランクセンサが正常であるにも関わらず異常であると誤診断し、クランク信号に代えてカム信号に基づいてエンジン回転速度を算出することは、極力避けたいことである。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、クランクセンサの異常を誤診断することを極力避けるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
本発明のエンジン制御装置は、第1速度算出手段と、第2速度算出手段と、第1診断手段と、第2診断手段と、選択手段とを備える。
第1速度算出手段は、クランクシャフトの所定の回転角度毎にクランクセンサが出力するクランク信号に基づいてエンジン回転速度を算出し、第2速度算出手段は、カムシャフトの所定の回転角度毎にカムセンサが出力するカム信号に基づいてエンジン回転速度を算出し、第1診断手段および第2診断手段は、それぞれクランク信号に基づいてクランクセンサが異常であるか否かを判定する。
第1診断手段および第2診断手段が両方とも異常である確率は1個の診断手段が異常である確率よりも低いので、両方の診断手段の診断結果が一致している場合、両方の診断手段は正しいと考えられる。
そこで、本発明のエンジン制御装置の選択手段は、第1診断手段の診断結果と第2診断手段の診断結果とが正常で一致する場合、第1速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択し、第1診断手段の診断結果と第2診断手段の診断結果とが異常で一致する場合、第2速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択する。
このように、2個の異なる診断手段により、クランクセンサが異常であるか否かをそれぞれ判定してその診断結果を比較することにより、クランクセンサが異常であると誤診断することを極力避けることができる。
また、第1診断手段の診断結果と第2診断手段の診断結果とが異なり、一方が正常で他方が異常の場合、第1診断手段または第2診断手段のどちらかが異常であると考えられる。第1診断手段または第2診断手段のどちらかが異常であり、さらにクランクセンサが異常である確率は、第1診断手段または第2診断手段のどちらかが異常であり、クランクセンサが正常である確率よりも低い。
したがって、選択手段は、第1診断手段の診断結果と第2診断手段の診断結果とが異なる場合、第1速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択することが望ましい。
本実施形態によるエンジン制御装置を示す機能ブロック図。 クランクセンサ診断部1、2を示す機能ブロック図。 クランクセンサ診断部1の診断処理を示すフローチャート。 クランクセンサ診断部2の歯数診断処理を示すフローチャート。 クランクセンサ診断部2の欠歯診断処理を示すフローチャート。 エンジン回転速度の切替処理を示すフローチャート。 異常時の診断処理を示すタイムチャート。 異常時の他の診断処理を示すタイムチャート。 比較例による異常時の診断処理を示すタイムチャート。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1に示すエンジン制御装置10は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等を備えるマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」とも言う。)により主に構成されている。エンジン制御装置10は、エンジン回転速度算出部20、22、クランクセンサ診断部30、40、選択器60、切替器62、トルクモニタ70、およびトルク制御器80等を備えている。
エンジン回転速度算出部20はクランクセンサ4が検出するクランク信号に基づいてエンジン回転速度を算出し、エンジン回転速度算出部22はカムセンサ6が検出するカム信号に基づいてエンジン回転速度を算出する。
クランクセンサ4は、クランクシャフトとともに回転するクランクロータ2(図2参照)がクランクシャフトの回転方向に沿って等角度間隔に有するクランク歯2aを検出し、クランクシャフトの回転に伴い所定の回転角度毎にパルス状のクランク信号を出力する(図7参照)。
尚、クランクロータ2には所定の回転角度位置にクランク歯2aの欠落した欠歯部2bが形成されているので、クランクセンサ4は欠歯部2bの角度区間、クランク信号を出力しない。
