JP2018079545A - 吸着機能を備えた載置テーブル - Google Patents

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英世 安藤
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Abstract

【課題】構造は簡易のままで、様々なワークの形状や加工形状あるいは穴あけ加工などに対応して吸着することが可能な載置テーブルを提供する。【解決手段】本発明における載置テーブルは、第1の孔径を有して複数並んだ吸引孔を有し、それぞれの前記吸引孔には、(a)前記第1の孔径よりも小径の吸引孔路が接続され、(b)弾性部材が立設されるとともに、当該弾性部材の頂点には前記吸引孔路を閉塞可能な可動栓が配置され、負圧源を介して前記吸引孔から吸引動作を行うとき、前記吸引孔上にワークが載置されていない場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞し、前記吸引孔上に前記ワークが載置されている場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞せずに前記ワークを吸着することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、型、ブロック材や板材などのワークを保持しながら加工を行う技術に関し、より詳細には複数の吸着孔を介してワークを吸着保持して加工を行うための載置テーブルに関する。
樹脂製、木製又は金属製のブロック材や板材、型などの被加工材(以下、「ワーク」とも称する)をテーブルに載置して当該ワークの加工を行う加工装置が知られている。かような加工装置は刃具などの加工工具を搭載する加工ヘッドを有し、上記したテーブルと加工ヘッドとが相対移動することでワークの加工が行われる。
一般的に、加工時においてワークはテーブルに固定される。テーブルに対するワークの固定方法としては従来から種々の機構が提案されているが、真空装置を介してテーブルにワークを吸着させることも行われている。例えば特許文献1においては、様々なワークのサイズに対応できるように吸着経路を複数備え、複数のバルブによって各々の吸着経路を切り替える構成が開示されている。
これに対して特許文献2や特許文献3では、様々なワークサイズに対して複雑な取り替え機構を要することなくワークを吸着できる手法が提案されている。
例えば特許文献2では、行方向または列方向に並ぶ複数の吸着穴や複数の接続流路部からなる流路群を横切るように配設された開閉部材を、所定方向に移動させて、これにより上記した流路群を開閉させる機構が提案されている。
また、特許文献3では、下降位置にあるとき弁口を開いてテーブル面と気圧室とを連通し、上昇位置にあるとき弁口を閉じてテーブル面と気圧室とを遮断する弁体機構を備えた載置テーブルが提案されている。
特開2011−176241号公報 特開2015−13737号公報 特開2001−121372号公報
たしかに上記特許文献2や3に記載の技術を適用することで、特許文献1などのごとき従来の構成に対して比較的簡易な構成で様々な大きさのワークを載置テーブルに吸着して支持することができるといえる。しかしながら、上記特許文献に記載の技術をもってしても以下に述べる課題は残存しており未だ改善の余地はあると言える。
すなわち、例えば上記した特許文献2に開示された構成では、ワークの大きさ及び加工後の形状に合わせて吸着口の開閉及び吸着口の選択をしなければならない。また、対象とするワークの大きさに合わせて開閉部材を適切な位置に設置せねばならず、依然として煩雑な点は否めない。また、熟練でない作業者が操作した場合、最悪のケースでは開閉部材の設置を誤る可能性がありワークが適切に載置テーブルに吸着されない可能性もある。
一方で特許文献3では弁体の昇降をワークの載置で兼ねているため煩雑な作業は不要ではあるが、吸気・排気系統が大掛かりとなってしまう課題もある。また、ワークで弁体を押圧する必要があるため、テーブル面よりも上に弁体を突き出さねばならず使い勝手が悪い。さらに例えば吸着口上を刃具で加工する場合には弁体を破壊してしまう可能性もあり、この場合にはワークの吸着が不可能となるため、結局のところ吸着口を回避した加工しかできない可能性がある。さらに特許文献3の構成では、載置テーブルのうちワークが載置されない領域における弁体は吸引によって下降してしまうため、何らかの流路の切り替え機構や仕切り部材などがなければ適切にワークが吸着されない恐れがある。
