JP2018105585A - 熱輸送装置、およびプロジェクター - Google Patents

熱輸送装置、およびプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP2018105585A
JP2018105585A JP2016255076A JP2016255076A JP2018105585A JP 2018105585 A JP2018105585 A JP 2018105585A JP 2016255076 A JP2016255076 A JP 2016255076A JP 2016255076 A JP2016255076 A JP 2016255076A JP 2018105585 A JP2018105585 A JP 2018105585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
fluid pipe
fluid
posture
heat transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016255076A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6772831B2 (ja
JP2018105585A5 (ja
Inventor
紀夫 今岡
Norio Imaoka
紀夫 今岡
克矢 清水
Katsuya Shimizu
克矢 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016255076A priority Critical patent/JP6772831B2/ja
Priority to US15/837,002 priority patent/US10146113B2/en
Priority to CN201711401613.6A priority patent/CN108255002B/zh
Publication of JP2018105585A publication Critical patent/JP2018105585A/ja
Publication of JP2018105585A5 publication Critical patent/JP2018105585A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6772831B2 publication Critical patent/JP6772831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/16Cooling; Preventing overheating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/04Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure
    • F28D15/043Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure forming loops, e.g. capillary pumped loops
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/04Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure
    • F28D15/046Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure characterised by the material or the construction of the capillary structure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/06Control arrangements therefor
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/3144Cooling systems

Abstract

【課題】姿勢が変更されても効率よく熱を移動させる熱輸送装置を提供する。【解決手段】作動液を有する熱輸送装置5であって、外部からの熱を受熱して作動液を気化させる蒸発部51と、蒸発部51で気化された気体を作動液に液化する凝縮部と、蒸発部51と凝縮部とにそれぞれ接続され、蒸発部51および凝縮部とで環状の流路を形成する第1流体管53および第2流体管54と、を備え、蒸発部51は、毛細管力によって作動液が浸透する第1多孔質体7と、外部からの熱を受熱し、第1多孔質体7が第1方向に移動可能な収容領域51eを有する容器510(受熱部)と、を備え、第1流体管53は、収容領域51eの第1方向における一方の端部側に接続され、第2流体管54は、収容領域51eの第1方向における他方の端部側に接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、熱輸送装置、およびプロジェクターに関する。
従来、光源装置および光変調装置を備え、机上等に載置された姿勢(据置姿勢)や、据置姿勢から上下反転された姿勢(天吊り姿勢)で天井等に設置され、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。近年、長期に亘ってより明るい画像を投写できるプロジェクターが求められ、半導体レーザー等の発光素子を用いた光源装置を備えたプロジェクターが知られている。この光源装置は、発光に伴って顕著に発熱するので、効率的な冷却が求められている。そこで、この光源装置を効率よく冷却するための装置として、作動液を利用した装置が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置(ループ型ヒートパイプ)は、内部に作動流体が封入されたパイプがループ状に連結され、重力方向に、上から凝縮器、液だめパイプ、蒸発器の順に設置されている。凝縮器は熱交換フィンを備え、液だめパイプは凝縮器の熱交換フィンに埋め込まれている。そして、蒸発器は、作動流体流出口が液状作動流体流入口よりも上側に設置されている。