カムセンサ6は、カムシャフトとともに回転する図示しないカムロータがカムシャフトの所定の回転角度位置に有するカム歯を検出してカム信号を出力する(図7参照)。カム歯はクランク歯2aよりも回転方向の角度幅が広く、カム歯の歯数はクランク歯2aの歯数よりも少ない。
クランクセンサ診断部30、40は、クランクセンサ4が出力するクランク信号に基づいて、それぞれ異なる処理でクランクセンサ4が異常であるか否かを判定する。クランクセンサ診断部30、40の詳細については後述する。
選択器60は、エンジン回転速度算出部20、22が算出するエンジン回転速度のいずれかを、切替器62の切替信号に応じて選択する。
切替器62は、クランクセンサ診断部30、40の診断結果に基づいて、エンジン回転速度算出部20、22が算出するエンジン回転速度のいずれを選択するかを指令する切替信号を選択器60に出力する。切替器62の切替処理の詳細については後述する。
トルクモニタ70は、トルク推定部72、要求トルク算出部74および比較器76を有している。
トルク推定部72は、エンジン回転速度の変動量に基づいて、エンジンの出力トルクをマップまたは数式等から推定する。要求トルク算出部74は、アクセルセンサ8が出力するアクセル開度に基づいて、ドライバが要求するトルクをマップまたは数式等から算出する。比較器76は、トルク推定部72が出力する推定トルクと、要求トルク算出部74が出力する要求トルクとを比較し、推定トルクが要求トルクよりも所定値以上大きい場合、インジェクタを駆動する噴射駆動装置90に噴射禁止信号を出力する。
トルク制御器80は、アクセルセンサ8が出力するアクセル開度に基づいて、噴射駆動装置90に噴射指令信号を出力する。
(クランクセンサ診断部30、40)
図2に示すように、クランクセンサ診断部30は、歯割込部32、タイムカウンタ34、および診断部36を有している。クランクセンサ診断部40は、歯カウンタ42、欠歯割込部44、歯数診断部46、欠歯診断部48、およびOR回路50を有している。
クランクセンサ診断部30の歯割込部32およびタイムカウンタ34、ならびにクランクセンサ診断部40の歯カウンタ42、欠歯割込部44、およびOR回路50は、回路によるハードウェア処理を行う。
クランクセンサ診断部30の診断部36、ならびにクランクセンサ診断部40の歯数診断部46および欠歯診断部48は、共通のCPUがROM等に記憶された異なる制御プログラムを実行することによりソフトウェア処理を行う。クランクセンサ診断部30とクランクセンサ診断部40とで異なるCPUを使用してもよい。
クランクセンサ診断部30の歯割込部32は、クランク歯2aに対応するクランク信号毎に診断部36にハードウェア割り込みを発生させる。タイムカウンタ34は、クロック信号毎またはクロック信号の分周信号毎にカウントするハードウェアカウンタである。
診断部36は、歯割込部32によりクランク信号毎に発生させられたハードウェア割り込みにより、ROM等に記憶された制御プログラムに基づいてクランクセンサ4に対する診断処理を実行する。診断部36は、クランクセンサ4が異常の場合、異常フラグ1をオンに設定し、クランクセンサ4が正常の場合、異常フラグ1をオフに設定する。
クランクセンサ診断部40の歯カウンタ42は、クランク信号毎にカウントするハードウェアカウンタであり、クランク歯2aの歯数をカウントする。欠歯割込部44は、クランク信号からクランクロータ2の欠歯部2bを検出し、歯数診断部46にハードウェア割り込みを発生させる。
歯数診断部46は、欠歯割込部44により欠歯部2b毎に発生させられたハードウェア割り込みにより、ROM等に記憶された制御プログラムに基づいて欠歯部2b毎に歯数診断処理を実行する。歯数診断部46は、歯数診断処理において、クランク信号によりクランク歯2aの歯数が正常にカウントされているか否かを判定することによりクランクセンサ4が異常であるか否かを診断する。
欠歯診断部48は、所定の時間間隔で発生するタイマ割り込みにより、ROM等に記憶された制御プログラムに基づいて欠歯診断処理を実行する。欠歯診断部48は、欠歯診断処理において、クランク信号により欠歯部2bが正常に検出されているか否かを判定することによりクランクセンサ4が異常であるか否かを診断する。
OR回路50の出力は異常フラグ2として使用される。異常フラグ2は、歯数診断部46および欠歯診断部48の少なくともいずれかが、クランクセンサ4は異常であると診断するとオンになり、歯数診断部46および欠歯診断部48の両方がクランクセンサ4は正常であると診断するとオフになる。
