JP2018126987A - 擬似接着折加工されたカットシートの製造方法およびその製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、各種情報が記録されたカットシートを擬似接着させて簡単に情報隠蔽部分を作ることができる擬似接着折加工されたカットシートおよびその製造装置を提供することにある。【解決手段】 本発明の接着剤パターン塗布装置により、カットシートの必要な部分に擬似接着材を塗布することができ、塗布した部分を貼り合わせることにより容易に情報隠蔽部分を作ることができる。本装置では、各種カットシート基材に水系擬似接着剤あるいは接着剤を簡単にパターン塗布することができ、未乾燥の状態で貼り合わせて、その後自然乾燥させることでコンパクトな装置で擬似接着した部分を有する情報隠蔽可能な擬似接着折加工されたカットシートを製造するものである。【選択図】図5

Description

本発明は、主に葉書や封書、給与明細書等の各種通知明細書等に使用されるカットシートおよびその製造装置に関する。
従来の擬似接着シートを作成する方法としては、先糊方式といわれる先糊擬似接着用紙を印刷、印字後に熱圧着する方式や、擬似接着されたフィルムシートに紙等の基材を熱圧着するフィルム圧着方式、シートをあらかじめ印刷、印字した後に樹脂を塗布後、乾燥あるいは硬化させたのち圧着する後糊圧着方式、UVニス圧着方式等がある。
先糊方式では、天然ゴム系樹脂や合成ゴム系樹脂、アクリル系樹脂等を主体とする感圧接着剤を塗布、乾燥したシートに印刷、印字後圧着するが、先糊加工された面への印刷、印字面積が大きくなると擬似接着力が弱くなる問題があり、画像等を多用した商品案内のような印刷、印字物には不向きであるとともに、擬似接着面の経時での擬似接着力低下の問題があった。加えて、シート表面には、多くの熱可塑性樹脂成分が存在するため、トナー定着タイプのプリンターでは熱定着ロールの熱の影響による搬送系の汚れ等の問題があった。
フィルム圧着方式では、印刷、印字の制限が少なく擬似接着の開封面の美粧性が高い特徴があるが、フィルムが高価であり、小型の圧着機では処理速度が遅い等の問題があった。
また、後糊圧着方式では、擬似接着剤の塗布装置や乾燥装置、圧着装置等、大型の設備を導入しなければならず、設置費用の問題や加工における熟練度も要する問題があった。UVニス圧着方式も同様に、UVニスの塗布、硬化設備等を設置する必要があり、この場合も設備費用だけでなく加工の熟練度も必要となる。
特開2000−190668号 公報 特開2000−304563号 公報 特開2001−31933号 公報
従来の技術では、印刷や印字条件に制限があり、擬似接着加工されたシートの擬似接着能力が不安定であるという問題や、塗布、乾燥、圧着加工等の多くの工程が必要で設備費用面、広い設置場所が必要等、多くの問題があり、コンパクトな設備で高度な熟練度も必要とせず、小ロットから加工できる方法がなかった。また、これらの加工においては、シートを連続的に加工しなければならない場合がほとんどでロール状のシートを用いることが一般的であり、カット紙のように必要な部数を必要な時に加工することが困難であるという問題もあった。
加えて、擬似接着された部分を剥離する場合に、接着強度が強ければ剥離後のカールが大きくなり、逆に弱ければ不用意に剥離してしまい、隠蔽部分が暴露されてしまう問題がある。この問題を改善するために、剥離性の高いインキで部分的に印刷加工を実施する方法や、部分的に接着強度の異なる糊剤を使う方法等があるが工程が煩雑で必要な設備が多くなるという問題があった。
本発明は、上記のような問題点が少なく、簡単に擬似接着折加工されたカットシートおよびその擬似接着折加工されたカットシートを製造する装置を提供することを目的としたものである。
前述の第1の目的を達成するために、第一の解決手段として請求項1の発明は、カットシートの一方の面に水系接着剤を塗布後、該水系接着剤が乾燥する前にカットシートを折装置で水系接着剤塗布面側に折り、カットシートを接着させることを片面あるいは両面に少なくとも1回以上行う擬似接着折加工されたカットシートにおいて、水系接着剤の少なくとも一つが乾燥後に接着剤層で凝集破壊する接着剤であり、前記擬似接着折加工されたカットシートに水系接着剤がパターンで塗布され、かつ折り装置で折られたカットシート面を接着させる方法である。
