JP2018081829A - フィルム回路の接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易且つコンパクトにフィルム回路の電気的な接続状態を確保することのできるフィルム回路の接続装置を提供すること。
【解決手段】電子装置1が実装されるモジュールパネル2には、その実装面2sに敷設されたフィルム回路20の接続端部22を保持するフィルムホルダ23が設けられる。また、電子装置1には、このフィルムホルダ23に対して接続端部22の先端22a側から嵌合する接続コネクタ24が設けられる。更に、フィルムホルダ23は、フィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向両側に設定されるフィルム保持部33,34を厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部31,32を備える。そして、接続コネクタ24は、当該接続コネクタ24がフィルムホルダ23に嵌合することにより、その第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の配線接続部21に接触する接続端子50を備える。
【選択図】図9
【解決手段】電子装置1が実装されるモジュールパネル2には、その実装面2sに敷設されたフィルム回路20の接続端部22を保持するフィルムホルダ23が設けられる。また、電子装置1には、このフィルムホルダ23に対して接続端部22の先端22a側から嵌合する接続コネクタ24が設けられる。更に、フィルムホルダ23は、フィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向両側に設定されるフィルム保持部33,34を厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部31,32を備える。そして、接続コネクタ24は、当該接続コネクタ24がフィルムホルダ23に嵌合することにより、その第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の配線接続部21に接触する接続端子50を備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、フィルム回路の接続装置に関するものである。
従来、可撓性を有するフィルム材に回路配線を形成してなるフィルム回路の電気的な接続構造としては、例えば、特許文献1に記載のように、フィルム回路の接続端部に支持板を固定(接着)するものがある。そして、これにより接続端部の剛性を確保することで、一般的な雌型コネクタ(リセプタクルコネクタ)を用いて、そのフィルム回路の接続端部に設けられた配線接続部の電気的な接続状態を確保することができる。
また、例えば、特許文献2等には、フィルム回路の接続端部に設けられた配線接続部と当該配線接続部に対する接続端子との間に異方性導電膜を配置して加圧・加熱を行う構造が開示されている。そして、例えば、特許文献3等には、かしめ構造によって、そのフィルム回路側の配線接続部と接続対象側の接続端子とを接合する構成が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1のように一般的な雌型コネクタを用いる構成では、高い汎用性を確保することができるものの、そのフィルム回路の接続端部に雌型コネクタを嵌合させるための大きな配置スペースが必要になる。そして、上記特許文献2に示されるような加熱圧着構造や上記特許文献3に示されるような「かしめ構造」を採用した場合、その接続作業が煩雑になるという問題があることとから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、容易且つコンパクトにフィルム回路の電気的な接続状態を確保することのできるフィルム回路の接続装置を提供することにある。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、可撓性を有するフィルム材に回路配線を形成してなるフィルム回路の接続端部をモジュールパネルに保持するフィルムホルダと、前記フィルム回路の接続端部を保持した前記フィルムホルダに対して前記接続端部の先端側から嵌合する接続コネクタと、を備え、前記フィルムホルダは、前記フィルム回路の接続端部に設けられた配線接続部の幅方向両側に設定されるフィルム保持部を前記フィルム回路の厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部を備えるとともに、前記接続コネクタは、該接続コネクタが前記フィルムホルダに嵌合することにより、前記第1及び第2の挟み込み部の間に配置された前記フィルム回路の配線接続部に接触する接続端子を備えることが好ましい。
