JP2001216848A - フラットワイヤハーネス - Google Patents

フラットワイヤハーネス

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JP2001216848A
JP2001216848A JP2000024861A JP2000024861A JP2001216848A JP 2001216848 A JP2001216848 A JP 2001216848A JP 2000024861 A JP2000024861 A JP 2000024861A JP 2000024861 A JP2000024861 A JP 2000024861A JP 2001216848 A JP2001216848 A JP 2001216848A
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wires
enameled wire
fixing
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JP2000024861A
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Atsushi Nakamura
篤 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネス取付作業場所での組付作業が
容易で、かつ、導体断面積の異なる複数の導線を可及的
に均一な力で押圧してフィルム部材に固定することがで
きるフラットワイヤハーネスを提供すること。 【解決手段】 並行状態に配列された複数のエナメル線
2からなるエナメル線群1が、エナメル線2が所定の間
隔で略同心円状に湾曲して配設される湾曲部Cと、各エ
ナメル線2が湾曲部Cに連続して直線状にかつ平行に配
設された直線部Lとを有する。エナメル線群1の各エナ
メル線2を固定するように直線部Lにフィルム部材5が
取付けられる。そのフィルム部材5の両側部がエナメル
線群1の側方に突出するように配設されて延設固定部6
が形成される。その延設固定部6に被取付部材に形成さ
れた取付孔に押込み係止される固定部材10が固着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、産業機
器の配線等に用いられるフラットワイヤハーネスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、OA機器、家電製品または自動車
の内部に設置される電気配線用ワイヤハーネスとして
は、図7に示すように、各負荷、スイッチ等を1対1で
接続する電線101を、実際の配索経路に応じて分岐状
に配索しつつ束ね合わせると共にこの電線101の周囲
に保護用の粘着テープ102を巻き付けて一定の形態に
保持させた後、取り付け対象となるOA機器、家電製品
または自動車等の内部の配索経路に対応するように取付
けていた(第1従来技術)。
【0003】しかしながら、この第1従来技術では、電
線101の束ね合わせ作業や粘着テープ102の巻付け
作業等に多大な時間を要し、作業効率が悪かった。ま
た、誤配線防止用に様々な色に着色された電線101を
用いる必要があるため、当該電線101自体の着色・色
替えや各色の電線101の使い分け等によりコスト増を
招くと共に作業時間が多大なものとなっていた。
【0004】そこで、例えば、図8に示すように、柔軟
性のあるベースフィルム105上に所定のパターンの導
電路107を形成してその上からカバーフィルム106
をラミネートしたフレキシブルプリント配線(FPC)
等の多極・平面配線(第2従来技術)が多用されてい
る。この種の多極・平面配線では、各導電路107が所
定の順序に並べて配列されているため、誤配線防止用に
各導電路107の色分けを行わずに済む。
【0005】しかしながら、この種の多極・平面配線で
は、所定のパターンの導電路107を形成するために、
ベースフィルム105上に重ね合せた金属箔を、エッチ
ングしたり或は打ち抜き型でカッティングしていたた
め、一配線形状ごとにエッチングマスク又は打抜き型を
製作する必要があり、製造コスト増を招いていた。
【0006】また、図9に示すように、複数の帯状電線
