JP2018080051A - 給送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給送装置のメンテナンスをおこなう際の作業性が高い、給送装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】給送ローラ24の従動側嵌合部24dに嵌合して給送ローラ24を回転可能に保持する保持部28aと、給送ローラ24の従動側嵌合部24dが保持部28aに取り付けられる動作を案内する案内部27aと、を具備して、回転軸方向に移動可能に構成された可動部材26が設置されている。また、給送ローラ24の駆動側嵌合部24bに嵌合して給送ローラ24に駆動を伝達する駆動軸25や、可動部材26を従動側から駆動側に向けて付勢する圧縮スプリング29(付勢手段)が設置されている。【選択図】図6

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される給送装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置された給送装置(給紙装置)において、そのメンテナンス性を向上させることを目的として、他の部品に対して消耗が早い給紙ローラ(給送ローラ)や分離ローラを装置に対して交換可能に構成したものが広く知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
詳しくは、特許文献1には、カバー部材の開閉動作に連動して給紙ローラと駆動軸とを係脱させて、給送装置に対して給紙ローラを着脱する技術が開示されている。
また、特許文献2には、給紙ローラに設置された操作部を指で押して、給紙ローラの軸部材を軸受部に対して装脱させて、給送装置に対して給紙ローラを着脱する技術が開示されている。
また、特許文献3には、分離ローラと搬送ガイドカバーとがユニット化された分離ユニットが、ネジ締結によって給送装置に着脱可能に設置されたものが開示されている。そして、分離ローラを交換するときには、ネジを取り外したり締結したりする作業をおこない、分離ユニットごと交換している。
上述した従来の給送装置は、装置に対して給送ローラ(給紙ローラ)や分離ローラを交換する際の作業性が充分に高くなかった。すなわち、装置のメンテナンスをおこなう際の作業性が充分に高くなかった。
詳しくは、特許文献1、2の給送装置は、カバー部材や操作部を動かすことによって給送ローラと駆動軸(又は、軸受)との嵌合が解除されるものの、そのようにして嵌合が解除された後の給送ローラの取り外し作業性が低かった。また、給送ローラを取り付ける際には、給送ローラと駆動軸との位置合わせをおこなうための作業性が低かった。
また、特許文献3の給送装置は、分離ローラの交換作業をおこなう際に、工具を用いてネジを取り外したり締結したりする作業をおこなわなければならないため、その作業性が低かった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、給送装置のメンテナンスをおこなう際の作業性が高い、給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における給送装置は、装置に対して着脱可能に設置されて、載置部に載置されたシートを所定の給送方向に給送する給送ローラと、駆動手段によって回転駆動されて、前記給送ローラの駆動側嵌合部に嵌合して前記給送ローラに駆動を伝達する駆動軸と、前記給送ローラの従動側嵌合部に嵌合して前記給送ローラを回転可能に保持する保持部と、前記給送ローラの前記従動側嵌合部が前記保持部に取り付けられる動作を案内する案内部と、を具備して、回転軸方向に移動可能に構成された可動部材と、前記可動部材を従動側から駆動側に向けて付勢する付勢手段と、を備えたものである。
本発明によれば、給送装置のメンテナンスをおこなう際の作業性が高い、給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 (A)画像形成装置を示す概略斜視図と、(B)給紙カセットが引き出された状態の画像形成装置を示す概略斜視図と、である。 給送装置を示す構成図である。 給送装置に給送ローラが設置された状態を下方からみた拡大斜視図である。 給送ローラを示す図である。 給送装置から給送ローラを取り外す手順を示す概略図である。 給紙カセットを示す概略斜視図である。 給紙カセットから分離ローラを取り外す手順を示す概略図である。 (A)分離ローラユニットを示す斜視図と、(B)分離ローラを示す斜視図と、である。 変形例としての給送装置における、(A)給送ローラが取り外された状態を示す図と、(B)給送ローラを示す図と、である。 変形例において、(A)給送ローラが正常に取り付けられた状態を示す図と、(B)給送ローラが正常に取り付けられない状態を示す図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1において、100は画像形成装置としてのプリンタ、1は表面にトナー像が形成される感光体ドラム、7はパソコンなどの入力装置から入力された画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム1上に照射する露光部(書込み部)、を示す。
