JP2018103162A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、下記特許文献1に示すような、ノズル部からノズル径方向の外側に突出したストッパーが、トリガー部と、トリガー機構のシリンダと、の間に配置されることで、トリガー部の後方への揺動を規制するトリガー式液体噴出器が知られている。
このトリガー式液体噴出器では、ストッパーを、ノズル部とともに噴出器本体に対してノズル周方向に回動させてトリガー部とシリンダとの間から退避させることで、トリガー部の後方への揺動が許容される。
また、ストッパーが、規制位置と解除位置との間を上下動可能に配設されるとともに、トリガー部の前方に突出した操作部を備えているので、使用者が、指先をトリガー部に前方からかけた状態で噴出器本体を把持し、この指先でストッパーの操作部を上下方向に移動させると、ストッパーがトリガー部に対して上下動させられることとなり、ストッパーの規制位置と解除位置とを切り替える切り替え操作を行うことができる。
さらに、ストッパーの操作部がトリガー部の前方に突出しているので、ストッパーを解除位置に位置させたときの指先をそのまま後方に移動させてトリガー部を牽引することで、内容物を噴射することが可能になる。このように、ストッパーの切り替え操作の後、内容物を噴射させる際に、噴出器本体を把持した持ち手の向きや姿勢等を変える必要がなく、優れた操作性を具備させることができる。
またこのように、ストッパーを規制位置から解除位置に移動させた後にトリガー部を牽引する指先のトリガー部に対する位置が使用者によらず一定となるため、トリガー部の動作を安定したものとすることができる。
以上により、ストッパーの切り替え操作における操作性および取扱性を向上することができる。
この場合には、解除位置が規制位置より下方に位置し、かつトリガー部がその上端部を中心に揺動自在に支持されているので、ストッパーを解除位置に移動させたときの指先をそのまま後方に移動させて、トリガー部を後方に揺動させることによって、トリガー部を揺動させる際の支点と力点との間の距離を長く確保することが可能になり、トリガー部を揺動させる際に要する牽引力を抑えることができる。
この場合には、噴出器本体を把持する手の指先を操作部の内側に載置することで、例えばストッパーとともにトリガー部を後方に向けて牽引する際や、ストッパーを上下方向に移動させる際等に、ストッパーの操作部に対する指先の位置がずれるのを抑制することができる。これにより、ストッパーに優れた操作性を具備させることができる。
この場合には、噴出器本体を把持した手の指先を操作部の下端部上に載置することで、特にストッパーを下方に向けて移動させる際に、より一層効果的にストッパーに対する指先の位置がずれるのを抑制することができる。
図1に示されるように、トリガー式液体噴出器1は、液体が収容された容器体Aに装着され、液体を吸上げる縦供給筒部10を有する噴出器本体2と、噴出器本体2に配設され、液体を噴射する噴出孔4が形成されたノズル部3と、を備えている。
また、噴出器本体2は、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部51を有し、トリガー部51の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通じて噴出孔4側に向けて流通させるトリガー機構50を備えている。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備えている。なお、小径部12bの上端開口部は頂壁部12dによって塞がれている。
外筒12において、射出筒部11よりも下方に位置する部分には、前方に向けて突出するシリンダ用筒部40が一体に形成されている。
シリンダ用筒部40は、前方に向けて開口しているとともに、部分的に外筒12におけるフランジ部12cと一体に形成されている。
内筒13における大径部13a内および小径部13b内には、接続部材8が嵌合されている。接続部材8は、容器体Aの正立時に容器体A内と縦供給筒部10内との連通を遮断し、かつ容器Aの倒立時に容器体A内と縦供給筒部10内とを連通させる正倒立両用手段9を備えている。正倒立両用手段9は、装着キャップ14の内側に配設されている。接続部材8の下端部には、容器体Aの内側に向けて開口する固定筒部8aが配設されている。
なお、接続部材8は、正倒立両用手段9を備えていなくてもよい。
なお、外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの中心軸に対して後方側に偏心している。
このテーパ筒部35は、下方に向かうに従って漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の吸込弁36が配置されている。吸込弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通および遮断する。
吐出弁30は上下方向に弾性変形可能に形成されている。吐出弁30は、内筒13内に嵌合され、外筒12における頂壁部12dの下面に当接するベース部31と、ベース部31の下方に配置され、内筒13の弁座32に対して上方から当接する弁体33と、ベース部31および弁体33を上下に連結する中空ばね部34と、を備えている。
なお、弁体33は中空ばね部34の付勢力に抗して上昇し、弁座32から離間することで、内筒13内において、弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間とを連通させる。
シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
