JP5797507B2 - 化粧料用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は化粧料用組成物に関する。
従来より、皮膚や毛髪に用いられる化粧料には、組成物にある程度の粘性を持たせて優れた使用感を付与する観点から、種々の増粘剤やゲル化剤が配合されている。中でも、カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマーなどのアクリル酸系増粘剤は最も汎用されている原料である。
しかしながら、アクリル酸系増粘剤の多くは、耐塩性に劣るといった性質があるため、皮膚に含まれる塩の影響により、組成物の粘度が急激に低下し、皮膚への塗布時や毛髪への塗布時に塗布部位から垂れ落ちが生じるといった問題がある。また、滑らかな延び広がりが悪く、優れた使用感が得られないといった問題もある。
このような問題を解決するために、耐塩性を向上させる試みがなされている。具体的には、例えば、カルボキシビニルポリマーと塩基性物質と疎水性無水ケイ酸と多価アルコールとを含有する水性ゲル状化粧料(例えば、特許文献1を参照)、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーとジェランガムを含有する外用組成物(例えば、特許文献2を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って、ある程度耐塩性を向上させることはできるものの、滑らかな延び広がりに劣り、優れた使用感が得られ難いといった問題がある。
一方、塩の影響を受けない粘土鉱物を用いた処方系で粘度を付与する試みもなされている。具体的には、例えば、粘土鉱物と微粒子シリカ粉末と水とを含有するゲル状組成物(例えば、特許文献3を参照)、粘土鉱物と水と常温で液状の油分とを含有するジェル組成物(例えば、特許文献4を参照)、有機変性粘土鉱物と油剤とを含有するゲル状組成物(例えば、特許文献5を参照)などが提案されている。
しかしながら、これら試みに拠って、ある程度粘度を付与することはできるものの、塗布部位からの垂れ落ちを抑制するのに十分な量の粘土鉱物を配合すると、延展時にヨレが生じてしまうために、滑らかな延び広がりに劣り、優れた使用感が得られ難いといった問題がある。
特開平4−108714号公報 特開2000−143436号公報 特開2002−220315号公報 特開2003−160435号公報 特開2003−252717号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、塩の影響による塗布時の皮膚又は毛髪からの垂れ落ちがなく、滑らかな延び広がりを示し、延展性に優れた効果を発揮する化粧料用組成物を提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、非イオン性多糖増粘剤、酸性多糖増粘剤および水を含有してなり、非イオン性多糖増粘剤が、グァーガム、ローカストビーンガムおよびスクレロチウムガムの群から選ばれる少なくとも1種である化粧料用組成物
〔2〕皮膚に用いられることを特徴とする前記〔1〕に記載の化粧料用組成物、並びに
〕毛髪に用いられることを特徴とする前記〔1〕に記載の化粧料用組成物
に関する。
本発明の化粧料用組成物は、塗布時に皮膚又は毛髪からの垂れ落ちがなく、延展時にはヨレがなく滑らかな延び広がりを示し、優れた延展性を発揮するという効果を奏する。
本発明の化粧料用組成物は、フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、非イオン性多糖増粘剤および水を含有する。
用いられるフルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)とは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第13版,第2巻,CTFA,2010年,p.2868):SODIUM MAGNESIUM FLUOROSILICATEで表記され、組成式:NaMg(SiFで表される化合物である。
尚、上記フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)は、市販品を用いることもできる。フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)の市販品としては、例えば、商品名:ラポナイトXL21(ロックウッド社製)などを例示することができる。
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)の含有量は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、組成物に十分な粘性を与えて、塗布時の皮膚又は毛髪からの垂れ落ちを抑制し、優れた延展性を発揮させる観点から、組成物中、0.01〜8質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
用いられる非イオン性多糖増粘剤とは、グルコース、ガラクトース、マンノース、アラビノース、キシロースなどの単糖類の1種又は2種以上を主成分として構成されてなる非イオン性の多糖増粘剤のことである。具体的には、例えば、デキストラン、プルラン、アラビノガラクタン、グァーガム、タラガム、ローカストビーンガム、スクレロチウムガム、コンニャクマンナン、タマリンド種子ガムなどを例示することができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。これら成分の中でも、延展性を更に向上させる観点から、グァーガム、ローカストビーンガム、スクレロチウムガムを用いることが好ましい。
非イオン性多糖増粘剤の含有量は、所望の効果が十分に付与されるのであれば特に限定されないが、通常、組成物に十分な粘性を与えて、塗布時の皮膚又は毛髪からの垂れ落ちを抑制し、優れた延展性を発揮させる観点から、組成物中、0.01〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜2質量%である。
化粧料用組成物の残部には、水が用いられる。用いられる水は、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定はされないが、通常、精製水が用いられる。本発明における水の含有量は、組成物に十分な粘性を与える観点から、組成物中、20〜99.9質量%であることが好ましく、より好ましくは30〜80質量%である。
本発明の化粧料用組成物には、延展性を向上させる観点から、酸性多糖増粘剤を含有させることができる。用いられる酸性多糖増粘剤としては、例えば、グルコース、マンノース、ラムノース、アガロース、ラクトース、ラムノース、ガラクトース、アラビノース、キシロースなどの単糖類の1種又は2種以上と、グルクロン酸、ガラクツロン酸、ピルビン酸、ウロン酸などの酸の1種又は2種以上とが主成分として構成されてなる酸性の多糖増粘剤、具体的には、キサンタンガム、ジェランガム、寒天、カラヤガム、ガッティガム、アラビアガムなどを例示することができる。また、本発明においては、グルロン酸と、マンヌロン酸がピラノース型で1,4−グリコシド結合した構造を有するアルギン酸のナトリウム塩、N−アセチルグルコサミンと、グルクロン酸の二糖単位が連結した構造を有するヒアルロン酸のナトリウム塩などの酸性多糖増粘剤も用いることができる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。これら成分の中でも、延展性を更に向上させる観点から、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムを用いることが好ましい。