(診断処理)
図3に、クランクセンサ診断部30の診断部36が実行する診断処理を示す。図3、および後述する図4〜図6のフローチャートにおいて、「S」はステップを表わしている。
図3の診断処理は、クランク歯2aに対応したクランク信号毎に発生するハードウェア割り込みにより実行される。診断部36は、ソフトウェア処理によりクランク信号毎にクランク歯カウンタをカウントアップする(S400)。クランク歯カウンタは、後述するS408において欠歯部2b後のクランク信号による割り込みであると判定されると、S418においてクリアされる。
診断部36は、タイムカウンタ34から現在時刻として現在のカウンタ値を取得し(S402)、次式(1)から、クランク信号毎に発生する割り込みの時間間隔を算出する(S404)。
割込間隔=今回割込時刻−前回割込時刻 ・・(1)
式(1)において、今回割込時刻は今回の診断処理でタイムカウンタ34から取得したカウンタ値であり、前回割込時刻は前回の診断処理でタイムカウンタ34から取得したカウンタ値である。
今回が欠歯部2b直後のクランク歯2aによる割り込みであり、今回と前回との割り込みの間に欠歯部2bが存在する場合、欠歯部2bが存在しない場合よりも割込間隔が長くなる。そこで、診断部36は、次式(2)から割込間隔比を算出し(S406)、割込間隔比が所定値1より大きいか否かを判定する(S408)。所定値1は、欠歯部2bが間に存在するときのクランク歯2aの角度間隔と欠歯部2bがないときのクランク歯2aの角度間隔とに基づいて設定される。
割込間隔比=今回割込間隔/前回割込間隔 ・・・(2)
割込間隔比が所定値1より大きい場合(S408:Yes)、診断部36は今回と前回との割り込みの間に欠歯部2bが存在していると判定し(S410)、S400でカウントアップしたクランク歯カウンタのカウンタ値が所定値2であるか否かを判定する(S412)。所定値2は、クランクロータ2が有するクランク歯2aの合計歯数である。
カウンタ値が示す歯数が所定値2と等しい場合(S412:Yes)、診断部36は、今回の欠歯部2b直後のクランク歯2aによる割り込みと前回の欠歯部2b直後のクランク歯2aによる割り込みとの間でクランク歯2aの歯数を正常にカウントできたので、クランクセンサ4は正常であると診断して異常フラグ1をオフに設定し(S414)、S418に処理を移行する。
カウンタ値が所定値2と異なる場合(S412:No)、診断部36は、今回の欠歯部2bによる割り込みと前回の欠歯部2bによる割り込みとの間でクランク歯2aが正常にカウントされていない歯数異常であると診断して異常フラグ1をオンに設定する(S416)。
S418において診断部36は、クランク歯カウンタをクリアし(S418)、本処理を終了する。
割込間隔比が所定値1以下の場合(S408:No)、診断部36は今回と前回との割り込みの間に欠歯部2bが存在していないと判定し(S420)、クランク歯カウンタのカウンタ値が所定値2より小さいか否かを判定する(S422)。
今回と前回との割り込みの間に欠歯部2bが存在していないのであれば、S400でカウントアップしたクランク歯カウンタの値は、所定値2よりも小さい筈である。
カウンタ値が所定値2よりも小さい場合(S422:Yes)、診断部36は、今回と前回との割り込みの間でクランク歯2aの歯数を正常にカウントしているので、クランクセンサ4は正常であると診断して異常フラグ2をオフに設定し(S424)、本処理を終了する。
カウンタ値が所定値2以上の場合(S422:No)、診断部36は、欠歯部2bが検出されていないか、クランク信号の信号数が多すぎる異常であると診断して異常フラグ2をオンに設定し(S426)、本処理を終了する。
(歯数診断処理)
図4に、クランクセンサ診断部40の歯数診断部46が実行する歯数診断処理を示す。図4の歯数診断処理は、欠歯割込部44が欠歯部2bを検出することにより発生するハードウェア割り込みにより実行される。
歯数診断部46は、クランク信号毎にカウントする歯カウンタ42のカウンタ値を取得し(S430)、次式(3)から、クランク歯2aの歯数を算出する(S432)。式(3)において、前回カウンタ値は前回の歯数診断処理で歯カウンタ42から取得したカウンタ値である。
歯数=今回カウンタ値−前回カウンタ値 ・・(3)
図4の歯数診断処理は欠歯部2bが検出される毎に実行されるので、クランクセンサ4が正常にクランク歯2aを検出しているのであれば、式(3)から算出される歯数は所定値2と等しい筈である。所定値2は、図3の診断処理で使用した所定値2と同じ値である。
