JP2018075515A - 溶剤系接着剤塗布具 - Google Patents

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Abstract

【構成】 溶剤系接着剤塗布具10は、両端開放の中空軸体12、中空軸体の前端部に設けられる塗布部14、中空軸体の後端部に設けられる把持部16、および中空軸体内の圧力を変化させることによって、中空軸体の前端開口部12aから中空軸体内に溶剤系接着剤を吸入し、かつ吸入した溶剤系接着剤を前端開口部から吐出するための入出操作部18を備える。【効果】 接着作業時に、溶剤系接着剤を塗布部に何度も付け直す必要がなく、作業性を向上でき、接着不良を低減できる。【選択図】 図3

Description

この発明は溶剤系接着剤塗布具に関し、特にたとえば、配管部材を接着接合するときに、配管部材に対して溶剤系接着剤を塗布するための、溶剤系接着剤塗布具に関する。
従来、硬質塩化ビニル管の接着接合などに用いられる溶剤系接着剤の塗布具としては、特許文献1に開示されるように、接着剤容器の蓋体と一体化されたものが知られている。この塗布具は、蓋体の天板の下面中央部から下方に向かって突出する棒状の軸部(柄部)を備える。そして、軸部の先端には、前方に突出するように、馬毛などで構成される塗布部(刷毛部)が差し込み固定されている。
特開2004−168357号公報
特許文献1に開示されるような塗布具では、接着剤容器内に収容された溶剤系接着剤に塗布部を浸すことで、塗布部に溶剤系接着剤を適量だけ付着させるが、一度に付着できる量は限られている。このため、溶剤系接着剤を配管部材などに塗布する際には、塗布部に溶剤系接着剤を何度も付け直す必要があり、作業性が悪い。
たとえば、配管用管と管継手との接合は、容易ではなく、管継手の奥まで配管用管が差せていないと接着不良が生じる。溶剤系接着剤は速乾性のものが多く、手際よく塗布して接合させなければ、接着剤が乾いて摩擦が大きくなり、配管用管を奥まで差せずに接着不良となる。にもかかわらず、従来の塗布具では何度も接着剤を付け直す必要があり、作業性が悪いので、接着不良が生じ易い。また、接着剤を何度も付け直すということは、塗布部に付着した適量を超える接着剤を何度も濾しとる必要も生じるということである。適量を超える接着剤が塗布部に付着していると、接着剤が垂れたり、飛散したりして、周囲を汚してしまうからである。さらに、時間との争いで作業者が焦ることにより、様々な問題(災害など)を誘発してしまう危険もある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、溶剤系接着剤塗布具を提供することである。
この発明の他の目的は、溶剤系接着剤を塗布部に何度も付け直す必要がなく、作業性を向上できる、溶剤系接着剤塗布具を提供することである。
第1の発明は、溶剤系接着剤を塗布するための溶剤系接着剤塗布具であって、両端開放の中空軸体、中空軸体の前端部に設けられる塗布部、中空軸体の後端部に設けられる把持部、および中空軸体内の圧力を変化させることによって、中空軸体の前端開口部から中空軸体内に溶剤系接着剤を吸入し、かつ吸入した溶剤系接着剤を前端開口部から吐出するための入出操作部を備える、溶剤系接着剤塗布具である。
第1の発明では、溶剤系接着剤塗布具は、合成樹脂を溶剤で溶解した溶剤系接着剤を塗布するために用いられるものであり、両端開放の円筒状に形成される中空軸体を備える。中空軸体の先端部には、エラストマ、布または毛などによって構成される塗布部が設けられ、中空軸体の後端部には、把持部が設けられる。そして、中空軸体には、スポイト袋またはピストン等の入出操作部が設けられる。入出操作部は、中空軸体内の圧力を変化させることによって、中空軸体の前端開口部から中空軸体内に溶剤系接着剤を吸入させ、吸入した溶剤系接着剤を前端開口部から吐出させる。
第1の発明によれば、入出操作部を設けて、中空軸体に対して溶剤系接着剤を任意に出し入れできるようにしたので、接着剤容器内の溶剤系接着剤を塗布部に付け直す回数を低減できる。したがって、作業性が向上し、接着不良、周囲の汚れ、および作業者の焦りによる他の危険の誘発などを低減できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、塗布部は、中空軸体の外側面に設けられる。
