JP2018093829A - 食材ほぐし部材およびそれを備えた食材攪拌装置 - Google Patents

食材ほぐし部材およびそれを備えた食材攪拌装置 Download PDF

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Abstract

【課題】食材ほぐし部材による食材の攪拌能力を向上させることができる食材ほぐし部材の提供。【解決手段】食材攪拌装置を構成するドラム3の内部に収容される食材ほぐし用のラック20において、ラックの長手方向に沿って予め決められた間隔毎に配置された複数の格子部20iをラックの長手方向に沿って千鳥状に配置した。これにより、食材の攪拌動作において、米飯塊がラックの表面(傾斜方向)に沿って簡単に移動することなくラックの表面で引っ掛かり、ラックの枠内(格子部の配置領域)を通過して落下するので、米飯塊を良好にほぐすことができる。このため、米飯塊の攪拌能力(ほぐし能力)を向上させることができるので、食材の攪拌時間を短縮することができる食材ほぐし部材。【選択図】図4

Description

本発明は、食材ほぐし部材およびそれを備えた食材攪拌装置に関するものである。
食材攪拌装置の一例である酢合わせ装置は、回転ドラム内に収容された米飯等に食酢を加えた状態で回転ドラムを回転させることで米飯等と食酢とを攪拌混合させて酢飯を大量かつ効率的に製造する装置である。この酢合わせ装置を構成する回転ドラムは、下側ドラムの開口部に上側ドラムの開口部を合わせた状態で下側ドラム上に上側ドラムを被せることで食材の攪拌空間を形成する容器である。この回転ドラムの攪拌空間内には、投入された米飯塊をほぐすために、当該撹拌空間を横断するように格子状に形成されたラックと称する食材ほぐし部材が収容されており、回転ドラムを回転させると米飯塊がラックを通過することでほぐされる構成になっている。なお、食材撹拌技術については、例えば、特許文献1,2に開示がある。
特開2014−236694号公報 特開2015−42183号公報
しかし、上記した酢合わせ装置等においては、米飯塊の攪拌動作において、米飯塊がラックを通過することなく、ラックの表面(傾斜方向)に沿って移動して落下することが多いため、ラックによる米飯塊の攪拌能力が低下して米飯塊を充分にほぐすことができず、攪拌に時間がかかるという問題がある。
本発明は、食材ほぐし部材による食材の攪拌能力を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の食材ほぐし部材は、枠体と、前記枠体の枠内において、一方向に沿って予め決められた間隔毎に並列に配置された複数の格子部と、前記枠体の回転動作において前記枠体の傾斜方向に沿って食材が移動するのを抑える抑制手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の食材ほぐし部材において、前記抑制手段は、前記枠体に対する前記複数の格子部の接続位置が、前記一方向に沿って千鳥状に配置されることで構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1記載の食材ほぐし部材において、前記抑制手段は、前記枠体で囲まれた面に対して交差する方向に突出する複数の突出部を設けることで構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の食材ほぐし部材において、前記食材ほぐし部材が樹脂により形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項4記載の食材ほぐし部材において、前記枠体に補強部を設けたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の本発明の食材攪拌装置は、2つの容器の各々の開口部を向かい合わせた状態で重ね合わせることで、それら容器の間に食材を撹拌するための撹拌空間を形成する撹拌容器と、前記撹拌容器の回転軸に機械的に接続され、前記回転軸を中心にして前記撹拌容器を回転させる駆動手段と、前記攪拌容器内に設置され、前記攪拌空間内の前記食材を攪拌し、ほぐす請求項1〜5のいずれか1項に記載の食材ほぐし部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、食材ほぐし部材を構成する枠体の回転動作において枠体の傾斜方向に沿って食材が移動するのを抑えることができ、食材が食材ほぐし部材を良好に通過することができるので、食材ほぐし部材による食材の攪拌能力を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る食材攪拌装置の一例の全体斜視図である。 