本発明は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、構造は簡易のままで様々なワークの形状に対応して吸着することが可能な載置テーブルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる載置テーブルは、(1)第1の孔径を有して複数並んだ吸引孔を有し、それぞれの前記吸引孔には、(a)前記第1の孔径よりも小径の吸引孔路が接続され、(b)弾性部材が立設されるとともに、当該弾性部材の頂点には前記吸引孔路を閉塞可能な可動栓が配置され、負圧源を介して前記吸引孔から吸引動作を行うとき、前記吸引孔上にワークが載置されていない場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞し、前記吸引孔上に前記ワークが載置されている場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞せずに前記ワークを吸着することを特徴とする。
また、上記の載置テーブルは、各々の前記吸引孔の上端部に形成される凹部を備え、前記凹部内には、前記吸引孔を覆うフィルター部材が配置されている。
本発明によれば、載置テーブルのうちワークが載置される領域の可動栓は吸引流路を閉塞せずにワークへの吸引力が維持されつつ、ワークが載置されない領域の可動栓は吸引流路を閉塞するので真空漏れが抑制される。これにより、構造は簡易のままで様々なワークの形状に対応して吸着することが可能となっている。
また、本発明によれば、少なくとも1つの吸引孔上にワークが載置されていれば、ワークの形状(外形)に依らず載置テーブルにワークを載置することができる。また、加工後にワークが複数に分割されたとしても、分割されたワークの各々をその位置で載置テーブルに吸着して載置状態を維持することができる。さらに、ワークの穴あけ加工等も可能である。すなわち、加工前のワーク形状が比較的自由に選択可能であるばかりでなく、加工後のワーク形状も比較的自由に選択可能である。
実施形態にかかる載置テーブルの上面斜視図である。 実施形態にかかる加工装置の全体構成図である。 載置テーブルにおける吸引孔の構造を示す模式図である。 載置テーブルにおける吸引の原理を説明する模式図である。 フィルター部材18を有する載置テーブルを示す模式図である。 吸引孔路の変形例を示す模式図である。 載置テーブル10を天井面に設置し、ワークWを吸引する場合の変形例を示す図である。
以下、本発明を実施するための実施形態について説明する。なお、以下の説明では、便宜的に載置テーブルの平面方向をそれぞれXおよびY方向とし、高さ方向をZ方向と定義して説明する。しかしながら本発明は上述した方向の定義付けに左右されるものではなく、特許請求の範囲を不当に減縮するものでないことは言うまでもない。
<加工装置>
図2に示すとおり、実施形態にかかる加工装置Mは、ワークを加工(切削あるいは研削など)する機能を備えており、載置テーブル10、加工ヘッド20および制御装置30を含んで構成されている。
ワークWは、後述する載置テーブル10に載置されて加工される被加工材であり、樹脂や木材や金属材など種々の材料が適用される。また、ワークWとして、例えば荷造りや運送業では、段ボール箱も載置テーブル10に載置することが可能である。また、ワークWの外形に特に制限はなく矩形や楕円形など取り得るが、典型的には所定の厚みを有した長方形状の板材が用いられる。
載置テーブル10は、ワークWを載置する載置面を有するテーブル状の部材である。後述するとおり、この載置テーブル10は、ワークWを吸引することで当該ワークWを固定して支持する機能を備えている。また、本実施形態の載置テーブル10は、ボールねじなどの公知の駆動機構(不図示)を備えており、ワークWを載置してY方向に移動可能とされている。
