JP2018077658A - 共用車両管理装置、共用車両管理システムおよび共用車両管理方法 - Google Patents

共用車両管理装置、共用車両管理システムおよび共用車両管理方法 Download PDF

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【課題】共用車両の稼働率を向上させる。【解決手段】サーバ装置10Aは、共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの共用車両の利用リクエストを利用者端末から受信する利用リクエスト管理部12A−3を有する。また、サーバ装置10Aは、複数の利用リクエストの乗車地点および乗車日時と、降車地点および降車日時とを比較した結果から、複数の利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る共用車両の共用情報を生成するカーシェア情報生成部12A−4を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、共用車両管理装置、共用車両管理システムおよび共用車両管理方法に関する。
近年、カーシェアリングサービスが普及してきている。カーシェアリングサービスは、登録を行った会員間で車両(以下、シェアリングカーという)を共用する枠組みである。カーシェアリングサービスは、従来のレンタカーサービスと比較して、短時間であっても手軽な料金でシェアリングカーを気軽に利用できるというメリットがある。
そして、カーシェアリングサービスは、BtoC(Business to Consumer、企業・個人間取引)からCtoC(Consumer to Consumer、個人間取引)へとサービス形態が拡大してきている。例えば、CtoCのカーシェアリングサービスは、シェアリングカーを貸し出したい個人と、シェアリングカーを借りたい個人とのリクエストのマッチングを行うことで、双方の利益を図ることができる(例えば特許文献1および非特許文献1参照)。
特開2004−094699号公報
株式会社ディー・エヌ・エー、"Anyca"、[online]、[平成28年10月12日検索]、インターネット〈URL:https://anyca.net/〉
しかしながら、上述の従来技術では、シェアリングカーは貸し出し地点まで戻って返却されなければならないなどの制約によりシェアリング契約が成立しない場合があり、シェアリングカーの稼働率が上がらないという問題がある。かかる問題は、CtoCに限らず、BtoCのカーシェアリングサービスにおいても生じうる問題であり、また、カーシェアリングサービスに限らず、車両を貸し出すなどの車両の共用サービス一般においても生じうる問題である。
本願の実施形態の一例は、例えば、共用車両の稼働率を向上させる共用車両管理装置、共用車両管理システムおよび共用車両管理方法を提供することを目的とする。
本願の実施形態の一例は、例えば、共用車両管理装置は、受信部、利用リクエスト記憶部、利用情報生成部を有する。受信部は、共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの共用車両の利用リクエストを利用者端末から受信する。利用情報生成部は、複数の利用リクエストの乗車地点および乗車日時と、降車地点および降車日時とを比較した結果から、複数の利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る共用車両の共用情報を生成する。
本願の実施形態の一例によれば、例えば、共用車両の稼働率を向上させることができる。
図1は、実施形態1の概要を示す図である。 図2は、実施形態1(実施形態2)にかかるカーシェア管理システムを示す図である。 図3は、実施形態1にかかる車両情報マスタテーブルを示す図である。 図4は、実施形態1にかかる利用者情報マスタテーブル示す図である。 図5は、実施形態1にかかるカーシェア利用リクエストテーブルを示す図である。 図6は、実施形態1にかかるカーシェア情報テーブルを示す図である。 図7は、実施形態1にかかる利用リクエスト登録処理を示すフローチャートである。 図8は、実施形態1にかかるカーシェア情報生成処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態1にかかる遅延通知処理を示すフローチャートである。 図10Aは、実施形態1にかかる車両提供者端末におけるシェアリングカー登録画面を示す図である。 図10Bは、実施形態1にかかる車両提供者端末におけるカーシェア利用者評価画面を示す図である。 図11Aは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録画面を示す図である。 図11Bは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録通知画面を示す図である。 図11Cは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア契約成立通知画面を示す図である。 図11Dは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア契約不成立通知画面を示す図である。 図12Aは、実施形態1にかかる車両利用者端末における到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き渡し側)を示す図である。 図12Bは、実施形態1にかかる車両利用者端末における到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き継ぎ側)を示す図である。 図13は、実施形態2の概要を示す図である。 図14は、実施形態2にかかるカーシェア利用リクエストテーブルを示す図である。 図15は、実施形態2にかかるカーシェア情報を示す図である。 図16は、実施形態2にかかるカーシェア情報生成処理を示すフローチャートである。 図17Aは、実施形態2にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録画面を示す図である。 図17Bは、実施形態2にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録通知画面を示す図である。 図18Aは、実施形態2にかかる車両利用者端末における再シェアされる利用者へのカーシェア契約成立通知画面を示す図である。 図18Bは、実施形態2にかかる車両利用者端末における再シェアする利用者へのカーシェア契約成立通知画面を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願の実施形態にかかる共用車両管理装置、共用車両管理システムおよび共用車両管理方法について説明する。以下の各実施形態は、本願を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、開示技術に係る構成および処理について主に示し、その他の構成および処理の説明を省略する。そして、以下の各実施形態および各変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わることができる。また、以下の説明において、同一の構成および処理には同一の符号を付与し、既出の構成および処理の説明は省略する。
[実施形態1]
以下、開示技術の実施形態1について説明する。
(実施形態1の概要)
図1は、実施形態1の概要を示す図である。例えば、実施形態1は、カーシェアリングサービスで共用されるシェアリングカーが、利用者XによってA地点から徒歩a分圏内のA地点エリアからB地点から徒歩b分圏内のB地点エリアまで利用され、B地点エリアにて利用者Xから利用者Yへ引き渡され、利用者YによってB地点エリアからA地点エリアまで利用される例である。
例えば、図1に示すように、利用者Xは、10:00にA地点エリアのある地点でシェアリングカーに乗車して出発し、(13:00+1時間)以内にB地点エリアのある地点に到着してシェアリングカーから降車する。そして、利用者Yは、利用者Xが降車したシェアリングカーを引き継ぎ、14:00にB地点エリアの同地点でシェアリングカーに乗車して出発し、17:00にA地点エリアのある地点に到着してシェアリングカーから降車する。
このように、実施形態1では、利用者XによるA地点エリアからB地点エリアへ至るシェアリングカーの利用と、利用者YによるB地点エリアからA地点エリアへ至るシェアリングカーの利用とを組合せる。よって、利用者Xによる単独利用ではシェアリングカーがA地点へ戻って来ないためにシェアリングカーを貸し出すことはできないが、利用者Xおよび利用者Yによる利用を組合せることで、シェアリングカーがA地点エリアを出発してA地点エリアへ戻って来るようにできるため、シェアリングカーの稼働率を向上させることができる。
また、実施形態1では、利用者XによるA地点エリアからB地点エリアへ至るシェアリングカーの利用と、利用者YによるB地点エリアからA地点エリア至るシェアリングカーの利用とを組合せる際に、ピンポイントのB地点ではなく、範囲を持たせたB地点エリアで共通領域が存在するか否かに基づく。すなわち、共通領域が存在するか否かに基づくことにより、利用者Xおよび利用者Yによる1台のシェアリングカーの利用が組合せ可能であると判定できる可能性を高めることができ、延いてはシェアリングカーの稼働率を向上させることができる。
(実施形態1にかかるカーシェア管理システム)
図2は、実施形態1にかかるカーシェア管理システムを示す図である。実施形態1にかかるカーシェア管理システム1Aは、車両提供者端末3、車両利用者端末4、車載装置5、サーバ装置10Aが、移動体通信または固定通信により、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
車両提供者端末3は、自己所有の乗用車などの車両をカーシェアリングサービスで提供する提供者の端末装置である。提供者は、車両提供者端末3を操作し、自身の属性、提供する車両の属性、車両を貸し出す相手である利用者に求める属性などを入力して、カーシェア管理システム1Aで提供されるカーシェアリングサービスに車両を登録する。カーシェアリングサービスに車両を登録する際の登録画面などについては、後述する。車両提供者端末3は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのネットワーク接続機能を有するコンピュータ装置であれば、いずれでもよい。