酸性多糖増粘剤の含有量は特に限定されないが、通常、組成物中、0.001〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜2質量%である。
本発明の化粧料用組成物には、所望に応じて多価アルコールを含有させることができる。用いられる多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどを例示することができる。これら多価アルコールは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
多価アルコールの含有量は特に限定されないが、通常、組成物中、0.1〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜40質量%である。
本発明の化粧料用組成物には、所望に応じて油剤を含有させることができる。用いられる油剤としては、特に限定されないが、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、シリコーン(ストレートシリコーン、変性シリコーン環状シリコーン)などが挙げられる。これら油剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
具体的な油脂としては、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油などを例示することができる。
具体的なロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリンなどを例示することができる。
具体的な炭化水素油としては、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリンなどを例示することができる。
具体的な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸などを例示することができる。
具体的な高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチルデカノール、デシルテトラデカノールなどを例示することができる。
具体的な脂肪酸エステルとしては、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル/カプリン酸)プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどを例示することができる。
具体的なシリコーンとしては、オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどのストレートシリコーン;アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなどの変性シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーンなどを例示することができる。
油剤の含有量は特に限定されないが、通常、組成物中、0.01〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜30質量%である。
本発明の化粧料用組成物には、所望に応じて被膜形成剤を含有させることができる。用いられる被膜形成剤としては、特に限定されないが、例えば、アニオン性被膜形成剤、カチオン性被膜形成剤、両性被膜形成剤、ノニオン性被膜形成剤などが挙げられる。これら被膜形成剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることもできる。
具体的なアニオン性被膜形成剤としては、例えば、アクリル樹脂アルカノールアミン、メチルビニルエーテル/マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロリルアクリレート共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、(スチレン/アクリル酸アルキル)共重合体、(スチレン/アクリル酸アミド)共重合体、ウレタン−アクリル系共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどを例示することができる。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および「メタクリル」の双方を意味する。
具体的なカチオン性被膜形成剤としては、例えば、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化О−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体などを例示することができる。
具体的な両性被膜形成剤としては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,Nジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン=N−オキシド・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、ジアルキルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノクロル酢酸両性化物、(イソブチレン/ジエチルアミノプロピルマレイミド/マレイン酸)共重合体などを例示することができる。
具体的なノニオン性被膜形成剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルカプロラクタムなどを例示することができる
被膜形成剤の含有量は特に限定されないが、通常、組成物中、0.0001〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.001〜2質量%である。
尚、本発明に係る化粧料用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記に記した成分の他、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤などの界面活性剤;メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファなどの清涼剤;フェノキシエタノール、グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテルなどの防腐剤;抗酸化剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、各種香料などを目的に応じて適宜配合してもよい。
本発明の化粧料用組成物は、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えば、プロペラミキサーなどを用いて攪拌することにより製造することができる。
本発明の化粧料用組成物の粘度(mPa・s)は、塗布時の皮膚又は毛髪からの垂れ落ちを抑制し、優れた延展性を発揮できる粘度範囲であれば特に限定されないが、5,000〜500,000mPa・sの範囲内で調製されることが好ましい。尚、粘度は、B型粘度計(VISCOMETER 東機産業社製)を用いて、測定条件:適宜粘度に合わせて、ローターNo.1〜No.4を用いて0.3〜12rpm、1分間にて測定した値であるが、これら測定条件にのみ限定されるものではない。