これにより、シリンダ53の内側は、第1貫通孔66および第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、吐出弁30と吸込弁36との間に位置する空間に連通している。従って、吐出弁30は、射出筒部11内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切替え、吸込弁36は、容器体A内とシリンダ53内との連通およびその遮断を切替える。
台座53bは、外筒部60の前端開口縁のうち、外筒部60の中心軸線を外筒部60の径方向に挟むフランジ部53aの反対側に位置する部分に配設され、外筒部60と一体に形成されている。図示の例では、台座53bは、外筒部60の前端開口縁における下端部に形成されている。台座53bは周方向に延びている。なお、台座53bの位置については任意に変更可能である。
なお、シリンダ53およびピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
フランジ部74は前後方向から見て環状に形成されており、ピストン本体部72と摺動筒部73とを連結している。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方および後方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが外筒部60の内周面に当接している。
連結筒85の内周面のうち後方側に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。一対の連結軸86は、ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に各別に挿入されている。これにより、トリガー部51とピストン52とは、互いに連結されている。
なお、本実施形態では上面板84aと、一対の軸受け部84bと、一対の弾性部材54と、が一体に形成されているが、それぞれが別体として形成されていてもよい。
一対の弾性部材54は、上下方向に延びるとともに左右方向から見て同心の円弧状に形成された主板ばね54aおよび副板ばね54bと、これら板ばね54a、54bの上端部同士を接続する固定部54eと、これら板ばね54a、54bの下端部同士を接続する折り返し部54cと、折り返し部54cから下方に向けて突設された係止部54dと、を備えている。
係止部54dは、トリガー部51の側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて、このポケット部81aに係止されている。これにより、弾性部材54は、係止部54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方付勢状態で支持している。
また、係止部54dは、弾性部材54の弾性変形に伴ってポケット部81aに対して漸次上方に移動するが、トリガー部51が、その揺動しうる範囲のうち最後方の位置に至ってもポケット部81aへの係合状態を維持する。
中央突部24は、第2筒部23よりも前方に突出することなく、第2筒部23の内側に収まるように形成されている。
なお、連結部材20の下端部が、トリガー部51の主板部材80の上端部に対して前方から当接することで、トリガー部51を待機位置に位置決めしている。
ノズル板175は、上端部に配置されるとともに、左右方向に延びる軸部176を備え、ノズル体152に対してこの軸部176回りに揺動自在に取り付けられている。
なお、外嵌筒部221は、第2筒部23に対して前方に抜け止めがされた状態で回転可能に装着されている。つまり、ノズル体152は第2筒部23の軸線回りに回転可能とされている。
ノズル壁部170の後面のうち、被支持筒部172の内側に位置する部分には、旋回路12eが凹状に形成されている。
なお、被支持筒部172と外嵌筒部221との間には、第2筒部23の内側に密接するシール筒部178が設けられている。
装着孔87の内周面のうち、上下方向に延び、左右方向の内側を向く一対の横側面87aには、左右方向の内側に向けて突出し、前後方向の全域にわたって延びる装着突部88が各別に形成されている。一対の装着突部88は、左右方向に互いに対向するとともに、上下方向に間隔をあけて2組形成されている。一対の装着突部88は、装着孔87の横側面87aのうち、上下方向の両端部に各別に形成されている。装着孔87の内部に、ストッパー90が装着されている。
補強リブ94は、第1基板部91Aの後面と、突出部91Bにおける支持突片91Cの下面と、を接続している。
湾曲部92Bの下端部の前方に向けた突出量は、湾曲部92Bの上端部の前方に向けた突出量よりも大きくなっている。これにより、湾曲部92Bの下端部は、湾曲部92Bの上端部よりも前方に突出している。
接続部93は、上下方向に延びる縦板部93Aと、縦板部93Aの上端部に接続され、左右方向に延びる上横板部93Bと、縦板部93Aの上端部に接続され、左右方向に延びる下横板部93Cと、を備えている。
接続部93の上下方向の大きさは主板部材80の装着孔87よりも小さく、これにより、ストッパー90は装着孔87内を、主板部材80に沿って上下動可能とされている。そして、図1に示すようなストッパー90の規制位置では、接続部93が装着孔87内における上端に位置し、図3および図5に示すようなストッパー90の解除位置では、接続部93が装着孔87内における下端に位置している。
これにより、図1および図2に示すように、ストッパー90が規制位置に位置し、接続部93が装着孔87内における上端に位置するときに、第2基板部92Aの上端部92Cが、装着孔87の内周面のうち、左右方向に延び、下方を向く上側面87bよりも上方に位置することで、ストッパー90が装着孔87から後方に抜けるのを規制することができる。