上記構成によれば、フィルム回路の接続端部を保持したフィルムホルダに対し、その接続端部の先端側から接続コネクタを嵌合することで、容易に、フィルム回路の電気的な接続状態を確保することができる。また、その電気的な接続状態の解除についても同様に、そのフィルムホルダから接続コネクタを取り外すことで、容易に行うことができる。更に、従来技術に見られるような支持板の固定による補強を行うことなく、そのフィルム回路の接続端部を撓み難い状態でモジュールパネルに保持することができる。その結果、接続端部に設けられた配線接続部に対し、直接的に、その接続コネクタ側の接続端子を接触させることができる。そして、これにより、その接続コネクタの小型化を図ることができる。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、前記フィルムホルダは、前記フィルム回路を敷設する前記モジュールパネルの実装面に対して前記フィルム回路の接続端部が交差する状態で該接続端部を保持することが好ましい。
上記構成によれば、フィルムホルダに対して接続コネクタを嵌合させる際(又は取り外す際)、その接続コネクタをモジュールパネルの実装面に交差する方向に移動させるかたちになる。そして、これにより、安定した状態で、そのフィルムホルダに対する接続コネクタの着脱作業を行うことができる。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、前記フィルム回路の接続端部に設定される前記フィルム保持部は、前記接続端部の幅方向外側に延出して形成されるものであって、前記第1及び第2の挟み込み部には、前記フィルム保持部が挿入されることにより該フィルム保持部を厚み方向に挟み込むスリット部が設けられるとともに、前記スリット部は、前記フィルムホルダに対して前記接続コネクタが嵌合する方向に開口部を有することが好ましい。
上記構成によれば、モジュールパネルの実装面にフィルム回路を敷設する際、各フィルム保持部を、それぞれ、第1及び第2の挟み込み部に設けられた各スリット部に挿入することで、容易に、そのフィルム回路の接続端部をモジュールパネルに保持することができる。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、前記接続コネクタには、前記第1及び第2の挟み込み部の間に配置された前記フィルム回路の接続端部を厚み方向に挟み込む第3の挟み込み部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、より一層、フィルム回路の接続端部を撓み難い状態に保持することができる。そして、これにより、より安定的に、その接続端部に設けられた配線接続部に対して接続コネクタの接続端子を接触させることができる。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、前記フィルム回路には、該フィルム回路を厚み方向に貫通する孔部が設けられ、前記フィルム回路を敷設する前記モジュールパネルの実装面には、前記フィルム回路の孔部に挿入される突起部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、接続コネクタに対するフィルムホルダの着脱作業を行う際、そのフィルムホルダに保持されたフィルム回路の位置ずれを抑えることができる。そして、これにより、より容易に、その着脱作業を行うことができる。
上記課題を解決するフィルム回路の接続装置は、前記接続端子は、前記フィルム回路の接続端部を厚み方向に挟み込む第1及び第2の接続片を備えることが好ましい。
上記構成によれば、より安定的に、その接続端子を接続端部に設けられた配線接続部に接触させることができる。
上記構成によれば、より安定的に、その接続端子を接続端部に設けられた配線接続部に接触させることができる。
本発明によれば、容易且つコンパクトにフィルム回路の電気的な接続状態を確保することができる。
以下、フィルム回路の接続装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図4に示すように、電子装置1が実装されるモジュールパネル2の実装面2sには、可撓性を有したフィルム材10に回路配線15を形成してなるフィルム回路20が敷設されている。具体的には、このフィルム回路20は、そのフィルム材10に形成された回路配線15の延伸方向に延びる帯状の外形を有している。尚、本実施形態のフィルム回路20において、基材となるフィルム材10には、絶縁性の樹脂素材が用いられている。また、回路配線15は、例えば、印刷等の方法により形成されている。更に、このフィルム回路20の長手方向端部20aには、その回路配線15の一部分が外表面20sに露出した配線接続部21が設けられている。そして、本実施形態のフィルム回路20は、この長手方向端部20aを接続端部22として、そのモジュールパネル2上の電子装置1に接続される構成になっている。
図1〜図4に示すように、電子装置1が実装されるモジュールパネル2の実装面2sには、可撓性を有したフィルム材10に回路配線15を形成してなるフィルム回路20が敷設されている。具体的には、このフィルム回路20は、そのフィルム材10に形成された回路配線15の延伸方向に延びる帯状の外形を有している。尚、本実施形態のフィルム回路20において、基材となるフィルム材10には、絶縁性の樹脂素材が用いられている。また、回路配線15は、例えば、印刷等の方法により形成されている。更に、このフィルム回路20の長手方向端部20aには、その回路配線15の一部分が外表面20sに露出した配線接続部21が設けられている。そして、本実施形態のフィルム回路20は、この長手方向端部20aを接続端部22として、そのモジュールパネル2上の電子装置1に接続される構成になっている。
