JP2018117541A - 細胞培養用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、保管安定性の高い、細胞培養用物品を提供することにある。
【解決手段】 表面に塗膜を有する細胞培養用物品であって、前記塗膜が、アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とを有する酸価が10〜50mgKOH/gである重合体(A)と、多価カルボジイミド(B)との反応物である、細胞培養用物品。
【選択図】 図1

Description

本発明は、新規な細胞培養用物品に関する。
創薬研究や再生医療研究のツールの1つである細胞培養用物品の開発においては、基材への細胞の吸着による変性、失活を防ぐために、表面を細胞非吸着性に保つことが重要である。また、特にマイクロプレートのような限定された空間での培養では、表面を細胞非吸着性の素材にすることで、細胞の機能維持に有利とされており、スフェロイドと呼ばれる3次元的な細胞構造を形成させることができるという利点がある。
培養基材を親水性樹脂でコートすることで、表面を細胞非吸着性にする取り組みがなされている。例えば、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリメトキシエチルアクリレート、ポリビニルアルコール、アガロース、キトサン、ホスホコリン基を有する( メタ)アクリレートモノマーを原料とする共重合体などでのコートが報告されている(特許文献1〜4)。
また、基材と親水性高分子を直接結合させることで、このような溶出や長期保存安定性を解消する取り組みがなされている(特許文献5〜6)。
さらに、アクリルブロック部分とポリエチレンオキサイド部分とを有するブロック重合体と架橋剤とを反応させた塗膜の利用が開示されている(特許文献7)。
特開2014−079227号公報 特許第5950055号 国際公開番号WO2015/146559 特開2016−047902号公報 特開2009−017809号公報 特開平6−327462号公報 特許第5831666号
しかし、特許文献1〜4のように親水性樹脂でコートを行うと、培地への溶出の懸念や、長時間保管した状態での耐久性に問題が生じる可能性がある。また、特許文献5〜6に記載されるような方法は複数の加工工程が必要であり、工業的に煩雑であるという課題を抱えている。また、特許文献7に開示される細胞培養用部材は優れた細胞培養性能を発現するが、製造後の保管条件により細胞培養性能が低下してしまうという新たな課題が見つかった。
本発明の目的は、保管安定性の高い、細胞培養用物品を提供することにある。
本発明は、表面に塗膜を有する細胞培養用物品であって、
前記塗膜が、アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とを有する酸価が10〜50mgKOH/gである重合体(A)と、多価カルボジイミド(B)との反応物である、細胞培養用物品に関する。
本発明において、重合体(A)に含まれる、ポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量/[アクリル系ポリマー部分(A1)の質量とポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量との合計]は0.05〜0.3であることが好ましい。
重合体(A)中のアクリル系ポリマー部分(A1)を形成するモノマーの水/1−オクタノール分配係数(LogP)の平均値は、0以上、2以下であることが好ましい。
重合体(A)の質量平均分子量は、3,000〜1,000,000であることが好ましい。
重合体(A)のガラス転移温度は、−70〜50℃であることが好ましい。
また、本発明において、アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とは、下記式(IA)〜(IC)のいずれかの構造を介して結合してなることが好ましい。

また、本発明において、アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とは、下記式(IA)の構造を介して結合してなることが好ましい。

本発明により、保管安定性の高い、細胞培養用物品を提供することができた。
本発明の細胞培養用物品の一例を模式的に示し斜視図である。 図1のII−IIで切断した断面図である。
<重合体(A)>