111を直線状に平行に配置してその上下両側をフィル
ム112,113でラミネートした後、配索経路に応じ
て折曲する方法(第3従来技術)もあった。この方法で
あれば、第2従来技術で必要としていたエッチングマス
クや打抜き型を省略できる。
【0007】しかしながら、第3従来技術のワイヤハー
ネスは、配索経路に応じた屈曲作業等が煩わしい等の問
題が生じていた。
【0008】そこで、これらの問題を解決するワイヤハ
ーネスとして、特開平9−306259号公報に開示の
ものは、図10に示すように、心線部の周囲に絶縁樹脂
を被覆した複数の電線115を同一平面上に等間隔で平
行に配置し、各電線115をその長手方向に沿って部分
的にフィルム116に貼着固定するようにしており、配
索経路に応じて曲げの必要な部分Cでは、前記貼着固定
した部分間で各電線115に前記曲げを考慮した所定の
弛みを付与することによって、そのワイヤハーネスの付
設の際等に当該曲げ作業を容易になし得るようにしてい
る(第4従来技術)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
4従来技術では、ワイヤハーネスをOA機器、家電製品
または自動車等の内部に取付ける際に、ワイヤハーネス
を正規位置に位置決めするように留意しつつ、フィルム
116に接着剤を塗布してこれを被取付部材に接着した
り、或は、ワイヤハーネスとは別部材である取付部材を
用いてワイヤハーネスを被取付部材に固定する作業等が
必要となり、ワイヤハーネス取付作業場所での組付作業
の複雑化及び取付作業工数の増加が問題となる。
【0010】また、例えば、自動車用のワイヤハーネス
では、塩化ビニル被覆電線115(AVSS)が多用され、
その中でも導体断面積が0.3mmsq〜2.0mmsqのものが混在
して用いられるところ、これら導体断面積が異なる塩化
ビニル被覆電線115をフィルム116上に並べて固定
した場合、上述のような塩化ビニル被覆電線115では
被覆部分を含めた電線直径の差違が大きいため、小径の
電線をフィルム116に押圧・固定するのが困難になる
という問題がある。
【0011】そこで、この発明の課題は、ワイヤハーネ
ス取付作業場所での組付作業が容易で、かつ、導体断面
積の異なる複数の導線を可及的に均一な力で押圧してフ
ィルム部材に固定することができるフラットワイヤハー
ネスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載のフラットワイヤハーネスは、複数のエナ
メル線からなり、これらエナメル線が所定の間隔で略同
心円状に湾曲して配設される湾曲部と、前記各エナメル
線が前記湾曲部に連続して直線状にかつ平行に配設され
た直線部とを有するエナメル線群と、前記エナメル線群
の各エナメル線を固定するように前記直線部に取付けら
れると共に、前記エナメル線群の側方に突出するように
配設された延設固定部が形成されたフィルム部材と、前
記延設固定部に固着され被取付部材に形成された取付孔
に押込み係止される固定部材と、を備えたものである。
【0013】なお、請求項2記載のように、前記固定部
材が、前記延設固定部から突出した突片と、前記突片の
先端部からその基端側に向けて折返すように延設され、
前記取付孔への押込みにより弾性変形して前記取付孔の
周縁部に抜止め係止される一対の弾性係止片と、を備え
ていてもよい。
【0014】また、請求項3記載のフラットワイヤハー
ネスは、複数のエナメル線からなり、これらエナメル線
が所定の間隔で略同心円状に湾曲して配設される湾曲部
と、前記各エナメル線が前記湾曲部に連続して直線状に
かつ平行に配設された直線部とを有するエナメル線群
と、前記エナメル線群の各エナメル線を固定するように
前記直線部に取付けられると共に、前記エナメル線群の
側方に突出するように配設された延設固定部が形成され
たフィルム部材とを備え、前記延設固定部に、被取付部
材側に設けられた固定部材が押込み係止される取付孔が
形成されたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}以下、この
発明の第1の実施の形態に係るフラットワイヤハーネス
について説明する。
【0016】このフラットワイヤハーネスは、図1及び
図2に示すように、複数のエナメル線2(マグネットワ
