JP2018076087A - 接着剤塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の接着剤容器に対して塗布具本体を適切に使い回すことができる接着剤塗布具を提供する。
【解決手段】接着剤塗布具100は、塗布具本体10および密閉部材50を備える。塗布具本体は、軸体12と、軸体の前端部に設けられる塗布部14とを有する。さらに密閉部材50は、塗布具本体10に対して着脱自在に装着され、少なくとも塗布部を気密的に収容する。これにより、塗布具本体10の使用後に、塗布部に残存した接着剤が固化してしまうことが防止される。また、密閉部材50によって塗布部が保護され、塗布部14の損傷が防止される。
【選択図】図2
【解決手段】接着剤塗布具100は、塗布具本体10および密閉部材50を備える。塗布具本体は、軸体12と、軸体の前端部に設けられる塗布部14とを有する。さらに密閉部材50は、塗布具本体10に対して着脱自在に装着され、少なくとも塗布部を気密的に収容する。これにより、塗布具本体10の使用後に、塗布部に残存した接着剤が固化してしまうことが防止される。また、密閉部材50によって塗布部が保護され、塗布部14の損傷が防止される。
【選択図】図2
Description
この発明は接着剤塗布具に関し、特にたとえば、配管部材を接着接合するときに、配管部材に対して接着剤を塗布するための、接着剤塗布具に関する。
従来、硬質塩化ビニル管の接着接合などに用いられる接着剤の塗布具としては、特許文献1に開示されるように、接着剤容器の蓋体と一体化されたものが知られている。この塗布具は、蓋体の天板の下面中央部から下方に向かって突出する棒状の軸体(柄部)を備える。そして、軸体の先端には、前方に突出するように、馬毛などで構成される塗布部(刷毛部)が差し込み固定されている。
特許文献1に開示されるような蓋体と一体化された塗布具は、接着剤容器ごとに設けられており、接着剤容器内の接着剤を使い終わると、そのまま使い捨てとされる。このため、資源の無駄となり、コストも上昇する。また、使い捨ての塗布具は、コストの観点から低品質なものとならざるを得ない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、接着剤塗布具を提供することである。
この発明の他の目的は、複数の接着剤容器に対して適切に使い回すことができる、接着剤塗布具を提供することである。
第1の発明は、接着剤を塗布するための接着剤塗布具であって、軸体と、軸体の前端部に設けられる塗布部とを有する塗布具本体、および塗布具本体に対して着脱自在に装着され、少なくとも塗布部を気密的に収容する密閉部材を備える、接着剤塗布具である。
第1の発明では、接着剤塗布具は、塗布具本体と密閉部材とを備え、配管部材などに対して接着剤を塗布するために用いられる。塗布具本体は、軸体を備え、軸体の前端部には、エラストマ、布または毛などによって構成される塗布部が設けられる。密閉部材は、塗布具本体に対して着脱自在に装着され、少なくとも塗布部を気密的に収容する。
第1の発明によれば、塗布部を密閉部材内に気密的に収容するので、塗布具本体の使用後に、塗布部に残存した接着剤が固化してしまうことが防止される。また、密閉部材によって塗布部が保護されるので、塗布部の損傷が防止される。すなわち、塗布具本体を適切に保管することができるので、複数の接着剤容器に対して塗布具本体を適切に使い回すことができる。したがって、資源の無駄を抑制でき、コストも低減される。
第2の発明は、第1の発明に従属し、塗布具本体は、軸体の後端部に設けられる把持部を有し、密閉部材は、有底筒状に形成され、上端開口部が把持部と係合されることによって塗布具本体に保持される。
第2の発明では、塗布具本体の軸体の後端部には、把持部が設けられ、密閉部材は、有底筒状に形成される。そして、密閉部材の上端開口部が把持部と係合されることによって、密閉部材が塗布具本体に保持される。これによって、軸体の略全体も密閉部材内に収容されて保護される。
第3の発明は、第2の発明に従属し、密閉部材の上端開口部と把持部とは、ねじ方式で係合される。
第3の発明では、密閉部材の上端開口部および塗布具本体の把持部には、雄ねじ部または雌ねじ部が形成され、密閉部材と把持部とは、ねじ方式で係合される。これによって、密閉部材と把持部との間にシール部材などを特に必要とすることなく、密閉部材と把持部とを気密的に接続することができる。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、密閉部材は、接着剤を収容した接着剤容器に対する取付部を有する。