本発明における重合体(A)は、アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とを有する。ポリエチレンオキサイド部分は、以下、PEG部分ということもある。重合体(A)は、前記の部分を両方とも主鎖に有する構造、アクリル系ポリマー部分(A1)を主鎖とし、その側鎖部位にポリエチレンオキサイド部分(A2)を有する構造の少なくともいずれかを有し、前記構造を両方とも有すことができる。
本発明では、アクリル系ポリマー部分(A1)とは、アクリロイル基およびまたはメタクリロイル基を少なくとも一つ有する(メタ)アクリル系モノマーを全モノマーの内10%以上含むポリマー部分を指す。
アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)のブロック重合体は、下記式(IA)、(IB)又は(IC)のいずれかの構造(結合構造)を介して結合されていることが好ましい。その合成方法については、後述するが、特に限定されない。
なお、ブロック重合体は、下記式(IA)〜(IC)のいずれか一以上の結合構造を含むことが好ましいが、これら以外の結合構造を一部に含んでいてもよい。下記式(IA)の構造を介して結合してなる重合体であることがより好ましい。
上記の式(IA)で示される結合構造を有するブロック重合体の合成方法の一例を挙げる。
例えば、ラジカル重合開始剤として4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)(例えば、和光純薬工業株式会社の市販品「V−501」等)を用いてアクリル系ポリマーを合成すると、末端にカルボキシル基を有するアクリル樹脂が得られる。これに、PEG部分を構成する原料としてポリエチレングリコールを加え、エステル化反応をさせることで、アクリル系ポリマー部分と、PEG部分とが上記式(IA)で結合してなるブロック重合体を得ることができる。
あるいは、上記の式(IA)で示される結合構造を有するブロック重合体は、アクリル系ポリマーを合成する際のラジカル重合開始剤として、下記式(II)で示される、PEG部分(A2)とアゾ基を含む構造単位を有する高分子アゾ重合開始剤を用いて好ましく合成することができる。式中、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数である。高分子アゾ重合開始剤は、高分子セグメントとアゾ基(−N=N−)が繰り返し結合した構造を有しており、本実施形態では、高分子セグメントとしてPEGブロックを含む高分子アゾ開始剤を用いることで、容易にブロック重合体を合成できる。
高分子アゾ重合開始剤を用いる場合、該開始剤中に含まれるアゾ基のモル数に対する、アクリル系モノマーの全モル数の比率を適宜変更することによって、ブロック重合体の質量平均分子量の調整ができる。例えば、高分子アゾ重合開始剤中に含まれるアゾ基のモル数に対する、アクリル系モノマーの全モル数の比率が200であると、200量体のアクリル系ポリマーがPEG鎖の間に組み込まれることになり、ポリマーの絡み合いによる高い凝集力を付与することができる。
高分子アゾ重合開始剤の質量平均分子量は、5,000〜10万程度であることが好ましく、1万〜5万程度であることがより好ましい。また、該開始剤のPEG部分の分子量は、800〜1万程度であることが好ましく、1,000〜8,000程度であることがより好ましい。
また、好ましくはmは15〜200、より好ましくはmは20〜100であり、好ましくはnは3〜50、より好ましくはnは4〜30である。
前記高分子アゾ重合開始剤は、PEG部分(A2)を有しているため、水、アルコール、及び有機溶剤に可溶であり、溶液重合、乳化重合、又は分散重合によりブロック重合体の合成が可能である。また、分子鎖骨格中に重合開始部分(ラジカル発生部分:―N=N−)を有しているため、別途重合開始剤を使用する必要がなく、さらには末端反応性マクロモノマーに比べてラジカルの反応性、及び安定性が高いという特徴を有している。
前記高分子アゾ重合開始剤は、・C(CH3)CN−(CH22−COO−(CH2CH2O)m−CO−(CH22−C(CH3)CN・にて示されるようなラジカルを生じ、後述するアクリル系モノマーを重合させる。そして、アクリル系モノマーから形成されるアクリル系ポリマー部分(A1)と前記ラジカル由来の部分とが結合した主鎖を形成し、ブロック重合体を形成する。PEG部分(A2)は、ラジカルの一部に由来する。
高分子アゾ重合開始剤の具体例としては、和光純薬製の高分子アゾ開始剤VPE0201(上記式(II)の(CH2CH2O)の部分の分子量が約2000、nが6程度)などが例示される。