また、8は感光体ドラム1と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部に向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、9は感光体ドラム1上に担持されたトナー像を転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPに転写する転写ローラ、を示す。
また、10はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、11は定着装置10に設置された定着ローラ、12は定着装置10に設置された加圧ローラ、20は給紙カセット21に収容された用紙などのシートPを給送する給送装置、を示す。
感光体ドラム1の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置2、などが配設されている。
図1を参照して、画像形成装置100における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、パソコン等の入力装置から画像形成装置100の露光部7に画像情報が送信されると、露光部7からその画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム1の表面に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム1は、矢印方向(時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム1の表面は、帯電ローラ4との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム1上には、帯電電位(−900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム1の表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、露光光Lが照射された部分の電位が潜像電位(0〜−100V程度である。)となって、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面は、現像装置5との対向位置に達する。そして、現像装置5から感光体ドラム1上にトナーが供給されて、感光体ドラム1上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム1の表面は、転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に達する。そして、転写ローラ9との転写ニップ部で、電源部から転写ローラ9に転写バイアス(トナーの極性とは異なる極性のバイアスである。)が印可されることによって、レジストローラ8により搬送されるシートP上に、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置2との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレードによって感光体ドラム1上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、クリーニング装置2内に回収される(クリーニング工程である。)。
こうして、感光体ドラム1上における一連の作像プロセスが終了する。
一方、感光体ドラム1と転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、給紙カセット21に収納された用紙などのシートPの最上方の1枚が、給送ローラ24によって、搬送経路K1に向けて給送される。
その後、シートPは、レジストローラ8の位置に達する。そして、レジストローラ8の位置に達したシートPは、感光体ドラム1上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ニップ部(転写ローラ9と感光体ドラム1との当接位置である。)に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写ニップ部(転写ローラ9)の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置10に達する。定着装置10に達したシートPは、定着ローラ11と加圧ローラ12との間に送入されて、定着ローラ11から受ける熱と双方の部材11、12から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ11と加圧ローラ12との間(定着ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体100から排出されて、排紙トレイ上に載置される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、図2に示すように、本実施の形態において、給紙カセット21は、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成されている。そして、給紙カセット21にシートPを補充するときや、給紙カセット21からシートPを取り出すときなどには、図2(A)の状態から、図2(B)に示すように給紙カセット21が白矢印方向(−X方向)に引き出されることになる。
以下、本実施の形態における画像形成装置100において特徴的な、給送装置20(給紙装置)の構成・動作について詳述する。
