JP2018101711A - 静電チャック - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックス板の内部電極に導通する電極パッドとベース部材との間の短絡の発生を抑制する。【解決手段】静電チャックは、第1の方向に直交する第1の表面と第1の表面とは反対側の第2の表面とを有するセラミックス板と、端子用貫通孔が形成された金属製のベース部材とを備える。セラミックス板の第2の表面における第1の方向視で端子用貫通孔に重なる第1の領域には、セラミックス板内の内部電極に導通する電極パッドが配置される。端子用貫通孔内には、電極パッドと接合された電極端子と、電極端子を取り囲む絶縁部材とが配置される。セラミックス板の第1の領域には、電極パッドが配置された位置より内部電極側に凹んだ凹部と電極パッドが配置された位置より内部電極から離れる側に突出した凸部との少なくとも一方が、電極パッドを取り囲むように連続的に形成されている。【選択図】図5

Description

本明細書に開示される技術は、静電チャックに関する。
例えば半導体を製造する際にウェハを保持するために、静電チャックが用いられる。静電チャックは、金属製のベース部材と、ベース部材に接合されたセラミックス板とを備えており、セラミックス板の内部に配置されたチャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス板の表面(以下、「吸着面」という)にウェハを吸着して保持する。
静電チャックは、チャック電極への給電のための構成を備えている。具体的には、ベース部材の内部に、ベース部材におけるセラミックス板に対向する表面(以下、「上面」という)に開口する端子用貫通孔が形成されており、端子用貫通孔内に、柱状の電極端子が配置されている。また、セラミックス板におけるベース部材に対向する表面(以下、「下面」という)の内の所定の領域には、チャック電極に導通する電極パッドが配置されている。なお、セラミックス板の下面における上記所定領域は、吸着面に略直交する方向(以下、「第1の方向」という)視で端子用貫通孔に重なる領域である。ベース部材の端子用貫通孔内に配置された電極端子は、例えばロウ付けによって電極パッドに接合されている。また、電極端子と金属製のベース部材との間を絶縁するため、ベース部材の端子用貫通孔内には、電極端子と端子用貫通孔の表面との間に介在するように電極端子を連続的に取り囲む絶縁部材が配置される。静電チャックの使用時には、チャック電極に、電源から電極端子および電極パッドを介してチャック電極に至る導通経路を介して、電圧が印加される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−258615号公報
従来の静電チャックでは、セラミックス板の下面に沿って電極パッドからベース部材に至るまでの沿面距離が短く、電極パッドとベース部材との間の短絡が発生するおそれがある。
なお、このような短絡の課題は、チャック電極に導通する電極パッドとベース部材との間に限らず、例えばヒータ電極等のようにセラミックス板の内部に配置された内部電極に導通する電極パッドとベース部材との間においても同様に発生し得る課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される静電チャックは、第1の方向に略直交する平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状のセラミックス板と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記セラミックス板の前記第2の表面に対向するように配置され、冷媒流路と前記第3の表面に開口する端子用貫通孔とが内部に形成された金属製のベース部材と、前記セラミックス板と前記ベース部材との間に配置された第1の接着材と、前記セラミックス板の内部に配置された内部電極と、前記セラミックス板の前記第2の表面における第1の領域であって、前記第1の方向視で前記端子用貫通孔に重なる前記第1の領域に配置され、前記内部電極に導通する電極パッドと、前記端子用貫通孔内に配置され、前記電極パッドと接合された柱状の電極端子と、前記端子用貫通孔内に配置され、前記電極端子と前記端子用貫通孔の表面との間に介在するように前記電極端子を連続的に取り囲む絶縁部材と、前記絶縁部材の周りに配置された第2の接着材と、を備え、前記セラミックス板の前記第1の表面上に対象物を保持する静電チャックにおいて、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記第1の方向において前記電極パッドが配置された位置より前記内部電極側に凹んだ凹部と、前記第1の方向において前記電極パッドが配置された位置より前記内部電極から離れる側に突出した凸部と、の少なくとも一方が、前記第1の方向視で前記電極パッドを取り囲むように連続的に形成されている。本静電チャックによれば、セラミックス板の第2の表面(ベース部材に対向する側の表面)における第1の領域(第1の方向視で端子用貫通孔に重なる領域)に、第1の方向において電極パッドが配置された位置より内部電極側に凹んだ凹部と、第1の方向において電極パッドが配置された位置より内部電極から離れる側に突出した凸部と、の少なくとも一方が、第1の方向視で電極パッドを取り囲むように連続的に形成されているため、セラミックス板の第2の表面に沿って電極パッドからベース部材に至るまでの沿面距離を長くすることができ、電極パッドとベース部材との間の短絡の発生を抑制することができる。
(2)上記静電チャックにおいて、前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する絶縁部材側凸部と、前記凸部に嵌合する絶縁部材側凹部と、の少なくとも一方が形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、絶縁部材に、セラミックス板の凹部に嵌合する絶縁部材側凸部と、セラミックス板の凸部に嵌合する絶縁部材側凹部と、の少なくとも一方が形成されているため、セラミックス板の凹部内やセラミックス板の凸部周りが空間である構成と比較して、電極パッドとベース部材との間の短絡の発生をより効果的に抑制することができると共に、セラミックス板の凹部や凸部廻りにおけるセラミックス板からベース部材への熱移動が促進されることによって、セラミックス板の凹部や凸部の存在に起因する第1の表面の均熱性の低下を抑制することができる。
(3)上記静電チャックにおいて、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部と前記凸部との少なくとも一方が、2つ以上形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、セラミックス板の第2の表面に沿って電極パッドからベース部材に至るまでの沿面距離を大幅に長くすることができ、電極パッドとベース部材との間の短絡の発生をより効果的に抑制することができる。