車両利用者端末4は、カーシェアリングサービスで提供されるシェアリングカーを利用する利用者の端末装置である。利用者は、車両利用者端末4を操作し、自身の属性、決済情報(例えばクレジットカード情報や銀行口座情報)などを入力して、カーシェア管理システム1Aで提供されるカーシェアリングサービスに会員登録する。そして、利用者は、車両利用者端末4を操作し、シェアリングカーの利用リクエスト(例えば利用日時、出発地および出発エリア、出発日時および出発時間帯など)を入力して、カーシェア管理システム1Aで提供されるカーシェアリングサービスにシェアリングカーの利用リクエストを登録する。カーシェアリングサービスの利用リクエストを登録する際の登録画面などについては、後述する。車両利用者端末4は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのネットワーク接続機能を有するコンピュータ装置であれば、いずれでもよい。
車載装置5は、カーシェアリングサービスで提供されるシェアリングカーそれぞれに搭載され、移動体通信などによりサーバ装置10Aと通信を行って、サーバ装置10Aによる各シェアリングカーの運行管理のために用いられる。車載装置5は、GPS(Global Positioning System)アンテナ(図示せず)を有し、所定周期またはサーバ装置10Aの要求に応じて自装置の位置情報をサーバ装置10Aへ送信する。
(実施形態1にかかるサーバ装置)
サーバ装置10Aは、カーシェア管理システム1Aにて提供されるカーシェアリングサービスにおいて、提供されるシェアリングカーと、シェアリングカーの利用リクエストをマッチングする。サーバ装置10Aは、CPU(Central Processing Unit)、内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、外部記憶装置であるSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などを有するコンピュータである。サーバ装置10Aは、記憶部11A、制御部12A、通信部13を有する。通信部13は、サーバ装置10Aが、ネットワーク2を介して外部装置と通信するためのインターフェースである。
記憶部11Aは、SSDやHDDを含み、車両情報マスタテーブル11−1、利用者情報マスタテーブル11−2、利用リクエストテーブル11A−3、カーシェア情報テーブル11A−4を有する。
(車両情報マスタテーブルについて)
図3は、実施形態1にかかる車両情報マスタテーブルを示す図である。車両情報マスタテーブル11−1は、サーバ装置10Aで管理されるカーシェアリングサービスで提供される車両(シェアリングカー)を登録および管理するためのテーブルである。車両情報マスタテーブル11−1は、例えば図3に示すように、「車両ID」「車両提供者ID」「ホームエリア」「車両状態」の項目を有する。「ホームエリア」はさらに「ホーム地点」「バッファエリア」の項目を有し、「車両状態」はさらに「現在地点」「状況」の項目を有する。
「車両ID」は、シェアリングカーを一意に識別するためのIDである。「車両提供者ID」は、「車両ID」で特定されるシェアリングカーの提供者すなわち所有者を一意に識別するためのIDである。「ホームエリア」の「ホーム地点」は、「車両ID」で特定されるシェアリングカーのホームポジションを示すGPS座標などの位置情報である。
「バッファエリア」とは、ある地点と同等の位置である見なしうるエリアの許容範囲を示す情報である。「バッファエリア」は、ある地点を中心とした例えば“徒歩m分以内”のエリアであっても、ある地点を中心とした“半径rkm以内”のエリアなど、その他の表し方によるエリアであってもよい。なお、「バッファエリア」“なし”とは、エリアのバッファを設けない場合を示す。例えば、「バッファエリア」“なし”の「ホームエリア」は、「ホーム地点」で示される位置情報のみとなる。他の「地点」についても同様である。すなわち、あるエリアについて「バッファエリア」が“なし”あるいは他のエリアよりも狭い範囲が指定されることにより、他のエリアとのマッチングが行われる際に、あるエリアが他のエリアよりも場所の指定が優先されることになる。例えば、車両提供者が提供するシェアリングカーの「ホームエリア」の「バッファエリア」“なし”とすると、シェアリングカーの「ホーム地点」が他のいかなるエリアよりも指定場所として優先されることになる。このように、「バッファエリア」の設定は、他の「地点」に対するある「地点」の優先度を制御するパラメータとなる。
「車両状態」の「現在地点」は、「車両ID」で特定されるシェアリングカーの現在位置情報を示し、該当のシェアリングカーに搭載される車載装置5からリアルタイムまたは定期的に受信した情報である。「車両状態」の「状況」は、「車両ID」で特定されるシェアリングカーが、現在において「レンタル中」か「予約あり」か「予約なし」のいずれであるかを示す。
「レンタル中」は、該当のシェアリングカーが、現在、カーシェアリングサービスで実際に使用されていることを示す。「予約あり」は、該当のシェアリングカーが、現在、カーシェアリングサービスで実際には使用されていないが、後述のカーシェア情報テーブル11A−4に利用予定の予約が登録されていることを示す。「予約なし」は、該当のシェアリングカーが、現在、カーシェアリングサービスで実際に使用されておらず、また、カーシェア情報テーブル11A−4にも利用予定の予約が登録されていないことを示す。
車両情報マスタテーブル11−1によれば、例えば図3に示すように、「車両ID」“車両001”の車両は、「車両提供者ID」“車両提供者001”の所有であり、「ホームエリア」が「ホーム地点」“地点001”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”であり、「車両状態」が「現在位置」“地点901”、「状況」“レンタル中”である。
(利用者情報マスタテーブルについて)
図4は、実施形態1にかかる利用者情報マスタテーブル示す図である。利用者情報マスタテーブル11−2は、サーバ装置10Aで管理されるカーシェアリングサービスでシェアリングカーを利用する利用者を会員登録および管理するためのテーブルである。利用者情報マスタテーブル11−2は、例えば図4に示すように、「車両利用者ID」「利用者属性情報」などの項目を有する。「利用者属性情報」はさらに「決済情報」「フィードバック情報」などの項目を有する。利用者情報マスタテーブル11−2は、その他、「車両利用者ID」で特定される利用者の氏名、連絡先などの属性情報を含む。
「車両利用者ID」は、カーシェアリングサービスでシェアリングカーを利用する利用者を一意に識別するためのIDである。「利用者属性情報」の「決済情報」は、「車両利用者ID」で特定される利用者が、シェアリングカーの利用の対価を支払うための決済情報であり、例えばクレジットカード情報や銀行口座情報などである。
「利用者属性情報」の「フィードバック情報」は、「車両利用者ID」で特定される利用者をレーティングする情報である。「フィードバック情報」は、例えば利用者がカーシェアリングサービスの利用ごとに、予約情報に従って出発地点および出発日時や到着地点および到着日時などを遵守した回数をサーバ装置10Aで自動集計した「自動評価」に基づく情報である。または、「フィードバック情報」は、「車両利用者ID」で特定される利用者をシェアリングカーの車両提供者が評価した「フィードバック評価」に基づく情報である。あるいは、「フィードバック情報」は、「自動評価」および「フィードバック評価」に基づく情報を重み付けした加重平均であってもよい。「フィードバック情報」は、「車両提供者ID」で特定されるシェアリングカーの提供者が、安心してシェアリングカーを提供するために、制限を設けて利用者を選別するための基準となる。
利用者情報マスタテーブル11−2によれば、例えば図4に示すように、「車両利用者ID」“利用者001”の利用者は、「フィードバック情報」“○が80%以上”である。
(実施形態1にかかる利用リクエストテーブルについて)
図5は、実施形態1にかかるカーシェア利用リクエストテーブルを示す図である。利用リクエストテーブル11A−3は、サーバ装置10Aで管理されるカーシェアリングサービスを利用する利用者が、車両利用者端末4を介してサーバ装置10Aへ送信したシェアリングカーの利用リクエストを登録および管理するためのテーブルである。利用リクエストテーブル11A−3は、例えば図5に示すように、「リクエストID」「利用者ID」「リクエスト受信タイムスタンプ」「出発」「到着」「予約登録」「予定遵守評価」の項目を有する。「出発」はさらに「出発エリア」「出発時間帯」の項目を有する。「出発エリア」はさらに「地点」「バッファエリア」の項目を有する。「出発時間帯」はさらに「日時」「バッファ時間」の項目を有する。「到着」はさらに「到着エリア」「到着時間帯」の項目を有する。「到着エリア」はさらに「地点」「バッファエリア」の項目を有する。「到着時間帯」はさらに「日時」「バッファ時間」の項目を有する。
「バッファ時間」は、ある日時と同等の時刻である見なしうる時間帯の許容範囲を示す情報である。「バッファ時間」は、ある日時から例えば“t時間以内”の時間帯である。なお、「バッファ時間」“なし”とは、時間のバッファを設けない場合を示す。例えば、「バッファ時間」“なし”の「日時」は、「日時」で示される時刻情報のみとなる。他の「日時」についても同様である。すなわち、ある日時について「バッファ時間」が“なし”あるいは他の日時よりも狭い時間帯が指定されることにより、他の日時とのマッチングが行われる際に、ある日時が他の日時よりも時刻の指定が優先されることになる。例えば、ある利用者が他の利用者へシェアリングカーを引き渡す地点へ到着する「日時」の「バッファ時間」“なし”とすると、ある利用者の「日時」が他のいかなる日時よりも指定日時として優先されることになる。このように、「バッファ時間」の設定は、他の「日時」に対するある「日時」の優先度を制御するパラメータとなる。
「リクエストID」は、該当の利用リクエストを一意に識別するためのIDである。「利用者ID」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストを出した利用者を一意に識別するためのIDである。「リクエスト受信タイムスタンプ」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストをサーバ装置10Aが受信して利用リクエストテーブル11A−3に登録した日時を示す。
「出発エリア」の「地点」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、利用者がシェアリングカーを借り受けて乗車し、出発する地点を示す(乗車地点)。「出発エリア」の「バッファエリア」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、「地点」を中心とする「出発エリア」の範囲を示す。「出発時間帯」の「日時」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、利用者がシェアリングカーを借り受けて乗車し、出発する日時を示す(乗車日時)。「出発時間帯」の「バッファ時間」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、「日時」を始点とする「出発時間帯」の範囲を示す。