図3に示すように、本実施の形態における給送装置20は、分離ローラ方式の給送装置である。給送装置20は、載置部22(底板)、分離ローラ31、プレ分離板34、エンドフェンス23、カバー部材33、保持部材32などが設置された給紙カセット21や、給紙カセット21に収容されたシートPを搬送経路K1に向けて給送する給送ローラ24や、給送ローラ24を図3の反時計方向に回転駆動する駆動手段としての駆動モータ40、などで構成されている。
給送ローラ24や駆動モータ40(駆動手段)は、給紙カセット21の側ではなくて、画像形成装置本体100の側に設置されている。したがって、図2(B)に示すように、画像形成装置本体100に対して給紙カセット21が引き出されたとき、給送ローラ24や駆動モータ40は、給紙カセット21とともに移動することなく、画像形成装置本体100に残ったままの状態になる。
載置部22(底板)は、複数のシートPを重ねて載置できるように形成されている。また、載置部22は、載置部22に載置されたシートPを給送ローラ24に当接する位置まで移動させるように昇降可能に構成されている。載置部22(底板)を昇降させる機構としては、公知のものを用いることができる。
給送ローラ24は、載置部22に載置されたシートPの上面に当接した状態で駆動モータ40(駆動手段)によって図3の反時計方向に回転駆動されて、そのシートPを所定の給送方向(図3の破線矢印方向である。)に給送するためのものである。
給送ローラ24のローラ部24a(図4、図5等をも参照できる。)は、その表面層がゴム材料で形成されていて、経時で劣化する程度が比較的早い。したがって、経時においても良好な給紙性能を維持するために、給送装置20において、給送ローラ24は、比較的短いサイクルで交換されることになる。なお、給送ローラ24を交換するときには、図2(B)に示すように、画像形成装置本体100に対して給紙カセット21が引き出された状態(又は、完全に取り外された状態)であって、給送ローラ24が下方の空間に露呈した状態でおこなわれることになる。
分離ローラ31は、圧縮スプリング35(付勢部材)の付勢力によって給送ローラ24に向けて付勢されていて、給送ローラ24に当接してニップを形成するように設置されている。分離ローラ31は、給送ローラ24との間に挟まれるシートPが複数であるときに最上方のシートPのみを分離して給送ローラ24によって給送させるための分離部材として機能する。分離ローラ31のローラ部31a(図9参照)の表面摩擦係数と、給送ローラ24のローラ部24aの表面摩擦係数と、の大小関係は公知のものと同様に設定されている。
分離ローラ31のローラ部31a(図9参照)は、その表面層がゴム材料で形成されていて、経時で劣化する程度が比較的早い。したがって、経時においても良好な給紙性能を維持するために、給送装置20において、分離ローラ31は、給送ローラ24と同じように、比較的短いサイクルで交換されることになる。なお、分離ローラ31を交換するときには、図2(B)に示すように、画像形成装置本体100に対して給紙カセット21が引き出された状態(又は、完全に取り外された状態)でおこなわれることになるが、これについては図7、図8等を用いて後で詳しく説明する。
プレ分離板34は、金属材料からなり曲げ加工が施されて略ブーメラン形状(略「く」の字状)に形成された板状部材であって、後述するカバー部材33(図7等を参照できる。)に回動可能に保持されている。そして、プレ分離板34は、スプリングなどの第2付勢部材36(図5参照)によって図3の白矢印方向に付勢されて、給送ローラ24に対して分離ローラ31が当接する位置よりも給送方向上流側で当接するように回動される。
プレ分離板34を設けることで、給送ローラ24によって複数のシートPが重送される不具合がさらに確実に軽減されることになる。
エンドフェンス23は、載置部22に載置されたシートPに対して給送方向の上流側(図2の左方である。)に対応する後端の位置を規制するためのものである。エンドフェンス23は、シートPの給送方向のサイズに応じて、その給送方向の位置を手動で調整できるように、移動可能に構成されている。
また、図示は省略するが、載置部22に載置されたシートPに対して幅方向(給送方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)の位置を規制するためのサイドフェンスも設置されている。サイドフェンスは、シートPの幅方向のサイズに応じて、その幅方向の位置を手動で調整できるように、移動可能に構成されている。
ここで、図4を参照して、本実施の形態において、給送装置20には、画像形成装置本体100の側に、給送ローラ24、駆動軸25、可動部材26、付勢手段としての圧縮スプリング29、などが設置されている。
図5に示すように、給送ローラ24には、その中央部にローラ部24aが形成されていて、駆動側となる一端側端面に駆動側嵌合部24bが形成され、従動側となる他端側端面に従動側嵌合部24dが形成されている。
駆動側嵌合部24bは、略プラス形状(略「十」字状)に形成された溝部であって、駆動軸25に設置されたピン25a(図6を参照できる。)が嵌合されることになる。
従動側嵌合部24dは、円形状に形成された溝部であって、可動部材26に設置された軸部28の先端に形成された保持部28a(図6を参照できる。)が嵌合されることになる。
また、給送ローラ24は、ローラ部24aと駆動側嵌合部24bとの間が駆動側に向けて先細りするように略円錐台状に形成されている。すなわち、ローラ部24aの外径に比べて駆動側端面の外径が小さくなるように形成されていて、ローラ部24aと駆動側嵌合部24bとの間にテーパー部24cが形成されている。