図1の食材攪拌装置の正面図である。 図1の食材攪拌装置の側面図である。 (a)は図1の食材攪拌装置の下側ドラムおよびラックの斜視図、(b)は内部のラックを透かして見せたドラムの正面図である。 (a)は図4(b)のI−I線の断面図、(b)はラックの固定構成を説明するための下側ドラムの内壁およびラックの要部斜視図である。 (a)はラックの全体斜視図、(b)は図6(a)のラックの正面図、(c)は図6(a)のラックの長辺側の側面図、(d)は図6(a)のラックの短辺側の側面図である。 (a)は発明者が比較のため検討した食材攪拌装置の下側ドラムおよびラックの斜視図、(b)は図7(a)の場合において内部のラックを透かして見せたドラムの正面図である。 (a)は図1の食材攪拌装置において内部のラックを透かして見せたドラムの正面図、(b)は図7の場合と図8の場合とで酢合わせ動作後の米飯塊の攪拌状態の一例を比較して示した図である。 (a)は図1の食材攪拌装置の初期位置のドラムの正面図、(b)は図9(a)に続く食材攪拌装置の連続回転動作時のドラムの正面図である。 (a)は本発明の第2の実施の形態のラックの全体斜視図、(b)は図10(a)のラックの正面図、(c)は図10(a)のラックの長辺側の側面図、(d)は図10(a)のラックの短辺側の側面図である。 (a)は本発明の第3の実施の形態のラックの全体側面図、(b)は図11(a)のラックの要部拡大側面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態の食材攪拌装置の全体的な構造例について図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施の形態に係る食材攪拌装置の一例の全体斜視図、図2は図1の食材攪拌装置の正面図、図3は図1の食材攪拌装置の側面図である。
本実施の形態の食材攪拌装置1は、例えば、米飯等の主食材(固体の食材)に食酢(すし酢、合わせ酢)等の副食材(液体の食材)を加えて撹拌することで酢飯を製造する酢合わせ装置である。食材攪拌装置1の大きさ(幅W×奥行D×高さH)は、例えば、496mm×589mm×835mm程度である。
食材攪拌装置1の装置本体2の正面中央には、例えば、外形が円柱状に形成されたドラム(攪拌容器)3が、その径方向中心の回転軸Cz(図3参照)を装置本体2の正面に対して直交させた状態で設置されている。このドラム3は、米飯および食酢等を攪拌するために収容する攪拌容器であり、その回転軸Czを中心として回転(または回転および揺動)可能な状態で設置されている。ドラム3の直径は、例えば、400mm程度、奥行きは、例えば、250mm程度である。なお、図2の符号Cx,Cyはドラム3の中心線を示しており、ドラム3の回転軸Czは中心線Cx,Cyの交点に位置している。
ドラム3は、下側ドラム3aと、その上に被せられた上側ドラム3bとを備えており、この下側ドラム3aと上側ドラム3bとを重ね合わせた間に、米飯等と食酢等とを攪拌するための中空状の攪拌空間が形成されている。なお、下側ドラム3aおよび上側ドラム3bの開口部縁部には、双方のドラム3a,3bを重ねたときに互いの対向面同士が接触するようにドラム3の側面に対してほぼ垂直に外側に折れ曲がった合わせ部が形成されている。その合わせ部同士の接触部(合わせ目S)には、ゴム性のパッキン(図示せず)が着脱可能な状態で装着されており、酢合わせのためのドラム3の回転時にドラム3内の食酢が外部に漏れないようになっている。