高分子アゾ重合開始剤の他に、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ開始剤や、過酸化ベンゾイルのうようなの有機過酸化物開始剤を併用することができる。これらの開始剤を併用することにより、開始効率を高め、効率よくアクリル系ポリマー部分(A1)にPEGに組み込むことができ、残留モノマーを減らすことができる。
ブロック重合体合成時には、用途に応じてラウリルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン類、α−メチルスチレンダイマー、リモネン等の連鎖移動剤を使用して、分子量や末端構造を制御しても良い。
次に、アクリル系ポリマー部分(A1)と、PEG部分(A2)とが上記式(IB)の構造を介して結合してなるブロック重合体の合成方法について説明する。
例えば、アクリル系ポリマーブロックとポリエチレンオキサイドブロックとが、上記式(IB)の構造を介して結合してなるブロック重合体は、アクリル系モノマーを、ヒドロキシ基を有するアゾ重合開始剤を用いて重合し、末端にヒドロキシ基を有するアクリル系ポリマーブロックを得る工程、及び前記アクリル系ポリマーブロックおよびポリエチレングリコールと、2官能のイソシアネート化合物とをウレタン化反応させる工程を含む方法により製造することができる。
例えば、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス[N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルプロパンアミド](例えば、和光純薬工業株式会社の市販品「VA−086」等)を用いてアクリル系ポリマーを合成すると、末端にヒドロキシル基を有するアクリル樹脂が得られる。これに、PEG部分を構成する原料としてポリエチレングリコールを加え、2官能イソシアネート化合物を用いてウレタン化反応させることで、アクリル系ポリマー部分と、PEG部分とが結合してなるブロック重合体を得ることができる。
ウレタン化反応の際用いられる2官能イソシアネート化合物としては、例えば、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、及びイソホロンジイソシアネート等を挙げることができる。
さらに、アクリル系ポリマー部分(A1)と、PEG部分(A2)とが上記式(IC)の構造を介して結合してなるブロック重合体の合成方法について説明する。
例えば、アクリル系ポリマーブロックとポリエチレンオキサイドブロックとが、上記式(IC)の構造により結合してなるブロック重合体は、アクリル系モノマーを、カルボキシル基を有するアゾ重合開始剤を用いて重合し、カルボキシル基を有するアクリル系ポリマーブロックを得る工程、及び前記アクリル系ポリマーブロックにポリエチレングリコールをエステル化反応させる工程を含む方法により製造することができる。
例えば、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]4水和物(例えば、和光純薬工業株式会社の市販品「VA−057」等)を用いてアクリル系ポリマーを合成すると、末端にカルボキシル基を有するアクリル樹脂が得られる。これに、PEG部分を構成する原料としてポリエチレングリコールを加え、エステル化反応をさせることで、アクリル系ポリマー部分と、PEG部分とが結合してなるブロック重合体を得ることができる。
なお、式(IB)〜(IC)のいずれかの構造を介して結合してなるブロック重合体を得る際に、上記のような高分子ではないアゾ重合開始剤を用いる場合も、高分子アゾ重合開始剤を用いる際に併用し得るものとして記載した「他の開始剤」も適宜併用することができる。また、連鎖移動剤も適宜使用できる。
次に、アクリル系ポリマー部分(A1)を主鎖とし、その側鎖部位にポリエチレンオキサイド部分(A2)を有する重合体について説明する。このような重合体は、ポリエチレンオキサイドを有する(メタ)アクリル系モノマーを他のモノマーと共重合することで得ることができる。
ポリエチレンオキサイドを有する(メタ)アクリル系モノマーとしては特に限定はされないが、例えば、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、プロポキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ブトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、n−ペンタキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