なお、載置テーブル10は、加工ヘッド20と相対移動可能であれば、Y方向でなくX方向に移動可能とされていてもよいし、XおよびYの双方に移動可能とされていてもよいし、あるいは移動可能とせずに固定されていてもよい。この載置テーブル10の詳細は、後に図1などを用いて詳述される。
加工ヘッド20は、載置テーブル10と対向して配置されるとともに、この載置テーブル10に載置されたワークWを加工する機能を有する。加工ヘッド20は、ワークを加工するドリルなど公知の種々の刃具(不図示)を搭載する機能を備え、Z方向に移動可能とされている。したがって加工ヘッド20は、この刃具を載置テーブル10に対して近接され又は遠ざけることが可能となっている。なお、加工ヘッド20は、Z方向に移動せずともよく、さらにはX及び/又はY方向に移動可能とされていてもよい。
制御装置30は、上記した載置テーブル10および加工ヘッド20を統括制御する機能を有している。本実施形態の制御装置30としては、メモリや演算機能を備えた公知のコンピューターが例示できる。なお、制御装置30の一部の機能については、ネットワークを介して遠隔操作できるようになっていてもよい。
次に、本実施形態の載置テーブル10の詳細な構造について、図1及び図3を用いて説明する。
図1(a)に示すとおり、載置テーブル10は、上部板12、中部板13、本体テーブル14aおよび本体ベース14bを含んで構成されている。また、後述する載置テーブル10の吸引流路13aは、吸引管15を介して不図示の負圧源(バキュームポンプなど)と接続されており、当該負圧源を介して吸引動作を実行することが可能となっている。
上部板12は、その上面がワークWを載置する載置面となっており、本実施形態では矩形状の外形を有して構成されている。上部板12の材質に特に制限はないが、例えば炭素鋼など公知の機械構造用の金属材料が適用可能である。なお、本実施形態の載置面は、第1方向(X方向)と第2方向(Y方向)にそれぞれ沿った短辺と長辺を有する矩形状となっている。
上部板12には、吸引孔11aが複数形成されている。すなわち、図1(c)および図3(a)に示すとおり、載置テーブル10は、第1の孔径D1を有して第1方向(X方向)と当該第1方向と交差する第2方向(Y方向)にそれぞれ沿って複数並んだ吸引孔11aを有している。より具体的に本実施形態の吸引孔11aは、上記した載置面において千鳥状に配置されている。これにより、例えば異なる大きさの複数種類のワークWを加工する場合などにおいて、ワークWの両端の適正な位置に吸引孔11aが位置付けられる可能性が高くなる。
なお本実施形態の吸引孔11aはそれぞれX方向とY方向に規則的に配列されているが、吸引孔11aは必ずしも第1方向(X方向)に規則的に並んでおらずともよく、さらに必ずしも第2方向(Y方向)に規則的に並んでおらずともよい。
なお、本実施形態においては、それぞれの吸引孔11aは、深さ(Z)方向における幅は等しく設定されている。しかしながらこれに限られず、吸引孔11aは、例えばカップ形状のように、Z方向の上側になるに従って径が徐々に拡大するようテーパー状に形成されていてもよい。
中部板13は、上部板12と後述する本体テーブル14aとの間に介在し、上記した吸引管15と接続される吸引流路13aが内部に形成されている。より具体的には図1(b)に示すとおり、中部板13の上側には溝などが形成されており、上部板12と貼り合わされたときに当該溝が吸引流路13aとして機能する。この中部板13の材質に特に制限はないが、上部板12と同様に、例えば炭素鋼など公知の機械構造用の金属材料やベークライト(熱硬化フェノールの商品名)などが適用可能である。また、中部板13の特性として、インバー(当業者には周知のいわゆる低熱膨張合金)や樹脂など線膨張係数が小さい材料が好適である。なお、ワークの加工には発熱が伴うため、本実施形態の載置テーブル10(特に上部板12や中部板13)は耐熱性材料で構成されていることが望ましい。
本体テーブル14aは、上記した上部板12と中部板13が固定される板状の部材である。本実施形態の本体テーブル14aは、上部板12や中部板13の外形とほぼ同じ外形を備えている。また、本体テーブル14aは、例えば炭素鋼など公知の機械構造用の金属材料や上記したベークライトや樹脂積層板などが適用可能である。また、中部板13などと同様に、本体テーブル14aの材料としては、樹脂など線膨張係数が小さい材料が好適である。