下側ドラム3aは、装置本体2に着脱可能な状態で装着されている。また、上側ドラム3bは、その外側の両側面に設置された一対の固定フックF,Fによって下側ドラム3aに着脱可能な状態で装着されている。これら下側ドラム3aおよび上側ドラム3bは、例えば、ステンレス製等のドラム本体の内面にフッ素樹脂等をコーティングすることで構成されている。ただし、下側ドラム3aおよび上側ドラム3bの各々の全体を,例えば、ポリプロピレン等のような樹脂で構成することもできる。
このドラム3の初期位置は、下側ドラム3a上に上側ドラム3bが配置された状態で、かつ、下側ドラム3aと上側ドラム3bとの合わせ目S(以下、ドラム3の合わせ目Sという)が鉛直線に対して直交する位置に設定されている。なお、ドラム3の初期位置は、ドラム3の駆動基準位置(基本位置)であり、食材攪拌装置1の運転開始時および運転終了時には必ずその位置になるように設定されている。
ここでは、下側ドラム3aの深さが上側ドラム3bの深さよりも深くなっており、初期位置のドラム3の合わせ目Sがドラム3の回転軸Czよりも上方に位置している。ドラム3の合わせ目Sから下側ドラム3aの底部までの長さは、例えば、250mm程度、ドラム3の合わせ目Sから上側ドラム3bの底部までの長さは、例えば、150mm程度である。なお、装置本体2は、その底面に設けられた一対の脚部4,4によって、初期位置のドラム3の合わせ目Sが所定の高さH1に位置するように設置されている。なお、高さH1は、例えば、515mm程度である。
このようなドラム3と装置本体2との間には、図1および図3に示すように、回転アームユニット6が着脱可能な状態で設置されている。回転アームユニット6は、回転アーム6aと、回転駆動カバー部6bとを備えている。回転アーム6aは、装置本体2内のモータ(駆動手段)7(図3参照)の駆動力を、回転中心軸部8(図3参照)を介してドラム3に伝える部材であり、回転中心軸部8と機械的に接続されているとともに、下側ドラム3aの外側の両側面を支持した状態で設置されている。
モータ7は、例えば、ブラシレスモータによって構成されている。ただし、モータ7の種類は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、ステッピングモータを使用しても良い。これにより、ドラム3の回転角度や揺動角度等をより細かく、より高精度に設定することができる。
回転駆動カバー部6bは、ドラム3と装置本体2との間の回転駆動部を覆う部材であり、回転駆動部の外周に着脱可能な状態で設置されている。この回転駆動カバー部6bには、放熱性を向上させる等の観点からその外周に沿って所定の間隔毎に複数のスリット孔が形成されている。
また、図3に示すように、装置本体2の内部には、送風装置10が設置されている。送風装置10は、食材の攪拌工程において、送風部10aを通じてドラム3内に空気を送り込むことで食材の温度を下げる装置である。
また、図1〜図3に示すように、装置本体2の上部には、電源スイッチ11および操作パネル部12が設置されている。電源スイッチ11は、食材攪拌装置1に電源を投入するためのスイッチである。電源スイッチ11は、食材攪拌装置1の動作を非常停止させるときにも使用できる。
操作パネル部12は、食材攪拌装置1の運転を操作する装置である。操作パネル部12は、例えば、タッチ式の液晶ディスプレイで構成されており、電源スイッチ11を投入すると点灯してメニュー画面が表示されるようになっている。また、操作パネル部12には、運転時、停止時および異常時に各種のメッセージが表示されるようになっている。
食材攪拌装置1の運転動作モードの選択は、操作パネル部12に表示された各種ボタン(パターン、取出および設定等のボタン)を直接タッチすることで行う。パターンのボタンは、運転種類を選択するためのボタンである。パターンの選択時には運転開始や運転終了のボタンも表示される。取出のボタンは、食材を取り出すときに選択するボタンである。設定のボタンは、各種のパラメータを設定(変更)するときに選択するボタンである。パラメータには、例えば、ドラム3の回転条件(回転数、回転角度、回転時間等)、ドラム3の停止条件(回転停止角度(停止位置)、間欠回転動作時の停止時間等)、ドラム3の間欠動作条件(間欠回転動作回数等)、ドラム3の揺動動作条件(揺動動作回数等)、送風条件(送風強度、送風開始および停止のタイミング等)がある。