第4の発明では、密閉部材には、ホルダ、取付溝または磁石などの接着剤容器に対する取付部が設けられる。
第4の発明によれば、取付部を利用して接着剤容器に接着剤塗布具を取り付けておくことができるので、接着剤塗布具を紛失する恐れが低減される。
この発明によれば、塗布部を密閉部材内に気密的に収容するので、塗布具本体の使用後に、塗布部に残存した接着剤が固化してしまうことが防止される。また、密閉部材によって塗布部が保護されるので、塗布部の損傷が防止される。すなわち、塗布具本体を適切に保管することができるので、複数の接着剤容器に対して塗布具本体を適切に使い回すことができる。したがって、資源の無駄を抑制でき、コストも低減される。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である接着剤塗布具100(以下、単に「塗布具100」と言う。)は、塗布具本体10、キャップ40および密閉部材50を含み、たとえば、配管用管および管継手などの配管部材を接着接合するときに、配管部材の接合部分に対して接着剤を塗布するために用いられる。接着剤としては、主成分である塩化ビニル樹脂を、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノン等を含む溶剤で溶解した硬質塩化ビニル管用の溶剤系接着剤などが挙げられる。
先ず、図3−図5を参照して、塗布具本体10の構成について説明する。詳細は後述するように、塗布具本体10は、接着剤容器70の蓋体とは別体のものであり、密閉部材50を装着した状態で保管等される(図1および図10参照)。
図3−図5に示すように、塗布具本体10は、軸体12、軸体12の前端部に設けられる塗布部14、軸体12の後端部に設けられる把持部16、および軸体12の後端開口部に接続されるスポイト袋(ニップル)18を備える。
軸体12は、塗布具本体10の柄部であって、両端開放の円筒状(つまり中空円柱状)に形成される。軸体12の材質としては、接着剤に対する耐性および所定の強度を有するものであれば、特に限定されず、適宜の合成樹脂または金属を採用し得る。この実施例では、価格、重量および成形性などを考慮して、軸体12の材質としてポリプロピレンを用いている。軸体12の長さは、接着剤が収容される接着剤容器70の大きさに応じて適宜設定され、つまり軸体12の前端が接着剤容器70の開口部から底部に届く程度の長さに設定され、たとえば30−230mmである。軸体12の外径は、たとえば6−25mmである。
軸体12の前端部の外側面には、周方向に延びる環状溝20が形成される。また、軸体12の前端開口部12aの内側面は、前方に向かうに従い徐々に縮径する先細り形状とされ、後述のように、この前端開口部12aから軸体12に対して接着剤が出し入れされる。軸体12(前端開口部12a)の前端における内径は、たとえば0.5−7.0mmである。さらに、軸体12の後端開口部の外側面には、環状の係止部22が形成され、ここにスポイト袋18が取り付けられる。
塗布部14は、シリコーンゴム等のエラストマによって円筒状に形成され、軸体12の前端部の外側面全周を覆うように設けられる。また、塗布部14の前端は、軸体12の前端よりも前方に突出する。塗布部14の長さは、たとえば20−50mmであり、軸体12の前端からの突出長さは、たとえば2−10mmである。
塗布部14の内径は、軸体12の前端部の外径よりも少し小さく設定されており、塗布部14を軸体12の前端部に外嵌めするときには、塗布部14内に軸体12の前端部が無理入れされる。これに加えて、塗布部14の内側部分が環状溝20に入り込むことで、塗布部14が適切に抜け止めされる。ただし、軸体12に対する塗布部14の固定方法は、特に限定されない。
把持部16は、軸体12よりも大径である円筒状に形成され、軸体12の外側面から外方に突出する断面略S字状の環状連結部24を介して、軸体12の後端部に設けられる。この実施例では、把持部16および環状連結部24は、ポリプロピレン製であって、射出成形などを用いて軸体12と一体成形される。ただし、軸体12と把持部16とは、たとえば環状連結部24にねじ構造などを設けることによって、着脱式とすることも可能である。
