JP2018118846A - エレベーターの利用面積検出装置およびエレベーターシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】かごの混雑状況を検出することができるエレベーターの利用面積検出装置を提供する。
【解決手段】利用面積検出装置は、エレベーターのかごの床面に設けられ、圧力がかかった際に電圧を変化させる繊維で作られた布地と、前記布地の繊維の電圧の変化に基づいて前記布地において圧力がかかった位置を検出する位置検出装置と、前記位置検出装置により前記布地において圧力がかかった位置が検出された際に当該位置に基づいて前記かごの内部において利用されている面積を判定する判定装置と、を備えた。
【選択図】図3
【解決手段】利用面積検出装置は、エレベーターのかごの床面に設けられ、圧力がかかった際に電圧を変化させる繊維で作られた布地と、前記布地の繊維の電圧の変化に基づいて前記布地において圧力がかかった位置を検出する位置検出装置と、前記位置検出装置により前記布地において圧力がかかった位置が検出された際に当該位置に基づいて前記かごの内部において利用されている面積を判定する判定装置と、を備えた。
【選択図】図3
Description
この発明は、エレベーターの利用面積検出装置およびエレベーターシステムに関する。
特許文献1は、エレベーターを開示する。当該エレベーターは、複数の荷重検出器を備える。当該エレベーターによれば、かご6の内部における荷重の変動を検出することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のエレベーターにおいては、重量としては余裕があるもののかご6の内部において利用者が乗り込む領域がない場合でも、かご6が乗場呼びに応答し得る。このため、エレベーターの運行効率が下がる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、かごの混雑状況を検出することができるエレベーターの利用面積検出装置およびエレベーターシステムを提供することである。
この発明に係るエレベーターの利用面積検出装置は、エレベーターのかごの床面に設けられ、圧力がかかった際に電圧を変化させる繊維で作られた布地と、前記布地の繊維の電圧の変化に基づいて前記布地において圧力がかかった位置を検出する位置検出装置と、前記位置検出装置により前記布地において圧力がかかった位置が検出された際に当該位置に基づいて前記かごの内部において利用されている面積を判定する判定装置と、を備えた。
この発明に係るエレベーターシステムは、前記利用面積検出装置の判定結果に基づいて前記エレベーターを制御する制御装置、を備えた。
これらの発明によれば、布地において圧力がかかった位置に基づいてかごの内部において利用されている面積が判定される。このため、かごの混雑状況を検出することができる。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。
図1に示されるように、建築物は、複数の階を備える。建築物は、エレベーターを備える。
例えば、昇降路1は、建築物の各階を貫く。例えば、機械室2は、昇降路1の直上に設けられる。例えば、複数の乗場3の各々は、建築物の各階に設けられる。複数の乗場3の各々は、昇降路1に対向する。
例えば、巻上機4は、機械室2に設けられる。例えば、主ロープ5は、巻上機4に巻き掛けられる。例えば、かご6は、昇降路1の内部に設けられる。かご6は、主ロープ5の一側に支持される。釣合オモリ7は、昇降路1の内部に設けられる。釣合オモリ7は、主ロープ5の他側に支持される。
例えば、複数の乗場釦装置8の各々は、複数の乗場3の各々に設けられる。例えば、かご操作盤9は、かご6の内部に設けられる。例えば、利用面積検出装置10は、かごの床面に設けられる。例えば、かご上ステーション12は、かご6の天井に設けられる。例えば、制御装置13は、機械室2に設けられる。
エレベーターにおいて、乗場釦装置8が操作されると、乗場呼びが登録される。かご操作盤9が操作されると、かご呼びが登録される。制御装置13は、登録された乗場呼びまたはかご呼びに基づいて巻上機4を回転させる。主ロープ5は、巻上機4の回転に追従して移動する。かご6と釣合オモリ7とは、主ロープ5の移動に追従して互いに反対方向に昇降する。その結果、かご6は、乗場呼びまたはかご呼びに応じた移動を行う。
この際、利用面積検出装置10は、かご6の内部の利用者の足等からの圧力がかかった位置を検出する。利用面積検出装置10は、当該位置に基づいてかご6の内部において利用されている面積を判定する。利用面積検出装置10は、当該面積に基づいてかご6が満員であるか否かを判定する。
制御装置13は、利用面積検出装置10の判定結果に基づいてエレベーターを制御する。例えば、かご6が満員である場合、制御装置13は、乗場呼びにかご6を応答させない。
次に、図2を用いて、利用面積検出装置10の概要を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の概要を説明するための図である。図2の左側は、かごの内部の斜視図である。図2の右側は、かごの床面の平面図である。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の概要を説明するための図である。図2の左側は、かごの内部の斜視図である。図2の右側は、かごの床面の平面図である。
図2に示されるように、利用面積検出装置10は、かご6の床面に全体的に設けられる。利用面積検出装置10は、圧力がかかった位置と予め設定されたパターンとの比較結果に基づいてかご6の内部において利用されている位置と面積とを判定する。例えば、圧力がかかった位置が利用者の足のパターンに対応する場合、利用面積検出装置10は、利用者の利用位置と利用面積とを判定する。例えば、圧力がかかった位置が複数の利用者の足のパターンに対応する場合、利用面積検出装置10は、複数の利用者の各々の利用位置と利用面積とを判定する。例えば、圧力がかかった位置が台車のタイヤのパターンに対応する場合、利用面積検出装置10は、台車の利用位置と利用面積とを判定する。
利用面積検出装置10は、判定した利用位置と利用面積とに基づいてかご6の内部の混雑状況を判定する。例えば、利用面積検出装置10は、判定した利用位置と利用面積とに基づいてかご6が満員であるか否かを判定する。