そこで、歯数診断部46は式(3)で算出した歯数が所定値2と等しいか否かを判定する(S434)。歯数が所定値2と等しい場合(S434:Yes)、歯数診断部46は、クランクセンサ4は正常であると診断して歯数異常フラグをオフに設定し(S436)、本処理を終了する。
歯数が所定値2と異なる場合(S434:No)、歯数診断部46は、クランクセンサ4は異常であると診断して歯数異常フラグをオンに設定し(S438)、本処理を終了する。
(欠歯診断処理)
図5に、クランクセンサ診断部40の欠歯診断部48が実行する欠歯診断処理を示す。図5の欠歯診断処理は、所定時間間隔のタイマ割り込みにより実行される。
欠歯診断部48は、クランク信号毎にカウントする歯カウンタ42のカウンタ値を取得し(S440)、図4の歯数診断処理のS430において取得した歯カウンタ42のカウンタ値を歯数診断時カウンタ値として歯数診断部46から取得する(S442)。そして、式(4)から、S440で取得したカウンタ値と、S442で歯数診断部46から取得した歯数診断時カウンタ値との差を歯数の差として算出する。
歯数の差=カウンタ値−歯数診断時カウンタ値 ・・(4)
式(4)における歯数診断時カウンタ値は、欠歯部2bによる割り込みにより実行される図4の歯数診断処理における歯カウンタ42のカウンタ値であるから、クランクセンサ4が正常であれば所定値2ずつ増加する値である。所定値2は、図3の診断処理で使用した所定値2と同じ値である。
ただし、歯数診断部46から取得する歯数診断時カウンタ値は、欠歯部2bが検出されず図4の歯数診断処理が実行されていない期間、一定値であり増加しない。
タイマ割り込みによりS440で取得する歯カウンタ42のカウンタ値は、欠歯部2bが検出されていない間にもクランク信号毎にカウントアップされている値である。したがって、クランクセンサ4が正常であれば、式(4)から算出される歯数の差は、所定値2以下になる筈である。
そこで、欠歯診断部48は式(4)で算出した歯数の差が所定値2以下であるか否かを判定する(S446)。歯数の差が所定値2以下の場合(S446:Yes)、欠歯診断部48は、クランクセンサ4は正常であると診断して欠歯異常フラグをオフに設定し(S448)、本処理を終了する。
歯数の差が所定値より大きい場合(S446:No)、欠歯診断部48は、クランクセンサ4は異常であると判断して欠歯異常フラグをオンに設定し(S450)、本処理を終了する。
(異常フラグ2設定処理)
OR回路50は、図4の歯数診断処理で設定された歯数異常フラグおよび図5の欠歯診断処理で設定された欠歯異常フラグの少なくともいずれか一方がオンであれば異常フラグ2としてオン信号を出力し、歯数異常フラグおよび欠歯異常フラグの両方がオフであれば異常フラグ2としてオフ信号を出力する。
(切替処理)
図6に、切替器62が実行する切替処理を示す。切替器62が実行する切替処理は回路によるハードウェア処理である。
切替器62は、クランクセンサ診断部30から診断結果として異常フラグ1の値を取得し(S460)、クランクセンサ診断部40から診断結果として異常フラグ2の値を取得する(S462)。
図7において、異常フラグ1の点線および異常フラグ2の点線が示すように異常フラグ1および異常フラグ2が両方ともオンで等しい場合(S464:Yes)、クランクセンサ診断部30、40の診断は正常であり、クランクセンサ4は故障等の異常であると診断する(S466)。
クランクセンサ4が異常の場合、図7の切替信号の点線で示すように、切替器62は、選択器60に指令してカムセンサ6の出力信号に基づくエンジン回転速度算出部22の算出結果をエンジン回転速度として選択する(S468)。カムセンサ6の信号数はクランクセンサ4の信号数よりも少ないので、エンジン回転速度算出部22が算出するエンジン回転速度は、エンジン回転速度算出部20が算出するエンジン回転速度よりも精度が低い。
したがって、エンジン回転速度算出部22の算出結果をエンジン回転速度として選択すると、エンジン回転速度算出部20の算出結果をエンジン回転速度として選択する場合に比べ、エンジン回転速度の変動量に基づいてトルク推定部72が推定するエンジントルクの変動が図7の点線に示すように大きくなる。しかしながら、クランクセンサ4が異常である場合には、カムセンサ6の出力信号に基づいてエンジン回転速度を算出せざるを得ない。
