JP2018111981A - 作業機械用周辺監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】監視対象である所定の物体の検知に基づく警報の実効性を確保しつつ、オペレータの煩わしさを抑制することが可能な作業機械用周辺監視システムを提供する。【解決手段】作業機械の周辺の所定範囲内に存在する所定の物体を検知する物体検知部と、前記物体検知部により前記物体が検知された場合、音による警報を行う警報部と、を備え、前記警報部は、前記物体検知部により前記物体が検知された状態が継続している場合、所定の条件が成立したときに、前記音による警報を停止すると共に、前記音による警報の停止後、光による警報を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、作業機械用周辺監視システムに関する。
作業機械の周辺の所定範囲で監視対象である所定の物体(例えば、作業機械の作業の妨げになる障害物や人等)を検知する物体検知手段と、物体検知手段により所定の物体が検知されると音による警報を出力する警報出力手段を備える作業機械用周辺監視システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−181508号公報
しかしながら、作業機械の周辺に監視対象である所定の物体が存在していることを認識しているような状況で警報音が出力され続けると、オペレータは煩わしさを感じる可能性がある。一方、音以外による警報(例えば、視覚的な警報)を採用することも考えられるが、オペレータが操縦席から離れている状況等では、警報に気付かない可能性があり、監視対象である所定の物体の検知に基づく警報の実効性が低下する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、監視対象である所定の物体の検知に基づく警報の実効性を確保しつつ、オペレータの煩わしさを抑制することが可能な作業機械用周辺監視システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
作業機械の周辺の所定範囲内に存在する所定の物体を検知する物体検知部と、
前記物体検知部により前記物体が検知された場合、音による警報を行う警報部と、を備え、
前記警報部は、前記物体検知部により前記物体が検知された状態が継続している場合、所定の条件が成立したときに、前記音による警報を停止すると共に、前記音による警報の停止後、光による警報を行う、
作業機械用周辺監視システムが提供される。
上述の実施形態によれば、監視対象である所定の物体の検知に基づく警報の実効性を確保しつつ、オペレータの煩わしさを抑制することが可能な作業機械用周辺監視システムを提供することができる。
本実施形態に係る周辺監視システムが搭載される作業機械の一例を示す図である。 本実施形態に係る周辺監視システムの構成の一例を示す図である。 表示装置に表示される監視用画像の一例を示す図である。 本実施形態に係る周辺監視システム(警報出力部)による警報出力処理の第1例を概略的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る周辺監視システム(警報出力部)による警報出力処理の第2例を概略的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る周辺監視システム(警報出力部)による警報出力処理の第3例を概略的に示すフローチャートである。 本実施形態に係る周辺監視システム(警報出力部)による警報出力処理の第4例を概略的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る周辺監視システム100(図2参照)が搭載される作業機械について説明をする。
図1は、本実施形態に係る周辺監視システム100が搭載される作業機械の一例を示す図であり、具体的には、ショベルの側面図である。
尚、本実施形態に係る周辺監視システム100は、ショベル以外の作業機械、例えば、ホイールローダ、アスファルトフィニッシャ等に搭載されてもよい。
本実施形態に係るショベルは、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回可能に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、作業装置としてのブーム4、アーム5、及びバケット6と、オペレータが搭乗するキャビン10を備える。
下部走行体1は、例えば、左右1対のクローラを含み、それぞれのクローラが走行油圧モータ(不図示)で油圧駆動されることにより、自走する。
上部旋回体3は、旋回油圧モータ、或いは、電動機(共に不図示)等で駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に枢着され、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に枢着され、アーム5の先端には、バケット6が上下回動可能に枢着される。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。
キャビン10は、オペレータが搭乗する操縦室であり、上部旋回体3の前部左側に搭載される。
また、本実施形態に係るショベルは、周辺監視システム100に関連する構成要素として、コントローラ30、撮像装置40、表示装置50、音声出力装置52を備える。
コントローラ30は、ショベルの駆動制御を行う制御装置である。コントローラ30は、キャビン10内に搭載される。
撮像装置40は、上部旋回体3の上部に取り付けられ、ショベルの周辺を撮像する。撮像装置40は、後方カメラ40B、左側方カメラ40L、右側方カメラ40Rを含む。
後方カメラ40Bは、上部旋回体3の後端上部に取り付けられ、上部旋回体3の後方を撮像する。
左側方カメラ40Lは、上部旋回体3の左端上部に取り付けられ、上部旋回体3の左側方を撮像する。