また、「到着エリア」の「地点」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、利用者がシェアリングカーで到着し、降車して引き渡す地点を示す(降車地点)。「到着エリア」の「バッファエリア」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、「地点」を中心とする「到着エリア」の範囲を示す。「到着時間帯」の「日時」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、利用者がシェアリングカーで到着し、降車して引き渡す日時を示す(降車日時)。「到着時間帯」の「バッファ時間」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストで指定された、「日時」を始点とする「到着時間帯」の範囲を示す。
「予約登録」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストが、後述するサーバ装置10Aでのマッチングにより、他の利用リクエストと組合わされて1つの予約情報(後述のカーシェア情報(共用情報))が生成された場合に、“未”から“済”へと更新される。すなわち、「予約登録」“未”の利用リクエストは、カーシェア情報に組み入れられていない予約未成立状態(予約成立待ち)の利用リクエストである。一方、「予約登録」“済”の利用リクエストは、カーシェア情報に組み入れられて予約成立した利用リクエストである。
「予定遵守評価」は、「リクエストID」で特定される利用リクエストが予約成立し、後述のカーシェア情報が生成されて、このカーシェア情報に従って実際にカーシェアが行われた際に、該当利用リクエストについて「出発」および「到着」に関して地点および時間帯が遵守されたならば“○”、遵守されなかったならば“×”と決定される。そして、決定された“○”および“×”がサーバ装置10Aにより登録される。「予定遵守評価」は、「利用者ID」ごとに集計され、利用者情報マスタテーブル11−2の「フィードバック情報」に反映される。
利用リクエストテーブル11A−3によれば、例えば図5に示すように、「リクエストID」“リクエスト001”の利用リクエストは、「利用者ID」“利用者001”、「リクエスト受信タイムスタンプ」“タイムスタンプ001”、「出発エリア」の「地点」“地点101”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”、「出発時間帯」の「日時」“日時101”、「バッファ時間」“t1時間”、「到着エリア」の「地点」“地点201”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”、「到着時間帯」の「日時」“日時201”、「バッファ時間」“t1時間”、「予約登録」“済”、「予定遵守評価」“○”である。
(実施形態1にかかるカーシェア情報テーブル)
図6は、実施形態1にかかるカーシェア情報テーブルを示す図である。カーシェア情報テーブル11A−4は、サーバ装置10Aで管理されるカーシェアリングサービスにおいて、利用リクエストテーブル11A−3の利用リクエストを組合せて予約成立したカーシェア情報(共用情報)を管理するためのテーブルである。利用リクエストテーブル11A−3は、例えば図6に示すように、「カーシェア予約ID」「車両ID」「第1区間」「第2区間」「カーシェア情報生成タイムスタンプ」の項目を有する。「第1区間」は、さらに「リクエストID」「出発」の項目を有する。「第2区間」は、さらに「リクエストID」「出発」の項目を有する。それぞれの「出発」は、さらに「地点」「日時」の項目を有する。
「カーシェア予約ID」は、該当のカーシェア情報を一意に識別するためのIDである。「車両ID」は、「カーシェア予約ID」で特定されるカーシェア情報で利用される車両を一意に識別するためのIDである。
「第1区間」の「リクエストID」は、該当のカーシェア情報においてマッチングされた一方の利用リクエストを一意に識別するためのIDである。「第1区間」の「地点」は、該当の利用リクエストの「出発エリア」(図5参照)と、「車両ID」で特定されるシェアリングカーの「ホームエリア」(図3参照)とを摺り合わせて決定された地点である。
例えば、図1では、「第1区間」は、A地点エリアからB地点エリアへ向かう区間である。例えば、図6に示す「第1区間」の「地点」“地点x101”は、シェアリングカーの「ホームエリア」“地点001”および“徒歩m1分以内”(図3参照)と、「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「出発エリア」“地点101”および“徒歩m1分以内”(図5参照)とに共通エリアありと判定され、その共通エリア内から決定された所定地点である。例えば、この所定地点は、「ホームエリア」に含まれる「ホーム地点」(図3参照)に最も近い地点、「出発エリア」に含まれる「地点」(図5参照)に最も近い地点、これらの「ホームエリア」および「出発エリア」それぞれに含まれる各「地点」の中間地点などが挙げられる。「第1区間」の「日時」“日時x101”は、「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「出発時間帯」“日時101”および“t1時間”(図5参照)に基づいて決定された日時である。
なお、“地点x・・・”“日時x・・・”のように、“x”を付与して表す地点および日時は、比較する2つのエリアおよび時間帯に共通エリアおよび共通時間帯ありと判定され、その共通エリア内および共通時間帯内からそれぞれ決定された所定地点および所定日時を示すこととする。また、“地点x・・・”“日時x・・・”は、比較する2つのエリアおよび時間帯の各バッファの範囲で、利用時間、乗車場所、降車場所に加え、周辺道路情報(渋滞、走行距離、道路封鎖状況など)も加味して、シェアリングカーの受け取り、引き渡しが可能な地点および日時として算出される。
また、「第2区間」の「リクエストID」は、該当のカーシェア情報においてマッチングされた他方の利用リクエストを一意に識別するためのIDである。「第2区間」の「地点」は、該当の利用リクエストの「出発エリア」(図5参照)と、「第1区間」の「リクエストID」で特定される利用リクエストの「到着エリア」(図5参照)とを摺り合わせて決定された地点である。
例えば、図1では、「第2区間」は、B地点エリアからA地点エリアへ向かう区間である。例えば、図6に示す「第2区間」の「地点」“地点x111”は、「第1区間」の「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「到着エリア」“地点201”および“徒歩m1分以内”(図5参照)と、「第2区間」の「リクエストID」“リクエスト011”で特定される利用リクエストの「出発エリア」“地点111”および“徒歩m1分以内”(図5参照)とに共通エリアありと判定され、その共通エリア内から決定された所定地点である。例えば、この所定地点は、「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「到着エリア」に含まれる「地点」に最も近い地点、「リクエストID」“リクエスト011”で特定される利用リクエストの「出発エリア」に含まれる「地点」に最も近い地点、これらの「到着エリア」および「出発エリア」それぞれに含まれる各「地点」の中間地点、「リクエストID」“リクエスト001”および“リクエスト011”の利用リクエストのうち、「リクエスト受信タイムスタンプ」が古い方の「出発」または「到着」の「地点」に最も近い地点などが挙げられる。
また、例えば、図6に示す「第2区間」の「日時」“日時x111”は、「第1区間」の「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「到着時間帯」“日時201”および“t1時間”(図5参照)と、「第2区間」の「リクエストID」“リクエスト011”で特定される利用リクエストの「出発時間帯」“日時111”および“t1時間”(図5参照)とに共通時間帯ありと判定され、その共通時間帯内から決定された所定日時である。例えば、この所定日時は、「リクエストID」“リクエスト001”で特定される利用リクエストの「到着時間帯」に含まれる「日時」に最も近い日時、「リクエストID」“リクエスト011”で特定される利用リクエストの「出発時間帯」に含まれる「日時」に最も近い日時、これらの「到着時間帯」および「出発時間帯」それぞれに含まれる各「日時」の中間日時、「リクエストID」“リクエスト001”および“リクエスト011”の利用リクエストのうち、「リクエスト受信タイムスタンプ」が古い方の「出発」または「到着」の「日時」に最も近い日時などが挙げられる。
「カーシェア情報生成タイムスタンプ」は、該当のカーシェア情報のレコードが生成された日時を示す。
カーシェア情報テーブル11A−4によれば、例えば図6に示すように、「カーシェア予約ID」“予約001”のカーシェア情報は、「車両ID」“車両001”、「第1区間」の「リクエストID」“リクエスト001”、「出発」の「地点」“地点x101”、「日時」“日時x101”、「第2区間」の「リクエストID」“リクエスト011”、「出発」の「地点」“地点x111”、「日時」“日時x111”、「カーシェア情報生成タイムスタンプ」“タイムスタンプ101”である。
このように、エリアおよび時間帯が重複することにより地点および日時を摺り合わせて「第1区間」および「第2区間」の利用リクエストを組合せる。これにより、単独の利用者による利用であればシェアリングカーがホームエリアに戻らないためカーエアリング契約が成立しない場合であっても、複数の利用者による利用を組合せることによって、シェアリングカーがホームエリアに戻ることが可能となるため、カーエアリング契約成立を促進し、シェアリングカーの稼働率を向上させることができる。
(サーバ装置10Aの制御部12Aについて)
制御部12Aは、プログラムを実行するCPUなどの処理装置である。制御部12Aは、車両管理部12−1、利用者情報管理部12−2、利用リクエスト管理部12A−3、カーシェア情報生成部12A−4、カーシェア管理部12A−5を有する。
車両管理部12−1は、車両提供者端末3からシェアリングカーに関する情報を受信して車両情報のレコードを生成し、図3に示す車両情報マスタテーブル11−1に登録する。利用者情報管理部12−2は、車両利用者端末4からカーシェアリングサービス利用開始に際して会員登録情報を受信して利用者情報のレコードを生成し、図4に示す利用者情報マスタテーブル11−2に登録する。
利用リクエスト管理部12A−3は、車両利用者端末4からカーシェアリングサービスの利用リクエストを受信して利用リクエストのレコードを生成し、図5に示す利用リクエストテーブル11A−3に登録する。利用リクエスト管理部12A−3は、利用リクエストのレコードを利用リクエストテーブル11A−3に登録すると、利用リクエストを送信した利用者の車両利用者端末4へ、登録完了通知を送信する。