なお、これらのモノマーは、アクリル系ポリマー部分(A1)も形成するが、ポリエチレンオキサイド部分(A2)も形成するものである。そこで、これらのモノマーは、アクリル系ポリマー部分(A1)には含めないこととする。
本発明では、アクリル系ポリマー部分(A1)を形成する全モノマーの水/1−オクタノール分配係数(LogP)の平均値が0以上、2以下であることが望ましい。LogPの平均値が0以上、2以下である場合、水に対する溶解性が制御され、脂溶性が向上する。その結果、培養や保管中の細胞用の培地への溶出が抑制され、基材への密着性もよくなる傾向にある。
LogPは、化学物質の性質を表す数値の一つであり、添加量に依存しない一定の値である。対象とする物質が、水と1−オクタノールの混合液において、水相とオクタノール相が接した系中で平衡状態にある場合を対象として、各相の濃度をその常用対数で示したものである。LogPが大きくなると、比較的に疎水性が増大する傾向があり、LogPが小さくなると、比較的に親水性が増大する傾向がある。
LogPの測定は、一般にJIS日本工業規格Z7260−107(2000)に記載のフラスコ浸とう法により実施することができる。また、LogPは実測に代わって、計算化学的手法あるいは経験的方法により見積もることも可能である。LogPの計算に用いる方法やソフトウェアについては公知のものを用いることができるが、本発明ではCambridgeSoft社のシステム:ChemdrawPro11.0に組み込まれたプログラムを用い、LogPを求めている。
水/1−オクタノール分配係数(LogP)が0以上2以下であるモノマーとしては、特に限定はされないが、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチルアクリレート等のアルキルエステル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルメトキシメチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシメチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシメチル(メタ)アクリレート、プロポキシエチル(メタ)アクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチル(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ]エチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等のアルコキシ基含有モノマー;
(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレンなどのビニル基含有モノマー; N−ビニルピロリドン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、1−ビニルイミダゾール、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミドなどのアミド基含有モノマー;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−カルボキシエチル等のカルボキシル基含有モノマーなどが挙げられる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらの化合物のうち、特に2−メトキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレートが経済性や操作性の点から好ましい。
本発明では、使用するアクリル系モノマーのLogPが0〜2の範囲であれば、ホモポリマー部分の原料として使用することができる。また、使用する(メタ)アクリル系モノマーのLogPが0〜2の範囲外であっても、その他の(メタ)アクリル系モノマーを含めたLogPの質量平均値が0〜2の範囲であれば、コポリマー部分の原料として使用することができる。
LogPが0〜2の範囲外のモノマーの中で、例えば、アルキル基の炭素数が5〜20のアクリレート、アルキル基の炭素数が4〜20のメタクリレート、スチレンなどのビニル基含有モノマー、マレイン酸等のカルボキシル基含有モノマー、4−ヒドロキシスチレン、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等の水酸基含有モノマーなどが挙げられる。