次に、図3を用いて、利用面積検出装置10の要部を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の要部の平面図である。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の要部の平面図である。
図3に示されるように、利用面積検出装置10は、布地14と第1位置検出装置15と第2位置検出装置16と判定装置17とを備える。
布地14は、複数の第1繊維14aと複数の第2繊維14bとを備える。複数の第1繊維14aの各々は、導電性を備える。複数の第1繊維14aは、長手方向を鉛直方向とする。複数の第1繊維14aは、互いに平行である。複数の第2繊維14bの各々は、導電性を備える。複数の第2繊維14bは、長手方向を水平方向とする。複数の第2繊維14bは、互いに平行である。
第1位置検出装置15は、利用面積検出装置10の第1縁部に設けられる。第2位置検出装置16は、利用面積検出装置10の第2縁部に設けられる。判定装置17は、利用面積検出装置10の第1縁部と第2縁部とが交わる角部に設けられる。
複数の第1繊維14aの各々は、圧力がかかった際に電圧を変化させる。複数の第2繊維14bは、圧力がかかった際に電圧を変化させる。第1位置検出装置15は、電圧を変化させた第1繊維14aを検出する。第2位置検出装置16は、電圧を変化させた第2繊維14bを検出する。判定装置17は、第1位置検出装置15の検出結果と第2位置検出装置16の検出結果とに基づいてかご6の内部において利用されている面積を判定する。
次に、図4と図5とを用いて、圧力がかかった位置の検出方法を説明する。
図4と図5とはこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の要部の拡大平面図である。
図4と図5とはこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の要部の拡大平面図である。
図4に示されるように、複数の第1繊維14aと複数の第2繊維14bとは、座標化される。例えば、複数の第1繊維14aの各々には、「a」、「b」、「c」、「d」等のアルファベットが割り当てられる。例えば、複数の第2繊維14bの各々には、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」等の数字が割り当てられる。
図5に示されるように、第1位置検出装置15は、複数の第1繊維14aのうちで電圧が変化した第1繊維14aを検出する。第2位置検出装置16は、複数の第2繊維14bのうちで電圧が変化した第2繊維14bを検出する。丸印の位置に圧力がかかった場合、第1位置検出装置15は、「b」の第1繊維14aの電圧が変化したことを検出する。第2位置検出装置16は、「2」の第2繊維14bの電圧が変化したことを検出する。
次に、図6を用いて、利用面積検出装置10の動作を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、ステップS1では、利用面積検出装置10は、第1繊維14aおよび第2繊維14bの電圧が変化したか否かを判定する。ステップS1で第1繊維14aおよび第2繊維14bの電圧が変化していない場合、利用面積検出装置10は、ステップS1の動作を繰り返す。ステップS1で第1繊維14aおよび第2繊維14bの電圧が変化した場合、利用面積検出装置10は、ステップS2の動作を行う。
ステップS2では、利用面積検出装置10は、第1繊維14aおよび第2繊維14bの電圧の変化に基づいて布地14において圧力がかかった位置を検出する。その後、利用面積検出装置10は、ステップS3の動作を行う。ステップS3では、利用面積検出装置10は、布地14において圧力がかかった位置に基づいてかご6の内部において利用されている面積を判定する。その後、利用面積検出装置10は、ステップS4の動作を行う。
ステップS4では、利用面積検出装置10は、当該面積に基づいてかご6が満員であるか否かを判定する。ステップS4でかご6が満員でない場合、利用面積検出装置10は、ステップS1の動作を行う。ステップS4でかご6が満員である場合、利用面積検出装置10は、ステップS5の動作を行う。
ステップS5では、利用面積検出装置10は、かご6が満員であることを示す信号をかご上ステーション12に無線で送信する。当該制御信号は、制御ケーブルを介して制御装置13に送信される。その後、利用面積検出装置10は、ステップS1の動作を行う。
以上で説明した実施の形態1によれば、布地14において圧力がかかった位置に基づいてかご6の内部において利用されている面積が判定される。このため、かご6の混雑状況を検出することができる。
例えば、布地14において圧力がかかった位置に基づいて利用者の利用面積が判定される。例えば、布地14において圧力がかかった位置に基づいて台車の利用面積が判定される。このため、かご6の混雑状況をより確実に検出することができる。
なお、布地14において圧力がかかった位置に基づいて利用者の属性を判定してもよい。例えば、大人、子供、女性、男性等を判別してもよい。この際、利用者の足が広がっているか否かを判定してもよい。利用者の足が広がっている場合は、当該足を狭めることができるとして、当該利用者の利用面積を判定してもよい。この場合、かご6の混雑状況をより確実に検出することができる。
また、かご6の内部において利用されている面積に基づいてかご6が満員であるか否かが判定される。このため、重量としては余裕があるもののかご6の内部において利用者が乗り込む領域がない場合に、かご6が無用に乗場呼びに応答することを抑制できる。その結果、エレベーターの運行効率を向上させることができる。
この際、かご6が満員であることを示す信号は、かご上ステーション12に無線で送信される。このため、利用面積検出装置10をかご6に取り付ける際の工期を短縮することにより、工事のコストを抑制することができる。
次に、図7を用いて、第1位置検出装置15の例を説明する。
図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の第1位置検出装置のハードウェア構成図である。
図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの利用面積検出装置の第1位置検出装置のハードウェア構成図である。