また、図3に示すように、装置本体2の内部には、主制御部(制御手段)15が設置されている。主制御部15は、食材攪拌装置1の全体動作を制御する制御手段であり、モータ7、送風装置10、電源スイッチ11および操作パネル部12等と電気的に接続されて各装置の動作を制御するようになっている。ドラム3の間欠回転動作および連続回転動作等は、主制御部15によりモータ7が制御されることで実施される。なお、ドラム3の連続回転動作に先立ってドラム3を揺動させることにより米飯と食酢とを良好に混合させるようにしても良い。
主制御部15は、CPU(Central Processing Unit)15aとメモリ回路部15bとを備えている。CPU15は、操作パネル部12からの操作に従ってモータ7や送風装置10の動作を制御する等、食材攪拌装置1の全体の動作を制御する回路部である。
メモリ回路部15bは、データを記憶する回路部であり、例えば、RAM(Random Access Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)を備えている。
RAMは、CPU15がプログラムを実行する際にワークエリアとして機能するメモリである。ROMは、CPU15の動作や処理に必要なプログラムやデータを記憶するメモリである。また、ROMには、米飯の量等に応じたドラム3の揺動動作時の角度θや往復回数、連続回転動作時の回転数や回転速度等のようなパラメータの値が初期設定値として予め決められ記録されている。このため、使用者は意識しないでも最適な攪拌処理を実行することができる。
ただし、それらのパラメータの最適値は、米飯等の状態や周囲の温度等のような各種の条件によって変わる場合もある。そこで、その場合、操作パネル部12の設定ボタンを操作することにより、ドラム3の連続回転動作時の回転数や回転速度等のようなパラメータの値を変更(調整)することができるようになっている。なお、ドラム3の揺動動作を行う場合は、揺動動作時の角度θや往復回数を変更(調整)することもできる。
次に、本実施の形態の食材攪拌装置1のドラム3内のラック20について図4〜図6を参照して説明する。図4(a)は図1の食材攪拌装置の下側ドラムおよびラックの斜視図、図4(b)は内部のラックを透かして見せたドラムの正面図、図5(a)は図4(b)のI−I線の断面図、図5(b)はラックの固定構成を説明するための下側ドラムの内壁およびラックの要部斜視図、図6(a)はラックの全体斜視図、図6(b)はラックの正面図、図6(c)はラックの長辺側の側面図、図6(d)はラックの短辺側の側面図である。
図4に示すように、食材攪拌装置1のドラム3の内部には、同一構成の一対のラック20,20がドラム3の内部の攪拌空間を横断した状態でドラム3の回転中心の両側にほぼ平行に設置されている。この一対のラック20,20は、ドラム3の回転による食材(米飯等および食酢等)の攪拌動作において、食材を攪拌し、ほぐすための食材ほぐし部材であり、図5に示すように、各ラック20の長辺の縦枠部20f1に配置された複数の固定部20wによって、ドラム3の内壁面に配置された突出部3pを挟み込むことで着脱可能な状態で設置されている。
各ラック20,20は、例えば、ポリプロピレン等のような樹脂からなり、図4〜図6に示すように、枠体20fと、上記した複数の固定部20wと、複数の格子部20iと、複数の補強部20sとを一体で備えている。なお、ラック20は、例えば、金属の表面にフッ素樹脂をコーティングすることで構成することもできる。その場合は、補強部20sは設けなくても良い。
枠体20fは、ラック20の外形を形成する部分である。この枠体20fは、図6(a),(b)に示すように、例えば、矩形枠状に形成されており、その長辺を形成する一対の縦枠部(第1枠部)20f1,20f1と、枠体20fの短辺を形成する一対の横枠部(第2枠部)20f2,20f2とを一体で備えている。一対の縦枠部20f1,20f1は、直線状に形成されておらず、後述の複数の格子部20iの配置に合わせてジグザグ状に蛇行した状態で形成されている。これにより、樹脂製のラック20の厚さ方向に対する機械的強度を向上させることができる。また、一対の縦枠部20f1,20f1を蛇行させているだけの簡単な構成なのでラック20の洗浄性を損なうこともない。
