JP2018080139A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚にハリ感を付与することができ、かつつっぱり感が低減でき、べたつきが生じず、十分な保湿感も付与することができる化粧料を提供すること。【解決手段】ペクチンと、トリメチルグリシンと、単糖と、水とを含有し、ペクチンの含有量が0.01〜1.0質量%であり、ペクチンの含有量に対するトリメチルグリシンと単糖の含有量の合計の質量比((トリメチルグリシン+単糖)/ペクチン)が10.0以上であり、トリメチルグリシンと単糖の含有量の合計に対するトリメチルグリシンの含有量の質量比(トリメチルグリシン/(トリメチルグリシン+単糖))が0.5〜0.95である、化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は化粧料に関する。
皮膚にハリ感を付与する化粧料は、使用者に若々しい肌感触を提供できる化粧料として、使用者に求められる化粧料のタイプの一つであると言える。従来より皮膚にハリ感を付与する化粧料として、ポリエチレングリコール(PEG)や高級アルコールを配合するものが知られている(特許文献1、2)。
特開2012−197253号公報 特開2005−53879号公報
しかしながら、PEGを用いる場合、皮膚から流れ落ちやすく、ハリ感の付与が不十分であり、高級アルコールを用いる場合、経時で剤が増粘してしまい、製剤の保存安定性が良いものではないことが分かった。
本発明者は、上記課題を解決して、ハリ感を付与する方法として、ペクチンを配合する方法を見出したが、ペクチンはハリ感を付与できる一方、肌のつっぱり感やべたつきが生じたり、保湿感が低下する場合があることが分かった。
本発明の課題は、ペクチンを含む化粧料において、皮膚に適度なハリ感及び保湿感を付与することができると共に、つっぱり感やべたつきの少ない化粧料を提供することにある。
本発明は、
下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含有し、
上記成分Aの含有量が0.01〜1.0質量%であり、上記成分Aの含有量に対する上記成分Bと上記成分Cの含有量の合計の質量比((B+C)/A)が10.0以上であり、上記成分Bと上記成分Cの含有量の合計に対する上記成分Bの含有量の質量比(B/(B+C))が0.5〜0.95である、化粧料に関する。
成分A:ペクチン
成分B:トリメチルグリシン
成分C:単糖
成分D:水
本発明によれば、ペクチンを含む化粧料において、皮膚に適度なハリ感及び保湿感を付与することができると共に、つっぱり感やべたつきの少ない化粧料を提供することができる。なお、上記「ハリ感」とは、肌の柔軟性は保たれたまま肌がのばされるような感触(肌がピンと張るような感触)をいい、上記「つっぱり感」とは、柔軟性に欠ける膜が肌上に形成されるような感触をいう。
本発明の化粧料は、成分A〜Dを少なくとも含有する化粧料である。
本発明者は、化粧料分野で使用可能な多種多様の成分の中から、トリメチルグリシン及び単糖を、ペクチンを含む化粧料に適用することによって、皮膚に適度なハリ感を付与しながら、つっぱり感及びべたつきの低減や保湿感の向上が可能となることを見出した。このメカニズムは定かではないが、トリメチルグリシンの疎水部位によるべたつきの低減と、トリメチルグリシンおよび単糖の親水部位における保水性の向上により生じるものと推定される。
成分Aは「ペクチン」である。成分Aにより、化粧料を塗布した皮膚にハリ感を与える効果が発揮される。ハリ感を得ることができるメカニズムは定かではないが、化粧料中に含まれるペクチンが皮膚上の電解質と反応することにより疎水性被膜が形成されることにより生じるものと推定される。
成分Aのペクチンとは、例えば、柑橘類、リンゴ、ナシ、ブドウなどの果実やニンジン、豆類等の野菜に含まれるものであり、果実や野菜から抽出することによって得られる成分である。主成分はガラクツロン酸からなり、ガラクツロン酸が鎖状にα−1,4グリコシド結合したポリガラクツロン酸のカルボキシル基が部分的にメチルエステル化されている構造を有する。ペクチンには、抽出工程の違いによるメチルエステル化度(%)の異なるペクチンがあるが、本発明においてはどのようなメチルエステル化度を有するペクチンも使用することができる。上記メチルエステル化度は、特に限定されないが、例えば、5〜95%が好ましく、より好ましくは20〜80%である。成分Aは1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
成分Aとしては市販品を用いることができる。成分Aの市販品としては、例えば、ネオソフト P−3(商品名、太陽化学社製)、GENU PECTIN LM−106AS−YA−J、LM−104AS−BG−J、LM−104AS−FS−J、LM−104AS−J、X−211−04、LM−84AS、LM−102AS−J、LM−101AS−J、LM−101AS−JS−J、LM−105AS−J、USP−H、USP−L(商品名、何れもCP Kelco社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Aの含有量は、ハリ感を付与する観点から、0.01質量%以上であり、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.08質量%以上であり、つっぱり感を低減する観点から1.0質量%以下であり、好ましくは0.7質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。なお、成分Aの含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全ての成分Aの合計量である。
