JP2010027810A - 真空搬送装置 - Google Patents

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浩二 竹下
Tadataka Noguchi
忠隆 野口
Hiroyuki Kawamata
宏行 川又
Yukiharu Okubo
至晴 大久保
Sukihiro Ishima
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Abstract

【課題】レチクル等のワークの搬送を真空中で行う真空搬送装置において、ロードロック室の圧力調整過程におけるワーク搬送用容器内へのパーティクルの進入を防ぎ、ワーク表面の汚染を防止する。
【解決手段】ワークWを収納し、上下方向に開閉自在なワーク搬送用容器7に対して、ロードロック室2にワーク搬送用容器7の押さえ付け機構8を設け、ロードロック室2の圧力調整過程時、容器押さえ付け機構8によりワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付けてシール材73を完全に密着させて、ワーク搬送用容器7内へパーティクルが進入することを防ぐ。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体製造装置において真空雰囲気でワークを搬送する真空搬送装置に関するもので、特に、レーザ光により半導体ウエハ上に回路パターンを縮小投影露光する半導体露光装置に使用されて、ワークとして回路パターンの原版にあたるレチクルを搬送する真空搬送装置に関する。
近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は、ますます狭くなってきている。このような微細な回路パターンを半導体ウエハ上に形成する方法として、所望の回路パターンが形成された数十種類の原画パターンが描かれたレチクルを、ウエハ上の露光領域に高精度に位置決めした後、レーザ光によりパターンを縮小投影露光してウエハ上に転写する方法がある。このようにして作業を行う半導体露光装置においては、作業を行う作業空間をプロセス室内に設け、このプロセス室内を真空状態に保っておく必要がある。ここで、真空状態に保たれたプロセス室に対して、レチクル等のワークを搬入及び搬出する際には、プロセス室に隣接して、ロボットアームを備えたトランスファ室を設置し、プロセス室とほぼ同程度の圧力となるようにトランスファ室を真空状態に保った状態で、ロボットアームにてプロセス室に対してワークを搬入及び搬出する真空搬送装置が使用されている。真空搬送装置では、プロセス室に対してワークを交換するたびに、比較的容積が大きなトランスファ室を真空状態に復帰させるには非常に効率が悪いので、ロードロック室と呼ばれる小部屋を開閉自在のゲートバルブを介してトランスファ室に併設しておき、まずこのロードロック室にワークを置き、そしてロードロック室内を真空状態にした後に、ロードロック室とトランスファ室とを仕切るゲートバルブを開放し、トランスファ室に設置されたロボットアームによって、ワークをロードロック室からトランスファ室に搬入することが行われている。
ここで、ロードロック室が完全に真空状態になった後は、ワークにパーティクルが付着する可能性は極めて低いが、ワークをロードロック室に置いてから、それが十分に真空状態になるまでの時間は、ロードロック室内にはガスの流れ、つまり、気流が発生し、この気流により舞い上がったパーティクルがワークの表面に付着してしまう可能性が極めて高い。このような、ワーク表面の汚染に対して、許容できるパーティクルの大きさは、上述した回路線幅が狭くなるにつれて微小化してきている。
従来、このようなワーク表面へのパーティクルの付着を防ぐため、例えば、特許文献1のように、ワークをプロセス室に搬入する際には、清浄雰囲気の中で、フィルタ付きのケーシングと底板とから成るワーク搬送用容器の中にワークを収納し、このワーク搬送用容器ごとロードロック室に搬送した後、ロードロック室の内部を真空にし、ロードロック室が完全に真空状態になった後、ワーク搬送用容器を開けてワークを取り出し、プロセス室へワークを搬入する、ということが行われている。そして、露光等のプロセスが終了した後は、上述とは逆の動きでワークが搬出される。具体的には、プロセス室から取り出したワークを真空状態のロードロック室に搬送してワーク搬送用容器内に再び収納し、ワーク搬送用容器を閉じた後、ロードロック室の真空状態を解除し、ワーク搬送用容器ごとロードロック室より搬出して清浄雰囲気の中でワークを取り出す、ということが行われている。