特開2001−66080号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、冷却対象を冷却する動作のために、各構成要素の上下方向における位置関係に制約がある。そのため、プロジェクターの据置姿勢および天吊り姿勢の一方の姿勢で効率的な冷却が可能な動作の位置関係に設定すると、他方の姿勢では効率的な冷却のための動作が難しく、光源装置を効率よく冷却できない恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る熱輸送装置は、作動液を有する熱輸送装置であって、外部からの熱を受熱して前記作動液を気化させる蒸発部と、前記蒸発部で気化された気体を前記作動液に液化する凝縮部と、前記蒸発部と前記凝縮部とにそれぞれ接続され、前記蒸発部および前記凝縮部とで環状の流路を形成する第1流体管および第2流体管と、を備え、前記蒸発部は、毛細管力によって前記作動液が浸透する第1多孔質体と、外部からの熱を受熱し、前記第1多孔質体が第1方向に移動可能な収容領域を有する受熱部と、を備え、前記第1流体管は、前記収容領域の前記第1方向における一方の端部側に接続され、前記第2流体管は、前記収容領域の前記第1方向における他方の端部側に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、蒸発部、第1流体管、凝縮部、および第2流体管で作動液を用いたループ型のヒートパイプシステムが構成される。これによって、このシステム内の作動液の気化および液化によって、受熱部に接続された発熱部材の熱を凝縮部に移動させ、発熱部材を冷却する循環システムを構成することができる。
また、蒸発部は、第1多孔質体が受熱部の収容領域内で第1方向に移動可能に構成され、第1流体管および第2流体管は、上述した位置で収容領域に接続されている。これによって、収容領域の第1方向における一方の端部側が他方の端部側より上側に位置する第1姿勢、および第1姿勢に対して上下が反転された第2姿勢において、受熱部に接続された発熱部材を冷却することが可能となる。すなわち、受熱部が受熱することによって第1多孔質体に熱が伝達され、この熱によって、第1多孔質体に浸透している作動液は、気化される。この気化された気体は、第1姿勢においては、収容領域の第1多孔質体の上側の空間(上空間)から第1流体管を介して凝縮部に流れ、第2姿勢においては、上空間から第2流体管を介して凝縮部に流れる。そして、凝縮部で液化された作動液は、第1姿勢においては、第2流体管を介して蒸発部に流れ、第2姿勢においては、第1流体管を介して蒸発部に流れる。第1流体管、第2流体管は、第1姿勢、第2姿勢に対応して、気体が流通する通気管、作動液が流通する液管として機能する。
したがって、第1姿勢および第2姿勢において、受熱部に接続された発熱部材の熱を凝縮部に移動させ、発熱部材を冷却する熱輸送装置の提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る熱輸送装置において、前記受熱部は、前記収容領域を形成するための壁部を有し、前記壁部は、前記第1多孔質体と接し、前記第1方向に沿う内面を有していることが好ましい。
この構成によれば、熱輸送装置は、第1姿勢から第2姿勢、または第2姿勢から第1姿勢に姿勢が変わっても、第1多孔質体が壁部の内面に沿って移動する。これによって、第1多孔質体は、第1姿勢および第2姿勢において、壁部に接続された発熱部材の熱を、壁部を介して同様に受熱することができる。よって、熱輸送装置は、第1姿勢および第2姿勢において、第1多孔質体に浸透している作動液が同様に蒸発するので、壁部に接続された発熱部材の熱を同様に凝縮部に移動させ、発熱部材を冷却することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る熱輸送装置において、前記第1多孔質体は、前記壁部の前記内面に対向する側を形成する対向部を有し、前記内面および前記対向部の少なくともいずれか一方には、前記第1方向に沿って延びる溝が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1姿勢および第2姿勢において、第1多孔質体に浸透している作動液の蒸発により気化された気体は、上記溝を通るので、システム内の熱の移動を効率よく行うことが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る熱輸送装置において、前記第1流体管および前記第2流体管の内面には、毛細管力によって前記作動液が浸透する第2多孔質体が設けられていることが好ましい。
熱輸送装置が第1姿勢から第2姿勢、あるいは第2姿勢から第1姿勢に変更されて、第1流体管および第2流体管の一方が、液管として機能する状態から通気管として機能する状態に変更された場合、作動液がこの通気管に残る恐れがある。
この構成によれば、第1流体管および第2流体管の内面には、第2多孔質体が設けられているので、管内に作動液が残ったとしても、この作動液は、第2多孔質体に浸透する。よって、通気管の内部が作動液によって塞がれることを防止し、気体が流通する空間を確保することが可能となる。よって、姿勢が変更された場合であっても、速やかに熱の移動を行う熱輸送装置の提供が可能となる。
[適用例5]上記適用例に係る熱輸送装置において、前記蒸発部は、前記作動液を貯留するタンク部を備え、前記タンク部は、前記収容領域と前記第1流体管との間に配置された第1タンク部と、前記収容領域と前記第2流体管との間に配置された第2タンク部と、を有し、前記第2タンク部は、前記一方の端部側が前記他方の端部側より上側となる第1姿勢において、前記作動液を貯留し、前記第1タンク部は、前記他方の端部側が前記一方の端部側より上側となる第2姿勢において、前記作動液を貯留することが好ましい。
この構成によれば、熱輸送装置は、タンク部を備えているので、作動液の量を厳密に調整しなくても、熱移動に寄与する作動液を流路内に封入させることが可能となる。よって、熱輸送装置の製造の簡素化が可能となる。
また、熱輸送装置内で熱移動に寄与する作動液の量が減少しても、第1姿勢においては第2タンク部から、第2姿勢においては第1タンク部から作動液が補充されるので、第1姿勢および第2姿勢において、システム内の熱移動が確実に行われる熱輸送装置の提供が可能となる。
[適用例6]本適用例に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置と、上記のいずれか一項に記載の熱輸送装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは上述した熱輸送装置を備えているので、第1姿勢および第2姿勢において、例えば、光源装置の熱を熱輸送装置によって効率よく移動させて光源装置を冷却することが可能となる。よって、第1姿勢および第2姿勢において、長期に亘って明るい画像を安定して投写するプロジェクターの提供が可能となる。
