JP2007210109A - 擬似接着積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の擬似接着積層体10は、枚葉または連続折りのシートであり、第1の基材11と、第2の基材12と、第1の基材11および第2の基材12の間に設けられた擬似接着層13とを有し、擬似接着層13がウェットラミネート法で形成されたものである。本発明の擬似接着積層体10においては、第1の基材11に所定形状の紙票を輪郭付ける切込み14が形成されていることが好ましい。
【選択図】図2
Description
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、カールしにくく、枚葉または連続折りのシートであっても印刷に不具合が生じにくく、打ち抜きが容易である擬似接着積層体を提供することを目的とする。
[1] 枚葉または連続折りのシートであり、第1の基材と、第2の基材と、第1の基材および第2の基材の間に設けられた擬似接着層とを有する擬似接着積層体であって、
擬似接着層がウェットラミネート法で形成されたことを特徴とする擬似接着積層体。
[2] 第1の基材に所定形状の紙票を輪郭付ける切込みが形成されている[1]に記載の擬似接着積層体。
図1および図2に、本実施形態の擬似接着積層体を示す。この擬似接着積層体10は、枚葉のシートであり、第1の基材11と、第2の基材12と、第1の基材11および第2の基材12の間に配置された擬似接着層13とを有するものである。また、第1の基材11には、略矩形状のカードCを輪郭付ける切込み14が複数形成されている。
これらの中でも、第1の基材11および第2の基材12としては、表面に容易に印刷できることから、紙類、合成紙が好ましい。
第1の基材11と第2の基材12は同じものであってもよいし、異なるものであってあってもよい。また、第1の基材11および第2の基材12の表面にはあらかじめ印刷が施されていてもよい。
擬似接着剤としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム等のゴム系粘着剤;アクリル酸および/またはアクリル酸エステルを主なモノマー成分として含有するアクリル系粘着剤;酢酸ビニル重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の酢酸ビニルを主なモノマー成分として含有する酢酸ビニル系粘着剤;澱粉、アルギン酸ナトリウム等の多糖系粘着剤やデキストリン系粘着剤等の水溶性接着剤などが使用できる。
これらの中でも、ゴム系、アクリル系、酢酸ビニル系、デキストリン系の粘着剤が、接着性を任意に幅広くコントロールできるため好ましく、接着強度等を考慮して適宜選択される。さらに、ウェットラミネート法を容易に適用できることから、酢酸ビニル系および/またはデキストリン系の粘着剤がより好ましい。
擬似接着層13中の擬似接着剤の含有量は、10〜100質量%が好ましく、20〜80質量%がより好ましい。
接着力調節剤としては、ポリエチレンワックス等のワックス類、金属石鹸、無機顔料および有機顔料等が挙げられる。
擬似接着層13中の接着力調節剤の含有量は、第1の基材11と第2の基材12との接着強度や擬似接着層13の凝集力等を考慮して適宜決定されるが、0〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましい。
T形剥離試験法による接着強さが50mN/25mm以上であれば、第1の基材11と第2の基材12とを剥離しないときには第1の基材11と第2の基材12とを確実に接着できる。またT形剥離試験法による接着強さが1000mN/25mm以下であれば、第1の基材11と第2の基材12とを剥がす際に、第1の基材11と第2の基材12とが確実に剥離するため、第1の基材11および/または第2の基材12が破損しにくくなる。
T形剥離試験法による接着強さは、使用される擬似接着剤の種類やそれに基づく浸透性、塗布量、塗布してから貼り合わせるまでの時間、乾燥温度などによって適宜調節することができる。
ここで、擬似接着剤塗布液としては、例えば、上記擬似接着剤が水に溶解または分散されているもの(例えば、溶液、エマルジョン、スラリー)が挙げられる。複数の擬似接着剤を混合する場合には、擬似接着剤の水溶液、エマルジョン、スラリーを混合することで擬似接着剤塗布液を調製できる。擬似接着剤塗布液中の擬似接着剤の含有量は、全固形分の10〜100質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましい。
擬似接着剤塗布液の塗布方法としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター等を用いた塗布が挙げられる。
このようなウェットラミネート法により、第1の基材11と第2の基材12との間に擬似接着層13を設けた後、第1の基材11側から打ち抜き刃を当て、第1の基材11および擬似接着層13における第1の基材11側の部分に、所定形状のカードCを輪郭付ける切込み14を入れて、擬似接着積層体10を得る。
また、ウェブ状の第2の基材12に上記擬似接着剤塗布液を塗布して擬似接着層13を形成した後、擬似接着層13上にウェブ状の第1の基材11を貼り合わせてから乾燥し、次いで、第1の基材11に切込み14を入れた後、所定の寸法で裁断して枚葉状にする方法が挙げられる。
第1の基材11および第2の基材12の歪みが緩和されて貼り合わされた擬似接着積層体10はカールしにくく、印刷機やプリンタにて円滑に通紙できるため、印刷時の通紙不良等の不具合を生じにくい。
また、切込みが略矩形状のカードを輪郭付けるものであったが、略矩形状のカード以外のもの、例えば、短冊状、円形状、四角形以外の多角形状、星型状などの紙票(例えば、チケット、名刺、ラベルなど)であっても構わない。
さらには、本発明の擬似接着積層体では、所定形状の紙票を輪郭付ける切込みが形成されていなくてもよい。本発明の擬似接着積層体は、打ち抜き機にて円滑に通紙できるため、打ち抜きが容易である。
11 第1の基材
12 第2の基材
13 擬似接着層
14 切込み
C カード
Claims (2)
- 枚葉または連続折りのシートであり、第1の基材と、第2の基材と、第1の基材および第2の基材の間に設けられた擬似接着層とを有する擬似接着積層体であって、
擬似接着層がウェットラミネート法で形成されたことを特徴とする擬似接着積層体。 - 第1の基材に所定形状の紙票を輪郭付ける切込みが形成されている請求項1に記載の擬似接着積層体。
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JP2006029349A JP2007210109A (ja) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | 擬似接着積層体 |
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2006
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