固定部20wは、上記したようにラック20をドラム3内に着脱可能な状態で固定する部分である。各固定部20wは、例えば、矩形板状に形成されており、ラック20の両長辺(一対の縦枠部20f1の外周)から外方に向かって突出した状態で形成されている。また、固定部20wは、縦枠部20f1の長手方向に沿って予め決められた間隔毎に千鳥状に配置されている。すなわち、固定部20wは、縦枠部20f1の長手方向に沿って一直線状に配置されておらず、縦枠部20f1の長手方向に沿って隣接するもの同士がラック20の厚さ方向にずれた状態で配置されている。
格子部20iは、食材のほぐしに寄与する部分であり、図6(a),(b)に示すように、格子部20iの長手方向の両端部を一対の縦枠部20f1に接続した状態でラック20の枠内に配置されている。また、格子部20iは、ラック20(縦枠部20f1)の長手方向に沿って予め決められた間隔毎に千鳥状に配置されている。すなわち、格子部20iは、縦枠部20f1の長手方向に沿って一直線状に配置されておらず、縦枠部20f1の長手方向に隣接するもの同士がラック20の厚さ方向にずれた状態で配置されている。そして、この格子部20iの千鳥配置により、米飯塊の攪拌動作において米飯塊がラック20の表面(縦枠部20f1が傾斜する方向)に沿って移動するのを抑制する抑制手段が構成されている。なお、格子部20iの隣接間隔は、例えば、50mm程度である。
補強部20sは、樹脂製のラック20の機械的強度を補強する部分であり、図6(a),(b)に示すように、横枠部20f2とそれに隣接する格子部20iとの間および互いに隣接する格子部20i,20iの間に横枠部20f2および格子部20iに対して直交した状態で配置されている。横枠部20f2と格子部20iとの間の補強部20sは、その長手方向両端部が横枠部20f2と格子部20iに接続され、互いに隣接する格子部20i,20i間の補強部20sは、その長手方向両端部が格子部20i,20iに接続されている。
次に、本実施の形態のラック20の作用効果について図7および図8を参照して説明する。
図7(a)は発明者が比較のため検討した食材攪拌装置の下側ドラムおよびラックの斜視図、図7(b)は図7(a)の場合において内部のラックを透かして見せたドラムの正面図である。なお、以下の説明において符号R1はドラム3の回転方向を示している。
図7(a)に示すラック50においては、複数の格子部50iが枠体50fの縦枠部50f1の長手方向に沿って直線状に配置されている。この場合、図7(b)に示すように、食材の攪拌動作の前半において、米飯塊Mがラック50を通過することなく、ラック50の表面(傾斜方向)に沿って移動して落下することが多いため、米飯塊Mの攪拌能力が低下して米飯塊Mを充分にほぐすことができず、攪拌に時間がかかるという問題がある。このため、酢飯の生産性が低下する上、攪拌のし過ぎにより酢飯の食感が損なわれる場合がある。
一方、図8(a)は本実施の形態の食材攪拌装置において内部のラックを透かして見せたドラムの正面図である。
図8(a)に示す実施の形態のラック20においては、複数の格子部20iを千鳥状に配置したことにより、食材の攪拌動作の前半から、米飯塊Mがラック20の表面(傾斜面)に沿って簡単に移動することなく複数の格子部20iの千鳥配置により形成される窪みに引っ掛かり、ラック20の枠内(複数の格子部20iの配置領域)を通過して落下するので、米飯塊Mを充分にほぐすことができる。すなわち、ラック20による米飯塊Mの攪拌能力(ほぐし能力)を向上させることができるので、攪拌処理時間を短縮することができる。また、攪拌動作時間が同じであれば、米飯塊Mのほぐし状態をより良好にすることができる。しかも、本実施の形態においては、ラック20の構成が格子部20iを千鳥状に配置しただけの単純な構成なのでラック20の洗浄性を損なうことも無い。