成分Bは「トリメチルグリシン」である。成分Bを配合することにより、成分Aによるつっぱり感を低減でき尚且つ成分Aや成分Cによるべたつき(特に化粧料の乾き際のべたつき)を低減できる。上記効果は、成分Bの疎水性と親水性のバランスにより生じるものと推定される。
成分Bとしては市販品を用いることができる。成分Bの市販品としては、例えば、アミノコート(商品名、旭化成ケミカルズ社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Bの含有量は、つっぱり感及びべたつきを低減する観点から0.5質量%以上が好ましく、より好ましくは0.7質量%以上、さらに好ましくは1.0質量%以上であり、製造上の安定性の観点から、15.0質量%以下が好ましく、より好ましくは13.0質量%以下、さらに好ましくは10.0質量%以下である。
成分Cは「単糖」である。成分Cを配合することにより、成分Aによるつっぱり感を低減でき尚且つ保湿感を付与できる。また、成分Cは、配合によるべたつきが強くなりすぎない特性を有するため好ましい。上記効果は成分Cの適度な親水性により生じるものと推定される。
成分Cとしては、例えば、グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、フルクトース等が挙げられる。成分Cは1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。中でも、汎用性の観点から、グルコースが好ましい。
成分Cとしては市販品を用いることができる。グルコースの市販品としては、例えば、メディカロース(商品名、日本食品化工業社製)、日本薬局方ブドウ糖NG−TDA(商品名、サンエイ糖化社製)等;キシロースの市販品としては、例えば、キシロースエーザイ(商品名、タマ生化学社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Cの含有量は、保湿感を付与する観点及びつっぱり感を低減する観点から0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、べたつきを低減する観点から、6.0質量%以下が好ましく、より好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下である。
本発明の化粧料中の、成分Aの含有量に対する成分Bと成分Cの含有量の合計の質量比((B+C)/A)は、保湿感を付与する観点及びつっぱり感を低減する観点から10.0以上であり、好ましくは20.0以上、より好ましくは25.0以上であり、べたつきのなさ、ハリ感のなさの観点から300.0以下が好ましく、より好ましくは150.0以下、さらに好ましくは100.0以下である。
本発明の化粧料中の、成分Bと成分Cの含有量の合計に対する成分Bの含有量の質量比(B/(B+C))は、べたつきを低減する観点から0.5以上であり、好ましくは0.6以上であり、保湿感を付与する観点から0.95以下であり、好ましくは0.9以下である。
成分Dは「水」である。成分Dにより、本発明の化粧料が水系の化粧料となり、さっぱり感に優れた化粧料となる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Dの含有量は、60.0質量%以上が好ましく、より好ましくは65.0質量%以上、さらに好ましくは70.0質量%以上であり、他の成分を含有させる観点から98.5質量%以下が好ましく、より好ましくは95.0質量%以下、さらに好ましくは90.0質量%以下である。
本発明の化粧料は、化粧料を増粘し使用感を向上する観点から、さらに成分Eとして、キサンタンガムを含有してもよい。キサンタンガムとは、グルコース2分子、マンノース2分子グルクロン酸の繰り返し単位からなる鎖状多糖類である。
成分Eとしては市販品を用いることができる。成分Eの市販品としては、例えば、エコーガムT(商品名、DSP五協フード&ケミカル社製)、ノムコートZZ(商品名、日清オイリオグループ社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Eの含有量は、化粧料を増粘し使用感を向上する観点から0.001質量%以上が好ましく、より好ましくは0.005質量%以上、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、使用時のヌルつきやべたつきを低減する観点から、0.5質量%以下が好ましく、より好ましくは0.3質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下である。
本発明の化粧料は、化粧料を増粘し使用感を向上する観点から、さらに成分Fとして、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することができる。即ち、成分Fは、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーのうちの一方または両方である。