第2の発明では、中空軸体の先端部の外側面に塗布部が設けられる。これによって、曲面、特に管内面に対して溶剤系接着剤を塗布し易くなる。また、被接着面と塗布部との接触面積を大きくすることができるので、接着剤の塗り拡げが容易となり、作業時間を短縮できる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、塗布部の前端は、中空軸の前端よりも前方に突出する。
第3の発明では、塗布部の前端が中空軸体の前端よりも前方に突出する。これによって、管内面の奥部などに塗り残しが生じた場合にも、適切に対応できる。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、少なくとも塗布部を気密的に収容する密閉部材をさらに備える。
第4の発明では、密閉部材が塗布部を気密的に収容して保護する。これによって、塗布具の使用後に、塗布部に残存した接着剤が固化してしまうことを防止できるので、塗布具の使い回しが容易または可能となる。また、接着剤に有害物質が含まれる場合には、その拡散が防止される。
第5の発明は、第4の発明に従属し、密閉部材は、把持部との係合によって着脱自在に保持される。
第5の発明では、密閉部材は、把持部との係合によって塗布具に対して着脱自在に保持される。
この発明によれば、入出操作部を設けて、中空軸体に対して溶剤系接着剤を任意に出し入れできるようにしたので、接着剤容器内の溶剤系接着剤を塗布部に付け直す回数を低減できる。したがって、作業性が向上し、接着不良、周囲の汚れ、および作業者の焦りによる他の危険の誘発などを低減できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である溶剤系接着剤塗布具の外観を示す図解図である。 図1の溶剤系接着剤塗布具を前端側から見た様子を示す図解図である。 図1のIII-III線における溶剤系接着剤塗布具の断面を示す断面図である。 図1の溶剤系接着剤塗布具にキャップと密閉部材とを装着した様子を示す図解図である。 図4のV-V線における溶剤系接着剤塗布具の断面を示す断面図である。 図4のキャップを示す断面図である。 図4の密閉部材を示す断面図である。 図4の密閉部材に対してホルダを装着した様子を示す図解図である。 図8の装着部分の断面を拡大して示す部分拡大断面図である。 図1の溶剤系接着剤塗布具を接着剤容器に取り付けた様子を示す図解図である。 この発明の他の実施例である溶剤系接着剤塗布具を示す断面図である。 (A)は、この発明のさらに他の実施例である溶剤系接着剤塗布具を示す断面図であり、(B)は、(A)のキャップおよび密閉部材を嵌合させた様子を示す断面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である溶剤系接着剤塗布具10(以下、単に「塗布具10」と言う。)は、配管用管および管継手などの配管部材を接着接合するときに、配管部材の接合部分に対して溶剤系接着剤を塗布するために用いられる。溶剤系接着剤(以下、単に「接着剤」と言う。)としては、たとえば、主成分である塩化ビニル樹脂をメチルエチルケトンおよびシクロヘキサノン等を含む溶剤で溶解した硬質塩化ビニル管用の接着剤が挙げられる。
また、この実施例では、詳細は後述するように、塗布具10は、接着剤容器70の蓋体とは別体のものであり、密閉部材50を装着した状態で保管等される(図10参照)。以下、塗布具10の構成について具体的に説明する。
図1−図3に示すように、塗布具10は、中空軸体12、中空軸体12の前端部に設けられる塗布部14、中空軸体12の後端部に設けられる把持部16、および中空軸体12の後端開口部に接続されるスポイト袋(ニップル)18を備える。
中空軸体12は、塗布具10の柄部であって、両端開放の円筒状(つまり中空円柱状)に形成される。中空軸体12の材質としては、接着剤に対する耐性および所定の強度を有するものであれば、特に限定されず、適宜の合成樹脂または金属を採用し得る。この実施例では、価格、重量および成形性などを考慮して、中空軸体12の材質としてポリプロピレンを用いている。中空軸体12の長さは、接着剤が収容される接着剤容器70の大きさに応じて適宜設定され、つまり中空軸体12の前端が接着剤容器70の開口部から底部に届く程度の長さに設定され、たとえば30−230mmである。中空軸体12の外径は、たとえば6−25mmである。