具体的には、モジュールパネル2の実装面2sには、そのフィルム回路20の接続端部22を保持するフィルムホルダ23が設けられている。また、電子装置1には、このフィルムホルダ23に嵌合する接続コネクタ24が設けられている。そして、本実施形態では、これにより、そのフィルム回路20の接続端部22を電子装置1に対して電気的に接続する接続装置30が形成されている。
詳述すると、図1及び図2に示すように、本実施形態の電子装置1は、扁平略四角箱状の外形を有している。また、この電子装置1は、その厚み方向に位置する第1面1aがモジュールパネル2の実装面2sに敷設されたフィルム回路20に対向する状態で当該モジュールパネル2に組み付けられる。そして、本実施形態の電子装置1は、断面略L字状をなす一対の固定部材25a,25bに支持されることにより、その帯状をなすフィルム回路20の幅方向に跨る態様で、モジュールパネル2の実装面2sに固定される構成となっている。
一方、図3及び図4に示すように、本実施形態のフィルムホルダ23は、フィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向(図4中、上下方向)両側を、そのフィルム回路20の厚み方向(同図中、左右方向)に挟み込む第1及び第2の挟み込み部31,32を備えている。
図4〜図6に示すように、本実施形態のフィルムホルダ23において、これら第1及び第2の挟み込み部31,32は、その帯状をなすフィルム回路20の幅方向(図5及び図6中、左右方向)に離間した二位置において、それぞれ、モジュールパネル2の実装面2sに立設されている。また、本実施形態のフィルム回路20は、接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向両側において、それぞれ、その接続端部22の幅方向外側に延びる一対のフィルム保持部33,34を備えている。そして、本実施形態の各挟み込み部31,32には、それぞれ、その内側に各フィルム保持部33,34が挿入されることにより当該各フィルム保持部33,34をフィルム回路20の厚み方向に挟み込むスリット部35,36が設けられている。
具体的には、これらの各スリット部35,36は、それぞれ、そのフィルム回路20の幅方向に離間した二位置に立設された第1及び第2の挟み込み部31,32において、その互いに対向する側面31a,32aに開口部35a,36aを有する。また、これらの各スリット部35,36は、モジュールパネル2の実装面2sに立設された第1及び第2の挟み込み部31,32の先端面31b,32bに開口部35b,36bを有する。そして、本実施形態のフィルムホルダ23は、これらの各スリット部35,36に対し、その第1及び第2の挟み込み部31,32の先端面31b,32b側から、フィルム回路20の接続端部22に設けられた上記各フィルム保持部33,34を挿入する構成になっている。
即ち、図3及び図4に示すように、本実施形態のフィルムホルダ23は、モジュールパネル2の実装面2sに対してフィルム回路20の接続端部22が交差、詳しくは略直交する状態で当該接続端部22を保持する。そして、本実施形態のフィルム回路20は、これにより、そのフィルムホルダ23に保持された長手方向の一端側が、モジュールパネル2の実装面2sから立ち上がるように折り曲げられた状態で、そのモジュールパネル2の実装面2sに敷設される構成になっている。
尚、図5及び図6に示すように、第1及び第2の挟み込み部31,32に設けられた各スリット部35,36の内壁面35s,35sには、それぞれ、その実装面2sに立設された第1及び第2の挟み込み部31,32の高さ方向(図5中、上下方向、図6中、紙面に直交する方向)に延びる複数の突条部37が設けられている。具体的には、これらの各突条部37は、各スリット部35,36の内側に挿入される各フィルム保持部33,34の幅方向(図5及び図6中、左右方向)に沿って、その内壁面35s,35sから突出する方向が互い違いとなるように形成されている。そして、本実施形態のフィルムホルダ23は、これにより、その各スリット部35,36の内側において、より確実に、その各フィルム保持部33,34をフィルム回路20の厚み方向に挟み込むことが可能になっている。
また、図3に示すように、本実施形態のモジュールパネル2には、帯状をなすフィルム回路20の長手方向に沿って延びる回路配線15の幅方向両側を抱え込むかたちで、そのフィルム回路20を実装面2sに掛止する複数の爪部38が設けられている。更に、フィルム回路20は、当該フィルム回路20を厚み方向に貫通する孔部39を有している。そして、モジュールパネル2の実装面2sには、このフィルム回路20に設けられた孔部39に挿入される突起部40が設けられている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電子装置1に設けられた接続コネクタ24は、このモジュールパネル2の実装面2sに敷設されたフィルム回路20の長手方向に延びる延伸部41を備えている。更に、この延伸部41の先端部分には、当該延伸部41に略直交する態様で、そのモジュールパネル2の実装面2s側に向かって延びる略四角柱状のコネクタ部42が設けられている。そして、本実施形態のフィルムホルダ23には、このコネクタ部42に対する嵌合部43が設けられている。