尚、本発明の化粧料用組成物は、塗布時の垂れ落ちがなく、滑らかな延び広がりを奏し、延展性に優れた効果を発揮するものであるから、皮膚用の化粧料、若しくは毛髪用の化粧料として最も好適に用いられる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は特記しない限り「質量%」を表す。
(試料の調製)
表1および表2に記した組成に従い、実施例1〜5および比較例1〜5の各化粧料用組成物を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1および表2に併記する。
(試験例1;皮膚に用いた時の評価)
官能評価パネル20名により、実施例および比較例で得られた各試料1.5gを実際に前腕内側部に塗布してもらい、塗布時の皮膚からの「垂れ落ち」、並びに延展時の「延び広がり」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<皮膚からの垂れ落ちの評価基準>
◎:20名中16名以上が、皮膚からの垂れ落ちはないと回答
○:20名中11〜15名が、皮膚からの垂れ落ちはないと回答
△:20名中6〜10名が、皮膚からの垂れ落ちはないと回答
×:20名中5名以下が、皮膚からの垂れ落ちはないと回答
<皮膚上での延展性の評価基準>
◎:20名中16名以上が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
○:20名中11〜15名が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
△:20名中6〜10名が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
×:20名中5名以下が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
(試験例2;毛髪に用いた時の評価)
官能評価パネル20名により、23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に、実施例および比較例で得られた各試料1.5gを塗布してもらい、塗布時の毛髪からの「垂れ落ち」、並びに延展時の「延び広がり」について、以下の評価基準に従って官能評価した。
<毛髪からの垂れ落ちの評価基準>
◎:20名中16名以上が、毛束からの垂れ落ちはないと回答
○:20名中11〜15名が、毛束からの垂れ落ちはないと回答
△:20名中6〜10名が、毛束からの垂れ落ちはないと回答
×:20名中5名以下が、毛束からの垂れ落ちはないと回答
<毛髪上での延展性の評価基準>
◎:20名中16名以上が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
○:20名中11〜15名が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
△:20名中6〜10名が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
×:20名中5名以下が、ヨレなく滑らかに延び広がると回答
Figure 0005797507
Figure 0005797507
表1および表2の結果から、各実施例の化粧料用組成物は、各比較例のものと対比して、皮膚に塗布した場合および毛髪に塗布した場合の何れであっても、塗布部位からの垂れ落ちはなく、滑らかな延び広がり、延展性に優れた効果を発揮していることが分かる。
これに対し、本願発明の構成を充足しない比較例1および比較例2、並びに本願発明の構成を充足せず他の成分へ置き換えた比較例3〜5では、塗布部位からの垂れ落ちが生じる、若しくは延展性に劣る結果となり、本発明の効果を十分に発揮できないものであることが分かる。
以下、本発明に係る化粧料用組成物の処方例を示す。尚、含有量は質量%である。また、POEとはポリオキシエチレンの略であり、括弧内の数値は、酸化エチレンの付加モル数を表す。
(処方例1:皮膚用化粧料)
モノステアリン酸デカグリセリル 0.5
モノステアリン酸グリセリル 0.5
水素添加大豆レシチン 1.0
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム) 1.0
スクレロチウムガム 0.3
キサンタンガム 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
スクワラン 2.0
ジメチコン 0.5
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル 0.1
1,2−ヘキサンジオール 0.5
クエン酸 適 量
クエン酸3ナトリウム 適 量
塩化ナトリウム 適 量
防腐剤 適 量
金属キレート剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0
(処方例2:クレンジング化粧料)
イソステアリン酸POE(8)グリセリル 20.0
モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12) 1.0
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム) 1.0
グアーガム 0.3
キサンタンガム 0.2
軽質イソパラフィン 5.0
2−エチルヘキサン酸セチル 10.0
パルミチン酸イソプロピル 10.0
流動パラフィン 15.0
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル 0.1
1,2−オクタンジオール 0.5
クエン酸 適 量
クエン酸3ナトリウム 適 量
塩化ナトリウム 適 量
防腐剤 適 量
金属キレート剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0
(処方例3:毛髪用化粧料)
ジメチコンコポリオール 3.0
モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12) 1.0
ポリオキシエチレン(カルリル・カプリン酸)グリセリル(6) 0.5
フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム) 1.0
合成ケイ酸(ナトリウム/マグネシウム) 0.5
グアーガム 0.2
キサンタンガム 0.2
軽質イソパラフィン 5.0
ジメチコン 10.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
2−エチルヘキサン酸セチル 10.0
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
グリセリンモノ−2−エチルヘキシルエーテル 0.1
1,2−ヘキサンジオール 0.4
1,2−オクタンジオール 0.4
クエン酸 適 量
クエン酸3ナトリウム 適 量
塩化ナトリウム 適 量
防腐剤 適 量
金属キレート剤 適 量
精製水 残 部
合 計 100.0

Claims (3)

  1. フルオロケイ酸(ナトリウム/マグネシウム)、非イオン性多糖増粘剤、酸性多糖増粘剤および水を含有してなり、
    非イオン性多糖増粘剤が、グァーガム、ローカストビーンガムおよびスクレロチウムガムの群から選ばれる少なくとも1種である化粧料用組成物。
  2. 皮膚に用いられることを特徴とする請求項1に記載の化粧料用組成物。
  3. 毛髪に用いられることを特徴とする請求項1に記載の化粧料用組成物。
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