第1実施形態のプロジェクターの主な構成を示す模式図。 第1実施形態の光源装置および蒸発部を模式的に示す断面図。 第1実施形態の蒸発部を模式的に示す断面図。 第1実施形態の熱輸送装置の動作を説明するための模式図。 第1実施形態の熱輸送装置の動作を説明するための模式図。 第2実施形態の第1流体管および第2流体管を模式的に示す断面図。 第2実施形態の構成を説明するための比較図。 第3実施形態の据置姿勢における蒸発部を模式的に示す断面図。 変形例1の蒸発部を模式的に示す断面図。 変形例2の蒸発部を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。また、本実施形態のプロジェクターは、机上等に据え置かれる据置姿勢(第1姿勢)、および据置姿勢に対して上下が反転され、天井等に設置される天吊り姿勢(第2姿勢)で投写可能に構成されている。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜異ならせてある。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の主な構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、光源装置10を有する光学ユニット3、冷却装置4、および図示しない制御部や、電源装置等を備えている。
光学ユニット3は、図1に示すように、照明装置100、色分離光学系200、光変調装置としての液晶ライトバルブ400R,400G,400B、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム500、および投写光学装置600を備える。
照明装置100は、光源装置10、集光光学系20、蛍光体42を有する波長変換装置40、コリメート光学系60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、および重畳レンズ150を備えている。
光源装置10は、基材11、基材11に配置された複数の発光素子12を備える。
基材11は、銅やコバール等の材料で形成されている。
発光素子12は、半導体レーザーであり、蛍光体42を励起させる青色光(例えば、発光強度のピークが約445nmの光)を射出する。
集光光学系20は、各発光素子12の光射出側にそれぞれ配置された複数の第1レンズ22、および複数の第1レンズ22を介した光が入射する第2レンズ24を備えている。集光光学系20は、光源装置10から射出された光を蛍光体42に集光する。
波長変換装置40は、円板41、円板41上の円周方向に設けられた蛍光体42、および円板41を回転させるモーター43を備える。
円板41は、発光素子12から射出された光を透過する部材、例えば、石英ガラス、水晶や、サファイア等により形成されている。
蛍光体42は、円板41の集光光学系20とは反対側に設けられ、集光光学系20により集光された光の焦点位置に設けられている。蛍光体42は、光源装置10から射出された光(青色光)の一部を透過させるとともに、残部を吸収し黄色光(例えば、発光強度のピークが約550nmの光)を発する。蛍光体42から発せられる光は、青色光と黄色光とが合成された白色光を成している。
モーター43は、円板41を回転させ、光源装置10から射出された光が蛍光体42上の同一か所に連続して照射されないように構成されている。これによって、蛍光体42および円板41の劣化が抑制されている。
コリメート光学系60は、蛍光体42から発せられる光の広がりを抑える第1レンズ62と、第1レンズ62から入射される光を平行化する第2レンズ64とを備え、全体として蛍光体42から射出された光を平行化する。
レンズアレイ120は、小レンズ122がマトリクス状に配列された構成を有しており、コリメート光学系60から射出された光を複数の部分光に分割する。レンズアレイ130は、レンズアレイ120と略同様の構成の小レンズ132を有しており、重畳レンズ150とともに、複数の部分光を液晶ライトバルブ400R,400G,400Bに略重畳させる。偏光変換素子140は、レンズアレイ130から射出された非偏光を液晶ライトバルブ400R,400G,400Bで利用可能な直線偏光に変換する。
色分離光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、ミラー230,240,250、フィールドレンズ300R,300G,300B、リレーレンズ260,270を備える。色分離光学系200は、照明装置100から射出された光Lを赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)に分離し、各色光用の液晶ライトバルブ400R,400G,400Bに導く。
液晶ライトバルブ400R,400G,400Bは、例えば透過型液晶ライトバルブであり、図示しないケーブルを介して制御部に接続されている。液晶ライトバルブ400R,400G,400Bは、供給された画像信号に基づいて、色分離光学系200から射出された各色光を変調し、各色の画像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム500は、液晶ライトバルブ400R,400Bそれぞれにて変調されたR光およびB光を反射し、液晶ライトバルブ400Gにて変調されたG光を透過して、3色の画像光を合成する。
投写光学装置600は、複数のレンズ(図示省略)を有して構成され、クロスダイクロイックプリズム500にて合成された光を投写面SCR上に拡大投写する。
本実施形態の光学ユニット3は、光源装置10が射出する光の方向と、投写光学装置600が射出する光の方向とが同一側となるように構成されている。なお、以下では説明の便宜上、投写光学装置600が射出する光の方向を+Y方向(前方)、据置姿勢において、プロジェクター1の上側を+Z方向、後方から見たプロジェクター1の右側を+X方向として記載する。
冷却装置4は、図1に示すように、作動液を有する熱輸送装置5、および送風ファン5Fを備え、光源装置10を冷却する。
熱輸送装置5は、蒸発部51、凝縮部52、および蒸発部51と凝縮部52とにそれぞれ接続され、蒸発部51および凝縮部52とで環状の流路を形成する第1流体管53および第2流体管54を備え、いわゆるループ型のヒートパイプシステムを構成する。
熱輸送装置5は、蒸発部51が光源装置10に接続され、光源装置10の熱を凝縮部52に移動させる。後で詳細に説明するが、蒸発部51は、受熱部としての容器510、および容器510内で移動可能な第1多孔質体7(いずれも図2参照)を備え、プロジェクター1の据置姿勢および天吊り姿勢において、光源装置10の熱を効率よく凝縮部52に移動させるように構成されている。
送風ファン5Fは、凝縮部52に冷却空気を送風し、蒸発部51から凝縮部52に伝わった熱の放熱を促進させる。
〔熱輸送装置の構成〕
ここで、熱輸送装置5について詳細に説明する。
熱輸送装置5は、前述したように、作動液、蒸発部51、凝縮部52、第1流体管53および第2流体管54を備えている(図1参照)。
作動液として水等が用いられ、この作動液は、熱輸送装置5における環状の流路内が脱気された後、この流路内に封入されている。
