JP2004190803A - 圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタ - Google Patents
圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】圧力開放弁の変形を抑え、可撓性の外装材に強固に接合可能とすると共に、容易に取り外しができるようにする圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを提供する。
【解決手段】可撓性の部材22に弾性体からなる圧力開放弁101を取り付けるための圧力開放弁ホルダ201であって、可撓性の部材22と接着または溶着するためのつば部202と、前記圧力開放弁101をネジまたは嵌合等により構造的に一体化する接合部203とを備え、前記圧力開放弁101は、前記接合部203から可逆的に取り外しできることを特徴とする圧力開放弁ホルダ。
【選択図】 図1
【解決手段】可撓性の部材22に弾性体からなる圧力開放弁101を取り付けるための圧力開放弁ホルダ201であって、可撓性の部材22と接着または溶着するためのつば部202と、前記圧力開放弁101をネジまたは嵌合等により構造的に一体化する接合部203とを備え、前記圧力開放弁101は、前記接合部203から可逆的に取り外しできることを特徴とする圧力開放弁ホルダ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性体からなる圧力開放弁をさまざまな材質の部材の表層に取り付けて用いるための圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けて用いる技術がある。
【0003】
例えば、電気二重層キャパシタを、電気自動車の駆動源等として用いる場合には、なるべく重量が小さいほうがよく、電気二重層キャパシタの外装材として、金属缶の代わりにアルミニウム箔をポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂で被覆した可撓性の外装材を用いることが行われている。
【0004】
そして、電気二重層キャパシタは、長期間の使用に伴い化学反応等により内部にガスが発生することがあるので、一般的に圧力を開放するためにゴム等の弾性体からなる圧力開放弁が設けられる。
【0005】
従って、可撓性の外装材を備える電気二重層キャパシタを製造するようなとき、圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けて用いる技術が必要となる。
【0006】
圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けるためには、圧力開放弁を直接可撓性の外装材に接着または溶着することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可撓性の外装材は容易に変形するので、それに伴って圧力開放弁も変形してしまい、圧力の開放が正確に行われないことがあった。
【0008】
また、電気二重層キャパシタ等に圧力開放弁を用いる場合には、可撓性の外装材の表層の一般的な材質である樹脂と、圧力開放弁の一般的な材質であるゴムとは強固に接着または溶着することが難しく、電解液が漏れ出てしまう恐れがあった。
【0009】
また、圧力開放弁は、接着または溶着により外装材と一体化されているので、電気二重層キャパシタが有する電解液が圧力開放弁に付着して固まり、正常に作動しなくなってしまったような場合には、取り外して修理、交換等することは容易ではない。
【0010】
本発明は、以上のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、圧力開放弁の変形を抑え、可撓性の外装材に強固に接合可能とすると共に、容易に取り外しができるようにする圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の技術的構成により、前記課題を達成できたものである。
【0012】
(1)可撓性の部材に弾性体からなる圧力開放弁を取り付けるための圧力開放弁ホルダであって、可撓性の部材と接着または溶着するためのつば部と、前記圧力開放弁をネジまたは嵌合等により構造的に一体化する接合部とを備え、前記圧力開放弁は、前記接合部から可逆的に取り外しできることを特徴とする圧力開放弁ホルダ。
【0013】
(2)前記圧力開放弁ホルダは、前記可撓性の部材の表層と同一ないし均等の材料からなることを特徴とする前記(1)項記載の圧力開放弁ホルダ。
【0014】
(3)前記(1)項または(2)項記載の圧力開放弁ホルダを備えたことを特徴とする圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタ。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を複数の実施例に基づき詳しく説明する。
【0016】
(実施例1)