右側方カメラ40Rは、上部旋回体3の右端上部に取り付けられ、上部旋回体3の右側方を撮像する。
表示装置50は、キャビン10内の操縦席の周辺に設けられ、コントローラ30(後述する表示制御部302)による制御の下、オペレータに通知する各種画像情報を表示する。表示装置50は、例えば、液晶ディスプレイである。
音声出力装置52は、キャビン10内の操縦席の周辺に設けられ、コントローラ30による制御の下、オペレータに通知する各種音声情報を出力する。音声出力装置52は、例えば、スピーカやブザー等である。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る周辺監視システム100の具体的な構成について説明をする。
図2は、本実施形態に係る周辺監視システム100の構成の一例を示すブロック図である。
周辺監視システム100は、ショベルの周辺の所定範囲内への人の侵入を監視し、人を検知した場合、警報を出力する。周辺監視システム100は、コントローラ30、撮像装置40、表示装置50、音声出力装置52を含む。
コントローラ30は、周辺監視システム100における各種制御処理を行う。コントローラ30は、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いはその組み合わせにより実現されてよく、例えば、CPU,RAM,ROM,I/O等を含むマイクロコンピュータを中心に構成される。コントローラ30は、例えば、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、監視対象検知部301、表示制御部302、警報出力部303を含む。
撮像装置40は、上述の如く、後方カメラ40B、左側方カメラ40L、右側方カメラ40Rを含む。後方カメラ40B、左側方カメラ40L、右側方カメラ40Rは、上部旋回体3の上部において、光軸が斜め下方に向くように取り付けられ、ショベル近傍の地面からショベルの遠方までを含む上下方向の撮像範囲(画角)を有する。後方カメラ40B、左側方カメラ40L、右側方カメラ40Rは、ショベルの運転中、所定周期(例えば、1/30秒)毎に、撮像画像を出力し、コントローラ30に送信する。
表示装置50は、撮像装置40の撮像画像(スルー画像)や、コントローラ30(表示制御部302)が撮像装置40の撮像画像に基づき生成する周辺画像(例えば、後述する視点変換画像)等を表示する。
音声出力装置52は、コントローラ30(警報出力部303)による制御の下、警報音を出力する。
監視対象検知部301(物体検知部の一例)は、撮像装置40により撮像された撮像画像に基づき、ショベルの周辺の所定領域内、例えば、ショベルから所定距離D1(例えば、5メートル)以内の監視対象の所定の物体としての人を検知する。例えば、監視対象検知部301は、既知の各種画像処理手法や機械学習ベースの識別器等を任意に適用することにより、撮像画像内の人を認識すると共に、認識した人の実在位置(ショベルから認識した人までの距離D等)を特定することができる。
尚、監視対象検知部301は、監視対象として人以外の所定の物体(例えば、ショベルの作業を妨げる岩等の障害物や車両等)を検出してもよい。また、監視対象検知部301は、撮像装置40の撮像画像に代えて、或いは、加えて、他のセンサ、例えば、ミリ波レーダ、LIDAR(LIght Detection And Ranging)、ステレオカメラ等の検出結果(距離画像等)に基づきショベルの周辺の監視対象の所定の物体を検知してもよい。この場合、これらの他のセンサがショベルに設けられる。
表示制御部302は、オペレータの各種操作に応じて、表示装置50に各種情報画像を表示させる。例えば、表示制御部302は、オペレータによる所定操作に応じて、撮像装置40の撮像画像に基づき周辺画像を生成し、表示装置50に表示させる。具体的には、表示制御部302は、周辺画像として、後方カメラ40B、左側方カメラ40L、右側方カメラ40Rの撮像画像に基づき、既知の視点変換処理を行うことにより、視点変換画像(仮想視点から見た画像)を生成し、表示装置50に表示させる。また、表示制御部302は、周辺画像を表示装置50に表示させる際、周辺画像に写る撮像装置40の撮像範囲のショベルに対する相対位置関係を明示するため、ショベルを模式的に表すショベル画像を併せて表示装置50に表示させる。即ち、表示制御部302は、ショベル画像と、ショベルと撮像装置40の撮像範囲との相対位置関係に合わせて、ショベル画像の周囲に配置される周辺画像とを含む監視用画像を生成し、表示装置50に表示させる。以下、図4を参照して、表示装置50に表示される監視用画像について説明をする。
図3は、表示装置50に表示される監視用画像の一例を示す図である。
図3に示すように、表示装置50における横長の長方形の画面(例えば、アスペクト比4:3の画面)には、上述の如く、ショベル画像CGと、ショベル画像CGの周囲に配置される周辺画像EPとを含む監視用画像が表示されている。これにより、オペレータは、周辺画像EPに写っている人を含む物体と、ショベルとの位置関係を適切に把握することができる。
本例における周辺画像EPは、ショベル周辺を真上から見た路面画像と、その路面画像の周りに配置される、ショベル周辺を水平方向に見た水平画像とを組み合わせた視点変換画像である。周辺画像(視点変換画像)は、後方カメラ40B、左側方カメラ40L、及び右側方カメラ40Rのそれぞれの撮像画像を空間モデルに投影した上で、その空間モデルに投影された投影画像を別の二次元平面に再投影することによって得られる。空間モデルは、仮想空間における撮像画像の投影対象であり、撮像画像が位置する平面以外の平面若しくは曲面を含む一又は複数の平面若しくは曲面で構成される。以下、本実施形態における周辺画像は、上記路面画像と上記水平画像とを組み合わせた視点変換画像である前提で説明を続ける。