蒸発部51は、外部からの熱、すなわち光源装置10の熱を受熱して作動液を気化させる。
図2は、光源装置10および蒸発部51を模式的に示す断面図であり、上方(+Z側)から見た図である。図3は、蒸発部51を模式的に示す断面図であり、後方(−Y側)から見た図である。
蒸発部51は、図2、図3に示すように、容器510および容器510に収容された第1多孔質体7を備えている。
容器510は、例えば、銅やアルミニウム、あるいはこれらの材料を含む合金等で形成されている。容器510は、直方体状の本体部511、および本体部511の左右両側から突出する管状の第1接続部512、第2接続部513を有している。
本体部511は、図2に示すように、光源装置10の基材11に接続された壁部511aを有し、この壁部511aの内側には、第1多孔質体7が移動可能な収容領域51eが設けられている。また、壁部511aは、図3に示すように、後述する第1方向51Hに沿う内面511fを有し、この内面511fには、第1方向51Hに沿って延びる複数の溝511gが形成されている。
収容領域51eは、図3に示すように、平面視において、−Y側から見て上下方向(Z方向)に対して+X側に傾斜する方向(第1方向51H)の両側に円弧形状を有するトラック状に形成されている。
すなわち、収容領域51eは、据置姿勢において、第1方向51Hにおける一方の端部側(+Z側の端部側、「第1端部側」とする)が他方の端部側(−Z側の端部側、「第2端部側」とする)より上側となり、天吊り姿勢において、第2端部側が第1端部側より上側となる。
第1接続部512は、内部が収容領域51eの第1端部側に連通するように形成されており、第1流体管53(図1参照)が接続されている。すなわち、第1流体管53は、第1接続部512を介して、収容領域51eの第1端部側に接続されている。
第2接続部513は、内部が収容領域51eの第2端部側に連通するように形成されており、第2流体管54(図1参照)が接続されている。すなわち、第2流体管54は、第2接続部513を介して、収容領域51eの第2端部側に接続されている。
このように、据置姿勢において、第1接続部512は、第2接続部513に対し、鉛直方向上方に形成されている。そして、天吊り姿勢においては、第2接続部513が第1接続部512の鉛直方向上方に位置することとなる。
第1多孔質体7は、セラミックや焼結金属等を原料とした材料、あるいはポリエチレン樹脂などの高分子材料を原料とした材料で形成され、毛細管力によって作動液が浸透する微小な孔を複数有している。
第1多孔質体7は、図3に示すように、平面視円形に形成され、収容領域51e内に収納されている。第1多孔質体7は、収容領域51eの一方の円弧側を塞ぎ、他方の円弧側と離間するように形成されている。また、第1多孔質体7は、内面511fと接し、溝511gの底面と離間して配置され、収容領域51e内で第1方向51Hに移動可能に形成されている。また、第1多孔質体7は、平面視円形に形成されているので、収容領域51e内での回動も可能となっている。
第1流体管53および第2流体管54は、銅やステンレス等の金属で形成されている。
第1流体管53は、据置姿勢において、蒸発部51で気化された気体が流通する。第2流体管54は、天吊り姿勢において、蒸発部51で気化された気体が流通する。熱輸送装置5の動作については後で説明する。
凝縮部52は、第1流体管53または第2流体管54から流入した気体を作動液に液化する。凝縮部52は、気体および作動液が流通する流体管521および流体管521の外側に設けられたフィン部522(いずれも図1参照)を備えている。流体管521およびフィン部522は、アルミニウムや銅等の金属材で形成されている。
凝縮部52で液化された作動液は、据置姿勢においては第2流体管54を、天吊り姿勢においては第1流体管53を介して蒸発部51に運ばれる。
〔熱輸送装置の動作〕
ここで、熱輸送装置5の動作について説明する。
図4、図5は、熱輸送装置5の動作を説明するための模式図である。具体的に、図4は、据置姿勢における蒸発部51、および第1流体管53、第2流体管54の一部を後方(−Y側)から見た断面図である。図5は、天吊り姿勢における蒸発部51、および第1流体管53、第2流体管54の一部を後方(−Y側)から見た断面図である。なお、図4、図5は、溝511g(図3参照)を省略した図である。
図4に示すように、据置姿勢において、第1多孔質体7は、収容領域51e内の下側(−Z側)、すなわち、第2流体管54側に位置している。そして、第2接続部513内には作動液が満たされ、収容領域51e内の第1多孔質体7の上側(+Z側)には空間51Arが設けられている。また、第1多孔質体7には、毛細管力によって内部に作動液が浸透している。
プロジェクター1が起動されて光源装置10が駆動されると、発光素子12の発光に伴う熱は、基材11および壁部511a(図2参照)を介して第1多孔質体7に伝わる。その結果、第1多孔質体7に浸透している作動液は、加熱されて気化する。この気化された気体は、主に第1多孔質体7に対向している溝511g(図3参照)を通って空間51Arに流れる。空間51Arに流れた気体は、第1流体管53を介して凝縮部52に流れ、フィン部522および送風ファン5Fから送風される空気で冷却され、作動液に液化される。
凝縮部52で液化された作動液は、第2流体管54を通って蒸発部51に流れる。すなわち、据置姿勢において、第1流体管53は、気体が流通する通気管として機能し、第2流体管54は、作動液が流通する液管として機能する。
このように、熱輸送装置5は、環状の流路内を作動液が気化、液化されて循環することで蒸発部51から凝縮部52に熱が輸送され、蒸発部51に接続された光源装置10を冷却する。
一方、熱輸送装置5は、据置姿勢から天吊り姿勢に変更されると、図5に示すように、第1多孔質体7は、収容領域51e内の+Z側、すなわち、第1流体管53側に移動する。また、据置姿勢から天吊り姿勢に変更された直後、作動液は、環状の流路内の下側となる位置に移動するが、光源装置10の駆動に伴う第1多孔質体7内の作動液の気化によって、第1接続部512内に移動する。そして、収容領域51e内には、第1多孔質体7の−Z側に空間51Arが設けられる。また、第1多孔質体7には、毛細管力によって内部に作動液が浸透する。
熱輸送装置5は、天吊り姿勢において、据置姿勢で述べた方向とは反対方向に熱の輸送を行なう。すなわち、光源装置10の駆動によって、蒸発部51で気化された気体は、図5に示すように、収容領域51e内の第1多孔質体7の−Z側の空間51Arから第2流体管54に流れる。そして、第2流体管54に流れた気体は、凝縮部52で作動液に液化され、第1流体管53を介して蒸発部51に流れる。すなわち、天吊り姿勢において、第2流体管54は、気体が流通する通気管として機能し、第1流体管53は、作動液が流通する液管として機能する。