本発明で用いられる重合体(A)の酸価は10〜50mgKOH/gであり、20〜40mgKOH/gであることが好ましい。酸価がこの範囲であることにより、重合体(A)と後述する多価カルボジライト(B)が適切な密度で架橋されると共にポリエチレンオキサイドの運動性が保持され、細胞培養用物品の細胞培養性能が保管条件によって変化し難くなる。
重合体(A)を構成する親水性に富むポリエチレンオキサイド部分(A2)と疎水性に富むアクリル系ポリマー部分(A1)のバランスにより、細胞の非接着性を効果的に制御し得る。重合体(A)は、ポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量/[アクリル系ポリマー部分(A1)の質量とポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量との合計]は、0.05〜0.3であることが好ましく、0.1〜0.25であることがより好ましい。即ち、5〜30質量%であることが好ましく、10〜25質量%であることがより好ましい。
重合体(A)の質量平均分子量Mwは、取り扱い性および細胞毒性の観点から、3,000〜1,000,000であることが好ましく、より好ましくは、5,000〜500,000である。
重合体(A)のガラス転移温度は、−70℃〜50℃であることが好ましく、より好ましくは、−60℃〜−30℃である。重合体(A)のガラス転移温度を−70℃〜50℃の範囲に調製することで、均一なコート膜を作成することができ、細胞の吸着性を抑えることができる。
<多価カルボジイミド(B)>
本発明で用いられる多価カルボジイミド(B)とは分子内にカルボジイミド基を複数有する化合物のことを指す。カルボジイミドは酸成分と架橋可能であることから、特定の酸価を有する重合体(A)と混合した後、細胞培養用物品の基材に塗工することで、重合体(A)の培地への溶出を抑制したり、保管条件により細胞培養性能が変化しないようにしたりすることができる。
多価カルボジイミド(B)としては特に限定はされないが、例えば、日清紡績株式会社のカルボジライトシリーズを用いることができ、V−02、V−04、V−06などの水性タイプ、V−01、V−03、V−05、V―07、V―09などの油性タイプ等が挙げられる。
本発明において、架橋剤は、一種のみを単独で用いてもよいし、複数を併用しても良い。架橋剤の使用量は、重合体(A)中に含まれる官能基の種類やモル数を考慮して決定すればよく、特に限定されるものではないが、通常は重合体(A)100質量部に対して0.1質量部〜30質量部の範囲で用いられる。重合体(A)中に含まれる官能基のモル数よりも少ない範囲で配合することで、未反応の架橋剤が遊離する懸念をなくすことができる。
<細胞培養用物品>
本発明に係る細胞培養用物品、細胞培養用物品の基材の表面に、上述の重合体(A)と多価カルボジイミド(B)とを含有するコーティング剤を塗工して塗膜を形成する工程、及び、得られた塗膜を硬化する工程を少なくとも含む。
<コーティング剤>
コーティング剤は、上記重合体(A)と、この重合体(A)を溶解又は分散する溶媒を含むものであることが好ましい。
溶媒は、特に限定はされないが、水、又はメタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン(以下、MEKという)等の有機溶媒等が挙げられ、互いに混和する2種以上の溶媒を組み合わせて使用してもよい。なかでも、水を含む水系の溶媒、又はエタノールを用いることが好ましい。
コーティング剤中の重合体(A)の含有量は、特に限定されず、例えばその塗工方法に応じた粘度となるように、あるいは、望ましい膜厚となるように、適宜調製することができる。
具体的には、共重合体(A)の含有量は、0.5〜10質量%程度であることが好ましく、1〜3質量%程度であることがより好ましい。
さらに、コーティング剤は、一般的な塗料に用いられる、その他の任意の成分を含むことができる。例えば、着色した塗膜を形成するために着色剤を含んでいてもよいし、界面活性剤、増粘剤、酸化防止剤、pH調整剤、顔料等の公知の成分を1種以上配合することができる。
<塗膜形成>
コーティング剤の塗布方法は、特に限定されず、成型体又は基材に対しては、刷毛、浸漬、ローラ、スプレー、注入、及び塗工機など、種々の塗布方法を適用できる。また、フィルムに対する塗布方法としては、ディップコート、コンマコート、グラビアコート、カーテンコート、ダイコート、リップコート、マイクログラビアコート、スロットダイコート、リバースコート、及びキスコート等が挙げられる。