(4)上記静電チャックにおいて、前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率以上であり、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より内側の位置に形成されており、前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する前記絶縁部材側凸部が形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、セラミックス板に凹部が形成され絶縁部材に絶縁部材側凸部が形成されることによるセラミックス板の体積減少の程度(絶縁部材の体積増加の程度)を小さくすることができ、第1の表面の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
(5)上記静電チャックにおいて、前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率以上であり、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凸部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より外側の位置に形成されており、前記絶縁部材には、前記凸部に嵌合する前記絶縁部材側凹部が形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、セラミックス板に凸部が形成され絶縁部材に絶縁部材側凹部が形成されることによるセラミックス板の体積増加の程度(絶縁部材の体積減少の程度)を大きくすることができ、第1の表面の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
(6)上記静電チャックにおいて、前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率より低く、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より外側の位置に形成されており、前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する前記絶縁部材側凸部が形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、セラミックス板に凹部が形成され絶縁部材に絶縁部材側凸部が形成されることによるセラミックス板の体積減少の程度(絶縁部材の体積増加の程度)を大きくすることができ、第1の表面の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
(7)上記静電チャックにおいて、前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率より低く、前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凸部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より内側の位置に形成されており、前記絶縁部材には、前記凸部に嵌合する前記絶縁部材側凹部が形成されている構成としてもよい。本静電チャックによれば、セラミックス板に凸部が形成され絶縁部材に絶縁部材側凹部が形成されることによるセラミックス板の体積増加の程度(絶縁部材の体積減少の程度)を小さくすることができ、第1の表面の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、静電チャックおよびその製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態における静電チャック10のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック10のXY断面構成(図2のIII−IIIの位置における断面構成)を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック10のXY断面構成(図2のIV−IVの位置における断面構成)を概略的に示す説明図である。 静電チャック10の一部分(図2のX1部)のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。 図5のVI−VIの位置における静電チャック10の一部分のXY断面構成を拡大して示す説明図である。 図5のVII−VIIの位置における静電チャック10の一部分のXY断面構成を拡大して示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック10の製造方法を示すフローチャートである。 比較例の静電チャック10Xの構成を概略的に示す説明図である。 第2実施形態の静電チャック10aの構成(XZ断面構成)を概略的に示す説明図である。 第2実施形態の静電チャック10aの構成(XY断面構成)を概略的に示す説明図である。 第3実施形態の静電チャック10bの構成(XZ断面構成)を概略的に示す説明図である。 第3実施形態の静電チャック10bの構成(XY断面構成)を概略的に示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.静電チャック10の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック10の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック10のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3および図4は、第1実施形態における静電チャック10のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図3および図4のII−IIの位置における静電チャック10のXZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII−IIIの位置における静電チャック10のXY断面構成が示されており、図4には、図2のIV−IVの位置における静電チャック10のXY断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック10は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック10は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック10は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス板100およびベース部材200を備える。セラミックス板100とベース部材200とは、セラミックス板100の下面S2(図2参照)とベース部材200の上面S3とが上記配列方向に対向するように配置される。セラミックス板100の下面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当し、ベース部材200の上面S3は、特許請求の範囲における第3の表面に相当する。