本体ベース14bは、上部板12、中部板13および本体テーブル14aを支持する機能を有している。なお、本実施形態では、上記した上部板12、中部板13および本体テーブル14aは、公知の締結手段を介してこの本体ベース14bに固定されている。そして本体ベース14bの底面側にはボールねじ機構やローラーなどの公知の駆動機構(不図示)が設置されており、これにより本体ベース14bはY軸方向に沿って移動が可能となっている。
なお、かような移動機構はローラーやボールねじ機構に限られず、ラック&ピニオンなど他の公知の歯車機構を用いてもよいし、電磁力を利用した非接触式の移動機構を適用してもよい。なお、本実施形態では本体ベース14bをY軸方向に移動可能としたが、この態様に限定されず、例えば本体ベース14bを固定して当該本体ベース14bに対して本体テーブル14aを移動させる形態としてもよい。
次に図3を用いて本実施形態における吸引孔11a周りの構造について詳述する。
図3(a)に示すとおり、本実施形態の吸引孔11aは、上部板12の上面に所定の深さt1で設けられており、凹状の形状を備えている。この凹部の深さt1としては、後述する可動栓16がZ方向に移動可能に収容される限りにおいて制限はないが、例えば可動栓16の厚み+5mm程度で設定可能である。
また、それぞれの吸引孔11aには、第1の孔径Dよりも小径の吸引孔路12b(直径がD)が接続されている。さらに、それぞれの吸引孔11aには、弾性部材17が立設されるとともに、当該弾性部材17の頂点には吸引孔路12bを閉塞可能な可動栓16が配置されている。なお、本実施形態の弾性部材17は、吸引孔路12bを貫通して吸引孔11aに上部が配置されるとともに、後述する吸引流路13aに下部が配置されるように立設されている。
吸引孔路12bは、吸引孔11aと吸引流路13aとを接続する機能を有している。これにより、制御装置30の制御の下で上記した負圧源を介して吸引動作を開始した場合、供給流路13a、吸引孔路12bおよび吸引孔11aの内部を負圧状態とすることが可能となっている。本実施形態の吸引孔路12bは、上述のとおり直径がDであり、深さがt2となっている。また、Z方向における吸引孔路12bの中心は、吸引孔11aの中心とほぼ一致している。
弾性部材17は、吸引孔路12bを貫通するように吸引流路13aに立設されるとともに、後述する可動栓16を支持する機能を有している。弾性部材17の具体例については、可動栓16を移動可能に支持する限り特に制限はないが、本実施形態では金属製のコイルバネが例示できる。なお、弾性部材17の直径は、吸引孔路12bに挿入可能である限りにおいて特に制限はない。
また、弾性部材17の高さについては、可動栓16が吸引孔11a内を移動して吸引孔路12bを閉塞可能であれば特に制限はない。図3(a)に示すとおり、本実施形態の弾性部材17は、弾性部材17がLだけ縮んだ場合に可動栓16が吸引孔11aの底面に接触して吸引孔路12bを閉塞する程度の高さを有している。
なお、図3(b)に示すとおり、可動栓16の底面にOリングなどの密閉材16aを取り付けてもよい。これにより、吸引孔11aを介した吸引時に吸引漏れを抑制することが可能となる。
可動栓16は、上述した負圧源による負圧の作用を受けて、吸引孔路12bを閉塞する機能を有している。本実施形態においては、可動栓16の直径は、Dとなっている。また、可動栓16の高さ(Z方向の厚み)は、吸引孔11a内に収容されて当該吸引孔11a内をZ方向に移動可能であればよい。可動栓16の材質については特に制限はないが、吸引孔路12bを閉塞した際に密閉性を担保する観点からは、ゴムなどの樹脂材料が好適である。
なお本実施形態では、吸引孔11aの直径、吸引孔路12bの直径および可動栓16の直径は、以下の関係を有している。
>D>D
すなわち、可動栓16の直径は、吸引孔11aの直径よりも小さく、吸引孔路12bの直径よりも大きい。
<載置テーブル10によるワークWの吸着原理>
次に図4を参照しながら、載置テーブル10によるワークWの吸着原理について説明する。ここで、図4(a)は吸引孔11aの上方でワークWが載置されない場合を示し、図4(b)は吸引孔11aの上方でワークWが載置された場合を示している。