イヤ)が同一平面上に所定間隔で並行状態に配設されて
なるエナメル線群1と、このエナメル線群1に取付けら
れたフィルム部材5と、そのフィルム部材5に固着され
た固定部材10とを備える。
【0017】上記エナメル線群1は、取付対象となる配
索経路に応じて直線部Lに連続して湾曲部Cが形成され
ており、このうち上記直線部Lでは、各エナメル線2が
直線状にかつ平行に配設され、また、湾曲部Cでは、各
エナメル線2が所定の間隔で略同心円状に湾曲して配設
された形態となっている。
【0018】なお、エナメル線2としては、ポリイミ
ド、ウレタン等の耐熱絶縁塗料を銅等の導体表面に塗布
焼付けして被覆したものが用いられる。
【0019】フィルム部材5は、ポリ塩化ビニル(PV
C)やポリエチレン(PE)等の樹脂材料の他、必要に
応じて軟質の熱可塑性樹脂により形成された細長帯状の
シート状部材であり、前記直線部Lにおける各エナメル
線2を平行に配設した状態で固定するように、湾曲部C
の両側において当該直線部Lの下面側に取付けられる。
【0020】ここで、各エナメル線2とフィルム部材5
とを固定する方法としては、両者を常温接着剤或は熱可
塑性接着剤を用いて接着する方法や、フィルム部材5自
体を加熱・(軟化)変形させてそこにエナメル線2を接
着或は埋込むようにする方法を採ることができる。
【0021】そして、このようにフィルム部材5に固定
された各エナメル線2は、当該直線部Lにおいて所定の
間隔をあけて平行に配設された状態でかつそれぞれの長
手方向に位置決めした状態で保持されるようになる。
【0022】また、このように各直線部Lにおいてフィ
ルム部材5を取付ける際、各直線部L間において、配線
経路に応じた湾曲部Cで各エナメル線2に所定の弛みを
付与することによって、当該湾曲部Cでの曲げ作業を容
易になし得るように、また、その湾曲部Cの形態が比較
的しっかりと保持されるようにしている。具体的には、
所定の2つの直線部L間における湾曲部Cの各エナメル
線2に対して内周側に配設されるものから外周側に配設
されるものに向けて徐々に大きな弛みを付与するように
すると、湾曲部Cでの曲げ作業が容易になり、また、そ
の湾曲部Cの形態がしっかりと保持されるようになる。
なお、このように各直線部L間でエナメル線2の弛みを
付与してそこでの曲げを容易にするため、湾曲部Cでは
フィルム部材5を取付けていない。
【0023】また、フィルム部材5は、その長さ寸法が
直線部Lの幅寸法よりも大きく形成され、当該フィルム
部材5が直線部Lに取付けられた状態でその両端部が直
線部Lの両側外方に突出して配設されるようになってい
る。そして、この両突出部分が、固定部材10を取付け
るための延設固定部6として用いられる。
【0024】各固定部材10は、図1〜図3に示すよう
に、ポリプロピレン(PP)もしくは6ナイロン(6P
A)等により形成されるもので、略方形板状の取付片1
1の上面が前記延設固定部6に接着剤等を介して固着さ
れると共にその下面に突片12が突設され、その突片1
2の下端部からその両側の基端側に向けて折返すように
一対の弾性係止片13が延設されてなる。上記各弾性係
止片13は、突片12の下端部から外方向へ上向き傾斜
するように延設されており、OA機器や家電製品又は自
動車側の板状の被取付部材Pに形成された取付孔Paに
その先端側から挿入すると、前記各弾性係止片13の外
側面が取付孔Paの内周部に摺接して各弾性係止片13
が内側に弾性変形するようになり、各弾性係止片13が
取付孔Paの内周部を乗越えると、各弾性係止片13が
原形に復帰してその各先端部が取付孔Paの周縁部で被
取付部材Pに抜止め係止される構成となっている。
【0025】なお、上記取付孔Paは、フラットワイヤ
ハーネスが取付けられる自動車のボディ鋼板や産業機
器、家電品の金属筺体に直接形成するようにしてもよい
が、それとは別に取付孔Paを形成した金属板(ボデ
ィ、筺体と同じ材料が好ましい)や樹脂板を準備し、こ
れを前記ボディ鋼板や金属筺体に溶接或は接着するよう
にしてもよい。
【0026】以上のように構成されたフラットワイヤハ
ーネスによると、フィルム部材5に、エナメル線群1の
側方に突出するように延設固定部6が形成され、この延
設固定部6に、被取付部材Pに形成された取付孔Paに
押込み係止される固定部材10が固着されているため、