中空軸体12の前端部の外側面には、周方向に延びる環状溝20が形成される。また、中空軸体12の前端開口部12aの内側面は、前方に向かうに従い徐々に縮径する先細り形状とされ、後述のように、この前端開口部12aから中空軸体12に対して接着剤が出し入れされる。中空軸体12(前端開口部12a)の前端における内径は、たとえば0.5−7.0mmである。さらに、中空軸体12の後端開口部の外側面には、環状の係止部22が形成され、ここにスポイト袋18が取り付けられる。
塗布部14は、シリコーンゴム等のエラストマによって円筒状に形成され、中空軸体12の前端部の外側面全周を覆うように設けられる。また、塗布部14の前端は、中空軸体12の前端よりも前方に突出する。塗布部14の長さは、たとえば20−50mmであり、中空軸体12の前端からの突出長さは、たとえば2−10mmである。
塗布部14の内径は、中空軸体12の前端部の外径よりも少し小さく設定されており、塗布部14を中空軸体12の前端部に外嵌めするときには、塗布部14内に中空軸体12の前端部が無理入れされる。これに加えて、塗布部14の内側部分が環状溝20に入り込むことで、塗布部14が適切に抜け止めされる。ただし、中空軸体12に対する塗布部14の固定方法は、特に限定されない。
把持部16は、中空軸体12よりも大径である円筒状に形成され、中空軸体12の外側面から外方に突出する断面略S字状の環状連結部24を介して、中空軸体12の後端部に設けられる。この実施例では、把持部16および環状連結部24は、ポリプロピレン製であって、射出成形などを用いて中空軸体12と一体成形される。ただし、中空軸体12と把持部16とは、たとえば環状連結部24にねじ構造などを設けることによって、着脱式とすることも可能である。
把持部16の後端部は、中空軸体12の後端よりも後方に突出しており、その内側面には、第1雌ねじ部26が形成される。また、把持部16の前端部は、中空軸体12の後端部を覆うように設けられ、その内側面には、第2雌ねじ部28が形成される。なお、図示は省略するが、把持部16の外側面には、滑り止め用の凹凸が形成されていてもよい。
スポイト袋18は、中空軸体12内の圧力を変化させることが可能な入出操作部の一例である。スポイト袋18は、エバール等の弾性材によって形成される略楕円球状の袋体であって、開口部を有する。この開口部内に中空軸体12の係止部22を嵌め込むことによって、中空軸体12の後端開口部にスポイト袋18が接続される。これにより、中空軸体12の内部空間とスポイト袋18の内部空間とが連通し、中空軸体12とスポイト袋18とによってスポイト構造が構成される。
すなわち、指先などを用いてスポイト袋18を押し潰した状態で、中空軸体12の前端開口部12aを接着剤容器70内の溶剤系接着剤に浸し、その後、指先などを緩めてスポイト袋18を元の形状に復元させることによって、負圧による吸引力が発生して、中空軸体12の前端開口部12aから中空軸体12内に接着剤を吸入することができる。また、中空軸体12内に接着剤を収容した状態で、指先などを用いてスポイト袋18を押し潰すことによって、中空軸体12内が加圧されて、中空軸体12の前端開口部12aから接着剤を吐出することができる。
また、この実施例では、図4および図5に示すように、保管時および運搬時などの塗布具10を使用しないときには、塗布具10に対してキャップ40および密閉部材50が装着される。キャップ40および密閉部材50の材質としては、特に限定されないが、中空軸体12と同種の材質を用いるとよい。この実施例では、キャップ40および密閉部材50は、ポリプロピレン製である。ただし、密閉部材50については、接着剤に対する耐性を有するものが好ましい。
図4および図5と共に、図6を参照して、キャップ40は、スポイト袋18を収容して保護するものである。具体的には、キャップ40は、円筒状の側壁42と、側壁42の後端(上端)を封止する天壁44とを有する有頂円筒状に形成される。キャップ40の側壁42の外側面には、第1雄ねじ部46が形成される。この第1雄ねじ部46が把持部16の第1雌ねじ部26と螺合することによって、把持部16に対してキャップ40が気密的に接続される。また、天壁44には、円弧状の吊下部48が設けられる。作業者は、この吊下部48を利用することにより、塗布具10を作業服などに吊り下げて持ち運ぶことができる。