ここで、図8(b)は図7の場合と図8の場合とで酢合わせ動作後の米飯塊の攪拌状態の一例を比較して示した図である。なお、図8(b)においてフラットラックは図7のラック50を用いた場合を示し、ジグザグラックは本実施の形態のラック20を用いた場合を示している。また、シャリの量は、例えば、3升とした。
本実施の形態のラック20(ジグザグラック)を用いた場合は、図7のラック50(フラットラック)を用いた場合に比べて、シャリのダマの量を少なくすることができる。具体的には、シャリのダマの総量差を40gにすることができ、16%の改善を図ることができた。
次に、本実施の形態の食材攪拌方法の一例について図9を参照して説明する。図9(a)は図1の食材攪拌装置の初期位置のドラムの正面図、図9(b)は図9(a)に続く食材攪拌装置の連続回転動作時のドラムの正面図である。
まず、図9(a)に示すように、初期位置にあるドラム3の上側ドラム3bを外し、下側ドラム3a内のラック20(図4等参照)を取り出した後、下側ドラム3a内に、炊き上がった70℃〜75℃程度の温かい米飯を投入し、さらに、その米飯の上方から回すようにして食酢をかける。米飯の量は、例えば、2升程度、食酢の量は、例えば、720cc程度である。
続いて、下側ドラム3a内にラック20を設置した後、下側ドラム3a上に上側ドラム3bを被せて固定フックF,Fで固定する。その後、食材攪拌装置1の電源スイッチ11(図1参照)を投入すると、操作パネル部12(図1参照)にメニュー画面が表示されるので、運転のパターンを選択し、米飯の量等の各種条件を設定する。
その後、操作パネル部12の運転開始ボタンにタッチして運転を開始すると、図9(b)に示すように、ドラム3が一方向(回転方向R1)に連続回転することにより、ドラム3内の米飯と食酢とが攪拌され混ぜ合わされる。なお、ドラム3の連続回転動作においては、ドラム3内のラック20の角度が所定の角度(例えば、45度)になったときに、ドラム3の回転を一時停止し、食材の攪拌を行いつつ送風装置10から送風部10aを通じてドラム3内に風を数十秒程度送り込むことで食材の温度を下げる。
本実施の形態においては、ドラム3の回転による食材の攪拌動作において、米飯塊がラック20上で引っ掛かりラック20の枠内を通過して落下するので、米飯塊を充分にほぐすことができる。すなわち、米飯塊の攪拌能力(ほぐし能力)を向上させることができるので、食材との攪拌時間を短縮することができる。このため、酢飯の生産性を向上させることができる上、口あたりの良い美味しい酢飯を提供することができる。
上記のようなドラム3の連続回転動作の終了後、食材攪拌装置1の操作パネル部12の運転終了ボタンにタッチして攪拌処理を終了すると、ドラム3が初期位置に戻る。続いて、食材容器(図示せず)を下側ドラム3aの下に置き、上側ドラム3bを外し、さらに、下側ドラム3a内のラック20を取り出した後、操作パネル部12の取出ボタンにタッチすると、下側ドラム3aの開口部が下を向くように下側ドラム3aが間欠的に回転して、下側ドラム3a内の酢飯が下側ドラム3a下の食材容器内に自動的に落下して収容される。
(第2の実施の形態)
本実施の形態においては、ラック20の変形例について図10を参照して説明する。図10(a)は第2の実施の形態のラックの全体斜視図、(b)は図10(a)のラックの正面図、(c)は図10(a)のラックの長辺側の側面図、(d)は図10(a)のラックの短辺側の側面図である。
本実施の形態においては、ラック20の複数の格子部20iが縦枠部20f1の長手方向に沿って直線状に配置されているとともに、複数本の突出部20pがラック20の枠内に囲まれた面に対して交差(直交)する方向に突出した状態でラック20と一体に形成されている。この突出部20pは、ラック20の長手方向に隣接するもの同士が、ラック20の短方向(幅方向)にずれた状態で格子部20iおよび中央の補強部20sに接続されている。
このような複数本の突出部20pを設けたことにより、食材の攪拌動作の前半から米飯塊がラック20の複数本の突出部20pに引っ掛かりラック20の枠内を通過して落下するので、米飯塊を充分にほぐすことができる。すなわち、米飯塊の攪拌能力(ほぐし能力)を向上させることができるので、食材の攪拌時間を短縮することができる。このため、酢飯の生産性を向上させることができる上、口あたりの良い美味しい酢飯を提供することができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態においては、ラック20の変形例について図11を参照して説明する。図11(a)は第3の実施の形態のラックの全体側面図、(b)は図11(a)のラックの要部拡大側面図である。