なお、以下の説明においては、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10から液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
すると、新たに吸い上げられた液体は、吸込弁36を押し上げて開弁させ、シリンダ53内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。なお、吐出弁30は閉弁している。
また、ストッパー90は、規制位置と解除位置との間を上下動可能に配設されるとともに、トリガー部51の前方に突出した操作部92を備えているので、使用者が、指先をトリガー部51に前方からかけた状態で噴出器本体2を把持し、この指先でストッパー90の操作部92を上下方向に移動させると、ストッパー90がトリガー部51に対して上下動させられることとなり、ストッパー90の規制位置と解除位置とを切り替える切り替え操作を行うことができる。
このように、使用者が、一方の手の指先により、ストッパー90をトリガー部51に対して上下方向に移動させるだけで、他方の手を用いずにストッパー90の切り替え操作を行うことが可能になることから、ノズル部3に触れる必要がなく、ノズル部3に付着した内容物が手に付着するのを抑えることができる。
またこのように、ストッパー90を規制位置から解除位置に移動させた後にトリガー部51を牽引する指先のトリガー部51に対する位置が使用者によらず一定となるため、トリガー部51の動作を安定したものとすることができる。
以上により、ストッパー90の切り替え操作における操作性および取扱性を向上することができる。
また、上記実施形態では、操作部92が上下方向に沿って延び、左右方向から見た側面視で前方に向けて開口する弧状を呈するとともに、下端部が上端部よりも前方に突出する構成を示したが、このような態様に限られない。操作部92の形状としては任意に変更可能である。
また、上記実施形態では、操作部92が、主板部材80に沿って延びる第2基板部92Aと、第2基板部92Aから前方に向けて突出する湾曲部92Bと、を備える構成を示したが、このような態様に限られない。操作部92は、第2基板部92Aを備えなくてもよい。
2 噴出器本体
4 噴出孔
3 ノズル部
10 縦供給筒部
11 射出筒部
50 トリガー機構
51 トリガー部
52 ピストン
53 シリンダ
90 ストッパー
91 規制部
92 操作部
A 容器体
Claims (4)
- 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前方側に配設され、液体を噴射する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
前記噴出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への揺動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えたトリガー式液体噴出器であって、
前記トリガー機構は、
前記トリガー部の揺動に連動して前後方向に移動するピストンと、
前記ピストンの移動に伴って内部が加圧および減圧し、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通したシリンダと、を有し、
前記トリガー部には、前記トリガー部の後方への揺動を規制するストッパーが装着され、
前記ストッパーは、前記トリガー部から後方へ突出する規制部と、前記トリガー部から前方に突出する操作部と、を有し、
前記ストッパーは、前記規制部が前記シリンダに当接することで、前記トリガー部の後方への揺動を規制する規制位置と、前記規制部が前記シリンダから離間することで、前記トリガー部の後方への揺動を許容する解除位置と、の間を上下動可能に配設されていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。 - 前記トリガー部は、前記射出筒部から下方に向けて延設されるとともに、前記トリガー部の上端部を中心に揺動自在に支持され、
前記解除位置は、前記規制位置よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。 - 前記操作部は、上下方向に沿って延び、左右方向から見た側面視で前方に向けて開口する弧状を呈していることを特徴とする請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器。
- 前記操作部は、下端部が上端部よりも前方に突出していることを特徴とする請求項3に記載のトリガー式液体噴出器。
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Family Applications (1)
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JP2000015150A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | トリガー式液体噴出容器 |
JP2004329991A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | トリガー式噴出器 |
JP2009012782A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | トリガー式噴出器 |
-
2016
- 2016-12-28 JP JP2016255639A patent/JP6789105B2/ja active Active
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