カーシェア情報生成部12A−4は、利用リクエストテーブル11A−3に登録されている利用リクエストから複数の利用リクエスト(例えば2つの利用リクエスト)を選択し、複数の利用者(例えば2人の利用者)により、1台のシェアリングカーが、出発地を出発して到着地を経由して出発地へ戻る、という経路を形成するシェアリング情報を生成する。カーシェア情報生成部12A−4は、シェアリング情報を生成した場合には、利用リクエストテーブル11A−3において該当する利用リクエストの「予約登録」を“済”にする。そして、カーシェア情報生成部12A−4は、生成したシェアリング情報に該当する利用リクエストを送信した利用者の車両利用者端末4へ、予約成立通知を送信する。
カーシェア管理部12A−5は、車載装置5から受信する各シェアリングカーの現在位置などの情報を車両情報マスタテーブル11−1の「車両状態」の「現在地点」に登録する。また、カーシェア管理部12A−5は、各シェアリングカーの現在位置の情報、渋滞や工事などに基づく道路状況、天候状況などに基づいて、目的地へ向かっているシェアリングカーに到着遅延が見込まれる場合には、このシェアリングカーを現在使用している利用者およびこのシェアリングカーを引き継いで次に使用予定の利用者に対して、遅延情報を通知する。
また、カーシェア管理部12A−5は、各カーシェア情報に含まれる利用リクエストに該当する利用者が、予定の出発および到着のエリアおよび時間帯を遵守したか否かを監視する。そして、カーシェア管理部12A−5は、定められた出発および到着のエリアおよび時間帯が遵守された場合には、該当の利用リクエストの「予定遵守評価」を“○”にする。一方、カーシェア管理部12A−5は、定められた出発および到着のエリアおよび時間帯が遵守されなかった場合には、該当の利用リクエストの「予定遵守評価」を“×”にする。また、カーシェア管理部12A−5は、車両提供者端末3からシェアリングカーの所有者による使用者のフィードバック評価を受け付ける。カーシェア管理部12A−5は、「予定遵守評価」およびフィードバック評価に基づき、利用者情報マスタテーブル11−2における利用者ごとの「フィードバック情報」を更新する。
(実施形態1にかかる利用リクエスト登録処理)
図7は、実施形態1にかかる利用リクエスト登録処理を示すフローチャートである。実施形態1にかかる利用リクエストを登録処理は、サーバ装置10Aの利用リクエスト管理部12A−3が車両利用者端末4から利用リクエストを受信するごとに実行される。まず、利用リクエスト管理部12A−3は、車両利用者端末4から利用リクエストを受信する(ステップS11)。次に、利用リクエスト管理部12A−3は、利用リクエストを利用リクエストテーブル11A−3に登録する(ステップS12)。
(実施形態1にかかるカーシェア情報生成処理)
図8は、実施形態1にかかるカーシェア情報生成処理を示すフローチャートである。実施形態1にかかるカーシェア情報生成処理は、所定周期または図7に示す利用リクエスト登録処理を実行するごとに、サーバ装置10Aのカーシェア情報生成部12A−4により実行される。
まず、カーシェア情報生成部12A−4は、利用リクエストテーブル11A−3に、「予約登録」“未”であって、一方の「到着エリア」および「到着時間帯」と、他方の「出発エリア」および「出発時間帯」とが重なり合う未処理の利用リクエストのレコードのペアが存在するか否かを判定する(ステップS21)。
すなわち、ステップS21では、カーシェア情報生成部12A−4は、例えば図1に示すような、A地点エリア→B地点エリアの第1区間の利用リクエストのB地点エリアへの到着エリアおよび到着時間帯と、B地点エリア→A地点エリアの第2区間の利用リクエストのB地点エリアからの出発エリアおよび出発時間帯とが重なり合う利用リクエストのペアを全て列挙する。
カーシェア情報生成部12A−4は、「出発エリア」および「出発時間帯」が重なり合う未処理の利用リクエストのレコードのペアが存在する場合に(ステップS21:Yes)、該当する全ての利用リクエストのレコードのペアを列挙し、ステップS22へ処理を移す。一方、カーシェア情報生成部12A−4は、「出発エリア」および「出発時間帯」が重なり合う未処理の利用リクエストのレコードのペアが存在しない場合に(ステップS21:No)、カーシェア情報生成処理を終了する。
ステップS22では、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS21で列挙した未処理の利用リクエストのレコードのペアを1つ選択する。次に、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS22で選択した利用リクエストのレコードのペアの一方の「出発エリア」および他方の「到着エリア」と「ホームエリア」が重なり合う車両情報マスタテーブルのレコードが存在するか否かを判定する(ステップS23)。
すなわち、ステップS23では、カーシェア情報生成部12A−4は、例えば図1に示すような、A地点エリア→B地点エリアの第1区間の利用リクエストのA地点エリアの出発エリアと、B地点エリア→A地点エリアの第2区間の利用リクエストのA地点エリアの到着エリアと、重なり合う「ホームエリア」を有する車両が車両情報マスタテーブル11−1に存在するか否かを判定することにより、ステップS22で選択した利用リクエストのペアで利用することができるシェアリングカーを検索する。
カーシェア情報生成部12A−4は、利用リクエストのレコードのペアの一方の「出発エリア」および他方の「到着エリア」と「ホームエリア」が重なり合う車両情報マスタテーブルのレコードが存在する場合に(ステップS23:Yes)、ステップS24へ処理を移す。一方、カーシェア情報生成部12A−4は、利用リクエストのレコードのペアの一方の「出発エリア」および他方の「到着エリア」と「ホームエリア」が重なり合う車両情報マスタテーブルのレコードが存在しない場合に(ステップS23:No)、ステップS22へ処理を移す。
ステップS24では、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS22で選択した利用リクエストのレコードからカーシェア情報を生成し、カーシェア情報テーブル11A−4に登録する。次に、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS22で選択した各利用リクエストのレコードの「予約登録」を“済”にする(ステップS25)。
次に、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS21で列挙した全ての利用リクエストのレコードについてステップS22以降の処理を実行したか否かを判定する(ステップS26)。カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS21で列挙した全ての利用リクエストのレコードについてステップS22以降の処理を実行した場合に(ステップS25:Yes)、カーシェア情報生成処理を終了する。一方、カーシェア情報生成部12A−4は、ステップS21で列挙した利用リクエストのレコードについてステップS22以降の処理を実行していないレコードが存在する場合に(ステップS25:No)、ステップS22へ処理を移す。
(実施形態1にかかる遅延通知処理)
図9は、実施形態1にかかる遅延通知処理を示すフローチャートである。実施形態1にかかる遅延通知処理は、サーバ装置10Aのカーシェア管理部12A−5により、所定周期で実行される。まず、カーシェア管理部12A−5は、カーシェア情報テーブル11A−4に、現在時刻が、「第1区間」の「(出発)日時」と、「第2区間」の「(出発)日時」との間であるカーシェア情報のレコードが存在するか否かを判定する(ステップS31)。
すなわち、ステップS31では、カーシェア管理部12A−5は、カーシェア情報テーブル11A−4に、「第1区間」を移動中のシェアリングカーが存在するか否かを判定する。「第1区間」を移動中のシェアリングカーは、例えば図1に示す例では、A地点エリア→B地点エリアを移動中のシェアリングカーであり、B地点エリアにおいてシェアリングカーの引き継ぎが行われるシェアリングカーである。そして、遅滞なくシェアリングカーの引き継ぎが行われるためには、B地点エリアへ到着するまで運行状況を監視することが望ましいシェアリングカーであることから、このシェアリングカーに関するカーシェア情報を列挙する。
カーシェア管理部12A−5は、カーシェア情報テーブル11A−4に、現在時刻が、「第1区間」の「(出発)日時」と、「第2区間」の「(出発)日時」との間であるカーシェア情報のレコードが存在する場合に(ステップS31:Yes)、ステップS32へ処理を移す。一方、カーシェア管理部12A−5は、カーシェア情報テーブル11A−4に、現在時刻が、「第1区間」の「(出発)日時」と、「第2区間」の「(出発)日時」との間であるカーシェア情報のレコードが存在しない場合に(ステップS31:No)、遅延通知処理を終了する。
ステップS32では、カーシェア管理部12A−5は、ステップS31で列挙したカーシェア情報のレコードから1レコードを選択する。次に、カーシェア管理部12A−5は、ステップS32で選択したカーシェア情報のレコードに該当するシェアリングカーの「現在位置」を取得する(ステップS33)。
次に、カーシェア管理部12A−5は、現在時刻と、シェアリングカーの「現在位置」と、「第2区間」の「(出発)地点」とから、シェアリングカーの遅延(および予測遅延時間)が判断されるか否かを判定する(ステップS34)。すなわち、ステップS34では、カーシェア管理部12A−5は、シェアリングカーの遅延発生に対して早期のアラートを出すなどを行うため、遅延発生の判断を行う。
カーシェア管理部12A−5は、現在時刻と、シェアリングカーの「現在位置」と、「第2区間」の「(出発)地点」とから、シェアリングカーの遅延(および予測遅延時間)が判断される場合に(ステップS34:Yes)、ステップS35へ処理を移す。一方、カーシェア管理部12A−5は、現在時刻と、シェアリングカーの「現在位置」と、「第2区間」の「(出発)地点」とから、シェアリングカーの遅延(および予測遅延時間)が判断されない場合に(ステップS34:No)、ステップS32へ処理を移す。
ステップS35では、カーシェア管理部12A−5は、ステップS35で判断された遅延および予測遅延時間を、「第1区間」および「第2区間」の利用者へ通知する。