特許第3455072号
しかし、従来の構成では、ワーク搬送用容器のケーシングと底板とはシール材を介して、一見、密閉されているように見えるものの、ケーシングと底板とは強制的に押さえ付けられているものではなく、ケーシングと底板とが分離しないようにするためのロック機構が設けられているのみであって、ケーシングとシール材、あるいは、底板とシール材の接触部には微小な隙間が存在し、完全に密閉されているものではない。このため、ワークを収納したワーク搬送用容器をロードロック室に搬送してロードロック室の内部を真空状態、あるいは、真空解除状態にする際に、上述の微小な隙間からワーク搬送用容器内にパーティクルが入り込み、ワーク表面に付着して、ワークを汚染するという問題があった。また、ワーク搬送用容器にはフィルタが設けてあるのでワーク搬送用容器の内部と外部の間で通気性があるものの、気流に対しては抵抗があり、ロードロック室の圧力調整過程において、ワーク搬送用容器の内部と外部に圧力差を生じる。このため、特に、ロードロック室を真空状態にする過程においては、ワーク搬送用容器の内部の方が外部よりも圧力が相対的に高い状態となり、その圧力差によって、ワーク搬送用容器を押し開けようとする向きに圧力が作用する。したがって、上述のケーシングとシール材、あるいは、底板とシール材の接触部の微小な隙間がさらに拡大されることになるので、ワーク搬送用容器内にパーティクルが入り込み、ワークを汚染する可能性がより高くなる。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ワークを収納したワーク搬送用容器をロードロック室に搬送して、ロードロック室の内部を真空状態、あるいは、真空解除状態にする際に、ケーシングとシール材、あるいは、底板とシール材の隙間からワーク搬送用容器内にパーティクルが入り込まず、ワークが汚染されることがない真空搬送装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の発明は、ワークが収容されたワーク搬送用容器を収容可能であって、真空状態あるいは真空解除状態に圧力調整可能なロードロック室と、前記ロードロック室に隣接して開閉自在のゲートバルブを介して接続され、常時真空状態に保たれるトランスファ室と、前記トランスファ室に設置されたロボットアームとを備え、前記ワーク搬送用容器を前記ロボットアームによって前記ロードロック室と前記トランスファ室との間で搬入及び搬出する真空搬送装置において、前記ワーク搬送用容器は、ワークを搭載する底板と、前記ワークを覆って前記底板との間で前記ワークを収容するとともに前記底板と分離可能な上蓋と、前記上蓋と前記底板との接触面間に設けられたゴム状のシール材と、から成り、前記ロードロック室は、前記ロードロック室が真空状態あるいは真空解除状態に圧力調整される際、前記上蓋と前記底板とを接近させ、前記シール材を弾性変形させて前記ワーク搬送用容器を密閉する容器押さえ付け機構を備えたことを特徴とする真空搬送装置とするものである。
請求項2記載の発明は、前記容器押さえ付け機構は、前記ロードロック室内に固定され、前記ワーク搬送用容器の前記底板を支持する載置台と、前記ロードロック室内に上下動可能に設けられ、前記ワーク搬送用容器の前記上蓋を押下可能なパッド部と、から構成されたことを特徴とする請求項1記載の真空搬送装置とするものである。
請求項3記載の発明は、前記パッド部は、上下方向に撓みを生じるように設けられた板ばねを介してベース部に固定され、前記ベース部が前記ロードロック室の外部に設けられた駆動部によって上下することを特徴とする請求項2記載の真空搬送装置とするものである。
請求項4記載の発明は、前記駆動部は、回転型モータと、前記回転型モータの出力軸に連結されたボールネジと、前記ボールネジのナット部に固定された昇降ベースと、一端が前記昇降ベースに固定され、他端が前記ベース部に固定され、前記ロードロック室の底壁を貫通するシャフトと、前記昇降ベースを上下に案内するリニアガイドと、前記ロードロック室の前記底壁下面と前記昇降ベースとの間を気密に保持し、前記シャフトが挿通される真空ベローズと、から構成されたことを特徴とする請求項3記載の真空搬送装置とするものである。