具体的には、図3〜図6に示すように、本実施形態のフィルムホルダ23において、この嵌合部43は、そのフィルム回路20の幅方向に離間する上記第1及び第2の挟み込み部31,32の間の位置に設けられている。また、この嵌合部43は、モジュールパネル2の実装面2sに立設された略コ字状の嵌合壁43aを有している。そして、本実施形態の電子装置1は、この嵌合壁43aの内側に上記コネクタ部42を配置するかたちで、その接続コネクタ24がフィルムホルダ23の嵌合部43に嵌合する構成となっている。
即ち、図2、図7及び図8に示すように、本実施形態の接続コネクタ24は、フィルム回路20の接続端部22を保持した状態のフィルムホルダ23に対し、そのモジュールパネル2の実装面2sに交差(略直交)して延びる接続端部22の先端22a側(図7及び図8中、上側)から嵌合する。また、本実施形態の接続コネクタ24は、これにより、そのフィルム回路20の接続端部22が挿入されるスリット部44を備えている。更に、このスリット部44の内側には、そのフィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21に接触する接続端子50が設けられている。そして、本実施形態の接続装置30は、これにより、その電子装置1に対するフィルム回路20の電気的な接続状態を確保する構成になっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態の接続コネクタ24において、スリット部44は、そのコネクタ部42の先端面42sに開口部44aを有している。また、このスリット部44は、そのコネクタ部42の全幅に亘って延びている。更に、このスリット部44は、フィルムホルダ23側の嵌合部43に対してコネクタ部42が嵌合することにより、その第1及び第2の挟み込み部31,32に設けられた各スリット部35,36の延長線L上に配置される(図3参照)。そして、本実施形態の接続コネクタ24は、これにより、そのフィルムホルダ23に対する嵌合状態において、このスリット部44の内側に、フィルム回路20の接続端部22が挿入される構成になっている。
また、図9に示すように、本実施形態の接続コネクタ24において、このスリット部44の内側には、そのフィルム回路20の接続端部22に設定された各配線接続部21の接点数に対応する複数(本実施形態では、ともに「6」)の接続端子50が設けられている。
図7に示すように、これらの接続端子50は、それぞれ、そのスリット部44内に挿入されたフィルム回路20の接続端部22を厚み方向に挟み込む第1及び第2の接続片51,52を備えている。具体的には、これらの各接続片51,52は、それぞれ、その先端側において、一度、互いが近接する方向に湾曲した後、互いが離間する方向に湾曲した形状を有している。即ち、このような形状を設定することで、スリット部44内に挿入されたフィルム回路20の接続端部22を、円滑に、その各接続片51,52の間に挟み込むことができる。そして、本実施形態の接続コネクタ24は、これにより、より確実に、その接続端部22に設けられた各配線接続部21に対して各接続端子50を接触させることが可能になっている。
また、図8に示すように、本実施形態の接続コネクタ24は、これらの各接続端子50が設けられた位置におけるスリット部44の溝幅D1(図7参照)よりも、それ以外の部分におけるスリット部44の溝幅D2の方向が狭く設定されている(D2<D1)。そして、本実施形態の接続コネクタ24においては、これにより、フィルムホルダ23を構成する第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の接続端部22を、そのフィルム回路20の厚み方向に挟み込む第3の挟み込み部53が形成されている。
さらに詳述すると、図7に示すように、本実施形態の接続コネクタ24は、フィルムホルダ23に対する嵌合方向において、その先端側(図7中、下側)に位置する第3の挟み込み部53の開口端53aよりも奥側(同図中、上側)の位置において、その各接続端子50が各配線接続部21に接触する構成になっている。そして、本実施形態の接続装置30は、これにより、より安定的に、電子装置1に対するフィルム回路20の電気的な接続状態を確保することが可能になっている。