まず、図1を用いて本発明の実施例1を説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施例1を示す概略断面図である。
【0018】
8は、ポリエチレン層、ポリプロピレン層等からなる外装材22の表層、9はアルミニウム箔等からなる外装材22の中心層、22は、可撓性の部材である可撓性の外装材、101は、ゴム等の弾性体からなる圧力開放弁、104は管路部、106は自己閉鎖性通路、110は、圧力開放弁101の肩部、120は、圧力開放弁101の接合部、201は圧力開放弁ホルダ、202はつば部、203は、圧力開放弁ホルダ201の接合部、204は管路用孔である。
【0019】
圧力開放弁ホルダ201は、可撓性の外装材22の表層8と接合するためのつば部202と、圧力開放弁101を接合可能な接合部203とを備え、外装材の表層8と同一の材料によって成形されている。
【0020】
同一の材料によって成形されていることによって、つば部203と外装材の表層8との接着又は溶着は、容易に、かつ強固に行うことができる。
【0021】
また、圧力開放弁ホルダ201の周辺では、つば部203の分だけ厚みが増えるので、可撓性の外装材22の変形を抑えることができ、結果として圧力開放弁101の変形も抑えることができる。
【0022】
なお、圧力開放弁ホルダ201の材料としては、外装材の表層8と完全に同一でなくとも、外装材の表層8との溶着性または接着性を十分備えた、すなわち均等の材料であれば用いることができる。
【0023】
圧力開放弁101と圧力開放弁ホルダ201とは、圧力開放弁101の接合部120を圧力開放弁ホルダ201の接合部203に嵌合し、構造的に接合することで一体化されている。
【0024】
これによって、圧力開放弁101を、圧力開放弁ホルダ201を介して可撓性の外装材22に取り付けることが可能となる。
【0025】
また、圧力開放弁ホルダ201を介して取り付けを行うことで、可撓性の外装材22の変形も圧力開放弁ホルダ201を介して圧力開放弁101に伝わるので、影響が小さくなり、圧力開放弁101の変形を抑えることができる。
【0026】
なお、本実施例では、圧力開放弁101の接合部120を突起状にして圧力開放弁ホルダ201の接合部203に嵌合しているが、本発明はこれのみに限るものではなく、圧力開放弁ホルダ201の接合部203を突起状にしてもよいし、圧力開放弁101の接合部120と圧力開放弁ホルダ201の接合部203とを、両方突起状にして嵌合するようにしてもよい。
【0027】
また、圧力開放弁101は弾性体で構成されているため、力を加えて変形させることで、可逆的に圧力開放弁ホルダ201から取り外すことができる。
【0028】
これによって、例えば圧力開放弁101内にキャパシタの電解液が入って固まったり、何らかの外力によって圧力開放弁101が破壊されたりして、圧力開放弁101が作動しなくなったような場合も、圧力開放弁101を取り外して修理、交換等することが容易にできる。
【0029】
また、可撓性の外装材22が肩部110に被さるようにすることで、圧力開放弁101を変形させない限り、圧力開放弁101が圧力開放弁ホルダ201から外れ難くなるようにしている。
【0030】
(実施例2)
次に、図2を用いて本発明の実施例2を説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施例2を示す概略断面図である。
【0032】
実施例2の構成は、外装材22を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0033】
実施例2では、外装材22が圧力開放弁101の肩部110に被さらないように構成されている。
【0034】
これによって、外装材22を用いて、圧力開放弁101が圧力開放弁ホルダ201から外れ難くすることはできないが、圧力開放弁の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる構成としている。
【0035】
すなわち、圧力開放弁ホルダ201を外装材22に溶着または接着した後に、圧力開放弁101を外装材の外側から取り付けることも容易であるし、圧力開放弁101に電解液が漏れ出して固まってしまったような場合にも、圧力開放弁ホルダ201の外装材22への溶着または接着はそのままで、圧力開放弁101に力を加えて変形させる必要なく圧力開放弁101を交換することができる。
【0036】
(実施例3)
次に、図3を用いて本発明の実施例3を説明する。
【0037】
図3は、本発明の実施例3を示す概略断面図である。
【0038】
実施例3の構成は、圧力開放弁を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0039】
101′は、実施例3における圧力開放弁、120′は、実施例3における圧力開放弁101′の接合部、130は、円錐台状のフランジ部、131は溝部、203′は、実施例3における圧力開放弁ホルダ201の接合部である。
【0040】