図4および図5と共に、図7を参照して、密閉部材50は、塗布部14を気密的に収容して保護するものである。具体的には、密閉部材50は、円筒状の側壁52と、側壁52の前端(下端)を封止する底壁54とを有する有底円筒状に形成される。密閉部材50の側壁52の上端部は、段差状に拡径されており、その外側面には、第2雄ねじ部56が形成される。この第2雄ねじ部56が把持部16の第2雌ねじ部28と螺合することによって、把持部16に対して密閉部材50が気密的に接続される。つまり、密閉部材50は、把持部16との係合によって塗布具10に対して着脱自在に保持される。
このように、塗布部14を密閉部材50内に気密的に収容することで、塗布具10の使用後において、塗布部14に残存した接着剤が固化してしまうことが防止されるので、塗布具10の使い回しが容易または可能となる。また、接着剤に有害物質が含まれる場合には、その拡散が防止される。
さらに、密閉部材50には、図8‐図10に示すように、接着剤容器70に対して塗布具10を取り付けるためのホルダ60が装着可能である。ホルダ60は、密閉部材50が備える取付部の一例であり、帯状部62と保持部64とを備える。
帯状部62は、接着剤容器70の外周長よりも長い帯状の部材である。帯状部62の両端部には、これら端部同士を離接可能に接続する離接部(図示せず)が設けられ、帯状部62は、接着剤容器70の外側面に巻き付けられて固定される。離接部としては、従来公知のものを適宜利用可能であるが、この実施例では、面ファスナが用いられる。すなわち、帯状部62の一方端部の表面には、ループ状に起毛したループ面が設けられ、帯状部62の他端部の裏面には、フック状に起毛したフック面が設けられる。また、帯状部62の所定位置には、厚み方向に貫通する孔62aが形成され、この孔62aを通すようにして保持部64が取り付けられる。
保持部64は、挟持部64aと背板部64bとを有する。挟持部64aと背板部64bとは、着脱可能とされてもよいし、一体成形されてもよい。挟持部64aは、密閉部材50(延いては塗布具10)を保持する部分であり、弾性変形可能な断面C字状に形成される。背板部64bは、湾曲板状に形成され、挟持部64aの背面との間で帯状部62を挟み込むように設けられる。
密閉部材50にホルダ60を取り付ける際には、挟持部64aを周方向に拡げるようにして、挟持部64aの切欠き部から密閉部材50を嵌め込み、挟持部64a内に密閉部材50をその弾性力によって保持させる。なお、図示は省略するが、密閉部材50の側壁52の外側面には、挟持部64aと嵌め合わされる取付溝を形成しておくこともできる。一方、ホルダ60の帯状部62を接着剤容器70の外側面に巻き付け、面ファスナ同士を接続することによって、ホルダ60を接着剤容器70に固定する。これによって、接着剤容器70と密閉部材50および塗布具10とが一体化される。塗布具10と接着剤容器70とを別保管しておくと、塗布具10を紛失する恐れがあるが、ホルダ60を用いて接着剤容器70に塗布具10を取り付けておくことによって、これが防止される。
上述のような塗布具10を使用するときには、接着剤容器70内の接着剤に塗布部14を浸けて、接着剤を塗布部14に付着させると同時に、上述のようにスポイト袋(入出操作部)18を操作して、接着剤を中空軸体12内に吸い取っておく。そして、塗布部14に付着させた接着剤を被接着面に塗り終えると、つまり塗布部14に付着させた接着剤がなくなると、スポイト袋18を操作して、中空軸体12内に吸入しておいた接着剤を被接着面に吐出し、吐出した接着剤を塗布部14によって被接着面に塗布する。
このように、塗布部14に付着させた接着剤とは別に、中空軸体12内に吸入した接着剤を利用できるので、接着剤容器70内の接着剤を塗布部14に何度も付け直す必要がなくなる。また、中空軸体12内には、スポイト袋18の押し潰し量に応じて、一定量または任意量の接着剤を吸入可能(吐出可能)であるので、被接着面に対する接着剤の塗布量を調整し易くなり、作業の正確性が向上する。
また、配管部材の管端同士を接着接合するときには、その被接着面は曲面となるが、中空軸体12の外側面に塗布部14を設けておくことで、曲面、特に管内面に対して接着剤を塗布し易くなる。また、中空軸体12の外側面に塗布部14を設けておくことで、被接着面と塗布部14との接触面積を大きくすることができるので、接着剤の塗り拡げが容易となり、作業時間が短縮される。さらに、塗布部14の前端が中空軸体12の前端よりも前方に突出することで、管内面の奥部などに塗り残しが生じた場合にも適切に対応でき、容易に接着剤を塗り直すことができる。