把持部16の後端部は、軸体12の後端よりも後方に突出しており、その内側面には、第1雌ねじ部26が形成される。また、把持部16の前端部は、軸体12の後端部を覆うように設けられ、その内側面には、第2雌ねじ部28が形成される。なお、図示は省略するが、把持部16の外側面には、滑り止め用の凹凸が形成されていてもよい。
スポイト袋18は、軸体12内の圧力を変化させることが可能な入出操作部の一例である。スポイト袋18は、エバール等の弾性材によって形成される略楕円球状の袋体であって、開口部を有する。この開口部内に軸体12の係止部22を嵌め込むことによって、軸体12の後端開口部にスポイト袋18が接続される。これにより、軸体12の内部空間とスポイト袋18の内部空間とが連通し、軸体12とスポイト袋18とによってスポイト構造が構成される。
すなわち、指先などを用いてスポイト袋18を押し潰した状態で、軸体12の前端開口部12aを接着剤容器70内の溶剤系接着剤に浸し、その後、指先などを緩めてスポイト袋18を元の形状に復元させることによって、負圧による吸引力が発生して、軸体12の前端開口部12aから軸体12内に接着剤を吸入することができる。また、軸体12内に接着剤を収容した状態で、指先などを用いてスポイト袋18を押し潰すことによって、軸体12内が加圧されて、軸体12の前端開口部12aから接着剤を吐出することができる。
図1および図2に戻って、塗布具100は、キャップ40および密閉部材50を備える。キャップ40および密閉部材50は、保管時および運搬時など、塗布具本体10を使用しないときに、塗布具本体10に対して装着される。
図1および図2と共に、図6を参照して、キャップ40は、スポイト袋18を収容して保護するものである。キャップ40の材質としては、特に限定されないが、塗布具本体10の軸体12と同種の材質を用いるとよい。この実施例では、キャップ40は、ポリプロピレン製である。具体的には、キャップ40は、円筒状の側壁42と、側壁42の後端(上端)を封止する天壁44とを有する有頂円筒状に形成される。キャップ40の側壁42の外側面には、第1雄ねじ部46が形成される。この第1雄ねじ部46が把持部16の第1雌ねじ部26と螺合することによって、把持部16に対してキャップ40が気密的に接続される。また、天壁44には、円弧状の吊下部48が設けられる。作業者は、この吊下部48を利用することにより、塗布具本体10を作業服などに吊り下げて持ち運ぶことができる。
図1および図2と共に、図7を参照して、密閉部材50は、塗布部14を気密的に収容して保護する保管容器である。密閉部材50の材質としては、接着剤に対する耐性および所定の強度を有するものであれば、特に限定されないが、塗布具本体10の軸体12と同種の材質を用いるとよい。この実施例では、密閉部材50は、ポリプロピレン製である。具体的には、密閉部材50は、円筒状の側壁52と、側壁52の前端(下端)を封止する底壁54とを有する有底円筒状に形成される。密閉部材50の側壁52の上端部は、段差状に拡径されており、その上端開口部の外側面には、第2雄ねじ部56が形成される。この第2雄ねじ部56が把持部16の第2雌ねじ部28と螺合することによって、把持部16に対して密閉部材50が気密的に接続される。
つまり、密閉部材50は、把持部16との係合によって塗布具本体10に対して着脱自在に保持されて、密閉部材50内に軸体12の略全体および塗布部14が収容される。この際、密閉部材50と把持部16とをねじ方式で係合することによって、密閉部材50と把持部16との間にシール部材などを特に必要とすることなく、密閉部材50と把持部16とを気密的に接続することができる。
このように、塗布部14を密閉部材50内に気密的に収容することで、塗布具本体10の使用後において、塗布部14に残存した接着剤が固化してしまうことが防止される。また、密閉部材50によって塗布部14が保護されるので、塗布部14の損傷が防止される。すなわち、塗布具100が密閉部材50を備えることで、塗布具本体10を適切に保管することができるので、複数の接着剤容器70に対する塗布具本体10の使い回しが容易または可能となる。また、塗布部14を密閉部材50内に気密的に収容することで、接着剤に有害物質が含まれる場合には、その拡散が防止される。