また、ローラ部24aと従動側嵌合部24dとの間にも、テーパー部が形成されている。
駆動軸25は、駆動モータ40に直接的(又は、ギア列を介して間接的)に連結されていて、駆動モータ40(駆動手段)によって回転駆動される。そして、駆動軸25は、給送ローラ24の駆動側嵌合部24bに嵌合して給送ローラ24に駆動を伝達する。詳しくは、図6に示すように、駆動軸25の先端部には、回転軸方向に直交する方向に貫通するように、ピン25aが圧入されている。そして、このピン25aが、駆動側嵌合部24bの略プラス形状の溝部のいずれかの方向の溝に嵌合することで、駆動軸25に給送ローラ24が連結されて、駆動モータ40によって給送ローラ24を所定方向に回転駆動することが可能になる。
図4、図6を参照して、可動部材26は、樹脂材料からなる可動主部27に、金属材料からなる軸部28が圧入(又は、インサート成形)されて一体化されたものである。可動部材26には、保持部28a、案内部27a、把持部27bなどが形成されている。
また、可動部材26(可動主部27及び軸部28)は、回転軸方向(図6の左右方向である。)に移動可能に構成されている。詳しくは、可動部材26の軸部28が、軸受を介して給送装置20(画像形成装置本体100)の筐体に保持されている。また、可動部材26の可動主部27は、給送装置20(画像形成装置本体100)の筐体に形成されたスライド面に沿って回転軸方向にスライド移動できるように配置されている。このような構成により、給送ローラ24の交換時に、可動部材26(可動主部27及び軸部28)は、その回転方向の姿勢を維持しながら、回転軸方向の双方向に移動されることになる。
保持部28aは、給送ローラ24の従動側嵌合部24dに嵌合して給送ローラ24を回転可能に保持するためのものであって、可動部材26における軸部28の先端(駆動側の先端である。)に形成されている。軸部28において、保持部28aは、その他の部分に比べて外径が小さくなるように形成されるとともに、その先端が半球状に形成されている。
案内部28aは、給送ローラ24の従動側嵌合部24dが保持部28aに取り付けられる動作を案内するためのものである。
詳しくは、案内部27aは、給送装置20(画像形成装置本体100)に対して給送ローラ24が着脱(交換)されるときに、給送ローラ24の従動側嵌合部24dが可動部材26の保持部28aに対して嵌合される動作(又は、嵌合解除される動作)を案内する。案内部27aは、給送ローラ24の装着方向手前側(図4の図示方向である。)からみて、保持部28aに向けて従動側から駆動側に向けて傾斜する傾斜面である。給送ローラ24は、給送ローラ24の従動側嵌合部24dが案内部27a(傾斜面)に沿うように、スライドされながら装置に対して着脱されることになる。
付勢手段としての圧縮スプリング29は、可動部材26を従動側から駆動側に向けて付勢するものである。
詳しくは、圧縮スプリング29は、可動部材26よりも従動側の位置で、給送装置20(画像形成装置本体100)の筐体と、可動部材26(可動主部27)と、の間で、軸部28に巻装されている。可動部材26には、圧縮スプリング29の付勢力によって可動部材26が駆動側に制限なく移動するのを防止するためのストッパ部が、給送装置20の筐体に接触可能な位置に形成されている。
なお、本実施の形態では、可動部材26を従動側から駆動側に向けて付勢する付勢手段として圧縮スプリング29を用いたが、付勢手段として板バネなどを用いることもできる。
把持部27bは、図2(B)に示すように給紙カセット21が取り出された状態で、給送装置20(画像形成装置本体100)から露呈する位置に突出するように、可動部材26の可動主部27に形成されている。そして、把持部27bを把持した状態で圧縮スプリング29(付勢手段)の付勢力に抗するように、可動部材26を回転軸方向に移動させられるように構成されている。すなわち、ユーザーは、図2(B)に示すように給紙カセット21が取り出された状態で給送装置20(画像形成装置本体100)の下方に露呈する把持部27bを把持して、その把持部27bを回転軸方向の従動側(図6の左方である。)に移動させることで、可動部材26(可動主部27及び軸部28)を同じ方向に移動させて、保持部28aと給送ローラ24(従動側嵌合部24d)との嵌合を解除することになる。
以下、図6を用いて、給送ローラ24の交換作業の手順について説明する。
最初に、図6(A)に示すように、給送装置20(画像形成装置本体100)に装着された状態の給送ローラ24(既設の給送ローラである。)を取り外す作業をおこなう。まず、図2(B)に示すように給紙カセット21が取り出された状態で給送装置20(画像形成装置本体100)の下方に露呈する把持部27bを把持する。そして、図6(B)に示すように、把持部27bを回転軸方向の従動側(図6の左方である。)に移動させて、可動部材26(可動主部27及び軸部28)を同じ方向に移動させる。これにより、保持部28aと給送ローラ24(従動側嵌合部24d)との嵌合が解除される。
そして、把持部27bを一方の手で把持して上述した可動部材26の位置を維持しながら、図6(C)に示すように、もう一方の手で給送ローラ24を把持しながら案内部27a(傾斜面)に沿って滑らすように白矢印方向に給送ローラ24を取り外す。これにより、給送ローラ24(駆動側嵌合部24b)と駆動軸25との嵌合も解除されながら、給送ローラ24を容易に取り外すことができる。すなわち、給送ローラ24と駆動軸25及び保持部28aとの嵌合が解除された後の、給送ローラ24の取り外し作業性が高められることになる。