また、図1、図2、図5及び図6に示すように、本実施形態のモジュールパネル2には、4芯の動力線60a〜60dが埋設されている。具体的には、これらの各動力線60a〜60dは、モジュールパネル2の実装面2sに敷設されたフィルム回路20の下方となる位置において、そのフィルム回路20の延伸方向に沿って延びている。また、図3及び図4に示すように、これら各動力線60a〜60dは、上記のように略コ字状の外形を有したフィルムホルダ23の嵌合部43(の嵌合壁43a)の内側となる位置において、そのモジュールパネル2の実装面2sから突出する略円柱状の接続端部61a〜61dを備えている。更に、図9に示すように、本実施形態の接続コネクタ24には、そのコネクタ部42がフィルムホルダ23側の嵌合部43に対して嵌合することにより、これら各動力線60a〜60dの接続端部61a〜61dに嵌合する略円管状の接続端子63a〜63dが設けられている。そして、本実施形態の接続装置30は、これにより、そのモジュールパネル2に埋設された各動力線60a〜60dを電子装置1に対して電気的に接続する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電子装置1が実装されるモジュールパネル2の実装面2sには、この実装面2sに敷設されたフィルム回路20の接続端部22を保持するフィルムホルダ23が設けられる。また、電子装置1には、このフィルムホルダ23に対し、その接続端部22の先端22a側から嵌合する接続コネクタ24が設けられる。更に、フィルムホルダ23は、フィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向両側に設定されるフィルム保持部33,34を当該フィルム回路20の厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部31,32を備える。そして、接続コネクタ24は、当該接続コネクタ24がフィルムホルダ23に嵌合することにより、その第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の配線接続部21に接触する接続端子50を備える。
(1)電子装置1が実装されるモジュールパネル2の実装面2sには、この実装面2sに敷設されたフィルム回路20の接続端部22を保持するフィルムホルダ23が設けられる。また、電子装置1には、このフィルムホルダ23に対し、その接続端部22の先端22a側から嵌合する接続コネクタ24が設けられる。更に、フィルムホルダ23は、フィルム回路20の接続端部22に設けられた配線接続部21の幅方向両側に設定されるフィルム保持部33,34を当該フィルム回路20の厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部31,32を備える。そして、接続コネクタ24は、当該接続コネクタ24がフィルムホルダ23に嵌合することにより、その第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の配線接続部21に接触する接続端子50を備える。
上記構成によれば、フィルム回路20の接続端部22を保持したフィルムホルダ23に対し、その接続端部22の先端22a側から接続コネクタ24を嵌合することで、容易に、フィルム回路20の電気的な接続状態を確保することができる。また、その電気的な接続状態の解除についても同様に、そのフィルムホルダ23から接続コネクタ24を取り外すことで、容易に行うことができる。更に、従来技術に見られるような支持板の固定(接着)による補強を行うことなく、そのフィルム回路20の接続端部22を撓み難い状態でモジュールパネル2に保持することができる。その結果、接続端部22に設けられた配線接続部21に対し、直接的に、その接続コネクタ24側の接続端子50を接触させることができる。そして、これにより、その接続コネクタ24の小型化を図ることができる。
(2)フィルムホルダ23は、モジュールパネル2の実装面2sに対してフィルム回路20の接続端部22が交差する状態で当該接続端部22を保持する。
上記構成によれば、フィルムホルダ23に対して接続コネクタ24を嵌合させる際(又は取り外す際)、その接続コネクタ24をモジュールパネル2の実装面2sに交差する方向に移動させるかたちになる。そして、これにより、安定した状態で、そのフィルムホルダ23に対する接続コネクタ24の着脱作業を行うことができる。
上記構成によれば、フィルムホルダ23に対して接続コネクタ24を嵌合させる際(又は取り外す際)、その接続コネクタ24をモジュールパネル2の実装面2sに交差する方向に移動させるかたちになる。そして、これにより、安定した状態で、そのフィルムホルダ23に対する接続コネクタ24の着脱作業を行うことができる。
(3)フィルム保持部33,34は、フィルム回路20の接続端部22において、その幅方向外側に延出して形成される。また、フィルムホルダ23を構成する第1及び第2の挟み込み部31,32には、それぞれ、これらの各フィルム保持部33,34が挿入されることにより当該フィルム保持部33,34を厚み方向に挟み込むスリット部35,36が設けられる。そして、これらの各スリット部35,36は、そのフィルムホルダ23に対して接続コネクタ24が嵌合する方向に開口部35b,36bを有する。