実施例3では、圧力開放弁101′の中程に外周に沿って刻まれた溝部131を有し、その下部は下に行くほど細くなる円錐台状のフランジ部130を形成している。そして、前記溝部131の溝の上面および下面には突起状の接合部120′を有している。
【0041】
前記フランジ部130を圧力開放弁ホルダ201の管路用孔204に押し込んで嵌めることで、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とが外れなくなり、さらに圧力開放弁ホルダ201の内縁が圧力開放弁101′の溝部131に挿し込まれて突起状の接合部120′に上下から挟み込まれ、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とが固定される。
【0042】
これによって、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とを、よりしっかり固定することができる。
【0043】
なお、圧力開放弁101′を取り外すときは、圧力開放弁101′に力を加えて変形させ、取り出すことができる。
【0044】
(実施例4)
次に、図4を用いて本発明の実施例4を説明する。
【0045】
図4は、本発明の実施例4を示す概略断面図である。
【0046】
実施例4の構成は、圧力開放弁および圧力開放弁ホルダが、外装材の外側に取り付けられていることを除いて実施例1と同様であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0047】
201′は、実施例4における圧力開放弁ホルダ、204′は、圧力開放弁ホルダ201′に設けた孔である。
【0048】
圧力開放弁101と圧力開放弁ホルダ201′とは、圧力開放弁101の接合部120を圧力開放弁ホルダ201′の接合部203に嵌合し、構造的に接合することで一体化されている。
【0049】
さらに、圧力開放弁101は、圧力開放弁ホルダ201′と外装材22の間に挟まれ、圧力開放弁ホルダ201′が肩部110を被うことで、圧力開放弁ホルダ201′から外れ難いようにされている。
【0050】
これによって、圧力開放弁101を、圧力開放弁ホルダ201′を介して可撓性の外装材22に取り付けることが可能となる。
【0051】
なお、圧力開放弁101を取り外すときは、一度外装材22の内部に押し込んで、別の封口から取り出すか、圧力開放弁101に力を加えて変形させ、圧力開放弁ホルダ201′に設けた孔204′から取り出すことができる。
【0052】
(実施例5)
次に、図5を用いて本発明の実施例3を説明する。
【0053】
図5は、本発明の実施例5を示す概略断面図である。
【0054】
実施例5の構成は、接合部を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0055】
101″は、実施例5における圧力開放弁、120″は、実施例5における圧力開放弁101″のネジ山状の接合部、201″は、実施例5における圧力開放弁ホルダ、203″は、実施例5における圧力開放弁ホルダ201″のネジ溝状の接合部である。
【0056】
本実施例では、圧力開放弁101″の接合部120″にネジ山を設け、圧力開放弁ホルダ201″の接合部203″にネジ溝を刻んでいる。
【0057】
これによって、圧力開放弁101″の取り付け、取り外しをネジを利用して容易に行うことができ、また取り付けの際には圧力開放弁101″を圧力開放弁ホルダ201″にしっかり固定することができる。
【0058】
以上、各実施例で示したように、圧力開放弁ホルダを用いることで、圧力開放弁を可撓性の外装材に、容易かつ強固に取り付けすることができ、また取り外し、および交換を可能とすることができる。
【0059】
また、それぞれキャパシタに用いた場合、圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、圧力開放弁の変形を抑え、可撓性の外装材に強固に接合可能とすると共に、容易に取り外しができるようにする圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを提供することができる。
【0061】
また、本発明によれば、圧力開放弁の材質を、外装材との溶着または接着の性質を考慮せず、他の要件、例えばキャパシタに用いる電解液の性質等に合わせて選択することができる。
【0062】
さらに、本発明によれば、まず圧力開放弁を圧力開放弁ホルダに取り付けて、その後圧力開放弁ホルダを外装材に溶着または接着することができ、また、まず圧力開放弁ホルダを外装材に溶着または接着して、その後圧力開放弁を圧力開放弁ホルダに取り付けることも可能であり、必要に応じて工程の順序を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例3を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施例4を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施例5を示す概略断面図である。
【符号の説明】