セラミックス板100は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。セラミックス板100の直径は例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス板100の厚さは例えば1mm〜10mm程度である。
図2および図4に示すように、セラミックス板100の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されたチャック電極400が設けられている。Z軸方向視でのチャック電極400の形状は、例えば略円形である。チャック電極400に電源(図示せず)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス板100における下面S2とは反対側の表面(以下、「吸着面S1」という)に吸着固定される。セラミックス板100の吸着面S1は、上述した配列方向(Z軸方向)に略直交する平面状の表面である。セラミックス板100の吸着面S1は、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、Z軸方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当し、チャック電極400は、特許請求の範囲における内部電極に相当する。また、本明細書では、Z軸に直交する方向(すなわち、吸着面S1に平行な方向)を「面方向」という。
図2および図3に示すように、セラミックス板100の内部には、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成された抵抗発熱体で構成されたヒータ電極500が設けられている。Z軸方向視でのヒータ電極500の形状は、例えば略螺旋状である。ヒータ電極500に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ電極500が発熱することによってセラミックス板100が温められ、セラミックス板100の吸着面S1に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。
ベース部材200は、例えばセラミックス板100と同径の、または、セラミックス板100より径が大きい円形平面の板状部材であり、金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材200の直径は例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm)であり、ベース部材200の厚さは例えば20mm〜40mm程度である。
ベース部材200の内部には冷媒流路210が形成されている。冷媒流路210に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース部材200が冷却され、後述する接着層300を介したベース部材200とセラミックス板100との間の伝熱によりセラミックス板100が冷却され、セラミックス板100の吸着面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度制御が実現される。
セラミックス板100とベース部材200とは、セラミックス板100の下面S2とベース部材200の上面S3との間に配置された接着層300によって互いに接合されている。接着層300は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されている。接着層300の厚さは、例えば0.1mm〜1mm程度である。接着層300は、特許請求の範囲における第1の接着材に相当する。
次に、チャック電極400への給電のための構成について説明する。図5は、静電チャック10の一部分(図2のX1部)のXZ断面構成を拡大して示す説明図であり、図6は、図5のVI−VIの位置における静電チャック10の一部分のXY断面構成を拡大して示す説明図であり、図7は、図5のVII−VIIの位置における静電チャック10の一部分のXY断面構成を拡大して示す説明図である。
図2、図5および図6に示すように、ベース部材200の内部には、ベース部材200の上面S3に開口する端子用貫通孔22が形成されている。本実施形態では、端子用貫通孔22は、断面(面方向に平行な断面)が円形であり、ベース部材200をZ軸方向に貫通する孔である。
また、図5に示すように、セラミックス板100の下面S2には、円形凹部12が形成されている。円形凹部12は、静電チャック10の下面S2の内、Z軸方向視で端子用貫通孔22に重なる領域(以下、「第1の領域R1」という)が、全体的にチャック電極400側に凹んだものである。上述したように、本実施形態では、端子用貫通孔22の断面は円形であるため、第1の領域R1も円形である。従って、円形凹部12の断面(面方向に平行な断面)も円形である。
また、ベース部材200に形成された端子用貫通孔22とセラミックス板100に形成された円形凹部12との間の位置において、接着層300には、接着層300をZ軸方向に貫通する貫通孔32が形成されている。そのため、ベース部材200に形成された端子用貫通孔22とセラミックス板100に形成された円形凹部12とは、接着層300に形成された貫通孔32を介して互いに連通した一体の孔を構成している。
図2および図5に示すように、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1には、ビア41を介してチャック電極400に導通する電極パッド42が配置されている。本実施形態では、Z軸方向視での電極パッド42の形状は、略円形である。電極パッド42およびビア41は、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されている。なお、電極パッド42は、図5に示すように、厚さ方向(Z軸方向)の全体がセラミックス板100から露出している。ただし、電極パッド42の下面がセラミックス板100から露出している限りにおいて、電極パッド42における厚さ方向の一部分または全体が、セラミックス板100に埋設されていてもよい。このような構成であっても、電極パッド42は、セラミックス板100の下面S2に配置されていると言える。
ベース部材200に形成された端子用貫通孔22内には、Z軸方向に延びる柱状の電極端子44が配置されている。本実施形態では、電極端子44の断面(面方向に平行な断面)は、円形である。電極端子44の上端は、電極パッド42まで達しており、電極端子44は、例えば金属ろう材による接合部43によって電極パッド42に接合されている。
ベース部材200とベース部材200の端子用貫通孔22内に配置された電極端子44との間を絶縁するため、ベース部材200の端子用貫通孔22内には絶縁部材60が配置されている。絶縁部材60は、電極端子44と端子用貫通孔22の表面との間に介在するように、電極端子44を連続的に取り囲んでいる。絶縁部材60は、例えば、樹脂やセラミックス等の絶縁材料により構成されている。本実施形態では、絶縁部材60の熱伝導率は、セラミックス板100の熱伝導率より低い(すなわち、セラミックス板100の熱伝導率は、絶縁部材60の熱伝導率より高い)。なお、絶縁部材60の周り、具体的には、絶縁部材60と電極端子44との間や、絶縁部材60とセラミックス板100との間、絶縁部材60とベース部材200との間には、接着材70が配置されている。接着材70は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されており、絶縁部材60を電極端子44やセラミックス板100、ベース部材200に接合する。