次に、カーシェア管理部12A−5は、ステップS31で列挙した全てのカーシェア情報のレコードについてステップS32以降の処理を実行したか否かを判定する(ステップS36)。カーシェア管理部12A−5は、ステップS31で列挙した全てのカーシェア情報のレコードについてステップS32以降の処理を実行した場合に(ステップS36:Yes)、遅延通知処理を終了する。一方、カーシェア管理部12A−5は、ステップS31で列挙した全てのカーシェア情報のレコードについてステップS32以降の処理を実行していない場合に(ステップS36:No)、ステップS32へ処理を移す。
(実施形態1にかかるシェアリングカー登録画面)
図10Aは、実施形態1にかかる車両提供者端末におけるシェアリングカー登録画面を示す図である。シェアリングカー登録画面は、車両提供者端末3の画面3aに表示される入力画面である。図10Aに示すように、シェアリングカー登録画面には、「車両提供者ID」「ホーム地点」「バッファエリア」「希望する利用者レベル」の入力エリアがある。車両提供者端末3を操作するシェアリングカーの「車両提供者ID」で特定される提供者により各項目が入力され、「登録」ボタンが押下されると、入力された各項目の情報がサーバ装置10Aへと送信され、サーバ装置10Aにて車両情報のレコードが生成されて車両情報マスタテーブル11−1に登録される。「ホーム地点」「バッファエリア」は、登録するシェアリングカーのホーム地点およびバッファエリアである。「希望する利用者レベル」は、例えば登録するシェアリングカーを“○の評価が80%以上”の利用者にのみ利用させたい場合には、かかる指定が入力される。例えば“○の評価が80%以上”とは、シェアリングカーの提供者による「評価」およびカーシェア管理部12A−5による「予定遵守評価」の全評価における“○”の比率が80%以上であることをいう。「キャンセル」ボタンは、各項目の入力作業を中止する場合に押下される。
(実施形態1にかかるカーシェア利用者評価画面)
図10Bは、実施形態1にかかる車両提供者端末におけるカーシェア利用者評価画面を示す図である。カーシェア利用者評価画面は、車両提供者端末3の画面3aに表示される入力画面である。図10Bに示すように、カーシェア利用者評価画面には、「車両提供者ID」「車両ID」「利用者ID」「評価」の入力エリアがある。「利用者ID」で特定される利用者による「車両ID」で特定されるシェアリングカーの利用終了後に、車両提供者端末3を操作するシェアリングカーの「車両提供者ID」で特定される提供者により「評価」を含む各項目が入力され、「登録」ボタンが押下される。「評価」は、例えば利用者を“○”“×”の2段階で評価する場合には、“○”“×”のいずれかを入力する。入力された各項目の情報は、サーバ装置10Aへと送信され、サーバ装置10Aにて利用者情報マスタテーブル11−2の「フィードバック情報」に反映される。「キャンセル」ボタンは、各項目の入力作業を中止する場合に押下される。
(実施形態1にかかるカーシェア利用リクエスト登録画面)
図11Aは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録画面を示す図である。カーシェア利用リクエスト登録画面は、車両利用者端末4の画面4aに表示される入力画面である。図11Aに示すように、カーシェア利用リクエスト登録画面には、「利用者ID」と、利用者が指定する「出発地」「出発日時」「到着地」「到着日時」およびこれらの「バッファ」の入力エリアがある。車両利用者端末4を操作する「利用者ID」で特定される利用者により各項目が入力され、「登録」ボタンが押下されると、入力された各項目の情報がサーバ装置10Aへと送信され、サーバ装置10Aにて利用リクエストのレコードが生成されて利用リクエストテーブル11A−3に登録される。「キャンセル」ボタンは、各項目の入力作業を中止する場合に押下される。
(実施形態1にかかるカーシェア利用リクエスト登録通知画面)
図11Bは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録通知画面を示す図である。カーシェア利用リクエスト登録通知画面は、車両利用者端末4が、カーシェアの利用リクエストがサーバ装置10Aにより利用リクエストテーブル11A−3に登録された際にその旨をサーバ装置10Aから受信し、画面4aに表示される通知画面である。図11Bに示すように、カーシェア利用リクエスト登録通知画面には、図11Aに示すカーシェア利用リクエスト登録画面で入力されてサーバ装置10Aにて利用リクエストテーブル11A−3に登録された利用リクエストの内容およびリクエスト番号(リクエストID)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
(実施形態1にかかるカーシェア契約成立通知画面)
図11Cは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア契約成立通知画面を示す図である。カーシェア契約成立通知画面は、車両利用者端末4が、サーバ装置10Aによるマッチングにより生成されたカーシェア情報がカーシェア情報テーブル11A−4に登録されてカーシェア契約が成立した旨をサーバ装置10Aから受信し、画面4aに表示される通知画面である。図11Cに示すように、カーシェア契約成立通知画面には、成立したカーシェア予約に関する内容およびカーシェア予約番号(カーシェア予約ID)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
(実施形態1にかかるカーシェア契約不成立通知画面)
図11Dは、実施形態1にかかる車両利用者端末におけるカーシェア契約不成立通知画面を示す図である。カーシェア契約不成立通知画面は、車両利用者端末4が、サーバ装置10Aによるマッチングによってもカーシェア情報が生成されず、カーシェア契約が不成立の旨をサーバ装置10Aから受信し、画面4aに表示される通知画面である。図11Dに示すように、カーシェア契約不成立通知画面には、成立しなかった利用リクエストに関する内容(リクエスト番号(リクエストID)を含む)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。なお、カーシェア契約不成立通知画面は、利用リクエストが指定する出発日時の所定時間前(例えば24時間前)までにカーシェア情報が生成されなかった利用リクエストについて通知するとしてもよい。
(実施形態1にかかる到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き渡し側))
図12Aは、実施形態1にかかる車両利用者端末における到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き渡し側)を示す図である。到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き渡し側)は、車両利用者端末4が、自端末を携帯して利用者(シェアリングカーを他の利用者へ引き渡す義務がある利用者)が乗車するシェアリングカーの到着地(目的地)への到着遅延の旨をサーバ装置10Aから受信し、画面4aに表示する通知画面である。図12Aに示すように、到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き渡し側)には、自シェアリングカーの遅延および遅延時間に関する内容が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
(実施形態1にかかる到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き継ぎ側))
図12Bは、実施形態1にかかる車両利用者端末における到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き継ぎ側)を示す図である。到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き継ぎ側)は、車両利用者端末4が、自端末を携帯する利用者(シェアリングカーを他の利用者から引き継ぐ予定の利用者)が到着を待ち受けるシェアリングカーの到着地(目的地)への到着遅延の旨をサーバ装置10Aから受信し、画面4aに表示する通知画面である。図12Bに示すように、到着遅延見込み通知画面(シェアリングカー引き継ぎ側)には、引き継ぐ予定のシェアリングカーの遅延および遅延時間に関する内容が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
実施形態1によれば、単独の利用者ではシェアリングカーを出発地点まで戻すことができずにカーシェアできないない場合であっても、複数の利用リクエストをサーバ装置10Aの処理により組合せる。これにより、1台のシェアリングカーが出発地点を出発し、出発地点まで戻る経路を複数の利用者により形成できるため、シェアリングカーがシェアされる可能性が高まり、シェアリングカーの稼働率を高めることができる。よって、シェアリングカーの提供者、カーシェアリングの事業者の収益性を高めることができる。また、シェアリングカーがシェアされる可能性が高まることから、カーシェアリング事業の活性化を図ることができる。
また、実施形態1によれば、複数の利用リクエストをサーバ装置10Aの処理により組合せることにより、1台のシェアリングカーが出発地点を出発し、出発地点まで戻る経路を複数の利用者により形成できるため、単独の利用者はシェアリングカーを出発地点まで戻す必要がないため、利用者の利用区間および利用時間のニーズにきめ細かく対応できるカーシェアリングサービスを提供できる。よって、カーシェアリングの利用者の経済的負担を軽減し、利用者の利便性を高めることができる。
また、実施形態1によれば、シェアリングカーの進行方向、走行環境(道路渋滞、道路工事、道路規制、道路封鎖、気象など)を加味してシェアリングカーの遅延が発生する可能性があると判断される場合に、早期のアラートを出す。これにより、シェアリングカーを引き渡す利用者および引き継ぐ利用者双方に遅延を予め認識させるとともに、次善の対応を取らせることができる。
(実施形態1の変形例)
(1)シェアリングカーの引き継ぎ形態について
実施形態1では、2名の利用者で第1区間および第2区間でシェアリングカーを引き継ぐことにより、シェアリングカーがホームエリアから出発してホームエリアへ戻る経路を形成する例を示す。しかし、シェアリングカーがホームエリアから出発してホームエリアへ戻る経路を形成するパターンは、2名の利用者で第1区間および第2区間でシェアリングカーを引き継ぐ形態に限らず、m名の利用者でn区間(m≦n、m,nは2以上の自然数)でシェアリングカーを引き継ぐ形態であってもよい。なお、シェアリングカーがホームエリアから出発してホームエリアへ戻る経路に限らず、シェアリングカーが第1の地点から出発して第2の地点(第2の地点は、第1の地点と同一でも異なってもよい)へ戻る経路であってもよい。
(2)車両利用者端末について