請求項5記載の発明は、前記容器押さえ付け機構は、前記ロードロック室内に上下動可能に設けられ、前記ワーク搬送用容器の前記底板を支持する載置台と、前記ロードロック室内に固定され、前記ワーク搬送用容器の前記上蓋と当接可能なパッド部と、から構成されたことを特徴とする請求項1記載の真空搬送装置とするものである。
請求項6記載の発明は、前記パッド部は、上下方向に撓みを生じるように設けられた板ばねを介して前記ロードロック室に固定されたことを特徴とする請求項5記載の真空搬送装置とするものである。
請求項7記載の発明は、前記載置台を上下に駆動する駆動部は、回転型モータと、前記回転型モータの出力軸に連結されたボールネジと、前記ボールネジのナット部に固定された昇降ベースと、一端が前記昇降ベースに固定され、他端が前記載置台に固定され、前記ロードロック室の底壁を貫通するシャフトと、前記昇降ベースを上下に案内するリニアガイドと、前記ロードロック室の前記底壁下面と前記昇降ベースとの間を気密に保持し、前記シャフトが挿通される真空ベローズと、から構成されたことを特徴とする請求項5記載の真空搬送装置とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の真空搬送装置を備え、前記ワークがレチクルであることを特徴とする半導体露光装置とするものである。
本発明によると、ワークを収納したワーク搬送容器が載置されたロードロック室を真空状態、あるいは、真空解除状態に圧力調整する際に、容器押さえ付け機構のパッド部にてワーク搬送用容器の上蓋を押さえ付けることができるので、容器のシール材が弾性変形し、上蓋とシール材、あるいは、底板とシール材が完全に密着して微小な隙間を生じることがない。したがって、ワーク搬送用容器内にパーティクルが入り込んでワークを汚染することがない。
また、本発明によると、適切なばね定数の板ばねを選定し、かつ、直線導入機構部の駆動部の停止位置を調節することにより、ワーク搬送用容器の上蓋を押さえ付ける力を調節することが可能である。このため、ロードロック室を真空状態にする過程において、ワーク搬送用容器の内部の方が外部よりも圧力が相対的に高い状態となっても、その圧力差によって生じる力に打ち勝ち、かつ、シール材を弾性変形させるのに十分な力となるように、ワーク搬送用容器の上蓋を押さえ付ける力を設定すれば、シール材が密着した状態を保つことができ、シール材の境界部に微小な隙間を生じることがなく、ワーク搬送用容器内にパーティクルが入り込むことがない。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例を示す真空搬送装置1の全体平面図である。図において、2は、真空状態(大気圧よりも低い負圧の状態)、あるいは、真空解除状態(ほぼ大気圧の状態)に圧力調整可能なロードロック室であり、3は、ロードロック室2に隣接して接続されたトランスファ室である。4は、ワークWが収納されたワーク搬送用容器7を開閉するための容器開閉室であり、トランスファ室3とともに常時真空状態が保たれている。また、図示していないが、容器開閉室4内には真空を維持した状態でワーク搬送用容器7を開閉する機構を装備している。5は、露光等の処理を行うためのプロセス室であり、トランスファ室3に隣接して接続されている。なお、ロードロック室2、トランスファ室3、容器開閉室4、および、プロセス室5は、いずれも、真空状態が維持できるように気密構造になっている。
トランスファ室3には、ロードロック室2、容器開閉室4、および、プロセス室5に対して、ワークWを搬入及び搬出するためのロボットアーム31が設置してあり、また、図示していないが、トランスファ室3内のガス(気体)を排気して内部を真空状態にするための真空ポンプと、真空状態を解除するための給気設備が装備されている。
また、ロードロック室2とトランスファ室3との間には、ゲートバルブ61が設けてあり、ゲートバルブ61は、ワーク搬送用容器7を持ったロボットアーム31の先端部が通過するのに十分な広さの開口と、この開口を開閉するためのバルブを備えており、このバルブを閉じれば、ロードロック室2とトランスファ室3の間の気密性を保つことができるようになっている。ゲートバルブ61はロードロック室2側壁の開口部21に連結されている。また、ロードロック室2の他方の側壁には、ワークWが収納されたワーク搬送用容器7を搬入、搬出するための搬入搬出口22が設けてあり、この搬入搬出口22を塞ぎ、ロードロック室2の内部と外部の間で気密性が保てるようにゲートバルブ62が設けてある。また、図示していないが、ロードロック室2には、ロードロック室2内のガスを排気して内部を真空状態にするための真空ポンプと、真空状態を解除するための給気管が接続されている。給気管の先には、図示しない給気バルブ及び清浄フィルタが接続されており、この給気バルブを開放すると、清浄フィルタを通ってガスがロードロック室2内に流れ込み、ロードロック室2内の真空状態を解除できるようになっている。