さらに、用途によっては、インクジェット印刷法を用い、塗工箇所を任意に選択してパターン印刷を行うことも好ましい。
塗膜は、細胞培養用物品の細胞接触面の全てに形成されていることが好ましいが、その使用の実態に応じて、一部のみに形成されていてもよい。
コーティング剤を塗布したのち、塗膜の硬化が行われる。硬化は、加熱により行われることが好ましく、その条件(温度及び時間)は、使用する重合体(A)の特性、及び多価カルボジイミド(B)の種類、量に応じて適宜設定すればよい。例えば、温度は100〜200℃の範囲であることが好ましい。
塗膜の厚みは、特に限定されないが、乾燥後の厚みで1mm以下であることが好ましく、0.05μm〜20μmであることが好ましく、0.1μm〜10μmであることがより好ましい。
<成型>
また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂を押出し成型する際、重合体(A)と多価カルボジイミド(B)とを含有する組成物を共に押出し成型した後、金型を用いる等して所望の形状に成型してもよい。
あるいは、前記の熱可塑性樹脂をシート状に成型した後、ブロック重合体(A)と多価カルボジイミド(B)とを含有する組成物のシート状反応物を、接着剤層を介して積層し、その後金型を用いる等して所望の形状に成型してもよい。あるいは、ブロック重合体(A)と多価カルボジイミド(B)とを含有するシート状組成物を、接着剤層を介して積層した後、もしくは積層する際に硬化することもできる。
図1は、本発明の細胞培養用物品の一例を模式的に示し斜視図である。図2に、その一部を拡大して断面図(図1のII−IIで切断)として示すように、細胞培養用物品(4)は、細胞培養用物品の基材(マイクロウェルプレート)(3)の細胞接触面、つまりその内表面に、塗膜(10)を有する。
細胞培養用物品の基材の形状としては、マイクロウェルプレートの他に、軟質のバッグ、硬質のボトル、シャーレ、平たいままのプレートやシート等の細胞培養用容器が挙げられる。さらに、前記細胞培養用容器の他に、細胞培養の際に用いられる検査用チップやピペットなどのような治具も挙げられる。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、以下の実施例は本発明の権利範囲を何ら制限するものではない。なお、実施例における、「部」および「%」は、「質量部」および「質量%」をそれぞれ表し、Mwは質量平均分子量、Tgはガラス転移温度を意味する。
<酸価の測定方法>
共栓三角フラスコ中にダイヤフラムポンプで合成溶媒を取り除いた樹脂約1gを精密に量り採り、トルエン/エタノール(容量比:トルエン/エタノール=2/1)混合液100mLを加えて溶解する。これに、フェノールフタレイン試液を指示薬として加え、30秒間保持する。その後、溶液が淡紅色を呈するまで0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液で滴定する。酸価は次式により求めた(単位:mgKOH/g)。
酸価(mgKOH/g)=(5.611×a×F)/S
ただし、
S:試料の採取量(g)
a:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の消費量(mL)
F:0.1Nアルコール性水酸化カリウム溶液の力価
<質量平均分子量(Mw)の測定方法>
Mwの測定は昭和電工社製GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)「GPC−101」を用いた。GPCは溶媒(THF;テトラヒドロフラン)に溶解した物質をその分子サイズの差によって分離定量する液体クロマトグラフィーである。本発明における測定は、カラムに「KF−805L」(昭和電工社製:GPCカラム:8mmID×300mmサイズ)を直列に2本接続して用い、試料濃度1wt%、流量1.0ml/min、圧力3.8MPa、カラム温度40℃の条件で行い、質量平均分子量(Mw)の決定はポリスチレン換算で行った。データ解析はメーカー内蔵ソフトを使用して検量線および分子量、ピーク面積を算出し、保持時間15〜30分の範囲を分析対象として質量平均分子量を求めた。
<ガラス転移温度(Tg)の測定方法>
溶剤を乾燥除去して重合体を単離し、メトラー・トレド社製「DSC−1」を使用し、重合体約5mgをアルミニウム製標準容器に秤量し、温度変調振幅±1℃、温度変調周期60秒、昇温速度2℃/分の条件にて、−80〜200℃まで測定し、可逆成分の示差熱曲線からガラス転移温度を求めた。
<重合体の合成>
[実施例1]