その後、既設の給送ローラ24が取り外された状態の給送装置20(画像形成装置本体100)に、給送ローラ24(新品又はメンテナンス後の給送ローラである。)を取り付ける作業をおこなう。この取り付け作業は、上述した取り外し作業と逆の手順でおこなわれることになる。そのとき、図6(C)を参照して、給送ローラ24は、従動側嵌合部24dを案内部27a(傾斜面)に沿って滑らすように白矢印方向の逆方向に移動されて、給送ローラ24と駆動軸25及び保持部28aとが嵌合する位置にスムーズに達することになる。したがって、給送ローラ24を取り付けるときの、給送ローラ24と駆動軸25及び保持部28aとの位置合わせをおこなうための作業性が高められることになる。
なお、圧縮スプリング29(付勢手段)の付勢力は、給送ローラ24と駆動軸25及び保持部28aとの嵌合を維持できる程度の大きさであれば充分であって、それほど大きなものではない。そのため、上述したように、把持部27bを把持した状態で回転軸方向に移動操作することで可動部材26を移動させるのではなくて、給送ローラ24のローラ部24aの両端を挟むように把持した状態で、従動側嵌合部24dを案内部27a(傾斜面)に接触させながら図6の左方に押動するようにして可動部材26を回転軸方向に移動させることもできる。そして、そのように可動部材26を回転軸方向に移動させながら、給送ローラ24の着脱操作をおこなうことができる。そのような場合には、可動部材26への把持部27bの設置を省略することができる。
次に、図7〜図9等を用いて、給紙カセット21の構成と、分離ローラ31の交換作業と、について詳述する。
先に図2、図3等を用いて説明したように、給紙カセット21は、画像形成装置本体100に対して着脱可能に設置されている。また、給紙カセット21には、載置部22(底板)、分離ローラ31、プレ分離板34、第2付勢部材36、エンドフェンス23、カバー部材33、保持部材32などが設置されている。
図7に示すように、カバー部材33は、分離ローラ31におけるローラ部31aの外周面の一部が露呈するように、分離ローラ31と保持部材32とを覆うものである。これにより、ユーザーが給紙カセット21にシートPを積載するときなどに、分離ローラ31などの部品に触れてしまい部品が損傷したり脱落したりする不具合を防止することができる。
また、カバー部材33は、シートPが載置され収容される空間において、給送方向下流側の内壁面33aの一部又は全部として機能するように構成されている。具体的に、給紙カセット21にセット可能な最大サイズのシートPに合わせて、そのシートPの先端部が内壁面33aに突き当てられるように、カバー部材33が形成されている。これにより、ユーザーが給紙カセット21にシートPを積載するときの作業性が向上することになる。
また、カバー部材33は、樹脂材料で形成されていて、給紙カセット21(給送装置)に対して着脱可能に設置されている。そして、カバー部材33は、手動での押圧により弾性変形して給紙カセット21(給送装置)との嵌合が解除されるように形成されている。
詳しくは、カバー部材33が給紙カセット21に嵌合する部分は、図8(A)において破線で囲んで部分に図示したように、スナップフィット構造からなる。また、図7に示すように、カバー部材33が手動で押圧される部分(押圧部33bである。)は、リブ状突起が形成されている。押圧部33bは、上述したスナップフィット構造の部分の近傍であって幅方向両端部にそれぞれ形成されていて、その部分に力を加えることでカバー部材33を弾性変形させてスナップフィットの嵌合が解除されるように形成されている。押圧部33bは、リブ状突起であって、内壁面33aにおける他の部分と区別して視認しやすくなっているため、ユーザーにとってカバー部材33を取り外す作業がおこないやすくなる。
なお、先に図3を用いて説明したように、カバー部材33には、プレ分離板34や第2付勢部材36が設置されている。そのため、給紙カセット21からカバー部材33を取り外すと、カバー部材33とともにプレ分離板34や第2付勢部材36も取り外されることになる。
ここで、図9をも参照して、保持部材32は、分離ローラ31が軸受を介して回転可能に保持されたブラケットである。本実施の形態では、分離ローラ31が保持部材32に保持された状態で、分離ローラユニット30(図9(A)参照)を構成している。そして、分離ローラ31の交換やメンテナンスをおこなうときには、給紙カセット21から分離ローラユニット30ごと着脱されることになる。
図8を参照して、保持部材32は、給紙カセット21(給送装置)に回動可能に保持されている。詳しくは、給紙カセット21の筐体に固設された支軸21aに、保持部材32に形成された回転軸32aが嵌合されることで、保持部材32(分離ローラユニット30)が支軸21aを中心に回動可能に保持されることになる。
付勢部材としての圧縮スプリング35は、分離ローラ31が給送ローラ24に当接するように保持部材32(分離ローラユニット30)を付勢して回動させるものである。圧縮スプリング35(付勢部材)は、その一端側が給紙カセット21の筐体に固定保持されていて、その他端側が保持部材32(分離ローラユニット30)に接触することで保持部材32(分離ローラユニット30)を支軸21aを中心にして図8の時計方向に回動させるように付勢している。これにより、給紙カセット21が画像形成装置本体100に装着された状態で、給送ローラ24に対して分離ローラ31が所望の当接圧で当接して、分離ローラ31による分離機能が発揮されることになる。