ワイヤハーネス取付作業場所では、固定部材10を被取
付部材Pの取付孔Paに押込むだけでワイヤハーネスの
取付作業を行うことができ、従って、当該取付作業場所
での組付作業が容易となる。
【0027】また、フィルム部材5に複数のエナメル線
2を取付けるようにしているため、フィルム部材5上に
並べられた複数のエナメル線2を可及的に均一な力で押
圧してフィルム部材5に固定することができる。
【0028】これをより詳しく説明すると、即ち、図1
0に示すフラットワイヤハーネスにおいて一般的に用い
られていた塩化ビニル被覆電線115(AVSS)では、そ
の導体断面積が0.3sqのものでは被覆部分を含む電線直
径が0.8mmとなり、導体断面積が0.5sqのものでは電線直
径が1.0mmとなり、導体断面積が1.25sqのものでは電線
直径が1.5mmとなり、導体断面積が2.0sqのものでは電線
直径が1.8mmとなり、それぞれの電線直径が大きく異な
っている。従って、当該図10のフラットワイヤハーネ
スで、これら導体断面積が異なる複数の塩化ビニル被覆
電線115を混在させてフィルム116上に並べて配置
すると、図4(a)に示すように、フィルム116上に
おける各塩化ビニル被覆電線115の突出高さが大きく
異なることになるため、その各塩化ビニル被覆電線11
5を上方からフィルム116に向けて押圧しても、突出
高さ寸法が大きい(電線直径が大きい)塩化ビニル被覆
電線115が邪魔になって突出高さ寸法が小さい(電線
直径が小さい)塩化ビニル被覆電線115に対して押圧
力を作用させ難くフィルム116に充分な固定力でもっ
て取付けることができない。
【0029】一方、本フラットワイヤハーネスで用いて
いるエナメル線2の場合には、その導体断面積が0.3sq
のものではエナメル絶縁塗膜を含む電線直径が0.37mmと
なり、導体断面積が0.5sqのものでは電線直径が0.47mm
となり、導体断面積が1.25sqのものでは電線直径が0.68
mmとなり、導体断面積が2.0sqのものでは電線直径が0.8
5mmとなり、導体断面積に応じて変動する電線直径の差
違が、上記塩化ビニル被覆電線115の場合における程
大きくはない。従って、導体断面積が互いに異なるエナ
メル線2を混在させてフィルム部材5上に並べて配置し
ても、図4(b)に示すように、フィルム部材5上にお
ける各エナメル線2の突出高さが比較的同じ位置に揃う
ようになる。このため、各エナメル線2をその上方から
フィルム部材5に向けて押圧した場合に、各エナメル線
2に対して比較的均等な押圧力を及ぼし易くなり、従っ
て、各エナメル線2を均等かつ充分な固着力でフィルム
部材5に固着させることができる。
【0030】また、図10に示すフラットワイヤハーネ
スのように塩化ビニル被覆電線115を用いた場合に
は、各電線115の直径が大きく、電線115同士が変
形・接触し互いに干渉し易く、これにより電線115間
のピッチを乱す恐れがあるため、各電線115を2mmピ
ッチよりも大きなピッチで固定する必要があった。
【0031】ところが、このフラットワイヤハーネスで
は、図4(c)に示すように、各エナメル線2をフィル
ム部材5上に1.5mm以下の狭いピッチで固定しても、上
述のように互いにエナメル線2が干渉し合ってピッチを
乱すようなことはない。従って、各エナメル線2間のピ
ッチを小さくしてフラットワイヤハーネスの小型化を図
ることができる。
【0032】なお、上記各固定部材10は、上記フィル
ム部材5とは別部材として形成しておいて、フィルム部
材5を直線部Lに取付ける際等に合わせて、固定部材1
0を延設固定部6に固着するとよいが、そのフィルム部
材5の各延設固定部6に一体形成するようにしてもよ
い。また、フィルム部材5の両側を延設固定部6に形成
して、それぞれに固定部材10を取付けているが、その
フィルム部材5の一方側にのみ延設固定部6を形成しそ
の延設固定部6に固定部材10を取付けるようにしても
よい。
【0033】{第2の実施の形態}次に、この発明の第
2の実施の形態に係るフラットワイヤハーネスについて
説明する。なお、上記第1の実施の形態に係るフラット
ワイヤハーネスの構成要素と同様構成要素については、
同一符号を付してその説明を省略し、相違点のみを説明
する。
【0034】このフラットワイヤハーネスでは、図5及