図2は、図1の真空搬送装置1のロードロック室2の側断面図であり、図3は、図1の真空搬送装置1のロードロック室2の上面部を透視した平面図である。
図において、ワーク搬送用容器7は、複数のパーティクルフィルタ74が設けられた上蓋71と、ワークWが載置される底板72と、上蓋71と底板72の接触面間に設置されたゴム状のシール材73とから構成されており、上蓋71と底板72とを上下方向に、分離、または、結合することにより開閉することができる。パーティクルフィルタ74はワークWが収容される空間と外部との間に存在し、気体は通すが微小なパーティクルを通さないフィルタである。
8は、容器押さえ付け機構であり、上下に昇降自在の直線導入機構部81と、直線導入機構部81の先端に設けられたベース部84と、ベース部84に取り付けられて上下方向に撓みを生じるように設けられた板ばね83と、板ばね83の先端部に取り付けられたパッド部82と、ロードロック室2内に固定された載置台85と、から構成されていて、容器押さえ付け機構8の直線導入機構部81を下降させると、板ばね83を介してパッド部82がワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付けるように配置されている。このような構成において、適切なばね定数の板ばね83を選定し、かつ、直線導入機構部81の上下の停止位置を調節することにより、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付ける力を調節することが可能である。
このようにして、本実施例においては、ロードロック室2を真空状態にする過程で、ワーク搬送用容器7の内部の方が外部よりも圧力が相対的に高い状態となっても、その圧力差によって生じる力に打ち勝ち、かつ、シール材73を弾性変形させるのに十分な力となるように、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付ける容器押さえ付け機構8が設けられている。
なお、本実施例に示すロードロック室2では、ロードロック室2内部の排気を効率良く行うために、ロードロック室2底部の略中央に、比較的大口径の真空ポンプ接続口23が設けてある。この真空ポンプ接続口23の配置に対して、上述の容器押さえ付け機構8は、各々、鏡像関係となるように2組が設置され、ワーク搬送用容器7の上蓋71を均等に押さえ付けるように工夫されている。
また、上述の直線導入機構部81は、上下方向に十分な余裕をもったストロークを有しており、ロボットアーム31がロードロック室2内に固定された載置台85に対してワーク搬送用容器7を受け渡す際には、直線導入機構部81が上昇することにより退避して、パッド部82及び板ばね83と、ワーク搬送用容器7とが干渉することがないようになっている。
図4は、本発明の実施例を示す真空搬送装置の直線導入機構部の一例を示す側面図である。例えば図示するように、上述の直線導入機構部81は、駆動部として、駆動源であるモータ811と、モータ811に連結されたボールネジ812と、ボールネジ812のナット部に固定された昇降ベース813と、昇降ベース813に固定されてボールネジ812のナット部の動きと共に上下にスライドするシャフト814と、シャフト814を上下にスライド自在なように支持するリニアガイド815とを備えている。シャフト814の先端には、上述のベース部84が取り付けられる。また、ロードロック室2の気密性を確保し、ベース部84の昇降を妨げないように、ロードロック室2の底部下面と昇降ベース813との間には、真空ベローズ816が接続されている。
次に、本実施形態における真空搬送装置1の動作について説明する。なお、以下に説明する動作は、図示しないコントローラによる完全なるシーケンス制御により実行されるものである。