8 外装材の表層
9 外装材の中心層
22 外装材
101 圧力開放弁
104 管路部
106 自己閉鎖性通路
110 肩部
120 接合部
201 圧力開放弁ホルダ
202 つば部
203 接合部
204 管路用孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性体からなる圧力開放弁をさまざまな材質の部材の表層に取り付けて用いるための圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けて用いる技術がある。
【0003】
例えば、電気二重層キャパシタを、電気自動車の駆動源等として用いる場合には、なるべく重量が小さいほうがよく、電気二重層キャパシタの外装材として、金属缶の代わりにアルミニウム箔をポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂で被覆した可撓性の外装材を用いることが行われている。
【0004】
そして、電気二重層キャパシタは、長期間の使用に伴い化学反応等により内部にガスが発生することがあるので、一般的に圧力を開放するためにゴム等の弾性体からなる圧力開放弁が設けられる。
【0005】
従って、可撓性の外装材を備える電気二重層キャパシタを製造するようなとき、圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けて用いる技術が必要となる。
【0006】
圧力開放弁を可撓性の外装材に取り付けるためには、圧力開放弁を直接可撓性の外装材に接着または溶着することが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可撓性の外装材は容易に変形するので、それに伴って圧力開放弁も変形してしまい、圧力の開放が正確に行われないことがあった。
【0008】
また、電気二重層キャパシタ等に圧力開放弁を用いる場合には、可撓性の外装材の表層の一般的な材質である樹脂と、圧力開放弁の一般的な材質であるゴムとは強固に接着または溶着することが難しく、電解液が漏れ出てしまう恐れがあった。
【0009】
また、圧力開放弁は、接着または溶着により外装材と一体化されているので、電気二重層キャパシタが有する電解液が圧力開放弁に付着して固まり、正常に作動しなくなってしまったような場合には、取り外して修理、交換等することは容易ではない。
【0010】
本発明は、以上のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、圧力開放弁の変形を抑え、可撓性の外装材に強固に接合可能とすると共に、容易に取り外しができるようにする圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記の技術的構成により、前記課題を達成できたものである。
【0012】
(1)可撓性の部材に弾性体からなる圧力開放弁を取り付けるための圧力開放弁ホルダであって、可撓性の部材と接着または溶着するためのつば部と、前記圧力開放弁をネジまたは嵌合等により構造的に一体化する接合部とを備え、前記圧力開放弁は、前記接合部から可逆的に取り外しできることを特徴とする圧力開放弁ホルダ。
【0013】
(2)前記圧力開放弁ホルダは、前記可撓性の部材の表層と同一ないし均等の材料からなることを特徴とする前記(1)項記載の圧力開放弁ホルダ。
【0014】
(3)前記(1)項または(2)項記載の圧力開放弁ホルダを備えたことを特徴とする圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタ。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を複数の実施例に基づき詳しく説明する。
【0016】
(実施例1)
まず、図1を用いて本発明の実施例1を説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施例1を示す概略断面図である。
【0018】
8は、ポリエチレン層、ポリプロピレン層等からなる外装材22の表層、9はアルミニウム箔等からなる外装材22の中心層、22は、可撓性の部材である可撓性の外装材、101は、ゴム等の弾性体からなる圧力開放弁、104は管路部、106は自己閉鎖性通路、110は、圧力開放弁101の肩部、120は、圧力開放弁101の接合部、201は圧力開放弁ホルダ、202はつば部、203は、圧力開放弁ホルダ201の接合部、204は管路用孔である。
【0019】
圧力開放弁ホルダ201は、可撓性の外装材22の表層8と接合するためのつば部202と、圧力開放弁101を接合可能な接合部203とを備え、外装材の表層8と同一の材料によって成形されている。
【0020】
同一の材料によって成形されていることによって、つば部203と外装材の表層8との接着又は溶着は、容易に、かつ強固に行うことができる。
【0021】
また、圧力開放弁ホルダ201の周辺では、つば部203の分だけ厚みが増えるので、可撓性の外装材22の変形を抑えることができ、結果として圧力開放弁101の変形も抑えることができる。