以上のように、この実施例によれば、入出操作部の一例としてスポイト袋18を設けて、中空軸体12に対して接着剤を任意に出し入れできるようにしたので、接着剤容器70内の接着剤を塗布部14に付け直す回数を低減できる。したがって、作業性が向上し、接着不良、周囲の汚れ、および作業者の焦りによる他の危険の誘発などを低減できる。
なお、上述の実施例では、スポイト袋18を略楕円球状の袋体としたが、スポイト袋18の具体的形状は適宜変更可能である。たとえば、スポイト袋18は、球状または涙滴状などの袋体でも構わない。また、スポイト袋18を蛇腹状に形成することもできる。
また、上述の実施例では、スポイト袋18の下半部を把持部16内に収容し、その上半部を外部に突出させるようにスポイト袋18を配置したが、これに限定されない。たとえば、スポイト袋18の全体が把持部16内に収容されていてもよいし、スポイト袋18の全体が把持部16の外部に突出していてもよい。
さらに、上述の実施例では、入出操作部の一例としてスポイト袋18を設け、塗布具10がスポイト構造を有するようにしたが、これに限定されない。たとえば、図11に示す実施例ように、塗布具10は、入出操作部としてピストン80を用いた注射器タイプとすることもできる。以下、図11を参照して、この発明の他の実施例である塗布具10について説明するが、上述の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、重複する説明は省略或いは簡略化する。
図11に示すように、塗布具10の中空軸体12内には、後端開口部側からピストン80が摺動可能に挿通され、中空軸体12とピストン80とによって注射器構造が構成される。ピストン80の材質としては、特に限定されないが、中空軸体12と同様の理由で、この実施例ではポリプロピレンを用いている。
具体的には、ピストン80は、棒状の軸部82を備える。軸部82の前端部には、中空軸体12の内側面との間に気密性を有する弾丸状のガスケット部84が設けられる。このガスケット部84の外側面には、取付溝を介してOリング(ゴム輪)が装着されていてもよい。また、軸部82の後端部には、有頂円筒状の把持部86が固定的または着脱可能に設けられる。この実施例では、ピストン80の把持部86が上述のキャップ40として用いられる。すなわち、把持部86の内側面には、雌ねじ部(図示せず)が形成され、この雌ねじ部が中空軸体12の後端開口部の外側面に形成された雄ねじ部90と螺合されることで、把持部86と中空軸体12とが気密的に接続される。ただし、この実施例においても、塗布具10の把持部16にキャップ40を装着するようにしてよい。
このような塗布具10では、ガスケット部84が中空軸体12の前端部に位置する状態で、中空軸体12の前端開口部12aを接着剤容器70内の溶剤系接着剤に浸し、その後、把持部86を引っ張ってガスケット部84を後方に移動させることによって、負圧による吸引力が発生し、中空軸体12の前端開口部12aから中空軸体12内に接着剤を吸入することができる。また、中空軸体12内に接着剤を収容した状態で、把持部86を押してガスケット部84を前方に移動させることによって、中空軸体12内が加圧されて、中空軸体12の前端開口部12aから接着剤を吐出することができる。
図11に示す実施例においても、上述のスポイト構造を有する実施例と同様に、中空軸体12に対して接着剤を任意に出し入れできるので、接着剤容器70内の接着剤を塗布部14に付け直す回数を低減できる。したがって、作業性が向上し、接着不良などを低減できる。
また、上述の実施例では、円筒状のエラストマによって塗布部14を構成したが、これに限定されない。たとえば、塗布部14は、中空軸体12の前端部に対して、布を巻き付けて固定したり、馬毛などの毛を植毛(差し込み固定)したりして構成してもよい。
さらに、上述の実施例では、中空軸体12の外側面の周方向全体に塗布部14を設けているが、塗布部14は、周方向の一部に設けられるだけでもよい。また、塗布部14は、必ずしも中空軸体12の前端よりも前方に突出するように設けられる必要もなく、また、前端開口部12aの開口縁に沿うように、中空軸体12の前端面のみに設けることもできる。
さらにまた、上述の実施例では、把持部16に雌ねじ部26,28を形成し、キャップ40および密閉部材50に雄ねじ部46,56を形成したが、把持部16側に雄ねじ部を形成し、キャップ40または密閉部材50側に雌ねじ部を形成してもよい。また、ねじ方式を用いる代わりに、差し込んで捻ることで装着および位置決めが完了するバヨネット方式を用いて、把持部16とキャップ40または密閉部材50とを着脱可能に固定するようにしてもよい。