図7において、異常フラグ1の実線および異常フラグ2の実線が示すように異常フラグ1および異常フラグ2が両方ともオフで等しい場合(S464:No、S470:Yes)、クランクセンサ診断部30、40の診断は正常であり、クランクセンサ4は正常であると診断する(S472)。
クランクセンサ4が正常の場合、図7の切替信号の実線で示すように、切替器62は、選択器60に指令してクランクセンサ4の出力信号に基づくエンジン回転速度算出部20の算出結果をエンジン回転速度として選択する(S474)。
また、図8において、異常フラグ1の実線および異常フラグ2の実線、あるいは異常フラグ1の点線および異常フラグ2の点線が示すように、異常フラグ1と異常フラグ2との値が異なる場合(S464:No、S470:No)、クランクセンサ診断部30、40のどちらか一方は異常である。
しかし、クランクセンサ4が異常で、クランクセンサ診断部30、40のどちらか一方も異常である確率は低い。したがって、異常フラグ1と異常フラグ2との値が異なる場合(S464:No、S470:No)、クランクセンサ診断部30、40のどちらかの診断は異常であり、クランクセンサ4は正常であると診断する(S476)。
例えば、クランクセンサ診断部40が異常になるのは、図8に示すように、クランクセンサ診断部40の歯カウンタ42が故障し、カウントアップされない異常が発生したときである。
そして、図8の切替信号の実線で示すように、切替器62は、選択器60に指令してクランクセンサ4の出力信号に基づくエンジン回転速度算出部20の算出結果をエンジン回転速度として選択する(S478)。
本実施形態に対し、クランクセンサ診断部が1個しかない比較例においては、クランクセンサ4が正常であってもクランクセンサ診断部が異常の場合、図9に示すように、クランクセンサ4が異常であるか否かを示す異常フラグがオンになる。その結果、カムセンサ6の出力信号に基づいて算出されるエンジン回転速度が選択される。
カムセンサ6の出力信号に基づいてエンジン回転速度を算出すると、前述したように、クランクセンサ4の出力信号に基づいてエンジン回転速度を算出よりも推定トルクが変動する。クランクセンサ4が実際に異常である場合には、前述したように、カムセンサ6の出力信号に基づいてエンジン回転速度を算出せざるを得ない。
しかしながら、クランクセンサ4は正常であるにもかかわらず、クランクセンサ診断部の異常のために、クランクセンサ4に代えてカムセンサ6の出力信号に基づいてエンジン回転速度を算出することは極力避けたい。
本実施形態では、クランクセンサ4が異常であるか否かを、クランクセンサ診断部30、40の両方で診断し、両方の診断結果が正常で一致するか、診断結果が異なれば、クランクセンサ4は正常であると判断し、両方の診断結果が異常で一致すればクランクセンサ4は異常であると判断する。
このように、2個の異なるクランクセンサ診断部30、40でクランクセンサ4が異常であるか否かを判定することにより、クランクセンサ4が異常であるか否かを高精度に診断し、クランクセンサ4が異常であると誤診断することを極力避けることができる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、クランクセンサ診断部30、40を異なるハードウェア構成とし、それぞれ異なる診断処理を行った。これに対し、クランクセンサ診断部30、40を同じハードウェア構成とし、同じ診断処理を行ってもよい。
上記実施形態では、エンジン回転速度から推定したエンジントルクに基づいて、噴射駆動装置90を制御するエンジン制御を行った。エンジントルクに限らず、エンジン回転速度からどのようなパラメータを推定または算出し、そのパラメータに基づいてどのようなエンジン制御を行ってもよい。
本発明のエンジン制御装置は、車両に搭載されるエンジン制御装置に限らず、どのような分野に適用されるエンジン制御装置であってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
2:クランクロータ、2a:クランク歯、2b:欠歯部、4:クランクセンサ、6:カムセンサ、10:エンジン制御装置(第1速度算出手段、第2速度算出手段、第1診断手段、第2診断手段、選択手段)、20:エンジン回転速度算出部(第1速度算出手段)、22:エンジン回転速度算出部(第2速度算出手段)、30:クランクセンサ診断部(第1診断手段)、40:クランクセンサ診断部(第2診断手段)、60:選択器(選択手段)、62:切替器(選択手段)

Claims (4)

  1. エンジン回転速度に基づいてエンジン制御を実行するエンジン制御装置(10)であって、