ここで、本実施の形態において、保持部材32は、カバー部材33が給紙カセット21(給送装置)から取り外された状態であって、分離ローラ31が給送ローラ24に当接していない状態で、その当接位置を超えて所定位置(図8(C)に示す位置である。)まで回動されたときに、分離ローラ31が保持された状態で分離ローラユニット30として給紙カセット21から取り外せるように構成されている。
詳しくは、図8(A)、(C)、(D)の右方に拡大して図示したように、保持部材32の回転軸32aの端部は、小判状に形成されている。他方、支軸21aには、回転軸32aの小判状に形成された部分が挿入される穴部が形成されていて、その穴部には切欠きが形成されている。そして、図8(A)の右方に拡大して図示したように、分離ローラユニット30が給紙カセット21にセットされているときには、回転軸32aの小判状に形成された部分の長手方向が、支軸21aの穴部の切欠き方向に一致しないで、支軸21aに回転軸32aが嵌合した状態になる。これに対して、図8(C)、(D)の右方に拡大して図示したように、分離ローラユニット30が所定位置まで回動されて給紙カセット21から取り外されるときには、回転軸32aの小判状に形成された部分の長手方向が、支軸21aの穴部の切欠き方向に一致して、支軸21aと回転軸32aとの嵌合を解除可能な状態になる。
ここで、図8(B)、図9(A)に示すように、本実施の形態において、保持部材32は、カバー部材33が給紙カセット21から取り外された状態で、給紙カセット21から露呈する位置に突出する取っ手32bが形成されている。
そして、カバー部材33が給紙カセット21から取り外された状態であって、分離ローラ31が給送ローラ24に当接していない状態で、取っ手32bを把持して保持部材32(分離ローラユニット30)を図8(D)に示す所定位置まで回動できるように構成されている。
このように取っ手32bを設けることで、分離ローラユニット30を所定位置まで回動させる作業が容易になって、分離ローラユニット30を交換する際の作業性が向上する。
以下、図8を用いて、分離ローラ31(分離ローラユニット30)の交換作業の手順について説明する。
最初に、図8(A)に示すように、画像形成装置本体100から給紙カセット21を取り外す(又は、図2(B)に示すように引き出された状態にする。)。そして、図8(B)に示すように、カバー部材33を給紙カセット21から取り外す。このとき、先に説明したように、カバー部材33は、工具を用いることなく、スナップフィットの嵌合の解除のみで取り外されることになる。
その後、図8(C)に示すように、取っ手32bを把持して、分離ローラユニット30を支軸21aを中心にして時計方向に回動させる。そして、図8(D)に示すように、分離ローラユニット30が所定位置(図8(C)の位置である。)まで回動した状態で、分離ローラユニット30を左上方向に移動させることで、給紙カセット21からの分離ローラユニット30の取り外しが完了する。
なお、分離ローラユニット30が図8(C)に示す所定位置まで回動した状態のとき、それ以上の時計方向の回動が制限されるようにストッパ機構を形成することが好ましい。これにより分離ローラユニット30の取り外し作業性がさらに向上することになる。
その後、既設の分離ローラユニット30が取り外された状態の給紙カセット21に、分離ローラユニット30(新品又はメンテナンス後の分離ローラユニットである。)を取り付ける作業をおこなう。この取り付け作業は、上述した取り外し作業と逆の手順でおこなわれることになる。そのとき、カバー部材33は、工具を用いることなく、スナップフィットの嵌合のみで取り付けられることになる。
このように、本実施の形態においては、分離ローラ31(分離ローラユニット30)の交換作業を、工具を用いてネジを取り外したり締結したりすることなく、簡単におこなうことができる。
ここで、図9(B)に示すように、本実施の形態における分離ローラ31には、その回転に負荷をかけるトルクリミッ31bが設けられている。トルクリミッタ31bは、重送されそうな複数のシートPのうち最下方のシートPに搬送抵抗を与えて、そのシートPを分離するものである。
詳しくは、駆動モータ40の駆動は、ギア列、トルクリミッタ31bを介して分離ローラ31に伝達されるように構成されている。トルクリミッタ31bは、所定の空転トルクを有していて、給送ローラ24と分離ローラ31とのニップに2枚以上のシートPが挟持されると、分離ローラ31に駆動を伝達して分離ローラ31を図3の反時計方向(重送されそうな複数のシートPのうち最下方のシートPを戻す方向である。)に回転させる。これに対して、トルクリミッタ31bは、給送ローラ24と分離ローラ31とのニップにシートPが挟持されなかったり1枚のシートPのみが挟持されたりすると、空転トルクを超えて、給送ローラ24の回転に沿うように分離ローラ31が図3の時計方向に従動回転することになる。
このように分離ローラ31にトルクリミッ31bを設けることで、分離ローラ31の分離性能が向上することになる。
<変形例>
図10(A)は、変形例としての給送装置20において給送ローラ24が取り外された状態を示す図であって、図10(B)は、給送ローラ24を示す図である。また、図11(A)は、図10の給送装置20において給送ローラ24が正常に取り付けられた状態を示す図であって、図11(B)は、給送ローラ24が正常に取り付けられない状態を示す図である。図10(A)、図11は、給送装置20を給送ローラ24が着脱される方向にみた図である。