このように、熱輸送装置5は、天吊り姿勢においても、環状の流路内を作動液が気化、液化されて循環することで蒸発部51から凝縮部52に熱が輸送され、蒸発部51に接続された光源装置10を冷却する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)蒸発部51は、第1多孔質体7が収容領域51e内で第1方向51Hに移動可能に構成され、第1流体管53および第2流体管54は、前述した位置で収容領域51eに接続されている。これによって、据置姿勢および天吊り姿勢において、容器510(壁部511a)に接続された光源装置10の熱を凝縮部52に移動させ、光源装置10を冷却する熱輸送装置5の提供が可能となる。
(2)熱輸送装置5は、据置姿勢から天吊り姿勢、または天吊り姿勢から据置姿勢に姿勢が変わっても、第1多孔質体7が壁部511aの内面511fに沿って移動する。これによって、第1多孔質体7は、据置姿勢および天吊り姿勢において、壁部511aに接続された光源装置10の熱を、壁部511aを介して同様に受熱することができる。よって、熱輸送装置5は、据置姿勢および天吊り姿勢において、第1多孔質体7に浸透している作動液が同様に蒸発するので、光源装置10の熱を同様に凝縮部52に移動させ、光源装置10を冷却することが可能となる。
(3)壁部511aの内面511fには、第1方向51Hに沿って延びる溝511gが形成されている。これによって、据置姿勢および天吊り姿勢において、第1多孔質体7に浸透している作動液の蒸発により気化された気体が通りやすくなるので、熱輸送装置5内の熱の移動を効率よく行うことが可能となる。
(4)プロジェクター1は、光源装置10が熱輸送装置5によって効率よく冷却されるので、据置姿勢および天吊り姿勢において、長期に亘って明るい画像を安定して投写することが可能となる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る熱輸送装置について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の熱輸送装置は、第1実施形態の熱輸送装置5が備える第1流体管53および第2流体管54とは異なる第1流体管81および第2流体管82を備えている。
図6は、本実施形態の第1流体管81および第2流体管82を模式的に示す断面図である。
第1流体管81および第2流体管82は、図6に示すように、第2多孔質体80を有している。第2多孔質体80は、第1流体管81、第2流体管82それぞれの内面に設けられ、第1流体管81、第2流体管82それぞれの内部中央に気体が通過可能な空間8Arを有するように設けられている。第2多孔質体80は、第1実施形態の第1多孔質体7より荒い密度、すなわち孔の大きさが第1多孔質体7の孔より大きな孔で、毛細管力によって作動液が浸透する機能を有している。なお、第2多孔質体80は、第1流体管81、第2流体管82それぞれの内面において、全ての領域に設けられていても、一部に設けられていてもよい。
第1流体管81および第2流体管82は、第2多孔質体80を有しているので、例えば、液管として機能する姿勢から通気管として機能する姿勢に変更された場合等に、作動液が管内を塞ぐように残ることを防止することが可能となる。
図7は、本実施形態の構成を説明するための比較図であり、第2多孔質体80を有さない流体管Tuを模式的に示す断面図である。
多孔質体を有さない流体管Tuにおいては、液管として機能する姿勢から通気管として機能する姿勢に変更された場合等、図7に示すように、作動液の表面張力によって、作動液が管内を閉塞するように残る恐れがある(残った作動液を「閉塞液Wa」とする)。通気管として機能する管内に閉塞液Waが発生すると、この閉塞液Waを開口させるために蒸発部51で気化された気体が使われるため、熱の移動を循環させるシステムの動作開始が遅くなる。
一方、第1流体管81および第2流体管82は、第2多孔質体80を有しているので、作動液が内部に残ったとしても、この作動液は、第2多孔質体80の毛細管力によって、第2多孔質体80内に浸透するので、閉塞液Wが発生せずに管内の中央部の空間8Arが確保される。
以上述べたように、本実施形態の熱輸送装置によれば、以下の効果を得ることができる。
姿勢が変更された場合であっても、閉塞液Wが発生せずに管内の中央部の空間8Arが確保される。よって、据置姿勢から天吊り姿勢、あるいは天吊り姿勢から据置姿勢に変更された場合であっても、速やかに光源装置10を冷却可能な熱輸送装置5の提供が可能となる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態に係る熱輸送装置9について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の熱輸送装置9は、第1実施形態の熱輸送装置5が備える蒸発部51とは異なる蒸発部91を備えている。
図8は、据置姿勢における蒸発部91を模式的に示す断面図であり、後方(−Y側)から見た図である。
蒸発部91は、図8に示すように、蒸発本体部91Aおよびタンク部92を備えている。
蒸発本体部91Aは、第1実施形態の蒸発部51と同様に構成され、蒸発部51における第1接続部512、第2接続部513(図3参照)と略同形状のタンク接続部512t,513tを有している。
タンク部92は、タンク接続部512tに接続された第1タンク部921、およびタンク接続部513tに接続された第2タンク部922を有している。
第1タンク部921は、図8に示すように、タンク本体部921a、および第1流体管53が接続される第1接続部921bを有している。
タンク本体部921aは、タンク接続部512tと第1接続部921bとの間に設けられ、タンク接続部512tおよび第1接続部921b対して上下に突出し、内部に作動液を貯留可能に形成されている。
第2タンク部922は、図8に示すように、タンク本体部922a、および第2流体管54が接続される第2接続部922bを有している。
タンク本体部922aは、タンク接続部513tと第2接続部922bとの間に設けられ、タンク接続部513tおよび第2接続部922b対して上下に突出し、内部に作動液を貯留可能に形成されている。
このように、第1タンク部921は、収容領域51eと第1流体管53との間に配置され、第2タンク部922は、収容領域51eと第2流体管54との間に配置されている。また、第1タンク部921は、収容領域51eの上側(+Z側、第1端部側)に連通するように形成され、第2タンク部922は、収容領域51eの下側(−Z側、第2端部側)に連通するように形成されている。
熱輸送装置9は、第1実施形態の熱輸送装置5の熱移動の方向と同様の方向の熱移動によって、蒸発本体部91Aに接続された光源装置10の熱を凝縮部52に移動させる。