まず、清浄雰囲気の中で、ワークWをワーク搬送用容器7の中に収納する。トランスファ室3側のゲートバルブ61を閉じて、ロードロック室2のみを真空解除する。外部側のゲートバルブ62を開けて、図示しない大気搬送用ロボットアームにて、ワークWを収納したワーク搬送用容器7をロードロック室2内の載置台85の上に載置する。このとき、押さえ付け機構8の直線導入機構部81は上昇した状態で退避している。外部側のゲートバルブ62を閉じた後、押さえ付け機構8の直線導入機構部81を下降させて、板ばね83を介してパッド部82にてワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付ける。次に、ロードロック室2の内部を真空にし、ロードロック室2が完全に真空状態になるまで、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付け機構8によって押さえ付けた状態を維持する。このとき、ロードロック室2内には内部のガスの排気によって気流が発生し、この気流によりパーティクルは舞い上がるであろうが、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付けた状態を保持しているので、ワーク搬送用容器7のシール材73が弾性変形し、上蓋71とシール材73、あるいは、底板72とシール材73が完全に密着して微小な隙間も生じることがないので、ワーク搬送用容器7内にパーティクルが入り込んでワークWを汚染することはない。ロードロック室2が完全に真空状態になった後は、押さえ付け機構8の直線導入機構部81を上昇させて退避させる。
次に、トランスファ室3側のゲートバルブ61を開けて、ロボットアーム31により、ロードロック室2よりワーク搬送用容器7を搬出し、容器開閉室4へ搬入する。ここで、ワーク搬送用容器7の上蓋71と、ワークWが載置された底板72とが分離され、ロボットアーム31により、ワークWが載置された底板72のみが容器開閉室4から搬出されて、プロセス室5に搬入される。この後、プロセス室5内で、ワークWと底板72が分離された後、露光等の所定のプロセスが行われる。
露光等のプロセスが終了した後は、上述とは逆の動きでワークWを搬出する。具体的には、プロセス室5内でワークWが底板72に再び載置されたものを、ロボットアーム31によりプロセス室5から搬出し、容器開閉室4へ搬入する。ここで、ワーク搬送用容器7の上蓋71と、ワークWが載置された底板72が再び結合されて、上蓋71が付いたワーク搬送用容器7をロボットアーム31により容器開閉室4より搬出し、ロードロック室2内の載置台85の上へ搬入する。トランスファ室3側のゲートバルブ61を閉じた後、押さえ付け機構8の直線導入機構部81を下降させて、板ばね83を介してパッド部82にてワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付ける。次に、ロードロック室2の内部を真空解除し、完全に真空状態が解除するまで、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付けた状態を維持する。このとき、ロードロック室2内には給気によってガスの気流が発生し、この気流によりパーティクルは舞い上がるであろうが、ワーク搬送用容器7の上蓋71を押さえ付けた状態を保持しているので、ワーク搬送用容器7のシール材73が弾性変形し、上蓋71とシール材73、あるいは、底板72とシール材73が完全に密着して微小な隙間も生じることがないので、ワーク搬送用容器7内にパーティクルが入り込んでワークWを汚染することはない。ロードロック室2が完全に真空解除状態になった後は、押さえ付け機構8の直線導入機構部81を上昇させて退避させる。次に、外部側のゲートバルブ62を開けて、図示しない大気搬送用ロボットアームにて、ワーク搬送用容器7をロードロック室2から外部へ搬出する。
このような一連の動作を繰り返すことで、ワークWをパーティクルからほぼ完全に遮断した状態で搬送を行うことができる。
なお、上記実施例では容器押さえ付け機構8について、ロードロック室2を真空状態あるいは真空解除状態にする際、容器押さえ付け機構8の直線導入機構部81が下方に移動して上蓋7を押さえつけ、ワーク搬送用容器7を密閉させる形態を説明したが、例えば、載置台85に直線導入機構部81の駆動部と同様な上下機構を設けて上下可能に構成し、ロードロック室2内に板ばね83とパッド部82とを固定し、載置台85に載置されたワーク搬送用容器7を上昇させて、板ばね83及びパッド部82に押し付けるようにしても、本発明の効果が得られることはいうまでもない。