また、監視用画像には、線分LNが重畳表示される。線分LNは、ショベルからの距離が所定距離D2(<D1)の位置を表す。これにより、周辺画像に人を含む物体が写っている場合、オペレータは、ショベルからどの程度離れた位置にいるかを把握することができる。
図2に戻り、警報出力部303は、監視対象検知部301によりショベルから所定距離D1以内で検知対象(本実施形態では、人)が検知された場合、オペレータ等への警報を行う。例えば、警報出力部303は、音による警報を出力する。具体的には、警報出力部303は、音声出力装置52を通じて警告音を出力させる。また、例えば、警報出力部303は、光による警報を出力する。具体的には、警報出力部303は、表示制御部302を介して、表示装置50(液晶ディスプレイ)のバックライトを利用し、例えば、バックライトを点滅させる。また、キャビン10の内部のオペレータが視認し易い場所(例えば、表示装置50の近傍)に、表示装置50とは別の光源を設け、当該光源を点滅させる等してもよい。また、例えば、警報出力部303は、ショベル周辺の所定範囲内(ショベルから所定距離D1以内)で距離が近いほど、危険度を表す警報レベルが高い警報を行ってもよい。具体的には、警報出力部303は、監視対象検知部301により検知された人のショベルからの距離Dが、所定距離D1より小さい所定距離D2(例えば、2.5メートル)以下であるか否かにより警報レベル(警報の仕様)を変更してもよい。より具体的には、警報出力部303は、検知された人のショベルからの距離Dが所定距離D1以下且つ所定距離D2より大きい場合、比較的危険度が低い注意状態(警報レベル1)であるとして、予備的な警報(例えば、比較的小音量の警告音をスピーカに出力させる)を出力する。また、警報出力部303は、検知された人のショベルからの距離が所定距離D2以下である場合、比較的危険度が高い警戒状態(警報レベル2)であるとして、正式な警報(例えば、比較的大音量の警告音をスピーカ等に出力させる)を出力する。
尚、警報出力部303は、表示制御部302に表示要求を送ることにより、表示装置50にショベル周辺に人が存在する旨の警報表示を行ってもよい。
次に、図4〜図7を参照して、本実施形態に係る周辺監視システム100(警報出力部303)による特徴的な処理について説明をする。
以下に示す実施例では、警報出力部303は、監視対象検知部301により監視対象である人が検知された場合、音による警報を出力する。そして、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知された状態が継続している場合、所定の条件が成立したときに、音による警報を停止すると共に、音による警報の停止後、光による警報を出力する。これにより、音による警報が出力されるため、例えば、オペレータが操縦席から離席している場合でもオペレータに監視対象の物体(人)の存在を気付かせることができる。また、監視対象の物体(人)が検知されている状態が継続している場合、所定の条件が成立した場合、音による警報が停止されると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、音による警報が継続することによりオペレータが感じる煩わしさを抑制できると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、監視対象の物体(人)が検知されている状態が継続していることをオペレータに通知することができる。即ち、監視対象である所定の物体の検知に基づく警報の実効性を確保しつつ、オペレータの煩わしさを抑制することができる。
まず、図4は、本実施形態に係る周辺監視システム100(警報出力部303)による警報出力処理の第1例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、例えば、ショベルの運転中に繰り返し実行されてよい。
ステップS102にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により所定領域内(ショベルからの距離Dが所定距離D1以下の範囲)に人が検知されたか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知された場合、ステップS104に進み、監視対象検知部301により人が検知されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS104にて、警報出力部303は、音声出力装置52を通じて、音による警報(警報音)を出力する。
ステップS106にて、警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T1以上が経過したか否かを判定する。警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T1以上が経過していない場合、ステップS108に進み、所定時間T1以上経過している場合、ステップS112に進む。
ステップS108にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、ステップS106に戻り、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS110に進む。
ステップS110にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS112にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除すると共に、ステップS114にて、撮像装置40の撮像画像或いは該撮像画像に基づき生成される周辺画像が表示されている表示装置50(液晶ディスプレイ)のバックライトを、例えば、点滅させて、光による警報を開始する。
尚、ステップS114の処理の開始時点で、表示装置50に撮像装置40の撮像画像或いは該撮像画像に基づき生成される周辺画像と異なる内容が表示されている場合、例えば、検知された人が写っている撮像画像或いは周辺画像に表示を切り替えた上で、ステップS114の処理が行われてよい。以下、図5〜図7の対応する処理においても同様である。