また、この実施例では、図8−図10に示すように、密閉部材50は、接着剤容器70に対して塗布具100を取り付けるためのホルダ60を備える。ホルダ60は、接着剤容器70に対する取付部の一例であり、帯状部62と保持部64とを備える。
帯状部62は、接着剤容器70の外周長よりも長い帯状の部材である。帯状部62の両端部には、これら端部同士を離接可能に接続する離接部(図示せず)が設けられ、帯状部62は、接着剤容器70の外側面に巻き付けられて固定される。離接部としては、従来公知のものを適宜利用可能であるが、この実施例では、面ファスナが用いられる。すなわち、帯状部62の一方端部の表面には、ループ状に起毛したループ面が設けられ、帯状部62の他端部の裏面には、フック状に起毛したフック面が設けられる。また、帯状部62の所定位置には、厚み方向に貫通する孔62aが形成され、この孔62aを通すようにして保持部64が取り付けられる。
保持部64は、挟持部64aと背板部64bとを有する。挟持部64aと背板部64bとは、着脱可能とされてもよいし、一体成形されてもよい。挟持部64aは、密閉部材50(延いては塗布具100)を保持する部分であり、弾性変形可能な断面C字状に形成される。背板部64bは、湾曲板状に形成され、挟持部64aの背面との間で帯状部62を挟み込むように設けられる。
密閉部材50にホルダ60を取り付ける際には、挟持部64aを周方向に拡げるようにして、挟持部64aの切欠き部から密閉部材50を嵌め込み、挟持部64a内に密閉部材50をその弾性力によって保持させる。なお、図示は省略するが、密閉部材50の側壁52の外側面には、挟持部64aと嵌め合わされる取付溝を形成しておくこともできる。一方、ホルダ60の帯状部62を接着剤容器70の外側面に巻き付け、面ファスナ同士を接続することによって、ホルダ60を接着剤容器70に固定する。これによって、図10に示すように、接着剤容器70と塗布具100とが一体化される。塗布具100と接着剤容器70とを別保管しておくと、塗布具100を紛失する恐れがあるが、ホルダ60を用いて接着剤容器70に塗布具100を取り付けておくことによって、これが防止される。
上述のような塗布具100(塗布具本体10)を使用するときには、先ず、塗布具本体10からキャップ40および密閉部材50を取り外す。次に、接着剤容器70内の接着剤に塗布具本体10の塗布部14を浸けて、接着剤を塗布部14に付着させると同時に、上述のようにスポイト袋(入出操作部)18を操作して、接着剤を軸体12内に吸い取っておく。そして、塗布部14に付着させた接着剤を被接着面に塗り終えると、つまり塗布部14に付着させた接着剤がなくなると、スポイト袋18を操作して、軸体12内に吸入しておいた接着剤を被接着面に吐出し、吐出した接着剤を塗布部14によって被接着面に塗布する。
このように、塗布部14に付着させた接着剤とは別に、軸体12内に吸入した接着剤を利用できるので、接着剤容器70内の接着剤を塗布部14に何度も付け直す必要がなくなる。また、軸体12内には、スポイト袋18の押し潰し量に応じて、一定量または任意量の接着剤を吸入可能(吐出可能)であるので、被接着面に対する接着剤の塗布量を調整し易くなり、作業の正確性が向上する。
また、配管部材の管端同士を接着接合するときには、その被接着面は曲面となるが、軸体12の外側面に塗布部14を設けておくことで、曲面、特に管内面に対して接着剤を塗布し易くなる。また、軸体12の外側面に塗布部14を設けておくことで、被接着面と塗布部14との接触面積を大きくすることができるので、接着剤の塗り拡げが容易となり、作業時間が短縮される。さらに、塗布部14の前端が軸体12の前端よりも前方に突出することで、管内面の奥部などに塗り残しが生じた場合にも適切に対応でき、容易に接着剤を塗り直すことができる。
塗布具本体10の使用が終わると、塗布部14に付着した接着剤をある程度拭き取った後、塗布具本体10に対してキャップ40および密閉部材50を装着する。塗布部14を密閉部材50内に気密的に収容しておくことで、塗布部14に残存した接着剤の固化が防止される。また、密閉部材50によって塗布部14が保護しておくことで、塗布部14の損傷が防止される。
以上のように、この実施例によれば、塗布具100が密閉部材50を備えるので、塗布具本体10を適切に保管することができ、塗布具本体10を複数の接着剤容器70に対して適切に使い回すことができる。したがって、接着剤容器70ごとに塗布具を設ける必要がなくなり、資源の無駄を抑制でき、コストも低減される。また、塗布具100(塗布具本体10)を使い回すことでコストが低減される分、塗布具100を高品質なものにすることも可能となる。