カルボキシビニルポリマーとは主としてアクリル酸の重合体であり、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとは主としてアクリル酸とメタクリル酸アルキルの共重合体である。成分Fは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては市販品を用いることができる。カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、カーボポール934、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981、カーボポール1342、カーボポール2984、カーボポールUltrez 10、カーボポールETD 2050(商品名、いずれも日本ルーブリゾール社製);AQUPEC HV−501、AQUPEC HV−504、AQUPEC HV−505、ハイビスワコー104、ハイビスワコー105(商品名、いずれも和光純薬工業社製)等が挙げられる。アルキル変性カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、カーボポールETD 2020、カーボポールULTREZ 20、カーボポールULTREZ 21(商品名、いずれも日本ルーブリゾール社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料100質量%中の成分Fの含有量は、化粧料を増粘し使用感を向上する観点から0.005質量%以上が好ましく、より好ましくは0.01質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、一方、使用時のヌルつきやべたつきを低減する観点から、0.5質量%以下が好ましく、より好ましくは0.4質量%以下、さらに好ましくは0.3質量%以下である。なお、成分Fの含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全ての成分Fの合計量である。
本発明の化粧料は、上記以外の任意成分がさらに含有されていても良い。上記任意成分としては、特に限定されないが、例えば、HLBが12を超える可溶化剤;紫外線吸収剤;粉体;酸化防止剤;メチルパラベン等の防腐剤;香料;着色剤;キレート剤;清涼剤;増粘剤;ビタミン類;中和剤;アミノ酸;pH調整剤;美白剤;抗炎症剤;消臭剤;動植物抽出物;エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩等の金属封鎖剤などの添加剤などが挙げられる。その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明においては、化粧料中の油剤の含有量が少ないほど、成分Aによるハリ感を使用者が感じやすくなるため好ましい。油剤を含む剤形、例えば乳化化粧料の場合、使用感に与える油剤の影響が大きいため、結果的に使用者がハリ感を感じにくくなる。即ち、本発明の化粧料は油剤を含有しないか仮に含まれていても微量であることが好ましい。本発明の化粧料は、油剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の油剤の含有量が1.0質量%未満(即ち、0質量%以上、1.0質量%未満)であることがより好ましく、さらに好ましくは油剤を含有しないか又はその含有量が0.8質量%以下である。なお、油剤の含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全ての油剤の合計量である。
上記油剤としては、例えば、炭化水素油、シリコーン油、エステル油、高級脂肪酸(例えば、炭素数が12〜22の高級脂肪酸)及び高級アルコール(例えば、炭素数が12〜22の高級アルコール)等が挙げられる。即ち、本発明の化粧料は、炭化水素油、シリコーン油、エステル油、高級脂肪酸(特に、炭素数が12〜22の高級脂肪酸)及び高級アルコールからなる群より選ばれる油剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の上記油剤の含有量が1.0質量%未満(即ち、0質量%以上、1.0質量%未満)であることがより好ましく、さらに好ましくは上記油剤を含有しないか又は上記油剤の含有量が0.8質量%以下である。
上記油剤としては、例えば、オレフィンオリゴマー、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン等の炭化水素油;ジメチコン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等のシリコーン油;オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸プロピレングリコール等のエステル油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等が挙げられる。
本発明においては、エタノールの含有量が少ないほど、肌への刺激感が緩和されるため好ましい。即ち、本発明の化粧料はエタノールを含有しないか仮に含まれていても少量であることが好ましい。本発明の化粧料は、エタノールを含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中のエタノールの含有量が3.0質量%未満であることがより好ましく、さらに好ましくはエタノールを含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中のエタノールの含有量が2.5質量%以下である。
本発明においては、HLBが12以下の乳化剤の含有量が少ないほど、成分Aによるハリ感を使用者が感じやすくなるため好ましい。即ち、本発明の化粧料はHLBが12以下の乳化剤を含有しないか仮に含まれていても微量であることが好ましくい。本発明の化粧料は、上記乳化剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の上記乳化剤の含有量が0.1質量%未満であることがより好ましく、さらに好ましくは上記乳化剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の上記乳化剤の含有量が0.8質量%以下である。なお、HLBが12以下の乳化剤の含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全てのHLBが12以下の乳化剤の合計量である。