まずロボットハンドなどの公知の搬送装置(不図示)によってワークWが載置テーブル10に載置された後、制御装置30は上記した負圧源を介して吸引動作を開始する。吸引動作が開始されると、吸引流路13a、吸引孔路12bおよび吸引孔11a内が負圧状態となる。そして吸引孔11a上にワークWが載置されていない場合には、図4(a)に示すとおり、可動栓16より内部の気圧が可動栓16より外部の気圧より低くなることにより得られた差圧が可動栓16を負圧側へ押圧し、弾性部材17の反力に打ち勝ってZ方向下側に向けて移動して吸引孔路12bを閉塞する。なお、図4に示すとおり、可動栓16の上面は、載置テーブル10の上面よりも低い位置になるように設定されている。これにより、例えば吸引孔11a上にワークWが載置されたときに、ワークWの底面と可動栓16の上面との間に間隙が形成される。しかしながら本実施形態では上記例に限られず、ワークWの底面と可動栓16の上面とが接触するように、可動栓16の上面と載置テーブル10の上面とが面一となっていてもよい。
一方で吸引孔11a上にワークWが載置されている場合には、図4(b)に示すとおり、ワークWによって吸引孔11aが閉塞され、可動栓16が外部より得ていた気圧はワークWに掛かることになり、可動栓16は差圧を得られなくなる。したがって、可動栓16は弾性部材17の反力に打ち勝てずZ方向下側に向けて移動しないので、吸引流路13a、吸引孔路12bおよび吸引孔11a内の負圧状態が維持される。これにより、ワークWが載置テーブル10の吸着孔11に吸着固定され、ワークWが載置テーブル10に支持されることになる。
本実施形態では、上記した設計思想を満たすように弾性部材17のバネ定数やバネストローク、あるいは可動栓16の径や重量が設定されることになる。
以上説明した実施形態の載置テーブル10によれば、装置規模を大型・複雑化させることなく制御装置30による負圧発生の有無だけで、ワークWを吸着して固定することが可能となっている。このとき載置テーブル10のうちワークWが載置されない吸引孔11aについては、可動栓16が吸引孔路12bを閉塞するので吸引孔11aへ外部(大気)から空気が流入してしまうことが抑制される。
このように本実施形態では、ワークWの大きさに即した吸引孔11aだけ適正な負圧状態とすることができ、ワークWの大きさによって吸引流路などの複雑な切り替えを行うことを要しない。換言すれば、本実施形態では、載置テーブル10のうちワークWが載置される領域の可動栓16は吸引流路12bを閉塞せずに吸引孔11aにおけるワークWへの吸引力が維持されつつ、ワークWが載置されない領域の可動栓16は吸引流路12bを閉塞するのでこの吸引孔11aからの真空漏れが抑制される。これにより、構造は簡易のままで様々なワークの形状に対応して吸着することが可能となっている。
また、本実施形態では、載置テーブル10の領域内であればワークの形状を問わず、様々な外形のワークを載置テーブル10に吸着することが可能となっている。
また、ワークの加工位置が載置テーブル10の移動域内で自由に設定でき、吸着孔の位置を考慮せずに加工プログラムを自由に作成することもできる。
なお上記で説明した実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
以下では、本発明の変形例について図を参照して説明する。なお、各変形例においては上記した実施形態との相違点について主として説明し、既述の実施形態と同じ構成あるいは同じ機能を有する要素については同じ符号を伏してその説明を省略する。
<変形例1>
図5は、フィルター部材18を有する載置テーブル10を示す。
上記した実施形態においては、載置テーブル10に形成された吸引孔11は開口されており、可動栓16の上面が露出する形態となっていた。しかしながら本発明はこれに限定されず、吸引孔11へ加工屑などが侵入することを抑制可能なフィルター部材18が吸引孔11に設置されていてもよい。