図10、図11に示すように、変形例における給送装置20は、可動部材26に規制部としての突起部27cが形成されている点が、本実施の形態のものと異なる。
図10(B)に示すように、変形例における給送ローラ24は、本実施の形態にものと同様に、従動側嵌合部24dの外径D1が、駆動側(駆動側嵌合部24bの側である。)において略円錐台状に形成されたテーパー部24cの先端部の外径D2よりも小さくなるように形成されている(D1<D2)。
また、変形例における可動部材26は、本実施の形態にものと同様に、可動主部27に軸部28が圧入されたものであって、保持部28a、案内部27a、把持部27bなどが形成されていて、回転軸方向(図10、図11の左右方向である。)に移動可能に構成されている。
そして、変形例においても、本実施の形態にものと同様に、給送ローラ24の従動側嵌合部24dが可動部材26の案内部27aに案内されて、図11(A)に示すように、給送装置20に給送ローラ24が装着される(従動側嵌合部24dが保持部28aに嵌合される)ことになる。
ここで、変形例における可動部材26には、圧縮スプリング29(付勢手段)の付勢力に抗するように回転軸方向(白矢印方向)に可能な範囲まで移動した状態で、図11(B)に示すように、駆動側と従動側とが逆さまになった状態の給送ローラ24が取り付けられそうになったときに、テーパー部24cに当接して給送ローラ24の取り付けを規制する突起部24c(規制部)が設けられている。
詳しくは、図10(A)等に示すように、規制部としての突起部24cは、可動部材26(可動主部27)の駆動側先端部であって、給送ローラ24の回転中心軸を挟んだ両側に等間隔で、駆動側(図10(A)の右方である。)に所定量(M2−M1)だけ突出するようにそれぞれ形成されている。
ここで、図10を参照して、2つの突起部24cの離間距離をM3として、突起部24cの先端と駆動軸25の先端との回転軸方向の距離をM1として、突起部24cの根元と駆動軸25の先端との回転軸方向の距離をM2として、給送ローラ24のテーパー部24cの先端から従動側嵌合部24d(小径部)の先端までの回転軸方向の距離をM4としたときに、
M1<M4<M2
D1<M3<D2
なる関係が成立するように構成されている。
このように構成することにより、図11(B)に示すように、ユーザーが過誤によって給送ローラ24を回転軸方向の向きを逆さまにして給送装置20にセットしようとしても、給送ローラ24のテーパー部24cが可動部材26の突起部27c(規制部)に干渉してしまって、給送ローラ24をセットできないことになる。すなわち、給送ローラ24の誤セットを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態における給送装置20は、給送ローラ24や分離ローラ31の交換作業性が向上されるように構成されているため、給送装置20のメンテナンスをおこなう際の作業性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置100に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置100に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機などである。)に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、用紙の他、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム、などのすべてのシート状の記録媒体を含むものと定義する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
20 給送装置、
21 給紙カセット、
21a 支軸、
22 載置部(底板)、
24 給送ローラ、
24a ローラ部、 24b 駆動側嵌合部、
24c テーパー部、 24d 従動側嵌合部、
25 駆動軸、
25a ピン、
26 可動部材、
27 可動主部、
27a 案内部(傾斜面)、 27b 把持部、
27c 突起部(規制部)、
28 軸部、
28a 保持部、
29 圧縮スプリング(付勢手段)、
30 分離ローラユニット、
31 分離ローラ、
31a ローラ部、 31b トルクリミッタ、
32 保持部材、
32a 回転軸、 32b 取っ手、
33 カバー部材、
33a 内壁面、 33b 押圧部、
34 プレ分離板、
35 圧縮スプリング(付勢部材)、
36 第2付勢部材、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
P シート(用紙)。
特許第4740293号公報 特許第5094803号公報 特開2006−315834号公報

Claims (15)

  1. 装置に対して着脱可能に設置されて、載置部に載置されたシートを所定の給送方向に給送する給送ローラと、
    駆動手段によって回転駆動されて、前記給送ローラの駆動側嵌合部に嵌合して前記給送ローラに駆動を伝達する駆動軸と、
    前記給送ローラの従動側嵌合部に嵌合して前記給送ローラを回転可能に保持する保持部と、前記給送ローラの前記従動側嵌合部が前記保持部に取り付けられる動作を案内する案内部と、を具備して、回転軸方向に移動可能に構成された可動部材と、
    前記可動部材を従動側から駆動側に向けて付勢する付勢手段と、