び図6に示すように、上記第1の実施の形態における延
設固定部6に固定部材10を固着する代りに、当該延設
固定部6に相当する延設固定部6Bに、被取付部材P側
に設けられた固定部材20が押込み係止される丸穴状の
取付孔10Bを形成している。
【0035】なお、被取付部材P側に設けられた固定部
材20は、上記固定部材10と同様に、略方形板状の取
付片21の下面が被取付部材Pに接着されると共にその
上に突片22が突設され、その突片22の上端部からそ
の両側の基端側に向けて折返すように一対の弾性係止片
23が延設されてなるもので、上記各弾性係止片23
が、突片22の上端部から外方向へ下向き傾斜するよう
に延設されている。この固定部材20は、予め被取付部
材Pの所定の取付面に対して接着剤等により固着され或
は当該被取付部材Pに一体成形されたものであり、延設
固定部6Bに形成された取付孔10Bにその先端側から
挿入すると、前記各弾性係止片23の外側面が取付孔1
0Bの内周部に摺接して各弾性係止片23が内側に弾性
変形し、各弾性係止片23が取付孔20Bの内周部を乗
越えると、各弾性係止片23が原形に復帰してその各先
端部が取付孔10Bの周縁部で延設固定部6Bに抜止め
係止される構成となっている。
【0036】以上のように構成されたフラットワイヤハ
ーネスによると、フィルム部材5に、エナメル線群1の
側方に突出するように延設固定部6Bが形成され、この
延設固定部6Bに、被取付部材P側に設けられた固定部
材20が押込み係止される丸穴状の取付孔10Bを形成
しているため、ワイヤハーネス取付作業場所では、被取
付部材P側の固定部材20を延設固定部6Bの取付孔1
0Bに押込むだけでワイヤハーネスの取付作業を行うこ
とができ、従って、当該取付作業場所での組付作業が容
易となる。
【0037】本第2の実施の形態では、上記第1の実施
の形態のように被取付部材Pに取付孔Paを貫設する必
要がないという利点があり、従って、固定部材20を取
付けた面の反対側の面の美感を損うようなことはない。
よって、被取付部材Pである自動車のインスツルメント
パネルやダッシュボード或は産業機器、家電品の筺体等
に、その裏面側からワイヤハーネスを取付ける必要があ
る場合等、被取付部材Pに取付孔Paを貫設してしまう
と美感を損ってしまう場合等に特に有効である。
【0038】また、フィルム部材5に複数のエナメル線
2を取付けるようにしているため、上記第1の実施の形
態における場合と同様の理由により、フィルム部材5上
に並べられた複数のエナメル線2を可及的に均一な力で
押圧してフィルム部材5に固定することができる上、ま
た、各エナメル線2間のピッチを小さくしてフラットワ
イヤハーネスの小型化を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
のフラットワイヤハーネスによると、エナメル線群のう
ち複数のエナメル線が直線状にかつ平行に配設された直
線部に、フィルム部材を取付けるようにしている。そし
て、各エナメル線は、それぞれの導体部分の断面積が異
なっていても、エナメル絶縁塗膜を含む直径寸法の差違
は塩化ビニル被覆電線の場合のようにそれ程大きくなら
ない。従って、フィルム部材上に並べられた複数のエナ
メル線を可及的に均一な力で押圧してフィルム部材に固
定することができる。
【0040】また、フィルム部材に、エナメル線群の側
方に突出するように延設固定部が形成され、この延設固
定部に、被取付部材に形成された取付孔に押込み係止さ
れる固定部材が固着されているため、ワイヤハーネス取
付作業場所では、前記固定部材を被取付部材の取付孔に
押込むだけでワイヤハーネスの取付作業を行うことがで
き、従って、当該取付作業場所での組付作業が容易とな
る。
【0041】この場合、請求項2記載のように、前記固
定部材が、延設固定部から突出した突片と、突片の先端
部からその基端側に向けて折返すように延設され、取付
孔への押込みにより弾性変形して前記取付孔の周縁部に
抜止め係止される一対の弾性係止片と、を備えた構成と
すれば、その固定部材を被取付部材の取付孔に押込むこ
とにより、ワイヤハーネスを容易かつ確実に取付けるこ
とができる。
【0042】また、この発明の請求項3記載のフラット
ワイヤハーネスによると、エナメル線群のうち複数のエ
ナメル線が直線状にかつ平行に配設された直線部に、フ