ステップS116にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、本ステップの判定を繰り返し、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS118に進む。
ステップS118にて、警報出力部303は、表示装置50のバックライトの点滅を停止させて、光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
このように、本実施例では、警報出力部303は、監視対象検知部301により監視対象である人が検知された状態が継続している場合、音による警報の開始から所定時間T1経過したときに、音による警報を停止させると共に、音による警報の停止後、光による警報を行う。具体的には、警報出力部303は、音による警報の停止後、光による警報を開始させる。これにより、監視対象検知部301による監視対象である人の検知が継続している場合でも、所定時間T1が経過すると、音による警報が停止されるため、オペレータが感じる煩わしさを抑制できると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、オペレータに人が検知され続けていることを認知させることができる。
続いて、図5は、本実施形態に係る周辺監視システム100(警報出力部303)による警報出力処理の第2例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図4の場合と同様、例えば、ショベルの運転中に繰り返し実行されてよい。
ステップS202にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により所定領域内(ショベルからの距離Dが所定距離D1以下の範囲)に人が検知されたか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知された場合、ステップS204に進み、監視対象検知部301により人が検知されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS204にて、警報出力部303は、音声出力装置52及び表示装置50を通じて、音による警報(警報音)及び光による警報(バックライトの点滅)を出力する。
ステップS206にて、警報出力部303は、音及び光による警報の開始から所定時間T1以上が経過したか否かを判定する。警報出力部303は、音及び光による警報の開始から所定時間T1以上が経過していない場合、ステップS208に進み、所定時間T1以上経過している場合、ステップS212に進む。
ステップS208にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、ステップS206に戻り、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS210に進む。
ステップS210にて、警報出力部303は、音声出力装置52及び表示装置50からの警報音及びバックライトの点滅の出力を停止させて、音による警報及び光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS212にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除する。これにより、表示装置50のバックライトの点滅、即ち、光による警報だけが継続される。
ステップS214にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、本ステップの判定を繰り返し、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS216に進む。
ステップS216にて、警報出力部303は、表示装置50のバックライトの点滅を停止させて、光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
このように、本実施例では、警報出力部303は、監視対象検知部301により監視対象である人が検知された状態が継続している場合、音による警報の開始から所定時間T1経過したときに、音による警報を停止させると共に、音による警報の停止後、光による警報を行う。具体的には、監視対象検知部301により人が検知されると、音による警報と光による警報の双方の出力を開始させ、監視対象検知部301により人が検知された状態が継続している状態で、所定時間T1経過したときに、音による警報だけを停止させて、光による警報を継続させる。これにより、監視対象検知部301による監視対象である人の検知が継続している場合でも、所定時間T1が経過すると、音による警報が停止されると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、図4に示す実施例と同様の効果を奏する。
続いて、図6は、本実施形態に係る周辺監視システム100(警報出力部303)による警報出力処理の第3例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図4、図5の場合と同様、例えば、ショベルの運転中に繰り返し実行されてよい。
ステップS302にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により所定領域内(ショベルからの距離Dが所定距離D1以下の範囲)に人が検知されたか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知された場合、ステップS304に進み、監視対象検知部301により人が検知されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS304にて、警報出力部303は、音声出力装置52を通じて、音による警報(警報音)を出力する。
