JP6789111B2 - 液体噴出器 - Google Patents
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Description
これにより、例えば商品流通時や保管時等には内容液の噴射を規制することが可能とされている。
従って、特に噴射規制状態のときにノズル部材が中継部材から外れてしまうことを抑制することができる。これにより、中継部材とノズル部材とを安定に組み合わせた状態にすることができ、中継部材に対するノズル部材の組み付けを安定に維持することができる。
また、ノズル部材が噴射可能位置にあるときには、例えば内容液を噴射させる操作を行うと、ノズル孔から内容液が適宜噴射されるので、装着筒部の内圧は上昇しにくい。そのため、規制部が係合部に係合されていない状態であっても、中継部材に対するノズル部材の組み付けを安定に維持することができる。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
なお、前後方向のうち、縦供給筒部10に対して射出筒部11が位置する方向を前側或いは前方とし、その反対方向を後側或いは後方という。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、且つ大径部12aよりも径が小さい小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備える。なお、小径部12bは頂壁部12dによって上部開口部が塞がれている。
鍔部13dは、装着キャップ3と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
なお、外筒12及び内筒13で構成される縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後方に偏心している。
吐出弁30は、内筒13内に嵌合され、外筒12における頂壁部12dの下面に当接するベース部31と、ベース部31の下方に配置され、内筒13の内周面に段差状に形成された弁座32に対して上方から当接する弁体33と、ベース部31及び弁体33を上下に連結する中空ばね部34と、を備えている。
なお、弁体33は中空ばね部34の付勢力に抗して上昇し、弁座32から離間することで、内筒13内における弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、を連通させる。
このテーパ筒部35は、下方に向かうに従って漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座するボール弁36が配置されている。ボール弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通及び遮断する。
シリンダ用筒部40は、前方に向けて開口していると共に、部分的に外筒12におけるフランジ部12cと一体に形成されている。
外筒部60は、シリンダ用筒部40の内側に嵌合されている。シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部には、環状の隙間S2が確保されている。
これにより、主シリンダ53の内側は、第1貫通孔66及び第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、吐出弁30とボール弁36との間に位置する空間に連通している。
従って、吐出弁30が射出筒部11内と主シリンダ53内との連通及びその遮断を切換え、ボール弁36が容器体A内と主シリンダ53内との連通及びその遮断を切換える。
なお、主シリンダ53及び主ピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方及び後方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが外筒部60の内周面に摺動可能に当接している。
連結筒85の内周面のうち後方側に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。これら連結軸86は、主ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51と主ピストン52とは、互いに連結されている。
上板部材84の左右両側には、左右方向から見た側面視で前方に凸の円弧状に形成され、且つ射出筒部11の下方まで延びる上記弾性板部54がそれぞれ一体的に形成されている。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で同心の円弧状に形成され、前後に並ぶ一対の板ばねを備えている。
これら主板ばね54a及び副板ばね54bの下端部は、円弧状の折返し部54cを介して一体的に接続されている。折返し部54cには、下方に向けて係止片54dが突設されており、この係止片54dがトリガー部51における側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて係合している。
これにより、弾性板部54は、係止片54d及びポケット部81aを介してトリガー部51を前方に向けて付勢している。
なお、最前方揺動位置からトリガー部51が後方に引かれて移動すると、弾性板部54が係止片54dを介して折返し部54cを後方に移動させるように弾性変形する。このとき、弾性板部54は、主板ばね54aよりも副板ばね54bが大きく弾性変形する。
ガイド軸部94は装着筒部92よりも前方に突出することなく、装着筒部92の内側に収まるように形成されている。
なお、第2切換溝103の数は2つに限定されるものではなく、例えば1つ或いは3つ以上形成されていても良く、第1切換溝97の数に対応して配置することが好ましい。
ただし、サポート筒部105は、必須なものではなく具備しなくても構わない。