HLBが12以下の乳化剤としては、例えば、ステアリン酸グリセリル(HLB3.0)、モノステアリン酸ソルビタン(HLB4.7)、ヤシ油脂肪酸ソルビタン(HLB8.6)、PEG−10水添ヒマシ油(HLB6.5)、PEG−30水添ヒマシ油(HLB11.0)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(7E.O.)(HLB11.5)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(4E.O.)(HLB9.0)などが挙げられる。
本発明においては、ハリ感を付与する観点から、化粧料中のガラクトマンナン多糖増粘剤の含有量が少ないほど好ましい。このメカニズムは、ガラクトマンナン多糖が、成分Aと皮膚上の電解質とによる疎水性被膜の形成を妨害し、その結果ハリ感の付与ができなくなることによるものと推定される。即ち、本発明の化粧料はガラクトマンナン多糖増粘剤を含有しないか仮に含まれていても微量であることが好ましく、具体的には、ガラクトマンナン多糖増粘剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中のガラクトマンナン多糖増粘剤の含有量が0.05質量%未満であることがより好ましく、さらに好ましくはガラクトマンナン多糖増粘剤を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中のガラクトマンナン多糖増粘剤の含有量が0.01質量%以下である。なお、ガラクトマンナン多糖増粘剤の含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全てのガラクトマンナン多糖増粘剤の合計量である。
ガラクトマンナン多糖増粘剤とはガラクトマンナン多糖を主成分とする増粘剤である。ガラクトマンナン多糖とは、マンノースを構成単位とする主鎖にガラクトース単位が側鎖として構成された多糖のことであり、例えば、マンノースとガラクトースの組成比が4:1であるローカストビーンガム、マンノースとガラクトースの組成比が3:1であるタラガム、マンノースとガラクトースの組成比が2:1であるグアーガム等が挙げられる。
ガラクトマンナン多糖の具体例としては、例えば、ヒドロキシプロピルローカストビーンガム、ヒドロキシプロピルタラガム、ヒドロキシプロピルグアーガムなどが挙げられる。
本発明においては、化粧料中の電解質の含有量が少ないほど、保存安定性が向上するため好ましい。即ち、本発明の化粧料は電解質を含有しないか仮に含まれていても微量であることが好ましく、具体的には、電解質を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の電解質の含有量が0.3質量%未満であることがより好ましく、さらに好ましくは電解質を含有しないか又は本発明の化粧料100質量%中の電解質の含有量が0.2質量%以下である。なお、電解質の含有量は、本発明の化粧料中に含まれる全ての電解質の合計量である。
電解質としては、例えば、有機酸およびその塩、無機酸およびその塩が挙げられる。具体的には、無機カルシウム塩、無機カリウム塩、無機ナトリウム塩、無機マグネシウム塩などの無機塩;乳酸ナトリウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウムなどの乳酸塩;コンドロイチン硫酸ナトリウム、ステアロイルコンドロイチン硫酸ナトリウムなどのコンドロイチン硫酸塩;デルマタン硫酸ナトリウムなどのデルマタン硫酸塩;リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどのリン酸塩;グリチルリチン酸ジカリウム塩などのグリチルリチン酸塩;アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウムなどのアスコルビン酸塩;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸亜鉛などのピロリドンカルボン酸塩;グリシン、トレオニン、アラニン、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリンなどのアミノ酸およびこれらの誘導体;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナトリウム塩などの紫外線吸収剤;クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛などの制汗剤などが挙げられる。
本発明の化粧料のpHは、特に限定されないが、例えば、25℃において、4.0〜9.0が好ましく、5.0〜8.0がより好ましい。
本発明の化粧料は、特に限定されないが、成分Aによるハリ感をより一層発揮する観点から、例えば、化粧水、ジェルであることが好ましく、より好ましくは化粧水である。本発明の化粧料は、不織布などのシート基材に含浸させることにより、シート化粧料として用いてもよい。即ち、上記シート化粧料は、シート基材と、シート基材に含浸された本発明の化粧料を含む。上記シート化粧料としては、例えば、シートマスク、顔用及びボディ用の拭き取りシートなどが挙げられる。
本発明の化粧料は、特に限定されないが、成分Aによるハリ感をより一層発揮する観点から、乳化されていない化粧料、即ち、非乳化化粧料であることが好ましい。
本発明の化粧料としては、特に限定されないが、例えば、保湿化粧料、美白化粧料、アクネケア用化粧料、アンチエージング化粧料(例えば、しわ抑制、たるみ抑制等を目的とする)等のスキンケア化粧料などが挙げられる。本発明の化粧料は皮膚化粧料として好ましく用いられる。本発明の化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