具体的に、据置姿勢においては、第2タンク部922に作動液が貯留されている。そして、光源装置10の熱によって気化された気体は、第1多孔質体7の上側(+Z側)の空間51Arから第1タンク部921および第1流体管53(図8参照)を介して凝縮部52に流れ、凝縮部52で作動液に液化される。凝縮部52で液化された作動液は、第2流体管54および第2タンク部922を通って蒸発本体部91Aに流れる。また、凝縮部52で液化された作動液の一部は、第2タンク部922に貯留される。
一方、図示は省略するが、天吊り姿勢においては、第1タンク部921に作動液が貯留されている。そして、光源装置10の熱によって気化された気体は、第1多孔質体7の−Z側の空間51Arから第2タンク部922および第2流体管54を介して凝縮部52に流れ、凝縮部52で作動液に液化される。凝縮部52で液化された作動液は、第1流体管53および第1タンク部921を通って蒸発本体部91Aに流れる。また、凝縮部52で液化された作動液の一部は、第1タンク部921に貯留される。
以上述べたように、本実施形態の熱輸送装置9によれば、以下の効果を得ることができる。
熱輸送装置9は、タンク部92を備えているので、作動液の量を厳密に調整しなくても、熱移動に寄与する作動液を流路内に封入させることが可能となる。よって、熱輸送装置9の製造の簡素化が可能となる。
また、熱輸送装置9内で熱移動に寄与する作動液の量が減少しても、据置姿勢においては第2タンク部922から、天吊り姿勢においては第1タンク部921から作動液が補充されるので、据置姿勢および天吊り姿勢において、システム内の熱移動が確実に行われる熱輸送装置9の提供が可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記実施形態の蒸発部51は、第1流体管53および第2流体管54が蒸発部51の左右両側に接続されているが、第1流体管53が収容領域51eの第1端部側に接続され、第2流体管54が収容領域51eの第2端部側に接続されていれば、他の位置で接続された構成であってもよい。
図9は、この変形例の蒸発部351を模式的に示す断面図である。図9に示すように、蒸発部351は、受熱部としての容器3510を備えている。容器3510は、第1流体管53が接続される第1接続部3512、および第2流体管54が接続される第2接続部3513が光源装置10とは反対側に設けられている。そして、第1流体管53および第2流体管54は、蒸発部351の後側(−Y側)に接続されている。
このように、光源装置10とは反対側に第1流体管53および第2流体管54が接続される構成によって、蒸発部51の左右方向の小型化が可能となる。
(変形例2)
前記実施形態の熱輸送装置5,9は、第1多孔質体7に浸透している作動液が気化された気体が通る溝511gが容器510(壁部511a)に設けられているが、気体が通る溝が第1多孔質体に設けられた構成であってもよい。
図10は、この変形例の蒸発部450を示す模式図である。また、図10は、第1方向51Hに沿う方向から見た図である。
図10に示すように、蒸発部450は、受熱部としての容器4501、および容器4501に収容された第1多孔質体17を備えている。
容器4501は、光源装置10の基材11に接続された壁部4501aを有し、内部には、平面視の形状が前記実施形態の収容領域51eと同形状の収容領域4501eが設けられている。また、壁部4501aの内面4501fは、溝511g(図3参照)を有さず、平坦に形成されている。
第1多孔質体17は、トラック状の収容領域4501eに対し、長手方向(第1方向51H、図3参照)における大きさが収容領域4501eの大きさより小さい平面視トラック状に形成されている。すなわち、第1多孔質体17は、収容領域4501e内で回動せずに、第1方向51Hに移動可能に形成されている。そして、第1多孔質体17は、図10に示すように、壁部4501aの内面4501fに対向する側を形成する対向部171を有し、この対向部171には、第1方向51Hに沿って延びる溝171gが形成されている。
この構成によれば、第1多孔質体17に浸透している作動液が蒸発して気化した気体は、この溝171gを通って、前記実施形態と同様に、第1流体管53あるいは第2流体管54に流れる。
(変形例3)
前述した第1多孔質体7、17は、平面視において円形やトラック状に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、例えば、平面視矩形状や、平面視矩形状から角部がカットされたような形状であってもよい。また、収容領域の形状は、第1多孔質体の形状に対応した形状となる。
(変形例4)
前記実施形態の第1方向51Hは、−Y側から見てZ方向に対して傾斜した方向であるが、Z方向に沿う方向であってもよい。すなわち、据置姿勢および天吊り姿勢において、第1方向が鉛直方向に沿う方向であってもよい。
(変形例5)
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブ400R,400G,400Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブを用いたものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
(変形例6)
前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
(変形例7)
前記実施形態のプロジェクター1は、青色光を射出する光源装置10を備えているが、青色光に限らず、他の波長帯の光を発する光源装置を備えた構成であってもよい。そして、この光源装置の熱を移動させる熱輸送装置を構成してもよい。
(変形例8)
前記実施形態の光学ユニット3は、光源装置10が射出する光の方向と、投写光学装置600が射出する光の方向とが同一側となるように構成されているが、光源装置10が射出する光の方向と、投写光学装置600が射出する光の方向とが異なる光学ユニットを構成してもよい。
(変形例9)
前述した熱輸送装置5,9は、光源装置10を冷却するように構成されているが、この技術は、光源装置10とは異なる発熱部材(例えば、電源装置や光変調装置などの光学部品等)を冷却する熱輸送装置にも適用可能である。
1…プロジェクター、5,9…熱輸送装置、5F…送風ファン、7,17…第1多孔質体、10…光源装置、11…基材、12…発光素子、51,91,351,450…蒸発部、51H…第1方向、51e,4501e…収容領域、52…凝縮部、53,81…第1流体管、54,82…第2流体管、80…第2多孔質体、92…タンク部、171…対向部、171g,511g…溝、400R,400G,400B…液晶ライトバルブ(光変調装置)、510,3510,4501…容器(受熱部)、511a,4501a…壁部、511f,4501f…内面、600…投写光学装置、921…第1タンク部、922…第2タンク部。

Claims (6)