ィルム部材の固定領域を取付けるようにしている。そし
て、各エナメル線は、それぞれの導体部分の断面積が異
なっていても、エナメル絶縁塗膜を含む直径寸法の差違
は塩化ビニル被覆電線の場合のようにそれ程大きくなら
ない。従って、フィルム部材上に並べられた複数のエナ
メル線を可及的に均一な力で押圧してフィルム部材に固
定することができる。
【0043】また、フィルム部材の固定領域の側方に、
エナメル線群の側方に突出するように配設された延設固
定部が形成され、この延設固定部に、被取付部材側に設
けられた固定部材が押込み係止される取付孔が形成され
ているため、ワイヤハーネス取付作業場所では、被取付
部材側の固定部材を延設固定部の取付孔に押込むだけで
ワイヤハーネスの取付作業を行うことができ、従って、
当該取付作業場所での組付作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るフラットワ
イヤハーネスを示す平面図である。
【図2】同上のフラットワイヤハーネスを被取付部材に
取付けた状態を示す断面図である。
【図3】固定部材を示す正面図である。
【図4】図4(a)は塩化ビニル被覆電線をフィルム上
に配置した状態を示す断面図であり、図4(b)及び図
4(c)はエナメル線をフィルム部材上に配置した状態
を示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係るフラットワ
イヤハーネスを示す平面図である。
【図6】同上のフラットワイヤハーネスを被取付部材に
取付けた状態を示す断面図である。
【図7】第1従来技術に係るフラットワイヤハーネスを
示す要部拡大斜視図である。
【図8】第2従来技術に係るフラットワイヤハーネスを
示す平面図である。
【図9】第3従来技術に係るフラットワイヤハーネスを
示す平面図である。
【図10】第4従来技術に係るフラットワイヤハーネス
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 エナメル線群 2 エナメル線 5 フィルム部材 6 延設固定部 10 固定部材 11 取付片 12 突片 13 弾性係止片 P 被取付部材 Pa 取付孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエナメル線からなり、これらエナ
    メル線が所定の間隔で略同心円状に湾曲して配設される
    湾曲部と、前記各エナメル線が前記湾曲部に連続して直
    線状にかつ平行に配設された直線部とを有するエナメル
    線群と、 前記エナメル線群の各エナメル線を固定するように前記
    直線部に取付けられると共に、前記エナメル線群の側方
    に突出するように配設された延設固定部が形成されたフ
    ィルム部材と、 前記延設固定部に固着され被取付部材に形成された取付
    孔に押込み係止される固定部材と、を備えたフラットワ
    イヤハーネス。
  2. 【請求項2】 前記固定部材が、 前記延設固定部から突出した突片と、 前記突片の先端部からその基端側に向けて折返すように
    延設され、前記取付孔への押込みにより弾性変形して前
    記取付孔の周縁部に抜止め係止される一対の弾性係止片
    と、を備えた請求項1記載のフラットワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 複数のエナメル線からなり、これらエナ
    メル線が所定の間隔で略同心円状に湾曲して配設される
    湾曲部と、前記各エナメル線が前記湾曲部に連続して直
    線状にかつ平行に配設された直線部とを有するエナメル
    線群と、 前記エナメル線群の各エナメル線を固定するように前記
    直線部に取付けられると共に、前記エナメル線群の側方
    に突出するように配設された延設固定部が形成されたフ
    ィルム部材と、を備え、 前記延設固定部に、被取付部材側に設けられた固定部材
    が押込み係止される取付孔が形成されたフラットワイヤ
    ハーネス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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