ノズル壁部100の後面のうち、ノズル筒部102の内側に位置する部分には、図2及び図3に示すように、ノズル孔6に連通すると共にノズル周方向に内容液を内部で旋回させる凹状のスピン室110と、スピン室110からノズル筒部102の内周面に向けて延び、スピン室110内に内容液を送り込むスピン溝111と、が形成されている。
スピン溝111は、例えばスピン室110における内周壁の接線方向に延びるように形成され、上述した第1切換溝97からの内容液をスピン室110内に送り込む。これにより、スピン室110内でノズル周方向に旋回するようなスピンを内容液に作用させることができ、スピンのかかった内容液をノズル孔6に導くことができる。
つまり、ノズル孔6と射出筒部11内とを、スピン室110、スピン溝111、第1切換溝97、第2切換溝103、環状空間96及び連通孔95を通じて連通させることができ、内容液を射出筒部11内からノズル孔6に供給することが可能となる。
なお、図4に示すような、ノズル孔6と射出筒部11内とが連通するノズル部材5の回転位置を噴射可能位置P1といい、図3に示すような、ノズル孔6と射出筒部11内との連通が遮断される回転位置を噴射規制位置P2という。よって、ノズル部材5は、噴射可能位置P1と噴射規制位置P2との間で軸線O3回りに回転可能とされている。
なお、本実施形態の規制部125は外嵌筒部101の後端部の外周面に設けられているが、このような構成には限定されず、外嵌筒部101の後端部から前方に離間した位置に設けられていてもよい。
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に内容液が充填され、縦供給筒部10から内容液を吸い上げることができる状態になっているものとする。また、図4及び図6に示すようにノズル部材5が噴射可能位置P1に位置決めされているものとする。
すると、新たに吸い上げられた内容液は、ボール弁36を押し上げて開弁させ、主シリンダ53内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
これにより、第1切換溝97と第2切換溝103との連通を遮断することができるので、切換通路115を通じて内容液が射出筒部11内からノズル孔6側に供給されることを規制できる。従って、ノズル孔6を通じた内容液の噴射を規制した噴射規制状態に移行させることができ、ノズル孔6からの液漏れを抑制した状態で、トリガー式液体噴出器1の保管や流通等を行うことができる。
そのため、トリガー式液体噴出器1の組立時において、規制部125を係合部126からノズル周方向に離間させた状態で、ノズル部材5を中継部材4にその前方から組み合わせることで、規制部125が係合部126と干渉することなく、ノズル部材5を中継部材4の所定の装着位置に装着することができる。従って、ノズル部材5の装着時に、例えば係合部126を一時的に変形させて規制部125を係合部126の後方に配置する等の作業を行う必要がなく、トリガー式液体噴出器1の組立作業を容易に進めることができ、組立コストを低減することができる。
例えば、係合部が、装着筒部92の外周面若しくは隔壁90の外周縁からノズル径方向の外側に向けて突出する一方、外嵌筒部101に、外嵌筒部101の外周面からノズル径方向外方に突出する立上り突部と、この立上り突部のノズル径方向外端部から後方に向けて延びる延在部と、が配設され、規制部が、延在部の後端部からノズル径方向の内側に向けて突出することで、係合部の後方からこの係合部に係合する構成を採用してもよい。この構成において、規制部は、外嵌筒部101のノズル径方向の外側に配設される。また、規制部と外嵌筒部101とが別体に構成されていてもよい。
P1…噴射可能位置
P2…噴射規制位置
O3…装着筒部の軸線
1…トリガー式液体噴出器(液体噴出器)
2…噴出器本体
4…中継部材
5…ノズル部材
6…ノズル孔
11…射出筒部
90…隔壁(閉塞壁部)
92…装着筒部
94…ガイド軸部
100…ノズル壁部
101…外嵌筒部
102…ノズル筒部
115…切換通路
125…規制部
126…係合部
Claims (3)
- 内容液が収容された容器体に装着され、内容液が流通する射出筒部を有する噴出器本体と、
前記射出筒部の前端部に装着された中継部材と、
ノズル孔が形成され、前記中継部材に対して前方から組み合わされたノズル部材と、を備え、
前記中継部材は、前記射出筒部の前端開口部を前方から覆う閉塞壁部と、前記閉塞壁部から前方に向けて突設され、前記ノズル部材が装着される装着筒部と、を備え、
前記ノズル部材は、前記ノズル孔が形成されたノズル壁部と、前記ノズル壁部から後方に向けて突設され、前記装着筒部の外側に嵌合する外嵌筒部と、を備え、
前記ノズル部材は、前記中継部材に対して前記装着筒部の軸線回りに沿う周方向に回転可能に組み合わされ、内容液の噴射が可能となる噴射可能位置と、内容液の噴射が規制される噴射規制位置と、の間を回転可能とされ、
前記外嵌筒部には、規制部が配設され、
前記中継部材は、前記ノズル部材が少なくとも前記噴射規制位置にあるときに前記規制部の前方からこの規制部に係合する係合部を備える、液体噴出器。 - 前記ノズル部材が前記噴射可能位置にあるときに、前記規制部は前記係合部から前記周方向に離間している、請求項1に記載の液体噴出器。
- 前記ノズル部材は、前記ノズル壁部のうち、前記外嵌筒部の内側に位置する部分から後方に向けて突設されたノズル筒部を備え、
前記閉塞壁部のうち、前記装着筒部の内側に位置する部分には、前方に向けて突設されると共に、前記ノズル筒部の内側に密に接触するガイド軸部が形成され、
前記ノズル筒部と前記ガイド軸部との間には、前記中継部材に対する前記ノズル部材の相対回転に伴って、前記装着筒部内及び前記ノズル筒部内を通じた、前記射出筒部内と前記ノズル孔との連通及びその遮断を切り換える切換通路が形成され、
前記ノズル部材が前記噴射可能位置にあるときに、前記射出筒部内と前記ノズル孔とが連通され、前記ノズル部材が前記噴射規制位置にあるときに、前記射出筒部内と前記ノズル孔との連通が遮断される、請求項1又は2に記載の液体噴出器。
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