チャック電極400への給電のための構成は上述の通りである。静電チャック10の使用時には、チャック電極400に、電源(図示せず)から、電極端子44、電極パッド42およびビア41を介してチャック電極400に至る導通経路を介して、電圧が印加される。これにより、ウェハWを吸着面S1に吸着固定するための静電引力が発生する。
なお、ヒータ電極500への給電のための構成も、チャック電極400への給電のための構成と同様である。すなわち、図2に示すように、ベース部材200の内部には、ベース部材200の上面S3に開口する端子用貫通孔24が形成されており、セラミックス板100の下面S2には、円形凹部16が形成されており、ベース部材200に形成された端子用貫通孔24とセラミックス板100に形成された円形凹部16とは、接着層300に形成された貫通孔32を介して互いに連通した一体の孔を構成している。また、セラミックス板100の下面S2には、ビア51を介してヒータ電極500に導通する電極パッド52が配置されている。ベース部材200に形成された端子用貫通孔24内には、柱状の電極端子54が配置されており、この電極端子54は電極パッド52に接合されている。また、ベース部材200の端子用貫通孔24内には、電極端子54と端子用貫通孔24の表面との間に介在するように電極端子54を連続的に取り囲む絶縁部材80が配置されている。静電チャック10の使用時には、ヒータ電極500に、電源(図示せず)から、電極端子54、電極パッド52およびビア51を介してヒータ電極500に至る導通経路を介して、電圧が印加される。これにより、ヒータ電極500が発熱する。
ここで、図5に示すように、本実施形態の静電チャック10では、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に、Z軸方向において電極パッド42が配置された位置よりチャック電極400側に凹んだ環状凹部14が形成されている。なお、この環状凹部14は、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1が全体的にチャック電極400側に凹んだ上述の円形凹部12とは異なり、第1の領域R1の一部分がチャック電極400側に凹んだものである。図7に示すように、環状凹部14は、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。なお、本実施形態では、環状凹部14は、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより内側の位置に形成されている。環状凹部14は、特許請求の範囲における凹部に相当する。
また、図5に示すように、本実施形態の静電チャック10では、絶縁部材60の上側の表面に、セラミックス板100に形成された環状凹部14に嵌合する絶縁部材側凸部62が形成されている。図7に示すように、絶縁部材側凸部62は、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。なお、セラミックス板100に形成された環状凹部14と絶縁部材60に形成された絶縁部材側凸部62との間にも、上述した接着材70が配置されている。また、上述した絶縁部材60の肉厚T1とは、絶縁部材側凸部62が形成された部分の肉厚ではなく、絶縁部材60の上端部における絶縁部材側凸部62を除く部分の肉厚を意味する。
A−2.静電チャック10の製造方法:
図8は、第1実施形態における静電チャック10の製造方法を示すフローチャートである。はじめに、セラミックス板100とベース部材200とを準備する(S110)。セラミックス板100およびベース部材200は、公知の製造方法によって製造可能である。例えば、セラミックス板100は以下の方法で製造される。すなわち、複数のセラミックスグリーンシート(例えばアルミナグリーンシート)を準備し、各セラミックスグリーンシートに、チャック電極400やヒータ電極500、ビア41、電極パッド42等を構成するためのメタライズインクの印刷や孔開け加工等を行い、その後、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、所定の円板形状にカットした上で焼成し、最後に研磨加工等を行うことにより、セラミックス板100が製造される。なお、セラミックス板100の下面S2における円形凹部12や環状凹部14は、焼成前のセラミックスグリーンシートへの孔開け加工によって形成されてもよいし、焼成後の研磨加工によって形成されてもよい。
次に、電極端子44を電極パッド42に接合する(S120)。具体的には、セラミックス板100の下面S2側に、上述した絶縁部材60と同様の略円筒形状の治具(図示せず)を設置し、該治具の中空孔内に電極端子44を挿入することによって電極端子44を位置決めした状態で、電極端子44を電極パッド42に例えばロウ付けによる接合する。このとき使用される治具の上端には凸部が形成されており、治具の設置の際には、該凸部をセラミックス板100の環状凹部14に嵌合させることによって治具の位置決めを行う。電極端子44と電極パッド42との接合が完了した後、治具を取り外す。
次に、電極端子44の周囲に絶縁部材60を設置する(S130)。具体的には、絶縁部材60の絶縁部材側凸部62をセラミックス板100の環状凹部14に嵌合させることによって絶縁部材60を位置決めし、接着材70によって、絶縁部材60と電極端子44との間や絶縁部材60とセラミックス板100との間を接合する。このように、電極端子44を電極パッド42に接合する際に使用される治具の位置決めと、絶縁部材60を設置する際の絶縁部材60の位置決めとを、共にセラミックス板100の環状凹部14を基準として行うことにより、電極端子44と絶縁部材60との相対位置の精度を向上させることができる。
次に、セラミックス板100とベース部材200とを接合する(S140)。具体的には、ベース部材200の端子用貫通孔22に電極端子44および絶縁部材60を挿通させた状態で、セラミックス板100の下面S2とベース部材200の上面S3とを対向させ、セラミックス板100とベース部材200との間を接着層300によって接合する。また、接着材70によって、絶縁部材60とベース部材200との間を接合する。以上の工程により、上述した構成の静電チャック10の製造が完了する。
A−3.第1実施形態の効果:
以上説明したように、第1実施形態の静電チャック10は、Z軸方向に略直交する平面状の吸着面S1と、吸着面S1とは反対側の下面S2と、を有する板状のセラミックス板100と、上面S3を有し、上面S3がセラミックス板100の下面S2に対向するように配置され、冷媒流路210と上面S3に開口する端子用貫通孔22とが内部に形成された金属製のベース部材200と、セラミックス板100とベース部材200との間に配置された接着層300と、セラミックス板100の内部に配置されたチャック電極400と、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1であって、Z軸方向視で端子用貫通孔22に重なる第1の領域R1に配置され、チャック電極400に導通する電極パッド42と、端子用貫通孔22内に配置され、電極パッド42と接合された柱状の電極端子44と、端子用貫通孔22内に配置され、電極端子44と端子用貫通孔22の表面との間に介在するように電極端子44を連続的に取り囲む絶縁部材60と、絶縁部材60の周りに配置された接着材70とを備える。また、本実施形態の静電チャック10では、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に、Z軸方向において電極パッド42が配置された位置よりチャック電極400側に凹んだ環状凹部14が、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。
第1実施形態の静電チャック10は、上記構成であるため、以下に説明するように、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を抑制することができる。
図9は、比較例の静電チャック10Xの構成を概略的に示す説明図である。図9には、比較例の静電チャック10Xの構成の内、図5に示す部分(X1部)と同等の部分の構成が拡大して示されている。図9に示す比較例の静電チャック10Xは、図5に示す第1実施形態の静電チャック10と比較して、セラミックス板100の下面S2の形状と、絶縁部材60の形状とが異なる。具体的には、比較例の静電チャック10Xでは、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に凹部は形成されていない。また、比較例の静電チャック10Xでは、絶縁部材60の上側の表面に凸部は形成されていない。比較例の静電チャック10Xは、このような構成であるため、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDが短く、電極パッド42とベース部材200との間で短絡が発生するおそれがある。
これに対し、図5に示すように、本実施形態の静電チャック10では、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に環状凹部14が形成されているため、図9に示す比較例の静電チャック10Xと比較して、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDを長くすることができる。従って、本実施形態の静電チャック10によれば、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を抑制することができ、静電チャック10の絶縁破壊の発生を抑制することができる。また、静電チャック10内部のチャック電極400に規定電圧が(漏れなく)印加されるため、安定した静電引力を発生させることができ、ウェハWの安定的な吸着固定が可能となる。なお、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に環状凹部14が連続的には形成されておらず、第1の領域R1に凹部が一部形成された構成では、リーク電流は凹部が形成されていない箇所、すなわち沿面距離が短い箇所を通る。そのため、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を抑制することができない。本実施形態の静電チャック10では、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に、環状凹部14が電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されているため、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態の静電チャック10では、上述したように、セラミックス板100の環状凹部14を、電極端子44を電極パッド42に接合する際に使用される治具の位置決めと、絶縁部材60を設置する際の絶縁部材60の位置決めとの両方の基準として用いることができ、その結果、電極端子44と絶縁部材60との相対位置の精度を向上させることができる。
また、本実施形態の静電チャック10では、絶縁部材60に、セラミックス板100に形成された環状凹部14に嵌合する絶縁部材側凸部62が形成されている。そのため、本実施形態の静電チャック10によれば、セラミックス板100の環状凹部14内が空間である構成と比較して、電極パッド42とベース部材200との間の絶縁性を向上させることができ、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生をより効果的に抑制することができる。さらに、本実施形態の静電チャック10によれば、セラミックス板100の環状凹部14内が空間である構成と比較して、セラミックス板100の環状凹部14周りにおけるセラミックス板100からベース部材200への熱移動が促進されるため、セラミックス板100の環状凹部14の存在に起因する吸着面S1の均熱性の低下を抑制することができる。
なお、環状凹部14のZ軸方向の高さは、高ければ高いほど、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDを長くすることができる。しかしながら、本実施形態の静電チャック10では、セラミックス板100の熱伝導率は絶縁部材60の熱伝導率より高いため、セラミックス板100に環状凹部14が形成され、絶縁部材60に絶縁部材側凸部62が形成されると、環状凹部14および絶縁部材側凸部62が形成されていない構成と比較して、熱伝導率の高いセラミックス板100の体積が減少し、その分、セラミックス板100より熱伝導率の低い絶縁部材60の体積が増加し、その結果、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量が低下する。本実施形態の静電チャック10では、環状凹部14(およびそれに嵌合する絶縁部材側凸部62)の位置が、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより内側の位置であるため、環状凹部14(およびそれに嵌合する絶縁部材側凸部62)が仮想面VSより外側に位置する構成と比較して、環状凹部14が形成されることによるセラミックス板100の体積減少の程度(絶縁部材側凸部62が形成されることによる絶縁部材60の体積増加の程度)を小さくすることができ、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量の低下を抑制して吸着面S1の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
B.第2実施形態:
図10および図11は、第2実施形態の静電チャック10aの構成を概略的に示す説明図である。図10には、第2実施形態の静電チャック10aの構成の内、図5に示す部分(X1部)と同等の部分の構成が拡大して示されている。また、図11には、図10のXI−XIの位置における静電チャック10aの一部分のXY断面構成が拡大して示されている。以下では、第2実施形態の静電チャック10aの構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック10の構成(図5および図7等参照)と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図10および図11に示すように、第2実施形態の静電チャック10aは、セラミックス板100の下面S2の形状と、絶縁部材60の形状とが、上述した第1実施形態の静電チャック10の構成と異なる。具体的には、第2実施形態の静電チャック10aでは、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に、2つの環状凹部14が形成されている。2つの環状凹部14は、共に、Z軸方向において電極パッド42が配置された位置よりチャック電極400側に凹んだ凹部であり、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。なお、本実施形態では、2つの環状凹部14の内の一方は、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより内側の位置に形成されており、2つの環状凹部14の内の他方は、仮想面VSより外側の位置に形成されている。
また、第2実施形態の静電チャック10aでは、絶縁部材60の上側の表面に、セラミックス板100に形成された2つの環状凹部14に嵌合する2つの絶縁部材側凸部62が形成されている。2つの絶縁部材側凸部62は、共に、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。
このように、第2実施形態の静電チャック10aでは、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に2つの環状凹部14が形成されているため、上述した第1実施形態の静電チャック10と比較して、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDを大幅に長くすることができる。従って、第2実施形態の静電チャック10aによれば、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を極めて効果的に抑制することができる。
なお、第2実施形態の静電チャック10aでは、上述した第1実施形態と同様に、セラミックス板100の2つの環状凹部14を、電極端子44を電極パッド42に接合する際に使用される治具の位置決めと、絶縁部材60を設置する際の絶縁部材60の位置決めとの両方の基準として用いることができ、その結果、電極端子44と絶縁部材60との相対位置の精度を向上させることができる。
また、第2実施形態の静電チャック10aでは、絶縁部材60に、セラミックス板100に形成された2つの環状凹部14に嵌合する2つの絶縁部材側凸部62が形成されている。そのため、第2実施形態の静電チャック10aによれば、セラミックス板100の2つの環状凹部14内が空間である構成と比較して、電極パッド42とベース部材200との間の絶縁性を向上させることができ、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生をより効果的に抑制することができる。さらに、第2実施形態の静電チャック10aによれば、セラミックス板100の2つの環状凹部14内が空間である構成と比較して、セラミックス板100の環状凹部14周りにおけるセラミックス板100からベース部材200への熱移動が促進されるため、セラミックス板100の2つの環状凹部14の存在に起因する吸着面S1の均熱性の低下を抑制することができる。
C.第3実施形態:
図12および図13は、第3実施形態の静電チャック10bの構成を概略的に示す説明図である。図12には、第3実施形態の静電チャック10bの構成の内、図5に示す部分(X1部)と同等の部分の構成が拡大して示されている。また、図13には、図12のXIII−XIIIの位置における静電チャック10bの一部分のXY断面構成が拡大して示されている。以下では、第3実施形態の静電チャック10bの構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック10の構成(図5および図7等参照)と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図12および図13に示すように、第3実施形態の静電チャック10bは、セラミックス板100の下面S2の形状と、絶縁部材60の形状とが、上述した第1実施形態の静電チャック10の構成と異なる。具体的には、第3実施形態の静電チャック10bでは、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に、環状凹部14ではなく、環状凸部18が形成されている。環状凸部18は、Z軸方向において電極パッド42が配置された位置よりチャック電極400から離れる側に突出した凸部である。環状凸部18は、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。なお、本実施形態では、環状凸部18は、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより外側の位置に形成されている。
また、第3実施形態の静電チャック10bでは、絶縁部材60の上側の表面に、セラミックス板100に形成された環状凸部18に嵌合する絶縁部材側凹部64が形成されている。絶縁部材側凹部64は、Z軸方向視で電極パッド42を取り囲むように連続的に形成されている。
このように、第3実施形態の静電チャック10bでは、セラミックス板100の下面S2における第1の領域R1に環状凸部18が形成されているため、図9に示す比較例の静電チャック10Xと比較して、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDを長くすることができる。従って、第3実施形態の静電チャック10bによれば、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生を抑制することができる。
なお、第3実施形態の静電チャック10bでは、上述した第1実施形態と同様に、セラミックス板100の環状凸部18を、電極端子44を電極パッド42に接合する際に使用される治具の位置決めと、絶縁部材60を設置する際の絶縁部材60の位置決めとの両方の基準として用いることができ、その結果、電極端子44と絶縁部材60との相対位置の精度を向上させることができる。
また、第3実施形態の静電チャック10bでは、絶縁部材60に、セラミックス板100に形成された環状凸部18に嵌合する絶縁部材側凹部64が形成されている。そのため、第3実施形態の静電チャック10bによれば、セラミックス板100の環状凸部18の周りに空間が存在する構成と比較して、電極パッド42とベース部材200との間の絶縁性を向上させることができ、電極パッド42とベース部材200との間の短絡の発生をより効果的に抑制することができる。さらに、第3実施形態の静電チャック10bによれば、セラミックス板100の環状凸部18の周りに空間が存在する構成と比較して、セラミックス板100の環状凸部18周りにおけるセラミックス板100からベース部材200への熱移動が促進されるため、セラミックス板100の環状凸部18の存在に起因する吸着面S1の均熱性の低下を抑制することができる。