本実施の形態においては、ラック20の複数の格子部20iが前記第1の実施の形態と同様に縦枠部20f1の長手方向に沿って千鳥状に配置されているが、一対の縦枠部20f1,20f1はほぼ直線状に形成されている。この場合、一対の縦枠部20f1,20f1の各々には、その長手方向に交差(直交)する一方向に延びる複数の枝部20bが一体で形成されている。
そして、図11(b)に示すように、一方の格子部20iの長手方向両端部は、一対の縦枠部20f1,20f1に接続され、その一方の格子部20iに隣接する他方の格子部20iの長手方向両端部は、一対の縦枠部20f1,20f1の各々の枝部20bの突出端側に接続されている。
この場合も前記第1の実施の形態と同様に、複数の格子部20iが縦枠部20f1の長手方向に沿って千鳥状に配置されていることにより、食材の攪拌動作において、米飯塊がラック20上で引っ掛かりラック20の枠内を通過して落下するので、米飯塊を充分にほぐすことができる。すなわち、米飯塊の攪拌能力(ほぐし能力)を向上させることができるので、食材の攪拌時間を短縮することができる。このため、酢飯の生産性を向上させることができる上、口あたりの良い美味しい酢飯を提供することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
以上の説明では、本発明の食材ほぐし部材および食材攪拌装置を酢合わせ装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々適用することができ、例えば、混ぜご飯、五目ご飯またはサラダ等のような他の食材の攪拌技術に適用することもできる。
1 食材攪拌装置
2 装置本体
3 ドラム
3a 下側ドラム
3b 上側ドラム
3p 突出部
4 脚部
6 回転アームユニット
6a 回転アーム
6b 回転駆動カバー部
7 モータ
8 回転中心軸部
10 送風装置
10a 送風部
11 電源スイッチ
12 操作パネル部
15 主制御部
15a CPU
15b メモリ回路部
20 ラック
20f 枠体
20f1 縦枠部
20f2 横枠部
20w 固定部
20i 格子部
20s 補強部
20p 突出部
20b 枝部
R1 回転方向

Claims (6)

  1. 枠体と、
    前記枠体の枠内において、一方向に沿って予め決められた間隔毎に並列に配置された複数の格子部と、
    前記枠体の回転動作において前記枠体の傾斜方向に沿って食材が移動するのを抑える抑制手段と、
    を備えることを特徴とする食材ほぐし部材。
  2. 前記抑制手段は、前記枠体に対する前記複数の格子部の接続位置が、前記一方向に沿って千鳥状に配置されることで構成されていることを特徴とする請求項1記載の食材ほぐし部材。
  3. 前記抑制手段は、前記枠体で囲まれた面に対して交差する方向に突出する複数の突出部を設けることで構成されていることを特徴とする請求項1記載の食材ほぐし部材。
  4. 前記食材ほぐし部材が樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の食材ほぐし部材。
  5. 前記枠体に補強部を設けたことを特徴とする請求項4記載の食材ほぐし部材。
  6. 2つの容器の各々の開口部を向かい合わせた状態で重ね合わせることで、それら容器の間に食材を撹拌するための撹拌空間を形成する撹拌容器と、
    前記撹拌容器の回転軸に機械的に接続され、前記回転軸を中心にして前記撹拌容器を回転させる駆動手段と、
    前記攪拌容器内に設置され、前記攪拌空間内の前記食材を攪拌し、ほぐす請求項1〜5のいずれか1項に記載の食材ほぐし部材と、
    を備えることを特徴とする食材攪拌装置。
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