また、第2の課題解決手段として、請求項2の発明は、請求項1記載の擬似接着折カットシートを製造する装置であり、その製造装置において請求項1記載の擬似接着折加工されたカットシートが少なくともカットシート供給部、カットシートを接着剤塗布部に送る搬送部、接着剤をパターン塗布する塗布部、折部にカットシートを送る搬送部、カットシートを二つ折りする折部、折られたカットシートを接合する部分、カットシートを排出する部分から構成される特許請求項1記載の擬似接着折加工されたカットシートを製造する装置によって達成することができる。
上記第1の解決手段では、各種の情報が印刷あるいは印字され、あるいは両方がなされたカットシートの少なくとも一方の面に水系接着剤が塗布される。この水系接着剤としては、少なくとも一つが乾燥後に凝集破壊する接着剤であり、具体的には、酢酸ビニル系、アクリル樹脂系接着剤等に各種ワックスエマルジョンを配合したもの等が使用でき、必要な機能として乾燥後にシート表面との界面接着強度より低い強度で接着剤層内で凝集破壊する水系接着剤であれば使用可能であり特に接着剤を限定するものではない。
第2の解決手段は、擬似接着折加工されたカットシートを製造する水系接着剤塗布折装置に関するもので、擬似接着折加工されたカットシートが少なくともカットシート供給部、カットシートを接着剤塗布部に送る搬送部、接着剤をパターン塗布する塗布部、折部にカットシートを送る搬送部、カットシートを二つ折りする折部、折られたカットシートを接合する部分、カットシートを排出する部分から構成される工程を有し、これらの工程を連続して行うことにより簡単に擬似接着折加工されたカットシートを製造することができる。
本発明においては、簡単かつ安価に擬似接着加工されたシートを提供でき、加工機も従来の物に比較してよりコンパクトに製作することができる。具体的には、先糊方式の擬似接着シートにおいてはプリンター等での印字、加工工程での熱や剥離剤の転写等により擬似接着能力が不安定になるという問題や、後糊方式においても塗布、乾燥、圧着加工等の多くの工程が必要で設備費用面や広い設置場所が必要等の従来の方式における問題がなく、本発明は、よりコンパクトな設備で高度な熟練度も必要とせず、小ロットから擬似接着カットシートを加工できる方法および装置である。また、従来の加工においては、シートを連続的に加工しなければならない場合がほとんどでロール状や折り畳まれたシートを用いることが一般的であるが、本発明のカットシートを用いる方法では、予めカットシートを準備しておけば必要な部数を必要な時に加工することが簡単に実施できる。
本発明の一実施形態である、二つ折葉書の図 図1の葉書を断面方向から見て加工工程を追って変化を示した図 本発明の一実施形態である、三つ折葉書の図 図2の葉書を断面方向から見て加工工程を追って変化を示した図 本発明の擬似接着折加工されたカットシート製造装置の一例を示した図 図5のシート送りローラー(B)29の斜視図
以下に本発明の実施形態について、具体的な図面を示しながら説明する。図1は、本発明の実施形態の一つである二つ折り葉書1の平面図、図2は、二つ折り葉書1の断面図でその加工過程を示したものである。図3は、三つ折り葉書10の平面図、図4は、三つ折り葉書の断面図でその加工過程を示したものである。また、図5は、擬似接着折加工されたカットシート製造装置の側面図の一例である。図6は、図6に示されたシート送りローラー(B)の2例の斜視図である。
図1に示す二つ折り葉書1は、郵便で隠蔽情報を受取人に送ることができるもので、葉書の片面あるいは両面に必要な情報を印刷やプリンターでの印字等により記録後、擬似接着剤層3を塗布し折り線2で二つ折りすることで情報を隠蔽することができる。図2に示すように、面4側の一部に擬似接着剤層3を塗布し、対抗面5を折って重ねることにより情報隠蔽部を作ることができる。擬似接着剤層3は、面4と面5をシートの端から分離することにより擬似接着剤層中で凝集破壊された面6が現れ、擬似接着剤層は光透過性があるため隠蔽情報を確認することができる。また、凝集破壊した擬似接着剤層は簡単には再接着することがなく、葉書の配送途中で一旦隠蔽部を剥離した場合にその痕跡が残る特徴がある。
図3に示す他の代表的な形態として、三つ折り葉書10は、二つ折り葉書1で行う工程を両面に各1回ずつ行うことにより、両面に隠蔽部を設けることができる。図4に示すように、二つ折り葉書1と同様に三つ折り葉書10の片面あるいは両面に必要な情報を印刷やプリンターでの印字等により記録後、面13に擬似接着剤層11を塗布し折り線12で面13と面14を二つ折りすることで情報を隠蔽するができる。さらに、接着剤層16を面17に塗布後に折り線18で折り、面19を重ねることで反対面側にも情報隠蔽部を作ることができる。また、情報隠蔽部を両面に作る必要がない場合は片方の接着剤を接着剤層中での凝集破壊や基材シートと界面破壊しない永久接着剤としてもよい。