すなわち図5(a)に示すとおり、本変形例の載置テーブル10は、各々の吸引孔11の上端部に形成される凹部19を備え、この凹部19内には、吸引孔11を覆うフィルター部材18が配置されている。なお、フィルター部材18としては、目視できる程度の加工屑が吸引孔11内に侵入することを抑制可能であれば特に制限はなく、例えば多孔性の繊維やメッシュ状の金属など種々のフィルター材料が適用できる。また、上記した負圧源にも細かな加工屑を排除する機構があれば、載置テーブル10に設けられるフィルター部材18は、目が微細なものである必要は必ずしもない。
具体的な設置態様としては、図5(b)に示すように、載置テーブル10の吸引孔11の中心をその中心として直径Dで深さt3の凹部19を形成し、その凹部19内でフィルター部材18の端部を固定すればよい。なお、凹部19内でのフィルター部材18の固定手法は特に制限はなく、例えば公知の接着剤やネジ等の締結手段を用いてもよい。なお、凹部19の直径Dの大きさは特に制限はなく、例えば可動栓16の直径Dよりも大きく設定すればよい。また、フィルター部材18は平面方向のすべてで多孔性となっている必要は必ずしもなく、少なくとも吸引孔11と可動栓16の間の隙間に対向する領域が多孔性となっていればよい。
<変形例2>
図6は、吸引孔路12bの変形例を示す図である。
例えば図3や図4に示すように、上記した例においては、弾性部材17が吸引孔路12bを貫通して、吸引流路13aに弾性部材17の下部が配置されるように立設されている。
一方で、本変形例では、図6に示すように、弾性部材17の下部が吸引流路13aに到達することなく、吸引孔路12bの途中に設けられた凸部40に配置されている。
弾性部材17をこのように立設することにより、吸引時に弾性部材17の位置ずれを引き起こすことがなく、ひいては吸引漏れを抑制することが可能となる。
<変形例3>
図7は、載置テーブル10を天井面に設置し、ワークWを吸引する場合の変形例を示す図である。
図7(a)に示すように、従来ワークを天井面に吸引する場合には、バキューム方式の吸盤等を使用して天井に吸引していたが、その場合には複数あるうちの一カ所の吸盤がワークから外れると、全体の吸引が解除されてワークが落下してしまうという問題があった。
図7(b)に示すように、本発明の載置テーブル10を使用して天井面にワークWを吸引した場合、複数あるうちの一カ所の吸引孔11の吸引が解除されたとしても、可動栓16が吸引経路を閉塞するため、ワークWの落下を防止することができるという利点がある。
本発明によれば、ワークWの設置位置の自由度が向上し、吸引孔の位置を考慮せずに加工プログラムを作成することができるため好適である。また、載置テーブル10の様々な場所で様々な形状のワークWを形成することができる。また、載置テーブル10を壁掛け方式にしてもワークWは載置テーブル10に吸引されているため、狭いスペースでも加工装置MでのワークWの加工を実行することができる。
以上説明したように、本発明は、構造を簡易としつつも信頼性が高く安価な吸引機能付きの載置テーブルを実現するのに適している。
10 載置テーブル
11 吸引孔
12 上部板
13 中部板
14a 本体テーブル
14b 本体ベース
15 吸引管
16 可動栓
17 弾性部材
18 フィルター部材
19 凹部
20 加工ヘッド
30 制御装置
M 加工装置
W ワーク

Claims (2)

  1. 第1の孔径を有して複数並んだ吸引孔を有し、
    それぞれの前記吸引孔には、(a)前記第1の孔径よりも小径の吸引孔路が接続され、(b)弾性部材が立設されるとともに、当該弾性部材の頂点には前記吸引孔路を閉塞可能な可動栓が配置され、
    負圧源を介して前記吸引孔から吸引動作を行うとき、前記吸引孔上にワークが載置されていない場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞し、前記吸引孔上に前記ワークが載置されている場合には前記可動栓が吸引孔路を閉塞せずに前記ワークを吸着することを特徴とする載置テーブル。
  2. 前記載置テーブルは、各々の前記吸引孔の上端部に形成される凹部を備え、
    前記凹部内には、前記吸引孔を覆うフィルター部材が配置されてなる請求項1に記載の載置テーブル。
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