実施形態1では、車両利用者端末4は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのネットワーク接続機能を有するコンピュータ装置である。そして、例えば車両利用者端末4をGPS機能を有するスマートフォンなどとし、カーシェア管理システム1Aにて提供されるカーシェアリングサービスの専用アプリケーションをスマートフォンにインストールさせ、実施形態1で説明した車両利用者端末4で行う各種の入出力処理を行わせるとともに、専用アプリケーションとGPS機能とが連係してシェアリングカーの現在位置追尾機能を持たせるようにしてもよい。専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンによりシェアリングカーの現在位置の追尾機能を実現する場合には、車載装置5は省略可能である。
また、シェアリングカーが指定時刻に指定場所へ到着が困難であることの予測精度を向上させるため、車載装置5やスマートキーを用いたシェアリングカーのイグニションのオンオフ管理を、シェアリングカーの現在位置の追尾と併用してもよい。
また、近距離無線通信機能を有するスマートフォンにスマートキーの機能を持たせ、専用アプリケーションが動作するスマートフォンにダウンロードしたワンタイムのイグニション・キー情報を、シェアリングカーのスマートキーとして用いてもよい。
(3)車種について
実施形態1では、車両情報マスタテーブル11−1では、説明の簡素化のため、車種に関する情報は管理せず、カーシェアリングサービスの利用者も、車種に関する情報を指定せず、出発地、出発日時、到着地、到着日時およびそれらのバッファを指定してマッチするシェアリングカーを選択するとする。しかし、これに限らず、シェアリングカーの登録時に車種に関する情報(タイプ、車名、車両スペックなど)も入力させて車両情報マスタテーブル11−1で管理し、カーシェアリングサービスの利用者も車種に関する情報を含めたシェアリングカーの希望条件を指定するようにしてもよい。これにより、利用者は、希望する車種のシェアリングカーを利用することができる。
(4)遅延通知について
実施形態1にかかる遅延通知処理では、カーシェア管理部12A−5は、シェアリングカーの進行方向、走行環境(渋滞、工事、規制、封鎖、気象など)を加味してシェアリングカーの遅延が発生する可能性があると判断される場合に、早期のアラートを出すが、さらに、遅延挽回策(例えば代替ルートなど)を通知するとしてもよい。
(5)バッファについて
実施形態1では、地点のバッファエリアは、“徒歩m分以内”や“半径rkm以内”などの単純距離に基づいた指定とするが、地点周辺の天候状況、地形や渋滞などの道路状況を加味して、可変の加重計数を乗じて指定してもよい。例えば、ある地点周辺の天候状況が豪雨である場合に、この地点のバッファエリアは、通常指定の“徒歩m分以内”“半径rkm以内”に対し、c(>1)倍の“徒歩(c×m)分以内”“半径(c×r)km以内”としてもよい。
[実施形態2]
以下、開示技術の実施形態2について説明する。実施形態2の説明は、実施形態1と異なる部分のみ行い、実施形態1と同一の部分については説明を省略する。実施形態2は、実施形態1と、矛盾しない範囲で組合せることができる。
(実施形態2の概要)
図13は、実施形態2の概要を示す図である。例えば、実施形態2は、カーシェアリングサービスで共用されるシェアリングカーが、利用者XによってA地点から徒歩a分圏内のA地点エリアからB地点から徒歩b分圏内のB地点エリアまで利用される。その後、シェアリングカーは、B地点エリアに利用者Xから利用者Yへ引き渡され、利用者Yによって所定時間内にB地点エリアを出発してB地点エリアへ戻って利用者Xへ再度引き渡され、再度利用者XによってB地点エリアからA地点エリアまで利用される例である。このB地点エリアにおける利用者Xから利用者Yへの一時的なシェアカーの引き渡しを、再シェアと呼ぶ。
例えば、図13に示すように、利用者Xは、10:00にA地点エリアのある地点でシェアリングカーに乗車して出発し、(13:00+1時間)以内にB地点エリアのある地点に到着してシェアリングカーから降車する。そして、利用者Yは、利用者Xが降車したシェアリングカーを引き継ぎ、14:00〜16:00の間でB地点エリアを出発してB地点へ戻り、シェアリングカーから降車する(再シェア)。そして、利用者Xは、利用者Yが降車したシェアリングカーを再度引き継ぎ、17:00にB地点エリアの同地点でシェアリングカーに乗車して出発し、20:00にA地点エリアのある地点に到着してシェアリングカーから降車する。なお、B地点エリア→A地点エリアのシェアリングカーの利用者は、利用者Xおよび利用者Yと異なる利用者Zであってもよい。
このように、実施形態2では、利用者XによるA地点エリアからB地点エリアへ至ってA地点エリアへ戻るシェアリングカーの利用と、利用者YによるB地点エリア周辺でのシェアリングカーの利用とを組合せる。よって、利用者Xによる単独利用では、B地点エリアにおいてシェアリングカーが所定時間だけ駐車などにより遊休状態になるが、この遊休状態の間にシェアリングカーを利用する利用リクエストがあれば、その利用リクエストを充足させることにより、シェアリングカーの稼働率を向上させ、シェアリングカーの提供者およびカーシェアリング事業者の収益機会を増加させるとともに、利用者Xの利用料負担を軽減することができる。
例えば、1時間当たりのシェアリングカーの利用料を¥1,000、カーシェアリング事業者の手数料(取り分)を利用料合計の10%、シェアリングカーの提供者の取り分を利用料合計の90%とする。図13において、再シェアを行わない場合は、利用者Xは、10時間利用であるので、10h×¥1,000=¥10,000の利用料を支払う。このうち¥1,000がカーシェアリング事業者の手数料(取り分)となり、¥9,000がシェアリングカーの提供者の取り分となる。
一方、図13において、利用者Yによる2時間の再シェアを行う場合に、利用者Xの負担軽減分およびシェアリングカーの提供者の取り分の増分をともに¥αとする。シェアリングカーの提供者の取り分の増分は、再シェアによるリスク増加の補償分である。利用者Xは、10h×¥1,000−¥α=¥(10,000−α)の利用料を支払う。また、利用者Yは、2h×¥1,000=¥2,000の利用料を支払う。よって、¥1,000(本来の利用者Xからの手数料)+¥2,000(利用者Yへの再シェアの利用料)−{¥α(利用者Xの負担軽減分)+¥α(シェアリングカーの提供者の取り分の増分)}=¥(3,000−2×α)がカーシェアリング事業者の手数料(取り分)となり、¥(9,000+α)がシェアリングカーの提供者の取り分となる。
そして、再シェアを行った場合のカーシェアリング業者の手数料(取り分)¥(3,000−2×α)が、再シェアを行わなかった場合のカーシェアリング事業者の手数料(取り分)¥1,000を上回る、すなわち、¥(3,000−2×α)>¥1,000⇔α<1,000となるようにαを調整することにより、再シェアによって、シェアリングカーの提供者、利用者X、カーシェアリング事業者の3者がともに収益増大のメリットを享受できる。
なお、再シェアを行うことができるシェアリングカーは、その提供者による車両登録時に、“再シェア可”の旨の了承がなされているものとする。
(実施形態2にかかるカーシェア管理システム)
実施形態2にかかるカーシェア管理システム1Bは、実施形態1にかかるカーシェア管理システム1Aと比較し、サーバ装置10Aに代えてサーバ装置10Bを備える(図2参照)。サーバ装置10Bは、記憶部11B、制御部12B、通信部13を有する。通信部13は、サーバ装置10Bが、ネットワーク2を介して外部装置と通信するためのインターフェースである。
記憶部11Bは、車両情報マスタテーブル11−1、利用者情報マスタテーブル11−2、利用リクエストテーブル11B−3、カーシェア情報テーブル11B−4を有する(図2参照)。
(実施形態2にかかる利用リクエストテーブルについて)
図14は、実施形態2にかかるカーシェア利用リクエストテーブルを示す図である。実施形態2にかかる利用リクエストテーブル11B−3は、実施形態1にかかる利用リクエストテーブル11A−3と比較して、「出発」と「到着」の項目間に「中間地点」の項目を有する点が異なる。その他は、実施形態2にかかる利用リクエストテーブル11B−3は、実施形態1にかかる利用リクエストテーブル11A−3と同様である。
「中間地点」は、サーバ装置10Bで管理されるカーシェアリングサービスを利用する利用者が、車両利用者端末4を介してサーバ装置10Bへシェアリングカーの利用リクエストを送信する際に、再シェアを許容する場合に指定する項目である。「中間地点」はさらに「滞在エリア」「滞在時間帯」の項目を有する。「滞在エリア」はさらに「地点」「バッファエリア」の項目を有する。「滞在時間帯」はさらに「日時」「バッファ時間」の項目を有する。すなわち、利用者が、再シェアを許容する場合に、「地点」および「バッファエリア」を含む「中間地点」の「滞在エリア」および「日時」および「バッファ時間」を含む「中間地点」の「滞在時間帯」を指定することで、その「滞在エリア」「バッファ時間」にマッチする利用リクエストに対して再シェアを行うことができる。
利用リクエストテーブル11B−3によれば、例えば図14に示すように、「リクエストID」“リクエスト013”の利用リクエストは、「利用者ID」“利用者013”、「リクエスト受信タイムスタンプ」“タイムスタンプ013”、「出発エリア」の「地点」“地点113”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”、「出発時間帯」の「日時」“日時113”、「バッファ時間」“t1時間”、「滞在エリア」の「地点」“地点313”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”、「滞在時間帯」の「日時」“日時313”、「バッファ時間」“t2時間”、「到着エリア」の「地点」“地点113”、「バッファエリア」“徒歩m1分以内”、「到着時間帯」の「日時」“日時213”、「バッファ時間」“t1時間”、「予約登録」“済”、「予定遵守評価」“○”である。
すなわち、「リクエストID」“リクエスト013”の利用リクエストは、「地点」“地点313”を中心とする“徒歩m1分以内”の「滞在エリア」において、「日時」“日時313”を始点として“t2時間”経過後まで再シェア可能である。
(実施形態2にかかるカーシェア情報テーブル)
図15は、実施形態2にかかるカーシェア情報テーブルを示す図である。実施形態2にかかるカーシェア情報テーブル11B−4は、実施形態1にかかるカーシェア情報テーブル11A−4と比較して、「第1区間」と「第2区間」の項目間に「中間地点」の項目を有する点が異なる。その他は、実施形態2にかかるカーシェア情報テーブル11B−4は、実施形態1にかかるカーシェア情報テーブル11A−4と同様である。