【0022】
なお、圧力開放弁ホルダ201の材料としては、外装材の表層8と完全に同一でなくとも、外装材の表層8との溶着性または接着性を十分備えた、すなわち均等の材料であれば用いることができる。
【0023】
圧力開放弁101と圧力開放弁ホルダ201とは、圧力開放弁101の接合部120を圧力開放弁ホルダ201の接合部203に嵌合し、構造的に接合することで一体化されている。
【0024】
これによって、圧力開放弁101を、圧力開放弁ホルダ201を介して可撓性の外装材22に取り付けることが可能となる。
【0025】
また、圧力開放弁ホルダ201を介して取り付けを行うことで、可撓性の外装材22の変形も圧力開放弁ホルダ201を介して圧力開放弁101に伝わるので、影響が小さくなり、圧力開放弁101の変形を抑えることができる。
【0026】
なお、本実施例では、圧力開放弁101の接合部120を突起状にして圧力開放弁ホルダ201の接合部203に嵌合しているが、本発明はこれのみに限るものではなく、圧力開放弁ホルダ201の接合部203を突起状にしてもよいし、圧力開放弁101の接合部120と圧力開放弁ホルダ201の接合部203とを、両方突起状にして嵌合するようにしてもよい。
【0027】
また、圧力開放弁101は弾性体で構成されているため、力を加えて変形させることで、可逆的に圧力開放弁ホルダ201から取り外すことができる。
【0028】
これによって、例えば圧力開放弁101内にキャパシタの電解液が入って固まったり、何らかの外力によって圧力開放弁101が破壊されたりして、圧力開放弁101が作動しなくなったような場合も、圧力開放弁101を取り外して修理、交換等することが容易にできる。
【0029】
また、可撓性の外装材22が肩部110に被さるようにすることで、圧力開放弁101を変形させない限り、圧力開放弁101が圧力開放弁ホルダ201から外れ難くなるようにしている。
【0030】
(実施例2)
次に、図2を用いて本発明の実施例2を説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施例2を示す概略断面図である。
【0032】
実施例2の構成は、外装材22を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0033】
実施例2では、外装材22が圧力開放弁101の肩部110に被さらないように構成されている。
【0034】
これによって、外装材22を用いて、圧力開放弁101が圧力開放弁ホルダ201から外れ難くすることはできないが、圧力開放弁の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる構成としている。
【0035】
すなわち、圧力開放弁ホルダ201を外装材22に溶着または接着した後に、圧力開放弁101を外装材の外側から取り付けることも容易であるし、圧力開放弁101に電解液が漏れ出して固まってしまったような場合にも、圧力開放弁ホルダ201の外装材22への溶着または接着はそのままで、圧力開放弁101に力を加えて変形させる必要なく圧力開放弁101を交換することができる。
【0036】
(実施例3)
次に、図3を用いて本発明の実施例3を説明する。
【0037】
図3は、本発明の実施例3を示す概略断面図である。
【0038】
実施例3の構成は、圧力開放弁を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0039】
101′は、実施例3における圧力開放弁、120′は、実施例3における圧力開放弁101′の接合部、130は、円錐台状のフランジ部、131は溝部、203′は、実施例3における圧力開放弁ホルダ201の接合部である。
【0040】
実施例3では、圧力開放弁101′の中程に外周に沿って刻まれた溝部131を有し、その下部は下に行くほど細くなる円錐台状のフランジ部130を形成している。そして、前記溝部131の溝の上面および下面には突起状の接合部120′を有している。
【0041】
前記フランジ部130を圧力開放弁ホルダ201の管路用孔204に押し込んで嵌めることで、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とが外れなくなり、さらに圧力開放弁ホルダ201の内縁が圧力開放弁101′の溝部131に挿し込まれて突起状の接合部120′に上下から挟み込まれ、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とが固定される。
【0042】
これによって、圧力開放弁101′と圧力開放弁ホルダ201とを、よりしっかり固定することができる。
【0043】
なお、圧力開放弁101′を取り外すときは、圧力開放弁101′に力を加えて変形させ、取り出すことができる。
【0044】
(実施例4)
次に、図4を用いて本発明の実施例4を説明する。
【0045】
図4は、本発明の実施例4を示す概略断面図である。
【0046】