本発明の実施例を示す真空搬送装置の全体平面図 本発明の実施例を示す真空搬送装置のロードロック室の側断面図 本発明の実施例を示す真空搬送装置のロードロック室の上面部を透視した平面図 本発明の実施例を示す真空搬送装置の直線導入機構部の一例を示す側面図
符号の説明
1 真空搬送装置
2 ロードロック室
21 開口部
22 搬入搬出口
23 真空ポンプ接続口
3 トランスファ室
31 ロボットアーム
4 容器開閉室
5 プロセス室
61 ゲートバルブ
62 ゲートバルブ
7 ワーク搬送用容器
71 上蓋
72 底板
73 シール材
74 パーティクルフィルタ
8 容器押さえ付け機構
81 直線導入機構部
82 パッド部
83 板ばね
84 ベース部
85 載置台
811 モータ
812 ボールネジ
813 昇降ベース
814 シャフト
815 リニアガイド
816 真空ベローズ
W ワーク

Claims (8)

  1. ワークが収容されたワーク搬送用容器を収容可能であって、真空状態あるいは真空解除状態に圧力調整可能なロードロック室と、前記ロードロック室に隣接して開閉自在のゲートバルブを介して接続され、常時真空状態に保たれるトランスファ室と、前記トランスファ室に設置されたロボットアームとを備え、前記ワーク搬送用容器を前記ロボットアームによって前記ロードロック室と前記トランスファ室との間で搬入及び搬出する真空搬送装置において、
    前記ワーク搬送用容器は、ワークを搭載する底板と、前記ワークを覆って前記底板との間で前記ワークを収容するとともに前記底板と分離可能な上蓋と、前記上蓋と前記底板との接触面間に設けられたゴム状のシール材と、から成り、
    前記ロードロック室は、前記ロードロック室が真空状態あるいは真空解除状態に圧力調整される際、前記上蓋と前記底板とを接近させ、前記シール材を弾性変形させて前記ワーク搬送用容器を密閉する容器押さえ付け機構を備えたことを特徴とする真空搬送装置。
  2. 前記容器押さえ付け機構は、
    前記ロードロック室内に固定され、前記ワーク搬送用容器の前記底板を支持する載置台と、
    前記ロードロック室内に上下動可能に設けられ、前記ワーク搬送用容器の前記上蓋を押下可能なパッド部と、から構成されたことを特徴とする請求項1記載の真空搬送装置。
  3. 前記パッド部は、上下方向に撓みを生じるように設けられた板ばねを介してベース部に固定され、前記ベース部が前記ロードロック室の外部に設けられた駆動部によって上下することを特徴とする請求項2記載の真空搬送装置。
  4. 前記駆動部は、
    回転型モータと、
    前記回転型モータの出力軸に連結されたボールネジと、
    前記ボールネジのナット部に固定された昇降ベースと、
    一端が前記昇降ベースに固定され、他端が前記ベース部に固定され、前記ロードロック室の底壁を貫通するシャフトと、
    前記昇降ベースを上下に案内するリニアガイドと、
    前記ロードロック室の前記底壁下面と前記昇降ベースとの間を気密に保持し、前記シャフトが挿通される真空ベローズと、
    から構成されたことを特徴とする請求項3記載の真空搬送装置。
  5. 前記容器押さえ付け機構は、
    前記ロードロック室内に上下動可能に設けられ、前記ワーク搬送用容器の前記底板を支持する載置台と、
    前記ロードロック室内に固定され、前記ワーク搬送用容器の前記上蓋と当接可能なパッド部と、から構成されたことを特徴とする請求項1記載の真空搬送装置。
  6. 前記パッド部は、上下方向に撓みを生じるように設けられた板ばねを介して前記ロードロック室に固定されたことを特徴とする請求項5記載の真空搬送装置。
  7. 前記載置台を上下に駆動する駆動部は、
    回転型モータと、
    前記回転型モータの出力軸に連結されたボールネジと、
    前記ボールネジのナット部に固定された昇降ベースと、
    一端が前記昇降ベースに固定され、他端が前記載置台に固定され、前記ロードロック室の底壁を貫通するシャフトと、
    前記昇降ベースを上下に案内するリニアガイドと、
    前記ロードロック室の前記底壁下面と前記昇降ベースとの間を気密に保持し、前記シャフトが挿通される真空ベローズと、
    から構成されたことを特徴とする請求項5記載の真空搬送装置。
  8. 請求項1記載の真空搬送装置を備え、前記ワークがレチクルであることを特徴とする半導体露光装置。
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