本発明の化粧料を適用する部位としては、特に限定されず、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中などが挙げられる。
本発明の化粧料を調製する方法としては、上記各構成成分を混合し、公知の方法、例えばパドルミキサーを用いて攪拌する方法等が挙げられる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、配合量及び含有量は、純分に換算した量であり、特記しない限り「質量%」を表す。
実施例1〜11及び比較例1〜7(化粧料の調製)
表1〜2に記した組成に従い、実施例1〜11及び比較例1〜7の化粧料を常法にて調製した。
試験例1:化粧料の塗布感触
各実施例及び各比較例で得られた化粧料を前腕部内側に塗布し手でなじませた。各化粧料の塗布時の乾き際の肌の「べたつきの無さ」、並びに、塗布後の肌の「ハリ感」、「つっぱり感の無さ」及び「保湿感」を以下の基準で評価した。評価は、専門評価員3名がそれぞれ行った。
<べたつきの無さの評価基準>
◎(優れる):べたつきが全く感じられない。
○(良好):わずかにべたつきを感じるが、実用上不快感がない。
×(不良):明らかにべたつきが感じられ、実用上不快である。
<ハリ感の評価基準>
◎(優れる):明らかなハリ感が感じられる。
○(良好):わずかにハリ感が感じられる。
×(不良):ハリ感が全く感じられない。
なお、上記評価においては、肌がのばされるような感触(肌がピンと張るような感触)がある場合には「ハリ感が感じられる」と評価した。
<つっぱり感の無さの評価基準>
◎(優れる):肌表面が柔軟に感じられる。
○(良好):肌表面の柔軟性がやや低下しているように感じられる。
×(不良):肌表面の柔軟性が明らかに低下し、肌表面に柔軟性のない膜が感じられる。
<保湿感の評価基準>
◎(優れる):肌が明らかしっとりとしたと感じられる。
○(良好):肌がわずかにしっとりとしたと感じられる。
×(不良):肌がしっとりとしたと感じられない。
Figure 2018080139
Figure 2018080139
なお、各成分の詳細は以下の通りである。
ペクチン:CP Kelco社製、商品名「GENU PECTIN USP−H」
キサンタンガム:DSP五協フード&ケミカル社製、商品名「エコーガムT」
カルボキシビニルポリマー:LUBRIZOL社製、商品名「カーボポール981」
上記の表1〜2から以下のことが分かった。
成分Aの量が規定の範囲内である実施例は、比較例1及び比較例5に比べて、ハリ感又はつっぱり感の無さの点で優れていたことが分かった。成分Bを含有する実施例は、比較例2に比べて、つっぱり感の無さ及びべたつきの無さの点で優れていたことが分かった。成分Cを含有する実施例は、比較例3に比べて、つっぱり感の無さ及び保湿感の点で優れていたことが分かった。質量比(B/(B+C))が規定の範囲内である実施例は、比較例4に比べて、べたつきの無さの点で優れていたことが分かった。成分Cである単糖のグルコースの代わりに、糖アルコールのソルビトール又は二糖のトレハロースを用いた比較例(比較例6、7)は、べたつきの無さの点で実施例に劣っていた。これらの結果は、保湿感の付与とべたつきの低減という相反する効果の両立は、成分Cとして単糖を用いてこそ発揮されることを示唆する。なお、成分E及び成分Fを含有する実施例9〜11は、とろみのある化粧水となった。
下記に、本発明の化粧料の処方例を示す。
処方例1(化粧水)
ペクチン 0.3質量%
トリメチルグリシン 8.0質量%
グルコース 5.0質量%
水 残部
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05質量%
水酸化カリウム 0.02質量%
グリセリン 2.0質量%
1,3−ブチレングリコール 5.0質量%
ポリオキエシエチレンプロピルグルコシド 1.0質量%
メチルパラベン 0.1質量%
フェノキシエタノール 0.2質量%
オクトキシグリセリン 0.1質量%
1,2−オクタンジオール 0.1質量%
l−メントール 0.05質量%
香料 0.02質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.2質量%
合計 100質量%
本発明の化粧料は、皮膚にハリ感を付与できる化粧水として使用することができる。

Claims (3)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dとを含有し、
    前記成分Aの含有量が0.01〜1.0質量%であり、前記成分Aの含有量に対する前記成分Bと前記成分Cの含有量の合計の質量比((B+C)/A)が10.0以上であり、前記成分Bと前記成分Cの含有量の合計に対する前記成分Bの含有量の質量比(B/(B+C))が0.5〜0.95である、化粧料。
    成分A:ペクチン
    成分B:トリメチルグリシン
    成分C:単糖
    成分D:水
  2. さらに、下記成分E及び下記成分Fを含有する、請求項1に記載の化粧料。
    成分E:キサンタンガム
    成分F:カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー
  3. 炭化水素油、シリコーン油、エステル油、高級脂肪酸及び高級アルコールからなる群より選択される油剤を含有しないか又は前記油剤の含有量が1.0質量%未満である、請求項1又は2に記載の化粧料。
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