また、図12に示す実施例のように、キャップ40と密閉部材50とを嵌合可能としておくこともできる。以下、図12を参照して、この発明の他の実施例である塗布具10について説明するが、上述の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、重複する説明は省略或いは簡略化する。
図12(A)に示すように、塗布具10の把持部16の後端部には、第1雄ねじ部94が形成され、把持部16の前端部には、第2雌ねじ部28が形成される。また、中空軸体12の後端開口部には、環状の係止部22が形成され、スポイト袋18の全体が把持部16の外部に突出するように、ここにスポイト袋18が取り付けられる。
また、キャップ40の前端部には、第1雌ねじ部96が形成され、この第1雌ねじ部96が把持部16の第1雄ねじ部94と螺合することによって、把持部16に対してキャップ40が気密的に接続される。一方、密閉部材50の後端部には、第2雄ねじ部56が形成され、この第2雄ねじ部56が把持部16の第2雌ねじ部28と螺合することによって、把持部16に対して密閉部材50が気密的に接続される。
そして、この実施例では、把持部16の第1雄ねじ部94と密閉部材50の第2雄ねじ部56とが同形状とされ、把持部16の第2雌ねじ部28とキャップ40の第1雌ねじ部96とが同形状とされる。すなわち、キャップ40の第1雌ねじ部96と密閉部材50の第2雄ねじ部56とは、螺合(嵌合)可能である。
このような塗布具10を使用するときには、塗布具10からキャップ40および密閉部材50を取り外し、図12(B)に示すように、キャップ40の第1雌ねじ部96と密閉部材50の第2雄ねじ部56とを螺合させて、キャップ40と密閉部材50とを一体化しておくとよい。これによって、塗布具10の使用時に、キャップ40および密閉部材50を紛失したり、その内部に異物が入ったりする恐れを低減できる。
また、上述の実施例では、中空軸体12の後端部には、中空軸体12よりも大径の把持部16を設けるようにしたが、把持部としては、中空軸体12の後端部の外側面をそのまま利用することもできる。
さらに、上述の実施例では、把持部16との係合によって密閉部材50を着脱自在に保持し、密閉部材50によって中空軸体12の略全体と塗布部14とを気密的に収容するようにしたが、これに限定されない。密閉部材50は、少なくとも塗布部14を気密的に収容できるものであればよい。
さらにまた、上述の実施例では、塗布具10を接着剤容器70の蓋体とは別体のものとして構成したが、塗布具10は、接着剤容器70の蓋体と一体化されたものであってもよい。この場合、把持部16および環状連結部24を接着剤容器70の蓋体として用い、接着剤容器70の開口部に形成した雄ねじ部に対して、把持部16の第2雌ねじ部28を螺合させるとよい。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …溶剤系接着剤塗布具
12 …中空軸体
12a …前端開口部
14 …塗布部
16 …把持部
18 …スポイト袋(入出操作部)
40 …キャップ
50 …密閉部材
60 …ホルダ
70 …接着剤容器
80 …ピストン(入出操作部)

Claims (5)

  1. 溶剤系接着剤を塗布するための溶剤系接着剤塗布具であって、
    両端開放の中空軸体、
    前記中空軸体の前端部に設けられる塗布部、
    前記中空軸体の後端部に設けられる把持部、および
    前記中空軸体内の圧力を変化させることによって、前記中空軸体の前端開口部から前記中空軸体内に前記溶剤系接着剤を吸入し、かつ吸入した前記溶剤系接着剤を前記前端開口部から吐出するための入出操作部を備える、溶剤系接着剤塗布具。
  2. 前記塗布部は、前記中空軸体の外側面に設けられる、請求項1記載の溶剤系接着剤塗布具。
  3. 前記塗布部の前端は、前記中空軸体の前端よりも前方に突出する、請求項2記載の溶剤系接着剤塗布具。
  4. 少なくとも前記塗布部を気密的に収容する密閉部材をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の溶剤系接着剤塗布具。
  5. 前記密閉部材は、前記把持部との係合によって着脱自在に保持される、請求項4記載の溶剤系接着剤塗布具。
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