図5は、擬似接着折加工されたカットシートを製造する水系接着剤塗布装置の概略図であり、基材シートへの接着剤の部分塗布装置、基材シートの折機構、カットシート供給機構、カットシート搬送機構、カットシート圧接機構、排出および積層機構等が配置されており、適切に接着剤が塗布され折られる装置であれば使用可能である。該装置をより詳しく説明すると、積層されたカットシート供給部、カットシートを接着剤塗布部に送る搬送部、接着剤を矩形、中抜きの矩形、楕円形や角丸矩形等のパターン塗布する塗布部、折部にカットシートを送る搬送部、カットシートを二つ折りする折部、折られたカットシートを接合する部分、擬似接着加工あるいは接着加工されたカットシートを排出し積層する部分がカットシートの加工の進捗に応じて配置されており、複数回の接着剤塗布、折加工などを行う場合は、基本構成の装置を必要回数通す方法や複数台の装置を繋げて装置の中間に紙送り機構やカットシート反転機構などを設けることで達成することができる。さらに、塗布装置を複数配置し、接着力の異なる接着剤をカットシートに塗布することで容易に必要な部分に必要な擬似接着力を有する部分を作ることができる。
前記水系接着剤塗布装置において接着剤パターン塗布方式が凸版塗布方式の場合、版材は水系接着剤が適量塗布できるものであれば特に限定するものではないが金属や樹脂製の版材が使用でき、特にクッション性のある発泡性の樹脂素材などが使用に適しており、樹脂素材の場合は、カットシート基材に若干の凹凸がある場合でも比較的低い圧力で均一に接着剤を塗布することができる。また、版材に切れ込みや凹部等の加工が簡単行うことができ、これらの加工によりカットシート表面に部分的に接着剤塗布量の差をつけることができ、部分的な接着強度を調整することが可能となる。一般的にはカットシート周辺の擬似接着剤塗布量を多くすることで保管や配布途中で開封してしまうトラブルを防止することができ、必要により任意の部分の強度を向上させて、カットシートのミシン目形状と組み合わせることにより擬似接着力の強い分割された部分を作成するができる。
また、接着剤パターン塗布方式がシルクスクリーン方式の場合、孔版の目穴の調整により接着剤塗布量を容易に調整することができ、シート周辺の擬似接着剤塗布量を多くすることで保管や配布途中で開封してしまうトラブルを防止することができ、必要により任意の部分の強度を向上させて、カットシートのミシン目形状と組み合わせることにより擬似接着力の強い分割された部分を作成することができる。
さらに、接着剤パターン塗布方式が凹版方式である場合、凹版の深さや幅の調整により接着剤塗布量を容易に調整することができ、カットシート周辺の擬似接着剤塗布量を多くすることで保管や配布途中で開封してしまうトラブルを防止することができ、必要により任意の部分の強度を向上させて、シートのミシン目形状と組み合わせることにより擬似接着力の強い分割された部分を作成することができる。
あるいは、接着剤パターン塗布方式がノズル塗布方式である場合、複数のノズルを配置し、各ノズルに供給する接着剤の凝集破壊強度を調節することや吐出量を調節することにより保管や配布途中で開封してしまうトラブルを防止することができ、必要により任意の部分の強度を向上させて、シートのミシン目形状と組み合わせることにより擬似接着力の強い分割された部分を作成することができる。
接着剤パターン塗布方式が凸版塗布方式、シルクスクリーン塗布方式、凹版塗布方式、ノズル塗布方式の少なくとも一つあるいはそれらの塗布方式を複数組み合わせることによって、部分的に擬似接着強度あるいは接着強度が異なる部分をカットシート内に作ることができ、擬似接着部を剥離させた場合のカール低減や接着剤の透明度や塗布量の違いによる情報の判読性に差を生じさせることも可能である。
前記の各種塗布方式を組み合わせ、擬似接着剤、永久接着剤等の接着強度の異なる接着剤を適宜選ぶことにより任意のパターンで接着強度の異なる接着剤を片面あるいは両面に塗布することができる。加えて、擬似接着された部分を剥離する場合に、接着強度が強ければ剥離後のカールが大きくなり、逆に弱ければ不用意に剥離してしまい、隠蔽部分が暴露されてしまう問題がある。この問題を改善するために、剥離性の高いインキで部分的に印刷加工を実施する方法や、部分的に接着強度の異なる糊剤を使う方法等があるが従来の方法や装置では工程や設備が煩雑であった。本発明では、コンパクトな塗布装置を連接させ異なる糊剤を使用することや、部分的に接着剤の塗布量を変えることでこれらの問題を解決することができる。