上記構成によれば、モジュールパネル2の実装面2sにフィルム回路20を敷設する際、各フィルム保持部33,34を、それぞれ、第1及び第2の挟み込み部31,32に設けられた各スリット部35,36に挿入することで、容易に、そのフィルム回路20の接続端部22をモジュールパネル2に保持することができる。
(4)接続コネクタ24は、当該接続コネクタ24がフィルムホルダ23に嵌合することにより、第1及び第2の挟み込み部31,32の間に配置されたフィルム回路20の接続端部22が挿入されるスリット部44を備える。そして、このスリット部44によって、そのフィルム回路20の接続端部22を厚み方向に挟み込む第3の挟み込み部53が形成される。
上記構成によれば、より一層、フィルム回路20の接続端部22を撓み難い状態に保持することができる。そして、これにより、より安定的に、その接続端部22に設けられた配線接続部21に対して接続コネクタ24の接続端子50を接触させることができる。
(5)フィルム回路20には、当該フィルム回路20を厚み方向に貫通する孔部39が設けられる。そして、モジュールパネル2の実装面2sには、このフィルム回路20の孔部39に挿入される突起部40が設けられる。
上記構成によれば、接続コネクタ24に対するフィルムホルダ23の着脱作業を行う際、そのフィルムホルダ23に保持されたフィルム回路20の位置ずれを抑えることができる。そして、これにより、より容易に、その着脱作業を行うことができる。
(6)接続端子50は、フィルム回路20の接続端部22を厚み方向に挟み込む第1及び第2の接続片51,52を備える。これにより、より安定的に、その接続端子50を接続端部22に設けられた配線接続部21に接触させることができる。
(7)接続端子50は、スリット部44が形成する第3の挟み込み部53の開口端53aよりもフィルムホルダ23に対する接続コネクタ24の嵌合方向奥側の位置において、その接続端部22に設けられた配線接続部21に接触する。これにより、より安定的に、その接続端子50を接続端部22に設けられた配線接続部21に接触させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・フィルム回路20に対して電気的に接続される電子装置1は、アクチュエータでもよく、ECU(電子制御装置)であってもよい。そして、例えば、センサ等、動力線を介した駆動電力の供給を行わないものに適用してもよい。
・フィルム回路20に対して電気的に接続される電子装置1は、アクチュエータでもよく、ECU(電子制御装置)であってもよい。そして、例えば、センサ等、動力線を介した駆動電力の供給を行わないものに適用してもよい。
・上記実施形態では、フィルムホルダ23は、モジュールパネル2の実装面2sに立設された第1及び第2の挟み込み部31,32を有する。そして、その実装面2sに対してフィルム回路20の接続端部22が交差、詳しくは、略直交する状態で当該接続端部22を保持することとした。しかし、これに限らず、例えば、フィルム回路20の接続端部22が、モジュールパネル2の実装面2sに沿って、当該実装面2sから突出する状態でフィルムホルダ23に保持される等、そのフィルムホルダ23がフィルム回路20の接続端部22を保持する態様は、任意に変更してもよい。
・回路配線15は、積層された複数のフィルム材10に挟み込まれる態様でフィルム回路20内に形成される構成であってもよく、そのフィルム回路20の表面に形成される構成であってもよい。そして、そのフィルム回路20の片面を回路配線15の形成面とする構成であっても、両面を回路配線15の形成面とする構成であってもよい。
・接続端子50は、必ずしも接続端部22を厚み方向に挟み込む構造を有していなくともよい。また、接続端子50は、必ずしも、接続コネクタ24のコネクタ部42に設けられたスリット部44内に形成されるものでなくともよい。更に、そのスリット部44とは独立に、第3の挟み込み部53が形成された構成であってもよい。また、このようなスリット部44を有しない構成であってもよい。そして、接続コネクタ24が第3の挟み込み部53を有しない構成であってもよい。
・接続コネクタ24及びフィルムホルダ23側の嵌合部43の形状は、任意に変更してもよい。そして、例えば、その接続コネクタ24が第1及び第2の挟み込み部31,32に対して嵌合する等の構成であってもよい。
・また、第1及び第2の挟み込み部31,32に設けられた各スリット部35,36の内壁面35s,35sには、それぞれ、その高さ方向に延びる複数の突条部37が設けられることとした。しかし、これに限らず、各スリット部35,36が各フィルム保持部33,34を厚み方向に挟み込む力を強化することが可能であれば、その各スリット部35,36の内壁面35s,35sに形成する凹凸形状については、任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第3の挟み込み部は、前記フィルムホルダに対する前記接続コネクタの嵌合方向先端側に開口端を有するものであって、前記接続端子は、前記第3の挟み込み部の開口端よりも、前記フィルムホルダに対する前記接続コネクタの嵌合方向奥側の位置において、前記配線接続部に接触すること、を特徴とするフィルム回路の接続装置。これにより、より安定的に、その接続端子を接続端部に設けられた配線接続部に接触させることができる。