また、第3実施形態の静電チャック10bでは、セラミックス板100の熱伝導率は、絶縁部材60の熱伝導率より高いため、セラミックス板100に環状凸部18が形成され、絶縁部材60に絶縁部材側凹部64が形成されると、環状凸部18および絶縁部材側凹部64が形成されていない構成と比較して、熱伝導率の高いセラミックス板100の体積が増加し、その分、セラミックス板100より熱伝導率の低い絶縁部材60の体積が減少し、その結果、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量が増加する。第3実施形態の静電チャック10bでは、環状凸部18(およびそれに嵌合する絶縁部材側凹部64)の位置が、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより外側の位置であるため、環状凸部18(およびそれに嵌合する絶縁部材側凹部64)が仮想面VSより内側に位置する構成と比較して、環状凸部18が形成されることによるセラミックス板100の体積増加の程度(絶縁部材側凹部64が形成されることによる絶縁部材60の体積減少の程度)を大きくすることができ、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量を増加させて吸着面S1の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
D.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施形態における静電チャック10の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1,2実施形態において、必ずしも絶縁部材60に絶縁部材側凸部62が形成されている必要はなく、同様に、上記第3実施形態において、必ずしも絶縁部材60に絶縁部材側凹部64が形成されている必要はない。
また、上記第2実施形態では、セラミックス板100の下面S2に2つの環状凹部14が形成されているが、セラミックス板100の下面S2に3つ以上の環状凹部14が形成されていてもよい。また、上記第3実施形態では、セラミックス板100の下面S2に1つの環状凸部18が形成されているが、セラミックス板100の下面S2に2つ以上の環状凸部18が形成されていてもよい。
また、上記各実施形態では、セラミックス板100の熱伝導率が絶縁部材60の熱伝導率より高いとしているが、セラミックス板100の熱伝導率が絶縁部材60の熱伝導率と等しいとしてもよい。また、セラミックス板100の熱伝導率が絶縁部材60の熱伝導率より低いとしてもよい。
また、上記各実施形態において、仮想面VSに対する環状凹部14や環状凸部18の位置は、任意に変更可能である。なお、セラミックス板100の熱伝導率が絶縁部材60の熱伝導率より低い場合には、上記第1実施形態とは反対に、環状凹部14(およびそれに嵌合する絶縁部材側凸部62)が絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより外側に形成されることが好ましい。セラミックス板100に環状凹部14が形成され、絶縁部材60に絶縁部材側凸部62が形成されると、環状凹部14および絶縁部材側凸部62が形成されていない構成と比較して、熱伝導率の低いセラミックス板100の体積が減少し、その分、セラミックス板100より熱伝導率の高い絶縁部材60の体積が増加し、その結果、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量が増加する。環状凹部14(およびそれに嵌合する絶縁部材側凸部62)の位置を、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより外側の位置とすることにより、環状凹部14(およびそれに嵌合する絶縁部材側凸部62)が仮想面VSより内側に位置する構成と比較して、環状凹部14が形成されることによるセラミックス板100の体積減少の程度(絶縁部材側凸部62が形成されることによる絶縁部材60の体積増加の程度)を大きくすることができ、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量を増加させて吸着面S1の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
また、セラミックス板100の熱伝導率が絶縁部材60の熱伝導率より低い場合には、上記第3実施形態とは反対に、環状凸部18(およびそれに嵌合する絶縁部材側凹部64)が絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより内側に形成されることが好ましい。セラミックス板100に環状凸部18が形成され、絶縁部材60に絶縁部材側凹部64が形成されると、環状凸部18および絶縁部材側凹部64が形成されていない構成と比較して、熱伝導率の低いセラミックス板100の体積が増加し、その分、セラミックス板100より熱伝導率の高い絶縁部材60の体積が減少し、その結果、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量が低下する。環状凸部18(およびそれに嵌合する絶縁部材側凹部64)の位置を、絶縁部材60の肉厚T1を2等分する仮想面VSより内側の位置とすることにより、環状凸部18(およびそれに嵌合する絶縁部材側凹部64)が仮想面VSより外側に位置する構成と比較して、環状凸部18が形成されることによるセラミックス板100の体積増加の程度(絶縁部材側凹部64が形成されることによる絶縁部材60の体積減少の程度)を小さくすることができ、セラミックス板100からベース部材200への熱移動量の低下を抑制して吸着面S1の均熱性の低下をより効果的に抑制することができる。
また、上記各実施形態では、セラミックス板100の下面S2に環状凹部14と環状凸部18とのいずれか一方が形成されているが、セラミックス板100の下面S2に環状凹部14と環状凸部18との両方が形成されていてもよい。同様に、上記各実施形態では、絶縁部材60に絶縁部材側凸部62と絶縁部材側凹部64とのいずれか一方が形成されているが、絶縁部材60に絶縁部材側凸部62と絶縁部材側凹部64との両方が形成されていてもよい。
また、上記各実施形態では、セラミックス板100の下面S2に円形凹部12が形成されているが、必ずしもセラミックス板100の下面S2に円形凹部12が形成されている必要はない。なお、セラミックス板100の下面S2に円形凹部12が形成されていると、セラミックス板100の下面S2に沿って電極パッド42が配置された位置からベース部材200に至るまでの沿面距離CDを長くすることができるため好ましい。
また、上記各実施形態では、静電チャック10がヒータ電極500を備えているが、静電チャック10がヒータ電極500を備えなくてもよい。 また、上記各実施形態では、冷媒流路210がベース部材200の内部に形成されるとしているが、冷媒流路210が、ベース部材200の内部ではなく、ベース部材200の表面(例えばベース部材200と接着層300との間)に形成されるとしてもよい。