なお、上述の実施例では、密閉部材50によって塗布具本体10の軸体12の略全体と塗布部14とを気密的に収容するようにした。これは、軸体12にも接着剤が付着する可能性があるからであるが、密閉部材50は、必ずしも軸体12の略全体を収容する必要はなく、少なくとも塗布部14を気密的に収容できるものであればよい。また、密閉部材50の具体的形状についても、適宜変更可能である。
また、上述の実施例では、接着剤容器70に対する取付部の一例として、密閉部材50にホルダ60を設けるようにしたが、この取付部は、単なる取付溝などであってもよい。また、取付部の一例として密閉部材50に磁石を設け、この磁石の磁力によって、接着剤容器70に対して塗布具100を取り付けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、塗布具本体10の把持部16に雌ねじ部26,28を形成し、キャップ40および密閉部材50に雄ねじ部46,56を形成したが、把持部16側に雄ねじ部を形成し、キャップ40または密閉部材50側に雌ねじ部を形成してもよい。また、ねじ方式を用いる代わりに、差し込んで捻ることで装着および位置決めが完了するバヨネット方式を用いて、把持部16とキャップ40または密閉部材50とを着脱可能に固定するようにしてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、塗布具本体10のスポイト袋18を略楕円球状の袋体としたが、スポイト袋18の具体的形状は適宜変更可能である。たとえば、スポイト袋18は、球状または涙滴状などの袋体でも構わない。また、スポイト袋18を蛇腹状に形成することもできる。
また、上述の実施例では、スポイト袋18の下半部を把持部16内に収容し、その上半部を外部に突出させるようにスポイト袋18を配置したが、これに限定されない。たとえば、スポイト袋18の全体が把持部16内に収容されていてもよいし、スポイト袋18の全体が把持部16の外部に突出していてもよい。
さらに、上述の実施例では、塗布具本体10の軸体12に対してスポイト袋18を接続し、塗布具本体10がスポイト構造を有するようにしたが、これに限定されない。たとえば、図11に示す実施例ように、塗布具本体10は、軸体12に対してピストン80を設けた注射器タイプとすることもできる。
以下、図11を参照して、この発明の他の実施例である塗布具100について説明するが、塗布具本体10がスポイト袋18の代わりにピストン80を備えること以外は、上述の実施例とほぼ同じである。このため、上述の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、重複する説明は省略或いは簡略化する。
図11に示すように、塗布具本体10の軸体12内には、後端開口部側からピストン80が摺動可能に挿通され、軸体12とピストン80とによって注射器構造が構成される。ピストン80の材質としては、特に限定されないが、軸体12と同様の理由で、この実施例ではポリプロピレンを用いている。
具体的には、ピストン80は、棒状の軸部82を備える。軸部82の前端部には、軸体12の内側面との間に気密性を有する弾丸状のガスケット部84が設けられる。このガスケット部84の外側面には、取付溝を介してOリング(ゴム輪)が装着されていてもよい。また、軸部82の後端部には、有頂円筒状の把持部86が固定的または着脱可能に設けられる。この実施例では、ピストン80の把持部86が上述のキャップ40として用いられる。すなわち、把持部86の内側面には、雌ねじ部(図示せず)が形成され、この雌ねじ部が軸体12の後端開口部の外側面に形成された雄ねじ部90と螺合されることで、把持部86と軸体12とが気密的に接続される。ただし、この実施例においても、塗布具本体10の把持部16にキャップ40を装着するようにしてよい。
このような塗布具本体10では、ガスケット部84が軸体12の前端部に位置する状態で、軸体12の前端開口部12aを接着剤容器70内の溶剤系接着剤に浸し、その後、把持部86を引っ張ってガスケット部84を後方に移動させることによって、負圧による吸引力が発生し、軸体12の前端開口部12aから軸体12内に接着剤を吸入することができる。また、軸体12内に接着剤を収容した状態で、把持部86を押してガスケット部84を前方に移動させることによって、軸体12内が加圧されて、軸体12の前端開口部12aから接着剤を吐出することができる。