    クランクシャフトの所定の回転角度毎にクランクセンサ(4)が出力するクランク信号に基づいてエンジン回転速度を算出する第1速度算出手段(20)と、
    カムシャフトの所定の回転角度毎にカムセンサ(6)が出力するカム信号に基づいてエンジン回転速度を算出する第2速度算出手段(22)と、
    前記クランク信号に基づいて前記クランクセンサが異常であるか否かを判定する第1診断手段(30、32、34、36、S400〜S426)と、
    前記クランク信号に基づいて前記クランクセンサが異常であるか否かを判定する第2診断手段(40、42、44、46、48、50、S430〜S438、S440〜S450)と、
    前記第1診断手段の診断結果と前記第2診断手段の診断結果とが正常で一致する場合、前記第1速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択し、前記第1診断手段の診断結果と前記第2診断手段の診断結果とが異常で一致する場合、前記第2速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択し、前記第1診断手段の診断結果と前記第2診断手段の診断結果とが異なる場合、前記第1速度算出手段が算出するエンジン回転速度を選択する選択手段(60、62、S460〜S478)と、
    を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記第1診断手段と前記第2診断手段とは、前記クランクセンサが異常であるか否かを異なる処理で判定することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記クランクシャフトには、前記クランクシャフトとともに回転し前記クランクシャフトの回転方向に沿って等角度間隔に設置されたクランク歯(2a)と前記クランク歯が欠落した欠歯部(2b)とを有するクランクロータ(2)が設置され、
    前記クランクセンサは前記クランク歯を検出して前記クランク信号を出力し、
    前記第1診断手段は、前記各クランク歯に対応した前記各クランク信号によりハードウェア割り込みを発生する歯割込部(32)と、前記クランク歯と前記クランク歯との間の時間間隔をカウントするタイムカウンタ(34)とを有し、前記歯割込部が発生する前記ハードウェア割り込み時に前記タイムカウンタの値に基づいて前記クランクセンサが異常であるか否かを判定し、
    前記第2診断手段は、前記欠歯部を検出してハードウェア割り込みを発生する欠歯割込部(44)と、前記各クランク歯に対応した前記各クランク信号により前記クランク歯の歯数をカウントする歯カウンタ(42)とを有し、前記欠歯割込部が発生する前記ハードウェア割り込み時に前記歯カウンタの値に基づいて前記クランクセンサが異常であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記第1診断手段(S412)および前記第2診断手段(S434)は、前記クランクロータが1回転するときにカウントされる前記クランク歯の歯数が所定値であるか否かに基づいて前記クランクセンサが異常であるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載のエンジン制御装置。
JP2013240047A 2013-11-20 2013-11-20 エンジン制御装置 Active JP6167871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240047A JP6167871B2 (ja) 2013-11-20 2013-11-20 エンジン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240047A JP6167871B2 (ja) 2013-11-20 2013-11-20 エンジン制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015098854A JP2015098854A (ja) 2015-05-28