カーシェア情報テーブル11B−4によれば、例えば図15に示すように、「カーシェア予約ID」“予約003”のカーシェア情報は、「車両ID」“車両003”、「第1区間」の「リクエストID」“リクエスト013”、「出発」の「地点」“地点x113”、「日時」“日時x113”、「中間地点」の「リクエストID」“リクエスト014”、「出発」の「地点」“地点x313”、「日時」“日時x313”「第2区間」の「リクエストID」“リクエスト013”、「出発」の「地点」“地点x313”、「日時」“日時x314”、「カーシェア情報生成タームスタンプ」“タイムスタンプ103”である。
このように、エリアおよび時間帯が重複することにより地点および日時を摺り合わせて「第1区間」および「第2区間」の間に「中間地点」の利用リクエストを組合せる。これにより、シェアリングカーが「中間地点」で所定時間だけ遊休状態になる場合、他の利用者によりシェアリングカーが再シェア利用されることにより、シェアリングカーの稼働率を向上させ、シェアリングカーの提供者、「第1区間」および「第2区間」の利用者、カーシェアリング事業者がともに収益増大のメリットを享受できる。
(サーバ装置10Bの制御部12Bについて)
制御部12Bは、プログラムを実行するCPUなどの処理装置である。制御部12Bは、車両管理部12−1、利用者情報管理部12−2、利用リクエスト管理部12B−3、カーシェア情報生成部12B−4、カーシェア管理部12B−5を有する(図2参照)。
利用リクエスト管理部12B−3は、車両利用者端末4からカーシェアリングサービスの利用リクエストを受信して利用リクエストのレコードを生成し、図14に示す利用リクエストテーブル11B−3に登録する。利用リクエスト管理部12B−3は、利用リクエストのレコードを利用リクエストテーブル11B−3に登録すると、利用リクエストを送信した利用者の車両利用者端末4へ、登録完了通知を送信する。
カーシェア情報生成部12B−4は、利用リクエストテーブル11B−3に登録されている利用リクエストから「出発エリア」および「到着エリア」が同一であって、「中間地点」が設定されている利用リクエストを選択する。そして、カーシェア情報生成部12B−4は、ある利用者により、1台のシェアリングカーが、出発地を出発して中間地点に所定時間だけ滞在して出発地へ戻る際に、中間地点において他の利用者による再シェアを行うというシェアリング情報を生成する。カーシェア情報生成部12B−4は、シェアリング情報を生成した場合には、利用リクエストテーブル11B−3において該当する利用リクエストの「予約登録」を“済”にする。そして、カーシェア情報生成部12B−4は、生成したシェアリング情報に該当する利用リクエストを送信した利用者の車両利用者端末4へ、予約成立通知を送信する。
カーシェア管理部12B−5は、実施形態1にかかるカーシェア管理部12A−5の機能に加え、次の機能を有する。すなわち、図13を参照して上述したシェアリングカーの提供者、利用者X、カーシェアリング事業者の各取り分の演算を、上述のパラメータα(¥α)を調整しつつ行う。
(実施形態2にかかるカーシェア情報生成処理)
図16は、実施形態2にかかるカーシェア情報生成処理を示すフローチャートである。実施形態2にかかるカーシェア情報生成処理は、所定周期または図7に示す利用リクエスト登録処理を実行するごとに、サーバ装置10Bのカーシェア情報生成部12B−4により実行される。
まず、カーシェア情報生成部12B−4は、利用リクエストテーブル11B−3に、「予約登録」“未”であって、同一レコード内で「出発エリア」および「到着エリア」が重なり合う未処理の利用リクエストのレコードが存在するか否かを判定する(ステップS41)。すなわち、ステップS41では、カーシェア情報生成部12B−4は、例えば図13に示すような、B地点エリア→B地点エリアの利用リクエストを全て列挙する。
カーシェア情報生成部12B−4は、同一レコード内で「出発エリア」および「到着エリア」が重なり合う未処理の利用リクエストのレコードが存在する場合に(ステップS41:Yes)、該当の全ての利用レコードを列挙し、ステップS42へ処理を移す。一方、カーシェア情報生成部12B−4は、同一レコード内で「出発エリア」および「到着エリア」が重なり合う未処理の利用リクエストのレコードが存在しない場合に(ステップS41:No)、カーシェア情報生成処理を終了する。
ステップS42では、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS41で列挙した未処理の利用リクエストのレコードを1つ選択する。次に、カーシェア情報生成部12B−4は、利用リクエストテーブル11B−3に、「予約登録」“未”であって、「中間地点」の情報が登録されている未処理の利用リクエストのレコードが存在するか否かを判定する(ステップS43)。すなわち、ステップS43では、カーシェア情報生成部12B−4は、例えば図13に示すような、A地点エリア→B地点エリア→A地点エリアの利用リクエストのうち、B地点エリアにおける滞在エリアおよび滞在時間帯が登録されている利用リクエストを全て列挙する。
カーシェア情報生成部12B−4は、利用リクエストテーブル11B−3に、「予約登録」“未”であって、「中間地点」の情報が登録されている未処理の利用リクエストのレコードが存在すると判定した場合に(ステップS43:Yes)、ステップS44へ処理を移す。一方、カーシェア情報生成部12B−4は、利用リクエストテーブル11B−3に、「予約登録」“未”であって、「中間地点」の情報が登録されている未処理の利用リクエストのレコードが存在しない判定した場合に(ステップS43:No)、ステップS42へ処理を移す。
次に、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS43で列挙した未処理の利用リクエストのレコードのうち、ステップS42で選択した利用リクエストのレコードの「出発エリア(到着エリア)」の「出発時間帯」および「到着時間帯」を、「中間地点」の「滞在エリア」および「滞在時間帯」に含む利用リクエストのレコードが存在するか否かを判定する(ステップS44)。すなわち、ステップS44では、カーシェア情報生成部12B−4は、例えば図13に示すような、A地点エリア→B地点エリア(中間地点)→A地点エリアの利用リクエストの中間地点に、再シェアとして組合せることができるB地点エリア→B地点エリアの利用リクエストが存在するか否かを判定する。
カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS43の条件を満たす未処理の利用リクエストのレコードのうち、ステップS42で選択した利用リクエストのレコードの「出発エリア(到着エリア)」の「出発時間帯」および「到着時間帯」を、「中間地点」の「滞在エリア」および「滞在時間帯」に含む利用リクエストのレコードが存在する場合に(ステップS44:Yes)、ステップS45へ処理を移す。一方、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS43の条件を満たす未処理の利用リクエストのレコードのうち、ステップS42で選択した利用リクエストのレコードの「出発エリア(到着エリア)」の「出発時間帯」および「到着時間帯」を、「中間地点」の「滞在エリア」および「滞在時間帯」に含む利用リクエストのレコードが存在しない場合に(ステップS44:No)、ステップS42へ処理を移す。
ステップS45では、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS42およびステップS44で選択した利用リクエストのレコードからカーシェア情報を生成する。次に、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS42およびステップS44で選択した各利用リクエストのレコードの「予約登録」を"済"にする(ステップS46)。
次に、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS41で列挙した全ての利用リクエストのレコードについてステップS42以降の処理を実行したか否かを判定する(ステップS47)。カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS41で列挙した全ての利用リクエストのレコードについてステップS42以降の処理を実行した場合に(ステップS47:Yes)、カーシェア情報生成処理を終了する。一方、カーシェア情報生成部12B−4は、ステップS41で列挙した利用リクエストのレコードについてステップS42以降の処理を実行していないレコードが存在する場合に(ステップS42:No)、ステップS42へ処理を移す。
(実施形態2にかかるカーシェア利用リクエスト登録画面)
図17Aは、実施形態2にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録画面を示す図である。カーシェア利用リクエスト登録画面は、車両利用者端末4の画面4aに表示される入力画面である。図17Aに示すように、実施形態2にかかるカーシェア利用リクエスト登録画面には、「利用者ID」と、利用者が指定する「出発地」「出発日時」「中継地点」「到着日時」「到着地」「到着日時」およびこれらの「バッファ」の入力エリアがある。車両利用者端末4を操作する「利用者ID」で特定される利用者により各項目が入力され、「登録」ボタンが押下されると、入力された各項目の情報がサーバ装置10Bへと送信され、サーバ装置10Bにて利用リクエストのレコードが生成されて利用リクエストテーブル11B−3に登録される。「キャンセル」ボタンは、各項目の入力作業を中止する場合に押下される。
(実施形態2にかかるカーシェア利用リクエスト登録通知画面)
図17Bは、実施形態2にかかる車両利用者端末におけるカーシェア利用リクエスト登録通知画面を示す図である。実施形態2にかかるカーシェア利用リクエスト登録通知画は、車両利用者端末4が、カーシェアの利用リクエストがサーバ装置10Bにより利用リクエストテーブル11B−3に登録された際にその旨をサーバ装置10Bから受信し、画面4aに表示される通知画面である。図17Bに示すように、カーシェア利用リクエスト登録通知画面には、図17Aに示すカーシェア利用リクエスト登録画面で入力されてサーバ装置10Bにて利用リクエストテーブル11B−3に登録された利用リクエストの内容およびリクエスト番号(リクエストID)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
(実施形態2にかかる再シェアされる利用者へのカーシェア契約成立通知画面)
図18Aは、実施形態2にかかる車両利用者端末における再シェアされる利用者へのカーシェア契約成立通知画面を示す図である。再シェアされる利用者とは、利用するシェアリングカーが再シェアされる可能性がある利用者である。再シェアされる利用者へのカーシェア契約成立通知画面は、車両利用者端末4が、サーバ装置10Bによるマッチングにより生成されたカーシェア情報がカーシェア情報テーブル11B−4に登録されて、再シェアを含むカーシェア契約が成立した旨をサーバ装置10Bから受信し、再シェアされる利用者の車両利用者端末4の画面4aに表示される通知画面である。図18Aに示すように、再シェアされる利用者へのカーシェア契約成立通知画面には、成立した再シェアを含むカーシェア予約に関する内容およびカーシェア予約番号(カーシェア予約ID)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