温度計、撹拌機、窒素導入管、還流冷却器、滴下管を備えた反応容器に、窒素気流下、有機溶媒としてメチルエチルケトン(以下、MEKと略す)150質量部を仕込み、撹拌下80℃で30分加熱した。滴下管にモノマーとしてメトキシエチルアクリレートを91質量部、アクリル酸を3.5質量部、ブレンマーPME−1000を5.5部、重合開始剤としてVPE0201(和光純薬工業社製:マクロアゾ開始剤)を11.1質量部、溶媒としてMEKを10質量部仕込み、2時間かけて滴下した。滴下終了後1時間熟成させた後、をMEK2質量部で溶解した溶液を添加し、6時間熟成した。その後、室温に冷却し反応を停止した。その後、ダイヤフラムポンプでMEKを除去した後、エタノールを加えて希釈することで、固形分10質量%のブロック重合体溶液を得た。
得られた重合体のMwは86,400、Tgは−50℃、酸価は24.6であった。エタノールを加えて固形分10質量%まで希釈したカルボジライトV−02を、重合体溶液100質量部に対して、13.3部加えよく撹拌し、コーティング剤を得た。
得られたコーティング剤について後述する方法に従って、水溶性、細胞毒性を評価するとともに、細胞培養用部材を形成し、スフェロイドの形成性(初期、60℃保管後)を評価した。
[実施例2〜13、比較例1〜4]
実施例1と同様の方法で、表1の組成および仕込み量に従って、重合体を合成した。その特性値を表1に示す。
さらに実施例1と同様にして、固形分10質量%の重合体溶液100質量部に対して、表1に示す量の架橋剤(固形分10質量%)を加え、コーティング剤を得、同様に評価した。
AA:アクリル酸、LogP=0.38
MAA:メタクリル酸、LogP=0.38
MEA:メトキシエチルアクリレート、LogP=0.48
MMA:メチルメタクリレート、LogP=1.11
BMA:ブチルメタクリレート、LogP=2.23
ブレンマーPME−1000(日油株式会社製):メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート

VPE−0201:ポリエチレングリコールユニット含有高分子アゾ重合開始剤(和光純薬工業株式会社製)
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル

V−02:カルボジライトV−02(日清紡ケミカル株式会社製)
V−04:カルボジライトV−04(日清紡ケミカル株式会社製)
<評価>
(1)水への溶解性
実施例及び比較例で調製したコーティング剤を、精密秤量した容器に約2gずつ添加し、150℃で10分乾燥した。オーブンから取出し、容器ごと精密秤量した後、容器にイオン交換水5gを加え一晩静置した。容器からイオン交換水を吸引排出した後、再度150℃で10分乾燥し、容器を精密秤量した。下記式で水への溶解度を算出し、水への溶解性を4段階の評価基準に基づいて評価した。
細胞培養は水をベースとした培地で行われることがほとんどであるため、水溶性が乏しいということは、実際に使用される培地に対して、コート層が安定であることを示す。
水への溶解度=100−[(z−x)/(y−x)]×100
x:容器の質量
y:イオン交換水で処理する前の質量
z:イオン交換水で処理した後の質量

○:水への溶解度≦5%
○△:5%<水への溶解度≦20%
△:5%<水への溶解度≦20%
×:50%<水への溶解度
(2)細胞毒性
U字底96ウェルプレートに、実施例及び比較例で調製したコーティング剤を各ウェルに約0.5mlずつ注入した。これを吸引排出した後、60℃で24時間乾燥させることにより、コーティング剤で内面が被覆されたプレートを調製した。
これを電子線滅菌した後、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)にウシ胎児血清(FBS)を10%添加したものを培地とし、マウス線維芽細胞用細胞株(NIH/3T3細胞)を1ウェルあたり1×104個播種し、5%CO2/37℃のインキュベーターで5日目まで培養した。
細胞毒性は、1、2、5日後にATPアッセイを行うことによって評価した。具体的には、培養後のウェルに100μlのATP試薬(『塊』のATP測定試薬:東洋ビーネット社製)を添加、5回ピペッティングし、5分間室温で静置した後、100mlの試薬・細胞溶解液を別プレートに分取し1分間撹拌した。これをMithrasLB940(Berthold社製)を用いて発光量を測定した。
細胞毒性=(培養5日後の発光量)/(培養1日後の発光量)×100
○:80%≦細胞毒性
△:20%≦細胞毒性<80%
×:細胞毒性<20%
(3)スフェロイド形成性(初期、60℃で保管後)