また、上記各実施形態では、セラミックス板100の内部に1つのチャック電極400が設けられた単極方式が採用されているが、セラミックス板100の内部に一対のチャック電極400が設けられた双極方式が採用されてもよい。また、上記各実施形態の静電チャック10における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、上記各実施形態における静電チャック10の製造方法はあくまで一例であり、種々変形可能である。
また、本発明は、チャック電極400への給電のための構成に限らず、セラミックス板100の内部に配置された他の内部電極(例えば、ヒータ電極500)への給電のための構成にも同様に適用可能である。例えば、ヒータ電極500に導通する電極パッド52が、セラミックス板100の下面S2におけるZ軸方向視で端子用貫通孔24に重なる第1の領域に配置され、電極パッド52と接合された柱状の電極端子54と、電極端子54と端子用貫通孔24の表面との間に介在するように電極端子54を連続的に取り囲む絶縁部材80と、が端子用貫通孔24内に配置され、絶縁部材80の周りに接着材が配置された構成の静電チャックにおいて、セラミックス板100の下面S2における第1の領域に、Z軸方向において電極パッド52が配置された位置よりヒータ電極500側に凹んだ凹部と、Z軸方向において電極パッド52が配置された位置よりヒータ電極500から離れる側に突出した凸部と、の少なくとも一方が、Z軸方向視で電極パッド52を取り囲むように連続的に形成されているとしてもよい。このようにすれば、電極パッド52とベース部材200との間の短絡の発生を抑制することができる。
10:静電チャック 12:円形凹部 14:環状凹部 16:円形凹部 18:環状凸部 22:端子用貫通孔 24:端子用貫通孔 32:貫通孔 41:ビア 42:電極パッド 43:接合部 44:電極端子 51:ビア 52:電極パッド 54:電極端子 60:絶縁部材 62:絶縁部材側凸部 64:絶縁部材側凹部 70:接着材 80:絶縁部材 100:セラミックス板 200:ベース部材 210:冷媒流路 300:接着層 400:チャック電極 500:ヒータ電極

Claims (7)

  1. 第1の方向に略直交する平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状のセラミックス板と、
    第3の表面を有し、前記第3の表面が前記セラミックス板の前記第2の表面に対向するように配置され、冷媒流路と前記第3の表面に開口する端子用貫通孔とが内部に形成された金属製のベース部材と、
    前記セラミックス板と前記ベース部材との間に配置された第1の接着材と、
    前記セラミックス板の内部に配置された内部電極と、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における第1の領域であって、前記第1の方向視で前記端子用貫通孔に重なる前記第1の領域に配置され、前記内部電極に導通する電極パッドと、
    前記端子用貫通孔内に配置され、前記電極パッドと接合された柱状の電極端子と、
    前記端子用貫通孔内に配置され、前記電極端子と前記端子用貫通孔の表面との間に介在するように前記電極端子を連続的に取り囲む絶縁部材と、
    前記絶縁部材の周りに配置された第2の接着材と、
    を備え、前記セラミックス板の前記第1の表面上に対象物を保持する静電チャックにおいて、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記第1の方向において前記電極パッドが配置された位置より前記内部電極側に凹んだ凹部と、前記第1の方向において前記電極パッドが配置された位置より前記内部電極から離れる側に突出した凸部と、の少なくとも一方が、前記第1の方向視で前記電極パッドを取り囲むように連続的に形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  2. 請求項1に記載の静電チャックであって、
    前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する絶縁部材側凸部と、前記凸部に嵌合する絶縁部材側凹部と、の少なくとも一方が形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  3. 請求項1または請求項2に記載の静電チャックであって、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部と前記凸部との少なくとも一方が、2つ以上形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  4. 請求項2に記載の静電チャックであって、
    前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率以上であり、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より内側の位置に形成されており、
    前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する前記絶縁部材側凸部が形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  5. 請求項2に記載の静電チャックであって、
    前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率以上であり、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凸部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より外側の位置に形成されており、
    前記絶縁部材には、前記凸部に嵌合する前記絶縁部材側凹部が形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  6. 請求項2に記載の静電チャックであって、
    前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率より低く、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凹部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より外側の位置に形成されており、
    前記絶縁部材には、前記凹部に嵌合する前記絶縁部材側凸部が形成されていることを特徴とする、静電チャック。
  7. 請求項2に記載の静電チャックであって、
    前記セラミックス板の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率より低く、
    前記セラミックス板の前記第2の表面における前記第1の領域には、前記凸部が、前記絶縁部材の肉厚を2等分する仮想面より内側の位置に形成されており、
    前記絶縁部材には、前記凸部に嵌合する前記絶縁部材側凹部が形成されていることを特徴とする、静電チャック。
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