    を備えたことを特徴とする給送装置。
  2. 前記給送ローラは、ローラ部と前記駆動側嵌合部との間が駆動側に向けて先細りするように略円錐台状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
  3. 前記給送ローラは、前記従動側嵌合部の外径が、駆動側において略円錐台状に形成されたテーパー部の先端部の外径よりも小さくなるように形成され、
    前記可動部材は、前記付勢手段の付勢力に抗するように回転軸方向に移動した状態で、駆動側と従動側とが逆さまになった状態の前記給送ローラが取り付けられそうになったときに、前記テーパー部に当接して前記給送ローラの取り付けを規制する規制部を具備したことを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  4. 前記可動部材は、装置から露呈する位置に突出する把持部が形成され、
    前記把持部を把持した状態で前記付勢手段の付勢力に抗するように前記可動部材を回転軸方向に移動させられるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 前記案内部は、前記給送ローラの装着方向手前側からみて、前記保持部に向けて従動側から駆動側に向けて傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の給送装置。
  6. 前記給送ローラに当接してニップを形成する分離ローラと、
    前記分離ローラが回転可能に保持されて、装置に回動可能に保持された保持部材と、
    前記分離ローラが前記給送ローラに当接するように前記保持部材を付勢して回動させる付勢部材と、
    装置に対して着脱可能に設置されて、前記分離ローラにおけるローラ部の外周面の一部が露呈するように前記分離ローラと前記保持部材とを覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、手動での押圧により弾性変形して装置との嵌合が解除されるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の給送装置。
  7. 載置部に載置されたシートを所定の給送方向に給送する給送ローラに当接してニップを形成する分離ローラと、
    前記分離ローラが回転可能に保持されて、装置に回動可能に保持された保持部材と、
    前記分離ローラが前記給送ローラに当接するように前記保持部材を付勢して回動させる付勢部材と、
    装置に対して着脱可能に設置されて、前記分離ローラにおけるローラ部の外周面の一部が露呈するように前記分離ローラと前記保持部材とを覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、手動での押圧により弾性変形して装置との嵌合が解除されるように形成されたことを特徴とする給送装置。
  8. 前記カバー部材は、シートが載置され収容される空間において、給送方向下流側の内壁面の一部又は全部となることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の給送装置。
  9. 前記カバー部材が装置に嵌合する部分は、スナップフィット構造からなり、
    前記カバー部材が手動で押圧される部分は、リブ状突起が形成されたことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の給送装置。
  10. 前記カバー部材に回動可能に保持されて、第2付勢部材によって付勢されて前記給送ローラに対して前記分離ローラが当接する位置よりも給送方向上流側で当接するように回動されるプレ分離板を備えたことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれかに記載の給送装置。
  11. 前記保持部材は、前記カバー部材が装置から取り外された状態であって、前記分離ローラが前記給送ローラに当接していない状態で、その当接位置を超えて所定位置まで回動されたときに、前記分離ローラが保持された状態で装置から取り外せるように構成されたことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載の給送装置。
  12. 前記保持部材は、前記カバー部材が装置から取り外された状態で、装置から露呈する位置に突出する取っ手が形成され、
    前記カバー部材が装置から取り外された状態であって、前記分離ローラが前記給送ローラに当接していない状態で、前記取っ手を把持して前記保持部材を前記所定位置まで回動できるように構成されたことを特徴とする請求項11に記載の給送装置。
  13. 前記分離ローラは、その回転に負荷をかけるトルクリミッタが設けられたことを特徴とする請求項6〜請求項12のいずれかに記載の給送装置。
  14. 当該給送装置は、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置された給紙カセットであることを特徴とする請求項7〜請求項12のいずれかに記載の給送装置。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれかに記載された給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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