スフェロイド形成性は、上記(2)と同様の方法で作製した1日以内のウェルプレートと、60℃のオーブンで1月保管した後のウェルプレートとをそれぞれ用い、上記(2)と同様の方法でマウス線維芽細胞用細胞株を5日目まで培養した。5日目の細胞培養状態を透過式光学顕微鏡40倍で写真撮影し、細胞の形態を観察し、以下の基準で評価した。
なお、スフェロイドが形成するということは細胞の塗膜への吸着性が低いことを示している。また、スフェロイドが形成可能であるということは、薬剤の適性を見る際にも有用であることが知られている。
○:96ウェルの全てに、1つのスフェロイドを形成し、集まっていない細胞はなかった。
○△:96ウェルの全てに1つのスフェロイドを形成したが、96ウェルのうち、集まっていない細胞のあるウェルがあった。
△:96ウェルのうち、複数個のスフェロイドを形成したウェルがあった。
×:96ウェルのうち、スフェロイドを形成しないウェルがあった。
表1に示すように、本発明の細胞培養用物品は、耐水性が高く、細胞毒性が低く、高温保管の後でも細胞の非接着性が保つことができる。これは、樹脂の極性や酸価、架橋剤が適切に選択されたためであると考えられる。
ポリエチレンオキサイド部分を有さない重合体を用いた比較例1は、スフェロイドの形成能に乏しく、細胞の非吸着性が不十分であることが分かった。これは、ポリエチレンオキサイド部分を有していなかったため、塗膜の極性が小さくなり、細胞が吸着してしまったためと考えられる。
酸価が50mgKOH/gより大きな共重合体を用いた比較例2は、耐水性に問題があり、スフェロイドの形成能に乏しく、細胞の非吸着性が不十分であることが分かった。耐水性が悪化した原因は、酸性官能基を共重合体中に多く含みすぎたためであると考えられる。また、細胞非吸着性が悪化したのは、酸性官能基が細胞と特異的な相互作用を有してしまったためであると考えられる。
酸価が10mgKOH/gより小さな重合体を用いた比較例3は、高温保管後のスフェロイド形成能に乏しいことが分かった。これは、酸性官能基と架橋剤との反応による架橋密度が小さくなったため、高温保管時に塗膜が不安定になり、細胞培養用物品の塗膜表面に均一性が損なわれたからではないかと考えられる。
架橋剤として多価カルボジイミド(B)を使用していない比較例4は耐水性に問題があり、また、高温保管時のスフェロイド形成能に乏しいことが分かった。耐水性が悪化した原因は、樹脂が架橋されていないため、容易に溶出できてしまったためであると考えられる。また、細胞非吸着性が悪化したのは、架橋構造を持たないため、高温保管時にコート層が安定に存在できず、液だれなどコート層の形状面での問題が発生してしまったためであると考えられる。
(3):細胞培養用物品の基材
(4):細胞培養用物品
(10):塗膜

Claims (7)

  1. 表面に塗膜を有する細胞培養用物品であって、
    前記塗膜が、
    アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とを有する酸価が10〜50mgKOH/gである重合体(A)と、多価カルボジイミド(B)との反応物である、
    細胞培養用物品。
  2. 重合体(A)に含まれる、ポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量/[アクリル系ポリマー部分(A1)の質量とポリエチレンオキサイド部分(A2)の質量との合計]が0.05〜0.3である、請求項1記載の細胞培養用物品。
  3. 重合体(A)中のアクリル系ポリマー部分(A1)を形成するモノマーの水/1−オクタノール分配係数(LogP)の平均値が0以上、2以下であることを特徴とする、請求項1または2記載の細胞培養用物品。
  4. 重合体(A)の質量平均分子量が3,000〜1,000,000である、請求項1〜3いずれか1項に記載の細胞培養用物品。
  5. 重合体(A)のガラス転移温度が−70〜50℃である、請求項1〜4いずれか1項に記載の細胞培養用物品。
  6. アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とが、下記式(IA)〜(IC)のいずれかの構造を介して結合してなる、請求項1〜5いずれか1項に記載の細胞培養用物品。

  7. アクリル系ポリマー部分(A1)とポリエチレンオキサイド部分(A2)とが、下記式(IA)の構造を介して結合してなる、請求項1〜6いずれか1項に記載の細胞培養用物品。

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