ステップS306にて、警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T2(<T1)以上が経過したか否かを判定する。警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T2以上が経過していない場合、ステップS308に進み、所定時間T2以上経過している場合、ステップS312に進む。
ステップS308にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、ステップS306に戻り、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS310に進む。
ステップS310にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS312にて、警報出力部303は、撮像装置40の撮像画像或いは該撮像画像に基づき生成される周辺画像が表示されている表示装置50(液晶ディスプレイ)のバックライトを、例えば、点滅させて、光による警報を開始する。
ステップS314にて、警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T1以上が経過したか否かを判定する。警報出力部303は、音による警報の開始から所定時間T1以上が経過していない場合、ステップS316に進み、所定時間T1以上経過している場合、ステップS320に進む。
ステップS316にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、ステップS314に戻り、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS318に進む。
ステップS318にて、警報出力部303は、音声出力装置52及び表示装置50からの警報音及びバックライトの点滅の出力を停止させて、音による警報及び光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS320にて、警報出力部303は、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除する。
ステップS322にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、本ステップの判定を繰り返し、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS324に進む。
ステップS324にて、警報出力部303は、表示装置50のバックライトの点滅を停止させて、光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
このように、本実施例では、警報出力部303は、監視対象検知部301により監視対象である人が検知された状態が継続している場合、音による警報の開始から所定時間T1経過したときに、音による警報を停止させると共に、音による警報の停止後、光による警報を行う。具体的には、監視対象検知部301により人が検知されると、音による警報の出力を開始させた後、光による警報を段階的に開始させ、監視対象検知部301により人が検知された状態が継続している状態で、所定時間T1経過すると、音による警報だけを停止させて、光による警報を継続させる。これにより、監視対象検知部301による監視対象である人の検知が継続している場合でも、所定時間T1が経過すると、音による警報が停止されると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、図4、図5に示す実施例と同様の効果を奏する。
続いて、図7は、本実施形態に係る周辺監視システム100(警報出力部303)による警報出力処理の第4例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図4〜図6の場合と同様、例えば、ショベルの運転中に繰り返し実行されてよい。
ステップS402にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により所定領域内(ショベルからの距離Dが所定距離D1以下の範囲)に人が検知されたか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知された場合、ステップS404に進み、監視対象検知部301により人が検知されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS404にて、警報出力部303は、音声出力装置52を通じて、音による警報(警報音)を出力する。
ステップS406にて、警報出力部303は、音による警報の開始後、ショベルの動作要素(例えば、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、バケット6等)を操作する操作装置(不図示)が操作されていない状態から操作されたか否かを判定する。当該操作装置が操作されていない状態とは、例えば、操作レバーが中立状態に数秒以上維持された状態であってよい。警報出力部303は、操作装置が操作されていない状態から操作されていない場合、ステップS408に進み、操作装置が操作されていない状態から操作された場合、ステップS412に進む。
ステップS408にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、ステップS406に戻り、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS410に進む。
ステップS410にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除し、今回の処理を終了する。