(実施形態2にかかる再シェアする利用者へのカーシェア契約成立通知画面)
図18Bは、実施形態2にかかる車両利用者端末における再シェアする利用者へのカーシェア契約成立通知画面を示す図である。再シェアする利用者とは、再シェアによりシェアリングカーを利用する利用者である。再シェアする利用者へのカーシェア契約成立通知画面は、車両利用者端末4が、サーバ装置10Bによるマッチングにより生成されたカーシェア情報がカーシェア情報テーブル11B−4に登録されて、再シェアを含むカーシェア契約が成立した旨をサーバ装置10Bから受信し、再シェアする利用者の車両利用者端末4の画面4aに表示される通知画面である。図18Bに示すように、再シェアする利用者へのカーシェア契約成立通知画面には、成立した再シェアのカーシェア予約に関する内容およびカーシェア予約番号(カーシェア予約ID)が表示される。「閉じる」ボタンは、表示を閉じる場合に押下される。
実施形態2によれば、再シェアにより、一時的に駐車などにより遊休状態にあるシェアリングカーをさらにシェアすることができるので、シェアリングカーの稼働率を向上させることができる。
実施形態2によれば、再シェアを行わせる利用者は、再シェアというカーシェアリングの機会創出の対価として、当初利用料から割引を得ることができ、再シェアを行わせる利用者の経済的メリットを生み出すとともに、再シェアを行わせるモチベーションとなるため、再シェア促進によるカーシェアリングの利用拡大を図ることができる。
また、実施形態2によれば、シェアリングカーの提供者は、再シェアを行わせることのリスク増加の補償を受けるため、再シェアを行わせるシェアリングカーの提供者の経済的メリットを生み出すとともに、再シェアを行わせるモチベーションとなり、再シェア促進によるカーシェアリングの利用拡大を図ることができる。
また、実施形態2によれば、カーシェアリングの事業者は、再シェアを行うことに際して、再シェアを行わせる利用者に与える利用料の割引と、シェアリングカーの提供者に対して与える金銭的補償とのバランスを適切に取ることにより、再シェア促進によるカーシェアリングの利用拡大を図りつつ、カーシェアリングの事業収入を増加させることができる。
(実施形態2の変形例)
・シェアリングカーの再シェア形態について
実施形態2では、2名の利用者で第1区間および第2区間と、第1区間および第2区間の間の中間地点とでシェアリングカーを引き継ぐ再シェアを行う例を示す。しかし、これに限らず、シェアリングカーがホームエリアから出発してホームエリアへ戻る経路を形成するパターンは、m名の利用者でn区間(m≦n、m,nは2以上の自然数)でシェアリングカーを引き継ぐ形態であってもよく、各区間の間の中間地点それぞれにおいて滞在エリアおよび滞在時間がマッチする場合には、各中間地点において再シェアを行うとしてもよい。なお、シェアリングカーがホームエリアから出発してホームエリアへ戻る経路に限らず、シェアリングカーが第1の地点から出発して第2の地点(第2の地点は、第1の地点と同一でも異なってもよい)へ戻る経路であってもよい。
なお、サーバ装置10A,10Bは、共用車両管理装置の一例である。また、利用リクエスト管理部12A−3,12B−3は、共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの共用車両の利用リクエストを利用者端末から受信する受信部の一例である。また、記憶部11A,11Bの利用リクエストテーブル11A−3,11B−3は、受信部により受信された共用車両の利用リクエストを利用者ごとに記憶する利用リクエスト記憶部の一例である。また、カーシェア情報生成部12A−4,12B−4は、利用リクエスト記憶部に記憶される複数の利用リクエストの乗車地点および乗車日時と降車地点および降車日時とを比較した結果から、複数の利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る共用車両の共用情報を生成する利用情報生成部の一例である。
また、カーシェア管理部12A−5,12B−5は、共用車両の運行状況から、共用車両が、利用情報生成部により生成された共用情報に定められた指定地点へ指定時刻に到着せず遅延する見込みであるか否かを判定し、遅延する見込みであると判定した場合に、遅延を予め報知する遅延監視部の一例である。
上述の各実施形態において説明した各処理のフローは、あくまで一例を示すに過ぎず、適宜、各ステップの置換、代替、入れ替えなどを行ってもよい。また、上述の各実施形態において説明した各画面は、あくまで一例を示すに過ぎず、適宜、表示内容の置換、代替、配置位置変更、省略、表示の統合などを行ってもよい。
上述の各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。もしくは、上述の各実施形態において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、上述の各実施形態において説明した各部の統合および分散は、処理負荷や処理効率をもとに適宜変更することができる。この他、上述および図示の処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて適宜変更することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、開示技術のより広範な態様は、上述のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1A、1B カーシェア管理システム
2 ネットワーク
3 車両提供者端末
4 車両利用者端末
5 車載装置
10A、10B サーバ装置
11A、11B 記憶部
11−1 車両情報マスタテーブル
11−2 利用者情報マスタテーブル
11A−3、11B−3 利用リクエストテーブル
11A−4、11B−4 カーシェア情報テーブル
12A、12B 制御部
12−1 車両管理部
12−2 利用者情報管理部
12A−3、12B−3 利用リクエスト管理部
12A−4、12B−4 カーシェア情報生成部
12A−5、12B−5 カーシェア管理部
13 通信部

Claims (6)

  1. 共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、前記共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの前記共用車両の利用リクエストを利用者端末から受信する受信部と、
    複数の前記利用リクエストの前記乗車地点および前記乗車日時と、前記降車地点および前記降車日時とを比較した結果から、複数の前記利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、前記共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る前記共用車両の共用情報を生成する利用情報生成部と
    を備えたことを特徴とする共用車両管理装置。
  2. 利用者ごとの前記乗車地点および前記乗車日時と前記降車地点および前記降車日時とには、それぞれ許容範囲が設定されており、
    前記利用情報生成部は、複数の前記利用リクエストの前記乗車地点および前記乗車日時と、前記降車地点および前記降車日時とをそれぞれの許容範囲で比較した結果、重複範囲が存在する場合に、前記共用車両の共用情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の共用車両管理装置。
  3. 前記利用情報生成部は、第1の利用者により第1の地点で前記共用車両が借り受けられ、第2の地点で所定時間だけ前記共用車両の利用が中断された後、前記第2の地点から前記第1の地点へ至る場合に、複数の前記利用リクエストを組合せて、前記第2の地点で第2の利用者により前記所定時間内で前記共用車両が利用される前記共用車両の共用情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の共用車両管理装置。
  4. 前記共用車両の運行状況から、前記共用車両が、前記利用情報生成部により生成された前記共用情報に定められた指定地点へ指定時刻に到着せず遅延する見込みであるか否かを判定し、遅延する見込みであると判定した場合に、遅延を予め報知する遅延監視部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の共用車両管理装置。
  5. 利用者端末とサーバ装置とを含んだ共用車両管理システムであって、
    前記利用者端末は、利用者により入力された、共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、前記共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの前記共用車両の利用リクエストを受け付けて前記サーバ装置へ送信し、
    前記サーバ装置は、
    前記利用者端末から前記利用リクエストを受信する受信部と、
    複数の前記利用リクエストの前記乗車地点および前記乗車日時と、前記降車地点および前記降車日時とを比較した結果から、複数の前記利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、前記共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る前記共用車両の共用情報を生成する利用情報生成部と
    を備えた
    ことを特徴とする共用車両管理システム。
  6. 利用者端末とサーバ装置とを含んだ共用車両管理システムで実行される共用車両管理方法であって、
    前記利用者端末が、利用者により入力された、共用車両を借り受けて乗車する乗車地点および乗車日時と、前記共用車両から降車して引き渡す降車地点および降車日時とを含む利用者ごとの前記共用車両の利用リクエストを受け付けて前記サーバ装置へ送信し、
    前記サーバ装置が、
    前記利用者端末から前記利用リクエストを受信し、
    複数の前記利用リクエストの前記乗車地点および前記乗車日時と、前記降車地点および前記降車日時とを比較した結果から、複数の前記利用リクエストを組合せて、複数の利用者により、前記共用車両が借り受けられ、順次引き渡されて所定地点へ至る前記共用車両の共用情報を生成する
    ことを含んだこと特徴とする共用車両管理方法。
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