第1位置検出装置15の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ19aと少なくとも1つのメモリ19bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア20を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ19aと少なくとも1つのメモリ19bとを備える場合、第1位置検出装置15の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ19bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ19aは、少なくとも1つのメモリ19bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、第1位置検出装置15の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ19aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、算出装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ19bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア20を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、PLD、CPLDまたはこれらを組み合わせたものである。例えば、第1位置検出装置15の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、第1位置検出装置15の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
第1位置検出装置15の各機能について、一部を専用のハードウェア20で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、第1繊維14aの電圧の変化を検出する機能については専用のハードウェア20としての処理回路で実現し、第1繊維14aの電圧の変化を検出する機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ19aが少なくとも1つのメモリ19bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア20、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、第1位置検出装置15の各機能を実現する。
なお、図7において図示されないが、第2位置検出装置16の各機能も、第1位置検出装置15の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現し得る。判定装置17の各機能も、第1位置検出装置15の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現し得る。制御装置13の各機能も、第1位置検出装置15の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現し得る。
1 昇降路、 2 機械室、 3 乗場、 4 巻上機、 5 主ロープ、 6 かご、 7 釣合オモリ、 8 乗場釦装置、 9 かご操作盤、 10 利用面積検出装置、 12 かご上ステーション、 13 制御装置、 14 布地、 14a 第1繊維、 14b 第2繊維、 15 第1位置検出装置、 16 第2位置検出装置、 17 判定装置、 18 表示装置、 19a プロセッサ、 19b メモリ、 20 ハードウェア
Claims (6)
- エレベーターのかごの床面に設けられ、圧力がかかった際に電圧を変化させる繊維で作られた布地と、
前記布地の繊維の電圧の変化に基づいて前記布地において圧力がかかった位置を検出する位置検出装置と、
前記位置検出装置により前記布地において圧力がかかった位置が検出された際に当該位置に基づいて前記かごの内部において利用されている面積を判定する判定装置と、
を備えたエレベーターの利用面積検出装置。 - 前記判定装置は、前記布地において圧力がかかった位置に基づいて利用者の利用面積を判定する請求項1に記載のエレベーターの利用面積検出装置。
- 前記判定装置は、前記布地において圧力がかかった位置に基づいて利用者の属性を判定する請求項2に記載のエレベーターの利用面積検出装置。
- 前記判定装置は、前記布地において圧力がかかった位置に基づいて台車の利用面積を判定する請求項1に記載のエレベーターの利用面積検出装置。
- 前記判定装置は、前記かごの内部において利用されている面積に基づいて前記かごが満員であるか否かを判定する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターの利用面積検出装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の利用面積検出装置の判定結果に基づいて前記エレベーターを制御する制御装置、
を備えたエレベーターシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017013418A JP2018118846A (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | エレベーターの利用面積検出装置およびエレベーターシステム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7388586B1 (ja) | 2023-03-20 | 2023-11-29 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | エレベーターシステム |
-
2017
- 2017-01-27 JP JP2017013418A patent/JP2018118846A/ja active Pending
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