  1. 作動液を有する熱輸送装置であって、
    外部からの熱を受熱して前記作動液を気化させる蒸発部と、
    前記蒸発部で気化された気体を前記作動液に液化する凝縮部と、
    前記蒸発部と前記凝縮部とにそれぞれ接続され、前記蒸発部および前記凝縮部とで環状の流路を形成する第1流体管および第2流体管と、
    を備え、
    前記蒸発部は、
    毛細管力によって前記作動液が浸透する第1多孔質体と、
    外部からの熱を受熱し、前記第1多孔質体が第1方向に移動可能な収容領域を有する受熱部と、
    を備え、
    前記第1流体管は、前記収容領域の前記第1方向における一方の端部側に接続され、
    前記第2流体管は、前記収容領域の前記第1方向における他方の端部側に接続されていることを特徴とする熱輸送装置。
  2. 請求項1に記載の熱輸送装置であって、
    前記受熱部は、前記収容領域を形成するための壁部を有し、
    前記壁部は、前記第1多孔質体と接し、前記第1方向に沿う内面を有していることを特徴とする熱輸送装置。
  3. 請求項2に記載の熱輸送装置であって、
    前記第1多孔質体は、前記壁部の前記内面に対向する側を形成する対向部を有し、
    前記内面および前記対向部の少なくともいずれか一方には、前記第1方向に沿って延びる溝が形成されていることを特徴とする熱輸送装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の熱輸送装置であって、
    前記第1流体管および前記第2流体管の内面には、毛細管力によって前記作動液が浸透する第2多孔質体が設けられていることを特徴とする熱輸送装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の熱輸送装置であって、
    前記蒸発部は、前記作動液を貯留するタンク部を備え、
    前記タンク部は、
    前記収容領域と前記第1流体管との間に配置された第1タンク部と、
    前記収容領域と前記第2流体管との間に配置された第2タンク部と、
    を有し、
    前記第2タンク部は、前記一方の端部側が前記他方の端部側より上側となる第1姿勢において、前記作動液を貯留し、
    前記第1タンク部は、前記他方の端部側が前記一方の端部側より上側となる第2姿勢において、前記作動液を貯留することを特徴とする熱輸送装置。
  6. 光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置と、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の熱輸送装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
JP2016255076A 2016-12-28 2016-12-28 熱輸送装置、およびプロジェクター Active JP6772831B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255076A JP6772831B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 熱輸送装置、およびプロジェクター
US15/837,002 US10146113B2 (en) 2016-12-28 2017-12-11 Heat transport device and projector
CN201711401613.6A CN108255002B (zh) 2016-12-28 2017-12-22 热输送装置和投影仪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255076A JP6772831B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 熱輸送装置、およびプロジェクター

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018105585A true JP2018105585A (ja) 2018-07-05
JP2018105585A5 JP2018105585A5 (ja) 2019-12-05
JP6772831B2 JP6772831B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=62629632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016255076A Active JP6772831B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 熱輸送装置、およびプロジェクター

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10146113B2 (ja)
JP (1) JP6772831B2 (ja)
CN (1) CN108255002B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11190740B2 (en) * 2017-08-14 2021-11-30 Sony Corporation Projection display apparatus
JP2019128465A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 セイコーエプソン株式会社 光源装置およびプロジェクター
JP2020026929A (ja) * 2018-08-13 2020-02-20 セイコーエプソン株式会社 冷却装置及びプロジェクター
JP7302207B2 (ja) * 2019-03-14 2023-07-04 セイコーエプソン株式会社 冷却装置及びプロジェクター

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61161563U (ja) * 1985-03-19 1986-10-06
JP2001066080A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Mitsubishi Electric Corp ループ型ヒートパイプ
US20060279706A1 (en) * 2005-06-14 2006-12-14 Bash Cullen E Projection system
JP2009281721A (ja) * 2008-04-23 2009-12-03 Hitachi Cable Ltd 相変換冷却器及び携帯機器
JP2010133579A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Fujitsu Ltd ループ型ヒートパイプ及び電子機器