(イ)前記第3の挟み込み部は、前記フィルムホルダに対する前記接続コネクタの嵌合方向先端側に開口端を有するものであって、前記接続端子は、前記第3の挟み込み部の開口端よりも、前記フィルムホルダに対する前記接続コネクタの嵌合方向奥側の位置において、前記配線接続部に接触すること、を特徴とするフィルム回路の接続装置。これにより、より安定的に、その接続端子を接続端部に設けられた配線接続部に接触させることができる。
1…電子装置、1a…第1面、2…モジュールパネル、2s…実装面、10…フィルム材、15…回路配線、20…フィルム回路、20a…長手方向端部、20s…外表面、21…配線接続部、22…接続端部、22a…先端、23…フィルムホルダ、24…接続コネクタ、30…接続装置、31…第1の挟み込み部、31a…側面、31b…先端面、32…第2の挟み込み部、32a…側面、32b…先端面、33,34…フィルム保持部、35…スリット部、35a,35b…開口部、35s…内壁面、36…スリット部、36a,36b…開口部、37…突条部、38…爪部、39…孔部、40…突起部、41…延伸部、42…コネクタ部、42s…先端面、43…嵌合部、43a…嵌合壁、44…スリット部、44a…開口部、50…接続端子、51…第1の接続片、52…第2の接続片、53…第3の挟み込み部、53a…開口端、60a〜60d…動力線、61a〜61d…接続端部、63a〜63d…接続端子、L…延長線、D1,D2…溝幅。
Claims (6)
- 可撓性を有するフィルム材に回路配線を形成してなるフィルム回路の接続端部をモジュールパネルに保持するフィルムホルダと、
前記フィルム回路の接続端部を保持した前記フィルムホルダに対して前記接続端部の先端側から嵌合する接続コネクタと、を備え、
前記フィルムホルダは、前記フィルム回路の接続端部に設けられた配線接続部の幅方向両側に設定されるフィルム保持部を前記フィルム回路の厚み方向に挟み込む第1及び第2の挟み込み部を備えるとともに、
前記接続コネクタは、該接続コネクタが前記フィルムホルダに嵌合することにより、前記第1及び第2の挟み込み部の間に配置された前記フィルム回路の配線接続部に接触する接続端子を備えるフィルム回路の接続装置。 - 請求項1に記載のフィルム回路の接続装置において、
前記フィルムホルダは、前記フィルム回路を敷設する前記モジュールパネルの実装面に対して前記フィルム回路の接続端部が交差する状態で該接続端部を保持すること、
を特徴とするフィルム回路の接続装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のフィルム回路の接続装置において、
前記フィルム回路の接続端部に設定される前記フィルム保持部は、前記接続端部の幅方向外側に延出して形成されるものであって、
前記第1及び第2の挟み込み部には、前記フィルム保持部が挿入されることにより該フィルム保持部を厚み方向に挟み込むスリット部が設けられるとともに、
前記スリット部は、前記フィルムホルダに対して前記接続コネクタが嵌合する方向に開口部を有すること、を特徴とするフィルム回路の接続装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のフィルム回路の接続装置において、
前記接続コネクタには、前記第1及び第2の挟み込み部の間に配置された前記フィルム回路の接続端部を厚み方向に挟み込む第3の挟み込み部が設けられること、
を特徴とするフィルム回路の接続装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のフィルム回路の接続装置において、
前記フィルム回路には、該フィルム回路を厚み方向に貫通する孔部が設けられ、
前記フィルム回路を敷設する前記モジュールパネルの実装面には、前記フィルム回路の孔部に挿入される突起部が設けられること、を特徴とするフィルム回路の接続装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のフィルム回路の接続装置において、
前記接続端子は、前記フィルム回路の接続端部を厚み方向に挟み込む第1及び第2の接続片を備えること、を特徴とするフィルム回路の接続装置。
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Citations (4)
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JP2008300129A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Yazaki Corp | コネクタ、レセプタクル、スライダ |
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-
2016
- 2016-11-16 JP JP2016223448A patent/JP2018081829A/ja active Pending
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