JP6167871B2 true JP6167871B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=53375610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013240047A Active JP6167871B2 (ja) 2013-11-20 2013-11-20 エンジン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6167871B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6729114B2 (ja) * 2016-07-14 2020-07-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP6977267B2 (ja) * 2017-02-02 2021-12-08 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光デバイス及び光デバイスの製造方法
JP7491329B2 (ja) 2022-02-18 2024-05-28 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006050878A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Fuji Heavy Ind Ltd ハイブリッド車の異常監視装置
JP5325148B2 (ja) * 2010-03-29 2013-10-23 株式会社デンソー 内燃機関のフェールセーフ制御装置
JP2013060938A (ja) * 2011-08-23 2013-04-04 Denso Corp エンジン制御装置
JP5730160B2 (ja) * 2011-08-30 2015-06-03 本田技研工業株式会社 車両
JP2013160086A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015098854A (ja) 2015-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109286345B (zh) 一种电动汽车,旋变初始位置的诊断方法和装置
JP5195738B2 (ja) 回転センサの異常判定装置
US7942041B2 (en) Engine control device
JP6167871B2 (ja) エンジン制御装置
JP2009508035A (ja) エンジンの回転方向の反転を検出する方法
CN110061673A (zh) 基于霍尔传感器的电机控制方法及系统
JP2007026028A (ja) マイクロコンピュータの異常検出装置
US10513258B2 (en) Device for controlling hybrid vehicle and method for controlling hybrid vehicle
JP6984512B2 (ja) 電子制御装置
US10399593B2 (en) Prognostication of real time operating system health
JP5573021B2 (ja) クランク角検出装置の異常判定装置
CN112780428B (zh) 油泵堵转诊断与修复方法、油泵控制器和供油系统
JP2001323836A (ja) クランク同期タスクの異常検出方法
JP2000002557A (ja) 自動車の基準マ―ク検出での傷害の抑制及び/又は指示用の装置及び方法
JP5708452B2 (ja) エンジン制御装置
JP6631452B2 (ja) 電子制御装置
JP4973252B2 (ja) ストール予兆検知方法及びエンジン制御システム
JP2016203764A (ja) 車両の電子制御装置
JP2007283788A (ja) 車両用電子制御装置
JP5762685B2 (ja) 制御用回転速度算出装置、制御用回転速度算出方法及び制御用回転速度算出プログラム
CN112583329B (zh) 电动机控制装置
JP6911372B2 (ja) 車載電子制御装置
JP2019183741A (ja) 電子制御装置
EP2469063B1 (en) Drive unit control device and control method
JP6729114B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6167871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250