US20140137581A1 (en) * 2012-11-21 2014-05-22 Wei-Lin Cho Pumped two phase fluid routing system and method of routing a working fluid for transferring heat

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5303768A (en) * 1993-02-17 1994-04-19 Grumman Aerospace Corporation Capillary pump evaporator
JP4459783B2 (ja) * 2004-10-29 2010-04-28 株式会社フジクラ 車両用冷却装置
JP4703539B2 (ja) * 2006-10-31 2011-06-15 三洋電機株式会社 プロジェクタ
CN101762196A (zh) * 2010-01-08 2010-06-30 东南大学 多通道嵌入吸液芯式平板热管
CN103189708B (zh) * 2010-11-01 2015-04-01 富士通株式会社 环形热管以及利用该环形热管的电子设备
JP5768514B2 (ja) * 2011-06-08 2015-08-26 富士通株式会社 ループヒートパイプ及び該ヒートパイプを備えた電子機器
JP6341664B2 (ja) * 2014-01-10 2018-06-13 三菱電機株式会社 投写型映像表示装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61161563U (ja) * 1985-03-19 1986-10-06
JP2001066080A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Mitsubishi Electric Corp ループ型ヒートパイプ
US20060279706A1 (en) * 2005-06-14 2006-12-14 Bash Cullen E Projection system
JP2009281721A (ja) * 2008-04-23 2009-12-03 Hitachi Cable Ltd 相変換冷却器及び携帯機器
JP2010133579A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Fujitsu Ltd ループ型ヒートパイプ及び電子機器
US20140137581A1 (en) * 2012-11-21 2014-05-22 Wei-Lin Cho Pumped two phase fluid routing system and method of routing a working fluid for transferring heat

Also Published As

Publication number Publication date
US20180180974A1 (en) 2018-06-28
CN108255002A (zh) 2018-07-06
JP6772831B2 (ja) 2020-10-21
CN108255002B (zh) 2021-01-12
US10146113B2 (en) 2018-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108255002B (zh) 热输送装置和投影仪
JP2018110200A (ja) 熱輸送装置、およびプロジェクター
JP6805691B2 (ja) 回転冷却装置、波長変換装置、光拡散装置、光源装置及びプロジェクター
JP6888381B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP6686878B2 (ja) 光源装置、及び画像表示装置
CN111694205B (zh) 冷却装置和投影仪
US11448947B2 (en) Wavelength conversion device, illumination device, and projector
JP2015049441A (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP6801698B2 (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP6904321B2 (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2020029967A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2017151213A (ja) 光学装置、照明装置及びプロジェクター
CN111694204B (zh) 冷却装置以及投影仪
WO2018061897A1 (ja) 波長変換装置、光源装置、およびプロジェクター
JP6981251B2 (ja) 冷却装置およびプロジェクター
JP6981250B2 (ja) 冷却装置およびプロジェクター
JP2020026929A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2020134897A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2021096027A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2018084777A (ja) プロジェクター
JP2020159599A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2010026134A (ja) 冷却装置、光源装置、プロジェクタ及び冷却方法
JP2021067388A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2020148375A (ja) 冷却装置及びプロジェクター
JP2010020049A (ja) 冷却器、冷却装置、光源装置及びプロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191023

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200803

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6772831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150