本発明に使用可能な前記擬似接着剤としては、乾燥後の擬似接着剤層が擬似接着剤層中で凝集破壊する程度の構造強度を持つものであれば良く、また、凝集破壊された擬似接着剤層を通してカットシートに記録された情報が認識できる透明度を持っていれば擬似接着剤成分を特に限定するものではない。接着剤の成分としては、各種水系接着剤エマルジョン、各種ワックスエマルジョンを混合したもの等が使用でき、配合比率については、水系接着剤エマルジョンとワックスエマルジョンの固形分重量を100重量部とした場合、水系接着剤エマルジョンを1〜99重量部、ワックスエマルジョンを1〜99重量部間で、粘度や塗布量、基材シートへの水の浸透量等の調整のために適宜水や他の添加剤(増粘剤、界面活性剤、インクジェット用染料定着剤等)を添加することができる。また、カットシート間に挟まれた擬似接着剤層の絶乾時の単位面積当たりの塗布量は、1g/m〜40g/mとなるように擬似接着剤が調整される。さらには、10g/m〜30g/mの塗布量が好適であるが、これらに限定するものではない。
前記擬似接着剤に配合されるワックスエマルジョンを構成するワックス類の例としては、パラフィンワックス、マイクロワックス等の石油系ワックス類、サゾールワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス類、蜜ロウ、イボタロウ等の動物性ワックス類、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等の植物性ワックス類等が挙げられ、乳化安定性が高く、経時で劣化し難いものが好ましい。
水系接着剤エマルジョンとしては、酢酸ビニルアクリル共重合体エマルジョン、EVAエマルジョン、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン、スチレンアクリル樹脂エマルジョン、エチレン酢酸樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン アクリル酸エステル樹脂エマルジョン、スチレンアクリル酸エステル樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニル樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニルアクリル酸エステル多元共重合樹脂エマルジョン等の各種合成樹脂エマルジョンが挙げられるが必要な接着力が得られるものであれば特にこれらに限定するものではない。
具体的な実施形態の一つである郵便葉書の事例をもとに詳細を示す。図1は、二つ折葉書の展開図で、葉書本体4と葉書添付部の間に折り線2が配置されている。図2は、二つ折り加工をカットシート断面方向から見た図で、葉書本体4に擬似接着剤3を塗布後に折り線2で二つ折りする工程を示している。最後に開封した場合の擬似接着剤が凝集破壊した図を表している。
さらに、図3は、三つ折葉書の展開図で、葉書本体13と葉書添付部14の間に折り線12が配置され、葉書添付部16との間には折り線15が配置されている。図4は、三つ折り加工をカットシート断面方向から見た図で、葉書本体13に擬似接着剤3を塗布後に折り線12で二つ折りする工程と葉書本体13の裏面17に擬似接着剤3を塗布後、折り線15で葉書添付部16の裏面18を折り接着することで三つ折り葉書が完成する。
接着剤塗布装置については、凸版塗布方式の側面図である図5で各部を説明する。左側の接着剤塗布前のカットシート36が積まれた積層部20からカットシートが1枚ずつ分離され送りローラーを介して右方向に供給される。その後、凸版胴23で接着剤がパターン塗布される。接着剤は、接着剤溜まりからメタリングロール27とアプリケーターロール25の隙間から適量がアプリケーターロール表面に計量される。計量された接着剤は版材24に転写され、さらにカットシートに転写される。接着剤が塗布されたカットシートは、折り羽31に送られ、シートストッパー31でカットシートの先端が止められ、その後折りローラー32、33で二つ折りされる時に貼合され排出されて排紙トレー35に積層される。積層前後のカットシートの乾燥は自然乾燥でも熱風による強制乾燥でも良いが、擬似接着部が開封しないようにカットシート搬送用ベルトで上下方向から挟む方法や錘等により加圧しておくのが好ましい。