実施例4の構成は、圧力開放弁および圧力開放弁ホルダが、外装材の外側に取り付けられていることを除いて実施例1と同様であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0047】
201′は、実施例4における圧力開放弁ホルダ、204′は、圧力開放弁ホルダ201′に設けた孔である。
【0048】
圧力開放弁101と圧力開放弁ホルダ201′とは、圧力開放弁101の接合部120を圧力開放弁ホルダ201′の接合部203に嵌合し、構造的に接合することで一体化されている。
【0049】
さらに、圧力開放弁101は、圧力開放弁ホルダ201′と外装材22の間に挟まれ、圧力開放弁ホルダ201′が肩部110を被うことで、圧力開放弁ホルダ201′から外れ難いようにされている。
【0050】
これによって、圧力開放弁101を、圧力開放弁ホルダ201′を介して可撓性の外装材22に取り付けることが可能となる。
【0051】
なお、圧力開放弁101を取り外すときは、一度外装材22の内部に押し込んで、別の封口から取り出すか、圧力開放弁101に力を加えて変形させ、圧力開放弁ホルダ201′に設けた孔204′から取り出すことができる。
【0052】
(実施例5)
次に、図5を用いて本発明の実施例3を説明する。
【0053】
図5は、本発明の実施例5を示す概略断面図である。
【0054】
実施例5の構成は、接合部を除いて実施例1と同一であるので、同一の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0055】
101″は、実施例5における圧力開放弁、120″は、実施例5における圧力開放弁101″のネジ山状の接合部、201″は、実施例5における圧力開放弁ホルダ、203″は、実施例5における圧力開放弁ホルダ201″のネジ溝状の接合部である。
【0056】
本実施例では、圧力開放弁101″の接合部120″にネジ山を設け、圧力開放弁ホルダ201″の接合部203″にネジ溝を刻んでいる。
【0057】
これによって、圧力開放弁101″の取り付け、取り外しをネジを利用して容易に行うことができ、また取り付けの際には圧力開放弁101″を圧力開放弁ホルダ201″にしっかり固定することができる。
【0058】
以上、各実施例で示したように、圧力開放弁ホルダを用いることで、圧力開放弁を可撓性の外装材に、容易かつ強固に取り付けすることができ、また取り外し、および交換を可能とすることができる。
【0059】
また、それぞれキャパシタに用いた場合、圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、圧力開放弁の変形を抑え、可撓性の外装材に強固に接合可能とすると共に、容易に取り外しができるようにする圧力開放弁ホルダ、および圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタを提供することができる。
【0061】
また、本発明によれば、圧力開放弁の材質を、外装材との溶着または接着の性質を考慮せず、他の要件、例えばキャパシタに用いる電解液の性質等に合わせて選択することができる。
【0062】
さらに、本発明によれば、まず圧力開放弁を圧力開放弁ホルダに取り付けて、その後圧力開放弁ホルダを外装材に溶着または接着することができ、また、まず圧力開放弁ホルダを外装材に溶着または接着して、その後圧力開放弁を圧力開放弁ホルダに取り付けることも可能であり、必要に応じて工程の順序を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施例3を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施例4を示す概略断面図である。
【図5】本発明の実施例5を示す概略断面図である。
【符号の説明】
8 外装材の表層
9 外装材の中心層
22 外装材
101 圧力開放弁
104 管路部
106 自己閉鎖性通路
110 肩部
120 接合部
201 圧力開放弁ホルダ
202 つば部
203 接合部
204 管路用孔
Claims (3)
- 可撓性の部材に弾性体からなる圧力開放弁を取り付けるための圧力開放弁ホルダであって、
可撓性の部材と接着または溶着するためのつば部と、
前記圧力開放弁をネジまたは嵌合等により構造的に一体化する接合部とを備え、前記圧力開放弁は、前記接合部から可逆的に取り外しできることを特徴とする圧力開放弁ホルダ。 - 前記圧力開放弁ホルダは、前記可撓性の部材の表層と同一ないし均等の材料からなることを特徴とする請求項1記載の圧力開放弁ホルダ。
- 請求項1または2記載の圧力開放弁ホルダを備えたことを特徴とする圧力開放弁ホルダを備えたキャパシタ。
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- 2002-12-12 JP JP2002360863A patent/JP2004190803A/ja not_active Withdrawn
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