一方、ステップS412にて、警報出力部303は、音声出力装置52からの警報音の出力を停止させて、音による警報を解除すると共に、ステップS414にて、撮像装置40の撮像画像或いは該撮像画像に基づき生成される周辺画像が表示されている表示装置50(液晶ディスプレイ)のバックライトを、例えば、点滅させて、光による警報を開始する。
ステップS416にて、警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続しているか否かを判定する。警報出力部303は、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続している場合、本ステップの判定を繰り返し、監視対象検知部301により人が検知されている状態が継続していない場合、ステップS418に進む。
ステップS418にて、警報出力部303は、表示装置50のバックライトの点滅を停止させて、光による警報を解除し、今回の処理を終了する。
このように、本実施例では、警報出力部303は、監視対象検知部301により監視対象である人が検知された状態が継続している場合、音による警報の開始後、ショベルの動作要素を操作する操作装置が操作されていない状態から操作されたときに、音による警報を停止させると共に、音による警報の停止後、光による警報を行う。具体的には、警報出力部303は、音による警報の停止後、光による警報を開始させる。これにより、監視対象検知部301による監視対象である人の検知が継続している場合でも、ショベルの動作要素に対する操作がされていない状態から操作されると、音による警報が停止されるため、オペレータが感じる煩わしさを抑制できると共に、音による警報の停止後、光による警報が出力されるため、オペレータに監視対象である人が検知され続けていることを認知させることができる。また、本実施例では、オペレータによるショベルの動作要素に対する操作をトリガにして、音による警報を停止させるため、例えば、オペレータが離席時に、オペレータが戻るまで音による警報が継続されるため、音による警報の実効性を更に高めることができる。また、例えば、オペレータが安全確認を行った後、ショベルの動作要素に対する操作を行う際には、必ず、音による警報が解除されることになるため、監視対象検知部301による監視対象である人の検知が継続している状況におけるオペレータがショベルの操作時に感じる煩わしさを更に抑制できる。
尚、本実施例では、ショベルの動作要素に対する操作をトリガにして、光による警報を開始するが、図5と同様、監視対象検知部301による監視対象である人の検知に際して、音による警報と光による警報を同時に開始させてもよいし、図6と同様、音による警報の開始後、段階的に光による警報を開始させてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
30 コントローラ
40 撮像装置
50 表示装置
52 音声出力装置
100 周辺監視システム(作業機械用周辺監視システム)
301 監視対象検知部(物体検知部)
302 表示制御部
303 警報出力部(警報部)

Claims (7)

  1. 作業機械の周辺の所定範囲内に存在する所定の物体を検知する物体検知部と、
    前記物体検知部により前記物体が検知された場合、音による警報を行う警報部と、を備え、
    前記警報部は、前記物体検知部により前記物体が検知された状態が継続している場合、所定の条件が成立したときに、前記音による警報を停止すると共に、前記音による警報の停止後、光による警報を行う、
    作業機械用周辺監視システム。
  2. 前記警報部は、前記物体検知部により前記物体が検知された状態が継続している場合、前記音による警報の開始から所定時間経過したときに、前記音による警報を停止させると共に、前記音による警報の停止後、光による警報を行う、
    請求項1に記載の作業機械用周辺監視システム。
  3. 前記警報部は、前記物体検知部により前記物体が検知された状態が継続している場合、前記音による警報の開始後、前記作業機械の動作要素を操作する操作装置が操作されない状態から操作されたときに、前記音による警報を停止させると共に、前記音による警報の停止後、光による警報を行う、
    請求項1又は2に記載の作業機械用周辺監視システム。
  4. 前記警報部は、前記音による警報の停止前から、前記光による警報を開始する、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の作業機械用周辺監視システム。
  5. 前記警報部は、前記音による警報の停止以後に、前記光による警報を開始する、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の作業機械用周辺監視システム。
  6. 前記作業機械の周辺を撮像する撮像装置と、
    前記作業機械のキャビン内に設けられ、前記撮像装置の撮像画像、又は該撮像画像に基づき生成される周辺画像を表示する表示装置と、を備え、
    前記警報部は、前記表示装置のバックライトを用いて、前記光による警報を行う、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の作業機械用周辺監視システム。
  7. 前記作業機械の周辺を撮像する撮像装置と、
    前記作業機械のキャビン内に設けられ、前記撮像装置の撮像画像、又は該撮像画像に基づき生成される周辺画像を表示する表示装置と、
    前記表示装置の近傍に配置される光源と、を備え、
    前記警報部は、前記光源を用いて、前記光による警報を行う、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の作業機械用周辺監視システム。
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