ただし、塗布具本体10の軸体12は、必ずしも中空状に形成される必要はなく、軸体12に対して接着剤が出し入れ自在に収容可能とされる必要もない。
また、図12に示す実施例のように、キャップ40と密閉部材50とを嵌合可能としておくこともできる。以下、図12を参照して、この発明の他の実施例である塗布具100について説明するが、上述の実施例と同様の部分については、同じ参照番号を用い、重複する説明は省略或いは簡略化する。
図12(A)に示すように、塗布具本体10の把持部16の後端部には、第1雄ねじ部94が形成され、把持部16の前端部には、第2雌ねじ部28が形成される。また、軸体12の後端開口部には、環状の係止部22が形成され、スポイト袋18の全体が把持部16の外部に突出するように、ここにスポイト袋18が取り付けられる。
また、キャップ40の前端部には、第1雌ねじ部96が形成され、この第1雌ねじ部96が把持部16の第1雄ねじ部94と螺合することによって、把持部16に対してキャップ40が気密的に接続される。一方、密閉部材50の後端部には、第2雄ねじ部56が形成され、この第2雄ねじ部56が把持部16の第2雌ねじ部28と螺合することによって、把持部16に対して密閉部材50が気密的に接続される。
そして、この実施例では、把持部16の第1雄ねじ部94と密閉部材50の第2雄ねじ部56とが同形状とされ、把持部16の第2雌ねじ部28とキャップ40の第1雌ねじ部96とが同形状とされる。すなわち、キャップ40の第1雌ねじ部96と密閉部材50の第2雄ねじ部56とは、螺合(嵌合)可能である。
塗布具本体10を使用するときには、塗布具本体10からキャップ40および密閉部材50を取り外し、図12(B)に示すように、キャップ40の第1雌ねじ部96と密閉部材50の第2雄ねじ部56とを螺合させて、キャップ40と密閉部材50とを一体化しておくとよい。これによって、塗布具本体10の使用時に、キャップ40および密閉部材50を紛失したり、その内部に異物が入ったりする恐れを低減できる。
また、上述の実施例では、円筒状のエラストマによって塗布部14を構成したが、これに限定されない。たとえば、塗布部14は、軸体12の前端部に対して、布を巻き付けて固定したり、馬毛などの毛を植毛(差し込み固定)したりして構成してもよい。
さらに、上述の実施例では、軸体12の外側面の周方向全体に塗布部14を設けているが、塗布部14は、周方向の一部に設けられるだけでもよく、必ずしも軸体12の前端よりも前方に突出するように設けられる必要もない。また、塗布部14は、軸体12の前端面のみに設けることもできる。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …塗布具本体
12 …軸体
12a …前端開口部
14 …塗布部
16 …把持部
18 …スポイト袋
40 …キャップ
50 …密閉部材
60 …ホルダ(取付部)
70 …接着剤容器
80 …ピストン
100 …接着剤塗布具
12 …軸体
12a …前端開口部
14 …塗布部
16 …把持部
18 …スポイト袋
40 …キャップ
50 …密閉部材
60 …ホルダ(取付部)
70 …接着剤容器
80 …ピストン
100 …接着剤塗布具
Claims (4)
- 接着剤を塗布するための接着剤塗布具であって、
軸体と、前記軸体の前端部に設けられる塗布部とを有する塗布具本体、および
前記塗布具本体に対して着脱自在に装着され、少なくとも前記塗布部を気密的に収容する密閉部材を備える、接着剤塗布具。 - 前記塗布具本体は、前記軸体の後端部に設けられる把持部を有し、
前記密閉部材は、有底筒状に形成され、上端開口部が前記把持部と係合されることによって前記塗布具本体に保持される、請求項1記載の接着剤塗布具。 - 前記密閉部材の上端開口部と前記把持部とは、ねじ方式で係合される、請求項2記載の接着剤塗布具。
- 前記密閉部材は、前記接着剤を収容した接着剤容器に対する取付部を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の接着剤塗布具。
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