擬似接着折加工されたカットシートが紙の場合は、基材とし、その坪量がJIS P 8118の測定方法で60g/m以上、350g/m以下であることが使用において好適であるが、特に限定するものではない。坪量が60g/m未満では、水系接着剤の水分により、カットシートのカールが大きくなることや剛度が低下することでカットシートの搬送性が低下する。逆に、350g/mを超える場合にはシートの剛度が高くなり、均一な面接着を阻害することや折部分の反発力で接着部分が離れる頻度が増加する。
加えて、カットシートが吸水性のある紙基材の場合は、擬似接着折加工されたカットシート製造装置の水系接着剤塗布位置から折機構先端部までの距離が500mm以内であることが望ましく、当該距離が500mmを超えると紙等の水分を吸収して伸びる素材ではカットシートのカールが大きくなり、図6右のカットシートの端部を押さえて送るシート送りローラー(B)29からカットシートが外れてカットシートの搬送トラブルが発生し易くなる。また、カットシートのカールを押さえるために、シート搬送補助用を目的とした図6に示すカットシートに点で接する歯車状の送り装置を付けた場合においても当該距離が500mmを超えると坪量の軽いカットシートでは搬送不良を発生させ易く加工効率を低下させる問題が生じるため、当該距離が500mmを超えないことが好ましく、より短い方が良好である。
表1には、紙基材の品種、坪量を変えて本発明の擬似接着折加工されたカットシートを作成した場合の実施例、比較例についてカール、折適性、加工機内の搬送性を評価したものである。擬似接着剤としては、酢酸ビニルアクリル共重合体エマルジョンとポリエチレンワックスを固形分重量比で1対1とし、粘度および固形分調整を行い、乾燥重量(水分率6%)で20±5g/mになるように塗布し、自然乾燥させ水分率が10%以下になった後に評価を行った。
具体的な実施例、比較例としては、紙基材を使用しているが、水系接着剤が塗布できるシート基材であれば特に制限はなく、合成紙や各種フィルムも使用可能である。フィルム基材では、予め表面をコロナ放電処理や各種親水性処理剤を塗布する等の前処理を行っておくことが好ましい。また、情報隠蔽するためには、シートの不透明性を高めることが好ましく、地紋印刷や不透明性の高い塗料等を塗布しておくとより効果的である。
表1は、坪量の異なる紙基材のシートを用いて加工適性を評価したもので、総合評価で○、◎が実用に適していることを示している。
表1に示されるとおり、紙基材のカットシートを二つ折した時の加工適性を評価した結果は、坪量が60g/m以上、350g/m以下である紙基材で適切であることを示している。
本発明は、情報隠蔽が必要な各種通知葉書や封書、給与明細等に利用可能な技術である。
1 二つ折葉書の図
2 折り線
3 擬似接着剤
4 葉書本体
5 葉書添付部分
6 擬似接着剤の凝集破壊面
11 三つ折葉書の図
12 第1折り線
13 葉書本体
14 葉書添付部1
15 第2折り線
16 葉書添付部2
17 葉書本体裏面
18 葉書添付部2裏面
20 カットシート積層カセット
21 シート分離・送りローラー
22 シート送りローラー(A)
23 版胴
24 版材
25 アプリケーターロール
26 メタリングロール
27 接着剤溜まり
28 バックアップローラー
29 シート送りローラー(B)
30 シートストッパー
31 折り羽
32 折りローラー1
33 折りローラー2
34 シート送り・加圧ローラー
35 排紙トレー(加工後シート積層部)
36 加工前カットシート
37 加工後カットシート(擬似接着折加工されたカットシート)

Claims (2)

  1. カットシートの一方の面に水系接着剤を塗布後、該水系接着剤が乾燥する前にカットシートを折装置で水系接着剤塗布面側に折り、カットシートを接着させることを片面あるいは両面に少なくとも1回以上行う擬似接着折加工されたカットシートにおいて、水系接着剤の少なくとも一つが乾燥後に接着剤層で凝集破壊する接着剤であり、前記擬似接着折加工されたカットシートに水系接着剤がパターンで塗布され、かつ折り装置で折られたカットシート面を接着させることを特徴とする擬似接着折加工されたカットシート製造方法。
  2. 擬似接着折加工されたカットシートが少なくともカットシート供給部、カットシートを接着剤塗布部に送る搬送部、接着剤をパターン塗布する塗布部、折部にカットシートを送る搬送部、カットシートを二つ折りする折部、折られたカットシートを接合する部分、カットシートを排出する部分から構成される擬似接着折加工されたカットシートを製造する装置であることを特徴とする擬似接着折加工されたカットシートの製造装置。
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